88 吸血鬼の城 殲滅篇
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人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が2人、占い師が1人、半狼が7人、呪狼が1人いるようだ。
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足音が部屋の前で止まった。そして、ドアノブがゆっくりと回る音が聞こえる。振り向いてはいけない、振り向けば
日記はそこで途切れ、発見されるまで打ち捨てられていた。
(0) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[ページを繰って最初に戻れば、覚え書きはこう書き始められていた。]
何故、レポートの題材に、この城を選んだか、まずはそこから説明したいと思う。
幼い頃に、祖母から聞かされた話なのだけれど──…
(1) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
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―二階・大広間―
魔女であると答えずとも。 その疑いを晴らす努力はするべきでは?
[笑みを引かれれば、こちらも剣の柄に手をかけ、身構える。 ジェフの言葉>>0:233にゆっくりと頷きながら、じっと眼前の女性に目を向けるのだった。]
それもせず、そしてそのように穏やかで居られるとは。 とても、並大抵の女性とは見えませんが……はて。
(2) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[見覚えのある片目に何かが思い出される。 遠き日に偶然であった男の子の面影が 今ある隻眼の男と重なり、消える]
ド ナ、… ……
[途切れた名は修道士然とした彼が紡ぐと同じ名。 けれど隻眼の男の噛み付くような声に掻き消された]
(3) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[黙れと冷たい声が響き>>0:233 城主は驚いたようにピクと肩を震わせる]
王城に行き無実を訴えれば聞き届けてくれる?
[そうならぬと知りながら問い掛けて]
――…私は此処を離れたくない
[向けられた剣先を見詰めながら 召還に応じる気はないと静かに告げた]
(4) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[騎士のくちびるが綴る言の葉>>0:234に 女の表情がふっと緩む。 正体を知らぬ彼が其れを知れば 裏切られたと思うだろうか。 時折過ぎる疑問を彼に向ける事はないまま 問い掛ける者>>0:236へと視線を移した]
誰しも殺されたくはないもの、ね ――…余裕があるように見えるのなら それは護ってくれる騎士が傍に在るから
(5) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>0:232 ……知らないね。 アヴァロン伯、なんて女聞いた事もない。
[それは事実だったから、きっぱりと答える]
傭兵崩れと領主様、どこに接点があるってんだよ?
[そう唇をゆがめる。 >>0:235 彼女の瞳がこちらに向けられれば、 意地の様にぎゅっと引き締めてその顔を睨み上げた]
(6) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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さてな。 あなたが王城でどのような扱いを受けるかなど、全く興味はない。
[クラリッサ>>4の問いに、冷たい言葉を投げかける]
仮に、あなたが本当に人間だとしても。 だからといって、私情で見逃すわけにはいかない。 それが私の任務だからだ。
[半分は、彼女に向けて。 もう半分は、任務だということを仲間に念を押すように]
……喉元ではないといえ、剣を向けられて 平気でいる女性は滅多にいないのだが。 [剣先を向けたのは斬るつもりではなく、脅しだった。 だが、それにも屈しない精神力は素晴らしいものだ。 だからこそ疑惑は膨らむ。
彼女を捕らえようと、一歩を踏み出した]
(7) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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……大体、クレアは、
(ねえ――クレア姉ちゃんは?)
………もう、とっくに死んでんだよ。
(どうして、いないの?) (オレ、もどってきたのに)
(8) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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── 2階 小ホール付近 ──
[隻眼の男がクラリッサの可憐な姿に何を思ったか躊躇い、クラリッサも彼の名とおぼしき音を紡いで唇を動かす。
逆に金髪の剣士はためらいなく彼女に切っ先を向けた。 自然、ヒューの標的は金髪の青年へと絞られる。
「私は此処を離れたくない」とのクラリッサの言葉に、御意、と小さく呟き、踏み出した。]
(9) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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アヴァロン伯…異端審問は、無実の者を陥れる為に行われるものではありません。 もし、魔物としての嫌疑をかけられたなら、審問を受けることによりそれを晴らすこともできるのです。 私利私欲の為に審問を利用する者がいるとしたら…
神は見ています。 偽りを申し立てる者には、それだけの報いがあります。 神の信徒たる異端審問官は、正しく厳正な対応をしてくれるでしょう。 [ヒューに告げられた傷だらけになった理由を思い出す。 確かに、異端審問を悪用し、私利私欲を満たそうとする輩が存在することも否定はできない。 それでも、自分自身の信じる神とその信徒たる教団の教えは裏切らないとの、確固たる信念に基づき、言い切った。]
(10) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[何かを振り払うように首を振るドナルドに、ちらりと見遣る。 が、それは暫時、すぐにまた視線はアヴァロン伯へと戻った。 視界の隅に、傷だらけの騎士が立ち上がったのを認め、]
…………
[彼の気配が変化したのを察知し、錬金術師の顔に警戒の色が浮かぶ。 この後の事態に備え、ポーチの口に手を突っ込み、望みのものがすぐ出せるように中を探った。]
(11) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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― 2F宴会場へと続く階段 ―
[階段に佇んだまま、赤の芯宿す黒い瞳は そこに集う者どもをじっと見据えている。 向けられた視線(0:234)に頓着する様子もなく、 ただ長い尾だけが揺れた。
耳をぴんと立て、様子を窺うとみえる黒犬の口元で 萎れゆく薔薇がひときわ甘い香気を漂わせていた。]
(12) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>4 ――アンタが無実なら、な。 ほかの不名誉は賜るかも知れねえが、 ……生きてこその話だ。
運が悪かったと思って、捕縛されてくれ。
[冷静になろうと、細く息をつく。 ジェフの動きを横目で確認しながら、 説得できるならと言葉を継いだ。]
(13) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[騎士が踏み出す>>9のを目にすれば、自らもエストックを抜き放ち、それを構える。 ジェフとは反対側を担うようゆっくり動きながら、その視線は真紅のドレス姿とそれを護る騎士とを捉えていた。]
……ドナルド。 何を気にしているかはわからないが、気を抜くなよ?
[何やら呟く男>>8に、そう低く声をかけながら。]
(14) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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騎士がいるから、そう。
[羨ましく思う。 自分には護ってくれる存在などいなかったから。
念を押すようなジェフリーの言葉(>>7)に頷いて。 アヴァロン伯を捕らえるのならきっと刃向かってくるであろう、ヒューへと視線を固定する。 その横で聞こえるムパムピスの言葉(>>10)にははっきりと不快感を示すように眉を顰めた。]
…綺麗事ですね。 異端審問――あれは酷く惨いものです。 その場に連れ出そうというのですから、私も同罪なんでしょうけどね。
[ヒューが動いた。 警戒を強め、何時でも魔法を発動出来るように注意を彼に向けている。]
(15) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[同じく一歩を踏み出す気配>>9に気づいて]
……なるほど。 彼女を捕らえようとするなら、 まず君のお相手を、というわけだな。
だが……そんなボロボロの姿で、何が出来るのかな?
[自分の反対側、ラルフ>>14と動きを合わせるように ゆっくりとヒューとの間合いを詰める]
(16) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>6 …アヴァロン伯である彼女と、討伐隊の一員としてのドナルド様との接点は、なさそうに見えます。 [討伐隊に派遣される前、まだ未熟者のムパムピスの手本になるような教理省直属の魔物狩りが一緒に参加する、という情報を得てはいた。しかし垣間見たドナルドの仕草からは、自分と同じ聖職者系列から派遣されているとは想像もできなかった為、討伐隊の一員という表現になった。]
…「それ以外」では、どうなのでしょう。 もし年齢のあわないアヴァロン伯そっくりの存在が在ったのなら…彼女が年を経らない証拠にもなり得る可能性が…あります。
(17) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[動き出した状況に、ようやく、と心のうちで呟くがそれは声に出ることはなく。
実験の開始を見守るが如く。 不安と期待の入り混じった真摯な眼差しがアヴァロン伯に注がれる。]
(18) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[向けられる左目>>6は以前とは違う。 ドナルドの紡ぐ名>>8に心当たりはあれど 死んだという言葉を肯定も否定も出来ない。 認めてしまえば、それが破綻に繋がるだろうと知れたから。
剣の使い手であろう金髪の男に 騎士であるヒューが踏み出すを認め 城主は彼の応えに緩く頷く。 苦手とする近接戦を騎士が担ってくれるなら 不安要素が一つ消えるを意味する]
(19) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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そこの修道士を城に残すがいい。 その者が傍らにあることが姫の潔白の証になるだろう。
──他の者は立ち去れ!
[声をかけたのは、背後からの攻撃は騎士の信念に背くゆえ。 言葉より早く気配に気づいた金の髪が振り向けば、即座に切っ先をクラリッサから外すべくヒノキの棒で突きかかる。 殺意はなくも、脅しではない。
荷を探るレオナルドやエリアスの動きにはまだ気づいていなかったが、助勢が巻き沿いをためらう距離までジェフとの間合いを詰めるべく、負傷した身体の動くかぎり素早く移動する。]
(20) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>15 ……エリアス様は、異端審問に居合わせたことが? [動きがあるかもしれないことを予測し、聖別付与の術を唱えようとした時、エリアスの呟き…鈍い自分にもはっきりと認識できる否定的な響きを含んだそれが聞こえてきた。]
……奇麗事に聞こえるかもしれません。 それでも、主は確かに存在し、我々を導いてくれることも事実。 アヴァロン伯クラリッサ様を、異端審問の場に… その為に、皆で力を合わせて彼女をこの城から連れ出しましょう。
(21) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>14 ――うっせ。 抜いてねえよ。
[ラルフに拗ねた様に言うと、 ゆるりと動き出したヒューに隻眼を細める]
…っ! ジェフリー、気をつけろ!
[咄嗟にボウガンを構える。>>20 威嚇として放った杭は、ヒューの武器に向けてのもの]
(22) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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……あなたがただの女性なら。
彼らも無碍には扱いますまい。 どうか、賢明なご判断を。
[ジェフリーとラルフが動くのを確認し、城主へ低い声で話しかけた。 穏やかに笑むような表情、瞳だけが真剣だ。]
(23) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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異端審問で嫌疑を晴らせる例は極僅かでなくて?
[神を信じているのであろう彼の言葉>>10に 微か眩しげに目を細めた]
分が悪い賭けにのる心算はないの
[事実吸血鬼である女は彼の説得に応じられず 確たる信念のもと紡がれたそれに ゆるゆる、と左右に首を振った]
(24) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[騎士>>20がジェフへと襲い来れば、僅かに距離を取ってアヴァロン伯の前へ。 ジェフが遅れを取るとは思わない。 それよりも、どのような技を使うかわからない彼女をこそ押さえるべきと、そう判断しての事だった。]
やれやれ。 女性に剣を向けるのは何とも気が向きませんが……。
――――――失礼。
[そう言って身構え、白銀の刃をギラリと燦めかせるのだった。]
(25) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[ポーチを探る学者>>11を一瞥し]
妙な真似はせぬよう…… 怪我などしたくはないでしょう?
[牽制するような声を向けた]
(26) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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聖なる聖なる聖なる世界の万物の主… 忠実な信徒がその祈りを捧げます。 あなたを嘲る呪われし者を退ける力を。 あなたを求める力なき子にその祝福を。 あなたに望みを置く人々に、その奇跡を分け与え給え。
[人相手には目立った効果は期待できないが、相手が屍人の類なら強い効果を顕す聖別付与の術。杖を両手で握り、アヴァロン伯とその騎士に対峙しようとする者が持つ無属性武器を対象にし、その祈りを込めた。]
(27) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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我々も王より勅命を受けて来ているのです。 そう簡単に引き下がるわけにはいきません。
[とは言え、相手は満身創痍。 しかも使っている武器はただの棒きれに見える。 ジェフリーがそのような相手に不覚を取るようには思えず、様子を見ているだけに止める事にした。
ムパムピスの言葉(>>21)が聞こえ、ヒューから目を離さずに答える。]
…昔、その異端審問とやらを受けた事があるのですよ。 服を脱いでみせましょうか? それはもう、酷い傷が沢山ありますよ。
私は死んだと思われて打ち捨てられたのです。 たまたま――そう、運が良かったから生きているだけ。
[だからと言ってアヴァロン伯を見逃す事も出来ず。 苦々しい思いで見ている事しか出来ない。]
(28) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[円を描くような動きでジェフを誘い、クラリッサを背後に護る陣形とするのがヒューの狙いだった。 だが、逆にラルフがその流れを断つような位置に立ち、ドナルドの威嚇射撃も動きを阻む。 プロ同士のコンビネーション。
武器の貧弱さ、疲労の度合いからしても長くは支えきれないのは明白だった。]
くッ…!
(29) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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この地を守る為に必要な不名誉なら 甘んじて受けることも考えるけれど
真の主が戻られるまで この地を離れるわけにはいかないの
――…“捕縛” 出来るものなら……
[挑発的な言葉をドナルド>>13へと向けるは 過去の感傷に浸らぬ為の方策]
(30) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[ヒュー>>20から繰り出されたヒノキの棒を、後ろに下がって躱す 直後、ボウガンから放たれた杭>>22が視界に入った]
ドナルドか? [彼が自分の任務を全うしようとしていることに安堵して、 微かに笑みを浮かべると]
怪我をしているわりには、いい腕だ。 [ヒューに向かってそう口にした]
(31) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[ラルフの刃がクラリッサに向けて煌めけば、とっさに身を投げかけるように跳んだ。]
──やめろッ!
[それによってジェフとラルフ、双方の刃を受けることになろうとも構わぬと。**]
(32) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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>>17 俺のガキの頃に死んだ女の素性を、どうやって洗うって? ……肖像画だの何だのが残ってる様なら兎も角、 ただ似てるだけなら、何とでも言い逃れは出来る…。
[言いかけて、口を噤む]
……それ以前に、……違う。 クレアが…、神に呪われた存在になんて、なる訳、ねえ…。
(33) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 01時頃
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ならば、こちらから!
[まわりはみな討伐隊に選ばれたものなのだから。 自分のことは自分で身を守れるはず。 ならば、あたりを気にして戦うことはない。
ヒューとの間合いを一気に詰めて 利き腕に切りつけるように、剣を振った]
(34) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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>>20 あ…その方法が… [ヒューが告げる内容に、思わず同意しそうになる。しかし、ヒューが人間であるとは信じていたのだが、肝心のアヴァロン伯については、ドナルドの反応などを見て、人外の可能性を高く見積もっていた。
更に数刻前、「 ……妙な気を起こして物の道理を説こうとなどするなよ。」と甘い考えに陥りそうになった時にジェフリーから釘を刺されたことも思い出す。軽々しく答えるのは避け杖を強く握り締めた。]
(35) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[錬金術師に接近戦の能力は無きに等しい。 調合した火薬や薬品を使用する武器――火炎弾など――はどれも扱いが難しく、魔法と異なり範囲内のもの全てが攻撃対象となるため、討伐対のメンバーを巻き込む恐れがあった。 狭いところに密集していては、迂闊に使用できるものではない。 故に、ジェフリーらのサポートと牽制に専念することにして、自分は離れて城主に対峙した。 もともと、治療師のほうが本業に近いこともある。]
(36) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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>>30 ………。
[挑発的な言葉に唇を引き締めるが、 その内容に訝しげに隻眼を瞬かせ]
………真の主、……って、なんだよ? ここは、アンタの城じゃねえのか…?
