217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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なんと、それはそれは恐れ多い。 私の様な老い耄れなど、あの岩山で十分に御座います。
[主の戯れに困ったように微笑んで>>#0。 仮面を促されれば、再度深く頭を垂れて。慣れた手つきで元の姿へ。]
御厚情、痛み入ります。
(8) 2015/02/14(Sat) 01時半頃
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[主と話をしていれば、少し離れたる処より酷く咳き込む音>>2。 主へと一つ礼をして近う寄りて卯に撫でられし午の背>>10を、落ち着かせる様軽く叩く。]
しょろ殿、これこれ。 大事か。少し待っていなさい。
[先程主が支度をしたという、中から茶を持ち午の元へ。 咽る午に飲めるだろうか。湯呑に注ぎて差出してみる。]
ほれほれ、茶だよ。 落ち着いてから飲みなさい。
(14) 2015/02/14(Sat) 01時半頃
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構わないよ。 ゆり殿の餅は美味いからね、儂も気持ちは良く解る。
[大袈裟に言う午の言葉にくつりと笑い、己の前に下がる頭をぽんと撫でる>>22。 そこに聞こえる主の声>>#4。 繰り返す様に、同じ言葉で問う午の声>>18。 卯を伴って近づく午を追うことはせず、その場で皆を見守る様に。]
幸運を引き寄せる、と。 (引き寄せるとは、対価も無しに?誰が幸を?どうやって…)
[主の言葉に要らぬ思考がくるりくるり、とても口には出せぬ物。 見えもせぬというのに着物の袖で口元を隠し、仮面の下は誰かの様な顰め面。]
(78) 2015/02/14(Sat) 21時半頃
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[各々の反応を静かに見やる。其処に続く主の声>>#5。]
皆の、幸福。やはり主様は御優しい。
[天界の幸せを願うとは、主様がいればそれで良いのにと一人ごち。 仮面の下の顰め面を緩めれば、己も近うにと歩み寄ろうと。 急に響く音は不吉な調べ。ぴきりとひびが入った壺は、いとも簡単に形を喪う。
途端に溢れる、嫌な気。ゆるく流れる、温い風。 悪し気の流れに呑まれれば、取繕う間もなくぐらりと揺れてその場にとさと膝をつく。 誰にともなく誤魔化す様に、小さく乾いた笑いを零し。]
ははっ。爺にこの気は、ちと優しくない。
(79) 2015/02/14(Sat) 21時半頃
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[倒れた様子は誰が目に映ったか。映ったとしても躓いただけと誤魔化すだろう。 ゆるりと立って、去りゆく者に小さく御手振り見送った>>44>>46。 その中に見えた子と申の姿>>55。中てられやすい幼子達に少しの不安を抱きつつ。]
しょこら殿とさるひこ殿は、大事だろうか。
(80) 2015/02/14(Sat) 21時半頃
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―回想・寅の子―
[笑顔を浮かべて迷子になったと、けろりと申す寅の子に思わず少し眉を下げる。 小さく息吐き羽織の襟を正してやって>>9]
儂は大丈夫。 要らなくなったら返してくれれば良いよ。
それより、気を付けなさい。 さくら殿はまだ幼いのだからね。
[己の羽織を握り締めひょこと耳の出た姿、毛並みを整える様に頭を一撫で。 そうして酉へと飛んで跳ねてと駆ける姿を見送れど。 獣姿で十二分に抱き締められる様子に、苦笑いで目を逸らす>>66。**]
(86) 2015/02/14(Sat) 22時頃
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おやおや、これは…べには殿。 まさか割れると思わんでね。転んでしもうた。
[掛る言葉>>81にどくりと脈打つ胸を抑え、何事も無い様に言葉を返す。 同じく幼子の背を見送る酉に、仮面の下で小さく一息。]
そうだね。あの子達なら大丈夫だね。 ふふふっ、老体とは厳しい言葉だ。 飲めば治る。酒は百薬の長、良きかな。良きかな。
[酉の軽やかな声に、心の澱みも晴れる様で。 気を張る彼女を労わる様にぽんと背中を軽く叩いて。]
ほれ。酒を飲むには宴の準備、べには殿も手伝ってやっておくれ。 下手に爺が手伝えば、何やら邪魔をするやも知れぬ。
(90) 2015/02/14(Sat) 22時半頃
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おかえり、ショコラ殿。 大丈夫だよ。吃驚して転んだだけだからね。
ショコラ殿こそ、大事かい?
[戻って早々此方に寄る幼子に、常の様に頭を撫でる>>85。 問いの答えと言う様にぴょこぴょこ跳ねる様子を見やり、くすりと笑って。]
そうか、元気そうで何より、何より。 無理はせぬ様にな。
(92) 2015/02/14(Sat) 22時半頃
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宴に酒もつまみもないと。おやおやそれは、おかしな話だね。
[くつりと笑い肩を揺らせて、酉に続いて準備の方へ>>93。 手伝いをする気持ちは十分、されど何をしようかと。 きょろり、きょろりと見ていればそこに掛るは未の言葉>>102。]
…皆、優しいね。 言葉に甘えて爺はゆっくりしようか。
[準備をする皆に一礼の後、座布団片手に邪魔にならぬ様隅の方へ。 すとんとまるで置物の様。 そうしてちらと主と亥の方へと向けば、ひらりひらひら手招き一つ>>104。]
じろう殿、こちらへおいで。 心配ないよ、主様なら大丈夫だろうて。
(108) 2015/02/14(Sat) 23時半頃
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モスキートは、いや、これで十分だよ。ありがとう。[水を受け取り、暫し玩ぶ。]
2015/02/14(Sat) 23時半頃
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そうだね、そうしよう。 べには殿は聡く優しい、頼りにしようか。
[申が酉を慕っておるは承知の事。己も同じ心持ち故に、否定するなどある筈もなく。 華麗に舞う酉にほうと見とれる申の様子に、仮面の下で笑みを一つ>>106。]
さ、と…ショコラ殿、ありがとうね。
[ぼんやりと準備の様子を眺めていれば、差出されたる水を受け取り。 気を抜いていたか思わず名を呼びそうに。ひとつ息つき改めて、名と感謝を告げ。]
皆が揃えば、楽しい宴。
[手持無沙汰に湯呑を玩ぶが、仮面を上へほんの少し。水を一口。 気を遣ってくれる未にも、構わないよと手を振り返す。**]
(124) 2015/02/15(Sun) 00時頃
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