52 薔薇恋獄
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 02時頃
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……ごめん、おれこそ。 そういえばそうだった、ね。
[バスから降りた直後の調音の様子を今思い出して、納得した。]
……うん。 貴族の息子と平凡な娘が、恋をして。 でも、彼女は屋敷から追い出されて。 その後……屋敷の人、みんな亡くなった、って話。確か。
亡くなった訳が、娘の祟りかどうかは正直分からないけど……。 彼女も、……跡取り息子にしても。 ふたりとも、ひとりぼっちで亡くなっていったような気がして。
(270) 2011/05/17(Tue) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 02時半頃
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[一回りしてみたが、特に火事の痕らしきものは見つからなかった。 2階から見れば、また何か見つかるのかもしれないが、とりあえずは十分と、立ち止まり。
屋根を見上げれば、雨霞で定かではないが、窓辺に立っているのは見慣れた幼馴染の姿。 けれど彼女の姿は、そこから動いた様子は無かった]
よっ!
[ぴっ、と挙げた手を、ひらひら振って笑う。 見えている、と示すように、真っ直ぐ彼女を見上げたまま]
オレ、楓馬ってんだ。あんたは?
これから、オレたちしばらく、此処にお邪魔してっから。 何かして欲しいことあったら、言ってくれ。
とりあえず、中入ろうぜ。聞いただろうけど、そいつもすっごく、気にしてんだ。
(*24) 2011/05/17(Tue) 02時半頃
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[見るからに寒そうだからさ、とジェスチャーし。 別荘の中へ戻ると、階段を駆け上がり、蛍紫の後ろから、ひょこっと顔を出す。 供えられた袋に、口元を和らげ]
ほら。来いよ。
[あとで廊下掃除だな、と思いつつ、窓をいっぱいに開いて。 身を乗り出すと、彼女のほうへ手を思い切り伸ばした*]
(*25) 2011/05/17(Tue) 02時半頃
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[蓮端から聞いた話。悲しい恋の話]
身分違いのこ、い……
あ…
――……祟りだなんて
[頭を振る。浮かぶのは『平凡な娘』だった母の顔]
(271) 2011/05/17(Tue) 02時半頃
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…やっぱり、『恋』なんてしない方が良い
悲劇しか生まねーじゃん
『ひとりぼっち』って、ナンだよ、ソレ
[手摺を強く掴む。小さく漏れ零れる言葉は、つい荒くなってしまう]
……あぁ、蓮端先輩。話、変わりますけど…
[強引に]
先輩のこと、見かけたんですよ この前、美術室の前で
…もしかして美術部に用事でも?
[はっきりと見たわけではない。けれど背の高さや長い髪、色は蓮端のものだろうと踏んで。敢えて断定した物言いをした]
(272) 2011/05/17(Tue) 02時半頃
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うん、身分違い、の――…
……モモ、くん?
[苦しそうにも聞こえる言葉を零した調音に、何か言い掛けて……結局、何も、言えなかった。]
(273) 2011/05/17(Tue) 03時頃
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[深く息を吐いたところで、急に話題を変えられて、えっ?瞬いて。 ……自分も似たことをよくやっていたのに気づいたのは、暫く後のこと]
あ、えっと。
[そして、その内容に……見られてたと悟って。 妙にむず痒くなって、髪が少し揺れた。]
用事って訳じゃ、ないんだけど。 ただ……まあ、ちょっとしたしがらみみたいなもの。 昔、絵をやっていたんだ、おれ。
[美術の経験はあまり大っぴらに話すことではなかったが、かといってここで伏せればそれはそれで誤解されそうな気がした。]
まあ、色々あって部活はこっちになって……。 そのまま、居続けてる訳だけど。
(274) 2011/05/17(Tue) 03時頃
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ヴェスパタインは、「でも、時々……見に来てしまうって訳」と付け加えて、一呼吸置いた。
2011/05/17(Tue) 03時頃
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へぇ、蓮端先輩が絵を
[意外だったので、驚きの声が上がる]
それって、勿体無いって言うんですかね だって…気になってしまうんでしょう? 部活動
…絶ち切れない、とか
[あの日。 山本とのいざこざを見られたかと思って声をかけたが、何だか面白い事になってきたと、恋話から意識を捻じ曲げた]
(275) 2011/05/17(Tue) 03時頃
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[何だかんだで絵画が自分に染みついてしまっていたからなのか。 美術のことで驚かれるとは思ってなくて、逆に瞬いてしまった。 断ち切れない、との言葉に目を伏せた。]
……まあ、ね。
でも、今の自分に、後悔は持たない心算。 ここにはおれの居場所があるし。 皆から学んだことも、思い出も、沢山ある。 モモくんとこうして話せてることだって、そうだし――…
(276) 2011/05/17(Tue) 03時半頃
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[調音の考えを読んだ訳ではなかったが……そこで、少し思い出した。 いつか、旅行の少し前、だったか。 その美術室から、少しだけ噂話が聞こえてきたこと。]
そういえば、こないだ美術室で、何かあったみたいだけど、 モモくん、何か……
いや、ごめん。忘れて。 ……ちょっとおれ、顔洗ってしゃんとしてくる。
[緩く首を振った後、階段を降り始めた**]
(277) 2011/05/17(Tue) 03時半頃
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なら、先輩が絵をかくのを『中断』してて、良かったなーって思うことにしますね 僕、先輩と長く話したのはこれがはじめてかもしれません
[口元に手を当てて笑んだ]
あ…
ちょ、先輩、そこんとこ詳しくっ!
