75 サプリカント王国の双子
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狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
グロリアが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
戦慄の走るなか教会の鐘が鳴り、新しい法律が発行された。今夜より解決のときまでひとりずつ、人狼が成り代わった村人を処断する義務を負うという。
聖貨騎士団の物々しい姿に追いつめられ、集められた「容疑者」たちはルールを定めた。投票により怪しい者を決定すると。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろう。それも村のためにはやむを得ないのだ……。
現在の生存者は、サイラス、ラルフ、ミッシェル、ブローリン、シメオン、エリアス、ディーン、ベネットの8名。
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 00時頃
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顔色が悪い。
[>>1:202かわすような様子を更に問い詰めるように。 引かれれば逃がさぬうよう、握った掌、僅か力籠めた。]
――……。 お前には、王位は無理だろう。 その身体では、余計に。
王に、なりたいのか?
[内情知っていればこそ。 まだ、身体の弱く幼い様子の方が印象強いのか、 この弟には無理だろうとしか思えない。
楽しげに細まる、自身と同じオリーブ。 僅かに困惑の色見せた。]
(0) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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―応接室―
[>>1:205固まった様子に、首を傾げる。 何かまずいことを言った、にしては、気分を害したとも違うような。]
ええ、どうぞ …… ?
[答えようとするが、それも待たず、彼はさっさと出て行ってしまった。 一体どうしたのだろう。 様子のおかしい彼をみれば、何かあれば使用人の誰かが動くだろうから、あまり深くは心配していなかったが、シメオンの紅茶を味わってもらえそうもないのは、少し残念だった。]
……。
[ひとりきりになってしまえば、雨音がやけに大きく聴こえる。 窓際へ歩み寄り、激しい雨の振りつける曇天を見上げた。]
(1) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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ああ、そういえば…そうですね。
[ポケットから二つ折りにした見取り図を取り出して広げた。 確かに、今どこかがさっぱりである。 はは、と笑って頭をかいた。
気にしなくていいと言う姉王女の笑みを見て瞬く。 そして、ふ、っと同じように笑い]
それでは、お言葉に甘えさせて頂きます。 サプリカントの宝に案内頂くなんて身に余る光栄。
[胸に手を当て、軽く頭を下げ―]
なんだか、私の曽祖父が女王陛下の手紙を ずっと持っていた気持ちがわかる気がします。
[そう言ってまたくすりと笑った]
(2) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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私は普段はエルメアにおりますので、 こうして首都へ来ることは多くありません。 来月の舞踏会の際には是非拝見させて頂きましょう。
またここで、シルヴァーナ様とお会いできると思うと もう今から胸が躍るようですよ。
[そして、何か聞こえた物音>>1:201に首を傾げ]
――…? 誰か、いらっしゃるのです?
[姉王女も目を向けている方へ、声をかけた]
(3) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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…当然だ。丹精込めて飾りあげた。 それに何より、シルヴァーナ様は「王女」だ。
[性別などは、関係ない。その血筋 ――……あの美しく高貴な人に連なる、「王女」。]
……。蜂蜜湯を、入れてある。 飲んだら暫く、大人しく休んでいろ。
[告げれば、掴んでいた手は僅かに緩める。 傍らではリリィが、心配そうに此方を見上げてた。]
(4) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 00時頃
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(この髪飾りを、ドレスを、全部捨てて、 この雨の中、飛び出していけたなら)
[叶わぬもしもを思い描くも、一瞬。 誰もいないこの場なら何でも言える気がして、けれど本当にひとりでは、何を言っても悪い方向にしか行かない気がした。 すぐに投げ捨て、今後を考える。]
…あの御三方の中から、姉様の伴侶が決まるのかしら…
[一人ひとり思い浮かべ。 誰になっても、本当は男性であることを明かすという壁は大きいだろうなと、気は重かった。]
(5) 2012/01/12(Thu) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 00時半頃
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[頭をかく様子、そして笑い顔にこちらもくすりと笑う]
ふふっ。本当にお上手ですね。 少しくすぐったいです。
[だがそれも、聞こえてきた物音>>1:201に視線を向け。 更にその音を立てたであろう主が直ぐに出てこない様子であれば 表情は音の正体を訝しむものへと変わる]
……そこに居るのはどなたですか?
[外だ。まさか客人がこの雨の中外に出ているとは考えにくい。 使用人であればよいのだが、今日の式典に紛れて侵入してきた不審者という可能性も無くはない。 穏やかに、しかし、厳しさを含ませた口調で尋ねた]
(6) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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え?
[お上手、と言われてきょとりとして、ややあってから笑った]
ああ…つい本音が。 どうも思ったことを口にしてしまう性質のようで。
[ふふ、と何か含むように口元を上げる。 しかし…やはり物音が気になるのか、視線は時折そちらに向けながら。
何かあってはと、半歩、姉王女の前に出た]
(7) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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― 屋外 ―
[此方にかけられる声。>>3 まずい。これは、非常に。 全くそんなつもりはなかったのだが、この状態は完全に出歯亀。 しかも相手は王女とその客人。 見つかれば、明日は無いに等しい。]
…、………っ
[ごくり。 今にも飛び出そうな心臓を押し戻すように唾を飲み込む。 大丈夫だ、落ち着け、大丈夫と自分に言い聞かせるように心の中で唱え、ベネットは覚悟を決めた。]
―――…んなぁう。
[考えた末の策は、渾身の猫の鳴きまね。 猫を飼っている知人には好評だった十八番の声真似は果たして通用するのか。 ベネットは祈るように息を殺した。]
(8) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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[引いた腕、込められた力>>0に僅かに走る痛み]
兄さま以外は気づいていない。
[言外に、だから相手が黙っていてくれさえすれば、 何とでもなるのだと滲ませて]
選ぶのも、判断するのも、貴方ではありません。 全てはプリンセス・シルヴァーナの御心のままに。
―――…ふふふ。 それに早逝する王の方が、何かと御都合がよろしいのでは。
[この国において、"国王"は飾りに過ぎぬ]
件の"噂"の真贋がどうであれ、死人に口はありませんからね。 そう言う意味合いで招待状が届いたなら、 脈もあるかと思っていたのですが。
失礼。流石にこれは、冗談。
(9) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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― 廊下 ―
[応接室を出て、やや早足に廊下を行く。 見取り図も見ないまま、ただ、応接室から逃げる様に。
或る程度を歩けば足を止め、握りしめた掌をとくとくと、鳴る胸元にそっとあてる。]
……違う、……だって、……
[―――赤い花が似合う、と。
祖母の庭には咲いていなかった赤い花を探しに、森を抜けた丘へ行こうと。 そう思って、雨の中、傘も無しに庭を抜けて走り出した、あの日。
「王都の方の中等学院に通うなら、きっとこれから先、暫くは此処に来れないだろう」 そう母親に言われたから、最後に、彼女に渡したくて。]
(10) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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[しかし、雨のせいで花は散ってしまっていた。 自分もその雨のせいで熱を出してしまい、夏季休暇の終わりまでの僅かな日を、ベッドの中で過ごすこととなり。
そうして、別れの言葉も何も無いまま、ペンブルックシアを離れた。
遠い日の、小さな後悔。 見て見ぬふりをしていた、少しばかり胸の痛む未練に似た、何か。]
……似てる、……んだ、……
[あの、少女の名前は。
初恋だった、あの少女の名前は、何といったか?*]
(11) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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可憐で麗しい王女様。 …兄さまが夢中になる訳ですね。
[シルヴァーナを通して、兄が見ていたもの>>4は知れないが]
僕が綺麗なものが好きなの、知っていますよね。
[にこりと浮かべた微笑み、傾げた首はまるで子供のような仕草]
欲しいですね。手に入れたい。 その為なら僕の命など、幾らでもすり減らしましょう。
[掴む手の力が緩めば、静かに腕を引こうとするか]
蜂蜜湯とは、随分と懐かしい物を。何年ぶりになりますか。 お気遣いありがとうございます、ミスター。
(12) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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[―――…んなぁう。 何か聞こえた>>8]
…猫、でしょうか。
[聞こえた鳴き声?に首を傾げて姉王女を振り返った]
(13) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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――衣装部屋――
[王女のために用意された、絢爛豪華な衣装のひとつひとつ。 その、奥にある、一つを手にする。青い空の色を映したようなドレス。 ああ、と愛おしさを思う。他の絢爛華美なものとは、このひとつだけはまるで違って、白いレースのあしらわれたそれは、なんとも"可愛らしい"一着。 覚えている。九つの小さな女の子がこの城に訪れたその日のこと。 十三の子供でしかなかった自分の前に連れられた、妹のような、それでいて尊い彼女のこと。
あの、無邪気な笑顔をまた見られるなどとは思わないけれど。]
(14) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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[今から自分のやろうとしていることは、はたして誰のためなのだろう。 願わくば彼女のためたれと想う。けれど、ただのエゴが関の山だろう。 それでも、すべてが遅くならないうちに。 選んだ羽織りは、真っ赤な毛織。赤が良かった。 何が起きても、隠してくれると思った。 そっと腕にかけ、給仕場へ向かう。]
(15) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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――給仕場――
[ジンジャーハニーを淹れるハンスとは会ったろうか。 会うも会わぬも、おそらく碌な会話も交わさなかったはずだ。 棚に手を伸ばし、アッサムの香りの高いものを選ぶ。薔薇香に似たかぐわしさに、ふ、と目を細めた。 これは、隠れ蓑だ。 キャンブリックの名に恥じぬだけのたっぷりのミルクの香り。 とろけるような蜂蜜の香り。 そして、深い深い紅茶の香り。 きっとこれが最後だろう。 濃く淹れる紅茶。最後のひとしずくまで、丁寧に注ぐ。 ミルクで生成麻の色を生み出して、蜂蜜をひとたらし。 カップは、三つ。]
(16) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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――女王私室前――
――女王陛下。
[コン、コン、とノックをする。 中から声はしたろうか。か細い声だったかもしれない。]
シメオンにございます。 ミッシェル様よりのお心遣いで、温かいお紅茶をお持ちしました。
[扉の前で静かに呼びかければ、中へと促す声がした。 生唾をごくり、と飲み込んだ。 すべてが始まって、終わろうとしている。]
(17) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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[赤い毛織をそっと入り口に置く。 カップに注がれたキャンブリックティーを受け渡し、眉をほんの僅かに寄せて、表情を造る。]
お加減はいかがですか、女王陛下。
[青い顔をしていた。 当然のことであったが、それでも表情は渋くしておいた。 どれだけの薬を、僅かずつこの女王に盛っていったかもう数えるのも面倒だった。 それから先程の"紅茶"が効いていれば、本来は今体を起こしていることも苦しいはずだ。
この女がファントム・グロリアと呼ばれ臥せったのはとても都合が良かった。 薬を手に入れる機会はごまんとあったのだ。その度、バレないようにくすねるのはスリルがあったものだが。 それも今日終わる。――きっと、シメオンという男の人生も今日終わる。]
(18) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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[女王はあまりよくない、と、下がっていい、と言ったろうか。 はい、とその場は下がり、一歩引く。 女王が紅茶に口をつけるために俯いて、目を伏せた、その瞬間が勝負だった。 選んだ凶器は燭台。蝋燭を立てるために先端の鋭く尖った、金色に輝くそれに素早く手をかける。 白い手袋をはめ、強く握りしめて、まっすぐに女王の喉元へ向かう。 まずは声を潰した。]
(19) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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[金色の燭台の重さに任せて、次は太腿を狙った。 がりがりと剣先が女王のドレスを引き裂いて白い太腿を三つに裂いた。 これで逃げ足を封じた。 女王は叫び声をあげようとぱくぱくと口を開いては閉じ開いては閉じとしていたが、はじめに潰した喉はひゅうひゅう空気を漏らし、そこから赤いものを噴くばかりだった。 最後だ。 大きく振りかぶった。強く振り下ろした。 幾つもの薬に縮こめられた、女の命の灯弱き心の臓を貫いた。]
(20) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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[顔に飛沫が飛んだ。 ち、と舌打ちひとつ。びくりびくりと脈打つ女の身体を見下ろしながら、手袋を脱ぎ捨てて頬の赤を拭った。
動かなくなった女王の亡骸。 その傍に捨てられたのが、貿易商の愛用する白い手袋であったこと。 その傍で倒れたのが、作家のよく使うインク壺であったこと。 その傍に落ちたのが、鮮やかな金の髪であったこと。 それらはきっと、不運な偶然にすぎない。 使用人には、今日の参加者は知らされてなどいなかったのだから。]
(21) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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――廊下――
[万が一にも赤が飛散しても構わぬと用意した赤い羽織を拾い上げ、僅かに冷めたキャンブリックティーのトレイを手に持った。 誰が知っているだろうか。 どこまでを誰が見たのだろうか。 はじめに淹れていた紅茶のカップが二つに減ったこと。 身につけていた手袋が、普段のものと違うこと。
滲む鉄錆の匂いを薔薇香の紅茶に隠して、応接間へと歩いていく*]
(22) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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[さらりと世辞ではないと言うラルフにやはり少し照れてしまう。 彼が半歩前に立ってくれたのには、少し迷って、だがそのまま居てもらうことにした。 王女がここでさらに堂々と前に立つのはどうなのだろうという迷いだ]
――……猫?
[何か違和感は感じるが、聞こえるそれには雨の音も混じっているせいで声真似とは断言できず]
庭に迷い猫とは珍しいですが……。 この雨ですし雨宿りに来たのかもしれませんね。
[そも、わざわざ外からこんな城にまで屋根を求めてくる猫が どれくらいいるのかということは計算に入っていないらしい]
(23) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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猫なんてものはどこにでも入り込むものですからね。 気になるようでしたらつまみ出しましょうか?
