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[少し離れたところに座っていたけれど、黒白の犬が見送られる頃には、霞かかる茶眼は細められ、
人間の手を目がけ、上体を伸ばして額を擦り付けようとした]
……
にゃおう!
[ふかふか、には元気よく返事をして。
抱っこされたまますりすりとくっついた。
犬や猫と遊ぶのも楽しいがそれとは違う腕に抱かれるのも
嫌じゃないなって、なぜかそう思えて。]
おんすい?
[楽しければなんでも、そして相手が楽しそうならより嬉しそうになる。
水辺でも怖がらないのはそういう性質なのもあるだろう。]
にっ、にぅ……
きゅうー
[もそもそと耳を伏せてもじもじした。
気持ちいいけど、ちょっとヘンになりそう。]
[くい、と掌を額で押し、
斜めに頬までを擦り付けて顔を離すと、また鼻先を掌へとすり寄らせる]
運動、も 好き
[でも、と体重をかけて掌へ頬を押し付けた。
もどかしく眼を細め、細い鳴き声を漏らす]
なぅ…
撫でて くれるの?
にゃぅ、ううー
[床に降ろしてもらい、シャツのぼたんをはずす。
これぐらいはできる、毎日の着替えだって自分でしてるんだよ!
と自慢気な顔を見せた。
すべてを、といっても一枚しか着てないので脱ぐともう裸で。
ほとんど人間なのに、尻尾と耳だけが存在を主張するようにぴこぴこ動いている。]
あれ、ぬがないの?
[此処に入るときは全員が裸だったから、首を傾げた。
脱がそうと服をくいくい引っ張ってみたり。]
[身体つきはしっかりと成人女性のそれ。
程々に肉付きも良く、胸は小さくない。
ただし恥らう意識が薄いので隠されることも無い。]
にゃう?
[しっかりした筋肉の腕を差し出されて捕まった。
そのまま運ばれてきゃいきゃい楽しんだ。]
すごい!すごーい!
つよい?
[下ろされたあと、思わずその肌にぺたぺたと触って確認してみたり。
怒るかな?とそっと見上げると、にへっと笑顔で誤魔化した。]
[背に回る手に、尻尾がゆらりと立ち上がる。腰も刺激に僅か持ち上がった。
自分では触れられない、毛繕いも出来ない背への暖かな手]
いいの?
撫でてくれる?
ぇぇと…… だぁれ かな
[わんこちゃん、ではなさそうなヒトを見上げるグリーンブラウンは濡れた光をたたえた。
膝に飛び乗りたい、けれど
少し躊躇った末、足元へ身を寄せるように座り、
ヒトの膝に両前肢と上半身の重みを預け。
太腿へ、遠慮がちに頬を擦り付ける。
晒した背中を撫でてくれるのか、期待に尻尾がふわり、ふわり]
すごい、かっこいー。
[他の犬がどうだかはわからないけれど、
筋肉で覆われた身体はもっと触れてみたい欲求が湧き上がる。
手だけでなく肌で舌で、舐めてみてもいいのかな?]
ふにゃっ、だいじょうぶ。
あわあわ!
[気遣いと優しい手の動きにすっかり懐き、
洗われるままにされている。
時折触れる場所によってはひくんひくんと肩が震えて
少しだけ甘ったるい鳴き声が無意識に出てしまうかもしれない。
そうなったら、幼い仔猫の精神から大人の猫へスイッチが入ってしまうのだけれども。]
ユリシーズ、 ゆーり?
覚えた、よ
…たぶん
[優しい撫で方に、とろとろと緊張を解してゆっくり瞬く。
呼吸に合わせ、低く滑らかな音が喉の奥で鳴っていた。
ごく微かな、うんと耳を澄ませないと聞こえない程の控えめさ。
首輪の下、男のそれよりなだらかな喉へ直に触れれば、音がなくとも喉を鳴らしていることは知れるだろうが]
俺、は―――…――
[瞳にかかる靄が薄れ、何かを思い出そうとするように小さく首が傾いだ。
頬がユリシーズの膝から離れてしまい、またそこへすりつけ直す]
ラルフ?だったかな
ローレル……? だったかも
……わかんない。 ゆーり、なんて呼ぶ?
