人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点:


[嘆きと復讐とおめでたい戯言に混じる、昔の話
人参が、甘いものだと
知ったときの。
初めて彼の目の前で、平らげたときの
あの喜びようときたら]


大袈裟だったなぁ


[くす、と
懐かしみの混じる小さな笑みをこぼしたのは
少女のような声。
甘さと透明さを兼ね備え
そして、少女には出せない低音までも紡ぐことのできる声
トレイルの姿は、ここには無い]


メモを貼った。


メモを貼った。


[ニコラの問いに、残酷な真実が返される。
昔馴染みであったベネットに苛立つような心地を覚えるのは一瞬で、その真実を作ったのは他でも無い自分であることに即座に思い至り、ディーンは重苦しい息を吐く。
このままでは苦しみは増していくばかりだろう。
誰かが終わらせなければならない。
しかし、この場にいる誰がそれを成せるというのだろう?

――そこに響く声]

 ――――………… ニコラ。

[それは紛れもなく、ディーンの願ったことだった。
彼を生者の世界から引き離したい。彼に会いたい。彼に触れて貰いたい。願いを叶えてくれるのは、やはりニコラの他にいないのだ。

ふ、と小さく吐息を吐いて、ディーンは笑った。]


[後方に傾ぐ身体を受け止めようと、ディーンはニコラの背後に回る。
しかし彼の身体は伸ばした腕をすり抜けて、床に伏した。
ディーンは彼の頭部のある辺りに腰を下ろし、太腿を枕にするような形でニコラの傷ついた顔を胸元に抱き寄せた。
溢れる血の匂いが、とても甘い。
口移しで受け渡されたものと比べ物にならないほど甘く、食欲をそそる芳香のように感じるのは量のせいだろうか、それとも本能のせいだろうか。
命があれば、迷わず彼の身体に牙を立てていた。
しかし、それは叶わない。]

 ――――……。

[ディーンは、ニコラの傷ついた眼球に唇を寄せる。
血に触れ、傷ついた網膜に触れた。ゼリー状の水晶体を舌で舐めた。しかしそのどれも、形として残らない。
ディーンの唇は汚れず、舌に触れた水晶体の味は霧散していく。
それでもいい。他の誰も触れなければ、それで。]


 ――……ニコラ。僕の、ニコラ。
 愛している。君以外は、何もいらない。

[物語の中でしか紡ぐことの出来なかった言葉が、彼にならばいくらでも囁ける。
ディーンは何度も繰り返して愛しい名前を呼んだ。
血まみれの頭を抱きかかえて、幸せそうに、何度も何度も。**]


メモを貼った。


[トレイルの1日は、歓喜の歌で始まった
声高らかにうたを歌える幸せは
何ものにも変えがたい

Ja, wer auch nur eine Seele
Sein nennt auf dem Erdenrund!

他国の言葉の発音も流暢に
この喜びを、伝えるのだ。


姿は、無くとも]


メモを貼った。


メモを貼った。


[フィリップとノックスのやり取りを悲しげに見ていた。

 トレイルが暴れる様子も。
 声は届かず、止める手も触れないから、ただ見ているだけで。

 フィリップが復讐にはしるのも。
 トレイルがそれに巻き込まれるのも。
 ノックスの悲しみも、ただ、みていた]

 ドナルドまで……

[そんなことしなくていいのに、とつぶやく。
 ノックスが見たのとは違う、いまの、成長した姿で。

 悲しげに、廊下で起こる出来事を見ている]


[トレイルが階段から落ちたのには、驚いて瞳を瞬かせる。
 フィリップが射た足から、肩の傷から。
 転げ落ちた故の怪我で、どうやら、助かるつもりはないらしいトレイルが見える。

 ノックスが駆け寄るのを見て、視線をそらした。

 フィリップたちが、手を汚さずにすんでよかったと思う]


[トレイルの最後を見届けることなく。

 フィリップたちと共に居間に戻り。

 ニコラの死を見取っているディーンを見た。
 それに声をかけることなく、死体を抱えて歩くフィリップとドナルドの後ろにつく]

 ……もう、そんなの、おいといていいのにね。

[食べたかったら食べればいいとも思う。
 三階で、フィリップの傍。
 頭を撫でられるのと同じようにフィリップの頭を撫でて、すこしは休むことができればいいと、願った*]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 小悪党 ドナルド

[飛び込む形となれば腕を支え
揺れるフランシスの双眸>>0を覗く。
彼から紡がれた言葉にははたと瞬いて血の漂うもとを辿る。]

 ――…自分で。
 そうか、目を、な……。

[ふと自らの過去が重なる。
衝動を抑える為に目を傷つけた己と
二コラの行動も動機も違うとわかっていても気が沈む。
またフランシスがきつく拳握るに気付く。]

 フランシス。
 こんなことになるなら、
 一緒に、居間を出れば良かったな。

[せめて部屋で休むよう言っていれば、と後悔する。]

(12) 2014/11/24(Mon) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[答えるフランシス>>1にフィリップの声>>5が返る。]

 確かに大丈夫そうには見えねぇな。
 手は足りる、大丈夫だ。

[顔色がよくないようにみえて案じるまなざしをフランシスに。]

(13) 2014/11/24(Mon) 14時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2014/11/24(Mon) 14時半頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2014/11/24(Mon) 14時半頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2014/11/24(Mon) 15時頃


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 小悪党 ドナルド

[フィリップを手伝いラルフを三階へと運ぶ。
子守唄をとフィリップがフランシスに願う>>5のは
ラルフが聞き慣れた歌声をフィリップに知って欲しいと思ったから。
透明な歌声で奏でられる子守唄は酷く優しく、
ドナルドのバリトンではそれらしくは出来ないように思う。
歌うよりも聴く側で、歌うよりも演奏する側。]

(20) 2014/11/24(Mon) 17時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ラルフを運び込んだ部屋の出来る限り温まらぬ場所、
窓際に面した寝台に彼を寝かせ、窓を少し開けた。
吹き込む風は防寒具が無ければ長居するには厳しい温度。
けれどこれでラルフの遺体が損なわれるのを遅らせる事が出来るか。
ひら、と手を振るフィリップ>>14に怪訝な顔をする。]

 ――…此処じゃ身体が冷える。
 ラルフの傍に居たいのも分かるが
 お前さんが風邪でも引いたら
 山下りるのも大変だろ。
 ラルフを故郷まで運ぶ体力くらいは温存しとけよ。

 ――…無論、手伝ってくれるンだろ?

[一緒に旅をしてきたラルフが帰るはずだった故郷。
うまれ育った場所をフィリップにもみせてやれたら、と思い]

(21) 2014/11/24(Mon) 17時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[みない方がいいとフランシスは言ったけれど>>18
二コラの姿を隻眼に映し込んだ。

復讐の為に、二コラを手に掛けようと思っていた。
けれど、彼は自ら選んだ。
トレイルに関しても階段から落ち
直接手を下すことがないままな状況。
復讐をした、という実感はわかない。
仇を討ったのだという気がしないのは
ドナルドが思っていたカタチとは違ったからだろう。

仕方ない、とフランシスは言ってくれたけれど
彼に負担を掛けてばかりだという意識はあり頷く事も出来ず、
平気だったか、という問い掛けに漸く「平気だよ」と声返し
少しだけぎこちない笑みを浮かべた。]

(22) 2014/11/24(Mon) 17時半頃

[愛されてる人、バツ。
愛されて当然みたいな人、バツ。
名前を呼ばない人、バツ。
取っていく人、バツ。
置いてった人、バツ、バツ。大バツ。

みんなキライ]


[僕は僕のすべきことを正しく行った。
本当はずっと前から、こうするべきだったんだ。

僕のことを見てくれない兄弟へのあてつけ。
取り繕った狼たちへのあてつけ。
僕を置いてったディーンへの、あてつけ。

目の奥に詰まった感情を抉り出して。
赤い命と共に散ったそれは、きらきらと花弁を振り撒いた。

しゃらん、しゃらら。

砕けて失うごと、体は軽くなっていく。
とても気持ちよくて、あっけなくて。

まるで息をするように自然に
終わる世界にさようなら]


[声が聴こえて]