[動物嫌いのために冷たい物言いになる。 ここに姉王女がいなければ、問答無用で蹴り出そうとしただろう]
(24) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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ラルフは、物音は猫のものなのだろうと思って、疑っていない様子。
2012/01/12(Thu) 01時頃
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いいえ、寧ろ寒さで震えていないかと気になって。
[目の前の相手が動物嫌いとは知らないため、やや冷たい言い方も親切からだと解釈し首を横に振る。 知っていたら、ハンスの飼っているリリィとの相性を憂いただろう。
女王の夫になる人は、当然使用人よりも立場は上になる。 ペットを捨てろと言われれば、従わざるを得なくなるだろう。 それは、悲しかった]
中に迎え入れてしまっては叱られてしまいますが……。 後で誰かにミルクを運ぶよう、頼んでおきましょう。
[それくらいの世話は許されるといい。 そうして猫から注意を外せば、さて電話機と庭、どちらにご案内しましょうかと首を傾げながら微笑み*尋ねた*]
(25) 2012/01/12(Thu) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 01時半頃
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[>>16シメオンとは、立ち去り際にすれ違ったのみ。 会話も無ければ、持ち出すカップの数も 当然ながら見てはいない。
――「自分がカップを持ちだしたとき、 どれだけカップが残っていたか」。 備品の在庫を確認するのは仕事の内で。 それだけはきっと記憶していた。]
(26) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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俺が気付いている。
[>>9滲む意図に気付けば、喋ればそこで終わるのだと。 納得行く言葉の聞けなければ話してしまうと脅すように。]
――……。
[選ぶのは王女である。それは当然の事で。 けれど僅かに眉を顰める。 続く「冗談」にも、口噤んで。 「弟」の顔見るオリーブは僅かに睨むよう。
長い年月逢っていなければ。 目の前の「弟」は、どこか知らぬ人のようにも思えた。]
(27) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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[病弱な者。打算的な者。 秘密知っても漏らせなさそうな、気弱な者。
……そう言った人物を見抜いて、招待状を送ったのなら、 女王の目利きは凄いものだと思わざるを得ない。]
(28) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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[夢中も何も。 城を訪れた日、誓ったのだ。あの美しい女王に。 王女ただ一人に仕えると。 そんな事、知るものなど本当に極僅か。 ――……仕える理由がそれだけなのか。
それは未だ、己にもわからぬ事。]
知っている。 あの綺麗な月が欲しいと、駄々をこねた事もあったか。
[それは彼が、覚えているか居ないかの とても幼い頃だったが。]
……それで、幾度も勧めた療養を断ったのか。
[>>12引かれれば、そのままするりと腕は抜ける。 先ほど脅しの言葉を吐いていれば、後どうするのかは相手次第。]
(29) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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命擦り減らす王など、女王は、国は求めない。 ……矢張り、お前には無理だ。エリアス。
[……欲しい、と。 素直に口に登らせた、生成りとオリーブ。 自身に似た色。
ちり、と何か胸に走った気がした。 まるで嫉妬にも似たような。 それは、無理だと断定する口調をより強める。
――……気のせいだ、と、気付かぬふりを。]
[癖になっていた呼び名では呼ばぬよう。 気を付け、蜂蜜湯を入れようと脇机に向かい背を向けた。]
(30) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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――応接間――
……ミッシェル様? お一人、ですか。 お待たせして申しわけございません。
この部屋は冷えますでしょう。 お身体は大事ございませんか。
[紅茶は応接間の円卓にそっと並べ、羽織りは手渡そうと腕から手元へとすべらせる。]
(31) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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ああ、なるほど。
[自分の中からは絶対に出てこない、猫を案ずる言葉を聞いて、 つい素になって抑揚のない相槌を返した。
そうして、どこへ案内すればと問われ、 握ったままだった携帯に目を落し、『圏外』を確認し]
そうですね…ここでも圏外ということは… 電話機を貸して頂いた方がいいかもしれません。 お手間をおかけして申し訳ありません。 よろしくお願いします。
[スーツの内ポケットに携帯電話を仕舞って、申し訳なさそうに頭を下げた]
(32) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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[姉王女について歩きながら、彼女の足音がヒールのそれではないのに気付くか。 さりげなく姉王女の肩のラインに向けられた視線はいぶかしむよう。
電話機の元へ案内してもらったなら、 見取り図を出してここはどこになるのかを問う]
ありがとうございます、シルヴァーナ様。 あとは、私1人で応接に戻りますので…
[教えてもらったなら、胸に手を当てて恭しく一礼した。 姉王女がいる間は、電話機に手を伸ばそうとは―*多分しない*]
(33) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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(――――…!)
[猫、という言葉>>13が聞こえればベネットの瞳が希望の色を宿す。 更に雨宿りに来たのかも>>23と続けば、心の中でガッツポーズを取った。 後はこのまま去ってくれさえすれば誰も傷つかずに平和に済む。 だからそうあって下さい、と滅多に信じない神様へと祈りを捧げ続けた。
そして、祈りは届いた。
二人の話し声と足音が少しずつ、遠ざかる。 そおっと建物の中を覗くと、二人は此方に背を向けていた。
その姿を確認してから音を立てないようにゆっくりとその場を離れる。 だが、安心して気の緩んだベネットは二人が去り切る前に動き始めたのだった。
王女か客人か、はたまた二人ともがもし後ろを向いたなら。
脚立とロープを担いだ男の後ろ姿が見えた事だろう。**]
(34) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 01時半頃
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[電話の場所へ案内をお願いして少し後、 ふと、通ってきた廊下を振り返る]
―――……?
[視界に入ったのは猫ではなく、脚立とロープを持った 使用人らしき姿>>34]
(は―……、とんだ出歯亀がいたもんだな。 猫だと思って蹴り出せばよかったか)
[呆れたような冷めた色を浮かべ、はん、と鼻で笑う。 もちろん、姉王女に気付かれない角度で、だった**]
(35) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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[誰か戻るやもしれない、と。 一人で立ち尽くし、見上げ続ける。 使用人たちも、重要な会談の行われるとわかっている応接間には近寄るものもいないのか、静かなままで。
いつの間にか、両腕で浅く自分を抱きしめるようにしていた。]
…… ぁ、 シメオン… ?
[>>31足音と、声。 聞きなれたそれに振り向く顔から、表情は抜け落ちていて。 最も近しい者の姿に、安堵したように微笑んだ。]
大丈夫、です。 ありがとう。
[円卓の方へ、歩み寄る。 笑みの弱々しさは、羽織を受け取る頃には落ち着いているだろう。**]
(36) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 02時頃
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ミッシェル様……
[シメオン、と名を呼んで上がる顔。 王女の微笑の抜けた表情に、少しだけこちらの表情も曇った。]
申し訳ありません。
[自身をかき抱くようにして応接間に一人居残る王女に目線を伏せる。 "一つ多く仕事をこなしてきた"とはいえ、このような失態は許されるものではなかった。 大丈夫、という声にはこちらの胸にも安堵がぽとり落ちる。 そして、羽織りを渡してからもう一つ、失態に気づく。]
――お色が悪うございましょうか。 別の羽織りをお持ちいたしますか。
[白と浅緑のドレスに赤を合わせるのは、好ましさから言えばどうだろう。 利便性だけを考えた色選びなど、落ち度としか言いようがなかった**]
(37) 2012/01/12(Thu) 03時頃
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―廊下―
[流暢に、余裕を持って話す人だと思っていたラルフから抑揚のない相槌が返れば、 この方は実は猫がお嫌いなのだろうか、とそんな思考が過ぎる]
ええわかりました、では此方へ。
[ラルフに電話機への案内を頼まれ>>32、頷きながら。 先導するように半歩先を歩く。
途中、ラルフが立ち止まった様子に気づき、自分も振り返った>>35]
どうされました……?
[振り向いたのがラルフより後だったためか、 ベネットの後ろ姿を――彼にとっては幸運か、確認できず]
(38) 2012/01/12(Thu) 08時頃
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[そして再び歩き出す。歩く間は、先程思ったことを聞いた]
ところでミスター、猫はお好きですか?
[返答がどうであれ、見ていたのは表情だった。 本当に知りたいのは猫好きかどうかではない。 動物が好きかどうか、そしてリリィとの相性だった>>25]
猫が入ってくることは珍しいですが、 実はこの城には庭園だけでなく果樹園もあって。 ――それ目当てで空から入ってくる鳥は、時々見かけるのです。
ガードナー(庭師)と、小さな番人がいますから 果実を食べられてしまうこともあまり無いのですけどね。
[肩のラインは肝心な部分は上手くドレスが隠してくれていた筈だ。 それでも例えばその肩に触れたならば、 肩幅が平均的な女性のそれよりもいくらか広いことはきっとすぐに解るだろう]
(39) 2012/01/12(Thu) 08時頃
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|
[話しながら歩き、ある扉を開く。 そこはシンプルだが綺麗に整えられたベッドと、テーブルと椅子のセット、というホテルの一室のような部屋。 机の上に電話機が置いてあるのがすぐに見えるだろう]
此処は、昔の使用人が使っていた部屋で。 ……今は誰も使っておりませんが、 電話は問題なく繋がると思います。
[使っていなくても客人を不快にさせぬ程度に清掃は行き届いていただろう。 地図で言うと此処にあたると示す。 応接間からは少し離れるが、戻る道のりはそこまで複雑ではない]
――、
[帰りも案内すると口を開きかけたが、 電話が終わるまで傍にいると言ってしまうとかえって電話を掛けづらいのかもしれないと思い至ることができた。 彼が電話機に手を伸ばそうとしなかったから、かもしれない]
(40) 2012/01/12(Thu) 08時頃
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|
わかりました、それでは私は先に応接間に戻らせていただきます。 何か不都合ありましたら、その電話で1123と掛けていただければ、 使用人室に繋がるようになっていますのでご利用ください。
[綺麗に一礼して、部屋を辞す。 そうして応接間の方向へと歩きだした*]
(41) 2012/01/12(Thu) 08時頃
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―ハンスの部屋―
―――…。
[離された腕。反対の手で擦る様にしながら、兄の背を見つめる]
まあ、いずれにせよ難関ではありそうですよ。 僕には威厳も可愛気も足りない。
[小さく笑いつつ、順に想い浮かべるのはラルフとディーンのこと]
…兄さま。 貴方が城仕えの為に家を出た日。 それから、殆ど連絡も取れずに、挙句療養を勧められた僕の気持ち。
御存じですか。
[その背に零した言葉。 あくまで語調は軽く恨めしさなど微塵もないが、その心中は、さて]
(42) 2012/01/12(Thu) 08時頃
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僕は兄さまが考えているより、きっとやれば出来る子ですよ。
嗚呼、もう子供という歳ではありませんでしたね。失礼。
[くすりと肩を揺らす様子。やはり、実際の年齢よりは幼く見える**]
(43) 2012/01/12(Thu) 08時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 08時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 08時半頃
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→応接間―
[応接間に戻ったのはそれからまた少し時間が過ぎてから。 二人が話していたならば、それを邪魔しないようなタイミングで]
遅くなってごめんなさい。戻りました……、と、あら?
今は二人だけですか?
[ディーンは応接間に居ると思っていたのだが、彼も出ていったらしい。 窓の外、未だ激しく降り続ける雨を視界にちらりと入れてから、ふと思い出したように]
ところでお母様は戻ってこられました?
[返事はきっと否だっただろう。 少しの休憩と言うには長い。もしかしたら具合を悪くしているのかもしれない。 一度様子を見てきたほうが良いだろうか]
(44) 2012/01/12(Thu) 11時頃
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シメオン――、
[彼に行かせようと、口を開く。 だがよく見れば羽織があったり、紅茶が用意されていたり。 それを用意させたのは恐らくミッシェルだろう。 赤い羽織は、ドレスの色に合わない気もしたが]
……ミッシェルは身体を冷やしてしまったのですか?
[彼が妹の世話についているのであれば彼に母の様子を見に行かせるわけにはいかない。シメオンは彼女の使用人だ。 言いかけた命を飲み込んで、代わりに問いを投げた。
ならばハンスを呼ぶか――いや、折角の兄弟の時間を邪魔してしまうのはよくない。 他の使用人は、と考えるうちに面倒になってくる。 来客中、しかも突然の大雨となれば手の空いている使用人も多くないだろう。 しかも女王の部屋を訪ねることが許されている上位の使用人、というと――]
(45) 2012/01/12(Thu) 11時頃
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私は少しお母様の具合を見てきます。 シメオン、ミッシェルをお願いしますね。
[結局、自分で行くことにした。 合間に客人たちが戻っていれば、すれ違いに会釈をして]
[既に母の命の炎が消えていることも知らず、廊下を歩む。 その間も、靴音はほとんどしない。 歩きやすく身長をなるべく低く見せる、踵の低い靴だった]
(46) 2012/01/12(Thu) 11時頃
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―女王の部屋―
お母様、私です。シルヴァーナです。 お加減はいかがですか?
[ノックをし、問いかける。暫く待っても反応がなければ、いないのだろうかと首を傾げた。 だが、応接間に向かっていたのであれば途中ですれ違っているはずで]
お母様? ――……失礼致します。
[ベッドに横になり、そのまま眠ってしまっているのだろうか。 不思議に思いながらもそっと扉を開き、
――その奥に広がる光景に、蒼の両目を見開いた]
あ、……、っ、い、いっ、
(47) 2012/01/12(Thu) 11時頃
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いやあああああああああっ!!!
[叫び声は何処まで響いただろうか。部屋の中に飛び込み、母に駆け寄る]
お母様、お母様っ!?
[倒れた床に、金の髪が乱れていた。 女王の美しい唇から、紅よりも濃い赤が流れていた。 細く、それでいて高らかに民に語りかけることのできた喉は潰れていた。 実子の自分ですら見たことのない、白い太股が露になっていた。
鈍く光を反射する燭台が、その胸を、深くふかく、貫いていた]
お母様、返事をしてください、お母様!!
[普通であれば、燭台を見た時点でもう女王が事切れているのは解っただろう。 だが気が動転していて、そのように冷静な判断はできなかった。 まだ生きているのではないかと傍らに膝をついて、誰かが来るまでその肩を揺すぶり続けていた。
――触れた肌は、まだ、*温かかった*]
(48) 2012/01/12(Thu) 11時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 11時頃
サイラスは、肩を揺さぶるたび、血が跳ね、ドレスと手を汚していく**
2012/01/12(Thu) 11時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 11時頃
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[深く考え込みすぎていたらしい。 >>37シメオンの曇った表情を見れば、映しだす鏡のように。 自分の曇りにも気づき、ハッとして苦笑した。]
…いいんです。大丈夫ですから。 ありがとう。
[渡された羽織を抱きしめた。 交換を頼めば、またこの場には――]
……エゼルレッドさんは、先程部屋を出られました。 せっかくのお茶が冷めてしまうのは、もったいないですが…
[円卓に置かれた紅茶へ手を伸ばす。 ぼうっとしていたせいか、時間経過もわからなくなっていて 遅かったとも思わなかった。]
(49) 2012/01/12(Thu) 12時半頃
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[>>44姉が戻る頃には、いつもの笑顔で迎えられた。]
はい。みなさん、ご家族に連絡や何やらで。 母様も、戻って来られてはいません。
…すみません、不注意で。
[眉を下げ、小さく頭を下げた。]
ぁ。 ハンスは、 ……はい、いってらっしゃいませ。
[>>46自ら行くと聞けば首を傾げるが、急いでいるのだろうか。 引き止めることもできず、ぽかんと見送った。]
(50) 2012/01/12(Thu) 12時半頃
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母様… 調子、お悪いのかしら。
[紅い羽織を身に付け、お茶を口にする。]
母様にも、お茶をお届けするのはどうかしら? 暖かいお茶を飲めば、元気が出るものだけれど…
[女は知らない。 何が起こっているのか。 目の前の彼が、何をしたのか。]
(51) 2012/01/12(Thu) 13時頃
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[候補者たちは、部屋へ戻ってきていただろうか。 女王の居室と応接間の移動は、さほど難しくない。
>>48 悲鳴は、豪雨にかき消されず。 僅か、届く。]
姉様 ……?
シメオン、今、聞こえた…?
[聞き間違いかと思うくらいの。]
(52) 2012/01/12(Thu) 13時頃
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―少し前・廊下にて―
[振り返って使用人を目撃した>>35後。 どうされました、との姉王女の声>>38を後ろに聞き]
さっきのはやはり猫だったようですよ。 去っていく背中が見えました。
[くすくすと笑いながら返す。 聞かれて困る話しをしていたわけでもないし、 城の中にいる者なら大概身元は明らかだろう。
万に一つの可能性として、盗人立ったりするかもしれないが、 姉王女が見ていないのなら自分も見ていないと言えばいい。 それだけのこと]
(53) 2012/01/12(Thu) 17時頃
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[歩きながら訝しむ視線を向けた肩のラインは ドレスで隠れていて噂の真偽を見ることは出来ず。 猫は好きかと問われ>>39て、きょとりとし、 やがてこちらを見る様子に困ったように眉を下げた]
……お恥ずかしい話なのですが、 私は動物を飼ったことも、 触れる機会もなく育ったもので。
―その、 わからない、のです。 接し方が。
[そう言って、かし、と天鵞絨をかく。
半分、本当。半分、嘘 わからないから嫌う。 わかったところで、そこに価値を見出だせなければ… やっぱり嫌うのだろうけれど]
(54) 2012/01/12(Thu) 17時頃
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―ハンスの部屋―
そうだな。
[>>42小さく笑うのにあっさりと肯定する。 中の、二人の様子など見てはいなかったけれど。
背を向ければ、まだ暖かな蜂蜜湯を注ぎ、 零れた言葉に振り返った。]
知らない。何も聞いていないからな。
[身体の弱ければ、それを療養するのは良い事でしかないと。]
……寂しかったのか?
