197 獣ノ國
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―――――――――――――――――――――― From 錠 To ルーカス
本文: よ。 真昼間から大學でワザワザいちゃこきやがって。 あの本どうよ?研究の足しになりそう?
ところで、明日の夜か明後日の夜でも飲むか? 今夜はちと忙しいんでまた後日でも。
追伸:最近知らん番号を全部着拒にしたら、俺々詐欺が減った。 ――――――――――――――――――――――
[今日を逃せばもうこの國から友人が居なくなるとは知らず。 いつもと変わらぬ文面で、電子の鳩を飛ばす*]
(383) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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こんにちは、クロ。
[雨に打たれて体力を奪われたのか、うつらうつら。 夢見の眼は雨色の花で傘を濡らす男>>372の姿を、伏せた瞼の奥に映す。
視線を下に落としたまま、挨拶。]
……今からお礼をしに行く所なの。花屋さんには嫌われているらしいから、偽物の花しか用意出来なかったわ。 ケーキ……そうね、ケーキも買えればよかったんだけど。ああ、傘?ありがと……
[眠気眼を擦る。 あげる、と差し出された傘を反射的に受け取ろうと手を伸ばした。 少しだけ触れた手は、雨に濡れて冷たかっただろうか。
傘の冷たい感触に意識が呼び戻される。瞠目した瞳に相手の姿が映った。取り落とした傘が地面に跳ねて水溜りの冠を作る。
ああ、どうかこれが夢であれ。]
(384) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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––––––貴方の耳は、どうしてそんな…?
[脱ぎ捨てられた赤頭巾は見当たらない。 代わりに見えたのは白い髪から生えているように見える、"何か"。]
貴方は、何なの? どうして急に、私の前に……
["獣人"。 思い浮かんだ二文字は…が理解する間も無い。逃げる選択肢も忘れたまま、小さく口を開いて問い掛けた。]
(385) 2014/10/07(Tue) 00時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 00時頃
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え。あ―…ごめん、聞けば良かった。これ、晩飯になる?
[ 自らの片手に持つそれに気付いたのか、晩ご飯について尋ねられる>>362のには小さく呻く。料理の材料なんて知りもしなければ、相手と選べば良かったと自身の行動へ呆れを含んで。適当に買い込んだ野菜やら何やらを見せれば、緩んだ表情を傾げ尋ねた。 ――好みを尋ねられたのには、食べ物の好き嫌いは無いから、と軽く呟いては。]
先輩が作ってくれるならそれで。何でも。
[ 作る、と言われれば柔く目を細めありがたく応えた。自分が手伝えば世も末な結末が皿に上るのは分かっている。 やがて腕を取るまま相手が寄るのを確かめて、傘を傾げかけた。
――そうして、緩く手が取られるのには擡げた視線を向ける。]
(386) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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、そうだね。 ……でもこっちの方が良いかな。
[ 一度間を置いて、こちらも肩を寄せかかりながら口角を上げた。 しかし悪戯めいて微笑む相手>>363には、こちらも軽薄じみた笑みで一度そこから手を離す。 傘を持てば握り返すこともできない、と。柄を取る片腕を僅かに開いた。こっちの方が“近い”し、と心中の我が儘はそのままに告げる。 肩を上げそこへ腕を絡ませるよう示すそれには、どう反応が返ったか。]
嫌って言うと思う? 先輩こそ、嫌なら突き放してよ。
[ ――勘違いする前に。小さく揶揄うように相手の問いへと返しながら進めば、やがては自宅が見えてきただろうか。
着いたならタオルを手渡し、濡れた相手へ風呂を使うか尋ねただろう。 断られれば衣服を乾かしたのち、飾り気のない客間へと通しては。晩ご飯を作る時間になるまで話でもしたのだったか。]
(387) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 00時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 rl:ye 黒角の黒鹿
秋なのにサンタさんがやって来た …獣にも優しいんだね、サンタさんって
>>*15 蜘蛛 三行褒められた、嬉しい デザート、……日本酒アイスってこの間見たな
野菜とか果物は結構好きかも。葉野菜が一番だけど 贅沢品だな、野菜は。果物はもっと
飲めないけど、両親が好きだった もう少し色々余裕出たら、飲んでみたい
なのに誰一人「赤ずきん」って呼ばなかったらしい ちょっとした有名人(獣?)だね、狼サンは