(37) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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>>24 ……………クラリッサ様が、真に魔物でないのなら神により真偽を問うことが、分の悪い賭けになるはずなんてありませんよ。
嫌疑を…晴らしてくれます。 [ぽつりと答える。吸血鬼なら明らかに分の悪い賭けです、と答えそうになるのは彼女を信じているらしきヒューの手前堪えた。]
(38) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[エリアスと呼ばれる者の羨望>>15 その訳を知らぬ城主は肯定するように一度瞬いた。 ジェフリーを援護しようとするドナルドの動き>>22に気付き すっと放たれた杭へと指差す仕草]
私の騎士を傷つけてはダメ
[ヒューの武器に触れる前に杭を燃やし尽くさんとするが 騎士の動きが阻まれる事には変わりない。 疲労の色を認め、城主は彼に近づけぬかと考える]
(39) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[エリアスの言葉>>28に僅かに耳を傾け、眉を顰めた――… その、瞬間だった。]
――――――っ!!
[突然刃を遮るように男が飛び込んでくれば、慌てて身を引くも僅かに剣先が騎士の左肩を掠める。]
やれやれ……身をもって主を庇う、か。 騎士として立派なものですが。 国王に逆らっていつまでも籠城など出来る筈も無いでしょうに。
真にアヴァロン伯が無実ならば、出頭してそれを晴らすよう説得するのも貴方のお役目なのでは?
[そう、忠義心厚い男へと声をかけるのだった。]
(40) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[ヒューの利き腕を捉えるはずだった剣先は、 ヒューがクラリッサを庇う為に跳躍したことで、 虚しく空を切った。
素早く態勢を整えながら、クラリッサに向かったラルフ>>25を見やる]
(41) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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――…あ
[不意に目前に現れる影。 他に気をとられていた城主はラルフの動きに気付くのが遅れた。 騎士の声を聞きながら 城主は深紅の裾を靡かせて向けられた白銀から逃れようと身を捩る]
(42) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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>>28 審問により討ち捨てられる………エリアス様にそんな過去が… それなら…その審問は…… [告げられる言葉にエリアスの華奢な姿を眺め、痛ましそうな表情で視線を伏せる。]
エリアスさまに対する、試練だったのですね。 そして、貴方が潔白だからこそ、運が良かったと言える状況になった。 神が潔白な方に汚名を着せたまま、野に討ち捨てるなんてことをするはずもないのですから。 [教団の囲いの中で過ごした者には、狭い世界が全てでありそれ以外の複雑な状況まで斟酌する配慮が絶望的に欠けていた。元気付け慰めるように微笑んだ姿は、非常にその会話内容に向いていないものだった。]
(43) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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>>26 [城主に釘を刺され、苦笑いのようなものを浮かべた。 それでもポーチから手を出すことはない。]
私が手を出すようなことにはなりますまい。 あなたの騎士殿も苦戦されているようですし――?
(44) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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>>39 …っと、…… [杭が燃やし尽くされる様に舌打ちして]
……やっぱ、魔女は魔女、か。 白か黒かは知らねえが――ま、そうだよな。
[少し気が軽くなった気がして嘆息し]
>>32 余裕あんな、オメー…
[次の杭を手早く装填しながら、 威嚇いらんかったかな、と苦笑する。]
(45) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[ドナルドの疑問>>37には答えるを躊躇う。 間が暫し空き]
――…昔、 私でない城主さまが居たことを あなたは覚えていない ?
[修道士の言葉>>38には頷けなかった。 置かれた間に含みを感じ]
嘘偽りなくそれが貴方の本心と神に誓えるなら
[ぽつ、と一つ呟きを残してゆく]
(46) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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|
[ヒューに意識を集中させていた為、 討伐隊の他の話は聞いていなかった。 だが、ヒューがクラリッサを庇って視界から敵がいなくなった為、 その分他者の会話を聞く余裕が出来る。
そこへ飛び込んでくるムパムピス>>43の声。 前の会話がわからないのだが、エリアスに向けての話ではあるらしい]
……お前たちは、何をしにきたんだ? 宗教談義をしにきたのか?
[苦々しい思いでムパムピスに言い放った。 これだから聖職者は面倒なのだと言いたげに]
(47) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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>>33 ドナルド様が子供の頃に死んだ女性…クレアさん…ですか。
[聞いた内容を記憶しながら、仲間がクラリッサ、ヒューと対峙する姿を見守る。接近戦になっている今、浄化魔法といえども無闇に放つと仲間を撹乱する可能性があったため、必要な時に援護ができる状態だけを保っていた。]
(48) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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―――ッ!!
[ムパムピスの言葉(>>43)に暴言が喉元までせり上がる。 それをぐっと堪え、しかし堪えきれない憎しみでムパムピスをきつく睨みつけた。]
今後そのような事は口に出さないで頂きたい。 次は――殺しますよ?
[脅しではない本気の言葉。 今にも魔法をぶつけたい衝動を振り払うようにムパムピスから視線を外し。 身を翻して逃げる素振りを見せるアヴァロン伯を視線の端で捉える。]
逃がしません。
[アヴァロン伯の足元に目掛けて炎の矢を撃った。]
(49) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
もし、アヴァロン伯が現にドナルドの知る女性なのだとしたら。 ……それこそが、他ならぬ闇に支配された証拠となるかもしれませんね…。
[そう、ドナルドの言葉>>33を聞いて呟きつつ。
剣を受けながらもアヴァロン伯を庇って立ち塞がる騎士を前に、感嘆しつつも僅かに目を細め、間合いを計るのだった。]
(50) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
[>>46 クラリッサの問いかけに眉を寄せ]
………覚えてないか、って… ……何のことだよ。
(領主様は、とてもお優しいのよ)
[鈴の様な声と共に、幸福そうに娘が微笑う]
(51) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
[目前でラルフの剣先が騎士の肩を掠める。 息を呑む気配。 それまでの余裕は失われるか 城主の白い顔がすっと青褪めて]
……ッ
[庇う騎士へと女の華奢な腕が伸ばされた]
(52) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
― 階段 ―
[集まった者たちの様子を見ていた黒犬は 頭をやや下げ、尾を振る。 見ている者がいれば、肩を竦めたように見えなくもない仕草。]
(53) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
[白刃が煌めき、足音が入り乱れる。 娘を守る騎士に刃が食い込み、新たな血の臭気が空気に混ざる。
鼻を鳴らした黒犬は、矢のように階段から飛び出し、 娘と人間どもの間を裂くように駆け抜けた。]
―――…。
[図書室へ続く扉の前で振り向いた犬は、 嘲笑めいて口の端を歪め、溶け崩れる。 ひとむれの闇となった犬は、そのまま扉の向こうへと消えた。
あとに、薔薇の花一輪残して**]
(54) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
>>46 言及した内容に対してなら…誓えます。 [言葉自体は、クラリッサが魔物でないことを想定している時の内容そのままなので偽りはなかった。より重く見ている可能性を出さなかっただけなので。]
>>47 は…はい!申し訳ございません! 集中を乱さないよう、気をつけます。 [仲間が戦っている時にのんびり会話を交わしていたことを咎められたと判断し、慌ててヒューとクラリッサの動きに視線を向けなおした。]
(55) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
[エリアスの放つ炎の矢が深紅の裾を焦がす。 焼ける匂いが僅か漂った。 燃え広がる前に其れは城主の意思で消されてしまうが 歪になった深紅の向こうに覗く細い足には 火傷のような赤い痕がうっすらとある]
邪魔しないで
[眸をヒューに向けたまま 言葉はエリアスへと]
(56) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
>>49 あ…はい。気をつけます。 [性質の悪いことに、エリアスに対して盛大に無神経な発言をした自覚も無ければ、自分の言葉がいかに表面だけを見た奇麗事の世界しか見ていないかにも気づいていなかった。 それでも、エリアスの剣幕に「試練」については思い出したくない事があるのかもしれない、と思い更に深く言及する状況でもなかったので、短くそれだけ答えて視線を向けなおした。]
(57) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
|
え…、…?
[…確か、そう。 クレアの良く口にしていた言葉だ。
薔薇に朝露の溜る美しい季節に、 湖に映る湖上の影を見ながら、繰り返し語られた]
………それ、…、 ………――なんでアンタが
――ッ、…!
[黒い、旋風。 そうも見えた。
ラルフとクラリッサの間を過ぎったものが、 黒犬と知れたのはその足が地に下りて先のこと]
(58) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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ドナルドは、×湖に映る湖上の影→ ○湖に映る城の影
2012/04/29(Sun) 01時半頃
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[ヒューはジェフリーに追い詰められ、城主にはラルフが向かっている。 ドナルドが控え、魔術師はまだ本格的な攻撃を行ってはいない。 かの騎士がどれほど手練でも、城主が魔法の使い手でも、そう長くは持たぬと思われた……彼女が普通の人間であるなら。 そして今、ラルフの剣から主を守らんと、ヒューが怪我を負った。
なす術もないように見える城主の様子を、錬金術師はじっと食い入るように見つめた。**]
(59) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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|
[階段から現れた黒犬が駆け抜ける。 通り過ぎたその黒が犬であったと気付いたのは一拍遅れて]
…………、
[はたり瞬き深い赤の双眸が犬へと向けられた。 悪戯なその気配に懐かしむように女の眸が細まる]
“ ―――― ”
[くちびるだけで名を紡いだ]
(60) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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[騎士の動きを警戒していれば、傍らからすり抜ける一陣の風。 その姿を追えば、黒い犬>>54がこちらを振り向く。]
あれは……。 やはり、闇の術なのでしょうか……?
[感心したように頷きながらも、じっとアヴァロン伯の様子を窺う。]
どうやら、そちらのお城では随分と賢い犬を飼ってらっしゃるようで。
[皮肉げな響きを籠めながら、再び剣を構える。 そして、後方に立つ仲間へと声をかけた。]
……エリアス。その犬について、何か感じる事はありますか?
(61) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
|
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[尚も見据えるヒューとクラリッサの姿。 その2人を護るように、討伐隊との間に割って入った、 一匹の黒犬の姿>>54]
なにっ!
[視線が黒犬の姿を追う。 その黒犬の姿は、ぐずぐずと溶け出し、靄のような黒い塊になって 図書室の向こうへ消えてゆく]
……今のは? あれこそ……アヴァロン伯が異端である証拠ではないのか?
[クラリッサの魔術だと思い込み、そう口にしながら 再び、クラリッサに目を向けた]
(62) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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|
―――――!??……犬……?
[戦いの様子を見守っている時、突如目の前に現れた強い気配>>54 闇で塗り固められたような漆黒の…凍りつくような威圧感のある存在。階段から飛び出した「それ」が、よりによって戦いのど真ん中を駆け抜け、図書室へと消えていく姿を呆然とした表情で見た。]
(63) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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|
騎士には用事はありません。 貴女が素直に命令に従って頂けたら彼は倒れずに済んだのでは?
[そう告げてすぐ、ラルフとアヴァロン伯の間を黒い疾風が通り抜けた。 それはまるで魔力の塊のように目に映る。 ラルフの問いかけ(>>61)には僅かに首を傾げ。]
…使い魔? いえ、違いますねあれはもっと強力な……。
[消え去った場所をじっと見つめるが魔力の残照を感じるのみ。]
アヴァロン伯、貴女は魔物を飼い慣らしているのですか?
[ヒューの側にいるアヴァロン伯をじっと見つめて様子を窺っている**]
(64) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時頃
|
――…犬? いや…、……
[違う。 瘴気が凝った様な、その姿。 黒天鵞絨に似た毛並みはひどく美しく。
――だが、嗤笑を含んだその瞳は、 鮮血に浸した紅玉髄にも似て]
……。
[――ほんの一瞬、眼が合い。 ぞくりと、得体の知れぬ寒気が背を走る。
靄と共に姿は薄れ、 残された薔薇の芳香だけが そこに確かに黒犬が居た証]
(65) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
|
…… [戦いから一歩離れて見ていた分、身軽に動くことができた。禍々しい気配の残滓を追いかけて図書室に向かって駆け出す。迷わず無防備に扉を開け、中の様子を覗き込んだ。]
(66) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
|
[黒犬が城主に与えた時間はどれほどか。 騎士へと伸ばされた手は騎士を後ろから抱きとめた]
ヒュー、ありがとう。 けれど……、無茶はしないで 貴方が居なくなったら、きっと、寂しい
[密やかな囁きを騎士に向けて 城主はその額を騎士の背へと触れさせる。 騎士が“白”と称した魔法は癒しの力。 城主は騎士の傷を癒し、彼を眠りへと誘う]
私は大丈夫だから 少し休んでいてね
[そうして騎士は城主の寝室へと転移さられる]
(67) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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|
[賢い犬という男>>61にくすりと笑った]
犬と一緒に暮らすことさえ咎められてしまうの?
[異端の証拠と断じる金髪の男>>62に揶揄る響き。 様子窺うような眼差しを向けるエリアス>>64には ことりと首を傾げて答えをはぐらかした]
(68) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
|
………。 いねえな。 こっちじゃねえのか?
[>>66ムパムピスと共に図書室の扉を開け、中を覗く。 かぶりを振り、続いてその隣に位置する作業室を。]
……?
[一瞬、塔に向かう石橋の影を走る、 黒いものが見えた気がした*]
(69) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
|
―――光を。 闇に潜みし者在れば、栄光の御手によりその姿を顕し給え。 [急いでいた為、普段より省略した呪文を短く唱え、残された闇の気配を慎重に探る。]
[図書室の窓から顔を出し、冷たい風が吹き込むのもかまわず外へと目を向ける。
黒犬を形どった何かは、塔に向かい微かな気配を残したのみで、それ以上を探ることはできなかった**]
(70) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
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>>69 駄目です。こちらからは、何も視えなくなりました。 ドナルド様の方も…でしょうか。 [作業室に向かったドナルドに声をかけ、自分もそちらへと移動していく。]
…塔に向かって、何かの気配が残されている所までしか、確認できませんでした…
(71) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
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――…貴方は知っているでしょう?
[このような事態になっては隠しても意味はない。 そう思うのはドナルドに向ける声音は嘗てのままに]
領主様は、とてもお優しいのよ
[淡いながらも何処か幸せそうな笑みを湛え 子供だった彼に向けたと同じ言葉を聞かせる]
(72) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
ムパムピスは、不安そうな表情で、塔の方角に目を向けた**
2012/04/29(Sun) 02時頃
|
[揶揄るような口調>>68は だが、生真面目な彼には届かない。 任務中に、相対した相手が このような態度を取ることはいくらでもあった]
普通の犬ならば咎めやしない。 だが、あの犬は。 途中から何か犬じゃないもの、に見えた。
それはあれが犬ではない……。 他のなにかだからではないのか? なあ、エリアス。 [エリアスに再度念を押すように、名を呼んだ]
(73) 2012/04/29(Sun) 02時頃
|
|
[エリアスの言葉>>64に頷きながら。]
なるほど…使い魔よりももっと強力、ね……。 まさしく……と言った処でしょうか。
[が、眼前で騎士の姿が掻き消えれば>>67、僅かに目を瞬かせる。]
……なるほど。 様々な力をお使いになるようだ。 ますます、油断ならない……。
[そして、城主の言葉>>68を聞けば、微かに肩を竦める。]
私も犬は好きですが。 魔性の力を持った犬と一緒に暮らす勇気は、とてもとても。 一国一城の主ともなれば、肝が据わっているというか……それも、貴女の力があればこそ、なのでしょうか。
[そう呟いて、笑うのだった。**]
(74) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時頃
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>>71 ……こっちもだ。 あの塔に、……居るのか?
