299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ロゴスが無残な姿で発見された。
ソランジュが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ソルフリッツィ、イナリ、コーラ、インティJr、モイ、ンゴティエク、ギロチンの7名。
>>1:124
[ ────ぽん ぽぽん ぽん ]
(#0) 2019/10/10(Thu) 00時頃
[その日、街には綺麗な花火がうちあがった>>1:124。
華やかで、すくに消えてしまう可憐な火の花だ。]
[ ぽん、ぽぽぽん。 ぽぽぽぽん。]
[きらきらと色のついた火の粉が一瞬の命を燃やして
そうして、ひゅうんと暗さへ消えていく。]
(#1) 2019/10/10(Thu) 00時頃
[色つき風船がいくつも空を飛んだみたいに。
その、誰かが作った色がはじける空をみたなら、
なんと晴やかなのだろう。と
お祭りのようだと、
祝日のようだと
そんな風に思うものもいたかもしれない。]
(#2) 2019/10/10(Thu) 00時半頃
[いくつもはじけて、空を見上げたものを楽しませて
そうして、それから、そのうち。
誰が、どれだけ、いくら待っても、
やがて、次の火の花は、咲かなくなる。]
(#3) 2019/10/10(Thu) 00時半頃
[はじけるような、楽しい音が続かなくなって。
、
あとには、しーんとした時間が、いずれ、また**。]
(#4) 2019/10/10(Thu) 00時半頃
宝珠 コーラは、メモを貼った。
2019/10/10(Thu) 01時頃
コーラは、99(0..100)x1回欠伸した。*
2019/10/10(Thu) 01時頃
宝珠 コーラは、メモを貼った。
2019/10/10(Thu) 01時頃
|
[街の外れの湖のほとり。そこに一軒のあばら屋が建っている。 傾いた柱にも、壁の代わりとばかりに掛けられた簾にも蔦が這い、廃墟と言って差し支えない様相で辛うじて建っているその小屋が、イナリの住処だった。 風通しの良好な――いささか良好過ぎる物件だが、しかし全身をもふもふの柔らかな毛で覆われているイナリは一切気にする様子もなく。火にかけた鍋の中身を柄杓でぐるぐると掻き混ぜている。時折掬って粘度を確かめては、また掻き混ぜる。それを延々と繰り返している。
鍋の中身は、夜空のように青い。
透明な湖の水と、星を砕いたような青色。それからいくつかの、磨り潰した草の根やら何かの粉やらを混ぜて、どろどろになるまで煮溶かして。 粉屋で見立ててもらった青色>>0:23は、少し他の材料が混ざったところで濁ることなく、一層深さを増していく]
(0) 2019/10/10(Thu) 01時頃
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|
ああ、この深く美しい青。 やはりソランジュに頼んで正解でした。
[たった一度しか使われないとしても。 否、ただ一度きりだからこそ。
ようやく納得する出来になったのか、狐はうっとりと溜息をついて火を止めた。 それから、側に畳んで置いていた白い布を広げる。いつも狐が狩衣の下に着ている青い着物と同じ仕立てのそれを、青色が満ちる鍋に浸す。 浸しては、よく絞って隣に置いた色止め液のたらいに浸し、また青い鍋に浸す。 それを何度も繰り返すうち、白い着物は鍋の中身と同じ、深い青色に染まっていく。
狐は一通りの作業を終えると水辺に出て、すっかり青くなった前脚を洗い始めた。 洗いながら、狐は何かが連続して爆ぜる音を聞いた。白い耳がぴくりと動く。]
おや、花火ですか。
(1) 2019/10/10(Thu) 01時頃
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[見上げた空の、街の方の方角で。 お祭りのような花火が咲いていた。 それが誰の作ったものであるのか。 その下で何が起こっていたのか。 見通すことなどできないまま。
狐は花火を眺めた。遥か高い空で弾けた光が、狐の白い貌をとりどりの色に染めた。 そうして音が止んで、周囲に静けさが戻った頃。狐は洗い終わった前脚を振りながら立ち上がった。]
(2) 2019/10/10(Thu) 01時頃
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さて。
[狐は、雨乞いの約束>>0:32>>0:73を忘れてはいない。 仕入れたばかりの榊の枝を取り出して、湖の浅いところへと足を踏み入れた。
狐は足先が浸るほどの、ごく浅い場所で立ち止まる。 榊の枝の先を水面につけては、葉で湖水を掬い取るように滑らせて、勢いよく真上に振り抜く。 白い狐は節をつけてうたいながら、その動きを繰り返した。]
雨たもれ 雨たもれ やさしき朋に 慈雨たもれ 雨の色せしかの朋に 雨求むる吾が朋に
[月の下で跳ね上げられた水が雨のように落ちるたび、無数の波紋がきらきらと輝いては消える。まるで戯れ踊るように。狐は日が白むまで湖のほとりで跳ね回っていた。**]
(3) 2019/10/10(Thu) 01時頃
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ファッ!? 何事、何事ンゴ!?
[突然、ぽんぽんと軽い音。 その上、空が明るくなったりした。
路地裏も照らされ、何か怖いモノが襲いかかってきたのかとびくつく軟体動物であったが、空に浮かんでは消える花火に気づいて落ち着きを取り戻す。]
……ンゴ。 アレは空に咲く花ンゴね。
[なぁんだ、と以前見たことのあったものをしばし見物。 弾んだ音、色とりどりの花、それらはすぐに消えていく。
その花と共に消えた命があったなど、誰が想像出来ようか。**]
(4) 2019/10/10(Thu) 15時頃
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鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
2019/10/10(Thu) 16時半頃
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[葬儀屋は、粉屋によく通っていた。>>1:111 見送りが婚姻の華やかなものであっても。 ひっそりと悼むような物哀しいものであっても。 生命の数少ない、送り出しの時は飾られるものだ。]
つぅ〜るとかぁ〜めがす〜べった。
[ただ、葬儀屋の送り出しが。 旅路の最後の瞬間に添えるものというだけ。]
後ろの、 ……おや?
