60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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……………ん〜。
[言おうかやめようか、少し迷って。 こめかみの辺りを掻いてから]
……もしかしたら。 俺もヤニク君のことが、好きなのかも、しれない。 …すげ〜嫌いだ、って思ってたんだけど…
[自信なさげに、割ととんでもない告白をした。]
(255) 2011/08/08(Mon) 10時半頃
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[彼がヤニクを好きなことがわかっていて、何を言っているんだろう、とは思う。けれど、つい先程自覚してしまった気持ちは、どこに相談していいかわからなくて。誰かに、聞いてほしくて。]
あんまり自信はないんだけどね〜。 ヤニク君は目立つから、少し前から見てて。 最初は、友達になりたいって思ってたの、思い出した〜。でも、俺とあの子とは距離が大きくて…
[憧れ。羨ましさ。横に並びたいという気持ち。 埋められない距離はいつしか、それらを歪ませた。]
…誰かがあの子と仲良さそうにしてるの見るたび、イライラしてたんだ〜。俺はそれを、ヤニク君のことが嫌いだから、だと思ってたんだけど。 自分が同性を好きになるなんて、想像すらしていなかったから〜。
[それは嫌いだからじゃなくて。 ヤニクの隣りにいる誰かに、「嫉妬」していたからなんだろう、と今なら思う]
(256) 2011/08/08(Mon) 10時半頃
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[カサの中に縮こまっている姿は、頼りなく。 あ〜今の俺ってやどかりみたい〜、とか関係ないことを考えながら、立ち上がる。]
…まあでも。多分俺は、君のライバルにはなんないよ。
嫌いって言っちゃったしさ〜。 でもその時、顔色一つ変わんなかったし、ヤニク君。 何とも思われてないんだ、と思う。
[言ってて少々悲しくなってきたが、事実なのだから仕方がない。 カサをくるりと回して。]
(257) 2011/08/08(Mon) 11時頃
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むしろ〜、厄介者だと思われてる可能性高し〜? 子どもっぽい病人だからな〜。
[首を傾げて見解を示しながら、カサを畳んだ]
……こんなこと、聞かせちゃってごめんね〜。 でも、俺の前で告白し始めたら、多分邪魔しちゃう、って伝えておこうかな〜って。 どっかで期待を捨てきれてない、から。
[俯きがちに言うと、イアンがそれ以上引き止めなければ、屋上を後にした。*]
(258) 2011/08/08(Mon) 11時頃
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………?
[屋上からの階段を降りたあたりで、左手に違和感を覚え]
……え、なに……これ……
[呆然と呟いた。そこには、いつのまにか手首を越えて、まるで左腕にまきつくかのような蔦の模様。二の腕にまで伸びていて]
……ん、
[左腕を隠しながら、自室へと急ぐ。 何故か、『隠さなきゃ』という思いを抱いていた。]
(259) 2011/08/08(Mon) 11時半頃
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―自室―
[荒くなる呼吸を整えながら、日焼け止めクリームやベビーパウダーを腕に塗る。白さで少しは、目立たないようにできただろうか。]
は、………
[今まで以上に体がおかしいのを感じる。 それは、『恋』を自覚した少年の想いで、薔薇が成長をしたからで]
ふ、あっ……
[左腕を押さえながら、熱をやり過ごそうとしばし耐えていた**]
(260) 2011/08/08(Mon) 11時半頃
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―廊下―
はあっ、はあ…………
[逃しきれない熱を持て余し、廊下の壁に凭れるようにしながら、当てもなく歩く。
誰でもいいから何とかしてほしい、という想いと、 うまくやり過ごす方法はないかという想いが、せめぎあっていた**]
(261) 2011/08/08(Mon) 12時頃
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[ぐったりと弛緩した身体は、熱い息をこぼしながら虚空を見つめ余韻の中にいる。 身体が離れてゆくのも、腹を汚した熱を拭われるのも、すべてされるがまま。]
服……だいじょぶ……
[なんとか答え、まだ濡れたままの視線を向けた。]
せんぱ……
[ゆっくりと焦点を結び始めた意識は、懐く相手の声をとらえるけれど、その会話の意味を聞き取れぬまま、未だ夢うつつのしどけない姿をさらしている。]
(262) 2011/08/08(Mon) 14時半頃
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―ルーカスの部屋― [>>244鍵が開いている、ドアノブを回せば扉の開く気配。 中から聞こえてくるルーカスの声を聞いて、 そのまま信頼する彼の言葉に従えばよかったのかもしれず、 薔薇の香がなければそうしていたのかもしれない。 けれども鈍った思考は扉を開くことを選んで。 ルーカスの部屋からは今までになかった薔薇の香、 それと―――]
――…ルーカス…?