[だが、『何』が。
――一瞬だけ。 あの黒犬に酷く懐かしげな表情を浮かべた彼女の表情がちくりと刺さり、『それ』がただの使い魔とは彼には思えなかった。
考えを巡らしながら作業室の側を見ていた背中に、 昔とまるで変わらぬ、美しい声がかかる>>72]
……ッ!!
[反射的に振り向いた。 信じられない、と言いたげな瞳で]
(75) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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|
[黒犬のこと。 そしてあっという間に姿を消してしまったヒューのこと]
もう一度問う。 アヴァロン伯。お前は……何者だ。
[握る剣に力を*込めて*]
(76) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時頃
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犬か如何かも 犬自身に問えば納得できるのではなくて?
[動じぬジェフ>>73とエリアスに視線を向ける。 黒犬を追うらしいドナルドとムパムピス。 その様子を認め、城主は赤らむ足を一歩後ろへ]
警戒されてしまったようね といっても、もとより隙はなかったようだけど
[肩を竦めるラルフ>>74に、ねぇ、と確かめる音]
(77) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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……なんでアンタがそれを…っ!
…………クレア、…。
[幼い日。
救貧院から逃げ出した自分に、 唯一優しくしてくれた女性。
彼女が己を拾い、まともな教会に預け。 病に伏した己を看病してくれなければ、今、此処に自分は生きては居なかっただろう。
あの頃から際立って美しく、賢明で。 そして――儚かった女性]
クレア姉ちゃん、…なのか…?
[だが本当にそうであるのなら、 ……彼女は、既に人ならぬ魔物なのだ**]
(78) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
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ドナルドは、クラリッサに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 02時半頃
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[黒犬が残した薔薇の香は 彼と出会ったあの日の薔薇と同じ香がした]
賢くて力ある犬が傍に居るなんて 頼りになって好いと思うのだけれど
[ラルフが力に触れればゆると横に首を振り]
私は――… あの犬に敵う力など有していないの
[本来ならば敵わぬであろう“血”の絆もつ彼を思い 女は釣られるように薄っすらと口の端を持ち上げた]
(79) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
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|
[ジェフの尋ねに澱みなく名乗る]
アヴァロンの領主、クラリッサ 嘗ては――…
[続けようとしたのは人であった頃の名。 ドナルドが呼びかけるその名に ふっと懐かしい想いに駆られる。 剣握るジェフに警戒の色を強めたまま ドナルドへと眼差しを向けて]
クレア、と そう呼ばれていた頃もあったわね
[認めるような言葉を口にした]
(80) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
|
|
……犬に問えとは、これはまた異な事を。 只の犬では無いと、お認めになっているようなものですよ。
[苦笑い混じりに呟きながら。 続く言葉>>79には、僅かに首を傾げた。]
ふむ……。どうやら、並々ならぬ犬のようで…?
[そうして。城主が口にする名>>79と、ドナルドが呟く名>>78とが合致すれば。 動揺するドナルドを庇うように、彼の前に立つ。]
まったく……。 吸血鬼と目される相手に、心を揺さぶられてどうするのですか。 そのような状況では、すぐに虜にされてしまいますよ?
[そう、注意を促すのだった。]
(81) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時半頃
|
異端審問同様――… 私が何を言っても貴方がたには届かないでしょう
[王命で討伐に来た者たちならば 揺らがぬものと心得ていた。 彼らの問いへの答え、はぐらかし続けたのは 人であると信じてくれた騎士の存在があればこそ。 ラルフとジェフを警戒はすれど 彼らに危害加えるような術を使う素振りは無く]
仲間思いだこと
[ドナルドを庇う様子にぽつと呟く]
(82) 2012/04/29(Sun) 03時頃
|
|
えぇ、彼が貴女に魅了されるような事があっては困りますからね。
[そう、城主の言葉>>82に返しながら。 彼女に立ち向かう様子が見られない事に気付けば、僅かに眉を寄せた。]
王城へと出向く意志もなく。 かといって、刃向かう様子も見せず。
……何をお考えで?
[優雅に佇む女性に、不思議そうに呟いた。]
(83) 2012/04/29(Sun) 03時頃
|
|
魅了の魔法なんて使わない 解けてしまえば虚しさが募りそうだもの
[ラルフが困るといった其れは杞憂だと笑う。 何かに気付いたらしい彼の問いに 僅かに腰を折り彼の眸を覗き見上げるような姿勢]
どうすれば諦めて帰ってくれるのかしら、と
[少女であった頃のように邪気なく微笑み首を微か傾ける]
(84) 2012/04/29(Sun) 03時頃
|
|
我々は任務を遂行するには、貴女を連れて帰るか、それとも……。
[再び剣を構え、目を細める。]
諦めて帰る訳にはいきません。 その時は、貴女にもご同行願いましょう。
[見上げる瞳>>84には、僅かに戸惑いながらも。 その微笑みには惑わされまいと、しかと剣を構えるのだった。]
(85) 2012/04/29(Sun) 03時半頃
|
|
王命ならば仕方ないのかしら
[ラルフの答えにふっくらとしたくちびるから溜息が零れる。 構えられた剣先の向こうにある眸見詰めたまま]
王都への召還、断るにしても もう少し良い言い訳をするべきだったようね
[ぽつと小さく独り言ちて]
貴方に譲れぬものがあるように 私にも譲れないものがあるの
[女は姿勢を正し、彼らから離れようと後ずさる]
(86) 2012/04/29(Sun) 03時半頃
|
|
譲れないもの……。
[城主の言葉>>86を反芻し、ゆっくりと頷く。]
なるほど。だからこそ、ここを動かないと言うならば。 ……やはり、力ずくでお連れするか、貴女を葬る以外にはありません。
[僅かに、悲しげな翳りを琥珀色の瞳に滲ませながら。 エストックを構えたまま、ゆっくり前に足を踏み出した。]
(87) 2012/04/29(Sun) 03時半頃
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|
――…物騒なのね
[くすりと笑み零し詰められた距離の分後ろへ足を引く。 琥珀の翳りに深紅は微か驚いたように見入り動きが止まる。 それが微かな隙となるは偶然か必然か]
(88) 2012/04/29(Sun) 03時半頃
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[深紅が驚きを見せ、動きを止めたならば。 瞬時に間合いを詰め、その懐へと潜り込む。
だが、その華奢な身体に剣先を向けた瞬間、ドレスがふわりと靡き。 相手が女性である事を思い出せば、衣の直前で止まった刃が、それっきり静止するのだった。]
……一緒に、行きましょう。 女性ならば、惨たらしい扱いも受けますまい。
[そう呟けば、微かな笑みと共に剣先が逸れるのだった。 これが、変わらぬ自分の弱さ、隙であると知りながら――…。**]
(89) 2012/04/29(Sun) 04時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 04時頃
|
[詰められた距離。 懐に入り込まれた事に気付くは瞬く間の後。 貫く為に作られた剣の先が 胸元の布を掠める手前で動きを止める。 瞬時に貫かれる覚悟をした女は ラルフの行動とその言葉にきょとりとした]
ど、して…… ?
[疑問がくちびるから零れおちる。 彼からの申し出に頷ければと思いながらも其れは叶わず]
私は此処から離れられない、の
(90) 2012/04/29(Sun) 04時頃
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|
[逸れた剣先。 微笑むラルフと視線を交える。 魔性であると知りながら優しさみせる彼に 城を預かる女は一歩近寄り身を寄せ距離を無くして]
見逃そうと思っていたのに
[男の耳朶に囁く声は酷く甘い。 躊躇うように微か震える声音]
―――……
[息を呑む気配の後、深紅の双眸がとろりと蕩けるよう。 血を欲する魔性は 彼の隙に誘われるようにその耳朶の下へとくちびるを寄せた**]
(91) 2012/04/29(Sun) 04時半頃
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ふん。 ――どうやら、聞いても無駄なようだな。
お前がどう呼ばれていたかなど、どうでもいい。 そうして……感傷でもひいて逃げようとするつもりか?
[クレアの名乗り>>80に言葉をかえす。 城内で彼女にそっくりの少女を目にした時から、 ドナルドの様子はおかしい。
恐らく彼女が知人であったことは間違いないのだろう。 だが、ドナルドの心情を忖度する義理もない]
(92) 2012/04/29(Sun) 09時頃
|
|
[その後のラルフとクラリッサのやりとりを、 警戒を解くこと無く見守る。
自分一人ならすでにクラリッサに斬りかかっていたかもしれない。 だが、討伐隊の面々はどうやら穏便にいきたいのか 彼女との対話を試みている。 そんな中いきなり斬りかかれば、 却って他のメンバーの反感を買いかねない。 そのようなことがあっては、 彼女が吸血鬼であった時に困るのだ]
(93) 2012/04/29(Sun) 09時頃
|
|
[説得を諦めたのかラルフが動く>>87 だが、クラリッサに傷を負わせようとした剣先は 彼女を傷つけることなく逸れ――
ラルフに近づくクラリッサの姿>>91は どこか、聖母のように優しくも見えたが]
(94) 2012/04/29(Sun) 09時頃
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|
[華奢な肢体が身を屈め、あかい唇が ラルフの耳元に唇が近づいた――]
(95) 2012/04/29(Sun) 09時頃
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貴様、なにを……!
[弾かれたように動きだすと、 ラルフの耳朶に唇を寄せるクラリッサ>>91に*斬りかかった*]
(96) 2012/04/29(Sun) 09時半頃
|
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 09時半頃
|
>>81 …っるせえよ!
[自分が動揺していることは自覚している。 庇われる様に前に立たれれば 己の情けなさに唇を噛み、
感情を押し殺すように なんとか彼女を睨もうとする]
城主サマ……。 アンタがクレアだっていうなら、 人間でない、という風聞を認めたってことになる。
一緒に来てもらうか―― 此処で『討伐』されるか、その二択しか無い。
(97) 2012/04/29(Sun) 10時半頃
|
|
[ならば、いっそ此処で殺しておいたほうがいいのか。 過酷な拷問により殺されるよりは。
だがその思い切りも付かぬまま、 杭を装填した弓射機を ゆっくりと彼女の心臓付近に構える]
(98) 2012/04/29(Sun) 10時半頃
|
|
[向けられた眼差しは、 昔どおりにたおやかに美しいもの。>>80
挫かれぬ為距離を取り、 彼女に擬っと狙いをつけた侭、遣り取りを見守る。
ラルフの剣が彼女の心臓に向けられれば、 一瞬矛先は揺らぐが、其の侭外れず]
(99) 2012/04/29(Sun) 11時頃
|
|
――っ >>91 ラルフ、退け!!
[ふわりと柔らかに揺れる裳裾。 クレアの眼差しが更に深き鮮血の色に変わる。
ジェフが城主に斬りかかる迄は確認せずに、 飛び掛り、ラルフを彼女から引き離そうと腕を伸ばした**]
(100) 2012/04/29(Sun) 11時頃
|
|
[城主を注視していたために、黒犬の出現>>54に気付くのが一拍遅れた。 閃く白刃と城主のあいだを裂くように過ぎっていった影に、レンズの奥を驚きに瞬かせる。 そこに浮かぶは困惑と逡巡、そして僅かの不純物《名状し難い感情》。
それも僅かの間。 驚きから回復した錬金術師の眼は、図書館の前で振り向いた魔犬と領主の間を、どちらを選ぶべきか思案するように往復した。 その視線が、城主の赤い瞳に浮かんだいろを、紅い唇が紡ぐ音なき言の葉>>60を捉えた。]
“ ―――― ”
[続く決断は一瞬だった。]
(101) 2012/04/29(Sun) 11時頃
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|
[先に図書室に駆け寄った修道士の後を追い、自分も中に飛び込む。 だが、一歩遅かったようだ。 ムパムピスとドナルドの会話を聞き、追跡を断念する。 修道士に見出せないものが、それよりも時間も遅く手間の掛かる自分がすぐに探し出せるはずもない。
今は、「黒い魔犬の気配は北側の塔に向かっていた」と知ればそれでよい。]
(102) 2012/04/29(Sun) 11時半頃
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―宴会場― [そこに戻ったのはドナルドやムパムピスより先であったか。 城主との対峙は膠着に陥ったようだった。 止まった剣の代わりに言葉を切りつける戦いが続いている。 そこにあのヒューと名乗った傷だらけの騎士の姿がないことに小さな疑問を覚えつつも、また距離をとって万一の際の牽制の準備を始めた。]
(103) 2012/04/29(Sun) 11時半頃
|
|
昔話をして感傷がひけるほど 貴方がたは甘くないのでしょう ?