(*34) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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―回想・隣人の部屋―
[韻を踏んだノックの音。現れた顔色は幾分か良く見えた>>381]
――だから押し付けに来たんだよ。
[顔を顰めつつも受け取ってくれる相手に男は口角を上げる。]
なら、晴れるように祈っておくれ。ついさっき会った便利屋を名乗る獣と約束したんだ。次は晴れの日にでも会おう…ってね。
[次に赤ずきんが役目を果たすのはいつなのか。随分と大きく見える衣が折り畳まれていくのを眺めて、“良い子にしていた少年の物語”には、]
――成る程、新しい物語をありがとう、オスカー。
[主人公の名を紡ぎつつ振り返る手のひらに、口端を緩める。
「また新しい物語を綴るのなら呼んでおくれよ」
蛇足を添えることを忘れずに彼に見送られながら、幾分か軽くなった身体で雨の路地を進んで行った。]*
(388) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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―現在・商店街―
[うつらうつら。 紡がれる声は夢と現の世界を揺蕩っているのだろうか。
縁取られた睫毛>>384を見下ろしつつ、唇から零れたおつかいの結果に男は苦笑する。
そして彼女が勤めを果たせなかった理由を薄っすらと察していた男は口を閉ざすことで友と、落ち込んだ様子の少年のことを隠した。
雑貨屋にて購入した傘を受け取る手は、小さく頼りなく映る。そして随分と熱を失った手のひらに傘を手渡そうとして――]
(389) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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――そんなに? 大きいかって?
[ザァア…と、雨の落つる音。 転がった傘>>384はくるりくるりと当てもなく転がっては動きを止め、
問いかけに、空色の鳥>>369を差し出した。]
君の声を 君を見つけるためだよ、クラリス。
[頬を打つのも、顎を滑るのも気にせず男は唇を緩めて。]
鐘が鳴ってしまう前に、約束を果たしに来たんだ。
[狼男は笑う。彼女の指先に鳥を止めようと、そっと歩みを進めながら。]
(390) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[幸せな倦怠感に身を任せながら、残りの一日を錠とともに過ごしただろうか。 虫の声を聞いて酌をしながら、明日にはイルカのハンカチを返さなければと考えて。 もちろん、この幸せな関係がばれないように壊れないようにするにはどうしたらいいかと考えながら、夜半を過ぎる頃には飼い主に身を任せて静かに寝息を立てるだろう**]
(391) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[その形の良い唇を釣り上げながら告げられた言葉>>374に、男は小さく苦笑を浮かべはしただろう。 本来ならば、こうして手渡す事など――我儘を、通す事などするつもりでは無かったのに。 だけれど、今宵の夢を夢のままで終わらせるなど、とうに出来よう筈も無く。堪え性の無い自分に嫌気のひとつもさしはしたけれど、それでも彼の――その顔を見れたのであれば、もうそれで良かった。
彼のその名を呼んだのなら、しかと見つめてくるその瞳に笑い。今度は下げられなかった顔に満足し、きつく握られた手>>375は、負けじと握り返しはしただろう。]
そうか、俺だけの我儘で無いのなら良かった。
――……ヨハン。
[そうして彼の同意を得られたのなら。 その手を引いて、柔らかなベッドの上に誘いはしただろうか。 雨の音は、未だ続いていたか、否か。それすらも意識の外へと追いやり、ただその白に包まれた身を抱き。ゆるり、ゆるりと時折髪を撫ぜながら。]
(392) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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天井に向かう煙草の煙>>341を、僕はぼうっと見つめていました。ぷかぷか上へと浮かび上がるそれは、まるで夢にみた気泡のようだと独りごちてはそっと視線を逸らす。鼻を擽る煙草の香は、詰まっている為かロクに嗅覚は働かずただ感覚が擽るのみ。
僕は彼の口から流れる言葉を唯黙って聞いていました。掲示板との言葉には思わず僕も利用している獣専門と言っても過言ではない板を思い出す。そして科学者と、謎のスレ主が時折現れては不吉な言葉やししゃもとの謎の言葉を遺して行くことも、深く記憶に残っている。
(393) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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それには同意する、が…すまないね、少々浮かれて居るらしい。 例えここで君と一度別れの時を迎えたとしても…君は俺を見付けてくれるんだろう?