[階段を降りる蓮端を追うも、台所から聞える音にマズイと顔を巡らせて]
ごめん土橋! つい話しこんじゃって遅れたー マジごめんっ!
え、カレーじゃね? 合宿の初日の昼食といえば
[袖をめくりながら台所に向かい、*手を洗った*]
(278) 2011/05/17(Tue) 03時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 03時半頃
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―二階、奥の角部屋―
[多少は濡れた鞄。中を検分して、ケースやカードが無事なのを確認する。 どれも一枚一枚思い入れのある、欠かせない存在。 あの時奇跡的に引いて勝ったカード、とか、いつものコンボ、とか、一時期変によく出て織部に貢いだカード、とか。 この前蓮端に渡したカードの、もう一枚、とか。 ただ黙々とそれらを整頓する、それだけの作業。]
[だから。 雨に打たれた身体は、ついゆるい眠気に誘われだす。 ベッドの上なのも相まって、休憩の伸びのついで軽く身を投げ出せば、ものの数分で二つ目のベッドも物音がしなくなるだろう。 起こされるまで、きっとそのまま**]
(279) 2011/05/17(Tue) 04時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 04時頃
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―― 庭園 ⇒ 別荘 ――
[袖を引かれて、止められた。 ちょっと名残惜しげに薔薇の棘から手を離す。 彼がボールを動かすのを見れば、雨に滑って少し不規則な、けれど最後の方には少しそれっぽくなっていた動き。 笑って頷いた。言葉で褒める代わりに、ちょっと手を伸ばして彼の頭を撫でようと]
―― いあ、いあ、ふんぐるい、むぐなう
[あっさり謝られてしまった。 「自分で考えているみたい」という指摘。虚をつかれて、とまどって、そんな召還呪文を唱えるしかなくなってしまってた。 涙みたいな雨に濡れたボールを受け取った]
………―――
[手が滑って、綺麗にはまわせそうもない。 まだ外に出ていても風邪ひくほどではなかろうが、外で遊ぶのを少し諦めた量]
(280) 2011/05/17(Tue) 06時頃
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珀。楽しい恋、してるね。 ………どういたしまして。
[だんだん押し黙っていく彼。けれど、言及されることを少し考えて、推測だけどそう言ってみた。その後、こちらに明るく挨拶する様子を見て、目を細めてその後ろ姿を見送った]
(281) 2011/05/17(Tue) 06時頃
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―― 別荘のひさし ――
[珀が手を振ったから、別荘の軒下にいる最上に気づいた。 奥に行く珀とは逆に、彼の方に向かってく]
[少し足取りが早くなっていた]
――ただいま 勝手して、ごめん。部屋、決まった?