 ――あ、


[咄嗟に、手を伸ばした。

残り少ない破片をかき集めて。
希薄な赤を押し留めて。

転がり落ちた、残った欠片。
冬の空と夜の海の眼を持った獣が、まずしたことは。

愛しい彼の背中を、蹴っ飛ばすことだった]


[色の違う双眼で、自分の手をまじまじと見つめる。
煙のように揺らぎ、消えかけた手。
しばらく集中していると、ゆらり、大きく揺らいだ後、手の形になった。
5本揃った指、握って、開いて。
そうすると今度は指が体が幼くなり、少しすると元の歳に戻る。

安定しない。
ため息を吐いて、首を傾げる。

多分、修行が足りない]


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2014/11/24(Mon) 18時頃


[ディーンの想像が正しければ、彼は自分と同じような形になるはずだ。
これまで、この場で死んだ皆と顔を合わせた。
ならば、彼だけが例外だということはないだろう。
彼がこの姿を見つければきっと、声を掛けてくれる。
一人にしたことを詰って、そうして許してくれる。

そんな夢想を途切れさせたのは、何かが背中を蹴る感触だった。

身体が前に傾いで、抱き寄せていたニコラの身体がすり抜ける。
驚いて振り向くと、安定しない身体の線が見えた。
それから、色の違う左右の眼球。]

…………ニコラ?

[異変に関して問うのと、自分の声が聞こえるかを確かめるのと、眼球の色についての驚きとを示して、語尾に疑問符が添えられた。]


[噛み砕きたい吐き出したい思いは、足裏に込めた。
口を開いて、声が出なくて。
もどかしかったからもう一度蹴っておいた]

 んにゃ……。

[こぽり、と喉から音が出て。
少ししてから、声が戻る。
それから、彼の目がこちらの色の違う目に向いてるのを見ると、死骸を指差して]

 こぼれたから、埋めたの。

[死骸の握る、卵形の宝石箱を指す。
その指がまた、ゆら、と揺らいで戻った。

脚を背中に乗せたまんま、顔をしかめて]

 ……再会のキスでもする?

[踵を、ぐりと動かした]


 考えたんだけども。
 やっぱりさ。
 死んだら忘れちゃうんだなって。
 思って。

 ディーンと話せなくて触れなくて、独りでディーンのことを考えてもどんどん世界って動いてて。
 で、もしディーンがそばにいたらどれだけディーンが好きかを犯すなり食べるなりで簡単に伝えられるのにって考えてでもいないからなんで置いてったの止めてくれなかったのって思ったらすごく腹立つし殴りたくてでもいないから悲しくて――

 ……って、そんな話じゃ、なくて、ね。

 ……つまり。



 ……好きだよ、ディーン。
 だから置いてかないで、独りにしないでよ……。


[って。
言いたくて。
来たの。


そう、呟いてから、脚を下ろした]



 ――暖かいところで、休んでてほしいのになあ。

[三階にいったあと、ドナルドが誘ったことにほっとしたのに。
 いままた一階で、寒いところでしゃがみこむフィリップの傍にいる。

 シメオンがまだ、自分の身体の傍にいたのなら、瞳をあわせて]

 俺も、死んじゃったからね。

[軽く肩をすくめる。
 トレイルの姿は見えない。

 聞き覚えのない声が、聞こえた気はするけれど。
 それがトレイルかどうかはわからない]


 ……フィリップ。

[会いたいという彼の頭を撫でてみる。
 会いたいのは同じだけれど――]

 生きてて欲しいよ。俺は。

[だから、まだ会いにこないでいい、と思う**]


メモを貼った。


【人】 小悪党 ドナルド

[頬に触れるフランシスの手>>24に僅か目を伏せる。
気遣われていると知れるから
その心遣いに甘えるように彼の手に、己の手を重ねた。

吹雪は未だ止む気配がない。
けれどいずれ通り過ぎる。
そう信じて、祈るようなフランシスの仕草と声>>25
「そうだな」と同意の頷きを向けた。]

(33) 2014/11/24(Mon) 20時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

―― 三階/個室 ――

[窓は閉められ外の冷たさはガラスとカーテンにより防がれる。
荷物置くままの寝泊りするために借りた部屋は
ラルフを寝かせる部屋よりはだいぶ過ごしやすくある。
フィリップが荷物の事を言えば>>29
引き留める理由もなく]

 分かった。
 けど、荷物片したらすぐ戻ってこいよ。
 ちっとばかし話したいこともあるし。

[と、言葉掛けるのみにとどめる。]

(34) 2014/11/24(Mon) 20時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[フランシスからの問いかけ>>4にはたとする。
サラシはノックスの行動縛る為に使った。
理由を言えば心配かけるか、とも思うけれど]

 ――…理由、言った方がいい?

[言わないでおきたい、と滲ませる言葉もまた
聞き難くするずるいものではある。]

 そうだな。
 気になるから巻きなおす。

[上着を無造作に脱ぎそれを寝台へと落とし、
ポケットに突っこんでいたサラシの半分を取り出して
両手と顎を使いながら慣れた様子でそれを巻き直す。
フランシスの囁きが聞こえた。]

 ――…心配性だな。

[背に触れる温度に意識向けながらぽつと紡ぐ。]

(35) 2014/11/24(Mon) 20時半頃

メモを貼った。


[歓喜の歌は、止み
少しして
鐘の歌

超絶技巧を巧みに操り、想いをのせて
音は流れてゆく]


【人】 小悪党 ドナルド

[むりにとは、という前置きは気になると言う事だろうか。
フランシスの応え>>48に僅か考える間があく。]

 ――…ン。

[不吉な事、は考えずとも何となく知れる。
少しだけ困ったように眉が下がる。]

 サラシはノックスの動き封じる為に、使った。
 フィリップと対峙してたから、あいつを助ける為に。
 ――…ラルフを殺したノックスに復讐する気で
 ノックスの大事な者を奪おうと、思ってた。
 けど、トレイルは、階段から落ちて――…
 二コラも、いつの間にか自害してて、
 結局、仇討ちらしいこと、全然出来なくて。

[悪いことをしようとした自覚はある。
罪悪感とフランシスを心配させたくないという気持ちが口を重くした。
けれどドナルドに見えたものを言葉としてフランシスへと伝える。]

(49) 2014/11/24(Mon) 22時頃

ドナルドは、ベネットの表情には気付けぬまま、ぬくもりだけが背に伝い。

2014/11/24(Mon) 22時頃


【人】 小悪党 ドナルド

[背中に当たる拳の軽い感触に振り返ろうとすれば
フランシスに腕引かれ、覗き込む緑の双眸に息を飲む。]

 ――…ごめん。
 でも、我慢出来なかった。
 ラルフがあんな風にやられて――…
 どうしても我慢出来なかったんだ。

 ちゃんと帰ってくるつもりだった。
 悲しませる気、なかった、けど。

[ごめん、ともう一度謝罪の言葉漏らして眉を下げる。]

(53) 2014/11/24(Mon) 22時半頃

[二度目の衝撃。
ディーンは何処か泣き出しそうな心地で、それを受け止めた。
目の色の違う理由、そこから続く言葉に、肩越しに振り返ったままニコラを見つめる姿勢で、静かに耳を傾けていた。

向けられる想いの全てを飲み込んで、理解しようと試みる。
その為に、長い沈黙の間が出来た。
足裏が離れる感触を追うように今度は身体ごと振り向いて、ディーンは身を低く屈める。
ニコラの足の甲に、そろりと、唇を落とした。]

…………すまなかった。
もう、君を置いていかない。
キスでも、殴るのでも、食べるのでも、その……犯すのでも、
君の好きにして、構わない。

僕も、君の願いを叶えてあげたい。
君が、僕にしてくれたみたいに。


……………ニコラ。君が、好きだ。
君が、僕の唯一、だから。

[ディーンの言葉は途切れ途切れに、表現を考える間が空いた。
どれだけ伝わったかが分からないもどかしさに、眉間の皺を僅かに深くしながら、どうにか寄せ集めた言葉を吐き出して、ニコラをじっと見つめる。]


メモを貼った。


【人】 小悪党 ドナルド

[分かる、と言ってくれた事がうれしい。
フランシスの言葉に申し訳ない気持ちもあったけれど
それでも同じ気持ちだったと思えば安堵できた。]

 ――…うん、ごめん。

[守りたい人は、己を指すのだろうと思う。
それは大事にされているのを十二分に感じるから。
守りたい人がいるから抑えたフランシス。
守りたい人がいるから動いたドナルド。]

 でも、また同じ事が繰り返されたらと思うと……

[突く指先に、続きは消えて。]

 ……う。

[僅か眉根を寄せる。]

(58) 2014/11/24(Mon) 23時頃

[自分だったものに語りかける姿。
いくつも口にされた名前の、どれが自分のだか判然としない]

 ……心配?