何者かと問われたから 名乗ったまで――…
[ジェフが欲したであろう答えは薄っすらと分かっていたが 言葉にせずとも彼らの中でその答えは出ているだろう。 確認の為の名乗りは野暮というもの]
(104) 2012/04/29(Sun) 12時頃
|
|
[前の食餌から随分と間が空いていた。 ヘクターが討伐されてからの間 領主の役割を代行してきた女が 十年余りの年月討たれずにいたのは 維持するに必要と思われるだけの食餌しか口にせず 領地での行方不明者の数が騒ぎになるほどの数で無かったからか。
欲しいと思い寄せたくちびるは ラルフの首筋に触れるのみ。
牙を彼の肌に宛がうことさえなく、退く]
(105) 2012/04/29(Sun) 12時頃
|
|
[遂にラルフが城主を追い詰めた――ように見えたが。
女性を傷つけられぬ甘さが仇となったか、逸らした剣の隙を捉えて城主がラルフに迫るを見、思わず息を呑む。 後方の自分が駆け寄るより、ジェフリーが城主に向かって剣を振り下ろすが早いと――一瞬の判断を下した。
ここまではまだ対処不能の事態にはなっていない。 城主アヴァロン伯が、想定していたよりも弱いように見えるのが計算違いであるほかは、何の問題も起きていない。**]
(106) 2012/04/29(Sun) 12時頃
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|
[ジェフリーの問いかけ(>>73)に頷き。]
ええ、あれは魔物です。
[続くアヴァロン伯とラルフのやり取りを静かに見守る。 黒犬の存在も気にはなるが、ドナルドとアヴァロン伯のやり取りも気にかかる。 彼女が本当にドナルドの言う人物なのだったら、最早人間でないのは確定だろう。
――その方が助かりますね。
躊躇わずに攻撃が出来る。 そう思うと安堵の気持ちが広がった。]
(107) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
|
[ラルフの説得の甘さに苦笑が漏れる。 気持ちは分からなくもない、見た目は人間と変わらないのだから。]
――…。
[アヴァロン伯がラルフへと近寄り、その首筋に唇を寄せるのが見える。 魔法を撃とうか迷うが、ラルフまで巻き込むかもしれない。 その一瞬の躊躇いの間にジェフリーとドナルドが動いていた。
いざとなれば味方を巻き込んででも。 そう肝に銘じ、事態を見守る。]
(108) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
[アヴァロン伯の言葉>>90に、微かに表情を綻ばせる。 あぁ、やはり話してわかる相手なのだと。 そう思い、剣先が完全に下りた瞬間――…。
――――クラリッサの身体が動いた。]
(109) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
|
[甘い声がすぐ耳元で響く。 脳を蕩かせるようなその声に、一瞬くらりと目眩がし。
だからこそ。 どうしてそんなに近くで声がしたのか。 注意を促す声>>96>>100を聞くまで、理解が追いつかなかった。]
(110) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
|
――――――っあ…。
[耳朶のすぐ下に唇が近づく感覚と。 後方から手を引かれる感覚と。 それらを同時に感じながら――…。
気付けば、目の前にはジェフの背中>>96があって。 半ば呆然としながら、自らの首から上方をなぞるのだった。]
(111) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
|
[ジェフに対峙せんとしたことが仇となる。 握る剣が腕の片方を掠めた後 剣先が深紅のドレスを裂き城主の胸を貫いた]
……ッ
[驚いたように息をのむ気配。 剣の冷たさを感じるは一瞬。 熱と痛みに女の相貌が微か歪む]
(112) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
クラリッサは、ラルフの呆然とした表情が視界の片隅に映り込む。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
何方かの甘さがうつったのかしら
[呟く声が痛みに震える。 ジェフから逃れようと身を引けば 鋭い刃が更なる熱と痛みを齎し女を苛む。 傷口から溢れる赤がドレスを濡らし 城の床に血溜りを作りゆく]
(113) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
|
[次に目に入ったのは。 真紅のドレスを貫く、ジェフの剣。>>112 美貌が歪むのを目にすれば、一瞬近寄りかけるも。
城主の胸から零れる雫がドレスをより一層色濃く彩り、床を紅に染める。
その光景にまるで魅入られたかのように、呆然と立ちつくした。]
(114) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
|
[ジェフリーの剣がアヴァロン伯の胸を貫いた。 彼女が人間ならこれで終わり。 しかし吸血鬼ならば。]
…まだ、終わりませんね。
[吸血鬼が完全に死に至るには。 首を落とす、銀で出来た武器や杭で心臓を貫くなどの方法がある。 他にも方法はあるのかもしれないが、それ以外は知らない。
アヴァロン伯の声が震えている。 溢れる血は赤く、床を濡らして。 その様はまるで。]
まるで、人間のようではありませんか…。
(115) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
|
ラルフは、クラリッサの紅に彩られた姿に、思わず感嘆の息を漏らした。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
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[血は力の源。 このまま血を失い続ければ――。 警鐘が鳴り響くかのような感覚]
先の炎だけでは まだ、遊び足りないのね
[終わらぬだろうと踏むエリアスに 吸血鬼は軽口を紡いだ]
(116) 2012/04/29(Sun) 13時頃
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>>111 …っぼうっとしてんじゃねえよ! どっちが魅了されてんだ!!
[ラルフに叫び、乱暴にその服を引いて距離をとらせようとする。 長剣が肉を貫く音に一瞬ぎくりとし── 振り向いて、其れが思うとおりのものと知った]
……クレア、……
[痛みに堪えながらも、夢見るように呟く娘。 深紅のドレスを、さらに深い赤が汚していく。
人間ならば助かるまい。──いや、声すらも出せまい。 だが]
(117) 2012/04/29(Sun) 13時頃
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クラリッサは、ドナルドが呼ぶを聞き、眸が一度そちらに向けられた。
2012/04/29(Sun) 13時頃
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[人間のようと言われた吸血鬼。 十余年の歳月では人間であった事を忘れ切れなかった。 主が人間の手に掛かったあの時 女を匿ったのは彼の方に他ならない。 こうして危機に陥り思い浮かべるのもまた――]
“ My Lord ”
[個を思いながら個の名は紡がず その姿を探すように女の双眸が揺れ彷徨う]
(118) 2012/04/29(Sun) 13時頃
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[パチン、と。 重い腕を持ち上げ指を鳴らせば目晦ましの閃光が二階に満ちる。
光がおさまる頃、人間の眸に映るのは 螺旋階段を上ろうとする城主の後ろ背。
赤い赤い血の跡を残しながら 女が目指すは物見塔の屋上――**]
(119) 2012/04/29(Sun) 13時頃
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[狙ったのは、クラリッサのかぼそい背中。 斬りつけられれば、痛みで動きが鈍るだろう そのあいだにラルフを逃がせれば…… そう思った行動。
だが、彼女がこちらの動きを封じようとしたことが 却って仇になり、 長剣は深々と彼女の心臓に突き刺さる
目の前で白い貌が苦痛に歪み―― 美しい女は、それでもなおその美しさを、手放すことはないのだなどと、 些か場違いな想いを抱く]
(120) 2012/04/29(Sun) 13時頃
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― 屋根の上 ―
[監獄塔へ消えた闇の欠片は 宙を跳んで城館の屋根へと渡っていた。
再び犬の形を縒り戻して、鼻面を上げ耳を立てる。 鼻先にただよってくるのは、血臭。
眷属の―――― 甘く、濃密な ]
(121) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[黒犬は、言葉を発しない。 ただ、喉を膨らませ、曇天の空に向けて 低く、長く吼えた。]
( クレア―――…… オレのシェリ《愛し子》。 もうすぐだ。もうしばらく、待て )
[意志は地の底より娘へと放たれる**]
(122) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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す、すまない……。 …………ありがとう。助かったよ。
[ドナルドの言葉>>117に、肩を震わせながら答える。 事実、彼が身体を引いてくれなければ――。 自分は、この身に吸血鬼の牙を刻まれたのだろうか――…? そう思えば、全身が震えそうになるが。
あの瞬間、嗅いだ香気。 耳元で聞こえた、甘い声。
果たして。 こみ上げる震えは、恐怖か、それとも――…?]
(123) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[城主の言葉>>116を聞けば。 あぁ、この段に及んでいまだそのような余裕を出せるとは、やはり只の女では無いのだと。 その血に塗れた姿に駆け寄ろうとすれば。
――――一瞬の光閃。
光が収まり、目を開けた時には。 既に女の姿は螺旋階段へと遠くなっていた。]
(124) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[彼女が刃から逃れようと藻掻くほど、 ドレスよりなお鮮やかな赤が、 彼女のドレスと彼女の居城を濡らす。
人間なら確実な致命傷だが エリアスに向かい言葉を発するその姿>>116は 紛れもなく、彼女が人間ではないことの証。 止めを刺そうと、ベルトから銀のダガーを抜こうとして]
うっ……。
[彼女の指がパチンと鳴れば、眩しい光>>119が部屋中を照らし、 直射を避けるように、目をつむった。 やがて再びその瞼を開けた時には、彼女の姿はなく 後に残るは、あかいみちしるべのみだった]
(125) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[軽口を叩くアヴァロン伯(>>116)にそんな余裕があるのなら、やはり人間ではないのかと思い直す。
アヴァロン伯が何かを紡ぐ声が聞こえる。 彼女が指を弾けば宴会場を真っ白に染めて。]
―――ッ!!
[目が眩み、きつく瞼を閉じる。 光がおさまったのを感じて目を開ければ、螺旋階段を上るアヴァロン伯の姿が映った。 彼女の行き先を示すように血の跡が続いている。]
あれだけの傷、出血…。 やはり人間ではないのですね。
[まだ生きている。 追うべきかどうか、確認するようにその場にいる全員へと視線を投げた。]
(126) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[しばし呆然とした後。 自らの耳朶の下に怖々と触れ。 その肌が滑らかな事にホッと安堵の息を零す。]
……やはり、吸血鬼というのは本当だった…の、か……。
[そう、青ざめた表情で呟いた。]
(127) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[愛おしげに彼女が囁く表情は、 かつて見たものとおそらく同一の種類。
向けられる対象も同じなのかと考え、 遙か昔に感じた嫉妬のような靄が心を覆う
──それは、一瞬の閃光により遮られたが]
ち…っ
[ラルフの腕を掴んだ際に放り投げたボウガンをひっ掴み、今までとは多少違う、銀色の杭を装填する。
木製の杭では燃やされてしまう。 命中精度は遙かに劣る重い杭──だが、吸血鬼たるものには幾許かでも有効だろう]
(128) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[エリアスの視線>>126に気づくと]
ああ……。どうやら密告は本物だったようだ。 だが、敵も相当な深手を負っている。 追うのは容易いだろう。
……止めだが。 ドナルドかラルフ。どちらかが刺すことを提案する。
今後もハンターを生業にするのであれば、 情を断ち切ることを覚えておく必要がある。 私には、二人とも、今の段階では危なっかしく見えるからな。
[ドナルドとラルフに交互に視線を向けて、そう告げた]
(129) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[ジェフの視線を受ければ、微かに息を吐く。 そうして、その言葉>>129には、小さく頷くのだった。]
…………わかった。
[ジェフの言葉は正しい。 それは自分でもわかっている。 何度言われても治せぬ、それだけが自分の弱点なのだと知りながら。
同様に言われるドナルドの方に視線を移せば。 まるで悪戯を叱られた子供のように、肩を竦めて苦笑いを浮かべた。]
(130) 2012/04/29(Sun) 14時頃
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[ジェフリーの言葉(>>129)に考えるように間を開け、頷いた。]
貴方の考えは分かりました。 私も賛成しておきます。
見た目が我々人間と同じ、情に揺れる気持ちは私も同じです。 ですのでお二人の気持ちも分かるのですが…。
[自嘲するように苦笑を浮かべ。 ふと真顔に戻り。]
私はあの黒い犬が気になります。 アヴァロン伯があの犬に敵う力など持っていないと言ってましたよね。 それが事実ならアヴァロン伯よりもずっと脅威だという事に…。
[命令はあくまでアヴァロン伯についてのみ。 他の魔物についての言及はない。 だが放置していいものかどうか、迷うように黒犬が去っていった方を眺める。]
(131) 2012/04/29(Sun) 14時頃
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エリアスは、ジェフはどう考えているのだろうと気になっている。
2012/04/29(Sun) 14時頃
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[エリアスの話>>131に返答をする]
黒い犬?ああ……そうだな。 私はあれをアヴァロン伯の力だと思っていたが、 あれの力のほうが強大だとしたら、 アヴァロン伯のほうが、別の力によって生み出された、 ということも考えられるな……。
あの犬は姿を消した、といっていたな。 魔物の類なら、いつ不意に現れるかわからん。 いずれにせよ、警戒を怠らないことだ。
[今、現在居場所がわからないのであれば、対処のしようがない。 深いため息をついた]
(132) 2012/04/29(Sun) 14時頃
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[膝を突き、がちゃりと杭を装填する。 その姿勢のまま、ジェフを見上げた>>129]
──わかってるよ。 俺がやる。
[捕らえたところで彼女を救う術はない。 ──欺瞞かもしれずとも、苦しみを長引かせぬようここで命を取るのが最善。]
……。 [ボウガンを持ち上げると深く息をつき、立ち上がった。 ラルフの表情を見ると、僅かに隻眼を瞠目し、苦笑する]
……ま、だがこれ、重くて命中率悪いんでな。 [銀の杭を軽く武器を上げて示し]
ラルフが手伝ってくれると、心強いぜ。**
(133) 2012/04/29(Sun) 14時頃
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エリアスは、どうしようか、と思案している**
2012/04/29(Sun) 14時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 14時半頃
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黒い犬、ですか……確かに。
[アヴァロン伯の言葉を思い出せば、あの犬は並々ならぬ存在と予想がつく。 ジェフの言葉>>132に頷きながらも、改めて事態の重さに戦慄が走るのだった。
ドナルドの言葉>>133を聞けば、ゆっくりと頷く。]
もちろん。 僕に出来る事であれば、全力で。
[もし仲間が危機に瀕するようであれば、先ほどのような躊躇いを見せている場合ではない。 そう、自分に言い聞かせながら――…。]
(134) 2012/04/29(Sun) 15時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 15時頃
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― 屋根の上 ―
[風の臭いを嗅いだ黒犬は、 屋根の北端に寄って、下を覗き込む。 舌を出して口の周りを舐めた犬は、 少しばかり、その大きさを増していた。
注意深いものがいれば気付くだろう。 吸血鬼の娘が流した血の痕は、 城そのものに吸い込まれるように薄れていく。 大量に零されたはずの血は、 しばらくすれば、点々と薄い痕を残すのみとなろう。]
(135) 2012/04/29(Sun) 15時頃
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[ 黒犬の声が、彼の君の言葉を娘に伝える ]
[ 女は大きな眸を更に大きくして ]
[ ――嬉しそうに、微笑んだ ]
(136) 2012/04/29(Sun) 15時頃
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―― 物見塔の屋上 ――
[螺旋の階段の残る赤は人を誘う道標。 心の臓を掠めた刃の名残を感じながら 女はその胸を強く押さえ物見塔をのぼる。 屋上へと辿りつけば強い風が亜麻色の髪を浚う]
――…は、ぁ
[荒い吐息がやけに耳につく。 追っ手は現れるだろうか。 未だその姿は見えず女はずるりとくずおれるようにして 城壁にその背を預けた]
(137) 2012/04/29(Sun) 15時頃
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[ドナルドと出会うはヘクターとの再会果たす少し前。 城主ヘクターに憧れ抱く娘が人間であったあの頃 湖岸に佇む幼き少年を見つけたのは偶然。 草臥れた姿には逃げる過程の疲労が見えた。
“――大丈夫?”
ありふれたささやかな言葉を少年に向けて 彼の傍へと娘は歩み寄る。 案じるように手を差し伸べ彼の手に触れれば 疲労の為か病をえていたのか熱を帯びているよう。
名も知らぬ少年をほおってはおけずに 近く信頼のおける教会へ彼を預けることにした]
(138) 2012/04/29(Sun) 16時頃
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[寝込む少年を看るは必然。 彼が目を覚ますまでは教会に泊り込み 幼きその傍らに付き添い夜を明かした。
次第に回復し元気になってゆく姿に 娘は安堵したのを覚えている。
“元気になってよかった” “私ね、クレアっていうの”
“あなたの名前、おしえてくれる?”
