123 霓虹鬼故事
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ノックスは宝飾交易 黍炉に投票した。
露蝶は道案内 ノックスに投票した。
黍炉は道案内 ノックスに投票した。
ノックスは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 00時頃
宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
sinotaka 2013/05/26(Sun) 00時頃
道案内 ノックスは、メモを貼った。
いか 2013/05/26(Sun) 00時頃
三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 00時頃
― それは雨夜が明ける頃 ―
[荒れ狂う雨風も雷もいつしか止み、空は白み始めていた。
早朝の光が照らすのは、雷に焦がされた研究所の屋根と壁。
閉ざされた館の内からは見えないその惨状を
一番に見つけたのは、大人しい隣人といったところ。
驚いてしまった所為か、玄関先を尋ねさえもせずに、
性急に、携帯端末で警察に通信を試みていた。
無能だのクズだのと揶揄されるこの町の警察が
研究所の前に警官隊を向かわせるのは幾らかの時を経てのこと。
玄関扉が堅く閉ざされていると判断すれば、
やがて力づくでそれを破壊するのだが――。]
(#0) 2013/05/26(Sun) 00時頃
[「鬼」を閉じ込めた、おぞましき輩のこの館で。
何も知らなかった彼らが見つけたものは、何―――?**]
(#1) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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[黍炉が蹴りを喰らっていたことも、今は目に映らない。 醜い笑みと共に、いざなう言葉掛ける明夜>>3:30の許に、 ただ真っ直ぐに、この身体をぶつけに掛かっていた。
――今の露蝶の血走った瞳の色は、多分。 あの日>>1:22のトレイルの瞳とよく似た色。]
ぁ ぁああああああ っ !!
[黍炉>>3:31が明夜に仕掛けたタックルは叶ったか否か。 何れにせよ、刃を手にした女の殺意は止まることなく――。**]
(0) sakanoka 2013/05/26(Sun) 00時半頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 01時頃
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[黍炉のタックルを受け、しかし動じない。けれどその場に縫いとどめられる。
ゆえに、露蝶の殺意は避けられぬ。
しかし、それは受け止めた。 利き手の掌を貫く刃。 ずぶりと深く深く。そして露蝶が刃を持つ手にその手が重なる。]
(1) いか 2013/05/26(Sun) 02時頃
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その顔、アイツにそっくりだぜ?
あぁ聞かせてやりてえなぁ アイツのあの時のすべてが無駄だと悟った時の叫びをよぉ……?
[殺意のこもった刃は受け止めたがなお首元の近くにある。]
(2) いか 2013/05/26(Sun) 02時頃
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[痛みは感じない。 が、先ほど足を切られたときに大きな血管が切れたのだろう。
目の前が少しかすむ。
けれどそれを悟らせるわけにはいかないと表情は変えぬ。]
(3) いか 2013/05/26(Sun) 02時半頃
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衝動に駆られ、人を殺して人を食って それを悔いて苦しんで、そして結局最後は壊れちまった
そんな鬼の末路、傑作だったぜ?
[特等席でずっと聞いていたのだ。 アイツのそんな様子は俺しか知らない。 それにある種の満足感を感じる。]
(4) いか 2013/05/26(Sun) 02時半頃
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[殺意に任せて突き出した刃が、確かに肉を刺し貫けたのは 黍炉の体当たりによって、明夜がその場に留まったから。 けれど、互いの手が触れる程にまで迫りつつも、 彼の掌を貫いたナイフは、未だその首許に届かない。
――どうして平気で笑っていられるの? 傷の痛みも感じず血も失っていないかのような、 そんな顔をする、鬼の如き男を間近に睨みつける。]
あなたが、……あ んた が っ、
[トレイルに対する明夜の嫌悪は、察していた心算だった。 けれどこの男の言葉が示すものは、まるでそれ以上みたいで。 今の自分のような激情を、そして絶望を彼に与え、 その絶望の叫びを聞かせたいなどと言うような――。]
(5) sakanoka 2013/05/26(Sun) 16時頃
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[――どうしてそんなに、あの人を苦しめたの? ――どうしてこんなに、あたしを苦しめるの?]
(6) sakanoka 2013/05/26(Sun) 16時頃
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[結局最後は壊れちまった、という言葉に、女は悟った。 譬え悍ましい鬼に変わり果てたのだとしても、 せめてもう一度だけでも逢いたかった彼は、もう――。
「鬼」として彼の全てを知るだろう、この満足げな男が、 自分から彼を奪ったのだ、と。]
返せ!
あの人を、かえせ ―――っ!!
