88 吸血鬼の城 殲滅篇
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我々は任務を遂行するには、貴女を連れて帰るか、それとも……。
[再び剣を構え、目を細める。]
諦めて帰る訳にはいきません。 その時は、貴女にもご同行願いましょう。
[見上げる瞳>>84には、僅かに戸惑いながらも。 その微笑みには惑わされまいと、しかと剣を構えるのだった。]
(85) 2012/04/29(Sun) 03時半頃
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譲れないもの……。
[城主の言葉>>86を反芻し、ゆっくりと頷く。]
なるほど。だからこそ、ここを動かないと言うならば。 ……やはり、力ずくでお連れするか、貴女を葬る以外にはありません。
[僅かに、悲しげな翳りを琥珀色の瞳に滲ませながら。 エストックを構えたまま、ゆっくり前に足を踏み出した。]
(87) 2012/04/29(Sun) 03時半頃
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[深紅が驚きを見せ、動きを止めたならば。 瞬時に間合いを詰め、その懐へと潜り込む。
だが、その華奢な身体に剣先を向けた瞬間、ドレスがふわりと靡き。 相手が女性である事を思い出せば、衣の直前で止まった刃が、それっきり静止するのだった。]
……一緒に、行きましょう。 女性ならば、惨たらしい扱いも受けますまい。
[そう呟けば、微かな笑みと共に剣先が逸れるのだった。 これが、変わらぬ自分の弱さ、隙であると知りながら――…。**]
(89) 2012/04/29(Sun) 04時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 04時頃
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[アヴァロン伯の言葉>>90に、微かに表情を綻ばせる。 あぁ、やはり話してわかる相手なのだと。 そう思い、剣先が完全に下りた瞬間――…。
――――クラリッサの身体が動いた。]
(109) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
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[甘い声がすぐ耳元で響く。 脳を蕩かせるようなその声に、一瞬くらりと目眩がし。
だからこそ。 どうしてそんなに近くで声がしたのか。 注意を促す声>>96>>100を聞くまで、理解が追いつかなかった。]
(110) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
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――――――っあ…。
[耳朶のすぐ下に唇が近づく感覚と。 後方から手を引かれる感覚と。 それらを同時に感じながら――…。
気付けば、目の前にはジェフの背中>>96があって。 半ば呆然としながら、自らの首から上方をなぞるのだった。]
(111) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
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[次に目に入ったのは。 真紅のドレスを貫く、ジェフの剣。>>112 美貌が歪むのを目にすれば、一瞬近寄りかけるも。
城主の胸から零れる雫がドレスをより一層色濃く彩り、床を紅に染める。
その光景にまるで魅入られたかのように、呆然と立ちつくした。]
(114) 2012/04/29(Sun) 12時半頃
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ラルフは、クラリッサの紅に彩られた姿に、思わず感嘆の息を漏らした。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 12時半頃
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す、すまない……。 …………ありがとう。助かったよ。
[ドナルドの言葉>>117に、肩を震わせながら答える。 事実、彼が身体を引いてくれなければ――。 自分は、この身に吸血鬼の牙を刻まれたのだろうか――…? そう思えば、全身が震えそうになるが。
あの瞬間、嗅いだ香気。 耳元で聞こえた、甘い声。
果たして。 こみ上げる震えは、恐怖か、それとも――…?]