彼の過去は問わず名だけを尋ねた]
(139) 2012/04/29(Sun) 16時頃
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[それは長いようで短い時間。 湖上の影を見詰めながら城主の事を少年に語る。
クレアが幼い頃に城に迷いこんだ事。 城の中庭に深紅の薔薇が咲いていた事。 薔薇の花がとても綺麗だった事。
城主がクレアの髪に薔薇をさしてくれた事。
嬉しそうに幸せそうに。 それはまるで夢見るような響き]
(140) 2012/04/29(Sun) 16時頃
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[或る日、クレアは少年に言う。
“ドナルド、喜んで” “私、お城で働ける事になったの”
“きっと城主さまにもお会いできるわ”
娘は自らの身に起こることを知らぬまま 城にゆき城主に会えるだろうことをとても喜んでいた]
(141) 2012/04/29(Sun) 16時頃
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ジェフは、クラリッサに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 16時頃
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[眼裏をも灼く閃光が収まると、錬金術師は咄嗟に両目を庇って掲げた腕を下ろした。]
……最後の悪あがき、でしょうか。 逃げられると厄介ですよ。 吸血鬼の中には、霧や狼に形を変えられるものもいると申しますから。
[それは、エリアスの黒犬への疑念を強化するのか、それとも逆に逃亡した城主に注意を向けさせたか。 眼鏡を指先で押し上げ、螺旋階段の先を視線で促す。 声もレンズの奥の瞳も真剣なのに、相変わらず口元だけが笑んでいるかのようだ。]
(142) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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レオナルドは、ラルフの首筋を見て。
2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[城主ヘクターに見逃された幼き獲物は 蕾であった華を綻ばせて彼の手の内へと舞い戻る。
“――城主さま”
城内で彼の姿をみつけ娘は声を掛ける。
“覚えておられますか?” “以前迷い込んだクレアです”
ヘクターにとってはささやかな出来事だったろう。 覚えていて欲しいと思いながらも 覚えていない不安も確かにあり声が微か震えた。
“あの時は、薔薇の花を、ありがとうございます”
長く言いそびれていた礼の言葉を 娘は漸くヘクターへと伝え華の笑みを浮かべる]
(143) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[地下深くで蠕動する闇は、なおも濃く、深くなっていく。 僅かに苛立ちの波動を放つ闇の中、 意識が描くのは、鮮やかに浮かぶ過去の情景。 再び城に訪れた、あの娘の姿。
粗相した城の召使いをひとり辞めさせ(処分し) 新たな召使いを雇うべく、人を捜させた。 そのとき、彼女がやってきたのだ。
幼い頃の面影を残しながらも、美しく成長した娘は
闇の領主の心を強く掴んだ。]
(144) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[耳朶の下に何の傷痕もないのを確認し、心の底から安堵した顔で微笑んだ。]
良かった。 傷は付いていませんね。
吸血による呪いは私には治療できませんので……
(145) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[血に塗れたクラリッサの手には深紅の薔薇が一輪。 それは黒犬の残した薔薇の花。 傷を塞ぐ為の魔力を女は薔薇を手繰り寄せる為に使った。 愚かだと人は笑うかもしれない。 けれどクラリッサにとっては大事で――]
――…ヘクターさま
[二人きりの時にしか紡がぬ名を紡ぎ 薔薇の花を見詰める女は儚い笑みを浮かべた**]
(146) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[覚えているか。 問われて、薔薇の香りとともに出会った時のことを思い出す。
”ああ。あのときの薔薇の娘だな。” ”クレア、か。良い名だ。”
緊張しているようにも見える娘に笑いかけ、 礼には手を振って、それには及ばないと示す。
”おまえに似合うと思ったまでだ。” ”薔薇の方が喜んでいるだろうよ”
娘の口元に綻ぶ笑みに、目を細めて頷いた。]
(147) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[それからすぐに娘を召し抱え、側近くに置いて愛でた。 花愛でるごとく、触れることもせず。 伸びやかに育つに任せ、手折ることもせず。
人間を食い散らかして平然としていた領主が、 このときはいくらか落ち着いていた。 消える領民の数は減り、監獄塔からの悲鳴も途絶えた。
しかし、穏やかな日々は、ひとつの報せで破られる。]
(148) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[領民が、討伐隊を呼ぼうと相談していると、 領主を殺そうとしていると知って怒りを発し、 すぐさま中心人物らを喰い殺した。
血の匂いを染みつかせたそのままで 城にとって返し、娘を腕の中に抱きしめたのだ。
―― おまえを手放しはしない。 ―― オレのものになれ。永遠にだ。 ―― 誰にも、渡すものか。
衝動のままに娘に牙を立て、命尽きた娘に血を注ぐ。
薔薇咲き乱れる中庭で初めの血を与えられた娘は、 闇の色香を得て、いっそう艶やかに咲き綻んだ。 どんな薔薇よりも華やかに、美しく。]
(149) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[それからほどなくして、城に討伐隊が押し入った。]
(150) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[討伐隊が領地に入り込んだと知って、 娘に手紙と領主の印章を持たせて、血族のもとへとやった。
予感だったのか、覚悟だったのか、 今となっては自分でも判別がつかない。
結局、自分は人間共に討たれ、 この城で眠りについた。]
(151) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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|
[最後に、"娘"へと飛ばした思念は届いていただろうか。 目覚めたら聞いてみようかと思う。
―――いずれ、おまえの顔を見に蘇る。 なにかあれば、おまえの血を注いで名を呼べ。 いつでもおまえのために力を寄越そう。
元気でな、オレのシェリ。]
(152) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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― 屋根の上 ―
[黒犬の視線の先、 物見塔の壁の隙間に、鮮やかな深紅と亜麻色がひるがえった。]
……………。
[ぴんと耳を立て、風に飛ばされる小さな音を拾い上げて、 黒犬は、一、二度鼻を鳴らした。 よりいっそう濃くなる血の香に低く唸ったあと、 身軽に屋根を駆け下りて、塔へ続く石橋に降り立つ。
そこからなら、宴会場と塔を繋ぐ胸壁が、よく見えた。]
(153) 2012/04/29(Sun) 17時頃
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|
── 城主の部屋 ──
[魔法の眠りから目を覚ましたヒューは意匠の細やかな、だが華美ではない天蓋つきのベッドの上にいた。 清潔な寝具に片頬を埋めた俯せの姿勢から、ゆるりと瞼をもたげる。
通気口の修理だとかチェストの移動だとか、そんな男手の必要な時に数度、入ったことがあるだけだったが、ここが城主の──クラリッサの私室だということは思い出せた。]
な… に ?
(154) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
|
|
[未婚の女主人の寝台である。 枕にほのかに亜麻色の髪の残り香を感じれば、混乱と羞恥が同時に押し寄せて、顔にカッと血がのぼった。
やむを得ぬ事情があろうと騎士たる者のすべきことではない。 不敬罪で自分を罰したいくらいだ。]
(155) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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―螺旋階段―
[血痕を追い、螺旋階段を上がる。 薔薇のような鮮血は固まり凝ることなく、 不自然なほどの鮮やかさで 追跡者を物見の上へと誘っていた] ……こっちか。
[二階から、三階へ。そしてその上へと。 響く靴音。 ――石を蹴る其れに、幼い日を思い出す。 飢えていた。凍えていた。 熱に浮かされて見上げた湖には―― そう、暗い影が聳えていた。 彼女は佇み、 全ての美しい思慕を込めた様に城を眺めていたのだ。
己に手を差し伸べてくれる、その時まで]
(156) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[痛みのない拳を強く握りしめた時、不意にこうなるに至った「事情」が脳裏に甦る。]
(157) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[クラリッサを魔物だと言って引っ立てて行こうとした男たち。 叩き付けられた欺瞞。強情。信仰。過去の憧憬。 張りつめていた空気が破れ、振り抜かれた刃。 炎。滴る血。黒い犬。 背に触れた陶磁の肌──
「私は大丈夫だから 少し休んでいてね」
そして身体を満たした優しい鈍麻。]
(158) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[どれほどの時間を自分は眠っていたのか。 乾いた血はそのままだけれど、傷は癒されている。 クラリッサが、自らの生命力を与えてくれたようにも感じられた。 あれから彼女の身はどうなったのか。 あの場にいた男たちが収穫もなしに帰ったとは思われない。]
姫 …っ!
[ヒノキの棒はどこかで失くしたらしいが、ベルトに差したナイフはまだそこにあった。 それだけ確認して、ヒューは部屋の北側にある唯一の扉に手を*伸ばす。*]
(159) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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……クレアは、…誰を待ってるんだ…?
[階段を登りながら、独りごちる。
幼かった自分の知るクレアの想い人。 『城主』との想い出を語る彼女の姿に、 胸が痛むような妬心を覚えた過去。 >>141無垢に頬を染め、 まるで『彼』の元に嫁ぐかのように 幸福そうだった姿。
――すぐ後に己は逃げ出した救貧院に見つかり、 別の施設へと移されることになって]
(160) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
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(……そこも逃げて。傭兵団に飛び込んだ。武器拾いとして) (なんとか一人前になりたかったんだ。 領主サマみたいに偉い奴になんてなれない、だけど) (せめて…、クレアがどこかで、 俺の話をしてくれるような、そんな男に) (でも次に訪れたときは、…クレアは、死んだって…) (城で戦いがあって、巻き込まれて、皆……)
(違う、……そうじゃねえ。 そんなことを考えてる場合じゃない)
(ならばクレアは、
――『領主様を待ってる』、のか?)
(161) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[レオナルドが確認してくれれば>>145 自らも再び安堵の息を零す。]
良かった……。 ありがとうございます。 ご心配をおかけしました。
[レオナルドのみならず、周囲へも軽く頭を下げるのだった。]
(162) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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ひとまず、追いますか……。
[そう呟き、血痕を頼りに螺旋階段からその上を目指す。 その色が少しずつ薄れていく事には、気付かぬまま。
数名の足音が響く螺旋の空間。 登りながら、小さく呟くのだった。]
……何故、彼女は何も反撃をしないのでしょう…。 出頭を拒みはしても、我らを攻撃するでなく。 …………全員、血を吸う為なのかな…。
[ゾクッと背を震わせて、唇が触れた首元へと手を伸ばす。]
……どうも、彼女の考えがわからないな。
[そう呟き。階段の上を見上げた。]
(163) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[>>163 ラルフにちらりと視線をくれ、 長い階段を登りきろうと、足を速めた。]
……此処を離れられないのかもな。 留守を守ってる、…って、そんな風に聞こえた。
[懐を探り、刀子を引き出しておく。 人ならぬ者と戦うのなら、先手を取るしかない。 ラルフやヒューの様な騎士道精神とは、本来男は無縁だった]
アヴァロン伯が『人間だった』なら… 彼女をそんな風にした奴が、どこかにいる筈だ。
[それが誰か見当がつく気がして。 ――片目を細める]
そいつの訪れを待ってるのかもしれない。
(164) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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|
[螺旋階段はやがて終わりを告げる。]
……気をつけろよ。
[短く目配せし、風の強い屋上へと一気に上がりきる。
――城壁に凭れた彼女の姿は直ぐに知れた。>>146 その手に持つ薔薇に目を眇め――
物を言うことも無く、薔薇めがけ、刀子を放った//]
(165) 2012/04/29(Sun) 20時頃
|
|
[ヘクターに与えられた血が城へと還ってゆく。
薄れ掛けた意識に過ぎるのは血を与えられたあの日の事。 衝動の理由が語られていたなら 元より貴方のものだったと笑うのだろう。 血と共に奪われた生命。 血と共に与えられた二度目。 薔薇の香りに生々しい血の香が、混じる]
――…、
[もう一度音なく紡がれる『彼』の名。 別れの日に向けられた思念が真実であるなら――]
(166) 2012/04/29(Sun) 20時頃
|
|
誰かを、待ってる……?
[ドナルドの言葉>>164に一瞬足を止め、目を瞬かせる。 吸血鬼についての知識は、一般的に知られている物くらいしか無い。 朧気な知識を紐ほどく。]
……アヴァロン伯自身が、誰かの眷属であるという事か…?
[その考えを、ゆっくり頭を振って振り払いつつ。 ドナルドの後を追って、螺旋階段を駆け上がるのだった。 そうして、屋上へとたどり着けば、目指す真紅のドレス姿が。 ドナルドが刀子を放つのを横目に、こちらも剣を抜き構えながら前へと出た。]
(167) 2012/04/29(Sun) 20時頃
|
|
[手の内にある薔薇が花弁を散らす。 遅れて娘の身体に衝撃が伝わった。 刀子が浅く鎖骨の下の肉を抉る。
開かれたくちびるは音を結ばぬまま 悲鳴上げることを拒むように噛み締められた。
伏せ勝ちであった睫が持ち上がり 刀子を放った者をきつく見据える]
(168) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
|
|
逃げられない
私も、 あなたたちも
[追ってきたドナルドとラルフの二人に、告げた]
(169) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
|
|
[城を閉ざすだけの力は残っていない。 けれど主の気配は確かに近く感じられた。 予言めいた言葉を口にした娘は――
大きく成長したドナルドを前に、微笑む]
(170) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
|
|
追っ手があなたでなければ 反撃できるのに……
[過去の縁が情となり枷となる]
(171) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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|
貴女も、ですか?
[城主の言葉>>169に、僅かに首を傾げる。 彼女自身もこの城に、また何かに囚われてるという事なのだろうか。]
……何から逃げるというのです?
[予断無く剣を構え、一歩前に踏み出しながら。 そう尋ねるのだった。]
(172) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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―螺旋階段― [戦士たちの後ろ、小走りに階段を上る。 歳の所為か鍛え方の差か、彼らに比べ錬金術師の足は決して速くはない。 少しばかり息を乱して歩を緩めると、自然床に目が行く。
石造りの踏みづらに、鮮やかな赤の散り滴った跡がある。 城主の残した血痕――だが、少しばかり不自然に感じたのは、生命の根源を探る実験の過程で身についた知識か、治療師としての経験ゆえか。 白布を巻いた右手を伸ばし、指先で血の痕に触れ、
――乾くのが早い。
石に滲みた血液が酸化して変色するには、まだ間があるはずだ。]
(173) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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そうですね、今はアヴァロン伯を第一に考える時ですし。
[ジェフリーの言葉(>>132)に頷き、血痕の続く階段を見上げる。 彼女は何故、逃げる姿をわざわざ晒したのか。 騎士であるヒューを一瞬でどこかへと転送させる力量。 あれだけの能力があるのなら、自分自身をどこかへ転送させるのも出来たのではないか。 その考えが頭から離れない。
――罠でしょうか?
思案に暮れながら階段を上っていく。 注意力が散漫なせいか血痕が薄れていっている事には気づかない。 ラルフとドナルドの会話(>>163>>164)を聞いて眉を寄せ。]
そのアヴァロン伯の待っている人物とは何者なんでしょうね。 やはり吸血鬼なんでしょうか。 吸血鬼は人間を自分の眷属に変えてしまうと言いますし。
[不安が滲み出ないように努めて淡々と言った。]
(174) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[>>168 刀子は城主の華奢な鎖骨を掠め、 鮮やかな朱が空に舞う。
こちらを見据える深紅の瞳を、 感情を押さえ込んだ侭見返して、
ゆっくりとその心臓に向けてボウガンを構える]
――アヴァロン伯クラリッサ。 ………クレア。
(175) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 20時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 20時半頃
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― 螺旋階段 ―
[当初は二人に任せて、黒犬の捜索を行おうかと考えた。 だが、果たして本当に信用できるのか? また先程のようなことが起きれば―― 次に遭遇した時に、彼らは敵かもしれないのだ。
結局見届ける為に、殿から長い螺旋階段を昇る]
(176) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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――…私は あなたたちから逃げられない、でしょう ?