[弟の、兄に対する態度はどんなものだったろう。 >>0:91嫌がる素振りを飾り立てた際の様子では、 そう良い兄であるとも言えないだろうという自己認識。 問い返す口調は、からかうでも無くぽつり落ちる。]
(55) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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――……。 お前が考えている程、甘いものでもないよ。
[>>43幼くも見える笑み。生成の奥の目を細め。 机の横のイスを勧める。自身は寝台、腰を下ろして。 毛布は渡しておいたままで。]
飲め。温かいものを飲めば、顔色も戻るだろう。
[かちり、と音立てて置かれたカップは、 女王の灯火消すきっかけとなったそれ>>16と同じ柄。]
(56) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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――…… っ !?
[そうして幾らか話しもした頃。 聞こえる悲鳴>>48。ば、と顔を上げる。 それが誰の声なのか、聞き間違える筈もない。
エリアスはまだいただろうか。 ついてこようとしてもきっと制止して。 聞こえた方向へ向かう。 幾つか部屋を開くロスもあったけれど、 やがて、女王の部屋まで来れば その扉が開いているのが目に留まる。]
(57) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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―女王の部屋―
[部屋を覗けば、まず目に入ったのは自身の飾った赤。]
シルヴィーナ様、何が、 ――……。
[グロリア陛下、と。 部屋の惨状に言葉を続ける事は出来なかった。
金と、緋と、白。 目に入る色に、暫し立ち尽くしたように。]
シ、ルヴィーナ様、落ち着いて下さい …! [肩を揺すり続ける様>>48。 胸で揺れる燭台は、女王の命耐えているのを如実に伝え。
は、と気を撮り直せば、その傍らに駆け寄った。 何が、起こったというのか。 まだ自身も混乱したまま、落ち着かせるようきつく、肩を掴んだ。*]
(58) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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―昔の使用人の部屋―
電話一本のためにお手間をおかけしてしまって 申し訳ありません。
ええ、1123、ですね。 わかりました。
[連絡を手早く済ませて姉王女とともに応接間へ戻るのが、 出来るなら一番いいと思っていた。 しかし、ふと感じた嫌な予感>>1:199が引っ掛かっていて、 案内してきてくれた姉王女をお辞儀で送り出す。 顔を上げた時には仮初めの表情は剥がれ落ちていた。
改めて部屋を見回す。 ちゃんとした部屋に案内されるとは思ってなかったが、 そこはそれ、気遣いというものなのだろう。 なるほど、非の打ち所がないとはこういうことか]
(59) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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[口元を歪めて電話へ手を伸ばす。 胸ポケットから携帯を取り出して、番号を確認しながらかけた]
ボクだ。 雨が落ち着くまで滞在が伸びることになったから。
[繋がって、従者の声を聞く前に用件を口にした]
『へえ、それはそれは。 女王陛下と王女達は美人だったかい? 王様候補が弟とは、俺も鼻が高いよ』
[返ってきた声は従者のものではなく―]
兄さん。 どうしてそこに。
[聞きたくもない声に、ミケンにシワが寄った]
(60) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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『おや、そういえばオマエには言ってなかったな。 今日は新しい取引先との商談があったんだよ。
オマエが準備していた取引の話をオヤジに聞いてね、 それを持ちかけたら先方は二つ返事で、無事成立さ。 オマエに礼を言わなければと思って、一緒に待ってたんだ』
[瞬間、全身を怒りが駆け抜ける。 ぎり、と奥歯を噛み、握り締める手に力が入った]
…それはよかった。 すいません、携帯の持ち主に替わってくれませんか。
[怒りを抑えて声を搾り出す]
(61) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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[受話器から従者の不安そうな声が聞こえたなら]
…おまえももういい。エルメアに帰れ。
『し、しかし、ラルフ様…』
うるさい!!ボクが帰れと言ったら、帰れ!!
[困惑する従者に声を荒げ、乱暴に電話を切った]
(62) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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―クソッ!!!
[スツールに崩れ落ちて壁を一つ叩く。 従者へは全くの八つ当たり。 父親に零した自分が悪い。
わかっている。 わかっているけれど。 どうしようもなく、腹が立って。
怒りに震えたままでは人前に出られない。 ここが個室でよかったと、姉王女の気遣いに感謝しながら、 しばらくそこで、気持ちが落ち着くのを待っていた]
(63) 2012/01/12(Thu) 17時半頃
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ラルフは、姉王女の悲鳴>>48は、ぐるぐると回る思考の*彼方に*
2012/01/12(Thu) 17時半頃
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よろしいのですか? ――それでは、仰せのままに。
[確認のように聞き、そしてちら、と抱きしめられる羽織り(>>49)を見やる。 おそらく、ただのひとしずくも赤い染みなどないはずだ。 問題はない。きっとだ。]
そうですか。 この雨ですからね、多少慌しいのも仕方のない事でしょう。
[ミルクのたっぷりと入った甘い紅茶は、応接間にやわらかく香る。 罪のにおいなど、感じさせないように。]
(64) 2012/01/12(Thu) 19時頃
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[やがて、シルヴァーナが戻り。 二人か、という言葉には、はい、と短く答え。 女王が戻ったか、という言葉には、いいえ、と苦く首を振った。 女王は戻らない。戻るはずがない。 まだ手が感覚を覚えている。白い脚に刺さる、引き裂く、あっけなかった。]
――、は。
[シメオン、と呼ばれ、命に応えるよう心構える。 しかし、続いたのはミッシェルの様を問う言葉。 予想と外れた言葉に、ぱち、と一度黒曜石を瞬いてから、静かに答えた。]
……ええ、雨も酷いので、念の為に、と。 キャンブリックティーと羽織りをご用意致しました。
[宜しければシルヴァーナ様も、と言いかけて、しかし女王の様子を見に行く、と言い去るのを止めることは出来なかった。 ミッシェルをお願い、と言われてしまった上で、まさか自分が見に行くほうが都合が良いなどと言い出せるはずがない。 ハンスがシルヴァーナの傍を離れている理由も、傍で見ていた故に知っている。 彼を呼ばれる方が何かと面倒もあるかと、その場では口にしなかった。 ほぼ同時にミッシェルが、ハンスは、と問うたのに同調した程度。]
(65) 2012/01/12(Thu) 19時頃
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そうですね。 先程もあまりお顔の色がよろしくないようでした。
[応接間に二人、という状況に戻ってから。 女王の身を案じる様子に、ゆっくりと頷いた。 紅茶を、というのには、ほんの僅かだけ心臓が跳ねたが、顔色に出すようなことはない。]
ええ、私もそう思いましたので、このキャンブリックティーは三人分淹れたのですよ。 女王陛下の元へ、お届けしてきたばかりです。 その際も少しお悪いようで、カップをお渡しすると直ぐにお部屋にお戻りになられましたが。
[残念だ、とばかりに苦笑を浮かべる。 カップは残してきてしまったから、その点で嘘を付くことは考えていない。 逆にそれがあるが故、犯行に及ぶだけの時間が無いことを立証する手がかりにもなり得るかもしれない。 否、もともと逃げ通すことはあまり考えていない。どうせ検死の手が入ればすぐに長期犯行だったことが透けるだろう。 たった一日、いや数時間、この王女役を外へ連れ出す、その時間さえあれば良いのだ。 この子は何も知らない。国の王女でもない。なればただ巻き込まれただけの悲運な少女だ。]
(66) 2012/01/12(Thu) 19時頃
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[そして、絹を裂く、ような。]
ええ――シルヴァーナ様、でしょうか。 何が……
[理解出来ない、といった間の抜けた表情を作る。 それから、す、と扉の方へ踏み出し。]
――様子を、見てまいります。 どうかミッシェル様、お待ちくださいますよう。
[これだけの悲鳴が聞こえたなか、難しい話とは思うが。 見せたくはない、と思ってしまった。 彼女を救いたいがための、己の犯したエゴを。]
(67) 2012/01/12(Thu) 19時頃
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―回想:廊下>>53―
あら、やはり猫だったのですね。
[ラルフの言葉を疑いもせずに納得する。 彼も猫だったと言うのだから、何故脚立のような音がしたのかということはもう気にならなくなっていた。
問いに返る答え>>54、接し方がわからない、と]
――そうでしたか。 ごめんなさい、変なことを聞いてしまって。
確かに私も、初めて動物に触れた時はすごく怖かったです。 いきなり飛びかかってこないかとか、手を噛まれたりしないかとか……。
(68) 2012/01/12(Thu) 19時半頃
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[思い出すのはハンスがリリィを初めて自分の前に連れてきてくれた時のこと。 犬猫くらいは流石に見たこともあったが、リスザルは名前を聞くのも初めてだった。 恐る恐る伸ばした手、触れておとなしいとわかれば随分とほっとしたものだ。 害を加えないから安心から、とても賢く可愛い子に印象が変わるまでには更に時間が必要だったが]
慣れてしまえば可愛いものですが、 可愛いと思える切欠がないと中々難しいですよね。
[ならばきっと、リリィとの相性も慣れれば心配はいらないのではないかと。 少しほっとして笑った**]
(69) 2012/01/12(Thu) 19時半頃
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ミッシェルは、シメオンの言葉にまたたいた。
2012/01/12(Thu) 19時半頃
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[既に紅茶を運んだと聞けば、嬉しそうに笑んで、それからまた顔を曇らせる。]
もう?さすが、気が利くのですね。 まだ、具合はよくないようですが…
[二人、静かな時間を切り裂いた悲鳴。 聞き間違いかと思えど、世話役から返るのは肯定。
悲鳴?母の様子を見にいった姉に、なにが。 待てと言われても、首を横に。]
(70) 2012/01/12(Thu) 20時頃
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私も、いきます。
[胸が、ざわめいた。 行かなければ、知らねばならないと、何かが訴える。]
何か…嫌な予感が、するんです。 危険があるならなおさら、一人になど、なれません。
[ついていく、と。 決めた意志は、口で止められてもゆるがない。]
(71) 2012/01/12(Thu) 20時頃
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―現在:女王の部屋―
[ハンスがやってきたときも、すぐに彼の存在に気づけなかった。 揺するせいで髪はますますに乱れ、刺さったままの燭台もぐらぐらと揺れる。 これがあるから目を覚まさないのだ、抜いてしまえば――と手を伸ばしかけたその時、強く肩を掴まれ。 その痛みでようやく彼の存在に気づいて、振り返った]
――ハ、……ンス……、
……お、お母様が、お母様があっ!!
[その人が自分の使用人だったのは幸いだった。 みっともなく彼のズボンにしがみついて、現状を訴える。 涙は出なかった。ただ混乱して、叫んでいた]
(72) 2012/01/12(Thu) 20時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 20時頃
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―女王の部屋―
……だいじょうぶ、です。落ち着いて。
[何が大丈夫なのか、口にしながらもわからない。 寧ろ自分にも言い聞かせるようでもあったかもしれない。 落ち着かせるように、しがみ付くその背を撫でる。 妹王女の死んだ時>>0:80とは、違う様子だったけれど。 まだ夢を見ているような小さな背を撫でていたのと同じように。]
シルヴァーナ様、まずは、レベッカ様へご連絡を。 ……私が、しましょう。 一先ず、この部屋からは出た方が宜しい。 [暫くはそうしていたか。恐らくは、自分の方が落ち着いている。 判断して告げれば、死体と共に居るのは不味かろうと共に退室を促した。]
(73) 2012/01/12(Thu) 20時半頃
|
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[シメオンとミッシェルは、此方へ向かっていただろうか。 会えたのなら、シルヴァーナを二人に任せる。 そうで無くとも、通りかかりの使用人へ王女を任せる心算で。
部屋の、女王の様子。 伝える電話を聞かせたくはなくて。 共に居る、というのならば、きっと断る事はないけれど。]
(74) 2012/01/12(Thu) 20時半頃
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―女王の部屋近く:控えの間―
[そこは女王の部屋近く、使用人や、謁見の際等に控える間。 まずかける先は、「王」ではなく「宰相」の元。 それは、思案するでもなく。]
レベッカ様、――……。
[交換によりつながれば、少し口ごもり。 それでも現状を淡々と告げていく。 電話口の向こう。息を飲むような様子が、伝わった。]
――……。 はい。仰せの、通りに。
[告げる言葉は、どこか小さく。幾らかの、会話の後。 それでも、流石。気丈に出された指示をメモに書き留める。 再び取り上げられた受話器、今度は内線のボタンが押され。]
(75) 2012/01/12(Thu) 20時半頃
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――応接間より――
――では、私の後ろを。 絶対に離れぬように。
[危険があるならなおさら。頑として動かぬその少女の声を、こくりと生唾を下して受け入れた。 確かに本来なら一人になどしておける状況ではない。自分は王女の世話係だ。彼女を守るのが、すべての努め。 それが一番の"危険"の傍となることとなっても、だ。]
(76) 2012/01/12(Thu) 21時頃
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[ここから女王の私室はさして遠くない。 が故に、事を運ぶことができたわけだ。 程なくして取り乱したような悲鳴が聞こえた。 お母様が。そうあの女のことを呼ぶのは、今後ろにいるこの少女と、それから一人しかいない。]
シルヴァーナ様!
[声を張る。 そこにハンスの姿が見えれば、そちらへ歩み寄った。]
(77) 2012/01/12(Thu) 21時頃
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何が。
[同じ使用人同士。問いかける言葉は短い。 王女の前であること忘れたようなその声は、取り乱しを装えたか。 この問いに、ミッシェルを連れたままの今答えはあったかなかったか、どちらだったか。 どうにせよ、シルヴァーナを任されたなら、神妙に頷いた。]
――シルヴァーナ様。シルヴァーナ様。 何が、あったのですか。落ち着いて。
[かける言葉は静か。まだ、あの惨状を知らぬふりのまま。]
(78) 2012/01/12(Thu) 21時頃
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|
[一先ずは、客人含め誰も城内から出さない事。 元よりこの雨では、暫く出る事は難しいだろうけれど。
雨に紛れて逃げること無いよう警備を固めれば、 迷い込んでいた子猫>>34は外に出る事叶わなくなる。
……女王の崩御は、まずは伏せられて。 使用人は、聞かれても、「盗人が」と答えるだろう。 客人には流石に未だ無理強いはできず、 一先ず応接間へ戻るか、近くの部屋で待機を願い出る。 その際に、アリバイ等も問いかけて。]
(79) 2012/01/12(Thu) 21時頃
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|
[そうして、部屋の状況を確認する。 ……自身だけでは情報も足らないが、他の使用人も交えれば その部屋に残った数々>>21の事は知れ。]
[情報が集まるのには、そう時間もかからなかっただろう。 再度、宰相へと連絡を入れる。]
……わかりました。
[伝えられたのは、宰相の考える「容疑者」の名。 暫くの間城へ留まる事、恐らくはその本当の理由まで、 伝えられた事だろう。*]
(80) 2012/01/12(Thu) 21時頃
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[>>76神妙な顔で頷く。 信じて疑わない。 最も安全な場所は、彼の傍だと。
姉の声を、シメオンの背を追うようにして辿り着いた場所には、取り乱した姉と、その世話役の姿。]
母様… ?