[いろんな人の声が聞こえた、気がした。
心配してくれたのは――誰だったっけ。
もう、いないのだろう。
だって、誰もいなくて……]

 心配、されてるの

[目があった。親しみやすい、表情。
死んだことを、あっけらかんと告げる声]

 心配してるんだ

[生きてて欲しい、という言葉は、とても綺麗に聞こえた]


【人】 小悪党 ドナルド

[突かれた個所を気にするように
眉間を中指の腹で軽く撫でる。]

 フランシス。
 フィリップが戻ったら、さ。
 俺やラルフに聴かせてくれた子守唄、歌ってくれる?

 ラルフが好きだった歌を、あいつ、聴きたいンだって。

[ぽつ、と思い出したように
フランシスへとその話題を振り]

(59) 2014/11/24(Mon) 23時頃

[歌が聞こえた。
声が、聞こえた。

顔をあげ、立ち上がる。
自分を前に、ずっとしゃがんでいた足は軋みもしないし、痛みもない。

どこからだろう。
聞こえる声、歌、旋律、なんと言葉にすればいいのか、いや、できないのか。ただ誘われるまま――ずっと目指していた場所。
外へ、
雪の中へ、

玄関の扉に、手をかけた]


ドナルドは、バーナバスに話の続きを促した。

2014/11/24(Mon) 23時頃


[噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい想いを。
粘土の味の飴玉みたいに、口の中で転がして。
足へ口付けるディーンを、じっと見下ろしていた。

足を動かして。
足の指を、彼の唇に触れさせて、口内へぶちこむ。
押し込んで、奥まで犯して、蹂躙して]

 ディーンは、僕とキス、したい?

[ちゅぽん、と引き抜いた]

 ……可愛くおねだりして?


[しゃがんで、頬に触れる。
噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい想いが、口からこぼれそう。
呑み込むのも口から出すのも出来なかった秘密の言葉。
舌に残る味は苦くて苦くて]

 ……願い事。

[噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい]

 叶えて。
 僕のたったひとつの願い事。

[お兄ちゃんだから、子供だから、弟だから、大人だから
吐き出せない呑み込めない願い事]

 ずっと、僕だけ愛して。
 唯一だって、一番だって……言うなら。

 ……おねがい。


[扉は不思議と手ごたえがあった。
開くかはわからない。
開かないかもしれない。そう思って力を込めることが出来ないでいる。

振り返るのは、駄目だ。
さっき声をかけてくれた、生きている――フィリップ、だ。
名を覚えている。
ごめんね、と口にしたことも覚えている。

振り返らなければ、あのまま外に出ていたら
一人で静かに、終えられたのに]


メモを貼った。


メモを貼った。


 ――…………ッ!!

[唇に、丸みを帯びた親指の先が触れた。
小さく息を吐く代わりにそれが口の中に押し込まれる。
指先から更に奥、口内に収めるには容量の大きいそれに呼吸も奪われる心地がして、ディーンの眉が苦しげに寄る。
それでも潤む双眸はそのまま、ニコラから逸らされることはない。

彼から齎される全ては受け入れなければならない。
与えられるものがあるだけで心が歓喜に震えるようだった。
ディーンの口から引き抜かれるニコラの足には、ディーンの興奮を示すかのように唾液の糸が引いた。]

 ――…………キス、したい。
 お願いだから、もっと 僕に、触れてくれ

[自らの哀願の声は、何とも惨めに聞こえた。
可愛く出来ているかなんて、判断出来ようはずもない。
ただ頬に触れる手に、もっととせがむように自らも頬を寄せて、強請る。]


 ……君だけを、愛している。
 今までも、これからも。

 だから、僕を 君だけのものにしてくれ

[胸に刺さる棘の痛みが、彼に触れている間だけ和らぐ。
彼の傍にいる時だけ、全ての罪が許される心地がする。
ディーンは右手を伸ばし、ニコラの柔らかな金色の髪に触れる。

見える場所にいる。触れられる場所にいる。
その事実に胸が詰まるようで、また小さく、息を吐いた。]


【人】 小悪党 ドナルド

[幼子を叱るようなフランシスの声>>62に瞬く。
照れくさそうに視線彷徨わせてから
再びフランシスの緑へと重ねて]

 ――…その叱り方、懐かしいな。

[ぽつ、と、言葉通り懐かしむ響き。
彼の優しさも甘さも痛いほどに伝わっていた。
良識備え、甘え方も教えてくれた保護者がいたからこそ
ドナルドの今もあるのだと思う。]

 痛くねぇけど、なんか、くすぐったい。

[そんな言葉を綴っていれば髪へと落ちる口付け。
くすぐったさよりも照れくささが勝り
目許が仄かに羞恥の色に染まる。]

(67) 2014/11/24(Mon) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[フランシスの頷きにふっと笑みが浮かぶ。]

 良かった。

[寂しげな笑みと伏せられる其れを認め
一度目を伏せるはラルフを思うから]

 ――…好きになるよ。
 フランシスの歌は優しい。
 きれいな歌声、で、俺も、好き、だから。

(68) 2014/11/24(Mon) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[変わらないようにみえるフランシス。
変わってゆくのはドナルドの方か。
背丈もあの頃とは違う。
今は、先祖返りと称されるそれと同じ力がある。]

 ――…俺は、フランシスの色のが、好きだ。

[照れ臭さに視線は外したまま。
けれど髪に絡む指先が気になってそちらを時折ちらとみる。]

 たぶん。
 そろそろフィリップ、戻ってくる、から。

 ――…俺も、遠くにいても、聞こえるように、なってて。
 フィリップや、ラルフと、同じ、だったみたいなんだ。

[いずれ伝えようと思っていたこと。
隠し通す心算もなく、それを伝える。]

(75) 2014/11/25(Tue) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 ……大丈夫だって。

[安心させるようにフランシスに言葉を向ける。
礼の言葉には笑みを浮かべてみせるけれど
染まる頬にはたと瞬く。
褒められて照れたのか、とそんな風に思い。]

(77) 2014/11/25(Tue) 00時頃

 うん、……うん。

[望んだ言葉は。
彼の口から、望む通りに与えられて。
小さく頷き、息を吐く。

吐き出せない呑み込めない想いの味が残った舌で、彼の唾液に濡れた唇を獣らしく舐めて。
触れるだけのキスをして、離れた。

甘い唾液の味で、舌の味が消えていく]

 僕も、好き。
 愛してる。

[もう一度、唇を重ねて]

 ……誰にもあげない。

[吐息に紛れて、囁いた]


[むぎゅ、とディーンの体を抱き締める。
しばらくそのまんま固まっていたが、段々小さく肩が震えてきて。
と、同時に煙のようにゆうらり、体が一瞬希薄になる。
形を取り戻したときには、なぜだか体は頭に合わせるみたいに幼くなっていて]

 う、

[ひっく、としゃくりあげた]

 うわああああ……ディーンのばかぁーー……。
 さびしかったぁーー……。ばかぁーー……!