[座り込む同級生の顔は見えなくて、 ぼんやりと霞み始めたセピアがその姿に緩く眉を寄せて 彼へと近づこうとのろのろと歩み、近づけていけば見える 蹲るルーカスの先にあるもの、乱れた白のシーツの上。 横たわるのはよく世話をする華奢な少年の―――…]
(263) 2011/08/08(Mon) 15時頃
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……あ…
[ルーカスに触れる前に歩みは止まり、 微かに震え始めた足が半歩後退さる。]
…あ……、ぁ…
[意味を成さぬ声を零しながら少しずつ後ろに下がる。 ――…正常な判断が直ぐには行えない。 大切に思っていた友人の姿が、 可愛がっていた後輩の姿が、 信じ続けてきた穢れなき世界には払拭しきれぬ染みが落ち その中に居た彼らの姿もセピアに現実の姿を映して崩れていく。]
(264) 2011/08/08(Mon) 15時頃
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――……っ
[背が扉に当たると戸を開くことも忘れ其処からもう動けない。 唯一の出口を塞いだままずるりと背から床へと崩れていき くしゃりと淡い髪を押さえつけ]
私…は… 何か…力になりたい…と… そう…思って…
[蒼ざめた姿のままルーカスを見つめていたセピアが 苦しげに歪んで伏せられる。]
私は… …どうすれば…
[どうしたらこれ以上失わずに済むのか、 誰に向けるでもなく零れる自問は彼への問いかけにも似て。 信じる支柱が崩れかけたその時から、唇は主の名を紡げない。*]
(265) 2011/08/08(Mon) 15時半頃
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[グミの実の様な胸の先端を齧れば、上がる悲鳴。 また、恐れて引けば、眼下には痙攣する身体。]
せ、せんぱいっ?
[驚いて宥めるように伸ばした手は、 相手の肌蹴た肩を宥めるように撫でる。
怖々、彼の顔を覗きこめば、心配をよそに、蕩けた表情が見えた。
あっ……と、口を開いたのは、その意味に気がついたからか。 それとも、己の下肢に伸びた手に驚愕したからか。 タイミング的に、どちらだったかはようとしれない。]
(266) 2011/08/08(Mon) 16時頃
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んっ、はっ…ぁ、ちょ、セシル、せんっぱっ…… やっ……はぁっ……―――
[自分でもあまり触れない個所を、しかも手ではなく柔らかな粘膜に包まれて。 取り出された時も、柔く反応を示していた箇所は、 その粘膜の裡で熱を帯び、硬度と嵩を増していく。
若く慣れない性は、ぐちょぐちょという水音に、 時折見上げてくる己を含んだまま恍惚と見える相手の表情に、 簡単に煽られて爆ぜるまでは、きっと早い。]
(267) 2011/08/08(Mon) 16時頃
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も、無理っ……はなしてっ……―――っうぁっ!
