120 薔薇のプシュケー
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[犬みたい、と。膝に頭を乗せる姿を見て、そう思う]
よかったのかって?
[いまさらそんなことをいうシーシャの髪を撫でる。
今日、何回目かのなぜが頭を過る。
なぜだろうか。シーシャとそういうことをやるのは、自然なことに思えたのは]
……お前こそ、いーわけ。
[もふもふと触る髪は、柔らかくて触り心地がいい。
下にある顔をじいと見て、真意を探ろうとするような顔。
ちょっとだけ怖じ気づきはしたけども、求める気持ちのほうが強かった。
自分の中の常識が崩れてるのを感じるが、止めるつもりもなく]
[部屋に連れ込んで今更良いも何もと思うけれど
トレイルには嫌われたくない。]
ここまで来て帰るって言われたら泣くけどなー。
[髪を撫でる手が優しくて気持ち良い。
うっとりと目を閉じて任せて手の中で犬の様に
ふるふると軽く揺らすと、じっと見つめたまま見上げ。]
良くなきゃ連れてこねーよ。
……むしょーにトレイルが、欲しい。
[ヘン?と首を傾げつつ、腰に抱きつこうと手を伸ばす。
くっついていると、安心感と共に欲求も増してきて
あまり我慢も遠慮も長続きしそうにない**]
[泣くのか。見てみたい]
ん……そか。
[欲しいとストレートに言われて、多少戸惑いはしたけども、少しむず痒い気持ちが胸を満たす。
でも、と無意識下で呟く声。
でも、シーシャに全部はやれないし、独り占めもさせてやれないのだろうな、と。
どこかに、俺の半身は置いてきてしまった、そんな感覚。
潜在する罪悪感は、自分でも気が付かないけども]
変っていうなら、俺もだしなー。
初対面だし。男だし。
[本物の犬のように見上げるシーシャの髪を触りながら
思春期の次って発情期だっけか、なんてくだらないことを思った。
腰に抱きつく手は、好きにさせて
割りとこうしてべたべたしているだけでも、満足感があった]
俺隠し事とか苦手だし。
[犬のように撫でられたまますりすりと頭を揺らす、
苦手と言いつつも言えないことはあるのだけれども。]
こういうのいーのって聞くとへんだけど、
ほもでだいじょーぶ?
[割りと今更感があふれることを問いつつも、
腰のあたりをむぎゅむぎゅしていると落ち着く。
学校でもベタベタしたくなったら、どうしたら良いのだろう。]
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―回想―
……ごめんね、わがままで。 痛いのは嫌なんだ。
[私はホリーに困った様に笑って。]
ううん、またね。
[手を振って中庭へと。]
(30) 2013/04/26(Fri) 22時半頃
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―中庭―
[終わりの鐘がなる。 それはまるで鎮魂の調べにも似ていて。
どこからかレクイエムも聞こえてくる。]
……後悔はあるのかはわからないけど。 これはこれで、いいのかもなぁ。
[つきりと胸のどこかが痛んだが名前をつけることのなかったソレを、 私は多分、理解する事はないのだろう。
中庭から見える空を、私は見上げた。**]
(31) 2013/04/26(Fri) 23時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2013/04/26(Fri) 23時頃
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