[べそ、と。
久しぶりに、声をあげて泣く。

困るかな。困るだろうな。
いいや、困ってしまえ。

そんな気持ちで、ぎゅっと抱きつく手に力を込めて。
ついでに、逃げないようにきちきち爪を立てておいた]


[歌は、一度止んで


少し間をおいて、あいのうたを、歌う。
正確に、忠実に
ただ、そこに表現される感情は
先の二つの歌ほど、流暢ではない]


[それはまるで、
愛ではなく、哀のうた]


【人】 小悪党 ドナルド

[髪を気にする風なのを認めれば小さく笑う。
追いかける視線にそれが重なり、驚いたように瞬きして]

 ――……。

[全部、と付け足す言葉は先程より幾分小さな響き。
どうして、と問うフランシスから
さらに尋ねるような響きがあればゆると頷く。]

 本当。

[隻眼はまっすぐ緑の双眸を見詰め返す。]

(82) 2014/11/25(Tue) 00時半頃

[甘い言葉を交わし合うなど、初めてのことだ。
勿論、優しげに触れるキスも経験をしたことはない。
命があった時の欲は全て、本能に直結していた。
それが少しずつ変容していくのは、魂が因果を逃れたということだろうか。

触れた唇に食まれたいと望むより、むず痒いような気恥ずかしさの方が勝る。
もう一度唇が触れた時には、頭の奥が痺れるような心地がした。]

 ――…………ニコラ。

[いつもにも増して、言葉を探す回路が上手く働かない。
むき出しにされる独占欲と抱き締める腕とを受け入れて、言葉の代わりに両手をニコラの背中に回した。
その時、彼の身体の線がまた揺らぐ。]


[背中に触れていたはずの手が、触れていない。
驚くより早くしゃくりあげる音と振動が、触れていた箇所から伝わった。]

 ――…………ば、

[ばか、とは初めて言われた言葉だ。
泣き出すさまと爪を立てる動作のギャップに、ディーンはゆっくりと藍鉄色の双眸を瞬かせる。
今度は片手でニコラの背中を抱き、もう片方の手で頭を撫でた。
子供をあやしたことなどないから、動作はひどくぎこちない。]

 ――……ニコラ。僕は、ここにいる。

[泣かないで、というのは違う気がした。すまない、と謝るのも。
結局いつもの通りに名を呼んで、ただ事実を告げて。
胸元に顔を埋めさせるように、ニコラの頭を抱き寄せる。
甘えて良い、と言葉にする代わりの動作だ。]


【人】 小悪党 ドナルド

[フランシスの様子>>84
なんでもないようには見えなかった。
けれど誤魔化されておこうと思い]

 そうだな。

[と、短く紡ぐけれど。
さらに頬染める色が鮮やかになれば視線が泳ぐ。]

 ……、

[言葉を探そうとして、扉叩かれる音>>83が聞こえる。]

 フィリップか?
 開いてるぞ。

[扉の向こうへと声かける。]

(85) 2014/11/25(Tue) 00時半頃

[あいのうた
最後の一小節を歌い上げて

全てを嘲り笑うように
くすくすと、声を漏らす。

少女のような少年の声を知る者
ひとりは、目の前の相手以外見えておらず
ひとりは、消失に耐えられたかわからない

故に
姿のない声の主を、知る者はいない]


[そして、嘲笑が途切れ
再び流れ出す歌
ファウストの一幕


私の安らぎは去った
心も重い
二度と安らぎを見いだせない
もう二度と――――


先刻の歌とはうってかわった
嘆きのうた。

心を彷徨わせる者へ
哀愁を抱える者へ
淋しさと喪失感を胸に秘めた者へ

歌は響く**]


メモを貼った。


 ……満たされ過ぎて消えちゃいそう……。

[ぐすぐすと鼻を鳴らしながら、呟きすりより。
ちゅ、ちゅと小さな音を立てて、彼の頬へ耳へ首へキスの雨を降らす。
撫でられるのが気持ちよくて、目を細めてもっととねだり。
ぎこちない動きに、ヘタクソ、とちょっと笑った]

 ずっと、いてね。そばにいてね。

[命令、と。
彼の口元で囁いて、また幼い口付けを贈る。
触れるだけの、甘い、ぎこちないキス。

抱き寄せられて、素直に甘えて。
生きてたらアザと引っ掻き傷でひどいことになってそうな背中を、そっと撫でた]

 ……離れたら、ひどいことするから。

[それとも、ディーンはひどいことされるのが好きかな?]


【人】 小悪党 ドナルド

[立て続けの質問にはたと瞬き
尋ねが一通り終わるを待ち]

 衝動は、まあ、血のにおい嗅いだらざわつくけど
 まだ、我慢できないほどじゃねぇかな。
 ――…いつかってのは、うーん、
 よくわかんねぇけど、ラルフのこと一緒に探したあたり、かな。
 ずっとじゃねぇよ、自分が先祖返りなんて思っても無かった。

[思い出しつつ答える。]

 ああ、あの時も、聞こえてた。話してた。

[さらとそれを認めるけれど、
続く言葉には瞬いた後、クツクツと喉鳴らして笑う。]

 なんか、色々だだ漏れになるっぽいけど
 それでも、いいの?

[ずるい、というフランシス>>86に首傾げて問うて]

(89) 2014/11/25(Tue) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 中入ってこいよ。
 そこ、寒いだろ。

[戸口にいるフィリップを手招く。
フィリップとフランシスの遣り取りには笑み漏らし]

(90) 2014/11/25(Tue) 01時頃

 ――……それは、困る……。

[言葉の示す通りの不安の現れに、ディーンはニコラの背中に回していた片手の力を強くする。
息を詰めるように言葉を途切れさせたのは、降ってくる唇がくすぐったかったからだ。

命令、と添えられるだけで、ここにいる大義名分が出来る。
縛りつけられることが何よりも心地良い、と口にすることは躊躇われた。
甘いキスも心地良い、けれど、それだけでは物足りなく感じるのも事実だ。かといって身体を繋げることも、望まれなければ難しい。]

 ――……ひどい、こと でも、君がくれるなら

[欲しい、と強請れば与えられるのだろうか。
ディーンはニコラの首筋に唇を寄せて、少し強めに噛みついた。
――飼い犬は、飼い主に反抗すれば叱られるものだ。
ニコラの反応を伺う双眸には、自然と期待するような色が乗った。**]


メモを貼った。


 だぁって、未練なくなっちゃったもん。

[強くなる片手の力に、またぼやけていた体が元に戻る。
不安そうな声に、楽しくなっちゃってくすくす笑い。

未練なんてもうないし、この胸の中で消えられたら綺麗な最後だと思う。
セックスは今まで触れてこなかったから未知すぎて分からないし、キスはもうしたし。
強いていうならもう一度食べたいけども、それを叶えたら本当に消えそうだ。

涙のあとを残す顔で、彼の胸から顔を上げて]

 だからさ、もっと一緒にいたいって。
 ちゃんと思わせて。

[いま、残ってる欠片は、それしかない。
だから、と。

脅しにしては奇妙なセリフを、笑いに混じらせて口にした]


[脅しの笑みはくすぐったさに歪む。
次いで、首に走る歯形の痛み。

く、と喉の奥で嗤った]

 痛いよ。

[彼の前髪をつかんで首から離し、優しく注意する。
それから、髪は離さないまんま喉仏に唇を寄せて。
唾液の甘さが残る舌で形を確かめて、ごり、と噛みついた。
歯が、ぬぷりと皮膚に食い込む]

 ……そんなにひどいことが好き?

[期待の宿る目に、呆れたふりをして笑って。
あんまりにも可愛いから、剥き出しにされた額にキスを贈った**]


【人】 小悪党 ドナルド

 ……たぶん。

[ラルフの遠吠えは聞こえなかった。
浮かぶ言葉を音にするのは寂しいと思い一言のみ綴る。
フランシスの言葉>>92に耳傾け、相槌をうち]

 苦しくはないから大丈夫。

[そう言いながらも、
怒りのまま憎しみのまま喰い殺してしまいたい、と
そんな風に思いもしていたのだが
今は問題ないだろうと考え、大丈夫と告げた。]

 なんか考えてることだだ漏れに伝わる感じ?

[首を振るのを見ればカラと笑って]

 伝わっちゃまずいことでもあるンだ?