[相手の口の中に放つという選択肢は、少年の中にはなかったのだけれど。 自分でするそれもあまり慣れていない身、他人から与えられるそれに達するタイミング計れず。 制止ししようと伸ばした指先が、くっと相手の肩を掴んだまま、 びくびくと身を震わせて精を相手の口腔に解き放った。]
うっ……―――。
[まるで粗相を相手に見られたような気恥かしさに、 視線は彷徨い相手の腕に落ちる。 そしてその掴んだ場所に絡む蔦の様な黒に気がついて、 眼を見開くのだった*]
(268) 2011/08/08(Mon) 16時頃
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[指の合間から見えるのは、青ざめた顔の同級生。]
……ふ、ふ
[何か力になりたい、と、言ってくれた時はとても、とても、嬉しかった。
けれど。]
ふふ、……ふふ、ふ、は、 ははっ、ははははっ
[唇から漏れる笑いを止めようとせずに、ゆらり、立ち上がる。 空虚な青磁の其の奥に、隠すことをしない、もうひとつの色を秘めて。]
心配しなくて良い。……今に、始まった事じゃない、から。
もう、誰と寝たかすら、覚えていないくらいには、……沢山の人間と、枕を共にしているからな。
[一歩、一歩、歩み寄る。 部屋の中に、足音が、響く。]
(269) 2011/08/08(Mon) 16時頃
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[扉の元まで歩けば、その壁に手をついて屈む。 逃げ道を、奪う様に。
蒼ざめたその顔に自分の顔を近付けて、小さく、嗤う。]
……君は、僕なんかには相応しくない。 僕は、君の友人には、……なれない。
[耳元に唇を寄せ、言葉を落としていく。
はじめからわかりきっていた事を。 フィリパに、教えていくように。
自分に、自覚させていくように。]
(270) 2011/08/08(Mon) 16時頃
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君には君のままで、居て欲しかった。 僕の事なんて知らないで、笑っていてくれればそれでよかった。
……フィリパ、……僕は、君を、壊したくなかった、のに
[震えた声が、喉から溢れて止まらない。 零れる言葉を、止められない。
虚ろな嗤い声が、響く。]
もう、どうでもよくなってしまったよ、全部……。
……だからもういっそ、全部、壊してしまいたいんだ……
[君も、と。 声なく、呟く。
笑みの形に歪んだ唇を、その唇に重ねようと。
そっと、顔を、寄せる。*]
(271) 2011/08/08(Mon) 16時頃
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―プール―
さあね… 昔慕っていてくれたのは今とはぜんぜん違う俺だから
……変わった俺の事は
[プールサイドから少しだけ身を乗り出した相手を見上げてむっとした顔をして]
―つか、そんなことお前に関係ないだろう
(272) 2011/08/08(Mon) 17時半頃
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[>>236こちらを伺うような猫の瞳にため息をついて]
俺が、信じられないんじゃあ、しかたねぇ もういいさ。
てか、お前、プールに水着忘れてくるとか…ださっ 暑苦しいかっこでそんなところにぼぅとしてんじゃねぇよ そのまんまの格好で泳げばいいじゃねぇか
[ふざけた声を挙げて手を伸ばして袖口をつかんだ。 グィと引いて、ヤニクを水の中へ落とそうと。 ―泳ぎに慣れていれば着衣したままでも溺れる事はないだろうが…]
(273) 2011/08/08(Mon) 17時半頃
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へクターは、ヤニクが水に落ちる水しぶきに…ひゅうっと歓声をあげた**
2011/08/08(Mon) 17時半頃
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/* ちょっとだけ……
襲撃は直接えろいことをしなきゃいけないのかな〜と思ってたのだけど、そうとは限らないなら、俺襲撃担当でもいいよ〜。ちなみに、セシル先輩、テッド感染させるつもりなんだな〜と思っていた。今日。
候補なら既に薔薇の精と関係持っちゃったルーカスや、芽吹きつつあったセシル先輩を抱いたサイモンかな〜
んで俺は茨に飲まれてあぼ〜んでいいよ〜 どっちでもOK。
(*10) 2011/08/08(Mon) 18時頃
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―プール― [言葉に今は繋がりの見えない二人の接点を知る。 以前は今よりももっと人と距離を置いていたから、 彼のいう 昔 のことなど、自分は知らない]
……まあ、俺は昔とか知らないですけど、 今のあなたもそう悪くないと思いますけどね。
[さらりと告げたところで、見下ろした顔はむっとしていた。 そっと身をひこうとして]
同級生なので、関係ありますよ。
[少しからかうように、先ほど彼が口走った言葉を理由にしてやった]
(274) 2011/08/08(Mon) 18時頃
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信じる信じないとかじゃないです。 あなたのいうこと、ロビンには言付けてそうするように言おうと思いますけど、
――……でも俺は、ここからは、
[俯く視線、落ちた髪にその表情は隠れる。 ふと考えこんだ瞬間は、大方隙だらけだった]
って、 あんた何す―――…ッ、!!