[残念ながら、粉屋は軟体生物だった。 だから、近付いてきていても、音らしい音もない。 葬儀屋が気付いたのは、自警団のキミだった。>>1:116]
(5) 2019/10/10(Thu) 19時頃
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[それから遅れて、跳ねる姿を見る。>>1:112]
やあ、そらんじゅ。 やあ、そるふりっつぃ。
[一つ、手を挙げて応じる。 尋ねられた事には、小さくながらも頷いた。]
こぉらからの手向けを差し入れたら、だったから。 今ならまだ、間に合うよ。
[誰宛、と聞くのも野暮ったい。>>1:117 葬儀屋に手向けの話をするのだから。 自ずと、その意味は絞れてしまうものなのに。 舌足らずのようなスペルを、じぃと見る。]
……ヴェルだよ。
[寂しげな水跳ねの音では掻き消えないよう。>>1:118 葬儀屋は粛々として答えた。]
(6) 2019/10/10(Thu) 19時頃
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[そう、答えたくらいだったんだろうか。 もう少し後の事だったかもしれない。 比翼の音に向けた視線の先には、竜がいた。>>1:123]
ろごすまで、来たのか。
[粉屋の元から転がり落ちた黒い塊。 それが何なのか……葬儀屋は知らなかった。 ただ、膨らんだものが破れる時よりも大きな。 ぽんっ、という破裂音に危機感が警鐘を鳴らした。]
…え。 あ、ぁ……?
[危険だ、とは認識したけれども。 慣れていなければ、咄嗟に身体は動かない。]
(7) 2019/10/10(Thu) 19時頃
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[どういうものか知っていた粉屋の方が。 咄嗟に動けたのもそういう訳だったのだろう。 葬儀屋は、何処か白昼夢のようにさえ感じていた。]
…………そ、 そらんじゅ……?
[ついさっきまで話していた者が突然、 目の前で弾けた事実が、飲み込めなくて。>>1:125 あまりに呆気ない事に現実味がなくて。 半透明の欠片を掬いあげる手も震えていたような。]
こんな、こと、って……。
[葬儀屋は見送る者である。 だが、看取ったことは今まで一度もなかった。 よく知る者が、初めての看取る相手になったのだ。 ───『死』は分け隔てしない、と知っていた。 正しく『知っているだけ』だったのだ。]
(8) 2019/10/10(Thu) 19時頃
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[───命を灼いた華は、場違いなほど美しかった。]*
(9) 2019/10/10(Thu) 19時頃
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[……暫くして。 葬儀屋が我に返った後で。 飛び散った欠片は全て、集めるのだけれど。]
……あーあ…。 ソランジュに、ロゴスまで、行ってしまうのか。
[魂の亡骸を、そうっと撫ぜた。 葬儀屋は今さら泣かないけれど。 きゅう、と眉尻を下げる事くらいはあった。]
また、寂しくなるんだね。
[ヴェルを送り出したら、また準備をしなければ。 葬儀屋は、溜めていた息を小さく掃き出した。]*
(10) 2019/10/10(Thu) 19時半頃
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鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
2019/10/10(Thu) 19時半頃
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[やあ。と軽く挨拶をする。 手向けがまだ間に合うと聞けば、軽く頷いた。]
そうか。 すみれの花を後で持っていくよ。 ……きっと、似合いだと思う。
[ソルフリッツィは、草屋で自分の食事以外にも、時々花を買う。 とりどりのそれは平らに広げて、分厚い本に挟んであった。 いつも自分より先に逝ってしまう街の人々に備えて、家にはいくらかの押し花を置いていた。 いなくなってしまう住人に似合いと思う一輪を選んで、送るのだ。]
(11) 2019/10/10(Thu) 20時頃
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[その後だ。 翼が風を切る音がして、モイスチュアからそちらに視線を向けた。 探していた白竜が、ソランジュを見つけてかちょうど降りてくるところだった。 ぽよんと跳ねたソランジュから零れたそれが、火薬の弾だと知っていたら、彼を抱えて飛び退るくらいのことはできたかもしれない。
が、花火は無情にも、ぽんと弾けることで存在を主張した。]
……!!
[危ない、と思ったのと同時、身体が動いていた。 モイスチュアを守るように、前に出る。 が、まさかソランジュまで、火薬からこちらを守ろうとするなんて。]
(12) 2019/10/10(Thu) 20時頃
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ソランジュ、
[ぽん、ぽぽん。 花火はソランジュの下でいくつも弾け、ゼリー状の身体を突き抜けて空中に花を咲かせる。 それはあまりにも残酷に綺麗で――言葉もなかった。 名を呼ぶ声も、細く震える。
止めようにも、身体は凍りついたように動かない。 動いたところで、ゼリーで湿気ることもなかった花火を、どう止められたろう。 ただ呆然と、弾ける火薬玉を見て――]
(13) 2019/10/10(Thu) 20時半頃
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[かちかちと、小刻みに鎧を鳴らしていた。]
(14) 2019/10/10(Thu) 20時半頃
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[目の前で命が消えていった事実に、硬直は長く。 死んだ。無邪気な粉屋も、眩い白竜も。 それも、こんなかたちで。あっけなく。
今までも、こうして消えていたのだろうか。 毎日ひとり、なんて決まり事のように受け入れていたけれど、こんなに残酷な。]
(15) 2019/10/10(Thu) 20時半頃
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っ……、ああ。
[震えて、ふるえて、自我を取り戻したのは、モイスチュアが『行ってしまうのか』と口にしてからだった。 自覚が襲い来て、じっとしていられなくなる。 欠片を集めるのを、手伝いながら。]
……ああ。 手向けの花を、増やさないと。
[集めた欠片や、ロゴスを連れて行くのに手が必要なら、手伝おう。 何か、何かしていたかった*]
(16) 2019/10/10(Thu) 21時頃
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─ 草屋、その後 ─
[狐が草屋での用事を果たした後に、鳥はのっそりと立ち上がって、>>1:79 しんなりした毛玉の顔(?)を見下ろした。別に食べようと思ったわけではない。]
おい、助手よ。ちゃんと生きているか?