[吠える女の目に、微かに返り血の混じる涙が滲む。 明夜の手を貫いた切っ先で首許を突こうと、 ナイフを握ったままの手で、強く、彼の手を押した。]
(7) sakanoka 2013/05/26(Sun) 16時頃
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[露蝶の表情を見て己の欲が満たされるのを感じる。 それは鬼の欲とは違うもの。
ナイフはすでに首に押し付けられつつある。]
やなこった。
──やらねぇよ 何にも 誰にも渡さねえ。
[アイツの狂う姿も、露蝶の憎悪も全て俺だけのモノ。
最後の一瞬、目を伏せ満足気な表情を浮かべる。]
(8) いか 2013/05/26(Sun) 16時半頃
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[そしてその次の瞬間、露蝶の手を抑えていた手の力がふっと抜け、そのままナイフは首元を切った。]
(9) いか 2013/05/26(Sun) 16時半頃
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[じり、と力を籠め、少しずつ進んでいくナイフ。 それでも未だ届き切らない時に、聞こえた明夜の声。
何にも、誰にも渡さねえ、と。 その返答によって、内心でかっと火が付いたのは、 憎悪と――きっと、羨みも、そう。 手に掛ける力が、ぐっと、さらに強まり――。
一瞬、明夜の顔が、満ち足りた表情に見えた。 まるで、穏やかにさえも見えた気がした。 けれど直ぐに視界は、鮮血に、染まった。]
(10) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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[掌からの抵抗が抜けたことで、刃は瞬く間に進み、 明夜の首許を一息に掻き切っていた。
血飛沫が目に入り、目の前を上手く捉えることができない。 そんなおぼろげな視界に、崩れ落ちる男が映って見えた。]
………は ぁ、
[女は肩で息をして、暫く、ナイフを手にしたまま佇んで――。 身体の力が一気に抜け、その場に両膝を突いた。]
(11) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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酷いわ。
………ひどすぎる、わ。
[緊張が、殺意が――辛うじての、愛しい人への希望が。 それまでずっと露蝶を支えていたものが、立ち消えた。 ナイフが手から零れ落ち、その両手は、力なく床を突く。 疼く肩だけでなく、全身が、ひどく重く感じられる。]
――――…かえして、 ……かえって、
[血に染まった両目から、堰を切ったように涙が溢れて、 人目も憚らずに、声を上げて、なきだした。]
(12) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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[莫迦なくらいに優しくて、愛しいあの人は。 飽きぬくらいに厭らしくて、憎らしいこの男と共に。
もう、帰っては来ない。**]
(13) sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
sakanoka 2013/05/26(Sun) 17時半頃
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[明夜の足止めは成功した。 けれどそれだけだ。
――蹴りつけられた時に肋骨が何本か逝っている。 鬼の力は恐ろしいものだと、その身を持って知ったせいでもあり。
せめてもの抵抗というものだった]
――っ
[明夜と露蝶の間のやり取りには口を挟まぬまま。 手助けなどまっとうにしてもやれずにただ鬼が息絶えるのを見ていた]
(14) sinotaka 2013/05/26(Sun) 22時頃
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……、おわった、か……
[そうして鬼の血を浴びながら崩れゆく身体から手をはなし。 慟哭する露蝶を見やる。
慰めの言葉も無いまま、血を拭って。
――そうして、露蝶が落ち着くまで、屋敷から開放されるまで何も言わぬまま。 痛みをこらえていた**]
(15) sinotaka 2013/05/26(Sun) 22時頃
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―さぁ、な。 実際、俺は死んだぞ。
[肩を竦めながら問いかけ>>3:+29に答える。 何故鷲珈は鬼の研究などを始めたのか。 お伽噺の鬼を作ってみたかったのか、それとも不死を求める研究か。真実は分からない。 ―どっちにしろ、業が深い行為だと思っている。]
気になるのか。 …情報屋ってのは因果な商売だな。
[思考を巡らす佩芳を見ながら。 対価は研究についての情報かもな、などとぼんやりと考えていた。]
(16) 蒼生 2013/05/27(Mon) 12時半頃
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[明夜の首を露蝶の持つナイフが切り裂き、噴水のように紅い血が流れたのに目を眇め。 何処かで見た事がある、と思ったそれが自分の持ち物であった事に気付く。 ―最期に明夜が浮かべた表情は、後方から見ている自分には見えない。
やがて力が抜けて倒れ込む明夜の身体。 ‘仇’の血を浴びた露蝶は返して、と言いながら、泣き崩れる。 それに寄り添う黍炉は深手を負ったらしく、表情には耐えるような色があり。]
…明夜。 お前はこれで、満足か?