[と口許覆うフランシスに首を傾げてみせた。]

(95) 2014/11/25(Tue) 01時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[フランシスが緊張する気配>>93に微か笑み向けて
緊張ほぐそうと「いつも通り歌えばいい」と声掛ける。
フィリップが戸口から此方へと寄れば>>94軽く頷いた。

聞こえくる優しい旋律>>96にドナルドの表情が緩む。
僅か目を伏せ聴き入るは好んだフランシスの歌声。]

(98) 2014/11/25(Tue) 02時頃

[歌は終わらない。


こんこんと湧き出る泉のように

愛を、哀を、夢を、絶望を
勝利を、希望を、喜びを、悲しみを


正しい旋律に、溢れんばかりの情を乗せて

うたはおわらない。
永遠に]


【人】 小悪党 ドナルド

[透明な歌声が止めばゆると隻眼をフランシスに向ける。
ぱちぱちと拍手するものの
フィリップが泣き笑うを見れば少しだけ困ったように
フランシスへと眼差しを戻した。]

 ――…ありがと。

[我儘をきいてくれた彼に感謝の言葉向けて]

 なぁ、フランシス。
 フィリップに、さ、ひとの生き方、教えてやって欲しいんだ。
 俺やラルフに教えてくれたみたいに――。

[フィリップを導いて欲しい、とそう願う。]

(103) 2014/11/25(Tue) 03時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[便利なのか不便なのかわからない、と
遠吠えについてフランシスが言うのを聞いて>>101
ドナルドはからりと笑って「今の所不便さはないかな」と
相変わらずの調子で紡ぐ。

ひみつに関しては僅か首を傾げて
何かあったか、と考える程度には
ひみつを意識してはいないけれど
よくよく考えてみれば言っていないこともあるように思う。]

(104) 2014/11/25(Tue) 03時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 ――…ン。
 フランシスならそう言ってくれると思ってた。
 ありがと。

[フランシスの応え>>106にそう言葉を紡ぐ。
安堵の息が漏れるは思うよりも好意的なものだったから。]

 …………。

[ラルフも一緒ならどれほど良かっただろう。
そう思えば様々な感情が過り眉間には薄く皺が刻まれた。
ふる、と首を振りフィリップへと視線向けるが
フィリップと目が合う前にルーツと目が合う。
フィリップの頭撫でる為に手を伸ばせば突かれるのだろうか。
そんな事を思えば半ばまで上がった手の動きが止まった。]

(107) 2014/11/25(Tue) 03時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

 そんなわけで。
 フィリップもいいよな。

[同意求めるようにフィリップに声を向ける。]

(108) 2014/11/25(Tue) 03時半頃

ドナルドは、ベネットに甘えてばかりと思うけれど他に甘えられる相手は浮かばず。

2014/11/25(Tue) 03時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

[愛する者を喰らいたい衝動。
けれど遠吠え出来るようになって
愛する者でなくても喰らえば美味いだろうとも思うようになった。
は、と息が漏れる。
牙が疼くような気がして片方だけ晒す眸が揺れた。]

 ――…雪、はやく止むといいな。

[ちらと窓に目を向け呟く。
雪景色をみれど心落ち着く気配なく]

 そういえば腹減ったな。
 なんか食うもの探してくっか。

[貯蔵庫にあるもので紛らわせればと思い扉の方へ顔を向けた。**]

(114) 2014/11/25(Tue) 04時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 04時頃


【人】 小悪党 ドナルド

[フィリップの言葉>>116にふっと笑み漏らし]

 喜ばねぇと思うか?

[と首を傾げてみせた。
ラルフを思う。
フランシスの言うように>>106喜んでくれるだろうと信じて。]

(122) 2014/11/25(Tue) 12時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[食糧調達に行く心算を漏らせば
フィリップからの助言>>117があり]

 そっか。
 じゃ、そっちの階段使うかな。

[と軽く頷きまだ足踏み入れた事ない場所を思う。]

 ……だな。

[きっとすぐ止む、とその言葉に頷いた。
ルーツに歌を伝えようとする様に目を細める。
フィリップの小さな歌声を補うようにバリトンを重ねて
まだつたない歌を発するルーツを眺める。]

(123) 2014/11/25(Tue) 12時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[お兄さん、なんて言葉がフランシスの口から漏れれば>>118
はたりと瞬いてフランシスへと顔を向ける。]

 ――…年上だし。
 それに、旅する者同士助け合うのが当然だろう?
 フランシスが教えてくれたことだ。

[言葉にしたかどうかは忘れたが
フランシスは行動で示してきたとドナルドは認識している。
助けられてばかりではあったけれど
こどものうちに甘えることも教えて貰った。
課題を考える風な素振りみえれば「一緒に考える」と
課題抱える側であるのにそんな言葉を漏らした。
首振るのには理由が知れず不思議そうに首を捻ったのだけれど。]

(124) 2014/11/25(Tue) 12時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[気遣わしげな眼差し>>119
大丈夫という代わり微かな笑みをフランシスに向ける。]

 まずは襲い掛かってこないように、か。

[躾の話には思わずルーツをちらり見た。
その鮮やかな色の羽に顔を埋めるフィリップ>>117
頭撫でようとそっと伸ばす手。
フランシスが彼の背を撫で声掛けるを聞いて緩く目を伏せた。
そうするうち、己の背にも感じるぬくもりと声>>120]

 ――――……ン。

[今度は、大丈夫、とは言わなかった。
けれど泣くでなく目を伏せたまま、
込みあげる感情を吐き出すように深く息を吐く。]

(125) 2014/11/25(Tue) 12時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[はやくこの山小屋を離れたい。
そう思うのは血のにおいが立ち込めるから。
それから大事な同行者であるラルフを奪われた場所だから。
心が軋み痛みを覚え憤りにどす黒い感情を懐いて、
それがうちに飼う獣を駆り立てるのがイヤで離れたかった。
フランシスから掛かる声>>121に顔を上げる。]

 あァ、ひとりで大丈夫。
 けど……、山下りるまでの食糧も見繕うなら
 三人一緒のがいいかもしんねぇな。
 あんま贅沢はいえねぇだろうけど好みもあるだろうし。

[ドナルドの目当ては干し肉とチーズあたり。
フランシスやフィリップは如何だろうと考えながら
ふたりを交互に見遣る。**]

(126) 2014/11/25(Tue) 13時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 13時頃


[涙の跡が見えるのを舌先で拭いたくなるのを堪えて、ディーンはニコラを見ていた。
未練。残る未練。それを思うと、胸に刺さる棘が痛くなる心地がする。

それを上書きするのは、喉に食い込むニコラの歯の感触だ。
食いつかれる感触に息を詰めて、ディーンは眉を寄せる。
思い出すのは、彼が腹の肉を噛んだときの熱と、ぎざぎざの傷に触れたニコラの手の感触。]

 ――…………。

[あさましく、腹の中をぶちまけたい。
臓物だけでなく、その更に奥にあるものも、全て。
しかしそれでもし彼が満足してしまったら?
残るかけら一つなく、この手の中から消え失せてしまったら?

薄く開いた唇は物言わぬまま閉じ、ディーンは言葉の代わりに、息を吐く。視線だけは、ニコラから逸らさぬまま。]


メモを貼った。


 

 うん、心配だね……

[ゆっくりと頷く]

 シメオンは……ディーンには会わないの?

