204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[ぽつ と 収束する話の中 >>386 フランシスの言葉が過り 唇を噛んで 小さく呟いた]
[その視線の先 撫でる手指の下 瞼が震えるのがわかれば 安堵の息を吐く 結果的に 目覚める前に 離れられなかったけど]
ーーーラルフ
[名前を呼ぶだけで暖かい うっすら覗き始める 琥珀色に 彼は淡く微笑んだ]
(421) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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[ドナルド>>416に、熱に浮かされた視線を向ける。
くらくらと、眩暈がする]
……ドナル、ド……大丈夫……
[かすれた声で囁き。
呼ばれる名前。 見えた笑み>>421に、小さく、笑みを返す] ……あ、フィリップ……
[ほっとしたような、吐息をこぼし。 痛みと熱を堪えるように、眉を寄せた]
(422) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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大丈夫ーーー?ラルフ
[感じるものに 心配そうに 首を傾げる 自分のものではない衝動 ぞわり 背筋に感じてーーー 懸命に対処しても しきれない何かの予感 ラルフが 苦しむ 悲しむ結果 ならないようにと 思う]
(*84) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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[狼の本能に怯える人の心根があるうちはまだいい。 傷つける恐怖と、傷つけたとしてもその後悔が、それ以上の災禍を招くことを押さえてくれる。
人としての息苦しさを覚えているうちはいい。 己が獣だと自覚すれば、人と交わろうという気は薄く、互いに害の少ない生き場所を求める。
どちらも持ち合わせないものは――悲劇だ。
人の世にあっては人に害を為し、同族の群れに危険を呼び込む。 罪過に気がつかぬは、己ひとつで。]
(423) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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―ローズブラウン/1階―
[そう、忘れて良いんだ。指輪のこと。大事に下げていたもの。君は代わりじゃないんだから。>>338
ぺとぺと触る手に「こーら、ニコラ?」と甘く叱り、膝の上の重みと温もりに甘える。>>340>>361
トレイルの唇にニコラの指が触れている。昔なら、喉の奥まで突き入れそうで二人を引き剥がしたけれど。 時折笑い合う姿。]
……おにーちゃんはー?
[混ぜて欲しいのに。天使のように微笑まれて誤魔化された。
(424) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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[踏みにじってはいけないものを容易く踏みにじり。 手折ってはいけないものを無邪気に手折る。
そんな生き物を、獣とはもう呼べない。 獣とは、もう呼ばない。
それはただの――]
(425) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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ドナルドは、フィリップとラルフが名を呼び合うを聞いて、大丈夫の言葉>>422に困ったように眉を下げる。
2014/11/20(Thu) 20時半頃
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――…なァ。
[誰にともなく呼び掛ける音。]
先祖返りなら、さ。 ひとの血肉が栄養になったりする?
ラルフの怪我、はやく治ったりとか、あるのか?
[遠い昔ばなしのような血族に伝わる話を思い出し それが可能ならば差し出す事も前提にある問いかけを この部屋にいるフィリップ、ラルフ、フランシスの三人に。]
(426) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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……う、ん――
だ、いじょうぶ……
[返る声は弱い。
喉が渇く。 飢えを感じる。
抑えきれない衝動が、いつ鎖を引きちぎるかわからない]
(*85) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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[居間でのことは――…煩いと癇癪を起こした時とはまた違う行動だった。 驚かせた事に謝る気配はない。寧ろ、得意気な。
泥炭のようなどろりとした感情が見え隠れする。己以外の歌を認めなかった頃の、彼に。
怒りのせいではないと分かった。眉を下げて穏やかに笑む様はノックスの真似だろう。 伝わって欲しいのに、分かって欲しいのに。困ったね、と。>>383
転がる卵を慌てて抱えるニコラを見遣ってから。>>398 ノックスは、選んだ言葉を並べ出す。]
僕はね、トレイル。 君の歌声を――知っている。聞いたことがあるんだ。きっとニコラも欲しがるくらい、綺麗な声だった……。
今も、覚えている。
[退屈だった歌を。
亡くなった母親の歌も素敵だった。そういえば良く似ていると、バートン家を知る者は教えてくれた。 声を変えない為にと施されたものと、指輪とを結びつけて出した結論は1つ。]
(427) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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取り戻したいのも分かってる。でもね、トレイル。
僕は、今のトレイルの歌を聞いてみたいんだよ。僕とニコラの為に歌ってくれるなら、それは幸せな音になる。どんな音でもね。
[新しい望みを。 こんな風に考えるのはダメかい? と首を傾げた。]
昔の君達も、今の君達も――…きっと明日の君達も。僕にとっては変わらない、一番大事で大好きな2人だよ。
[ぎゅうと腕の力が強くなる。 きちんと伝わっている?
