168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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サミュエルは、社畜中だよ!午後もがんばる☆
roki 2014/03/29(Sat) 15時頃
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『やっぱウチの親父はすげーわ。死んでも現役かよ。』
[日付が変わる頃に届いた兄からのメール。 と言うことは、捕まえたのか。 深夜の病室で電話をかけるわけにもいかず、『被害者は?』と短く送り返す。返事を待つ間心臓と胃がキリキリと痛んだ。ブル、と携帯が震えると、飛びつく勢いで画面を確認する。]
『なし。猫も無事。』
[無意識に止めていた息を吐いた。良かった。 ホッとするのと同時にやっぱり居たのかと思うと肝が冷える。 ぺたぺたとフリックキーを触って。『百遍氏ねとお伝えください』ちょっとの間。]
『知り合いじゃないだろ?前世の恨みか』
[言葉の綾なのだろうが文面にどきりとした。 前世では無いけどね。恐怖も痛みの記憶も、彼女から都合良く抜け落ちてくれるとは限らない。本当は殴ってやりたかったが。
返信に困ってあー、と唸る。少し考えて送った。『先輩が猫派なんです』。
暫くして早く寝なさいと促されたので、お説教メールに変わる前にと電源を落とした。]**
(18) roki 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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ただいま。
[アパートの玄関で、誰に向けるでもなく言った。 現実の時間は一晩足らずの経過だが、感覚的には一週間ぶりくらいに感じる。
取り敢えず、とシャワーを浴びて、水気を拭うのもそこそこに適当なジーンズに足を突っ込んで。弛んだ頭の包帯を巻き直した。丸刈りにされなくてほんと良かった。真剣に良かった。]
…あ、写真。
[玄関で靴を履こうとして、直ぐに部屋に戻った。 確か、この辺に。引っ越しのためにまとめた荷物を漁って、一枚の写真を引っ張り出す。あった。 白い部屋でも見た、幼い自分と父の写真。鞄にそれを押し込んで、今度こそ、と玄関を出る。]
今日は。…高校生は休み、だよな。
[夢みたいなあの数日の始まりに、彼女が着ていた制服を思い出そうとして。ツキ、と頭の奥が痛む。明るい色の長い髪。澄んだ声。華奢な指。彼女の姿を思い描こうとして、でもそれは記憶にかかった靄のようなものに簡単に邪魔されて。 指すような頭痛がそこに残るだけ。]
(22) roki 2014/03/30(Sun) 17時頃
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[手品と赤い薔薇。赤い木の実のタルト。黒い髪が綺麗なおんなのひと。握手をしてくれた、誰かの手。派手な色の髪。一緒に壁にペンキをぶち撒けた、彼。テレビを観て震えていた娘。せんぱいと言い争いをした、ような…それから、それから。]
…なんで?ゆうべはあんなにはっきり覚えてたのに…っ
[ジリジリとした焦燥感。泣き声みたいな音がでた。 瞬きの度に、あの「天国」での数日間が零れ落ちていくようで。あんなに刻み込んだ彼女の姿の、もう輪郭しか掴めない。]
(…いやだ)
(いやだ。忘れたくない。忘れたくない。)
[ほんださん。 確かめるように呼んだ。その名前を、取り零さない為に繰り返す。 焦る脚で向かうのは、普段は絶対に利用しない駅。 頭痛を抱えて歩くよりはずっと早い。 アパートから数駅離れた大学の方──向かうのは、カフェ『風見鶏』の方へ。]**
(23) roki 2014/03/30(Sun) 17時頃
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…っぅ、おえ、……
[数年ぶりに乗った電車はやはり人の出入りが多く、否が応でも接触を余儀無くされる。家を出るときから続く頭痛もあいまって、トイレの個室で胃の中身を吐いた。
口を濯いで、顔色は最悪だけれど、それでもすぐに歩き出す。ほんださん。まるでなにかのおまじないみたいに呟いたその名前が、今の自分のすべてだった。
一目でもいい。無事な姿が見たい。すべて零れ落ちてしまう前に、どうしたって会いたい。
重い足を引き摺って、慣れた道を進んで。すれ違う人をいちいち見詰めてしまうけど、ピンとくる姿は無かった。そうしているうちに、見慣れた建物が目に入る。 給料日には必ず通っていた、お気に入りの店。 風見鶏のドアを、そっと押した。]