[明夜は自分のように、生きたい、とは言わなかった。 不条理なこの状況を楽しんでいるように見えた彼が迎えた結末は、望むものだったのだろうか―…。*]
(17) 蒼生 2013/05/27(Mon) 12時半頃
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― 或る老婦人 ―
[老いたものの、未だ趙家でその力を振るう老婦人。 その名は趙白晶といった。
彼女が早くに死んだ息子夫婦の代わりに育てた黒宵…趙輝秀が死亡した。 定期連絡が途絶えた事もあり、人を使って独自に情報を手に入れた彼女は、すぐさま警察や彼の仕事場から遺品を受け取れるよう手配をした。
そして手つかずだった鞄の仕掛けに気付き、まだ彼が自分の元にいた頃の免許証を見つけ。 顔写真の部分を、皺の出来た指の腹で撫でながら呟く。]
―馬鹿な子。
[普段は揺れる事も少ない褐色の目には、うっすらと涙が滲んでいた。]
(18) 蒼生 2013/05/27(Mon) 12時半頃
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[息子を早くに亡くし、残された輝秀を引き取った。 亡き息子と同じように厳しく育て…、‘いい子’に育ってくれたと思っていた。 だから大学を機に外の世界を知った輝秀の反抗には、只、戸惑い、縛り付けようとする事しか出来ず。―その末に孫は家を飛び出した。
調査の上、スラム街で暮らしていると知った時は何処で間違えたのだろうと頭を抱えた。 しかし自分も家を守る為に汚い事もしてきた。―だからこそ、今の趙家がある。 世間の裏を知る事も彼には必要で、いつか考え直して戻ってくるだろう。 そう結論付ければ、彼の部屋を定期的に掃除をさせ。 輝秀が戻ってきた時には、多少説教はしても迎えるつもりでいた。
―望み虚しく、白晶の手元に戻ってきたのは温度のない遺品。 言葉を交わす事も叶わない。]
(19) 蒼生 2013/05/27(Mon) 12時半頃
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[やがてマスメディアが何処からか黒宵の正体を突き止め、ネット上に流した。 それを知った彼の親族は身内の醜聞を嫌い、輝秀とは家を出た時点で縁を切った事にするよう進言した。]
―そんなに切りたければ切りなさい。 けれどその時は私からの援助もなくなるものと思いなさい。 これで立場が危うくなるのなら、その程度の器という事だわ。
[老婦人は輝秀との縁を切る事を拒否した。 白晶の意思は趙家の意思。 彼女の援助がなくなる事を恐れた親族もそれに従う事となる。
白晶の存命中は体面を保っていたが、この女傑の死後、趙家は零落する。*]
(20) 蒼生 2013/05/27(Mon) 13時頃
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[溢れ、零れ落ちる涙が、床に崩れた明夜の血と混ざる。 けれど頬を伝うその雫も、返り血を落とし切ることはない。 その血を無言で拭う黍炉>>15に、露蝶も何も言えぬまま、 彼も深手を負っていることを気に掛ける余裕も無く――。 痛み堪える彼の傍で、ただ泣きじゃくり続けていた。
やがてその涙も涸れ、呼吸も落ち着いた頃には、 雨音も風音も聞こえない静寂。 その静寂が破られたのは玄関の方からの轟音。 近づく足音と話し声は、警察のそれだった。]
………扉、開いた、の、ね。
[この館からの開放を示すそのざわめきは、 同時にこの館の惨劇に関しての聴取やら何やらが 待ち受けているだろうことも示していたが――。]
(21) sakanoka 2013/05/27(Mon) 17時頃
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[この雨夜の中、一睡もしていないことによる疲弊。 二度の殺し合いで身体は酷使され、 手当てを受けた左肩の深傷も、悪化していた。
誰か居ないか!と呼び掛ける警官の声が聞こえた時、 露蝶はふっと意識を失い、その場に倒れ込んだ。]
(22) sakanoka 2013/05/27(Mon) 17時半頃
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― それから ―
[次に露蝶が目を覚ましたのは、病院のベッドの上。 目覚めてもなお、その目は憔悴したように虚ろで、 担当の看護師に対してもまるで何も答えない。 そんな状態が、数日の間続くこととなった。
閑静な地区の研究所で4人の他殺体が見つかった事件。 犠牲者の一人、無残なその死体は館の主たる研究者。 ――犠牲者の一人の女は明らかに「鬼」に喰われた姿。
事件の生存者の一人である露蝶が警察の聴取を受けるのは、 左肩の怪我と体調の回復を待って、となる。**]
(23) sakanoka 2013/05/27(Mon) 17時半頃
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