[ラルフの問い掛けに僅か首を傾けて]
あなたたちは……
[誰から、とは言葉にせぬままくちびるを結ぶ]
(177) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[ドナルドがボウガンを構えるのを見れば、自身も剣を銀のレイピアに持ち替え。 ボウガンの斜線を塞がぬよう、間合いを詰めるのだった。]
(178) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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――…それは、 ……アンタの『あの人』からか。
[逃げられない、と語る彼女の眼差しは酷く静かで。 内容の恐ろしさを判じる前に、思わず苦笑が浮かぶ]
こんな時にさえ、 ……いつだって、『奴』の事なんだな。
[柔らかな微笑は、まるで大きく成長した弟を喜ぶ、 姉のように優しいもの。
けれど其れが、 ――かつて望んだようなものになることは、 永劫に、ないのだと]
(179) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[だが精査している時間はない。 階上からは戦士たちの足音と話し声が、狭い筒状の石壁に反響して聞こえてくる。
そう、 アヴァロン伯が過去には人間であり、 『真の城主』を待つというのなら、
その声に急かされるように、彼らに追いつくべく可能な限りの速さで階段を駆け上がった。]
(180) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[懐かしい名で呼ばれ 深紅の双眸がドナルドへと向けられる。
狙いを定める隻眼をじっと見詰めて 女は観念したのか 胸へと宛がっていた両の手を下ろした]
ドナルド
[応じるように名を紡ぐ]
(181) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[螺旋階段を上る。 一足先に上っていたラルフやドナルドが止まり、彼らの視線の先を辿ればアヴァロン伯が壁に凭れ掛かっているのが見えた。
彼女に止めを刺すのは自分の役目ではない。 黙って見守っているとドナルドがアヴァロン伯へと向かって刀子を投げる。
――逃げられない?
何から逃げるというのか。 頭を過ぎるのはアヴァロン伯が待つという人物――そして黒い魔物。 不安が膨れ上がる。 そういった弱い心に漬け込まれる、だから考えてはいけない。 そうは思っても一度感じた不安は消える事なく胸中を燻り続ける。]
――…。
[考えを振り払うように頭を緩く振った。]
(182) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[城主の言葉>>177とドナルドの言葉>>179に、不思議そうに眉を寄せる。]
……“奴”とは? ドナルドは、一体何を知っているんだ…?
[銀のレイピアを手にしたまま。 自分にはわからぬ会話を続ける二人を、じっと見つめていた。]
(183) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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――嗚呼
そんなことまで覚えていたのね
[ドナルドのいう『あの人』は クラリッサが思い浮かべた者と同一だろう。 懐かしむように女は呟く。 レイピア構えるラルフが問う姿をちらと見遣るが 口を挟むことはしなかった]
(184) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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[>>171 哀しげな彼女に隻眼をゆがめる。 油断をそそる為とは思わない。 彼女は死を覚悟しているのだろう。――それでも、]
悪いな。 ………『領主様』は、 アンタがずっと想いを抱き続けてきた男は、
恐らく、アンタに第二の生を与えたのかもしれない。 なら……
(185) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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|
……そうだな。 どうやら、ドナルドの知っている娘がかつて人間だったことは 確かなようだから。 他にも吸血鬼がいるのかもしれない。 それも彼女より強大な……。
[エリアスの言葉>>174に返事をする。 血の乾きが早いことには、全く気づくことはない]
(186) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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第二の死は、俺に。
――俺に殺されちゃくれねえか、
……クレア。
[全てを受け入れるように両手を広げる彼女に笑む。 真っ直ぐに銀の杭をその胸に向けて
――引き金を、引いた]
(187) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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――…あなたは自らの名誉の為に 手柄を立てずとも良いの?
[嘗て魔女と呼ばれた者。 術に長けたエリアスが思案する様子にそと尋ねる]
(188) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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―少し前図書室→宴会場―
[>>72>>75アヴァロン伯と思しき女性を知っていたドナルドと、親しげな響きを込めてに声をかけるアヴァロン伯。二人のやりとりは、ムパムピスにも明瞭に聞き取ることができた。先に作業室を出たドナルドに続いて宴会場に戻った所で、決定的な言葉>>78>>80を耳にする。]
アヴァロン伯クラリッサ。 …いや、その姿と記憶を写し取った魔物。 気配と姿を見ただけでは人と判別もつかない。 これが…我々が対峙しなければならない吸血鬼の正体、なのですね。
[場はすぐに動いた。ラルフに寄るクラリッサの美しい姿、そしてドナルドがラルフを引き寄せ、入れ替わりに切りかかったジェフリーが彼女を鮮血の赤に染めていく様子が視界に映った。]
(189) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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[エリアスに続いて螺旋階段を昇りきると、 すでに交戦は開始していた。 もっともクラリッサは反撃するそぶりすら見せない。
それだけの体力が奪われているのだろうか、と考えた。 隣のエリアスが緩く頭を振った>>182ことに気づくと]
……エリアス?どうしたんだ?
[不審に思い尋ねた]
(190) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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―螺旋階段―
[黒い犬の存在は気になるが、単独行動をして怪異に遭遇した際、対応できるだけの自信も経験も持ち合わせてはいなかった。 止めを刺す為に先行したドナルドとラルフに続き、他の仲間が階段を上がり始める所をついていく。]
レオナルド様、どうか致しましたか? [手を伸ばし血痕を調べる姿>>173が目に入り、床に視線を向ける。]
……血痕。それも、時間限定で残していくとは、わかりやすく道を示してくれていますね。アヴァロン伯も。 急いで来いということでしょうか。 [先ほどより薄くなっていることには気づいていて、さらりと呟き周囲を見回す。]
…城全体が薄い魔力で覆われているみたいで、どこまでが魔力の手妻で、何人の魔物が潜んでいるのかと、追う立場でも不安になります。
それに邪悪な気配を放つ黒い犬。 あれが本性を現してアヴァロン伯に加勢する者なのか、それとも単独で潜んでいる魔物なのか。 この城はまだ、未知数なことが多すぎますね。
(191) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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ムパムピスは、クラリッサに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 21時頃
ムパムピスは、ドナルドに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 21時頃
ムパムピスは、階段の上から聞こえてくる音に耳をすませた。
2012/04/29(Sun) 21時頃
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[時間があれば、乾くのが早いのではなく、血痕が徐々に薄れていっているのだと気付いたかも知れないが。
今はその疑問を口に出すことはない。]
(192) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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ど、して…… そんな風に思うの?
[クレアだった者はドナルドの言葉を聞き ことりと首を傾げる。 討伐隊に加わった彼もまた手柄が必要なのだろうか。 彼の真意を知らぬまま不思議そうに瞬くが
ドナルド笑みが見えれば 少年であった彼の面影と重なり その提案を受け入れるように仄かにわらう]
(193) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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[ジェフリーの問いかけ(>>190)に思案に耽っていた思考が浮上し。 どう答えるか一瞬躊躇ってから口を開く。]
…いえ、何でもありません。
[悪戯に不安を煽るのはよくない、そう思い内心の不安を打ち明ける事はしない。 その不安を知ってか知らずかアヴァロン伯が声を掛けてくる(>>188)]
名誉…? いらないと言えば嘘になりますね。 でも、私が欲しいモノは信用なんです。 だから貴女を取り逃がす事だけは困ります。
[ちらりとラルフとドナルドへと視線を投げ。]
彼らの事を信頼してますしね。
[この仕事が無事終わればそれでいい。 魔物を退治したという事実さえ残ればそれで。]
(194) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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ドナルドは、ムパムピスに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 21時頃
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>>191 ……君が言うのなら多分そうなのだろうね。 私には、器具や薬品を使わずに魔力を感知する術がないから。
[息切れしている割に然程苦しそうに見えない顔で、修道士に答えた。]
だが、分かるよ。 あの黒犬はただの使役魔獣ではないし、アヴァロン伯の態度も変だ。 色々とおかしいことが多すぎる。
(195) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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[放たれた銀の杭が風をきる。 ジェフが貫いた其処に吸い込まれるように 銀は深々と女の胸を射抜いた]
――…、……ふ
[笑み声にも似た吐息とともに こみあげる赤が女のくちびるを染める]
(196) 2012/04/29(Sun) 21時頃
|
レオナルドは、エリアスが答えたあたりでちょうど屋上に出た。
2012/04/29(Sun) 21時頃
レオナルドは、エリアスに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 21時頃
エリアスは、レオナルドの足音が聞こえた気がした。
2012/04/29(Sun) 21時頃
|
[――あの日。 領主の計らいで匿われ今の地位についた娘は 王にクラリッサという名を与えられた。 それから娘をクレアと呼ぶ者はいなくなる。 クラリッサ、若しくは、アヴァロン伯、と。
討伐され眠りについた主に会いたいと何度も思ったが 血を注ぐべき『彼』の名残が見つけられず叶わぬまま月日が流れる]
(197) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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[五年前、王への反逆を理由に討伐された領主の話を耳にした。 多くの者が犠牲になったと聞く。 反逆の真偽は定かではない。
アヴァロンの領地に妹を探す姉弟が来たのはややしての事か。 大事な者を探す二人の姿が 大事な者を失った自分と重なる。 話を聞き手を差し伸べて娘は二人を傍に置く。
何の疑いもなく慕ってくれる二人の存在が癒しだった。 主をなくした寂しさが少しずつ癒されて わらうことを忘れていた娘に その感情と表情を取り戻させた]
(198) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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[>>193 どうして、と。 あどけなく童女のように尋ねる彼女に切なげに笑む。
彼女には、きっとわからない。
彼女にとって己は最後まで、 懐かしい弟で在り続けるのであろうから。
捕らえられ拷問の末に処刑される末路も、
――永劫に此処で『彼』を 愛し続ける魔物の女の姿も、]
――見たく、ねぇんだ。
[声にはならぬ答えを、そう返した]
(199) 2012/04/29(Sun) 21時頃
|
|
[エリアスの言う信用。 女もまたその信用を必要としていた。 五年の間、傍に居てくれた騎士の――]
……ッ
[名を紡ごうとくちびるが動くが 喉に詰まる赤がそれを邪魔する]
(200) 2012/04/29(Sun) 21時頃
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そうか。何でもないなら、いい。
[エリアス>>194に淡々と返して、また前方を見ると ドナルドの発射したボウガンが、 クラリッサの胸に深々と突き刺さるところだった]
やった……か?
[だが、まだ油断は出来ない。 彼女に止めをさせたかだけではなく、 消えた黒犬のこともあった]
(201) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[銀の杭がアヴァロン伯の胸を刺し貫くのを見れば。 そっと、目を伏せ。 じっと、彼女の様子を窺う。
胸を刺し貫いた銀の杭。 彼女が吸血鬼ならば、これで滅びるのだろうか。 もし、その様子が見られなければ、自らがとどめを刺そうと、レイピアを握りしめ。]
………………。
[どこか、物悲しげに女の姿を見つめるのだった。]
(202) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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>>199 逆に、器具や薬品を用いれば能力消費も無く、魔力感知もできるアイテムを生み出せる、というのは智慧と奇跡の融合した素晴らしい才能だと思います。 [答えながら、階段を上がりきる。その先に、既にアヴァロン伯と対峙するドナルドとラルフの姿が見えた。]
…呪われし女吸血鬼に正しき終焉…を、ですね。
(203) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[ドナルドの答えが遠く聞こえる。 何をみたくなかったのか尋ねられない。 魔性として生きる私を見たくないのだろう、と そう思い至り女は目を伏せる。
銀に貫かれた心の臓からは 夥しい血が流れ出し城へと還ってゆく。
閉ざされた眸には何も映らない。 闇の気配が一層濃くなるを感じる。 城壁に凭れていた女の身体がずるずると頽れて]
(204) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
|
|
>>196 ………。
[彼女の胸を杭が貫くのを確認し、 ゆっくりと歩み寄る。
銀製の凶器は方向を違えず、 華奢な彼女の心臓を捉えていた]
……クレア。
[魔物ならば、まだ命があるかもしれない。 用心深く近寄る自分に、嫌気が差し顔を歪める。
>>200彼女の唇がよわよわしく動く。 ――親しい誰かに縋るような、 主への憧憬にも、弟への親愛にも、違う色を宿して]
(205) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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|
―物見の塔屋上― [階段を上りきった屋上に見えたのは、まず戦士の面々の背中。 そして、深紅のドレスを更に深く鮮やかな赤に染めた城主。 錬金術師は、この全く戦いらしくない戦いの成り行きを見守ろうと、呼吸を整えた矢先、]
………っ、
[突然息を詰めたかと思うと、白布で覆われた右手で口元を押さえた。]]
(206) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[銀の杭に刺し貫かれた心臓から、大量の紅が溢れる そうして、城主の肉体が頽れるのを見れば。 レイピアをだらりと下ろし、じっと彼女にとどめを刺した男へと視線を向ける。 その表情に用心が浮かんでいるのを見れば>>205 僅かに安堵の表情を浮かべ。
剣を腰へと仕舞い、ジェフの方を向いて頷くのだった。]
(207) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[女であったものは白き灰へと姿を変えて]
[一陣の風が白の全てを攫ってゆく]
[其処に残されるは女の大事にしていた紅玉の髪飾りのみ**]
(208) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[アヴァロン伯の胸を銀の杭が射抜く。 唇から溢れる赤い血が口元を染め、それすらも美しく――哀れだ。
何事か言葉を紡いだが、それは音にならず。 彼女が何を伝えたいのか分からない。 アヴァロン伯も元は人間なのだろう。 もしかしたら今も、心は人間のままにあるのかもしれない。
――せめて、安らかに。
自分の保身の為に倒す、その汚さに蓋をするようにそう願う。 それが欺瞞である事も分かっていた。]
………。
[頽れるアヴァロン伯がやがて灰になり。 風に攫われて散っていくのを静かに見守っている。]
(209) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[銀の杭が狙いあやまたず城主の胸を射抜いたのはその直後だろうか。
皆の視線が彼女に集中している間にさり気なく右手を握り込んで、何事もなかったかのように、頽れるアヴァロン伯の姿に目を凝らす。]
(210) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[アヴァロン伯が白い灰へと化したのを目にすれば。 僅かに驚きの色を浮かべ、じっとそれを見つめる。
そうして、ゆっくりと息を吐き、一言。]
…………これで終わり……ならば、良いのですが…。
[そう、重々しく呟いた。]
(211) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[目の前で美しい亜麻色の髪は崩れ、 ――微かな薔薇の芳香と共に、白砂に変わる。]
……。
[ぐしゃりと髪を掻き上げ――息をついた。
からん、と音を立てて銀の杭が落ち、 身を屈めてそれを拾い上げる。]
……?
[共に残された紅玉の髪飾りに気づき、手を伸ばした]
(212) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[溢れだす血の匂いがぷんと鼻につく。 レイピアを下ろしたラルフがこちらを向いて頷いて>>207 それで、クラリッサが死んだことを確信した。
麗しき女吸血鬼の肢体は、みるみるうちに白き灰燼と化して、 その灰すら討伐隊に見せたくないかのように、風が巻き起こりると、 雪の舞い上がってやがて消えてゆく]
……これで……終わったのか?