[姿は見える。
 話もできるけれど、伝わってない気がしてゆるりと首をかしげ。
 立ち上がり、どこかへと向かう姿を見送った]


[どこからか歌が聞こえるけれど、それよりは。

 聞きなれたフランシスの子守唄が聞きたくて。

 フランシスたちの傍に戻ったときには、フィリップも弔いを済ませていたようだ。

 フランシスがフィリップへと歌うのを聞きながら、
 安らいだ表情で、瞳を閉じる**]


メモを貼った。


[歌は、かわらない。
まるで天上の調べ
透き通るように
それでいて柔らかに
深みと奥行きのある声音は
トレイルだけが奏でる事の出来るもの

地を這う有象無象のたてる騒音も
ここには無い

次元の違う世界に、トレイルは存在する。
故に、姿を見る事が出来るのは
同じ世界を知るものだけ。

声は響く。
全てに平等にまたたく
天上の星の輝きのように]


【人】 小悪党 ドナルド

―― 三階/個室 ――

[立派になったとほめてくれる保護者>>138
ドナルドは少しばかり照れくさそうに笑った。
フランシスの悩み深きが感じられるはその眉間。
影が出来るをみて「悩みがあるならいつでも聞く」と
そんな言葉を彼へと向ける。

ルーツに関しての言>>139にはきょととする。
真顔で紡がれるそれに一瞬本気で狩られる事を危惧するのかもと思った。
とは言えどルーツがそこまで強いとは思わぬから
髪が、とかそんな心配をするものの
それなら前のようにフランシスの盾となればよいだけのこと。
「じゃあ狩られないように守ろうか」と
冗談とも本気とも知れぬ響きのまま綴る。]

(154) 2014/11/25(Tue) 18時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[止めてまた歌うその旋律>>131にあわせるように声帯を震わす。
声が重なるは心地よい感覚なのだと認識する。
歌をうたうことを好むのは自分ではなく保護者のほうで
人前で歌うことも殆どなかった。
ただ、調律を手伝う際、倣うように自らの声でも音程を確認することもあり
まったく歌えない、ということもなく――。
フィリップの声が止めば、ドナルドもまた口を閉じる。
聞こえくるフランシスの言葉>>140にはたと瞬き
「嬉しいけど照れくさい」と微か染まる目許を隠すようにやや俯いた。]

(155) 2014/11/25(Tue) 18時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[知らないというフィリップ>>132に過ぎる途惑いを仄か感じる。
フランシスの応え>>141聞いてひとつ頷いた。]

 知らないなら知っていけばいい。

[それはこれまでの彼の世界になかった全ての事象にかかる言葉。
兎の話をするフィリップ>>136にはきょとと瞬いて]

 それなら香辛料の類もさがしてみるか。

[乾燥させた香草の類もあればうまいものが出来そうだと思う。
フランシスが乾パンと言うを聞きなるほどと思う。]

 乾パンにジャムもみてみるかな。

[こくと頷き動こうとする。]

(156) 2014/11/25(Tue) 18時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[部屋の戸をたたく音>>134がした。
扉の間から見える来訪者の名をフランシスが綴る>>142
バーナバスの言葉を聞いて息を吐いた。]

 ――…ラルフがノックスを襲った、って
 ノックスの言葉を信じてるの?
 それとも幼馴染だから目を瞑るの?

[知りたいと思うバーナバスの天秤。
反応芳しいかそうでないかはさておき見極めようと視線向けた。**]

(157) 2014/11/25(Tue) 18時頃

[花弁がきらきら砕けて。
そのまんま全部砕けちゃってもいいってくらいの自暴自棄。

きっと来世はもっといい子に生まれ変わって幸せな月の国で愛されて暮らすんだって。

だから君らもさっさと殺して殺されてしまえって
嗤って、あてつけまじりに抉った目玉。

それでもそのあてつけよりも
ただ会いたいって思いが上回ったから。
幸せだって思いたい君に愛されたいって
粘土味の欠片をかき集めて
こぼれるものをせき止めて。

固めた欠片で君に会いに来た。ただそれだけ]


 怖い顔。

[ざり、と。
ざらつく舌でディーンの額を舐めて、眉間に寄った皺をなぞる。
見つめてくる両目は、卵に閉じ込めたものよりもずっとずっと綺麗。
奥でくすぶる強請る色、それに目を細めて。

あんまりにも幸せだから、このまんま残った欠片も全部全部あっちに返そうかと思うし
きっとそうできたら、とびっきり幸せなまんま消えられるのに]

 ……捨てイヌみたい。

[可愛い、可哀そうな目をしてみる彼へ、ちょっと困って笑った]


[歯に残る、噛みついた感触。
口にするとそのまんま夢の世界に飛び込んでいきそうな、快感に近いおいしさ。
クリームを食べているような柔らかな肉の記憶を思い、唇を舐める。

それでも、彼が置いて行かれる子供みたいな顔をするから。
彼を残していけないと、そう思ってしまう。

彼の口をなぞって、笑いながら舌を人差し指と親指で摘まんだ]

 自分は置いてったくせに。ずるいなあ。

[彼の返事を邪魔しながら、彼を批判して。
指を離すと、よしよしと頭を撫でてあげた]


メモを貼った。


【人】 小悪党 ドナルド

[バーナバスの言葉>>158>>159を静か聞く。]

 ――…そ、か。情があるなら、仕方ねぇか。

[示すは理解。
けれど理解出来ても納得できぬ事はある。
は、と、物憂げな吐息を零して視線を落とす。]

 本当に悔いているなら――…
 ラルフに、謝って欲しかった。
 衝動を熱に変えて発散させたばかりで酷い怪我してたラルフが
 あんなこと、した、なんて、考えられないのに
 酷い、嘘、吐いて、……貶めたままに、して
 ラルフを手に掛けた事を俺らには謝ってたけど
 ノックスは、ラルフに、謝ってくれなかった。

 なァ、あんた、自分の同行者がそんな風に貶められて
 そんで知らないところで殺されてたら、如何思う?

 俺は――、あんなの、ゆるせねぇ、と、思う。

(166) 2014/11/25(Tue) 19時半頃

[誰もいらない
何もいらない

種を繋ぐ手段も
曇りつつあるシノワズリも


この声さえあれば。


それでいて、悲しみの響きにのせる
本物のように、郷愁混じった色は]


[誰彼問わず涙を誘う


万一
その歌を
聞くものが居ればの話]


【人】 小悪党 ドナルド

[バーナバスが心配する者はプリシラだろうと思う。
居間での睦まじさをみていたからというのもあるが
幼馴染以外で心砕くは養い子という先入観もあった。

バーナバスの心配が紡がれる>>162>>163
プリシラにと彼が言えばやはりと思いながら]

 ――…そ、か。
 それなら、気をつけて。

[一人で、と言い立ち去ろうとする彼にそんな言葉を向けた。]

(168) 2014/11/25(Tue) 19時半頃

 ……捨てイヌ、じゃない。僕は、

[捨てイヌなら、拾うのは誰でも良い。
幸せにしてくれるなら、誰にでも尾を振ってついていくことが出来る。
それとは違う、とディーンは緩く首を横に振った。
それから、そのまま続けそうになった言葉に羞恥を覚えて、先を飲み込んだ。

どうせ消えてしまうならばもう一度、肉を食い破られたい。
ちりちりと身を炙るような願いのまま、離れていくニコラの唇を見つめる。しかし、もう食べられてしまって、彼を一人にするわけにはいかない。
置いていかない、と、約束したのだ。]


 …………ごめん、なさい。

[舌を抓む指が離れてぽろりと口にしたのは、普段の堅苦しい口調よりも幾らか砕けたそれだった。
胸の棘を深く抉るような、寂しげな歌声が聞こえる。

舌の上に、まだニコラの皮膚の感触が残っている。
ディーンはごくりと唾を飲み込んで、頭を撫でる手を掴む。
離れたばかりの人差し指の先を咥え、指の腹を舌で舐めて、ほんの僅かに噛みつく。
目頭が熱い。
残るひとかけらさえ消えてしまって、それでも彼と共にいられるのだろうか。ずっと前に聞いたことのある歌声が、不安を煽り立てる。]


 ――…………。

[ニコラの人差し指を離して、ディーンはニコラの両肩を掴む。
ぐっと後ろに押し倒すようにして、自分より大きな身体の上に馬乗りになった。
貧弱な身体は、跳ねのけようと思えば容易に出来るだろう。

ディーンはニコラの顔をじっと見下ろす。
それから、自分がされたように、しかし傷つけないように加減をして、ニコラの喉に噛みつく。
柔く噛んで、離して、再びニコラの顔を見下ろした時。
ディーンの頬に、目から溢れた透明な雫が伝い落ちた。
戸惑いがちに、大きく息を吐く。

苦しい。]


メモを貼った。


[バーナバスが、ノックスの名前を出す。
 それに対するフランシスたちの反応にゆるりと瞬き]

 ……フランシスたちに危険がなければいいけど。

[ニコラやトレイルを失ったノックスがどう動くのかなんてわからず。

 喪失の痛みを抱えているであろうノックスを思う。
 けれど、嘆いている彼はみたくはないから、居間に向かうことはせず。

 彼もまた、どこかで幸せになれればいいのに、と思う]