姉様!姉様、此方を見てください。 私です。ミッシェルです。
[事情を知ろうにも、>>74任されてしまえば、姉を置いていくことも出来ず。 聞き出すよりも落ち着かせようと、その肩をつかむ。 衣装に隠されてはいるが、がっしりした肩。]
(81) 2012/01/12(Thu) 21時半頃
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|
[背を撫でる手は温かかった。 この手も、あの時の頬も、先程揺さぶった肩もどれも温かいのに。 どうしてそこに生と死という圧倒的な違いがあるのだろう]
――――……っ……、そう、ですね……。 おねがい、します……。
[退室を促される頃には喉も痛くなり始めており、落ち着きも取り戻し始めていた。 彼の言葉にこくりと小さく頷き、手を貸してもらいながら立ち上がり廊下に出た]
(82) 2012/01/12(Thu) 21時半頃
|
|
[ハンスが電話に行き、自身はやってきたシメオン達に任される。 蒼のドレスの裾や手を汚した赤は、彼らの目にどのように映っただろう]
――……、……お母様、が、
………………ころされ、て、
[両の足で立っているだけでも精一杯で、シメオンからの問いかけに答えるのにひどく時間が掛かった。 言葉にしてしまえばそれは自分の中に事実として落ちる。
ころされた。 誰かがころした。なぜ、どうして、わからない。
目の前の彼がそうしたのだとは想像すらしていなかった]
(83) 2012/01/12(Thu) 21時半頃
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|
[けれど。母の部屋から、そう遠くないこの場所。 部屋からも、母の遺体を揺さぶったシルヴァーナからも、かき消し切れない、血臭。]
この、 におい……
ねえさま…?
[姉に問いかけを重ねようとして、ドレスや手に、紅いいろ。]
これ ……?
[声が、表情が強張る。 おそるおそる、部屋を振り返った。
>>83そして、姉の声を聞く。]
(84) 2012/01/12(Thu) 21時半頃
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ミッシェルは、サイラスの肩を掴んでいた手が、するりと落ちた。
2012/01/12(Thu) 21時半頃
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……ミッシェル、……、
[掴まれた手が落ち、妹の表情が強張るのを見た。 娘として、姉として、どんな顔をすればいいのかわからなかった。
結局は、苦笑いのし損ないのようなものになる]
……中に入ってはだめよ。 ミッシェルは、見ないほうがいいわ。
[姉としてちゃんと言ったつもりが、小さく呟くような声しか出せなかった]
(85) 2012/01/12(Thu) 21時半頃
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母様 ………?
[殺された、ときいて。 咄嗟に足は、 動かなかった。
青ざめた顔で、シメオンを見て、シルヴァーナを見て おかしな表情に、青い困惑顔を横に振る。]
ぅそ、 だって…… つい、さっきまで、お話されて…
[不確かな足取りで、シルヴァーナの悲鳴を聞いて駆けつけた使用人たちを尻目に、母の部屋へ向かおうと。]
(86) 2012/01/12(Thu) 21時半頃
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―女王の部屋近く:控えの間―
[>>80部屋の状況確認は、 王女らの目に触れぬよう隙間から滑りこむように。 何か問われてもその時は、確認中ですと小さく答えたのみ。 シルヴァーナの、その様子は、じ、と確認したけれど。]
――…… は
[レベッカからの指示を出し終え、電話を切った。 豪奢な壁に手をついて。
深く、ふかく息を吐く。
未だ、実感なども沸かないまま。 ただ疲労だけが濃く感じた。]
(87) 2012/01/12(Thu) 22時頃
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[王女らに、もう一人の王女付きの世話係に。 現状を、伝えなければなるまい。 「容疑者」の話も、きっと聞く必要がありそうで。
けれど壁から手を剥がせるには、未だ、少し。]
[三人に、宰相からの話を、現状を。 伝える事ができたのは。
客人や、迷い込んでいた庭師に逢いに行けるのは、 きっともう暫くしてからの事。**]
(88) 2012/01/12(Thu) 22時頃
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サイラスは、ミッシェルが部屋に向かっても、手を伸ばして引き止めることはできず。
2012/01/12(Thu) 22時頃
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[青い顔、こわばった表情を、他の使用人からも心配する声が上がる。 止める手があっても、結局女は、母の部屋へと。]
どいて、ください。
[ハンスの指示か、事態に驚く人々をすり抜けた。 そして、見てしまう。 惨状を。]
―――― ぁ、
[身体が硬直する。 涙も、悲鳴も、何も出て来なかった。]
(89) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 22時半頃
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―ハンスの部屋(回想)>>55>>56―
寂しかった、といえば慰めてくれますか?
[浮かべた穏やかな表情に、揺らぎは見られない]
兄さま、僕はね。 もう月を欲しがっていたあの頃とは違うのですよ。
手が届かないものなんて要らない。 其れは心を虚しくするだけだから。
[かつて病弱だった弟にとっての世界とは、 "本"と"寝台際の小さな窓"と"家族"で全てだった。
果たして、弟にとって兄がどのような存在であったのか。 見た目に反して、一度決めたことには頑なな性格。 嫌がるそぶりを見せつつも、大人しく飾られていたこと。 回答はその事実だけで事足りる]
(90) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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[兄が王城勤めと決まった時、両親は酷く喜んでいた。 美しい物が好きな弟も、 兄がまた美しい華を彩るのだと無邪気に喜んだ。 家にはもう戻って来れないのだと、 そんな簡単な事実に気づかないで。
王城に兄が勤めてから3日目の夜。 親が眠りについたのを見計らい、弟は家を抜け出した。 リリィの案内はなくとも、彼は王城までたどり着く。 冷たい城門、開く筈もなく。 澄んだ夜空に浮かぶ満月が、妙に綺麗。
其処で気づいたのだ。 自分の世界から、兄は消えてしまったのだと。
無理が祟って翌日から暫く床に伏せることとなり、 けれど親はそのことを兄には伝えなかった]
(91) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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そんなに甘く見えますか? 心外だなぁ。 …応援してはくれないみたいですね。
[ふわふわとした返事をしながら、床に転がった傘を拾い上げ、 勧められるままに椅子へとかける。 毛布はお行儀よく、畳んで膝へとかけて]
いただきます。
[ゆったりと呟き、 カップへ口を付ける姿は幼い頃と何ら変わることはない]
―――…、ふふ、おいしい。 元より、酷い顔色をしている心算はないんですが。
嗚呼、それでも。
(92) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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[テーブルに置き捨てられた、赤い花弁を指先で一片すくい]
例えば、今。
[高い位置で手放せば、ひら、と舞った後に生成りへ落ちる]
今の僕でも、兄さまは"美しく"飾れるでしょうか。
[ふと思いついたような、軽い口ぶりで。 指で髪を梳けば、赤い花弁は再び舞って、床へと落ちる]
[…やがて]
(93) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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[その悲鳴>>57が聞こえた時、まだハンスの部屋に居た]
………っ。
[流石に驚いた表情を見せ、顔をあげたのは兄と同時。
部屋を出ようとする兄の後を追う様に立ち上がるが、制止され。 それを素直にきくような性格でもないが、 ひ弱な自分では急ぐその背に追いつける筈もなく。
結局、あの日のように、一人部屋に取り残される]
(94) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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[蒼は、裾と袖を真っ赤に染め直されていた。 弱く、細く紡がれる事実。変わりようのない己の犯した罪。
なのに。 取り乱すシルヴァーナの姿に、思わずずきりと胸が疼くのだから、人間というのは不思議なものだ。]
お母様――つまり、グロリア、陛下が。 どう、して。
[自らの裡に落ちる奇異な感情に驚いてしまって、唇から出たのは戸惑いに満ちた細く端的な言葉。 黒耀も見開けば、死に驚くのと何ら変わらなかった。]
(95) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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[こちらに向く、青い顔。 それでようやく自分も、は、と我に返った。]
っ、いけません!
[漂う死臭。あかい鉄錆の香り。 呆然とするミッシェルの、時の止まったような言葉に、咄嗟に制止の言葉が出た。 この期に及んでなお、何がいけないというのか、理性は嘲笑う。 それを肯定するかのように、シルヴァーナすらをも振り切ってミッシェルを追うほどの瞬発力も出なかった。]
(96) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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かあ、さま
[搾り出すように、事切れた女王を、呼ぶ。 真っ白になった頭。 何か、なにかしなければとただ空回りして。
動き出すことが、できない。]
(97) 2012/01/12(Thu) 22時半頃
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―廊下―
[苛立ちを僅かに滲ませたまま、応接間へと戻ろうと。 どことなく空気が騒がしい気がした]
――……おっと。
[曲がり角で向こうから駆けてきた使用人とぶつかりそうになった。 申し訳ありませんと頭を下げるのに、いい、と首を振って]
おい、何かあったのか―…ありましたか。
[普段の調子で問いかけ、言い直す。 使用人はわたふたしながら、盗人がとだけ口にした。
脳裏に浮かんだのは、脚立とロープを持った”猫”の後姿]
(98) 2012/01/12(Thu) 23時頃
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[使用人が、「盗人」が出たとの建前で動き始めていた。 なんと言い得て妙な、と内心でだけ笑う。 その「盗人」を十と三年も前から城の中に飼っているのはどこの国だったか。]
――シルヴァーナ様。 少し、ここを離れましょう。
使用人たちが集まってきています。 私達に任せ、僅かでも心をお休め下さいませ。
[シルヴァーナの纏う赤は、盗人の所業とは言い切れぬいろだ。 あまり客人にまで疑心を持たれるのはよろしくない、実際のところ理由はこのようなものだったが。]
(99) 2012/01/12(Thu) 23時頃
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―応接間―
[お客様は、ひとまず応接間にご案内するようにとのことですので。 そう言われて、わけもわからずに応接間へ戻ってきた。 王女達やその世話係が出ていった後ならば、そこには誰もおらずか]
なんなんだ、一体…。
[言われなくても戻ってくるつもりだったが― 命令されたり束縛されるのが好きではないので、やや憮然としていた]
―……。
[とりあえず、窓際のソファに深く腰を降ろし、 煙草を火をつけぬまま口に咥えた]
(100) 2012/01/12(Thu) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 23時頃
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―ハンスの部屋―
…………。
[一人部屋に佇み、手に持ち直すのは黒い傘]
――――――――かちり。
[細い指先を滑らせれば細工が外れ、 持ち手の先から僅かに覗くのは鋭い刃。
甘い心算は無い、といったのは言葉通りのこと。 尤も戯れに作ったこの仕込み刀を使ったことなど、 今までなかったが]
雨、…止まないですね。
[呟いた言葉すら、雨音に溶けた]
(101) 2012/01/12(Thu) 23時半頃
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[ふ、と頭を振って。 壁から手を離し、顔を上げる。
外へ出れば、少なくともシメオンの姿はあったろうか。 一先ずの、レベッカからの指示を伝えて。]
……私は一度、応接間へ向かいます。
[シルヴァーナの姿もあれば、 常ならそのドレスの汚れを一番に気にするのだけれど。 今はまるで、目に入ってもいないよう。 ただ、すべき事をこなさなければと。 それだけで、動く。]
(102) 2012/01/12(Thu) 23時半頃
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― 廊下 ―
[違う、と、もしかして、を頭の中で繰り返す。 一度抱いてしまったほんの僅かな奇跡にも似た希望を、「もしかして」と、それだけで捨てきれぬのは何故なのか。
本当に、考え事を始めるとそれにのめり込んでしまうのは悪い癖だ、と思う。]
あれ、……ここ、
[我に返り、周りを見回せば見知らぬ場所で――城に入ったのはこれが初めてなのだから、見知らぬ場所だらけなのは仕方ないのだけれど。
只、応接間から離れたいが為に足を進めたせいで、すっかり現在位置がわからなくなっていて。 とりあえず、応接間に戻ろうと地図を開く。]
(103) 2012/01/12(Thu) 23時半頃
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―応接間―
おや、ミスター。お一人ですか。
[ハンスの部屋を出た後、 使用人に捕まり応接間へと案内された経緯は、 大凡ラルフと同じもの]
火がないならお貸ししましょうか。
と、言いたい所ですが。 此処での喫煙は叱られてしまうかもしれませんね。
(104) 2012/01/12(Thu) 23時半頃
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―応接間―
ああ。お騒がせして申し訳ありません、ラルフ様。
[>>100部屋に入れば、客人の姿。 居たのは彼一人であったか かける声、表面上は初めて声をかけた時と、 そう変わらぬ風。]
……お吸いになられますか。
[煙草を咥えているのを見れば、 棚よりガラス製の灰皿を取り、差し出した。]
(105) 2012/01/12(Thu) 23時半頃
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[暫く地図と周りの景色とに格闘して、ようやく現在位置が分かった頃。
そんな時だったろうか、その声>>48が届いたのは。]
………?
[紙面から顔をあげて、きょろきょろと辺りを見回す。 城の造りに詳しい者だったのなら、その声がどこから聞こえているのか、直ぐにわかったのかもしれないが。―――自分わかることはただ、“叫び声のようなものが聞こえた”というくらいで。]
……ネズミ、とかが……出た……、とか
[けれど、そんな些細なことではないのだろう。 城内は少しずつ、ざわめきを膨らませていく。]
(106) 2012/01/12(Thu) 23時半頃
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[足早に廊下を行き来する使用人達の邪魔にならぬよう、少しだけ、壁際に寄りながら。]
……あの、何か、あったんですか。
[使用人の一人を捕まえて、そう問いかける。 けれど、「盗人が」という要領を得ない答えが返って来るだけで。]
この雨の中?……それに、こんなに、日も高い、のに?