葬儀屋なら、ここからは もう帰って行ったぞ。
[自分が驚かせたのだとはカケラも想像していないまま、そんなことを鳥は言った。]
(17) 2019/10/10(Thu) 21時半頃
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しかし、葬儀屋も助手も、ずいぶんと小さいな。 ちゃんと食っているか?
[>>1:103 鳥は、猛禽の自分へ葬儀屋が大きい。という感想を抱いていることは知らない。知らないが、葬儀屋よりも大きな鳥は、死者を送り出す二人について、小さい。と逆の感想を持っている。]
いつか、すべての者の上に、 必ず平等に来る── とは言え。
小さいもの、弱いもののところに 「死」は急ぎ足でやってくるだろう。
[話しかけた葬儀屋が口にしていたことを思い返せば、どこか冷めたような口調を思い出す。]
(18) 2019/10/10(Thu) 21時半頃
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[鳥はそれから少し、しゃがみこむようにしたままで、葬儀屋の助手であるギロの前で、黙り込んだ。葬儀屋には「死」へ伝言を託してある。話すことがあれば。条件付きではあったが、葬儀屋はそれを引き受けてくれた。]
……。「死」が、おそろしくは、ないのか。
[「小さい」姿を思い浮かべながら、ぽつりと零された言葉は、疑うというには探る気配が薄く、さりとて感想というには対象の答えへの執着が滲んだ音をしていた。 葬儀屋を頭において零した言葉は、期せず、ギロへの疑問のようにもなった。しんなりした綿毛にそれが聞こえているかどうかにかかわらず。]
(19) 2019/10/10(Thu) 21時半頃
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インティJrは、沈黙している。彼にしては、珍しく長く静かだった。
2019/10/10(Thu) 22時頃
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[小さな助手に零した疑問は、葬儀屋には伝えていない。 伝言を受けてくれたことについて、ありがとうと返事をしたくらいのものだった。]
………… わからんなぁ。
[綿毛に、翼でふぁっさぁと風を送る。 他人のことだ。考えてみても手ごたえにたどりつく類の事ではなかった。
鳥は思考をやめて立ち上がる。]
(20) 2019/10/10(Thu) 23時頃
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草屋!! 場所の提供助かった。 おかげで元通りの白い我である。
カラフルは狐が持って行った為、 キチンと絨毯は緑のままだ。
[コーラに礼を言って、鳥は看板のかかった入り口から外に向かった。それから、ゆうゆうと空を見上げ、]
!!!!!!!!!! !!!!!!!
おおーーーーーうっ!?!?!?
[ぽんっと空に咲いている花に、高らか声を上げた。 それはとても壮麗な火の花だった。]
(21) 2019/10/10(Thu) 23時頃
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インティJrは、音と火に、飛び上がって近くの壁の影に移動した。
2019/10/10(Thu) 23時頃
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[その飛び散った花の根本で、いったい何が起きたのかを、鳥は知らない。ただ、弾ける音に一瞬ブアアっと羽毛を膨らませて跳び退った。]
…………………
…… ? てっぽうでは ない のか
[火薬のにおいと音だと、まず鳥は思った。 空に届く鉄の弾だ。あれにはたくさん──同じように翼をもつものが連れていかれた。「死」を連れてくる音と匂いだ。 ぶるるっと羽毛を震わせる。]
(22) 2019/10/10(Thu) 23時頃
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[ぷるん、ぷるるん。
雨の色した半透明のゼリーのようなソランジュは、
見事ばらばら、ちんまりゼリーになっちゃった。
ぷる、ぷるる。
雨はいつか降るだろう。
白き狐の乞うた、やわらかな雨は火花包むように、
さみしさ包み込むように穏やかに。
ちいさな、ちいさな雨色ゼリーは慈雨受けて。
よろこぶように、ちんまり *揺れた。*]
|
─ 草屋 ─
[大きく膨らんでフリーズしていた毛玉は、イナリの挨拶を受けて漸くしおしおと萎み、しんなりしていた。 それから少しして、聞こえた声に目を開けたが。>>17]
!!
[大きな何かに見下されている現状に、しんなりしていた毛がぶぁっと膨れた。 しかし、よくよく見てみるとそれは見知った顔。]
…インティ? ギロ、いきてる。
[落ち着いたのか、毛がいつも位の大きさになり、毛玉はぴょんぴょんと飛び跳ねた。]
(23) 2019/10/11(Fri) 00時頃
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…モイ、いない。 モイ〜…。
[情けない声を出しながら、また毛玉の毛が少ししんなりする。]
…小さい? ギロも、モイも、ごはんたべてる。 ギロ、ごはんすき。
[食べてるのか、と問われればそう返して。 インティJrが語る「死」については、不思議そうな目を向けていたが、最後の問いかけのようなものには、毛玉は小さい目をぱちぱちと瞬いた。]
(24) 2019/10/11(Fri) 00時頃
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「し」は、こわくない。 こわいより、さみしい。 みんな、あえなくなる。
でも、ギロも、しんだら。 しんだみんなと、またあえる? それなら、うれしい。
[毛玉はその場でぽよぽよと跳ねて、翼で送られた風に目を瞑った。 そしてその少し後。 空に響き渡った何かが弾ける音は、毛玉の耳にも届いた。]
(25) 2019/10/11(Fri) 00時半頃
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!