(32) roki 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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(あ、)
[ちりん、とドアベルが鳴る。 店内を見回すと、ショーケースで作業中の男性と目が合った。 一瞬何かの映像がフラッシュバックして、すぐに掻き消える。悔しいな。そう、思う。ケーキ屋さんの人。名前を、名乗ってくれた筈なのに。もう思い出せない。
店内にはもしかしたら見知った姿もあったのかもしれない。 けれど、そのどれもが「ほんださん」では無いのは直ぐに分かる。あの、名前を呼ばれるだけで、心臓を鷲掴まれるような衝動を。脳が忘れたって、身体が覚えてる。
こちらを見た「ケーキ屋さんの人」に、曖昧に笑って会釈した。 口の中でまたきます、と小さく呟いて、直ぐに踵を返す。誰に呼び止められても、留まる余裕はもう無かった。]
(ああ、だって)
[鈴が鳴るような彼女の澄んだ声を。
もう、思い出せない。]
(33) roki 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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(がっこう…どこの制服だっけ?俺の大学の近くで、よく見かけたような…)
[ツキ、ツキ、と拍動に合わせて痛むこめかみを無意識に押さえる。 傷の痛みじゃないのは分かっていた。 思い出そうとしているのが、「この身体の脳に」刻まれている記憶じゃ無いからだ。 ならそれは、どこに入っているんだろう。
掴み所のないそれを、なんとか引き出そうともがきながら。 脚は再び、駅へ向かう。家なんて分かる筈もないけど、土曜日なら同じ制服を着た子が乗っているかもしれない。 戻るのではなくて、もう少し先まで乗ってみよう。そう考えて、改札をくぐる。相変わらずの人の多さにうんざりとはするけれど、先ほどよりは随分とマシだった。
ふらつく足で階段を登ると、その先にプラットフォーム。ついさっき反対側の電車が出たようだった。線路を挟んで向こう側、降りた人達が歩いて行く。 なんとはなしにその人の流れを眺めて──心臓が跳ねた。]
(40) roki 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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────本田、さん…っ!
(44) roki 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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(本田さんだった…!本田さんだった、間違ってない、絶対!)
[呼んだ声は届かなかったのか、彼女はそのまま人の流れに消えて行く。その姿から馬鹿みたいに目が離せなくて、小さな背中が視界から消えるまで、呆然と突っ立っていた。
見えなくなった途端、弾かれたように走りだす。今登った階段を駆け降り、くぐったばかりの改札へ逆走する。人の波に逆らっているから足がもたついて進まない。もどかしさに舌打ちが漏れた。
ようやくで改札を抜けるも、求める姿は既に無く。 それでも、向かう方向はなんとなく分かってる。ついさっき来た道を、走る。走る。 やがて──視界の端が、明るい色の長い髪を捉えた。]
(45) roki 2014/03/31(Mon) 01時頃
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(今、会えなかったら)
(もう二度と会えない気がする)
(だってもう、)
[顔も、声も、さっき呼んだばかりの名前も、──ぜんぶ。
それでも、あの青い扉をくぐるときに感じた左手の熱だけが、消えてくれなくて。]
(46) roki 2014/03/31(Mon) 01時頃
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────…あの…っ、
[人目も気にせず、待って、とその背中を呼び止める。
彼女は、振り向いて、くれるだろうか。]
(50) roki 2014/03/31(Mon) 01時頃
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[振り向いた。 長い髪がさらりと揺れる。驚いたようなその表情は、直ぐに花が綻んだみたいな笑顔に変わって。
もうそれだけで息が苦しい。心臓がぎゅうと縮む。形の良い唇が、確かに自分の名前を呼んだ。涼やかな、澄んだ声。知ってる。この声を、もう一度聞きたかった。
立ち止まってしまった自分との距離を、彼女がいとも簡単に詰める。 あと数歩。手を伸ばせば届く距離感に、破裂しそうなほど鼓動が早まって。彼女はすべてを覚えてるのだろうか。なにを言うべきなんだろう。どうしたら。]