(123) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[城主の言葉>>116を聞けば。 あぁ、この段に及んでいまだそのような余裕を出せるとは、やはり只の女では無いのだと。 その血に塗れた姿に駆け寄ろうとすれば。
――――一瞬の光閃。
光が収まり、目を開けた時には。 既に女の姿は螺旋階段へと遠くなっていた。]
(124) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[しばし呆然とした後。 自らの耳朶の下に怖々と触れ。 その肌が滑らかな事にホッと安堵の息を零す。]
……やはり、吸血鬼というのは本当だった…の、か……。
[そう、青ざめた表情で呟いた。]
(127) 2012/04/29(Sun) 13時半頃
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[ジェフの視線を受ければ、微かに息を吐く。 そうして、その言葉>>129には、小さく頷くのだった。]
…………わかった。
[ジェフの言葉は正しい。 それは自分でもわかっている。 何度言われても治せぬ、それだけが自分の弱点なのだと知りながら。
同様に言われるドナルドの方に視線を移せば。 まるで悪戯を叱られた子供のように、肩を竦めて苦笑いを浮かべた。]
(130) 2012/04/29(Sun) 14時頃
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黒い犬、ですか……確かに。
[アヴァロン伯の言葉を思い出せば、あの犬は並々ならぬ存在と予想がつく。 ジェフの言葉>>132に頷きながらも、改めて事態の重さに戦慄が走るのだった。
ドナルドの言葉>>133を聞けば、ゆっくりと頷く。]
もちろん。 僕に出来る事であれば、全力で。
[もし仲間が危機に瀕するようであれば、先ほどのような躊躇いを見せている場合ではない。 そう、自分に言い聞かせながら――…。]
(134) 2012/04/29(Sun) 15時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 15時頃
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[レオナルドが確認してくれれば>>145 自らも再び安堵の息を零す。]
良かった……。 ありがとうございます。 ご心配をおかけしました。
[レオナルドのみならず、周囲へも軽く頭を下げるのだった。]
(162) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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ひとまず、追いますか……。
[そう呟き、血痕を頼りに螺旋階段からその上を目指す。 その色が少しずつ薄れていく事には、気付かぬまま。
数名の足音が響く螺旋の空間。 登りながら、小さく呟くのだった。]
……何故、彼女は何も反撃をしないのでしょう…。 出頭を拒みはしても、我らを攻撃するでなく。 …………全員、血を吸う為なのかな…。
[ゾクッと背を震わせて、唇が触れた首元へと手を伸ばす。]
……どうも、彼女の考えがわからないな。
[そう呟き。階段の上を見上げた。]
(163) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
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誰かを、待ってる……?
[ドナルドの言葉>>164に一瞬足を止め、目を瞬かせる。 吸血鬼についての知識は、一般的に知られている物くらいしか無い。 朧気な知識を紐ほどく。]
……アヴァロン伯自身が、誰かの眷属であるという事か…?
[その考えを、ゆっくり頭を振って振り払いつつ。 ドナルドの後を追って、螺旋階段を駆け上がるのだった。 そうして、屋上へとたどり着けば、目指す真紅のドレス姿が。 ドナルドが刀子を放つのを横目に、こちらも剣を抜き構えながら前へと出た。]
(167) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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貴女も、ですか?
[城主の言葉>>169に、僅かに首を傾げる。 彼女自身もこの城に、また何かに囚われてるという事なのだろうか。]
……何から逃げるというのです?
[予断無く剣を構え、一歩前に踏み出しながら。 そう尋ねるのだった。]
(172) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[ドナルドがボウガンを構えるのを見れば、自身も剣を銀のレイピアに持ち替え。 ボウガンの斜線を塞がぬよう、間合いを詰めるのだった。]
(178) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[城主の言葉>>177とドナルドの言葉>>179に、不思議そうに眉を寄せる。]
……“奴”とは? ドナルドは、一体何を知っているんだ…?