[眉寄せてそう問うも、その使用人にも詳しい事は分からぬのだろう。]
「取り敢えず、詳しい情報が伝わるまでは、何処かでお待ちくださるよう、と。 此処からだと、応接間が一番近いですから。 ご案内致します。」
[そう、どこか事務的な口調で告げて。 ついてきてください、と言われれば、大人しくついていくだろう。]
→ 応接間 ―
(107) 2012/01/12(Thu) 23時半頃
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ブローリンは、部屋を訪れた時には、エリアスの姿もあったようだ。
2012/01/12(Thu) 23時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 23時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 23時半頃
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― 応接間 ―
[「暫く此処でお待ちください」の一声と共に、閉められる扉。 応接間の中にいた面々に、そろりと視線を向ける。 使用人らしき男が一人と、エリアスとラルフ。順に、顔を見る様にして。
そうして、ラルフの火をつけぬまま煙草を咥える様>>100に、少しばかり動揺したような色を瞳に滲ませるか。
―――こんなところで、煙草を吸うのか?と。
そう思った事も直ぐに表情に表れてしまっていたのだろう。 少しでも悟られまい、と、ラルフに向けていた視線も逸らして、僅か俯きがちに、扉から離れる。 少しばかり離れたところで立ち止まり、椅子にも座らず、ただ立っているだけだろう。
何か話しかけられることができればいいのだけれど、何となく、口を開くのも憚られて。 暫くは何も言わぬまま、雨の音に耳を傾けていたか。]
(108) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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エリアスは、ブローリンの声へ顔をあげる。
2012/01/13(Fri) 00時頃
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[おっとりと、部屋を訪れたハンスへ向ける視線]
…………。
[先程の悲鳴の主はどうなったのか。 傍を離れているならば、おそらく大事は無かったのだろうが]
おや、喫煙は構わないようですね。
[灰皿を差し出す様子に、くすりと肩を揺らし。 ラルフに手渡すのは、やはり蝶の細工のあしらわれた銀色のライター]
僕は喉が弱いですので。失礼。
[煙草を吸わぬのにライターを持ち歩くのは、 別の理由で常用している為。 生成りを流しつつ頭を下げると、緩やかに足は窓際から遠のくか]
(109) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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ええ、応接間に行けと言われたので戻ってきたら、誰も。 皆さんどこへ行ってしまったのでしょうね。
[火のついてない煙草を口の端に咥え、 組んだ足をそのままに、入ってきたエリアス>>104へ返事をする。 表情もまだ僅かに憮然としたまま]
わかってますよ。これでもTPOは弁えてるつもりですのでね。 ただどうも…咥えてないと落ち着かなくて。
[喫煙は叱られてしまうかも、には緩く苦笑した]
(110) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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[視線は次いで開いた扉>>105に向く。 今度はハンスがやってきた。 お騒がせして、と言うのに眉を寄せ]
何が申し訳ないのか、さっぱりわかりませんよ。 ブローリンさん、何かご存知なら説明していただけませんか。
[ハンスへ問いを投げるのも、やはりソファに座ったまま。 灰皿を差し出されて、手を緩く振って]
…いや、火はついてないので、結構ですよ。 吸うときは外で吸いますから。
[そう言ったとき、首を傾げる。 似たような髪の色の2人を見て、ん?と]
そういえば、お二人とも…ブローリンさん、でしたか。
[まさか兄弟というには年が離れているだろうなと思う。 しかし、偶然だというにも、なんだか変な感じだった]
(111) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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―……おやおや、急に賑やかに。
[そしてディーンが応接間に姿を見せた>>108のを見て、 肩を竦める。 あらかた盗人騒ぎで連れ戻されたのだろうけれど。
こちらを見て瞳に見えるものが変わった様子に、 小さく鼻を鳴らす。
―やはり、苛立ちは隠しきれていない]
(112) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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…おかけになったら如何です? 御若いとはいえ、立ち通しでは疲れるでしょう。
[声をかけるのは、新たにやって来た青年>>108へ。 軽く椅子を引き、視線で示して小首を傾げた]
宜しかったらまた聞かせてくださいな。 ペンブルックシアのこと。
(113) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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シルヴァーナ様のお召換えはどうなさるおつもりで。
[応接間に向かう、と言ったハンスに眉を寄せるも、彼は行ってしまった。 憔悴している、という様子が見て取れた。 如何な時もシルヴァーナのことが第一だった男だ。酷く違和に思う。 何せ、彼は当の犯人ではないのだから。 それともこのように使用人としての我を忘れぬ自分のほうが彼にとってはおかしいものだろうかと思ってしまうほどだった。]
――シルヴァーナ様、まずは、衣装部屋、いえ、せめて手洗いに。 それから召し換えましょう。 私の手腕では不満もあるやもしれませんが、お許しください。
[シルヴァーナにかける声は、いささか事務的なものになってしまったか。]
(114) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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ああ、わざわざすいませんね…
[エリアスが差し出すライター>>109に手を伸ばしかけ]
いや、やっぱりやめておきますよ。 別に吸いたいわけではないのでね。
[そして、手を引く。 エリアスが喉が弱いから気を使ったわけではない。 単に、気分ではないだけだった。
喉が弱いのにライターを持っている事に疑問を持つが、 差し出されたライターが単なる喫煙道具としては 細工が凝っていた気がして、まあ、いいか、と]
(115) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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[立ち尽くすミッシェルへ、使用人が何度も声をかける。 何度名を呼ばれた頃だろう、ようやく視線を動かして。]
………… おきゃくさま、を おまたせ、してるかも…
[なんとか紡いだのは、王女としての責務。 どんな理不尽を感じても立場を捨てられずにいた、責任感が身体を動かした。
廊下へ出たときには、既にシメオンやシルヴァーナの姿もなく。 紅い羽織を握り締める手は微かに震えながらも、心配そうに一人の使用人が後をついて歩いたが、そちらを見ることなく応接間へ向かった。]
(116) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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煙草というのは吸ったことがないのですが。 美味しいのでしょうね。ふふふ。
[煙草を咥えていないと落ちつかない、 とのラルフの言葉>>110へ返すのは、些か子供っぽい笑み]
ええ、ブローリン。 ―――…彼は僕の兄ですよ、ミスター。
[続く疑問>>111へは、あっさりと答えを返す]
また御入用の際には、遠慮なくどうぞ。 なにせ僕達、些か滞在が"長引きそう"な気配ですから。
[渡されることの無かったライター>>115を手の中で転がしつつ、 にこりと肩を揺らした]
(117) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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[ラルフの声に、小さく肩を震わせる。 駄目だ、この人は、怖い人だ、と、何か子供じみた事を思った。 普段の生活では、積極的に関わろうとはしないタイプ、だろうか。
伏せがちな瞳は壁の方を向いて。 眉間の皺は常通りに深く、どこか不満そうにも見える表情だっただろう。 そうしていれば、かけられる声>>113に、一度、驚いたように瞬いて。]
……すみません、ありがとうございます
[消え入りそうな声で言えば、少しだけ頭を下げる。 ゆるやかに、引かれた椅子の方へと歩めば、そっと腰を下ろす。]
………、えぇと
[ペンブルックシアの話を、と言われても。 聞こえる外のざわめきは、そんな話をしている場合ではないのでは、と、そう思わせる様で。
暫くの間、口は噤んだままだったか。]
(118) 2012/01/13(Fri) 00時頃
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―応接間―
[使用人の一人が、応接間の入り口へ立っていた。 それが用件があれば即対応するためでもあり、 また、容疑者の見張りという役割も兼ねているなんて、気づくことなく。
真っ青な顔のまま中へ入れば、客人3人と見知った世話役の姿。]
ハンス。お客様のお相手、を? ありがとう。
[微笑みかけようとして、引きつった表情に。 自分の席へ、ふらりと腰掛けた。 矜持で、背筋を伸ばしたまま。 けれど、青い顔もその憂いも隠すことはできず。]
(119) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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[問いへ先に応えた>>117のには、一つ頷いたのみ。 >>109エリアスの視線に、>>111ラルフの問いに、 >>108ディーンのどこか遠慮したような風体に。 視線めぐらせ、口を開く。]
――……先ほど。 グロリア陛下が、殺害されました。
「犯人」を逃がしても、いけません故。 レベッカ宰相より、事態の収束までは、城に留まって頂きたいとの申し出です。
[告げるのは、明瞭に事務的に。 明確に「容疑者」であると言わずとも、 疑われているのだと言う事は気取れる内容。]
留まって頂く以外不自由ないように、ご入り用があれば お伺いしますので。どうか、ご協力下さい。
[言葉だけは丁寧に。けれど、有無を言わさぬ風に。 そうして、何か問いがあるかと顔を見回した。]
(120) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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わか、りません。
[シメオンの言葉>>95に首を横に振る。理由など思い当たらない]
――っ、ミッシェル!
[そんなやり取りの間に妹は部屋の惨状を見てしまったのだろうか。 気づいた時にはもう止めるにも遅すぎて。
結局、シメオンの言うとおり移動を承諾した]
[シメオンはミッシェルについていなさいと言えなかったのは何故なのだろう。 もう少し冷静であれば、言えたはずなのに]
(121) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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ミッシェル様。
[殺害の事、告げる前か。 >>119現れた姿に、反射のように姿勢正し、頭を下げる。]
……いえ。 レベッカ様よりの指示でもありますから。
[ふらりとした姿、青い顔。 ちらりと見やるも、今は席に座る姿を眺めるだけで。]
(122) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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―――…まあ、いずれ。 何らかのお達しがあるでしょうけれど。
[口を噤むディーン>>118の心中を察するように、 続ける声色は穏やかに]
それまでは、僕達にはどうしようもありませんからね。 不安ばかり募らせるよりは、 楽しい話でもしていた方がましでしょう。
[と、のんびり言葉を紡いでいたのだが]
ミッシェル様。
[流石に戻って来た妹王女の顔色の悪さには、瞬きを零して]
(123) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 00時半頃
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私のこれは、癖のようなものですから。 …煙草なんて、そんなに美味しいもんじゃぁないですよ。
[エリアスの笑む顔>>117は、なんとなく自分より年下に思わせる。 いったいいくつなんだろうと内心不思議に思っていた]
あ、ああ…じゃあ、お二人は兄弟。 なるほど。
[世話人が兄なら、手引きも出来ようもか。 浮かべたのは棘のある笑みだった]
私はあまり時間に余裕のない人間でしてね。 そうならないように願いたいものです。
[長引きそう。 そんな言葉に眉を寄せ、ため息をひとつ、落とした]
(124) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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|
… は?
[続けて聞いた兄からの言葉>>120は、 流石に予想の範疇を超えていた]
――――…。
[薄く目を伏せて思案する数瞬。 しかしやはり、嘘にしては性質が悪すぎる]
解決の目処は。
[事件の詳細を尋ねるのは、妹王女の前では憚られた]
(125) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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叔母様から… そう、ですか。 ご報告は、あなたが。
[>>122ありがとう、とか細い声で返し。 席について、癖のように上品に両手は膝へ重ねるも、すぐに羽織をつかむように、浅く身を抱くようになった。
先にシメオンにいれさせた紅茶は冷えていたが、それでもカップが未だ有ることに気づけば、落ち着こうと少しずつ口へ運んだ。 震える手、カップと受け皿がぶつかり、かちゃんと音をたてる。]
っ すみま、せん…
(126) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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|
いずれにせよ、ミシェル様は休まれた方が宜しいのでは。
…シルヴァーナ様は御無事ですか。
(127) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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[>>120ハンスから、「殺害」と。 明確に告げられたそれはやはり、悪い冗談や見間違いでなく、 事実なのだろう。 きつく目をつむる身体には、痛々しいほど力が入り、震えていた。
詳しい話は、何も知らない。 拒絶するようでいて、しかし耳は、ハンスから告げられる 全てを聞き逃すまいとそばだてられた。 それが、どんなに残酷な現実あっても。]
(128) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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[ディーンがこちらをどう思っているのか>>118は、考えもしない。 壁の方へ離れていったような気もするが、やっぱり気にしていなかった]
……ペンブルックシアの学生、か。 ふぅん。
[やっぱり思い出すのはライバルのこと。 進学してからはどうしているのは知らないけれど。 当時を思い出したか呟く声にはなんとなく棘があった]
(129) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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サイラスは、移動の際、ドレスについた赤を噂好きの使用人に見られたかもしれない。
2012/01/13(Fri) 00時半頃
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……楽しい、話を。 そう、ですね、……。
[穏やかに言葉を紡ぐその横顔>>123に、木立瑠璃をそっと向ける。 薄く、口元に浮かびかけた笑み。 けれど、それはラルフの声>>129に、直ぐに掻き消えて。
その声は、どこか棘のあるように感じられた。]
……それが、
[どうかしましたか、と、尋ねようとした時に、扉は開くか。
現れたのは妹王女>>119。 青い顔にぎょっとしながら、口を開いて。]
……何が、あったん、ですか
[問いかけながら見比べるのは、妹王女の顔と、使用人の顔。]
(130) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
|
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[問いかけの答えは使用人の口から告げられる>>120。
『グロリア陛下が、殺害されました。』
確かに、目の前の長身の使用人は、そう言った。]
え、 ……?
[その一言ばかりに気を取られて、続く言葉はただ頭の中に響くのみとなるか。 意味は理解できる、けれど、自分がどうすべきかに、繋がらず。
ぐるぐると、巡りかけた頭の中。引き戻すのはカップの立てる音>>126。 瞳は、はっ、と、其方を向く。]
(131) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 00時半頃
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――洗面台へ――
お足元にご注意を。 お怪我など、されていらっしゃいませんか。
[シルヴァーナを先導するように、廊下をゆっくりと歩む。 ミッシェルを止めそこねたことへ疑惑を抱いているなど知らぬまま。 洗面台につけば、まずは手を清めることを提案した。]
――大事、ございませんか。
[ないわけはないのだろう。それでも問う。]
(132) 2012/01/13(Fri) 00時半頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 01時頃
|
[ラルフに断られた灰皿>>111は、ことりと傍のテーブルへ。 必要ならば、いつでも使用できるよう。]
今は、まだ。 警察の捜査も、始まったばかりです。
[>>125 短い問いに短く答える。]
……いえ。大事はないですか。
[>>126妹王女の謝る様子に声をかけ。]
ええ、ご無事です。 今はシメオンがついている筈。
[>>127そうして、また、短く答える。 口調はまるで事務的な受け答え。 まるで冷静であるかのように。]
(133) 2012/01/13(Fri) 01時頃
|
|
は?なんだって? では、私たち招待客は、容疑者ということですかな。
[ハンスの口からもたらされた騒動の原因>>120。 それを聞いて立ち上がり、言葉の端に苛立ちを滲ませる]
私には仕事があります。 …外との連絡はさせていただきたいものですが。
[有無を言わさぬ物言いに反発するようにじろりと見据えたが]
――っ。
[現れた妹王女>>119を見て黙ってソファに座り込んだ]
(134) 2012/01/13(Fri) 01時頃
|
|
[大体、女王陛下が殺されたってどういうことだ。
黙ったまま考える。 大事件じゃないか。それも、超大事件だ。
しかし、それと自分たちが容疑者になることがよくわからない。 今日参内しただけの一般人に殺すメリットがあるものだろうか]
怪しいのは―…招待客だけではないようですね。
[天鵞絨をくしゃりとしながら呟いた。
姉王女を心配するエリアスの声と、そこに居る妹王女の様子に 王女は二人ともその様を見たのかと思ったが― さすがに状況を聞くような無粋なことはしない]
警察が動いているなら、おとなしくしていた方がよさそうですな。 騒いだところで犯人が見つかるわけじゃない。
[憮然とした表情から出た言葉は、抑揚に欠けた無感情なもの]
(135) 2012/01/13(Fri) 01時頃
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|
はい。そう言う事です。
[>>134容疑者か、と問われればあっさりと。]
それと同時に。
女王崩御となれば、国の一大事です。 おいそれと外に情報を漏らす訳にはいかない。 私が告げずとも知っている可能性は、あります。 落ち着かぬ内に、お返しする訳にも行きません。
……ええ、連絡などは構いません。 作業や、寛がれるのなら部屋も用意しましょう。
けれど、多少なり監視の目がつく事はご理解頂きたく。 事件の事も、ご内密に願います。 [睨む様子に怯むでもなく、座り込むのをただ目で追って。]
(136) 2012/01/13(Fri) 01時頃
|
|
―洗面台―
……ええ、私は大丈夫ですよ。
[手を洗うことを促されれば、石鹸を泡立てて手を洗う。 血は、こんなに簡単に洗い流せる。 死も、こんな風に無かったことにできればいいのに]
大丈夫、です。
[違う質問に同じ返答をする。大丈夫だ]
身内が死ぬのは、初めてではありませんから。
(137) 2012/01/13(Fri) 01時頃
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|
[自分にとって死とは、血を分けた家族との離別と同義だ。 ラルフとした動物との接し方の話ではないが、 一度目を経験していれば、そしてその一度目が悲嘆にくれたものではなかったのだから、二度目はもっと冷静に、もっと粛々と――悪く言えば"慣れた"――対応ができると思っていた。
今は確かに落ち着いていないかもしれないが、すぐに落ち着く、大丈夫だと言いたくてそんな言葉を言ったのだが。 それはシメオンにはどう捉えられただろう。 母親の死すら、その程度なのかと思われたかもしれない]
……行きましょう、ミッシェルの様子も気になりますし。 客人をお待たせしてもいけません。
[手を拭きながらシメオンに答える蒼は、淡々としたもの]
(138) 2012/01/13(Fri) 01時頃
|
ミッシェルは、暗い顔で、"客人"たちちらりとだけみて、また視線をおとした。**
2012/01/13(Fri) 01時頃
|
[歪な緊張感に包まれる応接間にて、問いに返る短い言葉。 口元に手を当てつつ、再び思案する刹那]
…………。
王城に留まるのは吝かではありませんが、 クイーンに"御目通り"することは叶いますか?