[毛玉はぶわわと毛を膨らませ、小瓶を大事そうに抱えたまま近くの物陰に退散する。 そして、物陰…コーラの陰から、そぉっと空を見上げるのだった。*]
(26) 2019/10/11(Fri) 00時半頃
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[花火があがってから後の話。
相も変わらず路地裏に居た軟体動物は、這いずり回った結果、餌があんまり落ちていない事実に直面し、遂に葬儀場を目指している。
五体満足で送り出したい遺族等から嫌われがちなので、基本あまり現れないのだが。稀に承諾されることもあるもので。]
ゴンゴンゴン。
[しかし、目指すスピードはやはり遅い。**]
(27) 2019/10/11(Fri) 00時半頃
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─壁の影─
おお……
[そろり そろりと壁から顔を出して、鳥は空を見上げた。 それはまだ、弾けた色が見える頃合いだった。
火薬について、「てっぽう」について。
また、この街に大鷲の彼がたどりつく以前の、翼ある仲間たちについて話したのは、光を背負った白い竜──勝手に兄弟と呼んでいる血の繋がりも何もない、ロゴスへだった。
もっとも、白鷲には彼の言葉はとても難しく、それは大嵐だとか、それは希望ではないとか、それでも信じて待てだとか、鳥の頭では到底よくわからないことを言われて煙に巻かれてしまった。]
(28) 2019/10/11(Fri) 01時頃
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[一瞬一瞬、弾ける火花の色は、 空とそれを見る者の顔を彩る。
それはとても、晴やかで、 いっそ楽し気にすら思われた。
祭りのように色がはじけていく。
あの命を連れ去っていく、 火薬と同じ音と匂いをさせているのにもかかわらず。]
…… …… いろんな、 光が あるものだ。
[ぽつと感想を零した鳥は、空で咲く花が、粉屋にロゴスが頼んだものであることを知らない>>1:124。たぶん、頼んだのであるということも、白竜が粉屋にそれを頼んだ理由の本当のところも、何も知らない。]
(29) 2019/10/11(Fri) 01時頃
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|
[ああ、それでも。]
… ははあ。 わかった、祭りだな? 腕のよい職人が作ったのであろう。
どのような祝いかはまったくわからんが、 空に花を描くとはまた気前の良い話!
[一瞬一瞬、色が空とそれを見る者の顔を彩る。 それはとても、楽し気にすら思われた。
音も匂いも、やはりどうしても鳥にとっては、ただただ火薬のそれだったが、光だけは、これまでとは違う見え方をした。]
我の兄弟の輝きと並ぶような じつにじつに美しき光よ!
[壁から出て、クワっと鳥は嘴を開けて吠えた。隠れなくてもいいような心持ちになれたからた。隠れなくてもいい、火薬の使い方があるらしいと教えてもらったからだ。]
(30) 2019/10/11(Fri) 01時頃
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|
ああ、しかし、……
随分と、また。あっという間に 消えてしまうのだなぁ……
[それは少し「さみしい」ようにも思われた。先ほど、ギロが言ったような心持ちに似ているかもしれないことだ>>25。 死んで、それで既に逝ってしまったものと会えるのかどうなのかを「死」に会ったことのない鳥はしらない。]
(31) 2019/10/11(Fri) 01時頃
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─ 草屋/回想 ─
[だから、その綿毛の疑問に言ったのも、葬儀屋の内心へ零した言葉と同じ言葉だった>>25。]
わからんなぁ。
また会えるか、か。 ……葬儀屋ならわかるのか。
[風を送って、移動する手前、鳥はそう言って唸った。「死」にあった者たちが動かなくなるということを鳥は知っている。けれど、鳥が知っているのは、そこまでだった。やってくることを知っている、けれど、どこに行くのかは知らない。わからない。ただ、それだから、]
ウム。そうだな。
ギロの会いたい者に、会えるなら それがよかろう。
[わからないことはまま、ギロがうれしいのなら、それはうれしい方がいいだろう。と鳥は思った。翼は風を送るだけで、触れずに白い羽根は離れていく。]
─回想、終─
(32) 2019/10/11(Fri) 01時半頃
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宝珠 コーラは、メモを貼った。
2019/10/11(Fri) 02時頃
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[命の重さなんて知らない。>>1:30 ひとつ、ひとつ、落ちていくのは知ってる。 返したのは喉の奥の音だけだ。
解った、と受け取って貰えると>>1:31]
ん! ありがと
こち こそ
[鼻先を少し上に向けて見遣る。 その手つきが視界に入っても、 何かを言う事はないけれど。
喜ばしいのはたぶん、本当。]
(33) 2019/10/11(Fri) 04時頃
|
|
[渡した花の事を送りの花かと訊ねられると、>>1:36 ん。と首を緩く縦に振る。]
こーらは、こーら くさ、いき いき、くさ んー
んー?
ん!!
[話を聞いた後に、いい返事をした。 難しい話はコーラには解らない。 だけど、それらはたしかにそれらであって、 間違いはないものばかりだ。]
(34) 2019/10/11(Fri) 04時頃
|
|
なにものか…
[なにものかかー。 と、ぽやぽや胸中。
周囲に広がるのは草の香りだ。]
(35) 2019/10/11(Fri) 04時頃
|
|
[テンションがあがった鳥の砂、ではなく 草遊びに>>1:43>>1:44 首先をもたげて眺めながら、くぁおと欠伸をした。]
きりをもむ
[揉めない。]
(36) 2019/10/11(Fri) 04時頃
|
|
―イナリとギロちん―
[ふわり、と草の香りに別の…いや、 やっぱり草の香りが混じった。>>1:56
Q.木は草に入りますか? A.ん!
土から育つもの。 であれば割とイケるらしい。
入口へと首を擡げると、 挨拶の声が聞こえてゆらりと首を揺らした。 その腕の中のいきものにも頷く。]
いら しゃい いなり ぎろちん
(37) 2019/10/11(Fri) 05時頃
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|
にぎ か いーこ
[ほのぼのとした雰囲気で良い事だと答える。 慎重な足取りにくるると喉の奥を鳴らす。]
(38) 2019/10/11(Fri) 05時頃
|
|
さかき ん!