[銀のレイピアを手にしたまま。 自分にはわからぬ会話を続ける二人を、じっと見つめていた。]
(183) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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[銀の杭がアヴァロン伯の胸を刺し貫くのを見れば。 そっと、目を伏せ。 じっと、彼女の様子を窺う。
胸を刺し貫いた銀の杭。 彼女が吸血鬼ならば、これで滅びるのだろうか。 もし、その様子が見られなければ、自らがとどめを刺そうと、レイピアを握りしめ。]
………………。
[どこか、物悲しげに女の姿を見つめるのだった。]
(202) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[銀の杭に刺し貫かれた心臓から、大量の紅が溢れる そうして、城主の肉体が頽れるのを見れば。 レイピアをだらりと下ろし、じっと彼女にとどめを刺した男へと視線を向ける。 その表情に用心が浮かんでいるのを見れば>>205 僅かに安堵の表情を浮かべ。
剣を腰へと仕舞い、ジェフの方を向いて頷くのだった。]
(207) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[アヴァロン伯が白い灰へと化したのを目にすれば。 僅かに驚きの色を浮かべ、じっとそれを見つめる。
そうして、ゆっくりと息を吐き、一言。]
…………これで終わり……ならば、良いのですが…。
[そう、重々しく呟いた。]
(211) 2012/04/29(Sun) 21時半頃
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[ドナルドが何かを拾い上げるのを横目で見ながらも、それに関しては追求はせず。 続く言葉>>218には、深く頷き。]
えぇ……。 あの犬の事なども気にはなりますが。
ひとまず、報告ですね。
[そう呟けば。 灰が散った後の床に、再び視線を落とした。]
(222) 2012/04/29(Sun) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 22時頃
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[レオナルドの言葉>>232を聞けば、僅かに眉を顰めながらも。 それまでより歩を速め、螺旋階段へと向かう。]
……やはり、不安にはなりますよね…。
[城主の言葉。>>169 そして、アヴァロン伯よりも更に力を持つという、存在。
ゆっくりと頭を振りながら、一歩ずつ足を進めるのだった。]
(235) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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[階段の入り口へとさしかかれば。 そこに雄々しく立つ、黒犬の姿。>>239]
…………やはり、ただでは帰してはくれませんか…?
[ごくりと喉を鳴らしながら、呟いた。]
(247) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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ごっことは、これは異な事を。 ……貴方にとっては、今ほどの事は児戯であるとでも…?
[黒犬の言葉に、僅かに汗を浮かべながら。
エリアスの言葉。そして、アヴァロン伯の言葉。 それらを合わせるに、この犬が並々ならぬ存在である事は、容易に想像がついた。
背後に誰か居るならば、僅かに合図を送りながら。 しかと剣の柄に手をかけた。]
(250) 2012/04/29(Sun) 22時半頃
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無抵抗な女性とはいえ、相手は闇の眷属。 なれば、退治するのは当然の事でしょう。
……貴方を殺しに来た連中とは…?
[黒犬の言葉>>254に僅かに首を傾げながらも。 ドナルド>>253が移動するのに合わせ、自らも足場を固める。
が。 犬の輪郭が崩れる>>257のを見れば、思わず息を飲んだ。]
(261) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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[魔を感じる力などは持ち合わせてはいないが。 それでも、塔を満たす程の闇が溢れ出れば、僅かに目を細め。 黒犬が巨躯へと変じれば、改めて剣を構える。]
なるほど……。 貴方が、アヴァロン伯が待っていた相手……でしょうか。
[続く言葉には、唇を噛みしめるも。 あくまで冷静に言葉を綴った。]
狩る、とはまた異な事を。 正義は我らに有り。 兎や鹿ではないのですから……そう、易々と狩られはしません。
[そう力強く告げながらも。 目の前の男が並々ならぬ存在である事は、肌で感じ取れ。 じわりと背中に汗が浮かぶのだった。]
(271) 2012/04/29(Sun) 23時頃
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[ヘクターの言葉>>278に、ゆっくりと頷きながら。]
なるほど……。 黒幕のご登場という訳ですね……。
[そう呟く額に、うっすらと汗が滲む。 隙あらば斬りかかろうと剣を構えても。 未だ踏み込む隙すら見出せずに居るのだった。]
(280) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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[嘲笑>>279を受ければ、目を細め、キッとヘクターを睨み付ける。]
人の生き血を啜る怪物に説かれる正義など……!
[相手が挑発している事は目に見えてはいたが。 それでも、この男を倒さねば、自分達に未来は無いのだと。 そう、半ば確信めいた思いから。
闇を掴む男に向け、エストックを構えたままゆっくりと間合いを詰めた。]
(285) 2012/04/29(Sun) 23時半頃
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[エリアスの詠唱>>290を聞けば、僅かに身を逸らし風の軌道を確保し。 男の肌が風で裂かれるのを見れば、ホッと安堵の表情を浮かべるも…。]
なっ――…。
[傷口が塞がっていくのを目にすれば、思わず驚きの声をあげる。 次の瞬間、男の放つ闇>>295に飲み込まれ――。
――――意識まで、暗い淵に落とされた気がした。]
(296) 2012/04/30(Mon) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/30(Mon) 00時頃
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