いえ、あまりの事態ですので。 疑う訳ではありませんが、この目で確かめておきたい。
真実ならば、哀悼を。
(139) 2012/01/13(Fri) 01時頃
|
|
――……。 例えばラルフ様が犯人でないのでしたら。
この事態、収束させる事が出来れば、 「大手柄」でしょうね。
[>>135抑揚かけた言葉に告げる。 この場にそぐわぬ、焚きつけるような言葉。
……別に解決するのを迫るではない。 それは電話口での、「宰相」の指示。 告げる声は、ラルフにだけではなく。 エリアスにも、ディーンにも届くような。]
(140) 2012/01/13(Fri) 01時頃
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ラルフは、ブローリンを一瞥して黙り込み、足を組んでソファに凭れ*掛かった*
2012/01/13(Fri) 01時頃
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――失礼致しました。
[身内が死ぬのは初めてではない。 そう、その身内が死ななかったらこうして女王を殺すことも、そもそも自分がこのように動くことの出来る立場につくこともなかったのだろう。 なんて皮肉な話。
シルヴァーナの意識にある死への思考は、皮肉に己を嘲れば思い至ることはない。]
お召換えはいかが致しますか。 ハンスを呼ぶことも出来なくはありませんが。 ミッシェル様にお会いになるにも、そのお姿では痛ましゅうございます。
[もしもそれでも行くというのならば、まずは使用人を呼びつけ、自分がミッシェルを先に見に行く、と提案するつもりだ。 何のことはない。傷心のミッシェルに血にまみれた"姉"の姿を見せるなど、耐えかねる。それだけだ。]
(141) 2012/01/13(Fri) 01時半頃
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サイラスは、着替えは事情知らぬ使用人に頼むわけにもいかないので、着替えもシメオンの世話になる*だろう*。
2012/01/13(Fri) 01時半頃
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人が死んで、"大手柄"とは、悪趣味だ。
[口元に手を当てたまま、けほ、と小さく咳が零れた。 吐き出す言葉は何処か間延びしている]
――――…。
[じ、と再び兄へと向けられるオリーブ色]
(142) 2012/01/13(Fri) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 01時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 01時半頃
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[視線を落とした妹王女。 立ち振る舞いはあの溌剌としていた少女とは程遠い、けれど、面影が。―――なによりあの瞳の色が、とても、似ていて。]
……容疑者 、?
[また、思考の中に溺れかけた時、耳が拾った単語>>134を無意識に繰り返す。
容疑者。誰が。 ―――自分が?]
なん、……で。 ……どういう、……
[状況を理解できぬままでいれば、使用人はどこか淡々とした様子で状況を説明する>>136。 その説明は、とても分かりやすく。けれどそれ以上に、此方に有無を言わせぬような威圧感があるようで。]
………
[膝の上、握った自分の掌を睨みつける様に。]
(143) 2012/01/13(Fri) 01時半頃
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[そんな風にしていれば、この場にそぐわぬ物言い>>140が、沁み渡る様に響いてくる。]
大手柄、だなんて、……そんな、言い方……
[嗚呼、これはもしかして、姉王女の夫を決める為の、試験のようなものなのだろうか。 使用人も、妹王女も、皆、ぐるになって此方を試しているのではないか。
―――それは一瞬頭を過った可能性。
けれど、妹王女の顔色の悪さは恐らく演技ではないだろう。 それに、もし演技であったとしても、彼女に―――遠い昔のあの少女の面影に似た妹王女にこんな表情をさせるような連中を、許せるような気がしなくて。
きゅ、と、眉の間、皺を寄せて。 考え込むように、僅か俯いた。*]
(144) 2012/01/13(Fri) 01時半頃
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――……。 捜査も終わり、陛下もお召物を整えられれば、あるいは。 私には、許可を出す権限はありませんが。
[>>139哀悼を、と言うのには、 少し、考え巡らせるように。]
……。そうですね。
[>>142漏れる咳。向けられるオリーブに返すのは、 口元に浮かぶ取り繕ったような笑みだけ。
さて、他にも何か問われるか。 そうであるなら、基本的には答える心算で。]
(145) 2012/01/13(Fri) 01時半頃
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[自身と似た生成り。ゆるやかに目に入る。 >>93問いには何故か、答える事が出来ずに。 けれど、その落ちる花弁。 床に着く前に指を伸ばし、落ちぬように受け止めて。]
――……。 基本的には、好きに過ごしてもらって構いません。 何か、温かい飲み物でも用意しましょうか。 シルヴァーナ様も、じきに此方に参られるかもしれません。
[思い返した花弁の色は、血にも似た、赤。
先ほど目にした、妹王女のカップ>>126。 湯気は出ていないのを思い返し、提案した。
返事に是が返らずとも、妹王女の事は頼んで、 一度部屋を出る心算。 足取りは、ほんの僅かにぶれる。**]
(146) 2012/01/13(Fri) 02時頃
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どうも。
[得られた返答>>145に、短く礼を述べて]
ミスター、一段落したら貴方も少し休まれた方が良い。
…顔色が悪い。
[呟く言葉。もう一度小さく咳を零して、]
歩くのは構わないのでしたね。 嗚呼、見張りは付けて頂いて、結構。
[肩を竦めると、 ゆったりとした足取りは応接間の外へ向けられる]
(147) 2012/01/13(Fri) 02時頃
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― ベネットの部屋 ―
[人目を盗んで部屋に入るとベネットは大きく大きく息を吐き出した。 それから脚立とロープを壁に立てかけ、腰袋は机に置いて、ずぶ濡れになったエプロンとシャツは脱いで洗い物籠へ。 濡れた服はべっとりと張り付いていて気持ちが悪かったが、脱げば脱いだで冷えた身体がぶるりと震えた。 椅子にかけてあったタオルを手に取る折、机に立てかけてある写真に視線を落とす。 少しふるぼけた、一枚の写真。 写っているのは豊かな髭の老人。 ベネットは軽く髪の水気を拭うとタオルを首にかけ、写真立てを手に取った。]
…さっきね、初めて間近でシルヴァーナ様を見たよ。 遠から見ていても綺麗な方だからね。 近くで見るとさぞ美しいんだろうなって思ってたけど、…本当にとても美しかった。
[見えたのは、一瞬の事だったけど、それでもしっかりと目に焼き付けた。 その姿を思い返しながら、写真へと語りかける。 ベネットが初めてこの写真を手にしたのは数ヶ月前の事。 そう、丁度この城へと仕えた頃。
そしてベネットがこの写真の老人と出会ったのは、もっと前の話になる。]
(148) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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僕、頑張るから。 …今は怒られてばかりのどうしようもない庭師だけど。 早く認められて、越えてみせるから。
叶えられなかった夢も、僕が絶対叶えるから。
…―――義父さん。
[目を伏せて思うのは、在りし日の姿。 写真の老人は、ウォーレン=ファトマ。 庭師の家系であるファトマ家の当主であり、かつては腕のいい宮廷庭師でもあった。 現在の庭園の基礎を作った庭師のうちの一人だが、作業中の事故により若くして引退。 輝かしい表舞台に立つ事は無く、その名は知る人ぞ知る名となってしまった。 古株の使用人か、よっぽど熟知しているものでもなければファトマと聞いてすぐにピンとは来ないほどに。 それもそうだろう。 ウォーレンはベネットよりふたまわり以上も歳が離れており、父と子と言うよりは祖父と孫という歳の差。 ウォーレンが仕えていたのは40年以上も前の話だった。]
(149) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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――――ドンドンドン!
[急に鳴り響く乱暴な音に、ベネットはびくりと肩を揺らした。 何事かと瞬きながら、ドアに向かって声を飛ばす。]
ど、どなたですか?
『ベネディクト=ファトマだな。 少し聞きたい事がある。ここを開けなさい。』
…へっ? 話って…。 あ、ちょっ、ちょっと、お待ち下さいね?!
[上半身が裸である事を思い出すと、慌てて着替えを済ませた。 咄嗟に手に取ったのは、薄い若草色のシャツ。 椅子に躓いてがたんごとんと騒々しい音をたてながら、なんとかドアを開ける。 ドアの向こうに居たのは、ガタイの良い男が二人。]
(150) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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…お待たせ、しました。 何の、御用ですか?
[その風貌に押されながらも、用件を問う。 男たちは”不審な人物を見た”との声から調査を行っていると言った。 ぎくりとして、背中につめたいものが奔る。 更に続けて不審人物の目撃や雨が降り始めてから何処で何をしていたかと男はベネットに問うた。]
不審人物は、見てないです。 雨が降り始めた頃は、えっと…果樹園で仕事をしていました。 木の補強をするようにとの事でしたので…。
[それから?と男は話を促す。]
そ、それから…雨が酷かったので雨宿りを少ししまして…。 濡れないように建物の屋根の下を通って庭園まで迂回して戻ろうとしたんですが、ずぶ濡れになってしまったので自室に戻って着替えていた所です。
(151) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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『その間、誰かに会ったりは?』
いっ、いえ、誰とも…会ってません。
[目が少しばかり泳ぐ。 さすがに王女と客人を出歯亀していました等と口が裂けても言えない。
男はベネットをじろりと見た後、部屋の中をじろじろと見回した。 脚立とロープ、机の上の腰袋から覗く鋏、そしてその下にある洗い物籠へ目を留めると、もう一人の男へと耳打ちする。 耳打ちされた男はひとつ頷いて、その場を立ち去った。]
(152) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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『…もう少し詳しく話を聞きたいのだが、場所を移しても?』
場所を、ですか…? わかりました。
[言われるが侭に男の後へと続く。 城内の廊下は、いつもよりざわついていて。 ベネットは本当に不審者が出たのか、なんて考えていた。]
(153) 2012/01/13(Fri) 03時頃
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[やがてハンスの元に、一人の男がやってくるだろう。 それはベネットの部屋から先に立ち去った男。 男は聴取した情報をハンスへと伝える。 警備の状態であったり、不審人物の言動とその周辺の情報を。
それから少し遅れて、もう一人の男がベネットと共にハンスの元を訪れる。 ベネットの先を歩く男は、ハンスを見るなりこう言った。**]
『不審な者を、連れて参りました。』
(154) 2012/01/13(Fri) 03時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 03時頃
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――シルヴァーナ私室:衣装部屋――
それでは、非礼をお許し下さいませ、シルヴァーナ様。
[歩みは、先程よりは少しはしっかりとしたものになっていたのだろうか。 シルヴァーナの内心通り落ち着いたのかも知れず。 私室の方へと先導し、独りにすることを詫びてから衣装部屋へ入る。 "姉王女"の衣装部屋へは、数えるほども立ち入ったことがない。 ここはハンスの領域だ、と己は認識している。 それでも、ふと目に付いた夏の薄絹のドレスをひとつ選び出す。 今まで着ていた色と差の少ない、藤紫色のドレス。 あえて明るい色を選ぶことも考えたが、シルヴァーナの意志が伴わないならばあまり意味を成さないだろう。 ならば、と。また客人の前にも、ミッシェルの前にも行くことを考えたなら、いま着ている服と近しい色を選ぶほうがよいだろう。]
(155) 2012/01/13(Fri) 04時頃
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御身、触れさせていただきますね。
[着替えはハンス程は手慣れぬにしろ、常頃ミッシェルの側付であればさほど手間取ることはない。 あかく濡れたドレスを下ろし、浅い紫のドレスに袖を通すよう導いて。 蒼を藤紫に差し替えれば、シルヴァーナとふたり応接間へと向かう。
辿り着いたのは、庭師の連れ来られるのとほぼ同刻頃か。 新米庭師の後ろに立つ形になったかもしれない**]
(156) 2012/01/13(Fri) 04時頃
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―応接間―
[外へ出ようと思ったのは、気晴らしに庭園でも眺めようかと。 幼い頃、リリィに導かれ、兄の元へ辿り着き、 目に焼き付けた美しいあの光景。 けれど]
…それでは、ミルクティをお願いしても?
[ハンスの言葉>>146に歩みを止めて、 ゆると室内へと戻り椅子へ腰かける]
このような折、 かけるべき言葉に残念ながら僕は詳しくないのですが。 どうぞご無理なさらず。この先、 ミッシェル様は御忙しくもなりましょう。せめて、今は。
シメオンさんが戻ってきてくださると、良いのですが。
[妹王女へ声をかけつつ、扉の方へ視線をやった**]
(157) 2012/01/13(Fri) 07時半頃
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……このまま行くつもりはありません。 ハンスも、……今は忙しいでしょう。
お願いできますか。
[妹のことを考えればいつまでも自分がシメオンを連れ回すわけにはいかない。 だが、自らの秘密を知る使用人――つまり、ハンスとシメオン――以外に着替えを頼むわけにもいかず、かといって一人で着替えられるわけでもなく結局頼むことになる。 せめてしっかり歩き、必要のないところで時間を使わないようにしようと思えば足取りは先程よりもずっと落ち着いたものになっていた。
衣裳部屋にハンス以外の人間を入れたのは本当に久しぶりだ。 常なら何か雑談でもしようと思うところだが、彼の邪魔をしてはいけないとじっと黙って座っていた]
(158) 2012/01/13(Fri) 10時頃
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[彼が選んだのは藤紫のドレス。彼の指示に従い、服を替えていく。 幸い汚れたのはドレスの表面だけだったので、中のスリップはそのままだ。 であれば、見える肩や首、腕の辺りが男性のそれであるくらいで着替えの手順は妹のそれと変わらない]
――……。……シメオン、 そこの引き出しの中にアメジストのチョーカーがあるのでそれもお願いできますか?
[途中、それも頼む。この藤紫のドレスだけでは喉元を隠すのに些か心許ないのだ。紫水晶があしらわれた太めの首飾りは、ある程度の目くらましになるだろう。 最善の選択であるかはわからないが]
ありがとうございます、戻りましょう。
[シメオンに先導されながら、応接間へと戻る。 彼の前、客人の接待のためにいるのではないらしい使用人の姿を見つければ何事かと*目を細めた*]
(159) 2012/01/13(Fri) 10時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 10時半頃
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[実の母ではなかった。 しかし、この10年というもの、母として、女王として君臨していた女が、殺された。
己を保つため、責務を心に任じて応接間へ戻ったけれど、少しずつ染みこむ事実。 容疑者、と、聞こえなかったか。 客人は今、女王殺害の容疑が、かけられているのか。
そんな客人たちの元へ、王女が戻ることが、止められなかった理由は?なんてところにまで、思考は及ばず。]
(160) 2012/01/13(Fri) 12時頃
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[ぐるぐると、混乱する中。 周囲の音は、近いのに遠い。 >>157話しかけられれば閉じていた目を開くが、 どこか遠くを見ているような。]
…… シメオン、
[名前を聞くと、ぱちりと瞬く。 殆ど唇の動きだけで、名を繰り返して。 いつものベルへ手が伸びかけ、止まった。
今彼は、姉についているはずだ。 優先順位という言葉が浮かべば、手は引っ込められる。]
(161) 2012/01/13(Fri) 12時頃
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…すみません、お客様のお相手も、できず…。
[エリアスへ、笑みらしい形はつくるも、先の対談時とは比べるべくもない。 >>146ハンスの申し出をありがたく受け、彼が出ていくところまでは見ていなかったが、>>154更に声が聞こえた。]
…… 不審者、ですか? 城に?