[最後の方は駆け足みたいになっていた。ようやっと彼の隣にたどり着けば、ガラス玉持った腕で前髪の雫を払う。 隣に並んで最上を見た。笑う]
……薔薇、すごかった。
(282) 2011/05/17(Tue) 06時半頃
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―― 回想 ――
[炊事当番、と聞いて眉を寄せる。 料理は、得意だ。 けれどこれだけの人数。台所には複数で立つことになるだろう。 そして誰かが必ず…………火を使うだろう]
僕は……料理、出来ないから。 代わりに、掃除とかしますね。
(283) 2011/05/17(Tue) 06時半頃
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―― 回想 ――
[手を貸してくれた先輩らに礼を言い、部屋へ。 特に希望は無いので、相部屋をする幼馴染の希望にあわせるか余った部屋を使うのだろう。 その部屋から、薔薇庭園の様子は見えただろうか。 見てしまっただろうか。咲き誇る薔薇、しとしとと降る雨。そんな絵画のような光景の中、親しげに会話をする2人の姿]
[何故だろう、息が苦しい。 やはりまだ、火事があったというこの屋敷に緊張しているのかもしれない。 発作を起こさないように、周りに迷惑をかけないように気をつけないと**]
(284) 2011/05/17(Tue) 06時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 06時半頃
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[ また、自分に向けて掛けられる声 ] [ 今度は、下。手を振る楓馬を見る ]
『ふうま。変わった名前』 『わたしは、日向』
『……幽霊に暑いも寒いもないわ』 『あなたのほうこそ、寒そうよ』 『わたし、使用人だったけど。もう浴巾(タオル)一枚出してあげられないから』
[ 足りない言葉と、遠回りな気遣い ] [ 見えなくなる姿に、忙しない人と ] [ 溜息を吐いた頃に、楓馬は2階に ]
(*26) 2011/05/17(Tue) 08時半頃
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『あなた、昔から幽霊慣れしてるのかしら』
[ 手を伸ばす楓馬の手を握り返さないまま ]
『でも、あまり安易に触れようと思わないほうがいいわ』 『あぶないから』
[ 女は目を細める。根負けしたようだった ]
『そこまで言うなら入るわ』 『でも、助けは無用よ』
[ だけど手は拒む。決して掴むことはない ] [ 女の姿は一度雨に溶けて、二人の後ろへ ]
(*27) 2011/05/17(Tue) 08時半頃
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[ 女の視線は蛍紫と楓馬の近い距離に ]
『……あなたたちは仲良し?』 『仲が良いのは、素敵なことね』
『どうか、その絆を見失わないで』 『わたしみたいに、ならないように』
[ もし、二人に引き止められなければ ] [ *廊下の水滴に溶けて、女は姿を消す* ]
(*28) 2011/05/17(Tue) 08時半頃
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――……部屋、甲斐、和室でもいいって言ってたよな。
[甲斐の感じからいくとどう見ても洋室派にはみえたのだけど、くそ重い将棋盤を置くのは和室のほうが都合がよかった。
見てみると、洋室と和室が空いていて、まだ誰が入ってないかは定かではなかったけれど、 ちょっと甘えて一階の和室に荷物を運ぶ。 一階なので、すぐに戻れて甲斐の分も運んだ。]
――……さて
[そして、部屋を見回して、とりあえずは座卓の上に将棋盤を設置してちょっと満足そうな顔をする。 でも、まぁ、実際どれだけの奴が付き合ってくれるかはわかんないけど、でも、いい。
いろいろ学生時代にひん曲がりそうになりながらも、今あるのはこれのおかげだ。どんなに嫌なこと、つらいことがあっても、頭の中で詰め将棋を考えればそのほかいろいろは考えずに済んだ。 そして、何より負けん気と、これによってかかわった老輩の言葉がいろいろ目に鱗を落とさせたのだ。]
(285) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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よっし、じゃ、次は…。
[そして、荷物から取り出すのは、2年の古文の教科書。その指導書も借りて、古文単語辞典をめくりながら昨晩の続きの場所を開く。 でも、心の奥底、楽しいはずの旅行で勉強しろなどというのは、無粋なのはすごくわかっている。これも、実際は無駄になる勉強かもしれないけど、でも、それでも聞いてきてくれるかもしれないと思う時には、応えたい。
別に、頼れなくても大丈夫なら問題ないんだ。 だけど、やればできるものをやらないと最初からあきらめたり、自分の凝り固まった哲学にそれを押し込めるのは若者にはありがちだけど、勿体なくて…。]
(286) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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やすらはで 寝なましものを 小夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな
(287) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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そんな奴がいたって、いいと思うんだ。