メモを貼った。


メモを貼った。


[醜いものは捨て去った
汚いものは、置いてきた

美しいものだけに囲まれて
光の中で、美麗な音を奏でる]


【人】 小悪党 ドナルド

[フランシスの見解>>169が聞こえる。
確かに、と思いながら微か目を伏せる。

バーナバスが去り際に返してくれた声>>170が聞こえ
顔を上げてから、ゆる、とひとつ頷いた。]

(173) 2014/11/25(Tue) 22時頃

[音はいつしか、Requiemに変わっていた**]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 小悪党 ドナルド

―― 三階/個室 ――

[ドナルドの憤りは当初当然のようにノックスへと向いていた。
牙が疼き、喰い殺してやりたい、とそんな風にも思っていた。
けれど、それを嫌がる者がいると知れば
その時は、抑える以外の道は考えられなかった。]

 ――…フランシス、フィリップ。
 俺、さ、……ノックスが、二人に殺意向けたら
 この手で殺してしまうと思う。

[フランシスの見解を聞いてから考えていたことをぽつと呟く。
殺意向けれど彼に牙を向ける気はなく牙の行方はまだ知れず。]

(177) 2014/11/25(Tue) 22時頃

[舌を出してこちらを見上げる彼は、どう見ても捨てイヌなのに捨てイヌじゃないらしい。
零れた唾液を指と舌の隙間に絡ませながら、ふうん?と首を傾ぐ。

赤い舌を、離して。

銀の糸の切れたとき、聴こえたのは子供みたいな謝罪の言葉だった。]

 ……怒ってるわけじゃないよ。

[嘘です。
でも本当です。

けど、言いたいのは。
僕が置いていったらそんな顔するくせに、自分は置いてったのは、ずるいなあ。
って、それだけ]


[手が取られて。
瞬きを、ひとつ、ふたつする間に感じたのは、口内の空気と舌の柔らかさ。
後、固いエナメル質に挟まれる感触]

 わ、わ……っ

[キョトンとしていれば後ろに押し倒されて上に乗られて。
押し退けるまでもなく、煙のように抜け出すこともできたのだけども。
彼の見下ろす目が、あんまり苦しそうだったからやめておいた]

 ん……

[首に当たる、犬歯。
歯形も残さない捕食は、一度、食らいついただけ。
ゆる、と離れる体の代わりに、ぽたりと雨垂れが落ちてきた]

 なんで泣くの?

[手を伸ばして、濡れた頬を親指で擦って。小首を傾ぎ、問いかける]


 ……僕たちは、死んで、もうすぐこの姿も無くなって、
 ――……そうしたら、君を見失う気がして  怖くなった。

[庇護すべき者の手を一方的に離して、庇護されるべき子供を愛して、罪を犯させたにも関わらず、失うことを恐れてしまう。
手の中に何一つ残らずともおかしくはないはずなのに、それを思うだけで消えてしまいたくなる。
言葉にし難い、形のない不安を煽る歌声はテンポと曲調を変えて、今もなお続いている。]

 僕は、全部取り上げられても、 おかしくない
 そのぐらいのことを したんだ。
 ――……なのに、僕は今、幸せだ。

[望むものを与えられていることが、怖い。
許されていることが怖い。
瞬きの度にこぼれそうになるものを押し留めて、目の端を手の甲で擦る。] 


【人】 小悪党 ドナルド

[フランシス>>183から名を呼ばれる。
隻眼を彼へと向けて続く言葉に耳を傾けた。]

 ――…当然だろ。
 って、まァ、そうだな……
 そう言うだろうなぁとは思ってた、けど

[困ったように視線をやや上へと向けていれば
フィリップの言葉>>186が続き彼へと目を向け小さく笑う。]

 三人が三人、それぞれ同じ気持ちみたいだな。

(193) 2014/11/25(Tue) 22時半頃

[ノックスの、ことは。
一目見たときからキライでした。
嘘。とても好きでした。
トレイルのことは。
一目見たときからバカにしてました。これは本当です。
でも好きでした。

いっそキライになれたら、苦しいこともなかったのに。

だから、こんなに好きだと。
苦しくなるのは、なんとなく分かります。
幸せって、辛さが増えること。

失うのはなによりも怖い]


 ねえディーン。聴いて。信じてね。

[ほろほろ涙を流す彼の髪を、ゆるく握って、指に絡ませて。
ほろほろ崩れて煙に還りそうな指を、もう少し、と留める]

 この姿がなくなっても、僕はディーンのそばにいるよ。
 ほどけて、なくなってもさ、また産まれてきて……。
 それで、またディーンと会って。
 今度は食べたり食べられたりしなくても、ちゃんと愛しあえて。
 僕もちょっとはいい子になってさ。


【人】 小悪党 ドナルド

[フランシスの仕草と口真似>>199
クツと喉を鳴らして笑った。]

 過保護だよなぁ。

[その過保護をフィリップに向けてくれる事もまた嬉しく
フィリップもフランシスのもとでなら
ひとらしい営みを享受できるだろうと思った。]

(202) 2014/11/25(Tue) 23時頃

 だからずっと、幸せでいられるよ。
 大丈夫。

[怖い夢を見て泣いていたときに、ノックスがしてくれたみたいに。
優しく微笑んで、優しく囁く。
これしか、慰める方法は知らないの。

握っていた髪を引いて、涙に舌を這わせて。
宥める耳には、天上の音楽は微かにしか聴こえない。

てんしさまが歌ってるのかなあ、って。
ぼんやり思うくらいの、透き通った音色なのに]


[言い聞かせるようなニコラの声が、胸の奥に沈んでいく。
どちらが大人で、どちらが子供なのか分からない有様だ。
それでも彼の前で、良識ある大人の仮面を被るなど、もう出来ないだろう。

美しい声のレクイエムは、全てを終わりへと運んでいく。
恋であれ、物語であれ、命であれ、始まるものは全て終わりを内包している。
そして、全ての終わりは新しい始まりを生み出す。

ディーンは、しゃくりあげるように一度、肩を震わせた。]


 ――……君の言うことは、全て信じる。
 君は僕の唯一の太陽で、 僕の、神様だから。

 ……でも、一つだけ、お願いがある。
 この時間が終わって、君も、僕も消えて……
 それでも、いつかまた、君をちゃんと見つけられるように、
 目印を……僕に、くれないか。

 どれだけ時間が経っても、君が僕のもので、僕が君のものだと
 ……分かるような、証が欲しい。

[ディーンはさっきニコラがしたように、指に自分のそれよりも淡い色をした金の髪を絡める。
ニコラの唇に自分の唇を近づけて触れるだけのキスをしてから、その柔らかい箇所にゆっくりと歯を立てた。犬歯が、ぷつりとニコラの唇の皮を貫く。滲む血を、舌先で舐め取った。]


【人】 小悪党 ドナルド

[過保護といえば苦く笑うが見える。
少し考えるような間の後、
フランシスの顔>>207をじっとみて]

 ――…その過保護に何度も救われた。
 フランシスが大事に慈しんでくれたから
 今の俺があるンだと思う。

 ありがとう。

[改めて紡ぐは感謝の言葉。]

(214) 2014/11/26(Wed) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 ――あ!
 そうだった。
 干し肉に乾パン、あと香辛料だっけか。

[フィリップの言葉に思い出したようにして言い遣り。
けれど、ふと、また考えるような間が出来た。
それが後回しになった理由、来訪者の事が過る。]

 ――…バーナバスは、
 俺らにも気をつけてって言ってくれたけど、さ
 やっぱノックスの肩、もつのかな。
 幼馴染だって、言ってた、し。

[ふと先程訪れた彼の天秤を思う。
これから先の、ことを思う。]

(217) 2014/11/26(Wed) 00時頃

[――もう「ばいばい」は終わったから。
そう、答えた。"自分"の前で。

消える瞬間、鮮やかに蘇る記憶。

簡単に開いた扉の前、白い空気に、熱を持たぬ息をほう、と吐く。
もう赤くならない指先は、
今だけは静かに降る雪が、透けて見えた]