[そう口にした]
(213) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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……全能なる主よ。 我等は生の中に在りて死に臨む者。 その屍を御身に委ねる。 灰は灰に。塵は塵に。呪われし者は正しき理の中に。 全ての復活の日まで。その眠りの乱されんことを。
[クラリッサが灰になって消えていく姿を見ながら、目を伏せ、手元で小さく十字を切った]
(214) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[美しき吸血鬼は見る間に白い灰と化しゆく。 やがて、吹き渡る風が灰を散らし、彼女のかたちは完全に喪われた。
それを目に焼き付け、錬金術師は討伐隊の多くの人間がそうであったように深く息を吐いた。 だが、その意味合いは少し違っていた。]
(215) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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……クレア、 ……『アヴァロン伯』の、もの、か。
[手にした紅玉は洸かに熱を帯びているようにも思え。 彼女が大切にしていたものであると迄は判らずに、 胸ポケットに仕舞い込む]
……あの騎士にでも、渡してやるべき、かな。
[教会は魔物の墓を決して祀らぬ。 ……けれどせめて何か、 縁を偲ぶものが欲しいだろうと]
(216) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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― 物見塔・屋上 ―
しかし……。 灰が一粒残らず散り散りになってしまったのが残念だな。 出来れば、あれを討伐の証として持ち帰りたかったのだが。
……ドナルド? [彼女が崩れ落ちたあたりのところ、 何かが落ちているのが見え、 それに手を伸ばすドナルド>>212の名を呼んだ]
(217) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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>>212>>213 終わったのか終わらねえのかは知らんが… 一度戻って、報告すべきじゃねえの?
取り敢えず、これで任務は済んだんだからな。
[いつも通りに片頬を歪めて笑み、 ボウガンで軽く肩を叩きながら振り向く]
(218) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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[ラルフの言葉(>>211)に先程感じた不安が蘇る。]
…終わってもらわないと困りますね。
[城から感じる魔力の気配。 はっきりと感知出来るわけではないが、消えていないのは分かる。 城主であるアヴァロン伯は死んだ。 ならば霧が晴れるように魔力も霧散してしまうはず。]
そうですね、彼が欲しがればそれもよいと思います。
[ドナルドの言葉(>>216)に同意し。
――貴方はいいのですか?
尋ねようと思った言葉は胸に閉じ込めた。]
取り敢えず戻りましょう。
[早くここを去りたい、そう思いながら口に出した。]
(219) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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>>217
ああ…、…… [胸ポケットに一度仕舞い込んだ髪飾りを取り出し、 ジェフに見えるように差し出した]
アヴァロン伯の遺品…、かな。 灰と共に残ってた。
あの騎士にでも渡してやろうかと思ってたんだが。
(220) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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>>217 アヴァロン伯が人外の吸血鬼であったこと。 討伐に成功したことはこの目で見届けさせていただきました。
教団への報告は、私がさせて頂きます。 ジェフリー様方は、安心して討伐成功の知らせと褒章を受け取りに行って下さい。
(221) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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[ドナルドが何かを拾い上げるのを横目で見ながらも、それに関しては追求はせず。 続く言葉>>218には、深く頷き。]
えぇ……。 あの犬の事なども気にはなりますが。
ひとまず、報告ですね。
[そう呟けば。 灰が散った後の床に、再び視線を落とした。]
(222) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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>>219 ん。……なんか、浮かねー顔だな。
[エリアスの不安げな顔を覗き込み]
……妙な気配は、確かにまだしてる気がするが。 一度報告を済ませてから、改めて調査すべきだろ。
この城も、王命により接収になるんだろうしな…。
[エリアスが尋ねようとしてくれた言葉には気づかず、 皮肉げにそう笑う]
(223) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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>>218 この討伐隊の依頼内容は「アヴァロン伯の捕縛又は討伐」とお聞きしています。 ドナルド様の言うとおり、一度撤退して、「今回の」討伐報告を元に今後の方針を決め直す必要があると思います。 [クラリッサの消えた辺りに視線をやりながら、辺りをぐるりと見回した。]
(224) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時頃
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― 3F 石橋 ―
[人間たちが娘を追い、塔に登っていく。 黒犬はそれを見据えたまま、動かなかった。
流される血の滴り。
呼ばれる名。
尚も、黒犬は動かぬ。]
(225) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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捕縛しそこなった騎士ヒュー・ガルデンについては、見たところ人間と推定されていますが、遺体もしくは生体が消失している為何らかの寄り代として拉致された可能性も考えられます。 帰り道も、皆様気を抜かないように致しましょう。 [もう一度十字を切り直し、手元の杖を握り直した。]
(226) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時頃
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[今、行ったところで、 この身は力の欠片にすぎない。
行っても無意味だと知る瞳で黒犬は塔を見上げ、 ただ、意志だけを飛ばす。]
(227) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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そうか……。
[ドナルドの言葉に頷く>>220 元々は灰の代わりに拾ったものを持ち帰ろうと思っていた。 だが、ムパムピス>>221の言葉を聞けば、 無くても構わないと判断して]
お前の好きにすればいい。
[そう口にした]
(228) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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” 見ている。
側にいる。
――― あとは全て任せておけ ”
(229) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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…いえ、あまり不安を煽るつもりはないのですが。 あの黒い魔物も気になりますし、城を覆う魔力も…。
でも貴方の言う通りですね。 報告の後に再度調査隊が派遣されるでしょうし。 我々の仕事はこれで終わりです。
[ドナルドの問いかけ(>>223)にそう答え。 不安気な表情を隠すように小さく笑みを浮かべた。]
何時までもここにいても仕方ありませんね。 ムパムピスさんの言う通り、油断しないように行きましょう。
[皆を促すように視線を投げかけると、そのまま階段へと向かって歩き始めた。]
(230) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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ああ、任務終了の報告は、言われるまでもなくわかっている。
[ムパムピス>>224にはそう言葉を返し]
先ほどの赤毛の男については、 見つけ次第、捕獲、または保護するとしよう。
[皆にそう声を掛けると、螺旋階段に向かって足を進めようとした]
(231) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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できれば、急いだ方が良いかも知れませんよ。
[それまで無言であった錬金術師が、穏やかな声音で口を挟んだ。]
(232) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[そうして、娘が銀の杭に貫かれるさまも、 美しい身体が灰となって崩れていくさまも、
全てを見、聞いていた。
流され、染みこむ血を吸い込んで、 城全体が、どくりと脈動する。]
(233) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[器を失い魂だけの存在となった娘は 灰と共に地下聖堂へと運ばれて微睡の中。
城の主の思念が伝えば 生前と変わらぬ娘の表情が 安堵したかのように緩んだ]
(234) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[レオナルドの言葉>>232を聞けば、僅かに眉を顰めながらも。 それまでより歩を速め、螺旋階段へと向かう。]
……やはり、不安にはなりますよね…。
[城主の言葉。>>169 そして、アヴァロン伯よりも更に力を持つという、存在。
ゆっくりと頭を振りながら、一歩ずつ足を進めるのだった。]
(235) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[城主の部屋の扉を開けた瞬間、強い風が吹き抜けた気がした。 どこかで人の声がする。]
…姫 …、 どこにおられます…
[風の来る方向へ向かい導かれるように足を動かす。]
(236) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[ひとひらの風が耳元にからみ、優しい声を伝えた気がした。]
…姫?
(237) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[だが、改めて耳をすませば、漏れ聞こえるのは男たちの言葉だった。
「灰が一粒残らず散り散りになってしまったのが残念だな」 「取り敢えず、これで任務は済んだんだから」 「アヴァロン伯の遺品」 「討伐に成功したことはこの目で見届けさせていただきました」
あとは、血の匂い。]
(238) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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クレア。
[白い灰を巻き上げ、運び去っていく一陣の風。 その尾を捕らえ、黒犬が言葉を発する。]
――― オレが寝てる間、良くやってくれた。 しばらくはゆっくり休め。
いずれ、必ず呼び戻してやる。
[揺るがぬ声で告げて風を放し、 空を跳んで、階段の足元へと降り立った。 戻ってくる人間共を待ちかまえるように、 四つ足で床を踏んで立つ。]
(239) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[言葉を継ごうと、口を開きかけ、]
(240) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[すべては遅きに失したのだと察して瞑目した。]
……申し訳 ございません。
[頭を抱えて床に膝をつく。 嗚咽にも似た呻きがこぼれた。]
(241) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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──…。
[そうしていたのはわずかな時間。 再び立ち上がったヒューは討伐隊に先んじて階下へと向かう。
門を閉ざし、"篭城" の支度をするために。]
(242) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[……唇を閉じた。 その先は声になることなく消えた。]
(243) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[同じ頃。 地下墓地であった場所からは、気配が消えていた。
闇の中でなお濃くあった闇は全て岩と土の間に染み通り、 城が建つ小島と城そのものを黒く染めかえながら 螺旋階段へと収束していく。
同時に、昏く重い霧が湖より立ちこめ、 城の周囲を押し包んで、城の中を俄に夜へと変えた。]
(244) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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──誰一人として、生かしては帰さん。
(245) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[主を失った騎士は、いまや復讐者と化す。]
(246) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[階段の入り口へとさしかかれば。 そこに雄々しく立つ、黒犬の姿。>>239]
…………やはり、ただでは帰してはくれませんか…?
[ごくりと喉を鳴らしながら、呟いた。]
(247) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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>>226 坊っさんは元気だなあ… [やれやれと肩を竦める。 ほんの少し、先程よりは明るめの笑みが頬を掠めた]
>>232 ……? センセイ?
[レオナルドが何か言いかけたのに気づき、 そちらを振り向いた]
(248) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
|
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― 螺旋階段 ―
よう。
[階段の上より最初の人間が姿を現せば、 黒犬は、どこか陽気にも聞こえる声を掛ける。]
魔物退治ごっこには、満足したか?
[明かな嘲笑に、声が揺れた。]
(249) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時半頃
|
ごっことは、これは異な事を。 ……貴方にとっては、今ほどの事は児戯であるとでも…?
[黒犬の言葉に、僅かに汗を浮かべながら。
エリアスの言葉。そして、アヴァロン伯の言葉。 それらを合わせるに、この犬が並々ならぬ存在である事は、容易に想像がついた。
背後に誰か居るならば、僅かに合図を送りながら。 しかと剣の柄に手をかけた。]
(250) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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>>243 センセイ、どうし、……
――ッ
[颶風の如く現れた漆黒の姿に、 咄嗟にボウガンを構えようとする。>>249
――が、杭が装填されていない事に気づき 舌打ちして身構えた]
……あの犬ころかよ…!
(251) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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>>248 坊っさんって誰のことですか…この名前の発音、確かに言いづらいし覚えづらいことは認めますけど…せめて「修道士」辺りにして置いてください。 [名前の発音し辛さは自覚があるので、強く咎めることもなく苦笑した。]
>>232>>240 そうですね。アヴァロン伯を倒したとはいえ、あまり状況としては楽観視でき……レオナルド様? [何か言いかけ、言葉の止まる様子に不思議そうにレオナルドの居る方角を見る。]
(252) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[対峙するラルフだけでは恐らく荷が重い。
――侮っているわけではなく、 明らかに黒犬の気配は重厚な邪悪さを増していた。
>>250合図に気づき、 じりじりと包囲できる位置に移動しようとする]
(253) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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ハッ。
[細剣に手を掛けた人間(>>250)にむけて、鼻を鳴らす。]
ままごと遊びが聞いて呆れる。 無抵抗な女を貫いて、楽しかったか?
[黒犬の唇がまくれ上がり、 笑みを模して、牙が剥き出される。]
所詮、おまえたちに殺されてくれるのは、 優しいあいつくらいだろうよ。
討伐隊が、聞いて呆れる。 オレを殺りにきた連中は、もうちっとはマシだったぜ?
(254) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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―螺旋階段―
……っ [階段の下に人語を話す犬。言葉を用いるという怪異以前に、鳥肌の立つような冷え切った気配が周囲を満たし、杖を強く握り締めた。]
透明な方が、抗魔… [相手の出方を見るまではまだ薬は使わない。それでも、強い魔力に危険を感じ、レオナルドから渡された薬を隠している位置を改めて確認した。]
(255) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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[先に降りて行った人よりも少しだけ後ろを付いて、階段を降りていく。 もう少しで階段も降り切るといったあたりで黒い影が視界に映り、足を止めた。
掛けられる黒犬からの言葉(>>249) 黒犬から放たれる魔力。 全てが禍々しく感じられ、粟立つ肌を抑えるように腕をそっと摩る。
こちらをあざ笑うかのような声音。 余裕のある態度。 全てが彼の強さを物語っている、そんな気がしてならない。
ラルフが剣の柄に手を掛けるのが見え、こちらも魔法の準備をする。 アヴァロン伯にすらほとんど効かなかった魔法がどれほど役に立つのか。 不安な気持ちを隠したまま、手の平に魔力を籠めて相手の出方を窺っている。]
(256) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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[身構えた人間の後ろから現れたのは、 片目を塞いだ男。
手にしたクロスボウをみとめて、牙がかつりと鳴った。
声に出してはなにも言わず、 じわりと床から立ちのぼる闇をまとわりつかせ、 黒犬は、徐々に輪郭を崩していく。]
(257) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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[喉に蟠るものを飲み下した後、ゆっくりと息を吐き出す。]
……いや。 出来ればあなた方は、と思ったのですが。
[階段から嘲笑が洩れ聞こえてくる。]
(258) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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── 城の入り口前 ──
[外を見やれば、空気はひんやりと湿って空が暗かった。 昏く重い霧がしずしずと這い登ってくる。
尋常ならざる光景であったが、今のヒューを脅かすものではなかった。 城が、姫──おそらく魔法によって焼き尽くされて灰になったのだろう──を悼んで味方してくれているとすら思った。
滑車を操作して、落とし格子で出入り口を塞いでおく。 その重い音は城内にも響いたか。 滑車を動かすレバーを取り外して、窓から湖へと投げ捨てると、ヒューは黙ってその場を離れた。]
(259) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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|
>>254 ……見てた、ってことかよ。
その無抵抗な女が殺される様を、 黙って見てた奴が、よく言うぜ。
[――返す言葉は、確かにない。 彼女は『殺されてくれた』のだ。
だがざらりと撫ぜるような不快感に、 唇を歪めて呟く。
彼女は恐らく、ずっと、待って――]
(260) 2012/04/29(Sun) 23時頃
|
|
無抵抗な女性とはいえ、相手は闇の眷属。 なれば、退治するのは当然の事でしょう。
……貴方を殺しに来た連中とは…?