…だからかな。俺にはさっきまでの絶望は、もう無いんだよ。 今はただ、君とこの時間を楽しめる事が…何よりも嬉しい。
[言葉と共に伸びた指は、彼の顎を擽るように。 そうして男は、まるで寝物語を語るように、胸にその身を抱いたまま、飽くこと無く他愛もない話を続けはしただろう。 自分が珈琲が好きだと言う事。時計を集めるのが趣味だと言う事。兄が一人、居る事。 そんな話は、夜明け近くまで続きはしただろうか。
やがて、夜明けが近付いた時――別れの時がやって来たその時は。 彼が眠りの淵へと落ちていたのなら、ゆっくりとその身を横たえ、その頬を愛おしげに撫ぜはしただろう。 もしも、未だ彼の瞳が自分を映していたのであれば。まるで少しばかり出掛けてくるのだとでも言うように、"行ってくるよ"、と一言彼に告げただろう。
――何方にせよ。 暫しの別れの口付けは、名残惜しげに…交わしただろうけれど。]*
(394) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 00時半頃
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「…、…ぼ、くは…」
友人がそれでも何とも思わない、なんて。僕は先に振り払った級友を思い出し、胸の締め付けられる感覚に陥りました。彼女を睨み振り切った時、僕の後ろで彼女はどんな表情を浮かべていたのだろう。例えば人より可也現実から遠退いて居る彼女でも、その内脳の奥底では一番現実に向き合っていることは、そばに居て見て取れていた筈なのに。「…ごめんなさい…」僕は誰に言うでも無く、締め付けられ苦しむ胸中の念を吐き出しました。彼女も、そして店員も、きっと心の内から思っていることを僕に伝えてくれて居る。どこか鋭くなった感覚が、じくりと脳を刺しました。
(395) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 rl:ye 黒角の黒鹿
>>*16>>*24 海イルカ (どうしてそうなった)ドジョウって美味しいの? というか、イルカは何食べるんだろう
>>*18 シェパード …鶏ガラどうぞ。やっぱ、うん、折れそうだからヤダ 座布団は喜んで受け取る姿勢。嬉しい
>>*20 古鶴 長い眠りだったね。おはよう …ししゃもでも喉に詰まらせたのかと(>>*16)
(*35) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[夜の帳の中、車のエンジン音が静かに響く。自宅への道すがら、少々道を逸れたのであれば。縁側のある、見知った家へと辿り着いただろう。 道の脇へと車を停め、玄関の前に立ち。インターホンを押そうとした指は、すぐにまた降ろされる事となったけれど。]
……、流石に寝てるか。
[丑の刻も過ぎたこの時間だ。あの友人と言えど、起きてはいるまいと。 まさかこの家に、別の客人が来ている事など、男には知り得なかったけれど。 そうして男は手にした紙袋の中から、包みの剥がれた本を一冊取り出し。 家の前のポストへとそれを入れたなら、小さく小さく夜の闇にカタリと音が響いた。]
いっそ、返さない手もあったんだがな。
[踵を返しながら、呟くのはそんな言葉で。あの友人の事だ、物を見れば自分からの物と分かるだろう、と特に手紙の一つも無く。 ――今更奴に手紙など、逆に照れ臭いものもあったから。
そうして、扉を閉める乾いた音に次ぐように、車の音は徐々に、徐々に遠ざかっていっただろう。]
(396) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[そうして、家に着いたのなら。未だ昇らぬ陽に僅かに安堵しつつ、慣れた玄関を潜る。 そうしてトランクに、少しばかりの荷物を詰めたのなら、沸かして置いたヤカンの音が小さく鳴った。 嗚呼、だけれど。まだ湯は注ぎはしない。ランプ一つの仄暗い部屋の中で、男は取り出した珈琲の豆をミルの中へと一掬い、入れて。
ガリ、ガリ、ガリリ。 豆を挽く心地良い音を聞きながら、ゆっくり、ゆっくりと手を回す。]
………、
[そうして、ふ、と。丁度冷めた頃の湯を注ぎながら、ある男の顔を思い出す。 彼と初めて会うたのは、果たして何処だっただろう。珈琲が嫌いだと言う、赤い頭巾の男と会うたのは。 部屋に満ちる珈琲の良い匂いを嗅ぎながら、そんな事を思い出す自分は――思いの外、この國を離れ難く思うてはいるのだろうか。]
……あぁ、美味いな。
[湯の温度は83度。長年守ってきたその温度通りに淹れられた珈琲に、男は一つ、満足げに頷いた。]
(397) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 rl:ye 黒角の黒鹿
>>*21 鎌鼬 >>*22の時点で信用ならないんだけど。水分ぐらいは拭いてよ? 引かないに越したことは、ない