[これはできるの意だ。 鼻先に差し出された小瓶に鼻を更に寄せ、 ふんふんとにおいを確かめる。]
いーよー
[腕をもちあげると細い爪先で小瓶を受け取った。]
(39) 2019/10/11(Fri) 05時頃
|
|
[さて育てるぞと鼻先を地面につけた時、 インティに気付いたようだった。
そのやりとりを聞いているのかいないのか、 自分は自分の仕事をやる。
ふーっと息を吹きかけ、べち。 鼻先に育った榊がぶつかった。]
くぅ…
[細い鳴き声一つ。 見ると、"榊の枝"が地面から生えているだろう。 爪の先でかりかりと土を掘る。 枝を取り出す。横に置く。 汚れないように柔らかい草の上だ。 そうしてもう一回。
それを五回くらい繰り返し、 五本の立派な榊の枝を作り上げた。]
(40) 2019/10/11(Fri) 05時頃
|
|
んー できた
これ だいじょ ぶ? まい あり と
[丁度二人の話がまとまった辺りだろうか。 >>1:110榊を渡すと去っていく姿を見送った。]
(41) 2019/10/11(Fri) 05時頃
|
|
[モイがいないと騒ぐ毛玉>>24に、 きょとと首を傾げつつ。
死についての二人の会話を聞く。 長い首をぽてりと地におとしながら。]
(42) 2019/10/11(Fri) 05時頃
|
|
いーよー またね
[またねと挨拶をし、>>21 しろーいすごーいとやんややんや。 汚れてないという話も聞いて、 それはよかったと思いながらも。
カラフルが残ってたらカラフルな草が はえてたかなーとふんわり思ったりもした。
外に行く姿を見送って、ひとつあくび。
――― そんな時、 大きな音がひびいた。>>1:124
首先を空へとむけると、 天井のない部分より空が見える。]
(43) 2019/10/11(Fri) 05時頃
|
|
[ぽぽぽんという軽快な音、 打ちあがり爆ぜる光。 外から聞こえてくる白鷲の大声。>>21 ぴゃっと隠れたギロちんの毛の感触。>>26]
ふわー
[思わず口を開けて眺めてしまった。]
はな ? すごい
す いね
[隠れているギロちんに話しかける。]
んー
(44) 2019/10/11(Fri) 05時半頃
|
|
…
[ひとつひとつの火花が、 流れ星みたいだな、とコーラは思う。 何か逸話があった気がする。
誰かの命が流れる時に、 星も一緒に流れるのだとか。]
きれい
[だからかもしれない。 改めて見惚れてしまった。]
(45) 2019/10/11(Fri) 05時半頃
|
|
ねー
[小さく笑うと鼻先でギロちんをつっついた。 泊まっていくならば別に構わないのだ。]
― ここまで回想* ―
(46) 2019/10/11(Fri) 05時半頃
|
|
―草屋―
[今日もぼんやりと汽笛が聞こえる。 ボーッボーッ くぁ〜と小さく欠伸をした。
思ったよりも口が開かなかった。 なんだか体が重いなあ。
そう思ったけど、 朝起きた時はこんなものだよね。 そんな思考で、うとうとうと。
今日は一体誰だったんだろう。 閉じた目の裏にうつるのはきれいな花火だ。 ゆめごこち。
草屋コーラの朝は遅い。]*
(47) 2019/10/11(Fri) 05時半頃
|
宝珠 コーラは、メモを貼った。
2019/10/11(Fri) 05時半頃
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[くるるる、 喉の奥を鳴らす。 首をもたげて空を見る。 開店の合図には足りない音だ。
コーラはここから動かないし、 動けない。 注視した人がいてもいなくても、 コーラの下半身は地に埋まっている。 その質感は植物ににているが、 途中から徐々に鱗に覆われて、 血肉が通い肉質になる。
草と一体化した竜である。]
(48) 2019/10/11(Fri) 21時半頃
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[ぼやぼやと欠伸をする。 酸素が足りないのかってくらい、 昨日もあくびをしてしまったし。]
そら
[ゆめみごこちははっきりしてくる。 思い出した。>>10 モイが破片を集めていたのを見たんだった。
まんまるとした、良い養分になりそうな、 そんな姿だった。 粉屋にこそいったことはないけれど、 歩いているのを見掛けたり、 こっちに来てくれたこともあった。はずだ。]
(49) 2019/10/11(Fri) 21時半頃
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ぅるるる…
[喉の奥を鳴らす。 すん。 鼻先を地面へと擦り付ける。
ペロッと息を吐きかけると、 すくすくとそれは成長していく。
モイにまた渡したいなー。 そう思いながら、首でその花を囲うように また地にぺとりとつけた。目を伏せる。]
(50) 2019/10/11(Fri) 21時半頃
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[もぞもぞり。
本日の糧を探していた軟体動物だったが、死んでいる小鳥を見つけ、にじりよっていた。だが、もう少しというところで素早い動きのネコに取られてしまった。
きらりと光る爪に恐れをなして、すごすごと離れ。 気落ちして這いずり、気づけばここは。]
ンゴ。草屋ンゴ。
[草食ではない軟体動物にとっては寄る理由はないが、久しぶりにと顔を見ていくことにした。]
コーラー。草の隙間に死体落ちてないンゴ?
[かける声は自分本位すぎたが。]
(51) 2019/10/11(Fri) 22時半頃
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[ロゴスとソランジュをどうすべきか、モイスチュアにいくつか聞き、その通りにする。 落ち着いた葬儀屋の様子を見ていたら、段々と自分も落ち着いてきた。]
モイスチュア。 私は一度、家に戻るよ。
それからまた、君のところを訪ねよう。
[手向けの花を、彼らにも届けなければならない。]
(52) 2019/10/11(Fri) 22時半頃
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んごて いら しゃい ひさし
[くるるる、と喉の奥を鳴らした。 草の隙間といわれると、>>51]
あ かも
[首をもたげると辺りを見る。 インティが転げ回った後があるので、 そこを爪で指した。]
つち した
[その下に住んでるもぐらとか、 虫とか。]
(53) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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─ 壁の影から出て、空の上 ─
[一度、音に驚いて隠れた鳥は、もうすっかり音と光がはじけなくなってしまったのを確認してから、広場から見える巣に帰ろうと羽ばたいて街の空を飛んでいた。 少しまだ、火薬のにおいが風に残っている。]
ム? あれは、葬儀屋と、ソルか?
