307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜
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―メルと私―
[小さな頃の私は彼女をよく泣かせてたと思う。ワタルに対する意地悪が子分に対する親分のわがままを押し付けるものだとするならば、メルに対しては私が強くすると言った弟子のような扱いに近かったかもしれない。 例えば木登りで高い枝まで連れていき、降りられなくて泣いているのをさらに叱ったり、蛙100匹を入れた縦穴にきれいな巻き貝を落として取ってきてと命令したり、やっていることはなかなかにえげつない。 そんなものだから、ワタルとは違う意味で会いづらかったりする。]
(6) 2020/09/11(Fri) 21時半頃
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―夜― [久しく散らばる星空をみて、夕食が終わり顔合わせも終わり集まって進む社殿の前、厳かな儀式で語られるこの島の歴史と伝統。もう子供じゃ無いのだから何を意味してるかはわかる。 それと同時に理解した母の気持ち、なんでこのキャンプに反対してたのか納得した……]
なんだか……すごいね…… 好きに過ごせばいいって言われても……
[そんな話を聞いて意識するなと言われても、そうそう切り替えられるものでもなく、それが目的でみんなで泊まることもここに住む島民は知っているわけで…。 さっさとルリ姉は行ってしまうけれど、残された中やけに落ち着かず、ルリ姉に続いて自分も席を立つ。]
…………トイレに行ってくるよ
[夜風にでも当たれば変な胸のつかえも少しはマシだろう。それに今現在島の子では無い私より、ワタルやメルはひょっとしたら楽しみにしていたかもしれない。そんなことを思いながらも社務所へと向かう足、ぼっとんで無いことを祈りながらトイレ探しへと*]
(22) 2020/09/11(Fri) 23時頃
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ああ、ルリ姉。 よくわかるね? うん、トイレ探してた。
[キョロキョロと社務所の周りを見渡しながら声が聞こえるとビタリと止まり、確認したルリ姉のもとへと行く]
案内助かるよ、もうほとんど覚えてないし…… 引っ越したのは10歳のときだよ。 ルリ姉はいたと思うけど。
[案内されがてら世間話に答えてついていく。 女の子らしいと話すルリ姉はそれこそ女性らしくてお姉さんって雰囲気を纏ってる。当然そんな雰囲気の前でしたり顔なんてできる訳もなく、うーんと唸る。]
(28) 2020/09/12(Sat) 14時半頃
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女の子らしくなったの、かなぁ……? ルリ姉には負けるよ……うん
[などと軽く流して今の話]
最近ってわけでもないけど、やっぱりこっちに比べて都会は空気が悪いのかなって思う。
あ、トイレ行ってくるね!
[しばらくして目的地にたどり着くと離れて用を済ます。再び出てきたときにもルリ姉は待ってたようでごめんと言いつつ合流を果たそうか**]
(29) 2020/09/12(Sat) 14時半頃
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[再び続くルリ姉との話、残してきた3人も気になるところだけど、浮ついた気持ちで過ごすよりかは今は落ち着いて会話などがしたかった]
私に憧れ!? まさか…自分でもわかるよ、絶対いなくなって良かったって思ってたはずだよ。 わがままだったし暴力的だったし気分屋だったし
[つきたくなる溜息と自己嫌悪の塊、未だにワタルとはかんたんな挨拶くらいで話していない。 結局のところ合わせる顔がないのだ。]
好きな子は……いたけど今はいない。 まあ話しかけたこともほとんど無かった先輩だけどね
ルリ姉はどうだったの? 初めての相手は……やっぱりここだったのかな……?
[唐突にトーンは低くなり恥じらいで顔は赤くなる。 気になったルリ姉の初参加のときの気持ち、サラッと流せる今ではなく、きっと今の自分と重なる昔の姿*]
(31) 2020/09/12(Sat) 21時半頃
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うー…… ガキ大将なんて黒歴史もいいとこだよ……
[くすりと笑うルリ姉の言葉に顔を手で隠して首を横に振る、でもそのあとの話は1番気になっていた自分にも繋がる経験者の話、動きを止めて聞く]
……なんだかすごいね。 何人も手解きとか……
[すごく緊張しているのは一緒、心の中にあった好意と行為を結びつける葛藤がルリ姉の感想を聞いて有耶無耶になっていく。性と愛を切り離して考えられるルリ姉は自分よりもやはり遥かに大人で、彼女が言うと悩んでる自分の方が考えすぎてる気になってくる。 そんな状態で顔を近づけて聞かれるもんだから、びっくりしてルリ姉の挙動に意味を考えてしまう。]
興味は………、あるよ。 そんな歳だし……理由も理由だし……
も、もしかしてルリ姉…… 女同士でも手解き……とかしてたの…??
[おそるおそる聞く自分の心臓の音はバクバクと揺れて鳴いていた**]
(36) 2020/09/13(Sun) 08時半頃
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は、え? わ、私は………
[慌てふためき言葉に詰まる、同性としてお姉さんとしてどことなく安心してた分、ルリ姉の本質と接近に気づいたときにはどうしようもないくらい動揺が広がって耳まで染まった赤面、唇はわなわな震え瞳孔は大きく開いてクリクリ眼のまま視線を外せないでいる。 手は重ねられてて顔も近い 顔も近い………]
……。
[”勢いに呑まれて”その言葉がピッタリ当てはまる程たいした時間もかけずに私は静かに頷いた。しかも理性は捨てきっていないまま、 それほどまでにルリ姉の価値観にも惹かれていたと言うこと。 思い出に残るような、それが今手と同じように自分の心と重なった*]
(39) 2020/09/13(Sun) 10時半頃
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