[黒犬の言葉>>254に僅かに首を傾げながらも。 ドナルド>>253が移動するのに合わせ、自らも足場を固める。
が。 犬の輪郭が崩れる>>257のを見れば、思わず息を飲んだ。]
(261) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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ヒューは、ドナルドとクラリッサの会話を思い出す。
2012/04/29(Sun) 23時頃
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[肌を苛む冷気にも似た威圧感は、魔力を明確に感知できぬ身にも充分すぎるほど伝わってきた。
ポーチの内側のホルダーに納まった試験管を指で探る。 額に冷たい汗が滲んだ。]
(262) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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クラリッサは、ヘクターの呼び声に応えるように身じろぎした。
2012/04/29(Sun) 23時頃
|
[階段にワイヤーを張り、戸棚を開ければナイフが落花するように細工する。 致命傷とならないまでも神経を苛つかせるいくつものトラップ。
毒を用いなかったのは、ヒューにその知識がなかったからに過ぎない。 今ならば、騙し討ちも厭いはいなかった。]
(263) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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|
見ていたさ。 ああ。見ていたとも。
だからオレは―――
[渦巻く闇を吸い込んで、黒犬の姿が膨れあがる。 塔を満たすほどに膨れあがった闇は、 一転して凝縮し、男の姿を象った。
己の肉体を見せつけるように、 黒の衣をゆるく肩に羽織った巨漢が、犬のいた場所に立つ]
(264) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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ムパムピスは、ラルフに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 23時頃
|
―――貴様らを、狩る。
[犬と同じ牙を剥いて、嗤った。]
(265) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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|
[クレアはドナルドの成長を傍で見届けられなかった。 それは領主のもとへゆくことを決めた娘の業。
教会で穏やかな日々を送っているものと信じていた。 逃げていた場所に連れ戻されようとは思わなかった。
だから――、討伐隊の一員になっていた彼が あの時の少年だったとはすぐに分からなかった]
(266) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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>>257 [牙を鳴らす黒犬と目が合い、 そのおぞましい瘴気にぞくりと背を寒気が襲う]
……っ、…。 [ぎり、と唇を噛み締める。
――靄の如く崩れていく黒犬を、 意地を込めて隻眼で睨み上げた]
(267) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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>>258 「できれば、あなた方」? …レオナルド様、あの化け物に関する知識をお持ちなのでしょうか。弱点や、属性がわかるなら教えていただきたい。
(268) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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[黒犬のあざけり含んだ声からして、これからの交渉は容易ではないと感じた。 何にせよ、アヴァロン伯は殆ど無抵抗で死んだのであり、彼女を見殺しにしたのは事実だ。]
……伯と同じ手で隙は作れます。一瞬でしょうが。 すり抜けられるだけの幅があれば、或いは。
[苦み含んだ声で、傍らの修道士にそっと囁いた。]
(269) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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|
[闇の眷属を退治するのは当然と、 理を語る相手に、一瞥をくれる。]
――― なら、オレたちが獲物を狩るのも、 当然だよなぁ?
[人間を獲物と言って憚らず、 続々と現れる人間たちが身構えるのを、鷹揚に眺めている。]
いっぱしの魔物狩人なら遊び相手だが、 貴様ら程度は、ただの獲物だな。
(270) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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|
[魔を感じる力などは持ち合わせてはいないが。 それでも、塔を満たす程の闇が溢れ出れば、僅かに目を細め。 黒犬が巨躯へと変じれば、改めて剣を構える。]
なるほど……。 貴方が、アヴァロン伯が待っていた相手……でしょうか。
[続く言葉には、唇を噛みしめるも。 あくまで冷静に言葉を綴った。]
狩る、とはまた異な事を。 正義は我らに有り。 兎や鹿ではないのですから……そう、易々と狩られはしません。
[そう力強く告げながらも。 目の前の男が並々ならぬ存在である事は、肌で感じ取れ。 じわりと背中に汗が浮かぶのだった。]
(271) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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[領主となったクラリッサは主の帰還を待ちながら ヒューたち姉弟と出会いその成長を傍らで見守った。 初めは見届けられなかったことへの後悔が何処かあったかもしれない。 出会った頃からヒューは歳の割にしっかりして見えたけれど 月日をおう毎に成長するその姿を眩しく思ったものだった。
騎士にと望んだのはクラリッサ当人。 自身の正体こそ彼には伝えられなかったけれど クラリッサはそれ以外を包み隠さず彼に語り聞かせていた]
(272) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
[犬の姿が崩れやがて男性の姿へと変貌する。 塔を満たす程の強大な魔力は絶望的なまでの力の差を見せつけ。 彼の言葉は飾りなどもなく本当の事だろうと実感する。]
獲物…そうでしょうね。
[男から見て敵ですらないのだ。 獅子が兎を弄ぶかのように、戯れで狩られる。 ただそれだけの存在でしかない。
じりじりとした焦燥感に逃げ出したい気持ちが溢れ出す。 一歩後ずさろうとも、階段の為それも出来ず。 折れそうな心を奮い立たせる為に、男を睨みつける事しか出来ない。]
(273) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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――っ、…ぐ…、…
[視界を漆黒が覆い。 ――それは瞬きをする間に消えて、 目の前のひとつの形に凝る。
黒の衣。 見上げる程の体躯。
それは彼女が昔、薔薇の園で逢った、 『あの方』の昔語りに出てきたものと、同じ]
――アンタが、『領主さま』…か。
[頬を歪め、呟く。 ――逢いたくも知りたくもない顔だった]
(274) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
>>268 文献で読んだだけですよ。 確証は無かった。
[早口でそれだけを囁いて話を打ち切った。]
(275) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
アヴァロン伯と同じ手………。
[手元の杖に意識を集中させる。深呼吸をし、低い声で詠唱。]
ドナルド様の話から推定すれば、彼女は元人間。 それを吸血鬼に堕とした始祖が潜んでいた…というところですか。
ラルフ様、その相手の正体は、恐らく、強大な力を持つ吸血鬼です! [詠唱により完成した呪は聖別付与。先方で吸血鬼に対峙している仲間の無属性武器に聖属性の祝福を加えた。]
(276) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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>>275 確証がないにしても、貴方の知識で導き出した結果と現状を合わせれば、充分すぎる判断材料になります。 …ありがとうございます。 [こちらも言葉を返すとすぐに先行する仲間の様子に視線を向ける。]
(277) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
[アヴィロン伯が待っていた(>>271) 『領主さま』(>>274)
ふたつの言葉に、唇が歪む。]
オレが、昔々、このアヴァロンを支配していた ヘクター・ロックウェルだ。
別に、覚えなくても構わんぜ。 貴様らの身体に、刻み込んでやるからな。
[片手を挙げれば、闇が黒々と渦を巻いて集まってくる]
(278) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
それと、ひとつ教えておいてやる。
[剣に手を添えた男(>>271)へと視線を向け、牙を剥く。]
正義なんてものはな、 人間が好き放題するための、 おためごかしに過ぎねぇんだよ。
なんなら、その正義とやらでこいつを止めてみるがいいさ。
[渦巻く闇を掴んだまま、嘲笑を叩きつけた。]
(279) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
[ヘクターの言葉>>278に、ゆっくりと頷きながら。]
なるほど……。 黒幕のご登場という訳ですね……。
[そう呟く額に、うっすらと汗が滲む。 隙あらば斬りかかろうと剣を構えても。 未だ踏み込む隙すら見出せずに居るのだった。]
(280) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
[またそれ以上詳細に話す余裕もなかったのは事実だ。
膨れ上がった漆黒の闇が一瞬全てを覆い尽くす。 やがて視界が戻った後には、凝縮された闇が男の姿をとって立っていた。>>264]
まさか……いや。やはり
[汗の浮かぶ、恐れに強張った顔の、口の端はやはり笑んでいた。]
(281) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
── 看守部屋 ──
[元々は監獄塔の看守部屋であり、虜囚というものの居たためしがなかったクラリッサの治世には倉庫代わりになっていた東の塔の1階の小部屋に行き、ヒューは武装を整える。
王城に行くときに持っていったものはすべて失った。 ここにあるのは稽古用に使っていた革製の胸当てと篭手。予備の剣。 大広間から持ち出したナイフは、狩猟用のものに代えた。
それから、秘蔵のアイテム「竜の牙」をベルトポーチに装備する。 己の血を含ませて地に落とせば、スケルトンウォーリアーとして使役できるというもの。 痛みを感じず迫り来る骸骨兵の威圧感は、民兵なら悲鳴をあげて逃げ出すほどだ。 魔物討伐に長けた彼らにはそれほどの効果はないだろうが、手数は稼げよう。]
(282) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
[目の前で武器を構える剣士ども。 後ろでこちらを睨みつけている魔術師。 ごちゃごちゃ話している、学者風の相手と、 小癪にも聖属性を操る修道士。
束になって掛かられれば、さすがに面倒だ。 だいいち、こっちは目覚めたばかりで、まだなにも食べていない。 腹が減ってはなんとやら、である。]
(283) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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── 大広間 ──
[殲滅戦をやり遂げることを神に祈りはしなかった。 ただ、大広間に戻れば、いつもクラリッサが座る席の前に膝をつき、黙礼する。]
……、
[彼女がそこにいないことの喪失感と静寂。
ここへ来てからの、いくつもの出来事が脳裏に甦る。 ボートをひっくり返してしまったこと、チェンバロを教わったこと、20歳の誕生日… その傍らにはいつもクラリッサの姿があった。
たおやかな声、優雅な立ち居振る舞い、芯のある心。
故郷を失った自分に、居所と生きる目的を与えてくれた人。]
(284) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
[嘲笑>>279を受ければ、目を細め、キッとヘクターを睨み付ける。]
人の生き血を啜る怪物に説かれる正義など……!
[相手が挑発している事は目に見えてはいたが。 それでも、この男を倒さねば、自分達に未来は無いのだと。 そう、半ば確信めいた思いから。
闇を掴む男に向け、エストックを構えたままゆっくりと間合いを詰めた。]
(285) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
優しいあなたは復讐を望まないでしょう。 これがご恩に報いる手段と驕っているわけでもありません。
けれど、おれには他に道はない。
[立ち上がると、戦支度の仕上げに、細く裂いた白い布を額に巻く。 ヒューが生まれた地方に伝わる「弔い戦」の印。]
(286) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
>>278 ………、――。
[【領主】と自らを認めた男に込み上げる、 得体の知れぬ怒りに、唇を歪めた。
それは彼女を冒瀆した存在への嫌悪か。 ――或いは、彼女を殺さねばならなくなった事への 逆恨みでさえあったのかもしれない]
(287) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
ハ、…狩り、ね。 やれるモンならやってみやがれ。
[挑発するのは得策ではないと判ってはいたが。 命を奪われる覚悟くらいは、 どの任務に臨む際も、出来ていた]
死ぬのが怖くて、異端狩りなんざやってられっかよ。
[それでもせめて一矢報いようと、 袖のカフスを外し、 中に仕込んだワイヤーを引き抜く]
(288) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
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──愛していました、クラリッサ。
(289) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
[男――ヘクターの名乗り(>>278)を聞いて口の中で反芻する。 生憎聞いた覚えのない名前。 >>281のレオナルドの言葉が耳に届いて、彼へと視線を向ける。 何か知っているのだろうか。 しかし今はそれどころではなく。
――正義、そんなものどこにもありません。
正義の名の元に裁かれた自分はそれをよく分かっている。 分かりやすく激高するラルフに挑発するような言動を放つドナルド。 彼らが動くのならば自分も動かねばならない。]
風よ。 我が名において命ずる――刃となりて男を切り裂け。
[ヘクターへと手を向け、呪文を唱えると無数の風の刃が彼へと向かって放たれた。]
(290) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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|
[王がアヴァロンの地を訪れたのは噂に依る。 どのような噂で興味を抱いたかは知れない。 曰くのある土地であったからか 広い土地をまだ若い女が治める事か。 何れにせよ、視察という名目であったのは確か。
アヴァロン伯として粗相なきよう 王らを丁重に持て成した。
宴の夜――。 アヴァロン伯の耳朶に王の声が触れる。 女の身でこの地を守るは大変だろう、と。 求めに応じれば全てを保障する、と――]
(291) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
[アヴァロン伯はたおやかに微笑み 王に礼の言葉を向ける。
“過分な御言葉痛み入ります” “その温かいお心遣いだけで――…”
主に代わり領地をまもる女は 王の申し出をやんわりと断って。
それが仇となったのは身近な者のみが知る事]
(292) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
[魔法が効くとは思わない。 ただ、一瞬でもいい。 隙が出来る事を願ってヘクターを見つめる。]
(293) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
|
|
そう焦るなよ、餓鬼共。
[武器を手にし、向かって来ようとする連中の機先を制し くつり、と嗤って掲げた手を握る。 魔術師から放たれた風が服を裂き、肌を裂いたが 動じることさえしなかった。
いくつも開いた傷口が、見ている間にも癒えていく。]
(294) 2012/04/30(Mon) 00時頃
|
|
お楽しみがここで終わったら、つまらないだろ?
そら。狩りの始まりだ。 精々逃げ回って、オレを楽しませろよ。
[闇を握り込んだ腕を一振りする。 途端、闇色の風が塔の中を吹き荒れた。
闇は人間共に絡みつき、覆い尽くし、 その身体を城のどこかへと投げ出して消える。]
(295) 2012/04/30(Mon) 00時頃
|
|
[エリアスの詠唱>>290を聞けば、僅かに身を逸らし風の軌道を確保し。 男の肌が風で裂かれるのを見れば、ホッと安堵の表情を浮かべるも…。]
なっ――…。
[傷口が塞がっていくのを目にすれば、思わず驚きの声をあげる。 次の瞬間、男の放つ闇>>295に飲み込まれ――。
――――意識まで、暗い淵に落とされた気がした。]
(296) 2012/04/30(Mon) 00時頃
|
|
[「ヘクター・ロックウェル」の名乗りに、錬金術師の双眸は知らず輝きが点り、笑みのかたちの唇が引き攣る。 「ヘクター」の灼けつく敵意に、彼の手の中で渦巻く闇に、背筋が粟立つ危機を感じつつも、「彼が蘇った」という事実に身震いするような感銘を覚えずにはいられなかった。]
(297) 2012/04/30(Mon) 00時頃
|
|
[大事な騎士が傷ついて帰るまで クラリッサは王の申し出は親切心に拠るものと思っていた。
領内の橋の補修工事の許しを得にゆくヒューが 痛ましい姿となる事など想像だにしなかった。
分かっていれば騎士を往かせる事はなかったのに。 騎士の傷は愚かなクラリッサの落ち度による]
(298) 2012/04/30(Mon) 00時頃
|
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/30(Mon) 00時頃
|
― 螺旋階段 ―
[黒犬の口から漏れているものは間違いなく人間の言葉>>249]
なるほど。 魔物というだけあって、少しは頭もまわるようだな。
[一体どれくらいの強さなのだろうか、検討はつかない。 隙を伺いながら、いつでも剣を抜ける準備をする]
(299) 2012/04/30(Mon) 00時頃
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[城の深き場所で眠る女の耳朶に*騎士の想いが触れた気がした*]
(300) 2012/04/30(Mon) 00時頃
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>>295 …っクソ、…! ケッタクソ悪いオッサンだな!
[漆黒の突風に顔を押さえ、吐き捨てる。 闇色は触手の様に身に絡み、 無理やりに空間の狭間に己を取り込んで行く。
引きちぎられるような痛みが全身を襲い、呻いた]
ぐ、っう…!!
[その姿は、その場から消え――*]
(301) 2012/04/30(Mon) 00時頃
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