289 【ペア】風邪引いたあの子ん家に行く村
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>>*20 [布団をめくりあげて、ベッドに計4人のペラペラな美少女がいるという事実に気圧されていると、袖にゆるい重みがあった。
何か用かと振り向けば、宇原の指が前髪をかき分けて額に触れる。 触れた指の感触にほんの少しだけ、ぴくりと体が跳ねた。]
……。
(*24) 2018/11/29(Thu) 23時半頃
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……… 顔が良い。
[どうやら、自分でも熱を確認しているらしいが。 「わかんないです。」と自分の額に手を当てる宇原の顔が良い、そして近い。
いつも気の抜けた顔をしているが、今日の少し曇った表情は逆に彼の顔の良さを引き立てるようだということに気づく。気づきたくない事実だった。直視しづらい。
やがて額から手が離れ、布団に足を突っ込むまでをジト目で見守った。]
(*25) 2018/11/29(Thu) 23時半頃
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さて、
[足先だけを布団に突っ込んだウツギに布団を被せつつ]
もちろん風邪薬なんてないね?
[そう確認をとって。 さっき念のために買っておいた冷却シートが役立つことになりそうだ。箱を開けて、シートを一枚取り出して宇原の方へ放り投げると、それはぴろぴろと歪な弧を描いてハロウィンちゃんの上にぺとりと落ちた。]
(*26) 2018/11/29(Thu) 23時半頃
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[宇原は思っていたより素直にベッドに入った。 本人もようやく不調を理解し始めたのだろう。 まあ、小さな子供でもあるまいしこのくらいは聞き分けてもらわなければ……とは思うが、実際のところ小さな子供くらいのノリで接しているところも、あるにはある。]
(98) 2018/11/30(Fri) 01時頃
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>>*28
[布団を被せて寝かせる際、覆いかぶさるのと似た姿勢になると、宇原が倒れこんだ負荷でスプリングが軋む。]
……。
[スプリングの軋む音、宇原の苦しげな息づかいと表情に、自分のどこかからギクリ、と音が鳴ったような気がした。ほんの、ほんの僅かな瞬間の出来事。 だってこれ、エロコンテンツで見たやつや!
そんな自覚も薄いままに、なんだかバツが悪いような気分が湧きあがりなんともないふりで姿勢を直す。]
(*30) 2018/11/30(Fri) 01時頃
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[布団を被せて上半身を起こすと宇原がじい、とこちらを見ていた。実に顔が良い。
風邪薬の有無を念の為訊いてみたものの、予想に反せず、それもこの家にはないらしい。飲むのを随分渋っているようだが、単純明快な手段が好きな岩動は頼れるものには頼りたい。]
薬飲んで寝りゃ一発だって。
(99) 2018/11/30(Fri) 01時半頃
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んん〜ごはんだけ届けてさっさと帰ろうと思ってたんだけどなあ…。
[さすがに、この状態の友人を放置して帰るほど薄情ではない。 とりあえず薬局に行って必要なものを買いに行くとしよう。体温計と、のど飴、あとは鼻貴族に使い捨てマスク…そのあたりだろうか。あとは行ってみてのお楽しみ。]
なにか欲しいものある?
[冷却シートを投げつけたあと、冷蔵庫からスポーツ飲料を取り出して、ペットボトルのまま脇にぼん、と置いてベッドの端に腰掛ける。]
(100) 2018/11/30(Fri) 01時半頃
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[寝転ぶ宇原を見下ろす形になり、先程投げつけた冷却シートを片手に、彼が不器用に前髪を持ち上げて居るのを見かねて片手でその前髪を持ち上げた。]
おさえてて。
[そう言って、宇原の前髪が額に掛かっていないのを確認すれば、冷却シートを受け取り剥がれかけになっていたフィルムを取り去り、ぷるぷるとしたジェルのついたシートが宙にぬるん、と揺れた。]
はい、ぺた。
[ぺたり、と無防備な額にシートを貼り付けると親指でなじませるようにこすりつけた。]
[宇原の額にシートがひやりと吸い付いたのを確認すると、立ち上がり上着を羽織る。]
(*31) 2018/11/30(Fri) 01時半頃
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じゃあ、ちょっと薬局行ってくるね。
[そう言うと、ポケットからスマホを取り出して宇原の方へひらひらと振ってみせる。「なにかあったら連絡して」言外にそう伝えた。]**
(101) 2018/11/30(Fri) 01時半頃
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