……『何回だって、君に恋をするよ』。
[意思を通さず口をついて出たのは、あの日の約束。 そうだ。生きてたって。死んだって。忘れたって。そうだ。なにも変わらない。もう一度、何度でも、始めれば良いんだ、──彼女と、ふたりで。]
きみの名前を。…教えてください。
[声が滲む。涙脆いのなんて、きっととっくにバレてる。 いつかみたいに、手を伸ばした。指先で、手のひらで、ゆっくりその艶やかな髪を撫でる。 ──『いつかみたいに』? ああ、覚えてる。無くしてなんかいない、きっと、なにひとつ。]
(61) roki 2014/03/31(Mon) 02時半頃
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教えてください。 俺が、きみを、どんなふうに好きになったのか。
[さらさらと指をすり抜ける髪。後ろに流すように梳いて、そのまま、そうっと背中に腕を回して。大切に、大切に、確かめるように、華奢な身体を抱き寄せて、鼻先を髪に埋めた。
触るのが怖い、なんて意識は何処かに吹っ飛んで。 きっと触れれば、身体はまた怖がるのかもしれない。でもそんなのどうだっていい。鳥肌立とうが、震えようが、知ったことか。
服越しに伝わる体温が酷く焦れったい。 ああ、もっと、触れたい。触れていたい、この温度に、きみの肌に。
顔を離して、額を寄せる。 間近から覗き込んだら、彼女はどんな表情をしていただろう。前髪が触れる。そこで止まらずに、そっと額を合わせた。]
それから。それから──もし、きみが嫌じゃないなら。
(62) roki 2014/03/31(Mon) 02時半頃
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もう一度。俺と、恋に落ちてください──。
[今度は、ちゃんと。扉一枚くぐったら終わってしまう恋ではなくて。
抱き締める腕に僅かに力を込める。 腕の中の細い肢体が、すこしだけ震えた気かした。]**
(63) roki 2014/03/31(Mon) 02時半頃
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─5d回想・槇村と進村─
──あ。おはよう、?…すすむら君。
[自室の扉を開けると、ちょうど隣室の主と出くわす。こちらを向いた少年──進村の黒い瞳に、取り敢えずの挨拶を送った。
彼とは食事なんかの席で会話をした程度で。そして、自分がここに残していくことになる人の、ひとり。 それは罪悪感じみたものを当然含むのだけれど、何よりも年下でまだ子供である進村を置き去りにすることが、単純に心配でもあった。]
そういや、朝メシ。ありがとね。
[進村が気を利かせてさいとう氏に頼んでくれたらしいのを思い出し、礼を述べる。 挨拶に応じる相手の顔へ視線を上げて──ぎょっとした。
肩越しに見えた、進村の部屋のなか。内装が不自然な立体感で、真ん中にぽつんと椅子がある。それ以外は、多分、見間違いでなければ──]
ちょ…、進村くんの部屋、なんか…その、変じゃない…?
[思わず疑問が口をついて。 困惑した目で見つめれば、目の前の少年はどんな反応をしただろうか。]**
(69) roki 2014/03/31(Mon) 11時半頃
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……まがいもの?
[気まずそうに告げる進村の双眸をじい、と見詰め、反芻した。 意図した事だろうか、なんだが敢えて自分を貶める言葉選びをしているような。 進村の黒い瞳は想像していたよりも虚ろな色はなく、困惑なのか嫌悪なのか自戒なのか、よくわからない色が浮かんでいる。
まがいもの。 もう一度口内で呟いて、すい、と彼の横をすり抜けた。 勝手に部屋に入られた事に進村は不快を示すだろうか。その辺は敢えてあまり気にせず、ズカズカと歩を進める。 そうして、ぽつんと中央に置かれた椅子を、ちょいと指でさした。]
ねー、じゃ、コレは? コレも最初っからあったの?
[その質問の意図は、進村には正確には伝わらなかったかもしれないが。]
(74) roki 2014/03/31(Mon) 23時頃
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…じゃ、コレは、『きみが欲しかったもの』ね。 成る程成る程。
[言い訳を述べるみたいに歯切れの悪い進村の答えに、寧ろ上機嫌に答える。 それからコレもかー、楽しげな声音で布団を指差して、断りも無しにそれを掛け布団ごとばふっと三つ折りに畳んだ。 制止の声があったかもしれないが、構わず端っこに寄せて、立ち上がる。]
進村くんさ。 須藤さんとなんかあった?