>>*27 白カナリア 褐色の肌。そっか、同じ人っぽいね
ありがとう。こっちはずぶ濡れにはならなかった 羽乾かすの大変そう。白カナリアも風邪ひかないように
(*36) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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「――獣、なんです」
優美な笑みを浮かべる店員>>342を見つめることは、無かった。ただ脳裏に無意識に浮かべたのは今や碧に咲く花々。碧に塗れて苦しい筈が、華麗に咲き誇る花々には今朝方の鬱屈が晴れたことを思い出しました。 然し僕はただ気まずそうに煙の上がる水面から目を背けては、足元を、深海を見据える。その深く深く、例え深海に慣れ親しんだ魚でも五感が可笑しくなりそうな程深い碧に目前さえ覚え、震える足に無理に力を入れました。ずるりと、引き上げた裾から覗くのは雨に濡れ渇きを取った尾鰭。魚のような陳腐なそれでは無く、もっとしっかりとした―海豚のような、それ。
「……前々から予兆はあったんです。目が見えにくくなったり、日に照らされた肌が灼けるように熱かったり。…ねえ、店員さん。」
「僕は、…僕は今、人間なんでしょうか。眼鏡さえ取ってしまえば、霞む視界はきっと、貴方さえ映すことが出来ないのに。」
唇に出る震えは動揺の証。僕は縋るように、意識の下差し出された手をつかむ様に彼を見詰めました。目元を飾る硝子の下、色素の薄い瞳は鮮明に彼を認め。
(398) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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――ただ僕は、突如として変わってしまった日常に震え、怯えている。
(399) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 mm:ss 蜘蛛の糸
>>*24 イルカ それは一体何の準備だ。君の珈琲が吹かれた所で、私には何のメリットも無い。 そのまま川にカエルか。
>>*28 カナリア ちょっと待て、アーモンドフィッシュはツマミにはなるがデザートにはならんだろう。 甘味をくれ、甘味を。
>>*30 首無しの鶴 あぁそうか。奇遇だね、その夢のメールの主もまた、私をそう呼んでいた。 何故だろうな、もうすぐお前に会える気がするよ。
(*37) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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>>*32 鼬 なんだ、私はてっきりデザートに綿菓子をくれる意図かと思ったんだがな? デザートは柿にするよ、やはり季節のものは美味い。
>>*34 鹿 日本酒アイス…?それは初めて聞いた。 是非一度食ってみたいもんだな… 葉野菜か、ならロールキャベツなんかはどうだ?結構、好物なんだが。 成る程、なら飲む時は付き合おう。これでも酒は結構好きでね。
中身が狼の赤頭巾、か。 …ああ、だが赤頭巾なら少しだけ覚えがあるな。連絡先すら知らん奴だが。
(*38) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 mm:ss 蜘蛛の糸
暫し離席するよ。 ししゃもは、餞別に頂こうか。
(*39) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[――カタン。 空の――空と分かっている郵便受けを確認し、男は自宅の門を閉める。そうして一度だけ、携帯端末を操作したのなら。 最近良く見ていたあの赤い掲示板に、少しだけ顔を出しはしただろう。]
…しかしこれで、明日からこの家は時を刻む事が無くなる訳だが。
[昼に、郵便屋の少女に言われた"渾名"を思い出し、男は小さく笑う。この家に住んだその間に、一日たりとも朝の日課を欠かした事などありはしなかった。 決められた時間に、決められた事を。そう考えれば、彼女の付けた『時計の家』と言う名前は、何ともこの家を表しているではないか。]
(400) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[そうして男は、手にした小さな袋を門の所へと掛ける。中には出窓に飾ってあったサボテンと、その"お友達"が一つずつと――小さな懐中時計の入った箱が、ひとつ。 時計を集めるのは、男の密かな趣味であったから。そのコレクションも、この家と共に置いては行くけれど。 そしてその中の一つ、手紙を運ぶ鳩を模した懐中時計。小振りなそれなら、彼女の手にも余る事はあるまい――例え売ったとしたのなら、そこそこの金にはなるだろうし。 詫びの品としては少々不満が残るものの、この時間に開いている店などあるはずもなく。 トランクに入れた菓子折りは、向かった先で味わわせて貰うとしよう。