[空の上からでも、動くものは見える。>>10>>16 どういう組み合わせなのかと事情を知らない鳥は、興味だけで地上に降りた。]
(54) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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[空から地上に降りたときには、ソルフリッツイはその場から離れようとしているくらいの頃合いだった>>52。 ふたりがソランジュとロゴスの最期を引き取ったのだとは知らないまま、ただ言葉少ない空気に首をかしげる。]
…… ? どうした? 何かあったのか。
…………………
[やかましい鳥は、そう尋ねてから、 ほんの少しの間、静かな鳥になった。]
(55) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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ンゴ。 この草はまだ生きてるンゴ。
[インティが転がったあとの草はしんなりしているが、枯れてはいないので生きてると判断。
が、どうやら草ではなくてその下であったらしい。]
ヌグゥ 土の下なら掘れんゴ。
[挑戦する前から諦めて、触角は左右にへたりと下がった。]
(56) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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[何がおきたのかはふたりから聞けたかどうか。 話が聞けるなら、聞ける間だけは鳥は静かだった。]
……急な方の葬儀か?
[次に、行き会った相手に聞いたのは、前々から予定が入っていたのか、そうではないのか。 つまりは、今日の葬儀は、事故なのか寿命なのか、知っているなら教えてほしい。そんなような意味のことだった。]
(57) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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─ 回想:草屋にて ─
[コーラの陰からそぉっと見上げた空に、火の花が咲く。 きらきら、きらめいて、毛玉のごまつぶのような目も、きらきらと輝く。]
すごい、すごい。 きれい。 [すごいと言うコーラに続いて、毛玉も声を上げて跳ねた。 火の花を怖いものでないと認識した毛玉は、コーラの隣でそれを見上げて。]
わー。
[見終えてコーラを顔を見合わせると、鼻先でつつかれて毛玉はころころと転がった。 ふかふかした草が、とても心地よい。]
(58) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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[今日も色んな事があった。 寝坊をして、街を駆け回って、優しくしてもらって、驚いて、綺麗なものを見た。 あの人が居なくなってから、寂しくはあるけれど、あの人が居なくなった街は変わらず毛玉を生かしてくれる。 だから、死んだらあの人や先に逝ったみんなに会えるかもしれないけど、街のみんなと別れるのも毛玉は惜しい。 ふかふかの草に寝転びながら、先程のインティJrとの会話をふと思い出して、そんな事を思った。 そんなうちに、ウトウトと瞼が重くなってくる。]
コーラ、…ギロ、ねむ…。
[毛玉はまたころころと転げて、コーラの傍へ。 そして、やがてすやすやと小さな寝息を立て始めた。 まだやる事はあるのだが、毛玉の小さな体に蓄えられたエネルギーはもう空っぽだった。]
─ 回想・了 ─
(59) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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昨日もまた、誰か逝ったりしたンゴか。 毎日毎日。 時々死ぬの休みの日があっても良さそうンゴ。
[疑問は何気なく。 結局何も見つからなかった八つ当たりに、コーラの上に乗ってやろうかとにじにじ寄りつつ。*]
(60) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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ほる んー
[だめかー、という声色だ。>>56]
くさは?
[なら、と店の奥の屋根のある場所。 日当たりが悪く風で追いやられるため 枯れた草木が端っこへとたまっている。 腐葉土混じりの壁際には、 運が良かったら虫の死骸があるかもしれないが、 基本的には元気だろう。腐葉土がだめなら お手上げだ。]
(61) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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─ 草屋 ─
[朝日が昇って、朝の遅いコーラが起きても毛玉はまだ寝息を立てていた。 この毛玉、よく寝るのである。]
…ん、ご?
[話し声を毛玉の耳が拾って、黒い耳がぴこぴこと揺れた。 うっすらと目を開けると、とても鮮やかな色が目に飛び込んでくる。]
ん。 ンゴティ。
[眠そうに毛の中から出した片手で目をこすりながら、毛玉は起きた。 ひょっこりと、コーラの上からンゴティエクを見下ろす。 この毛玉、寝相もそこそこ悪い。]
コーラ、ンゴティ。 おはよう、おはよう。
(62) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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きのう たぶん、そら? きれい
[空にソランジュ。 名前を呼んだかも解りにくかった。 毎日毎日、その言葉に首を下げる。]
ん おやす ない あ たらいー に
[ね、と頷く。>>60 登られても気にしない。 側にいるぎろちんがまだ寝ていたら、 死んでなはいよとも主張する。]
(63) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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[家に戻ると、花々を置いてある棚からいくつかの花を出して並べた。 どれがいいだろう。こうして逝ってしまった相手を思いながら花を選ぶのは、最期とはいえ大事に思っている時間だった。 ヴェルヌイユには、すみれを。 ロゴスには白いアネモネにしよう。 露草の青をソランジュに見立てて、それぞれを懐にしまう。]
草屋にも、行かないとな。
[花が減ったぶんを、また買いに行かないといけない。]
(64) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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[起きた様子に、>>62 よかったよかったと首を頷かせる。]
おはよ
[首をのばすとギロちんを鼻先でつつく。]
ゆ くり よか た
(65) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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ギロチンは、ギロ、いきてる!と飛び跳ねた。
2019/10/11(Fri) 23時頃
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[しゅるしゅると小さな音がする。 それにコーラはふと気付いた。
この音は体内からだ。
少し自分の足元をみて、 草屋の中を見回した。]
(66) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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――自宅に戻る前>>55――
ああ――インティ。
今の花火を、見たかい。
[何かあったのか、というのには、まず花火のことに触れた。 彼が怯えて隠れていたとは気づいていなかった。
誰が、は相変わらず答えなかったが、手元にあるゼリー状の欠片や、白竜の姿に、察することは出来たろうか。 インティが理解することを否定はしない。]
(67) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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んごて、 たぶん
もーすぐ あるよ
(68) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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お気持ちだけで……
[草も食べられたらもうちょっと楽だっただろうが。 丁重にお断りしながらにじにじり。>>61]
昨日誰かが逝ってて、食べてもいいタイプなら行くンゴが。
ん? ソラ?
[ソランジュのことをソラ、と同じように言っていた軟体動物だから、ちょっと引っかかった。もう少し詳しく聞こうと、コーラの体によじ登り、上体を起こしたところで]
オウフ!?