[袖口をひかれれば、そのまま傾れて、 盛大に水しぶきをあげて、プールに落ちた]
(275) 2011/08/08(Mon) 18時頃
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[白く反転する世界、 一度水の中に沈めば、いくつもの気泡が昇って行くのが見える。 水の層を越えた先の白い光が、霞むように揺らめいて、 一瞬とても綺麗だ、と思い――伸ばそうとした手がもがく様に水を掻いた。
濡れた衣服の重みに引きずられて、 沈んでいる時間は、少し不自然に長いかもしれない]
(276) 2011/08/08(Mon) 18時半頃
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服まんまプールに飛び込むのものも爽快だろ−がっ
[ヤニクの体をプールに落とすと、大きくしぶきがはじけ飛ぶ。大きな声で笑いながら手足をバタつかせるヤニクをバカ笑いしながら見ていたが]
………っあれ
[泡だった水面がやがて静かに波打って光を放つ。 ふわり水の中にヤニクの赤い上着が揺れるのがみえて]
やばっ…
[慌てて水の中へ潜り必死に水をかき分けながら、ヤニクのそばまで辿りつこうと。 明るい水の中に崩れ落ち、沈みゆこうとした体を、腕の中にすくい上げて、プールの床を蹴ると水面に顔を出す]
(277) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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んっ……っふ、ァ……おいし……
[口内を満たす欲を飲み干して。 娼婦の顔で、笑う。 先端に口付けて、最後の一滴までも吸い出そうと啜る。 そうしているうち、また熱を取り戻すだろうか。 服を脱ぎ捨て、大きく足を開いて見せる]
俺、もう、我慢出来ない…… テッド君を、頂戴? それで……俺の全部を、攫って行って。
[体も、理性も。……あの人への想いも。 全部全部、奪って欲しい。 薔薇の蔦に囚われた体を。全て、晒して]
(278) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/08/08(Mon) 19時頃
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/* 1日時間増えたのでなんとか間に合わせます。
(*11) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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[冷たい水の中で、たゆたうそれは、 息苦しいのに、心地よくて光の眩しさに目を閉ざしたくなる。 こぽり、とまた気泡が一つ浮き上がって。
ゆっくり沈んでゆこうとする体が、 唐突に引き上げられた時、少しぼうっとしていて、 無反応にも見えたかも知れない。
重たげに濡れたまつげが震えた]
(279) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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[>>269聞こえてくる笑い声、 それが同級生のものだとわかると肩を震わせて。 近付く姿、見慣れた筈の青磁は――見たことのない色。]
……ルーカ…ス…、
[歩み寄る者が紡ぐ真実に身を震わせて。 無意識に下がろうとする体は、扉に押し付けるだけで それ以上は後ろに引くことかなわない。]
……ぁ…、 私は…ただ…
[退路を断つ様に囲い、突き放される言葉に、 吹き込まれていく言葉を受け入れることに怯え、 淡い髪を揺らして緩く首を何度も横に振り]
(280) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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ヤニクは、しばらくしたら、咳き込みだすだろうけれど。
2011/08/08(Mon) 19時頃
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私は…今でも… ――…わたし…は…
[セピアを見開き目の前の姿を呆然と見つめて、 薔薇の香と、心を突き刺すような彼の言の葉に 足元から力が抜けていく。]
ルーカス…、……
[だめだと、そう紡ぎかけた唇は声にならず 薄く開かれたまま戦慄いて。 拒んでしまえばその瞬間失ってしまうかもしれない。 壊すと紡ぐ姿に、まだ一縷の望みを捨てきれていなくて。 瞳が懇願をするように苦しげに細まったが届かないのだろう。 近付く姿を――…触れ合う唇を拒むことなどできず、 また裡で崩れていくものに、吐息を震わせ眼を閉ざす。*]
(281) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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ぇっ、飲んじゃったんです、か?
[薔薇の蔦覆う様子に眼を見開いているうちに、 嚥下する音が聴こえ、更に眼は見開かれ、 ぎょっと相手の表情を窺うのだけれど。]
ぅっ……――――
[艶やかな笑み浮かべられ、また欲を煽られれば簡単に下肢は熱を取り戻す。 けれど、脱ぎ棄てられる服の下、 シャワールームでは確かになかった茨の存在が欲より前に立つ。 大きく開かれた脚の意味することは、流石にわかって、 今はぎこちなく逸らされるのだけど。]
(282) 2011/08/08(Mon) 19時頃
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