気付かれないなら、それでいい。烏に攫われてしまったのであっても、それでいい。 ――彼女がこれを、持ち帰るのなら。 それもそれで、構わない。]
(401) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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――……さて、行くとするかな。
[未だ空は宵闇のまま。冬に差し掛かろうとするこの季節、日が昇るのはまだ少しだけ遅い。暗い空の下、冷たくなった風が男の帽子をゆらりと揺らす。 持つのは小さなトランクが一つ。必要なものは、そこに全て詰め込んでおいた。 家も、家具も。この國で得たものは、揃えたものは。全て、全て置いて行こうか。
――嗚呼それでも、唯一つだけ。 この夜の夢だけは持っていこう。この闇に紛れる事の無い白を、その白の温もりを。 男は頭に鮮明に思い描きながら、そう思う。
その行く先にはまるで死神のように、昏い昏い首無しの鶴の姿が――もしかしたら、見えていたかもしれないけれど。
――キチ、キチリ。 癖である爪を鳴らしながら、男は外灯の照らす道を行く。何処へともなく、國の"外"へと。 唯の一人を除いては、誰にも知らせる事も無く。人知れず、こっそりと。
闇に紛れる、一匹の《蜘蛛》の如く。]*
(402) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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おうや、おうや、イッテラッシャイ、イッテラッシャイ
大きな世界に。小さな蜘蛛が。 果たしてどう生きて行くのか…
私は知りたくて、堪らない。
[ …は ぼそりと、出る蜘蛛を見届け囁いた ]
(403) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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―――――――――――――― 宛先:おず 差出人:鼬 ―――――――――――――― Re:風邪… 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 少しくらいなら風邪を引いても何とか成る。大丈夫だ。 心配、有難うな。
住所を?……情報を扱う仕事は高くてな。 今回は無料で構わん。 ちょっとしたさーびす、だと思ってくれ。(さーびすの使い方はあっているだろうか?) 五十蔵様か。教えていいかは彼に聞かなくてはだからな。
案外皆近くに居たりしてな。 ……ありそうな気がしてきたな。
それは、お前が大切だから。大切な、人だから。それだけが、理由では駄目だろうか? ――――――――――――――
(404) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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― 夜半 ―
朝飯は、焼き魚とTKGだけどいい? 朝からパンって苦手なんだよなぁ
その代わりに、夕飯は君の好物にしよう。 食べたいもの考えておいてくれ。
ああ、――友人と外食するなら好きにしてくれていいよ。 飼うといっても、あまり縛りたくないからな。
[メールを送った後は、スザンナの酌で和酒を樂しみ。>>391 戯れに箸で摘んだ柳葉魚の薄造りを醤油で軽く浸し、 味を付けてから小皿を下に添え、口を開けと促す。
スザンナの分だけパン食にしても構わないのだが、 食事を人と半獣で分かつのは、何処か侘しい気もして。
言葉に混ぜた「明日」の話。 其れはこれからも彼女を飼うつもりが或るという意味で。]
(405) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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[じっくりと考え乍ら文を完成させて、送信釦を押した。
……最後の文は、少しの嘘が入っているが。
その嘘は、言わない方が良いと。そう決めつけて自分の気持ちから逃げているだけではあったが。
ふるり。唐傘の中で寒さに震えた。 雨に当たり過ぎてしまった。これは明日、本当に風邪を引いてしまうんじゃなかろうか。
そんな考えに呆れた笑みを溢して。 一度持って居る傘に視線を落とせば、くるりと周りを見渡して。
淡い髪色の人を見つけることはできただろうか?]
(406) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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