[突然の第三者の声に、軟体動物は驚き>>62]
わーあーあー
[バランスを崩し、転がり落ちていった。]
(69) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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[けたたましい鳥が静かになるのには、胸に来るものがあった。 ぐっと『死』が近しいものに感じられて――呼吸が苦しい。]
……私は、行くよ。
[そう断って、モイスチュアやインティたちから離れる。 あまり、その空気の中にいたくなかった。]
(70) 2019/10/11(Fri) 23時頃
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わー。
[鼻先でつつかれると、毛玉はコーラの背から尻尾に向けてころころと転がり、先に転がり落ちていったンゴティエクの前まで転がった。 そして、起き上がるなり楽しそうにぴょんぴょんと跳ねている。 コーラにつつかれて転がる事は、毛玉にとっては一種の遊びのようなものだった。]
(71) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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[侵食は足先からだ。 腕や首、鼻先は最後。
動けなくなって、 そこから次は心臓とか、 たぶんそういうものだから、 もしかしたら死体になるのは 明日かもしれないけど。]
(72) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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きのう たべ れる うーん
[ソランジュを思いだし、どうだろう? と思いながら。]
もい きく が いちば
[結局葬儀や何かの話をきくなら、 モイが一番なのだろうと思う。]
あー
[転がり落ちる様子に、 そういった声しか送ることができない。 大丈夫?と、鼻先を向けた。]
(73) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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[ひっくり返ってじたじたしているが。]
ンゴ?もーすぐ?
[ぴたと止まり。]
ンゴ。 コーラ? おおふ、足が足が。
[草にしゅるしゅる巻き付かれている様子に気づいた。]
(74) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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─路地─
……花火。さっきの、空の燃える花か? それなら、見た。 ……
[>>67 ソルフリッツイが答えてくれたのに、 状況をかみ砕く。視線は、話してくれている見回り人の上には長く留まらず、抱かれた白い竜や、ばらばらになってしまったカケラに向けられていた。]
何か。
…… 関係が、 ある のか。
[喉の辺りが動いた。唾をのんだせいだった。もごもごと鳥の口が動く。乾いた口の中を湿らせたかったせいだった。 粉屋。兄弟に話したこと。扱われた火薬は、粉で、……]
…… ……
(75) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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[足がと言われてもう一度振り返る。>>74]
ん、ん!
[思ったよりも時間がないかもしれない。 鼻先でじたじたしているンゴティエクを ついついとつついて元通りにころんと返した。]
あした また おーいで
[そう言って、つんつん、とまたつつく。 ついついつい〜っとさらにつついて転がした。
ギロちんも楽しそうにはしゃいでいる。>>71 それはこちらにとっても楽しい遊びだ。 交互につついて遊ぶ。ついついつい。 届かない場所にまで転がってしまったら終了だ。]
(76) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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[五体。本当ならこの場にいるはずだ。それにしては、各々の沈黙の時間が長い。]
…… ああ。 ……
[>>70 ソルフリッツイがその場を離れるというのを、引き留めるようなことはなかった。小さい葬儀屋を見下ろす。]
葬儀屋。嘴を、つっこんでもいいか。
………… かなうなら、兄弟の身体は、 機関車の心臓にくべてほしい。
[そう、大鷲は葬儀屋に頼んだ。 太陽というのは。火の如く燃えながら、 円環を巡るものだから、と。]
(77) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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|
[ただ、その頼み事がかなうにしろ、 かなわないにしろ。
どちらにせよ、大鷲は ウサギが去っていったあとの場所で すこし肩を落とした。
声を上げて鳴くようなことはなくても、 その体躯がやや小さく見えるくらいに。]
(78) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
|
|
[それから、粉屋の、ソランジュの話ができるのなら]
…… なあ。
ほんとうに、それは「死」か?
ほんとうに、ほんとうにか。
[鳥は相変わらず表情というものを読み取らせることが難しい顔で、訝るというには、探る気配が希薄すぎ、信じたくないというには、拒否が足りない声で、そんなことを言った。]
(79) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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[鳥は粉屋がはじける現場を見ていない。 動かなくなる瞬間を見ていない。
それは、最期に立ち会った者にとっては随分な言い様だったかもしれない。それと大鷲が気づいていなくとも。] 湖の水と瓶に詰めて、新鮮な雨を受けたなら。 我や我が父のように、死に打ち勝ち、
… また、粉屋が顔を見せたりは、せんのか
[それは、期待であったとしても、希望であったとしても。 認めないという意味においては、営みどおりに送り出さないという意味においては、結局、或いは冒涜なのかもしれなかった。]
(80) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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むふー ふんす
[転がしきって満足げ。 腕の真ん中に在る花を思い出して、]
これ、もいに そらにあげてー
[と、ギロちんに伝言する。 白いクチベニズイセンだった。]
(81) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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あ、ありが…… ンゴ!ンゴ!
[元に戻れたと思ったら、更に突つかれてなすすべもなく軟体動物は転がった。思わず丸まったらさらに良く転がった。>>76]
まてまてンゴ、コーラの言うことはよくわから……
あひーーーー
[止まれぬ。]
(82) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
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|
[止まれぬ姿に草を撒いた。>>82
比喩ではなく。 二人が自分から少し離れたあと、 クチベニズイセンを切り取ってギロちんの方へと おしやって、そうして、 ぺふ〜っと周囲に息を吹きかける。 もそもそと沢山の芽吹きが訪れた。]
あした きたら わかるよー
(83) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
|
|
[ロゴスについては知らぬままだったから、 事前に準備が出来なかったけど。
まあ、これから、 この中から、似合う草を見つけて貰おう。
芽吹いた草々はまだ背も低く育ってない。 もういちど、息を吹きかける。
…それは明日でなくとも、 このままここにいたら解る事だけど。]
(84) 2019/10/11(Fri) 23時半頃
|
|
[コーラは考える。
えーとー
そるのくろーばーやちもしーたくさんとか もいが必要そうなやくそーとかー さかきー、木!にしよー。
ほかにもほかにも、
今まで頼まれたものを、 色んな草花を、一気に育て始めていた。
明らかに普段と様子が違うのが、 伝わってしまうのは仕方がない。]
(85) 2019/10/12(Sat) 00時頃
|
|
あ。 …ギロ、またねぼうした…。
[モイ、と聞いて毛玉はハッとした。 ふさふさしていた毛が、しおしおと萎んでいく]
…あし?
