254 東京村U
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[大きく息を吐いた後、不安そうにしているジリヤヘと向き直る]
……ごめん、話を戻そうか。
(283) 2016/10/04(Tue) 23時頃
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[木露の手に握られていた携帯から音が響いてくる]
……っ
[身の毛のよだつような音。 その上擦り引き攣れたかのような叫び。 この低音は、まるで――]
……せ、先生。 な……なんなんですか? 捜索って、なにが……!?
[懸命に誰かを呼びかける木露の様子に、 ただオロオロするばかりだった]
(284) 2016/10/04(Tue) 23時頃
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[ジリヤに向き直った木露は、青ざめて見える]
……い、いいんですか?
[捜索、と言っていた。誰かがいなくなった? 澪音の両親も消息不明。こんなことばかりだ。 背筋が凍り、ぶるっと身震いする]
(285) 2016/10/04(Tue) 23時頃
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[ふと、スマホの着信音が鳴った。手に取って発信元を確認する。]
鈴里さんじゃない…か。
もしもし。ん……ああ。お前か。
[表参道で今朝会った同僚からだった。どうやら、新宿の交差点での事故の時、近くに知り合いがいたらしい。これだけ人の溢れる街とは言え、自分が思っているよりも随分狭い世界らしい]
大丈夫だよ。何?カラスが…あいつ、やっぱり運転席にいたのか…
え?カラスが……運転?トラックを?
バッカお前、んなわけねーだろ。そりゃまあ、カラスは見たけどな。…ああ、見た。俺もな。
欲しいもの?見まいに来る?
よせよ、むさ苦しいだけだっつーの。まあ……来るってんならそうだな。果物でも持ってきてくれ。ブドウがいいな。あ、俺はデラウエアしか食わねーからな。
それと……そうだな。なんでも持ってくるってんなら…
北米インディアンについての本。何でもいい。図書館とかにある本。片っ端から借りて持ってきてくれ。返す時は手伝う。
……いや、そんな露骨に嫌そうな喋り方すんなよ。なんでもっつったろ?返す時は手伝ってやっからよ。え?当たり前だ?まあいいじゃねーか。頼んだからな。
[何でもと言った手前、渋々承諾するまで元同僚を説き伏せて、通話を切った。相部屋なので隣の人間が若干迷惑そうな顔をしていたが、山岸五郎はそんな事を気にするどころか、気づくような男ではない。]
……俺の予想だと。
多分これで、当たりが引っかかるんじゃねーかな……
[ごろりと横になって外を見る。夜の新宿はどこまでもいつも通りで、その中で奇妙な出来事が起こったとしても全ては日常として処理されていくのだろう。そんな事を思わせるぐらい、圧倒的に日常だった**]
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ちょっと、大学時代の先輩にトラブルがあってね……。 とりあえず、居場所がわかるまでは俺には何もできないから。 話の続きをしよう。 その方が、気も紛れるし。
[そう言って、疲労が隠せきれていない笑顔をジリヤへと向けた]
(286) 2016/10/04(Tue) 23時頃
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[青年の失踪は、数日経ち、バンドの公式サイト・ブログから報告がなされ、Twitterやネットニュースの話題に上がった事だろう。TVや新聞の大手メディアには一部だけ欠片だけ取り上げられる形ながらも、ネット上では、随分に。 「解放治療カルテ」、そのファンによる悲痛は勿論、 そればかりでなく]
[某バンドの失踪したベースは、悪魔崇拝、終末論、そのような類の、異常な思想に傾倒していた。結果、地獄の実像を、世界の真実を、知り、ついに発狂してしまった。 音はそれらを歌詞に、曲に、二つに分けて残した。 曲はネット上に不明の音源ファイルとして回り、 歌詞はメンバーによって隠匿されている。 二つが合わさると地獄の門が開くという、 実際を、防ぐために]
[そんな、*都市伝説として*]
(287) 2016/10/04(Tue) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 23時頃
PPP イルマは、メモを貼った。
2016/10/04(Tue) 23時頃
家に帰ったはずなのに……?
ううん、そうか。分からないけど…、…君だって分からないんじゃ、仕方ないもんなあ。
[東蓮寺は微かに眉を寄せたのち、諦めたように柔らかな苦笑をほほに浮かべた。分からないものは仕方ない。自分だって、今の状況は良く分からないのだ。]
多分?そっか。
でも君は、俺と会話出来ているし…君が俺の願望であったとしても、そんなには驚かないけどね。ともあれ、俺がまだきちんと正気であるならば、君は君の自我をもってここにいるわけだ。
生きていて、抜けだしてきちゃったのかい?
君の、…そのお友達と一緒に?
[ひとまず彼女らが霊?かも知れないことを除けば、初めての遭遇者であり、しかも相手は従妹ほどの小さな女の子たち?なのだ。サッパリ分からないことだらけだし、不安といえば不安でしかないわけだけれど、]
(今更、だよなあ。)
[そんな開き直りにも似た糞度胸も、また据わりつつあった。もうこの際、幽霊だろうがお化けだろうがなんだっていいではないか。実際のところ、今、己自身すらまともな状況かも分からないのだ。]
…お友達に、名前はあるのかな?
大丈夫だよ、何も怖いことはしやしないから。
[おいで。と、少女の後ろに見え隠れする影へ手招いてみる*]
すみません……、そうだ、さっきここに来るときにこの子が言ってたんです。
かくれんぼしている人がいるから、一緒にあそぼうって。
お兄さんのことだったのかな。
他に、誰もいないから。
[右手の方で頷くような仕草。
名前、なんて言うのだろう? 私はこの子のことを何も知らない。きっと、この子は私のことを知っているのに。
お兄さんに手招かれて、影が右手の影から顔を出した]
抜け出してきたって言うか、気づいたらここにいた?