まるで人形のように笑う君も。 ラルフに感情をぶつけた君も。
欲しかったと拗ねる君も。 幸福と喪失を知った君も。
……―――愛おしくて堪らない。]
(428) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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――っ、は、……
[ドナルド>>426の問い。
肉を食らう、それを想像して、息を呑む。 喉が、渇く]
ドナルド…… それ、は……わかん、ない……
(429) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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―→1F―
ノックス、いるのか?
[一階へと足を向けたその先。 幼馴染が彼の同行者とともにいるのを見かけたか。]
手当てしてんなら構わねえよ。 先に湯でも浴びてくる。
[二人に纏わりつかれるようにしている幼馴染の表情に苦しいものはなかっただろうか? 数秒、その表情を見て、何も言わず温泉の方へと。
小さく、口が形づくった音をノックス以外が読み取れはしなかったろう。]
(430) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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[ラルフの応えに、ひとつ頷く。]
わかんねぇか。 じゃ、可能性はあるわけだ。
――…俺で試してみっか? あんま、量はやれねぇけど。
[寝台にいるラルフへと歩み寄る。]
(431) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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―3F 個室― そう。……君の保護者も、そうなのかな。
[>>420 フィリップの言葉にも、やや不安そうだ。 どうすべきだろう。一足飛びに大人になれたら そんな魔法――このセカイの何処にもなくて。]
……のど、かわいてない?
[ラルフが起きた後、>>411荷物から、皮袋に入った水を取り出す。 後で補充も必要だろうが、下に降りるのは、不安があった。
>>421>>422 名前を呼び合うふたりのすがた。 其処にあるのはふたりの絆だ。 名前を呼ぶだけで、あたたかな―――]
(432) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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― 三階/個室 ―
[くらり、眩暈がする。 血肉を食らうことで、回復するかどうか。
食らったことがない身ではわからず。 試すかと、近づいてくるドナルド>>431に、こくりと喉を鳴らして]
……ためして、いい、の……?
[問いかけ。 フィリップのすそを掴んでいた手が振るえ、するりと離れる。
求めるかのように、ドナルドへと伸びて――]
(433) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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[眉を寄せる様子に 無理の表れが見え そっと頭から眉へと 撫でる箇所変えて]
ーーーーーーー??
[ドナルドの言い分に 怪訝な顔を思いっきりしてしまった]
(434) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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ーーー大丈夫に 思えない……
[ドナルドの突拍子もない言葉に 彼は 動揺を隠せない が 感じる気配に 拗ねるような気持ちで そう と思いを落とす]
ラルフーー苦しいなら いったほうが楽になれる から
ね?
[感じるものは強く どうしようという困惑 不安]
(*86) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[ノックスの表情が変わるのをじっと見て。 それになんでもないことのように背を向ける。
大事な幼馴染。 ただ、互いの経た時の隔たりと、体験の積もったものはその価値観を容易く変える。
大事なものも、愛する者も。]
(435) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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―3F 個室― [>>414 想うは隻眼の、同行者。 名を呼ぶ、答えてくれる、 それだけでいいと、思えるならよかったのに。 密やかに 押し殺せなく、なって。]
……ね、 ラルフはフィリップと、居たいかい?