【人】 小悪党 ドナルド

 まだ大人にはなりきれてねぇけど、さ。
 でも、こどもってわけでもなくなって、
 ――…それでもフランシスが甘えさせてくれたから
 こどもでいれて沢山情も注いでもらった。

 確りとした大人になりたい、って思うから
 こどもでいれた時の分の感謝を
 フランシスに伝えたいと思った。

[瞬き照れをみせるフランシスに
思う事をそのまま言葉として伝える。]

(224) 2014/11/26(Wed) 00時半頃

[それが最後の意識。
踏み出した足は、雪を踏まずに
開いてなどいなかった扉は、固く閉ざされたまま。

春を待たずに溶けた命。
何も残らず、何も遺さず
かつて流した涙のように、ただ、自分だけのために。

短い死を、終えたのだった**]


メモを貼った。


[歌は。
聴こえる天上の音楽は、遠い。

愛しい人のためだけにかき集めた破片。
ディーン以外のものを感じることが、少し難しい。
その代わり、ディーンの感触はクリアだ。

髪に触れられ、心地よさに目を細める。
目印、なんてなくたってちゃんと見付けてあげるのに、とは思ったけども。
不安そうな彼がとても可愛かったから、願いを叶えてあげたくなる]

 んに……

[何度目か数えるのも億劫なほどの、何度目かのキス。
ちり、と唇に熱が走って、鼓動のない血が流れた。
唾液で薄くなった血を乗せた舌を、追いかけて舌をあむりと食んで。

口を離すと、彼の左手を今度はこちらが引き寄せる]


[口を開いたら、獣らしい牙が光った。
彼の左手、その薬指を根元まで咥えて。
がり、がり、と。何度も噛み付く。
食いちぎるまではいかないが、それに近い顎の力。
何度も何度も、少しずつ角度を変えて噛み付いて。

やがて、唾液と血で濡れた指を口から出せば。
薬指の根元は、骨が露出するほど肉が削がれていた。
その骨も、歯で削られてところどころひび割れている。
生きていれば、一生の傷になるほどに、深く]

 ……目印になってくれるかな?

[ちゅ、と指先にキスして]

 死が二人を別とうとも……なんてね。

[それとも首輪の方がよかった?なんて、イタズラっぽく上目遣いで笑った]


【人】 小悪党 ドナルド

 ……ジャムも探す。
 フィリップ、甘いの好きなのか?

[取りこぼしたそれを告げるフィリップに首を傾げた。
バーナバスへの反応>>222にはゆると頷く。]

 あァ、そうだな。
 けど、邪魔しねぇなら――…
 ちぃとばかし足止めするだけでもいいかと思う。

[ぽつ、と考えを零す。
これまでの事と関係性を考えれば警戒を解ききれぬ風。]

(229) 2014/11/26(Wed) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[フランシスがついてくと言えば>>223小さく頷く。
袖を引かれてゆると首を傾けた。]

 ……プリシラ、か。
 うん、それは、分かる気がする。
 場合によっては、――…、そう、だな。

[思案げに眉を寄せる。
フランシスの感じる危うさはその時ばかりは抜け落ちて。]

(233) 2014/11/26(Wed) 00時半頃

[僅かな血の味に、舌を食まれてニコラの唾液の味が混ざり込む。
それが感じられなくなる前に、口の中に収めて、嚥下した。

ニコラの手が、左手を浚っていく。
ニコラはいつでも、望むものを与えてくれる。
彼の開いた唇の奥に光る牙を見、それが待ち構える空洞に薬指が飲み込まれていく様子に、ディーンはぞくぞくと背中を震わせた。]

 ……っあ、 ぅ、

[肉の少ない、硬い部分に歯を立てられるのは、腹の肉を破かれるのとも眼球の抉られるのとも、痛みの質が異なっている。
骨を揺らし、神経が削られるような感覚にディーンは熱のこもった吐息を漏らした。
痛みと熱は、一度きりの食まれる喜びを思い出させる。
消えて、生まれ変わって、また彼と出会うとして、この性分は変わらないままなのだろうか。
ふと、そんなことを思った。]


 ――…………は、ぁ

[ぬるついた感触と共に解放された指からは、薄い肉がすっかり削がれていた。
唾液で薄まり、淡いピンク色にも見える血液が滴り落ちていく。
自分の右手が汚れるのも構わず、ディーンは遺された証を掌で包み込む。
それから、ふ、と小さく笑うかのような息を吐いて。]

 ……ニコラ、君は案外、ロマンチストなんだな。

[ゆっくりと口角を持ち上げて、淡く、微笑んだ。**] 


メモを貼った。


【人】 小悪党 ドナルド

 ああ。
 フィリップも、何かあったらすぐ呼べよ。

[フィリップに似た言葉>>227を向ける。
冬は、との前置き>>232にきょととする。
野性味あふれる生活をしてきた彼の思考がなかなかピンとこない。]

 そういうもんか?
 甘いの、なら、砂糖とか蜂蜜とか。
 山下りたら、菓子なんかもあるだろうし。

[物騒な言が聞こえ悩ましげに眉を寄せる。]

 ああ、具体的には考えてなかった、けど
 噛み千切るよりはまだ治りがいいか。

[空腹を覚える現状、つい更に物騒な言が漏れる。]

(236) 2014/11/26(Wed) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[視線それるは照れ隠しと思うから
こちらから見詰めるのみでいたけれど
フランシスの視線>>235が戻り
ドナルドの表情がふっと緩む。]

 ありがとうはこっちの台詞だって。
 でも、――ああ、受け取ってもらえたなら嬉しい。
 立派な、なんて、難しそうだけど。
 ン、フランシスに並べるような大人に、なるよ。

[なりたい、と思うから願いを込めて綴る。]

(239) 2014/11/26(Wed) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 ――…え。
 だってさ、ポトフ食べたきりだし。
 フランシスも腹減るだろ?


[尋ね>>238に首を傾げる。
確かに空腹につられて物騒な思考になってはいるが
今はチーズが食べたい、なんて思っていた。]

(243) 2014/11/26(Wed) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[買うものというイメージ懐く蜂蜜を
よもや命がけでとるものとは思わず。
そんな違いも話すうちに知っていくのだろう。]

 ――…ジャムと、
 蜂蜜あたりもさがしてみる。

[フィリップが部屋出る前にそれだけ言って、
それからフランシスを見遣り「行こうか」と促して]

(247) 2014/11/26(Wed) 01時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[たのしみにしていると言われれば>>246
フランシスに「ああ」と大きく頷いてみせた。
街で探そうという言葉>>249には思い出したように]

 フランシス、
 街に出たら、さ、フィリップの服も。
 足りなくなったらしいから。

[フィリップは自分で賄う心算のようだったが
ひそりとフランシスに其れを告げて願う。
平らな腹を擦る様子>>251みれば小さく笑い]

 ――…だろ?

(255) 2014/11/26(Wed) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[袖を引き首傾げるはその理由に気付かなかったから。
階段をおりる前に徐に手を差し伸べ]

 転ぶと大変だから。

[なんて言い訳をして貯蔵庫までの少しの道のりを
手を繋ぎ向かおうとした。**]

(257) 2014/11/26(Wed) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[思ったままを口にするから
言葉足らず説明足らずになるのもままあることで
フランシスが首傾げる様に同じように首を傾け考える風。
あ、と思い至ったような顔をするが
フランシスが察する方が少しはやかった。]

 よかった。ありがと。
 仕立て屋行くならフランシスも新しい服仕立てればいい。
 いつも俺らの優先して後回しにするだろ。

[漏れる小さな苦笑にははたと瞬き]

 また自分のこと忘れてたンだな、って。
 フランシスらしいな、って思った。

[足らぬ所を付け足して]

(262) 2014/11/26(Wed) 02時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[隻眼は緑の双眸に重ねるまま
重なるフランシスの手>>263を軽く握る。
必要以上に触れぬようにしていた保護者の温度に
ドナルドの表情は嬉しそうに綻ぶ。]

 ――ン。

[バリトンも幾分機嫌よく。
手繋ぐまま温泉側にある階段を使い貯蔵庫へと向かう。
辿りつけば必要なものを袋に詰めて。
その中にはジャムがしっかり含まれていた。**]

(270) 2014/11/26(Wed) 03時頃

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