うん、……私、■■たんだと、思います。マンションの上から。
[その単語はどこかくぐもって聞こえた。自分の声なのに]
「ハナコ」
「ナマエ」
「ヒナちゃんと、イッショ」
[小さい声が名前を口にした。初めて聞く名前。イッショ、なのは似てるって事なんだろうか]
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─ 夜:タカシマヤタイムズスクエア ─
[携帯からの叫び声を聞いて、しばらく。 木露に勧められるがまま、ジリヤは会話を続けていた]
――……まだ、ほとんど勘ですけど、 生霊だったら、やっぱり、ちょっと変。 それだと、知り合う前の澪音さんを襲う理由がないです。
この呪文さえ、なにかわかれば、きっと……。 図書館に行きたかったのも、それなんです。 ネットで調べても、病院とか、そんなのばっかりで。
(288) 2016/10/04(Tue) 23時半頃
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そうだね、俺もそこが突破口になると思う。 意味もなく唱えているとは思えないし。
[ジリヤの考えに、同意して頷いた]
(289) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/05(Wed) 00時頃
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― 新宿駅前 ―
[カラスだ。 黒い鳥はやや高いところから、東口前を歩く大勢の人間を見下ろしている。]
ん……
[入間は一二三からのLINEに気づいて、返事をうった。]
『ガチ?💦』 『心配ありがと✨ いまから西口行くところだった』
[入間はホテルで調べておいた探偵事務所に向かうところだ。 どんな人が調べてくれるのかや、料金などのイメージもつかず、焦りながら評判など調べようとしても一切ピンとこなかった。 だから、良し悪しなんて分からないがとりあえず一か所まずは向かってみることに決める。]
(290) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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!?
[テーブル上のスマートフォンが振動し、大きく体を竦ませる。 秋葉からの連絡か、と思ったがツイッターの通知だった]
(291) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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聞いてください。友達の友達が変なアンケートに答えたらしいんですけど―― ――そのアンケートは硯友社っていうカルト団体が主催してて、なにもないと答えると勧誘―― ――答えると、飴がもらえるそうなんですけどその飴の中には―― アンケートを集めてるメガネの女なんだけど、友達が同じ時間に別の場所で―― ――一週間くらい前から隣、すっかり静かになったんだって。
(292) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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『鈴里さん、つれないねぇ。なんか面白い案件抱えてそうに見えたんだけど。』
[銀縁眼鏡の男はタブレットを口にする。]
(293) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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硯友社 新宿不動産 希望調査アンケート 眼鏡の女に気をつけて
(294) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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『もし、李沢志乃と藤田サクラコの関係に興味があるならば今週の週間初潮を読んでみればいいですわ。
恋愛のもつれで手首を切ったように見えるけど、アレは―――――――』
(295) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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すいません、戻りましたー。
[応接室に、一二三が入ってくる。]
(296) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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硯友社、新宿不動産、アンケート……眼鏡の女。
[つい、声に出して読み上げてしまった。 噂話の中にあって、そのリプライだけが異質だった。 明確な警告を促している。 そして、他の噂話に一切出てきていない言葉があった。 新宿不動産――]
(297) 2016/10/05(Wed) 00時頃
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すいません、なんだかちょっと食べすぎた見たいで。
[一二三は、銀縁眼鏡の男と鈴里に頭を下げる。]
(298) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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あっ、なんかこの部屋、いいっすね。 結構駅から近いんですか?
[食べすぎたという言い訳は、上手く言い繕った言い訳で。 むしろ普段よりはたべている量は少ない。]
(299) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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[振動した木露の携帯に、どきりとする。例の捜索の件か、と身構えるが、どうも様子がおかしい。木露が読み上げた単語は、つい最近耳にしたばかりのものだ]
……新宿不動産? 眼鏡の女性って、たしか"みよ子"さんですよね? お知り合いですか?
(300) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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あっでも自分はどこでもいいです。
[トイレに立った理由は、何となく担当の、いや鈴里氏の雰囲気が苦手というのもあった。 営業スマイルというかなんというか、どこか作られた笑顔な気がして、あまり好きになれなかったと云うところか。]
(301) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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─ 夜:タカシマヤタイムズスクエア ─
[一体何が起こっているのかはわからない。 呪文、地獄……いよいよ並ぶ言葉が魔術じみてきた。 緊迫した空気の中、木露が呟いた場にそぐわない言葉に興味を注ぐ。]
新宿不動産……?
[聞き覚えのある名前だ。 携帯の画面を覗き込む。]
……アンケートって、あれか。
(302) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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……!
入間さん、そのアンケートに答えてたよね?
(303) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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みよ子……?
[新宿不動産から来たメールを思い出す。 宛名はそんな名前ではなかったか]
新宿不動産に行ったことあるの? 希望調査アンケートって知ってる?
[机に乗り出しそうな勢いで、ジリヤに問いかけた]
(304) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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面白い……ですか。いろいろ見るものはありますけれど、 なにぶん、他のお客様のことですから
[>>293 顧客情報を簡単に他所に漏らすようでは商売はやっていけない。 やんわりと言えない旨を伝えて、笑みで返す。]
週間初潮、…
[芸能人のウワサ。ということだろうか。あまりその点については、 さしたる興味は向かなかったが、いちおう記憶にとどめおきつつも、 男が声を控えるのに、ドアのほうへ顔を向けた。]
(305) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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新宿不動産……。
[その場所に一体、何があるというのだろうか。 警告はされた、けれど行ってみなければ何もわからない]
……明日行ってみるか。
(306) 2016/10/05(Wed) 00時半頃
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