[その後ろのほうに、姉とシメオンがいると気づくには、もう少しかかるか。 立ち上がって近寄るほどの気力はわかず、対処はハンスに任せるとして。
女王は、殺された。 その犯人は未だ、この城の中にいるかもしれない。 誰だと疑う気持ちより先に、シメオンや、姉を案ずる気持ちが胸をかき乱した。 胸元で両手を握り、震えを落ち着けようと。]
(162) 2012/01/13(Fri) 12時頃
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……。大丈夫、です。 お気遣いありがとうございます。 ミルクティーですね。 畏まりました。
[>>147エリアスにそう返し。 他にも飲み物頼まれたか。そうでなくとも、準備するのは暖かな紅茶。
ミッシェルの元持っていけば、 その横、小声で。]
気をしっかりお持ち下さい。 こんな時ですけれど、……次期、宰相として。 レベッカ様も、頼りにしている、と。
[まだ憔悴している様子の「妹王女」に、 かける言葉に、労りのいろ薄く]
(163) 2012/01/13(Fri) 17時半頃
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……ベネットが。
[ 先程名を聞いた庭師が、「不審者」として報告される。 リスザル追って此方に来ていた事も知っていれば、一度瞬いたが。]
……どう思われますか、ミッシェル様。
[問うたのは、ベネットが、その後ろからシメオンやシルヴァーナが現れた頃か。胸元握る手には、気付いても。
一先ずの判断、委ねてみる積りで。**]
(164) 2012/01/13(Fri) 17時半頃
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―応接間―
一体何事ですか。
[少し強めに問いかければ、ベネディクトを連れてきた男から不審者が、と説明されるだろう。 そしてその者の顔を見る。先程見られていたとは知らぬため、 この王女にとっては初めて見る顔だ]
……貴方、お名前は?
[返事はベネディクト本人からあったか、それとも周囲の誰かが告げたか。 いずれにせよ所属までわかれば、軽く頷いて]
ガードナーなのでしょう? ガードナーが雨の日に仕事に走り回っていて、何の不思議がありますか。
庭と果樹園を見てきなさい。 それで彼が本当に仕事をしていたのかはわかるでしょう。
(165) 2012/01/13(Fri) 20時半頃
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[二人いた男の片方に命じる。 行くのを渋るようであれば、更にたまたま通りすがった哀れな使用人に命じた。
ベネディクトは何か言っただろうか。別に彼個人を助けたつもりはない。 あの庭は自分も、母も大切にしていた庭。今自身の髪を彩る赤い花もその庭で育てられたもの。 その庭を作った人間が殺人犯と思いたくない――という、一種のエゴのようなものだった。
しかし真面目に仕事をしていたことが証明されたとして、 その間ずっと一人であったならばそう簡単に容疑者から外されることも無いのかもしれないが]
ありがとうございます、シメオン。 貴方はミッシェルの世話に戻ってください。
[そしてシメオンを解放する。こんな時に専属の使用人を使ってしまったこと、妹に後で謝らなければと思いながら]
(166) 2012/01/13(Fri) 20時半頃
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――……ハンス、
[そして応接間の中を覗く。彼の姿が見えれば呼び寄せた]
レベッカ宰相は何と仰っていましたか? それから、客人へのご説明はどこまで?
[藤紫に身を包んだ王女は、先程叫んでいた時とはまるで別人のようにしっかりと話し、現状を確認しようとする。 だが、ハンスはもしかしたら気づたかもしれない。 気丈に振舞っているように見えて、ほんの僅かに震えている指先に]
(167) 2012/01/13(Fri) 20時半頃
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[>>163ハンスに届けられた紅茶。 ありがとう、と受け取る際の、小さな「激励」。 は、と目を見張り]
…… はい。
[沈んでいた表情を固く強張らせ、頷いた。 思いつめるよう、きつく眉根を寄せる。]
[>>164伝えられた「不審者」の情報へ、顔を上げて]
このあたりで、彼は、不審な行動を? …… まずは、状況と、彼の話を聞かなければ。
[冷静であれと、何度も心に言い聞かせる。 連れられた男を見るが、使用人一人ひとりの顔まで覚えているわけではなく、とりわけ彼は若い。新人だろうか。 犯人かもしれないと思うほど、問い詰めたい気持ちがわくが。 青い顔をハンスへ向け、]
(168) 2012/01/13(Fri) 20時半頃
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私の前では、彼が緊張してしまうかも、しれません。 ハンス、あなたか、他の方から話してもらえると良いと思うのですが…
[そう伝えて、自身は席へ戻る。 ハンス自身が彼から話を聞こうとするだろうか。 他の使用人にせよ、情報はそのまま此方へ持って来られるだろう。
そうしているうちに、姉やシメオンもやってくるだろうか。]
(169) 2012/01/13(Fri) 20時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 20時半頃
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――応接間へ――
[押し黙ったシルヴァーナが、まさか自分の邪魔をしないように、などといった理由だとは考えておらず。 会話を避けたいのだろうと、こちらも無駄言はひとつも口にせず、事務的な幾つかのやり取りだけでシルヴァーナの着替えを終えた。 無論、要望のあった紫水晶のチョーカーも忘れない。
応接間に向かう間も、シルヴァーナの歩みはしゃなりと凛としたものだったか。 強いな、と思った感情は、王女としての評価か、それとも。]
――不審者? ベネット、ですね。 彼が何を? 歩き回っていただけ、とでも言うならシルヴァーナ様の仰るとおり、何ら不可思議なことはありませんでしょうに。
それでも彼をここに連れた理由は?
[応接間の前、連れ来られている庭師に瞬く。 遠目であったので間違いの可能性はあったが、出で立ちとはっきりとした覚えのなさから間違いないだろう。]
(170) 2012/01/13(Fri) 21時頃
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[姉と、シメオン。 二人の姿を認めたなら、安堵に膝から崩れそうになった。 なんとか立ったままだったけれど、肩の震えはそのままで。]
姉様、……シメオン、 無事で。
[落ち着け、と自制が働き。 酷く取り乱すことはなかったが、作れた笑みは泣きそうな歪み方をしていた。]
変わりは、ありませんか。
[二人についてのことでもあったし、犯人探しなども含めた問い。 姉のドレスが変わっていることから、先ほどの紅い袖や手を思い出す。 こみ上げる想いを押しとどめるよう、片手が口元をおおった。]
(171) 2012/01/13(Fri) 21時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 21時半頃
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[はっ、と意識がガードから中へ向く。 細く紡がれる声。姉様、に続いてシメオン、と己の名を呼んだ。]
ミッシェル様。
[切なく歪んだ笑みにこちらの表情も崩れそうになった。 駆け寄りたくなったのを抑えて、シルヴァーナに一礼してからガードの横を抜け、中に歩み入る。]
ミッシェル様こそ――ご無事で、なによりです。 ……ご無理なさらず。
[震える細い肩、口元を覆う手。 無理に耐えることはない、と微笑みを作ったまま小さく首を横に振った。
この涙を誘ったのが自分だとしても。]
(172) 2012/01/13(Fri) 21時半頃
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―応接間―
――――御無事で何よりです、プリンセス・シルヴァーナ。
――――どうぞ、ミッシェル様の傍らへ、シメオンさん。
[二人の姿が応接間に見えれば、順にそう言葉を紡ぐ。 ミルクティーのカップと皿を持ち上げて、席を譲る様に立ち上がった。
静かな足取りはソファへと向かい、腰を落ち着ける]
(173) 2012/01/13(Fri) 21時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 22時頃
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[ハンスからは現状聞くことができただろう。礼を言う。 客人達に既に説明がされていたことはとても有難かった]
ええ、私は大丈夫です。 ミッシェルのほうこそ大丈夫ですか……?
[口元覆う様子に、心配げな視線を向ける。 客人達のお相手を、どうもありがとうと小声で告げ。 あまり苦しそうであれば自室に戻るよう指示しようと、顔色を伺う]
……お陰様で、私は大事ありません。 それよりも、やむを得ないこととはいえ、 皆様にご不便お掛けして申し訳ありません。
[エリアスから声を掛けられ、そちらに頭を下げる。 着替えた意味、客人達には悟られてしまうだろうか。
他の客人にも、同様に申し訳ないと頭を下げた]
(174) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 22時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 22時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 22時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 22時頃
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よか、た。
[最も厳重に守られているだろう、女王が殺されたという事実は、 誰が殺されてもおかしくないという不安を駆り立てていた。 二人が失われてしまえば、今のミッシェルを支える根元が危うくなる。]
大丈夫、で す。… ありがとう。
[姉がいる。客人が居る。 そして、ハンスにかけられた、レベッカの言葉もあった。 この状況で弱音を口に出せる人間ではなかったのは、宰相候補としては良い点なのかもしれなかったが。 手を伸ばすこともできず、もう片手は羽織を握り締めている。]
(175) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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不審者と言いますが、王城勤めでしょう、彼は。 ならば身元は明らかな筈。
[カップに口を付けながら、 ぽつりぽつりと零すのは不審者と言われた庭師について。 やがて、誰かからか名が告げられれば>>165]
ベネディクト=ファトマ。
…ファトマ? 嗚呼、庭師の。
[逡巡するような間をおいて、小さく呟く。 幼い頃に一度だけ見た王宮庭園。 その美しさが忘れられず、 本を繰り繰り、その誕生の歴史から調べたのは遠い昔の話。
其れを未だに記憶しているのは、ある種異常だが。 記憶力が良いというよりは、 興味を持ったものへの執着が強いといった方が近い]
(176) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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[開く扉。『不審者』の言葉と共に、現れた青年の顔>>154に、俯きがちだった視線は向く。 あれ、と思った。 それはこの城に立ち入る前、城下町で会った青年、その人で。 名前は何といったか、そういえば庭の案内をする、と申し出てくれた青年で。]
……ベネットさん?
[確か、そう聞いていた筈。 彼は庭師だと聞いていたのだが、その彼が『不審な者』とされるのは何故か、と。
不思議そうに首を傾げれば、肩までの長さの髪はさらりと揺れる。 けれども、口出しできるような立ち場でもなく、様々な憶測が頭の中を巡るばかりで。]
(177) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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― 応接間 ―
[連れて来られた先は、応接間。 新米の庭師が何故こんなところへ? ベネットは小首を傾げたが、扉の奥、ハンスの肩越しにミッシェルの姿をみとめると、ベネットは反射的に俯いた。 緩み始めていた気が一気に張り詰め、心臓の鼓動が早まる。 まだお茶会の途中だったのだろうか。 そこに誰が居たのか、ベネットにはよくわからない。 あまりにも眩しい世界に、ただ、圧倒されるばかりで顔などよく見れなかった。
しかし、地面を見ていたのはほんの僅かの間。]
―――っは、…?
[男が告げた言葉に、ベネットは一呼吸遅れて顔を上げた。 ひゅっと喉が鳴って、間抜けな声が漏れる。 そして、目をまあるくして、瞬きを繰り返す。 てっきり事情聴取を受けるものだとばかり思っていて。 ”不審人物”として此処に連れてこられているとは思っていなかった。]
(178) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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[そんな風に首を傾げていれば、次いで現れる金髪の二人。 別の色のドレス姿となった姉王女と、使用人。
姉王女の口から、自分の抱いていたのと似たような疑問が出れば>>165、自分の疑問は間違ってなかったのか、と何やら安堵の様なものをして。]
………あの、
[姉王女の命令を受け、走って行った使用人の足音。 が遠のけば、一度、二度の瞬く間の後、そっと口を開く。
ひどく躊躇いがちな口調で。 眉間の皺は、常よりも若干、深いか。]
(179) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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何か、僕に、すること、とか、あるんでしょうか。 事情、は、……先程、其方の使用人の方に聞いたものが全て、で、いいのですか?
[おずおずと、それでも視線を城の者達に向けて。]
もしそうなら、すみません、……あの、休める場所、とか…… 先程から、……頭が少し、痛んでいて、
[頭の奥に、僅かな違和感がある程度なのだけれど。 幾度か経験した事のある違和感だ、この後は決まって酷い頭痛になる。
考え事をしすぎた日は、決まってそうなった。 元より考え事の多い性質なのだが、今日のように立て続けに様々な事が起こった日などは、一晩中、痛む頭を抱える羽目となった。]
……すみません
[無論、何か話があるというのであれば、残るつもりではあるのだけれど。 きしりと痛む頭の奥、そっとこめかみに指先を伸ばす。]
(180) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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……あまり、無理はしないでね。 後は警察の人に任せて、座って休んでいて。
[羽織を握り締めるミッシェルに、一歩近づいて小声で囁いてから離れる]
…………早く、犯人が捕まるとよいのですけど。
[ミッシェルと違い、シルヴァーナは"これ以上の殺人が起こる"可能性を考えてもいなかった。 使用人が右へ左へ駆けまわっている。 警察だって動いている。警備だって、ただでさえ今日は厳重だったのが更に強化された。 その中で更に誰かが死ぬなどと――……]
(181) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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えっ、…あ、…あのっ
[ミッシェルが話を、と言えどベネットは巧く言葉を紡げない。 思考が全くついてきていなくて、頭の中は真っ白。 その顔には正しく困惑の色でいっぱいだった。 だが、それだけでは終わらなかった。]
……っ、?!
[背後よりかかった声に振り返ると、思わず腰を抜かしそうになった。 後方に居たのは、姉王女と妹王女の世話係。 まさか双子の王女に挟まれる日が来るとは夢にも思っていなかった。 こんな形でなければ感動に震える事も出来たのだろうけど、今はそんな事を考える余裕が全くない。 目の前で交わされている言葉は最早ただの音でしかなかったが。]
あっ、…は、はい! に、にに、庭師の、ベネットと…申し、ます…
[シルヴァーナの声の先が此方に向くとベネットはハッとして、声を絞り出して必死に名を名乗った。 それに次いでベネットを連れてきた男が”不審人物”について述べる。]
(182) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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[少し前。 ハンスの言葉>>140に思い切りむっとした顔を向ける。 しかし、言いたい事はエリアスが言ってくれた>>142ので、 敢えて口を開くことはなく]
―いや、私は結構。
[飲み物をと言う声には硬く抑揚のない声を返し、 ソファに座ったまま。
何故、いきなり容疑者扱いをされねばならぬのか、 釈然とせず問いただそうと思ったが― 憔悴しているように見える妹王女の手前、 事を荒げるのを避けた]
(183) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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―――…。
気丈な貴女様に、こう告げるのは正しくはないでしょうが。
[聞こえた悲鳴。着替えられたドレス。 どのような状況であったかは、容易に想像がつく。 姉王女>>174に頭を下げられれば、口元に手を当てつつ首を横に振る]
民を愛するがごとく、御自身のことも自愛下さいますように。
[細まるオリーブ色は、心配そうな色を映し。 "お願い"をするかのごとく、頭は深く下げられる]
僕のことは御気になさらず。 作家は仕事場すら選びません故。
…いえ、今は其れ所でもありませんが。
(184) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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[やがて、応接間の密度が上がる。 姉王女と金髪の―妹王女の世話係。 それから、不審者扱いされている、男。
逃げた”猫”と似ているかと思うも確証はなく、 眉を寄せて訝るような視線を向けただけ]
庭、師…?
[それが本当なら、脚立にロープはまあ、納得は出来るか。 雨で草木が痛まぬように処置をしていたのだろう、と]
(185) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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『ベネディクト=ファトマは確かに庭師であり、果樹園の仕事を任されていたようですが、雨が降って間もない頃に果樹園を離れていたようです。
雨が降り出した為、作業を中断するよう他の庭師が果樹園を訪れたところ、彼の姿はそこになかったとの証言があります。
それから彼は庭園には戻らず、自室へ戻っております。 人目を忍ぶように周りを気にしながら歩く彼の姿を2階から目撃したという証言も出ております。
あと、部屋には脚立とロープ、汚れた衣服、そして鋏があった事を我々が目撃しました。 また、尋ねた折には狼狽した様子で挙動が怪しかった為連行した次第です。』
(186) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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……そう、ですね。 もしかしたら警察の方が不審者を目撃しなかったか聞きに来られるかもしれませんが、それ以外は特に……。
[ディーンの申し出>>180に、体調不良に気づけなくて申し訳ないと謝罪する。 応接間にいなければいけない、というわけではないことをハンスか、他の誰かに確認した上で]
……誰か、ミスター・エゼルレッドを休める部屋にお連れしてください。 それから、頭痛薬の用意を。
[指示を出す。動いたのはどの使用人だっただろうか]
(187) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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……お心遣い、ありがとうございます。
[エリアス>>184には、そう短い礼を。 見えるオリーブは、慣れた色と同じだからか落ち着くような気がした]
(188) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 22時半頃
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そ、れは…!