[学生時代と考えが変わったのは、いつだということはない。 ただ、穏やかな顔で勝負を続ける老輩の話を多くきくうちに、 自分の痛みも、通り過ぎれば、なくてはならなかった傷跡なのかもとか、思うし。
ちょっと奴らにとっちゃウザいかもしんないけど、 奴らは奴らで大変に、それぞれを生きているのは…。この部の顧問を押し付けられた時から、わかってきていた。 そう、なんで、ゲーム部顧問をみんなやりたがらないかとか…。]
問題児だらけ…か。
[そう聞いて、頭を抱えたと同時に、それを支えてきた文先生は偉大に思う。]
(288) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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セシルは、和室で、勉強しはじめている。**
2011/05/17(Tue) 09時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 09時頃
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―道也と寧人の部屋→文と桂馬の部屋―
[荷物を置く。縁側から外を見たとき、寧人はいただろうか。いたのなら、部屋ここねと一言声をかけてから。 彼の為に部屋に鍵は掛けず、横の和室に移動する]
ふみやん、湿布貰いにきた。
[今いい?と首をかしげて**]
(289) 2011/05/17(Tue) 09時頃
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変わってっかな? 名付け親のじっちゃんが台湾のひとだったらしーから、そのせいかも。
[日向が応えてくれたのに、ほっとする。 お気遣いなく! と笑って駆け出した足は、廊下の窓まで濡れた足跡をぽつぽつと]
うん、慣れてる。 だけど心配されたのは久しぶり。日向、良いヤツだな。
[あぶないと言われても、にへらと嬉しそうに笑うだけ。 入る、と日向の姿が雨に溶け消え、廊下に現れてから、窓を閉じた]
おう、仲良しだぜ! オレが迷惑かけてばっかの気もすっけど。
[付き合いの良い幼馴染の肩に手を伸ばし。 ぐいっと引き寄せたところで、自分が濡れていることを思い出して、悪ぃ、と慌てて手を離す]
(*29) 2011/05/17(Tue) 10時頃
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でも、……日向も、もう哀しいこと溜めこむな。 怪談が本当でもウソでも、十分苦しかったんだろ。 心残りがあるなら、果たせることなら、やってやるし…… だから、日向がイヤじゃないなら、日向とも仲良くなりたいよ、オレ。
[彼女に触れられることはなかった手を握りこみ。 また痛みだす胸元にあてて、息を吐いた。
眼差しは真っ直ぐのまま。 応えがどうあれ、消えるまで見つめていた]
(*30) 2011/05/17(Tue) 10時頃
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―― 別荘 ――
ふみせんせー、タオルありますー?
[雨の勢いはさほどでなかったが、ひととおり見回った頃には結構濡れてしまった。 これで部屋まで戻ったら、床にシミを作ってしまいそうで。
部屋割りは聞かずに飛び出してしまったから、知らなかったのだけど、文の部屋が1階だったから、そう関係ない戸を開けずに済んだ。 勉強中の顧問の部屋は、うっかり開けてしまったかもしれない]
おっ、良い音。 ご飯なんだろ。つか誰が作ってくれてんだ?
[貸して貰ったタオルを被り、ぱたぱた走り回ってお掃除。 台所から届く匂いに、わくわくとモップを滑らせていると。
水分を吸われて少し乾いた髪から、タオルが肩にすべり落ち。 その感触に、寧人に撫でられたそれを思い出し、ぴたり足を止めた]
(290) 2011/05/17(Tue) 10時頃
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……恋、してる?
[突然唱えられた召還呪文より、その言葉のほうが驚いた。 思わず、きょとんと大きく見開いた目に、雨粒が直撃してぎゃー! と我に返ったのだけど、そうでなかったら笑ってあの場から立ち去れなかったかもしれない]
……恋?
[誰が。オレが? 確かに、恋愛については今考えていて、興味だって無いわけじゃないけど。 先輩に彼女が居るか尋ねるのだって、あんな挙動不審になってしまう自分が。 恋、なんて。マトモに出来ているんだろうか? それ以前に――]
…… うーん。分からん。恋ってなんだ……。
[モップの柄に顎を載せ、しばしうんうん唸っていたが。 何処からか吹き込んだ風に、ふるっと身震いすれば、早く掃除を済ませてしまおうと。 また、ぱたぱたと濡れたあとを追って掃除を開始した]
(291) 2011/05/17(Tue) 10時半頃
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―→ 蘭香との部屋 ――
ただーいまっ。おー、良い眺め!
[雨で煙ってはいるが、バルコニーからは庭が見下ろせ、晴れればさぞ美しいだろうと思った。 部屋の調度も整っていて、ほんとうに部活の旅行で使って良いのかと、勿体無くなる]
紅子さん、散歩出来なくて残念だけど。 晴れるまでは、部屋ん中でガマンな。
[『ショーガナイナ』と鳥籠から飛び出て、バルコニーの手摺りに留まる紅子さんを指して、やれやれと口を開きかけ]
蘭香? ……具合、悪ぃ?
[幼馴染の顔色があまり優れないのに気づき。 心配げに、ひたりと冷えている手で額に触れた*]
(292) 2011/05/17(Tue) 10時半頃
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