[しゅんとしながらも、ンゴティエクが何かに気づけば毛玉も同じようにそちらを見て。 しおしおしていた毛が、びゃっと膨らんだ。] コーラ、あしが… わー。
[言い終える前につつかれて、毛玉もころころ転がっていく。]
(86) 2019/10/12(Sat) 00時頃
|
|
よくね いーこ
[よくねる事はいいことだ。>>86 良い子でも意味は通じるので問題はない。
びゃっと膨らむ様子にも、 ころころこーろ。で二匹ともおしやった。]
(87) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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[ぺろっ すーっ ぺふー すーっ ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ 息を長く遠くに行きわたらせる。 それは草屋全体を包むように。
一気に成長する植物たちに、 もしかしたら追いやられるかもしれないけれど、 あの二人の軽さなら逃げ遅れても、 伸びていく草に持ち上げられるだけだろう。
草屋は隅々まで、屋根まで、壁まで、 あっというまに草だらけになってしまった。 隣に侵食する事はないけれど。
背の伸びた草に囲まれながら、 首をぺたんと地におろす。
そろそろ首も動かなくなってきた。]
(88) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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|
[おろおろ。 脳の小さき生き物にも、流石に尋常ではない事態が起きていることは飲み込めた。見たこともない量と速さで草が育っている。]
コーラ、コーラー。
[やはりなすすべはなく、どうしていいかわからずに名前を呼んでいるのだ。]
(89) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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|
…これ、モイに?
[転がるのが止まった後、コーラから託された花を手にする。 それから、コーラの周りが芽吹いていく。]
コーラ?
[コーラのいつもとどこか違う様子に、毛玉は不思議そうな目を向ける。 あした、きたら、わかる。 そうは言っても、このままでは明日にならずともコーラがまるごと植物にでもなってしまいそうな気がして。]
コーラ、しんじゃう?
[毛玉は、思わず訊いた。]
(90) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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ギロチンは、ンゴティエクと一緒におろおろしている。
2019/10/12(Sat) 00時頃
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[街の上空にお祭りのような花火が上がった、その翌日。 狐は再び、粉屋を訪れていた。 手にはいつもこの店で買っている紅色の粉と、草屋でけたたましい大鷲から譲り受けた虹色の粘液の塊。塊の方を砕いて、二つを調合してもらおうとやってきたのだ。]
こんにちは、ソランジュ。
[狐は少し待って、返事がないことに首を傾げた。 いつもぷるると震える店主がいる机に近付いて、首を伸ばして裏を覗き込んでみるも、やはり半透明の姿はない。]
……お留守でしょうか。
[ふんふんと机の匂いを嗅ぐ。僅かに火薬の匂いがした。 もしや昨日の花火はソランジュの作だったのだろうか、などと考えながら、狐は暫く主人の帰りを待つことにした。]
(91) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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[人待ち顔で青藍の扇子をぱちんぱちんと開いたり閉じたりしていた狐は、やがて諦めて店の外に出た。 その鼻先に、ぽつりと空から水が落ちてくる。]
おや。 今回は効きましたかねえ。
[ぽつ、ぽつ、と降り始めた雨は、それ程強くはない。 すぐに止んでしまうくらいのものだったかもしれない。 それでも、もしこの場に粉屋の主人がいたら、喜ぶ姿が見られただろうかと狐は思った。]
(92) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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[この街では、毎日誰かが死んでいく。 それは名前も知らない誰かであったり、祈祷を頼んできた誰かであったり、或いは近しい誰かであったりする。 ある時急にいなくなって、それが終の別れであった。ということも、よくあることだ。 だから後になって誰かから、粉屋の主人は死んだよと聞かされても。 狐はこう言うだろう。]
そうですか、それは残念です。 寂しいものですね。彼の粉、贔屓にしていたのですが。
[残念なのは本当で、寂しいのも本心で、粉が買えないのは深刻だ。 それなのに妙にあっさりとしているのは、順番が回ってきたのだな、くらいにしか思っていないからだ。
この街では、毎日誰かが死んでいく。 明日は、取引のない相手であればいいなあ、なんて思いながら。 狐は束の間の雨が止むまで、粉屋の軒先に佇んでいた。*]
(93) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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|
[鳥は鳥なりの理屈と感情で、事態を拒もうとしているらしい。けれど、いってみれば「粉屋が生き返ることはないのか」と唐突に言ったような恰好だ。それも、葬儀屋相手に。]
…… 兄弟の身体は、我が引き取ろう。
[粉屋についてはそれ以上は言わず、太陽の子を名乗る大鷲は、白い竜の亡骸を預かれるなら、街を巡る機関車へとその抜け殻を連れて行く心算であるようだった。]
ギロが、草屋に、 葬儀屋を探しに来ていた。
[見つからず、しょんぼりしていたぞ。と、そんなごく当たり前の特別、なんでもない日にもするような話をおいて、鳥もまた、ウサギに続いてその場を発つ。]
(94) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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|
[思う事はひとつだけだ。 たのしかったなー。 こうして植物に侵されるのは、 草の竜にとっては寿命に近い。 だからすんなり受け入れられるし、 あとは楽しかった思い出だけを繰り返せる楽しい時間だ。
だけど、自分を呼ぶ声が聞こえる。 うれしいなー。そんな気持ちに上書きされた。 二人の気配はまだする。だから、]
ばいばい
[そう最後に声を発すると、 コーラはそのまま動かなくなった。]*
(95) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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[白い翼は、風を叩いて空を滑空していく。
>>2:3 果たして夜通しに湖で舞い踊る狐の雨ごいの効果か、 広がる羽根には、ぽつぽつと雫が落ちた*。]
(96) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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宝珠 コーラは、メモを貼った。
2019/10/12(Sat) 00時頃
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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