[それは、もしかしたら彼が問われたい内容では無かったかもしれない。別段勘やら何かではなく。単純に四つしか個室が無い現状、扉の前で会話をされると漏れ聞こえしまうものもある訳で。
最初の日、死んだ魚みたいな目をしていた進村と、若干印象の違う理由が気にはなるところではあった。]
(76) roki 2014/03/31(Mon) 23時半頃
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『美千代です。本田、美千代。』
[腕の中の彼女が、そう言った。 ほんだ、みちよ、さん。ちいさく繰り返す。頭の角で、また白い光がチラついて。]
…「心身ともに健康で、まっすぐである、こと」。
[唇から自然と言葉が落ちた。知っている名前。覚えていないけれど、確かに、知っている。 額を離して、目の前の少女を見詰める。自然と、顔が綻んだ。]
きれいな名前だね、…美千代さん。
[そう呼ぶことは許されるだろうか。きっと、大丈夫。ゆるく抱き締めた彼女は、笑ったまま。まずは、貴方の名前から。同じ問いを自分にする。]
(78) roki 2014/04/01(Tue) 00時頃
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[槇村さん、とさっき呼んでくれた。でも、そうか、きっと名前で呼ばれた事は無かったのかもしれない。
綺麗な髪を一筋、掬い上げて、そこに唇を押し当てた。 知っている匂いと、感触。]
俺は、コウタです。槇村、康太。
[名乗った名前を、彼女は呼んでくれただろうか。 心臓が早鐘を打つのは、さっきまで触れていた肌のせいだけじゃない。 住んでる場所は? 好きなものは? 互いを知る為の言葉を重ねた彼女が、ふと周囲を気にするように身を捩った。 はたと周りを見渡せば駅に程近い道端で、結構な注目を集めている。 ガッと顔に血が登って、慌てて抱き寄せていた身体を離した。]
ご、ごめん、…こっち。
[どこかでお話しませんか、と微かに頬を上気させた少女が笑う。 同じように苦笑いひとつして、道の先へ促した。]
(79) roki 2014/04/01(Tue) 00時頃
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[この先に、とびきり美味しいお茶とケーキを出す、お気に入りのお店があって。長居をするならもってこいなのだ。 きっとそこは、彼女も知っている場所なのだろうけれど。]
そ、だ。 さっきの。俺が無理!ってなるまで、…繋いでてもいい、かな。
[少し後ろを歩く本田を振り返った。パーカーの袖を手の甲まで引き上げて。指先だけなら、きっとちょっとくらい、大丈夫。
こちらを見上げるその少女に左手を差し出して。この手を取ってくれたなら、いつかみたいな笑顔で。]
一緒に、行こ。──本田さん。
[口をついたその呼び方と、重なったその手は、確かにあの青い扉の前での二人で。
終わった筈の物語は、彼らの姿が消えていった小さなカフェの扉の向こうで──また、始まるのだろう。]*
(80) roki 2014/04/01(Tue) 00時頃
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[べつに、なにも、とこれまたいやに歯切れが悪い進村の回答。 お人形みたいに動かなかった表情が、今になって狼狽を見せる。
自分が須藤とどんな感じか、と質問が返ってこれば。 なんだか、なんとなく。なんとなくだけれど、勝手に、口の端がにやあ、と上がる。]
べっつに、なんもないよ俺は。 すどーさんとはほとんど喋ってないからわかんないなあ。…進村くんはイロイロ知ってるみたいだけど。
[なんかあったほうが良かった?意地悪く笑って、聞いてみた。ちょっとの安堵感。そうか、この子はこんな表情をするのか。 お人形みたいなんて思って、悪かったと心中で謝罪する。]
個人の部屋ってさ、本人の希望通りってかみさま言ってたよね。 進村くん、もしかしてこのイカした壁紙お気に入りだったりするの?
[彼の抱えたものが何なのかは分からないが。放っておけないと思うのは、たぶん、皆の輪から少し距離を置き続けたこの少年が、それでもその場から去ろうとはしなかったからだ。
それは自分にも覚えのある感情で。]
(混じらないのと、混じれないのは。…違うっしょ。)
(81) roki 2014/04/01(Tue) 00時半頃
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──だよねえ。なかなかにイカれててイカしてるけど。
[少年が返す否定の言葉は、語調は強いのにどこか弱々しくて。 ああ彼も、きっと何かと闘っているんだろう。 世界でたったひとり、自分にしか、分かり得ない何か。
どうにもこの『天国』の仕様は悪趣味だ。 この部屋が示す意図は、康太には分からない。分からない、けれど。]
なーんかさ…気に入らないんだよね…
[渋い表情で呟いて。次の瞬間には、悪戯を閃いた子供のような顔になる。 ちょっとまってて、言い置いて自室に駆け込む。 律儀に待っていた(らしい)進村の部屋とを往復して、山ほど持ち込む絵の具にペンキにスプレー缶。
気に入りのゴーグルを装着して、同じものをもうひとつ、進村へと放り投げて。また、にや、と笑った。]
(84) roki 2014/04/01(Tue) 01時頃
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気に入らないなら。塗り潰しちまおーや、少年。
[進村くんは何色が好き?俺はねー、青。 呆然としていたかもしれない部屋の主の前で。手にした青いペンキの缶を、盛大に壁にぶち撒けた。]*
(85) roki 2014/04/01(Tue) 01時頃
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