[誤解だ、とベネットは口を挟みたかったが、それは憚られる。 あの時自分が何処で何をしていたのか、正直に話すのか? 今、この場所で? 何が最善かの判断が出来ないまま、ベネットはただ呆然としていた。]
(189) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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脚立にロープ… ああ、じゃあやっぱり…あのときの”猫”は そこの庭師さんだったみたいですね。
[庭師について報告する声にくすりと笑って声をかける]
私とシルヴァーナ様は、 隠れて見るほど仲睦まじく見えましたか?
[発したのは外向けの声。 ベネディクトへ問いかけ、首を傾げた]
(190) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 22時半頃
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お休みください……どうか、本当に。 貴女様が苦しまれては、私も心苦しい。
[起立を保つ姿に、座ってよいのだと促す。 このような場で立たせてたままでおくなど、普段でも許されない。 羽織りを握り締める手(>>175)に触れそうになって、けれど周りで上がる声にその手は止まった。]
(191) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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[姉へも、気を張り詰めた答えを返す。 場を預けられる人が来たことで、少しだけ気は楽になっていたが。 >>181警察が来るのであれば、後は任せられるだろうか。 はい、と頷いて、二人を出迎えに出ていたが、席へ戻る。
>>180ディーンの言葉に、ハッとして]
っ、 すみません、気が回らなくて…
[お客様の応対を、とここへ留まっていたのに。 姉のてきぱきした指示に、小さく唇を噛んだ。]
(192) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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[語られるベネットへの猜疑を、真面目な顔をして聞いている]
(―――――…庭園が見たいな)
[聞いてはいたが、完全に思考は宙を浮いていた。 勿論、表情で悟られるような真似はしないが。 女王が崩御したとの緊急事態に置いても 動揺の色が殆ど見られないのは、きっと心が此処にはないから。
肝が据わっている、という評価は正確ではない。 肝が無い、というのが正しい。
ちらと窓へ視線を滑らせる。嵐のような雨は、止まない]
(193) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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……む。
[しかし、流石にラルフの言葉>>190には反応を示す]
抜け駆けはずるいですよ。
[ぼそ、と零すのは、 この場には似つかわしくない子供のような拗ねた声]
(194) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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[体調が優れなそうなディーンに目をやって、 天鵞絨を指先で摘んで捻る]
(たしかに、頭がいたい話ではあるな―。)
[苦笑。 けれど、はいそうですかというわけにもいかない。
…いかないのだ。 自分の、ために]
(195) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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[新米庭師を告発するようなガードの言葉。 幾つもの違和感を含むそれは、確かにただ訪れていたから、というだけでこの場に呼ばれた客人たちよりはよほど犯人らしく思えた。 なんて不運な。 それでなくても遅刻とリリィとの大騒ぎで目玉食らったろうに、その上容疑者だなどと。 残念、と思うのはどこか深くに。]
――ベネディクト、事実ですか?
[問う言葉はひどく端的だった。 強く否定をしないところ、虚偽は含まれていないのだろうが。]
(196) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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―やだなあ、人聞きの悪いことを仰らないでくださいよ。
[ぼそりと届いた拗ねた声>>194に軽く肩を竦める。 しかし、それ以上はくすくすと笑っただけ]
(197) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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[報告を終えた男は、先に王女の命で更なる調査に向かった男の後を追う。 残されたベネットは入り口の傍らに立ち尽くしたままだったが、応接間から辛そうな声が聞こえればそちらに目を向けた。]
あ……。
[そこに居たのは、ミッシェル王女以外に、3人の男。 一人は街で会った青年。一人は廊下で見かけた青年。もう一人は、何処かで見た事があるような気がした。 辛そうな表情をしているのは、街で会った金の髪の青年。 まさかこんな所で再会して、まさかこんな場面を見られるなんて。 呆然としていた表情が、曇る。 そして、思わぬ問いかけ>>190に、ベネットは固まった。]
なっ…、なん、の…事か、私には…。
[上ずったか細い声でそれだけ返すのがやっと。 本音を言えば、此処で全て吐露したかった。 だが、吐き出せば最後。 シラを切り通せる確立は万に一つだろうけれど。 それでも賭けてみずにはいられなかった。]
(198) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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[そういえばこの騒ぎ、父親に連絡は行っているのだろうか。 いや、行っていないはずはないのだが、当の父親からは何の音沙汰も無いところから推測すると、きっと妻の死をひとり部屋で嘆いているのだろう。下手したら人払いをしているかもしれない。
父はそういう人だった。 母のことは愛していたが、自分は男だから愛してもらえなかった。 死んだ妹のことは可愛がっていたが、新しい妹は受け入れていないようだった。 父親らしいことをしてもらった記憶は無い。 だから、……こんな時にすら父親に会いに行こうという気が湧かないのも仕方ないと、自分で自分に言い訳をしていた]
――……? 何のお話かしら。
[考え事をしていたせいで、ラルフの言葉をうっかり聞き逃してしまう。 それを受けて慌てるベネディクトの様子。 再び彼に近づきこそしなかったものの、何か不審なことがあったのかと目を眇める]
(199) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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[ベネディクトから返答はあったろうか。 それを聞くか聞かないか、頭痛を訴える金の髪の――紅茶を受け渡しそこねた――青年を見やる。 部屋と頭痛薬を、とシルヴァーナに言われれば一歩進み出た。]
大事ありませんか、エゼルレッド様。 至急、部屋の手配とお薬をお持ちいたします。 それと、先程お渡しできませんでしたお紅茶をお持ちいたしましょう。 少しは落ち着かれるかと。
ハンス、シルヴァーナ様とミッシェル様をお願いします。 ――どうか、心休めていただけるよう。
[そうして、応接間を離れようと。 近くの使用人に任せず、王女付きの使用人自らが動くことの違和感に気づくものはいたろうか。 それでもまずは、一人になる必要があった。]
(200) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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―――…むう。
[かえる言葉>>197に、今度はややはっきりと眉を寄せた。 まあ、女王殺しの容疑者となった今、 まだ王女との婚約の可能性が残っているのかは疑問だが。
それでも今の状況は、宜しくない。 というか、面白くない]
シルヴァーナ様。
[やや、間延びした呼びかけ]
(201) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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……? はい。
[今度はエリアスに呼びかけられ、彼のほうを見る]
何か、ご入用でしょうか?
(202) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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サイラスは、シメオンがディーンの世話に回ること、妹の傍に居てほしい気持ちが強かったが引き止めてまで残れとも言えず。
2012/01/13(Fri) 23時頃
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ああ、そうですか。 じゃあ、私が見た”猫”は人違いだったのですかねえ。 上手な鳴き真似でしたけど。
[ここを問い詰めたところで自分には何のメリットもない。 容疑者である、そこは変わりはしないのだから。 だから、ベネディクトがとぼけた>>198のに返したのは 少しだけ冷たくからかうようなものだけ。
ただ―…城仕えの人間にだって不審者がいるじゃないか、 と、使用人達への印象は変わっていた]
(203) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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…、事実…です。
[シメオンの問い>>196には、ぐっと詰まった後肯定し、静かに頷く。 少しばかり戻ってきた思考、ベネットは言葉を続ける。]
私は、果樹園で木の補強を行い、それから雨宿りをし、屋根の下を通る為に迂回して庭園へ戻ろうとしました。 その途中で、…じ、自室の前を通ったので……服を、着替えに戻りました。
[嘘は言ってないが、真実もひとつ飛ばした。 そして、天鵞絨の髪の青年とのやりとりをシルヴァーナが何の話かと聞けば、ベネットは狼狽し。]
さっ、…さあ……。
[と、引き攣った笑いを返した。]
(204) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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…いいえ、なんでもありませんよ。 あのときの”猫”さんはどこへ行ってしまったのでしょうねと そんな話です。
[目を眇めた姉王女>>199にも、気にしなくていいとばかりに さらっと声を返した]
(205) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 23時半頃
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すみません、ありがとうございます……。 ……何かあったら、呼んで頂けると嬉しい、です。
[姉王女の言葉>>187に小さく頭を下げる。 対応したのは金髪の使用人>>200。 彼にも一度頭を下げて、緩やかに立ち上がる。
応接間を離れる使用人の背を追うように、一歩、一歩と足を踏み出す。 その度に、響く振動のせいか、つきり、つきりと痛む頭の奥。
眉間の皺は一層深くなり、不機嫌そうな表情は常にも増して。]
(206) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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国の一大事とはいえ、このような話ばかりでは気が滅入ります。
取り調べは、 この国の優秀な警察が真実を付き止めてくれるでしょう。
それより、少し御話ししませんか。
二人で。
[勿論、見張りでも何でも付ければ良いが。 些か不躾な言葉>>202は、相手にどう映ったか]
(207) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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[―――そうだ、あの時もそうだった。
初等学校の最後の年、雨の続いた夏のあの日。 暫く会えなくなるであろうあの少女に、最後に何をしてやれるか、二日程、頭痛と共に悩んでいた覚えがある。]
……あぁ、そうだ……
[一歩、一歩、歩きながら小さく呟く。]
―――……ミラ、だ。
[ようやっと思い出したのは、あの時の少女の名前。
様々な会話の声の響く応接間の中。 呟く声はどこまで届いたか。]
(208) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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サイラスは、ラルフ>>205とベネット>>204に、そうですか、と返すもベネットの動揺は何故かと気になっていて。
2012/01/13(Fri) 23時半頃
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ところで― 王女様方はお心を痛めていらっしゃる
[のそり、ソファから立ち上がる。 視線はエリアスを緩く捉えていた]
今は、シルヴァーナ様とミッシェル様にお休みいただくのが 優先事項ではないでしょうか?
[口調は柔らかいものの、あからさまな牽制]
(209) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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………。
[完全に、”猫”が猫ではないとばれている。>>203 今日は何度背中につめたいものを感じれば良いのだろうか。 ただ、幸運だったのは公開処刑を免れた事。 ベネットは心の中で安堵の溜息を吐いた。]
あ、…の………
[応接間を出る、金の髪の青年>>206に咄嗟に声をかけようとしたが、その表情に言葉尻は消えて。 何も言えないまま、その後姿を見送った。 お大事にと声をかける事も出来なければ、ベネットは彼の名前すらも知らなかった。]
(210) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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……ええと、…………。
[提案に蒼の瞳を丸くする。 話だけなら乗るつもりでいた。 少しでも客人や妹たちの気が紛れるなら、できることはするつもりであった。 だが、二人でと言われると戸惑ってしまう]
確かに、私の今日の仕事は客人である貴方がたをもてなすことです。 ですが……この状況で、妹の傍を離れたくはありません……。
[シメオンがいればまた違っただろう。だが、今彼はいない]
この場でできる話では、無いのですか……?
[妥協点を探ろうと、尋ねる。 ちらり泳いだ視線は無意識に、ハンスの姿を探していた]
(211) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
|
|
[問い詰められる新米庭師。 動揺の大きさを、どこか壁越しのような遠い気分で見ていた。 此処でなら、さほど恐ろしいことにはならないはず。きっと。 だって彼らがいるんだから、と思うのは、二人の世話役で。
しかし、>>200シメオン自身が場を離れようとすれば、目を見開いて]
ぇ、
[視線で、声ですがりそうになる。 当てていた手で口を咄嗟に押さえているうち、彼は去ってしまうだろうか。
追うように足を進めた、頭痛がするといった青年は。 と。
心配と、密かな嫌悪のような澱みを以て視線をやったが。]
(212) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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どう して…
[>>208青年のこぼした名前、聞き間違えるはずもない。 ただの少女であった頃の、ミッシェルの元の名前だった。
今度こそはっきりと凍りつき、塞いだはずの手の隙間から、 混乱におちた声がもれる。]
(213) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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|
…………ミスター、
[掛かるラルフの声>>209に、そちらを見る]
お心遣い感謝致します。 ですが、私は先程休ませていただいたのでお気持ちだけで。 ミッシェルにも、じきに休息を取らせましょう。
ミッシェル、此処には私がいるから。 休みたくなったらいつでも言って――
……ミッシェル?
[振り返って見えた妹の様子>>212>>213、動揺の理由が名を呼ばれたからだとは解らない]
……どう、……したの?
(214) 2012/01/14(Sat) 00時頃
|
|
…私は、その…一体どうすれば…。 もう、持ち場へ戻っても宜しいのでしょうか…?
[シルヴァーナの視線を感じれば、俯きがちに問う。 それから、ふと。 茶会の席も和やかな雰囲気では無い事に気付く。 王女が心を痛めている、と。確かにそう聞こえた。
そもそも、何故自分が不審者として問い詰められたのか。 怪しい行動を取ったのは事実だが、城がざわつくような事ではない。 城で一体何が起きたというのだろう。 動き出した思考は、疑問を生んでいた。]
(215) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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|
あまり、この場で出来る話ではありませんね。
[ふっと浮かべる笑みは、刹那]
件の物語の続きですから。 貴女様だけに伝えると、約束しました故に。
[人差し指を口元にあてて、内緒話をする時の仕草。 妹王女のことが話題に出れば、静かに腕は下ろされる]
失礼。シメオンさんは、 ミッシェル様の傍を離れないと思っていましたので。 どうか寄り添って差し上げて下さい。 お二人の互いを信頼されている様子は、尊いものですから。
―――――…僕の我儘は、またの機会に聞いて頂ければ。
(216) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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|
…御聡明でいらっしゃる。
[ラルフ>>209へと、にこり、返す笑みに棘は無い]
(217) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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|
――ミラ?
[呟かれた名を思わず繰り返し、振り返る。 そうすれば更に皺の深まった眉が視界に入ったろうか。 それで、聞いた名のことは意識からそれていく。]
酷く、痛みますか。 少しお休みください。 お部屋には使用人を一人つけます。
[そうして、空き部屋に向かう。 途中、使用人を一人呼びつけながら。]
(218) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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――……。
[妹王女の方をふと見たら、動揺をしているように思えた。 さっきまでは沈痛な面持ちではあったが、 こんなふうに動揺はしていなかったはず、だが―。
どうしたのだろう、と眉を寄せる。 ディーンの零した声がたとえ聞こえていたとしても、 そこに因果関係は見出せるはすもない]
―…それでは、私も…しばし。 監視はつくのでしょう? でしたら、そのついでに休める場所へ案内お願いできますか?
[そう言えば、使用人がやってくるか]
(219) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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[繋がる。 彼に聞いた話。庭。手を引いて。 金髪の、おとなしい男の子。 偶然だなんて思えない、その名前をここで呼べるのは。]
……ぅそ、
[掠れた声。 ごく小さく、少しでも離れていれば届かないほどの。 唇の動きさえ手に隠れただろうが、首をわずか、左右へ振った。
>>214姉の声、ハッとして。]
なん でも…… あり、ません……
[あまりにも下手なごまかしだった。]
(220) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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それでは、私もこれで。 一刻も早く王女様方の心痛が和らぐよう、 私に出来ることがあれば何なりと仰ってください。
[恭しく一礼し、応接間を辞した。
エリアスの声>>217はその去り際にきき、 ふん、と声のない笑みを口元に浮かべた]
(221) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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