メモを貼った。
きれい?
えへへ。
[褒められたら猫だって嬉しい。
その嬉しさを表そうと、ズリエルの肌へ夢中でぺろぺろかぷかぷ。]
んっ……やぅ。
そこ、もっと撫でて。
[じっとしていられなくて、もじもじと身体を押し付けた。
手が動くたびに気持ちよさが増している気がして、でもそれなんだかがわからなくて。
尻尾を絡ませるように、身体へくるりと回しておねだり。]
[発症者の管理には正式なIDを用いられたから、通称は登録されていなかったかもしれない]
――にぃ
[直接肌に触れる感触に、猫耳と尻尾の毛が僅かに逆立つ。
ぐるぐると控えめに鳴る喉は止まないまま、瞼を閉じた]
ろーれる…
[素性を鎧う偽名ではなく真名を呼ばう声に、胸の奥でどこか心細いような感覚が首をもたげ、すぐに消える]
んっ、ぎゅうされるの、スキ。
[思い切り感情をぶつけていいんだよ。
だってネルはもう人じゃなくて猫だから。
一瞬だけ、もとの人間だった時のような顔が浮かぶが、
抱きしめていたズリエルには見えなかっただろう。]
いいかおり?
えへ、なら、もっと。
……やん、ちがうっ。
[肌の上を滑る手が、掠めるだけで決定的なものをくれなければ、
焦れて身をくねらせてじたじたと悶える。
柔らかい膨らみの先がぴんと立ってしまうと、そこばかり掌に押し付けようと夢中になって。]
――ッ?
[抱き寄せられ、小さく鳴いて眼を見開く。
長身故に軽くはない体重が、ふわりと男の腕に浮き上がり。
浮遊感に慌てたようにユリシーズの胸にしがみついた]
んなぅ? なぁ?
[膝の上、向かい合うように乗って漸くバランスが安定すると、少し爪立ててしまったかもしれない指を困ったように見つめた]
すき、だいすき。
だから、いっぱいされたいの。
[甘えた声で、仕草で、ズリエルを見上げながら
意地悪い、と抗議の色をのせてむくれる。]
にゃぁう!
あっ、んっ、ふぁ……にゃぁ
[敏感な胸の先を刺激されてもじもじと膝を擦り合わせる。
尻尾が落ち着かず揺れて、言葉はすべて鳴き声に変わった。
柔らかい胸を手に押し付けて続きを強請り、
その手がもっと敏感なところに触れるなら
くたんと力を抜いて身を任せるだろう**]
… …ん、ぅん
[優しい声と、安心させようという心遣いは伝わって、こくこく頷く]
時間ならいっぱい
ゆーりが欲しいなら あげる
[以前なら触れることも許されなかったろう、上等な衣服に皺を寄せてしまった。そっと指の力を緩めるが、前肢を離しはしないまま。
ユリシーズの口許へ鼻先を寄せた。
匂いを確かめる、挨拶。
顔が離れて行かないなら、舌を出してそこを舐めた]
[体のラインに沿う動きに、少しく眉を寄せる。とろり、瞳が潤んだ。
喉を鳴らす音が僅かに大きくなる。
胸に当てた前肢にまた力が入る。
無意識に、右の指が折り曲げられ、開く。 左の指が服を握り、開く。
また 右、 左 ]
な、ぅ……にゃぁ――?