[――だからだ。 名を呼び合うふたりを思いそんなことを、尋ねたのは。]
(436) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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――…俺は、な。 ラルフが元気になる可能性が少しでもあるなら それを試してみる価値、あると思うンだわ。
[ラルフの尋ね>>433に、 にっと口の端を上げて笑う。 悪戯な子供のころのような顔。
伸びるラルフの手を己の手で支える。 寝台の縁に片膝のせて身を寄せれば その重さに、ギシリとそれが鳴った。]
(437) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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……あー、困ったね。 どんな我儘も、叶えてあげたくなる。
[自分の望みを叶えて欲しいと思っているのに。 人と獣の間に在ると思っていたけれど。とうに道を外れているのかもしれない。]
……ん。
[ちゅと耳元にキスをした。吐息の熱は牙と共に首筋へ。薄い皮膚の下に何があるのか知っている。甘い毒だ。やんわりと噛んで、しまいたい。
抱き締めていた手を毛布の内に忍ばせ、肌の温もりを求め――…]
(438) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[ホレーショーのことを尋ねられれば こくりと頷いたのは先ほど]
ま まって! 血肉が 収まり切らない衝動に さらに膨れ上がったら………………!!
[ラルフがドナルドを殺してしまう そんなことは 衝動の苦しさから 離して 安らかに人であって欲しいと 願う 彼には耐えられない]
(439) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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―3F 個室―
……ぇ?
[しかし。ドナルドの提案に、フランシスは驚き、凝視した。 ラルフも腹がすいているのだろうか、 訝ることもしない。>>433]
……ま、待って、そんな、牙だよ?痛いよ!? 危ない、から、そんな、回復するかも、わからないのに
[肩口を牙で抉られた経験のあるフランシスは、 うろたえて制止の言葉を走らせる]
(440) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[は、と我に変えったのは、足音が聴こえたから。
軽く頭を振り、両手を上に上げて降参のポーズ。 階段を下りてくるのはバーナバスだった。>>430]
―――ちょっと、頭を冷やしてくる。
[制止がきかなくなりそうで。 淡雪を求めそうで。彼の願いを押し潰しているのに。]
(441) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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…………ん。ごめ……
のどが、かわいて……
くるし、い――
[苦しくて。 差し出されたものが、とてつもなく甘美なものに見えて。
くらりと、目が眩む]
(*87) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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ノックスは、背を向けたバーナバスに、待ってと声をかける。
2014/11/20(Thu) 21時頃
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[ラルフの手が離れて 人の血肉を覚えて 衝動が 性質が悪くなったら そう思うと 試したいと言うドナルドの その言葉に頷けない 心意気は 先のことも併せて 本当に素敵だとは思うけれど
ラルフの脇をつかんで 引きとめようとする
つい先ほど フランシスに >>436 と尋ねられて 静かに こくりと頷いて 「………………でも いられない」と 俯いて答えた のが遠い時間に感じる]
(442) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[止めるフィリップの声>>439に怪訝そうな顔。]
力尽くで止めればいいだろ。 ラルフが抑えきれなくなっても 止めるのは俺だけじゃねぇんだし。 フィリップも、フランシスも、此処にいるだろ。
[ひとりの力で何とかならずとも 彼らがいればなんとかなるという信頼をみせ。]
(443) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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―3F 個室― ああもう、ばか…っ!
[必死さに裏返った声、 ドナルドの服を掴むも既にドナルドは腕を差し出している。
フィリップの謂うとおり、 血に酔って暴走したら目も当てられない。 ラルフの身体を押さえなければ、と構えて>>439]
(444) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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だったら 俺の血でもなんでもあげるからっ!
[もし これをきっかけに ラルフがより衝動がひどくなったら? ドナルドも ラルフも不幸になる その可能性に青ざめつ せめて 衝動のままに暴れ ドナルドを殺すことだけは ないように ぎゅっとしがみつこうと]
(*88) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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ベネットは、ドナルドを慌てた色濃いじと眼で睨んだ。
2014/11/20(Thu) 21時頃
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フランシスはドナルドを止めて!! [フランシスも懐疑的で 怪我の部分を痛めないよう ラルフの腰あたり 両の腕 回して 間違っても 暴れ出して ドナルドが 死んでしまうことだけはないように]
(445) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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