もっとね、いっぱいほしいの。
あのね、あのね。
ネルも、したいのっ。
[うまく言葉にして誘えないが、潤み始めた足の間にまで指が伸びる頃、これ以上は立ったままより、と必死に訴えて。
愛撫されるだけでなく、胸や肩を一生懸命ぺろぺろしたらどれだけ反応してくれただろう。
全身の泡を落として、ふかふかのほこほこタオルで水気までなくしてから。
続きを強請るようにズリエルの膝にちょこんと乗っかって、押し倒さんばかりの勢いで顔にキスの雨を降らせた。]
ネルだけじゃ、やーなの。
いっしょなの!
[髪を引っ張ったり、耳を甘噛みしたり、思いつく限りのキモチイイことをズリエルへ**]
メモを貼った。
[撫でてもらうのに、シャツは毛皮じゃなくて触覚のない布でしかないから、いらないもの]
器用?そう?
いろいろ まだできるの――かな
[ホームで、暑くなってもシャツを脱ぐのを避けたのは、
少女程の膨らみしかないとはいえ――男装を解除することを怖れた、ヒトとしての意識の残滓がさせたことだった。
ローレル、と女性名を呼ぶ男の前で、自意識は”ネコ”に傾く。露わになった胸元に唇の熱が触れれば、震える喉が吐息を零した]
ッ……にぁ……… ふみゃ
ん…
ぜんぶ…? なでてくれるの…?
[尾の付け根に触れられば、身体が小さく跳ねる。
腰が浮き上がりバランスが崩れると、男の肩に掴まるしかなく。
身を揺らしながらのもどかしい片手でのショーは、
どうにかバックルを外した後、腰骨に触れていたユリシーズの手に少しの手助けを請うことになったか]
[容姿へのコンプレックスは、かつては小さなものではなかったはずだったが今は遠い。
膝下でもつれる作業着を蹴り脱いで、素足を向かい合う男の腰に絡ませる。
空調に冷気に小さく身震いして、被毛豊かな尻尾は猫自身の胴に巻き付くように動いた]
……… 撫でられるの、好き
ゆーりは上手 好き
[時折擽ったそうに、あるいは沸き上がる熱を持て余すように、目を細めて身動ぐ。
飾り毛の多い大きな耳がそのたびにひくりと揺れた。
自分ばかり心地よくては、と、
甘やかに喉を鳴らしながら、ユリシーズの顎、頬、瞼へ唇を落とし、舌を這わせる。
猫ではない人間が毛繕いを悦ぶのか、知らないけれど]
メモを貼った。
もっと?ふぁっ、やぅ、……あんっ!
[敏感なところを指が通るたびに声が出て、本当はもっとして欲しいのに身体は勝手に足を閉じてしまう。
羞恥心が残っているのだろうか、
直接誘うような言葉は口にはできなくてもどかしい。]
なるっ、いっしょに、なるの。
だからネルを、 愛 して。
[小さい舌でぺろぺろと顔を舐め、口付け、口内にまで舌を押し込んでぴちゃぴちゃとかき回す。
縋りついて、身体を押し付け、ふにりと柔らかい胸が二人の間に潰される。
ぷはっと息継ぎして唇を離したあと、
項から首を伝って鎖骨、鍛えられた胸までちゅっちゅっと口付け、止められなければもっと下まで猫の冒険は続く**]
ひく、と耳の先を揺らした。
んっ、おいし、の。
[姿勢を変えられ、目の前にズリエルのものが見える。
そっと握り舌を伸ばして、ぺろぺろと舐め始める。
これが何を意味するか、理解していないわけではない。
たまに理性が戻ることを知られたら、反応が変わりそうで。
純粋で、ちょっとだけ発情期の猫を演じ続けた。]
……ひゃ、あんっ!
も、となめて、ちょおだいっ!
[尻尾は邪魔にならないように背中の方に回されて、ぴるぴる震えている。
強く刺激されたら腰に痺れが走って、砕けてしまいそうになる。
ズリエルを必死で口に含み、ちゅうちゅうと吸い付いて。
楽しんでもらえるよう、沢山愛してもらえるよう、目一杯ご奉仕するのだ。]
[吼え声
耳の先の房毛がくるりと後ろを向いて、やがてまた前を向く。
時折優しく降らされる声が、心地よい低音が聞きたい]
なー…ぉ? にぁ……、ん
[手のひらに秘められた熱に、時折微かに息を詰める。
反応する箇所へ愛撫が集中しだせば、困惑したように眉を下げ、瞳を潤ませて掠れた鳴き声を]
ふぁ
こ、ゆうの? 変な感じ…
へん もっと――なでて
んなぅ、にぃ …にぁ、う
[薄布が取り去られた上半身を、暖かみへすり寄せたくて身を捩った。
甘く疼く腰は無意識に揺れる。
ユリシーズの顎から首筋へ、舌先で筋肉のラインを辿る。
ひく、鼻を鳴らして男の匂い、体温の変化を嗅ぎ取ろうと]
[人間だった頃の経験はどうだったかさておき。
今は目の前のモノを夢中で舐めしゃぶることに集中する。
集中するのだが、どうしても鳴き声が抑えきれなくてしばしば舌も止まってしまう。]
にゃぅぅっ!
ふにゃ、あっ、ひゃん。
[すっかり熱くとろける蜜を零すところに指を挿入されれば声は一層甲高く、背を反らせて。
呼応するように尻尾が動いて、耳もぺたんと伏せたまま。]
きもち、いいのっ……
もっとおっきーの、ほしいよぅ
[はむっ、と横から咥えて。唾液をまぶすように、頭をお上下させる。]
また耳がぱたぱた揺れた。
にゃう、んっ……
うん、すき。
我慢できない、よぉ!
[指の動きに併せて勝手に腰が揺れてしまうぐらい。
溢れる蜜を啜られるとひくんひくんと収縮して、
また沢山の愛液を零してしまうほど。]
ネルに、ちょうだい?
いっぱいして?
[上気した頬は赤く染まり、潤んだ瞳で振り返ると
精一杯誘う声でねだる。]
[ぐるぐる震える喉が音を高くする。
密な雄の匂い。
男の背に回した前肢は爪を緩く立てて、より深い接触を強請る]
[乱れる呼吸の合間、霞かかる茶色の瞳は、困惑を深めて宙に視線を彷徨わせ。微かに甘い蜜の香りがして、淡く染まった目許は濡れた。
ユリシーズの衣装はとても上質なものと見えて、
乗せてもらった膝への粗相を怖れる、ヒトの理性の残滓]
ゃう……
――ぁ んむ
[男の胸元のボタンへ口で触れる。
舌と牙で外そうとカリカリ、噛んだ]
[とろり、蜜が溢れる感覚に身を震わせて、
内股を撫でる手に泣き出しそうな声をあげた]
メモを貼った。
うにゃ、あ……
くぅ、んっ!にゃあ、にゃぅ……あん。
[再び向かい合うと、突き立てられたズリエルに跨ってそのまま腰を下ろしてゆく。
指と舌ですっかりほぐれていたソコは雄を飲み込んで締め付けながら根本まで咥え込んだ。
ふるる、と背を震わせてその大きさをまず味わって。]
いっぱい、なったぁ。
[それだけでもう腰が抜けそうなほど、うっとりした顔でズリエルを見上げて微笑む。]
んぁ… ごめ、なさ――
[晒された素肌から、立ち籠める発情の香りに鼻の奥から意識が茫としてくる。
にゃあにゃあと猫の鳴き声は、抑えられた柔らかさを徐々に欠いて、高く長く。
男の望む声がどのようなものか、自覚はしないまま]
[腹の前へ巻き込んだ尻尾が別の生き物のようにうねり、長い被毛が互いの胸の間を往復する。その刺激にも腰を浮かせ、]
ぁあう―― ん、っふぁ?
[下肢の狭間に伸びた指に、声が揺れた。
人に触れられることのない場所、僅かに身を竦ませる――その緊張も、触れ方優しければ、容易く和らいで受け容れる]
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