205 Fluch〜禁忌の恋愛村〜
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―――――……ゲホッゴホ、がは、ァッ
[暫く歩いた後だっただろうか。 噎せ返るような嘔吐と咳に襲われる。 視界が歪んでいるのは、恐らく己の瞳に雫が溜まっているから。 茂みに顔を突っ込み、そのまま毒を一気に吐きだす。]
――――……あー…… 畜生。
[炭色の血溜まりに浮かぶ白羽根は、此方を見て笑っているようにも見える。 天使だ悪魔だなんて糞だ。 まさに、今、自分が天使からのお迎えを受け入れそうなところではないか。]
寒ィ……
[>>87 黒猫に無理矢理巻かれたマフラーに顔を埋める。 無精髭と毛糸が擦れて痒い。 他人が他人の為に編んだ手編みのモノとか、くそ恥ずかしいけれども。それでも、――――温かい。
視界の向こう、白い巨塔が陽に当たって輝いている。*]
(94) 2014/12/06(Sat) 18時頃
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-静かな病院で-
………あー、そう言えば、 イリス・バートって看護師、今日いねぇの?
[診察は簡単なモノだった。 簡単な問診と現状報告をして、薬を貰うだけ。
ただ、あまりにも痩せていたため点滴を無理矢理打たれた。黄色い液体が、自分の腕のなかをゆっくりと落ちていく。 世間話がてら、傍にいた看護師に旧友の妹の所在を尋ねた。すると、看護師は好奇の眼差しを含ませてゴテイネイに教えてくれた。]
ハァ? ………辞めた?
んで、今度は患者として入院していたァ? 何やってんの。
[ゴシップがいかにも好きそうな看護師は、「流石にそこまでは言えないわよ」なんて楽しそうに笑った。その様子が酷く不快に感じたため、黙って目を閉じた。
消毒液独特の匂いが鼻をつく。>>1:32 嬉しそうに微笑む亜麻色が脳裏を過る。*]
(95) 2014/12/06(Sat) 18時半頃
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ミナカタは、チアキはあの禁書を結局買ったのだろうか、と考えた。
2014/12/06(Sat) 18時半頃
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-病院を抜けて-
………はー、だから寒ぃんだよ。クソが。
[いつもよりかは多少身体は軽い。咳も暫くは心配しなくて良さそうだ。本来ならば、真っ直ぐ店に戻っても良いかもしれないが、折角だしもう少し寄り道していこうか。>>88 遅くなりそうならば、黒猫に一方を入れれば良い。
冷たい風に抗うようにマフラーを再度巻きつける。髭との相性が悪いのか、やたらとチクチクする。そう言えば黒猫は、このマフラーはアルパカの毛と言っていた。アルパカってなんだ。羊と何が違うのか。]
………この辺りだっけか?
[およそ歩いて一時間弱。狭いアパートが旧友と妹の家だった。もう家の主は居ないのか、アパートは静まり帰っていた。尋ね人は、今日は旧友の方ではなく。寧ろ妹の方だったのだけれども。]
居ねぇ、か。
[諦めてアパートに背を向ける。 ポケットからいつもの様に煙草を取り出し、口に咥えた。 清涼感のあるお気に入りの甘い煙草。けれども、なんとなく物足りないと感じるのは気のせいか。 >>70 近所に出掛けるような簡単な恰好で家を出た彼女に、果たして自分は逢えるだろうか?]
(96) 2014/12/06(Sat) 19時頃
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よォ、
[>>98 元気か?と言いかけて口を噤む。手元から少しばかり見える傷が見えたからだ。 言葉の代わりに、少しばかり紫煙を吸い込む。チョコレートのような甘さが口に広がる。]
――――……暇だな。
どっか行くか。付き合え。
[木枯らしに揺れる亜麻色の髪を見つめながら、一言。 唐突過ぎる誘いになんて答えるだろうか。]
(101) 2014/12/06(Sat) 19時半頃
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あぁ。
[>>102 どうせ自分も職を辞した身だ。紫煙を軽く吐き出しながら、ひとつ頷く。場所を尋ねられれば、一瞬、配達屋と話した流星群の事を思いだすが。旧友の妹と二人で行くような場所ではない。そっとその提案を消去して、]
――――……絵でも見に行くか。
[通りすがりに見かけた画廊を口にする。 画廊で働いている者が今どこにいるかは分からない。 閉まっていたらそれまでだけれども。
なんでも良い。少しだけ、切欠さえあれば良い。]
――――、吸うか?
[興味を孕んだ眼差しで問いかけられる。 若し強請られたら、少しくらいならば分けてあげようか。]
(106) 2014/12/06(Sat) 20時半頃
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そうだな。肺に悪いな。以後気を付けまーす んじゃ、どーぞ。
[>>108 同じように否定的な言葉を紡ぎつつも、手袋を嵌めた小さな掌に煙草を渡す。 炎を求める唇の先に、そっとジッポで付けてやる。悪魔の印が銀に刻まれている。 清涼感のある軽いものとはいえ、初めて吸う女性にとっては、些か煙たく感じてしまうかもしれないが。 それでも心にある何かが紫煙とともに、抜ければ幸いと思う。]
キッカケか、
――――……なんだったかねぇ。 どっかの誰かさんに近付ける気がしたから、かね。
[同じ趣味を持てばその距離は縮まるのではないかと。確か、そんな淡い期待から吸ったのがハジメテだったかもしれない。]
(115) 2014/12/06(Sat) 21時頃
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くそ不味ぃだろ? なんでこんなもん吸っているんだろーな。
[>>117 咽る亜麻色を見やって唇の端を上げた。自分も始めて、誰かさんに煙草を貰ったとき、そんな風に吸っては咽ていた気がする。――――懐かしい。
亜麻色が少し微笑む、]
……んあ? …………。分かった。
[木枯らしが舞う。桜色の洋服。セミロングの髪が左右に揺れる。 亜麻色の双眸は、何を見つめているのだろうか。]
――――……行くぞ。
[特に深く声を掛ける事は無い。 無理して自分に付いて来なくても良い。ただ、]
(124) 2014/12/06(Sat) 21時半頃
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あぁ。あと、
[唐突に何かを思い出したかのように立ち止まる。ゆっくりと亜麻色を見下ろして、]
これ、やるわ。痒いんだわ。
[そう言って少し毛羽立つマフラーを外す。そして拒まれなければ彼女の細い首筋に、ぶっきら棒にマフラーを巻いた事だろう。
こうすればきっと、口元は隠れる。]
…………それ、クシャのだから。
急ぎはしねぇから、いつか返しに”来いよ”。 紅茶でも出してやるさ、多分な。
[また黒猫にツケを払わせられるけれどもな、なんて愚痴を零しながら。 緩慢な歩調で枯葉道を歩く。ゆっくりと画廊を目指しただろう。歩道と車道を遮るブロックに軽く乗って、時折亜麻色を見やる。旧友によく似た彼女はどんな表情をしていただろうか。*]
(125) 2014/12/06(Sat) 21時半頃
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あぁ、居るぞ。
俺より10歳近くも年下のガキの癖に、生意気に店とか開いている守銭奴だ。 気を付けろ、紅茶一杯でも金取ってくる。 俺の部屋は既に、アイツの倉庫と化していた。 ニコニコとよく微笑む黒猫だが、きっちりと頭んなかでソロバン弾くようなヤツだ。
そんな、どうしようもない、
(149) 2014/12/06(Sat) 23時頃
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―――――……たった一人の、弟だな。
[>>130 咽る亜麻色を後目に、黒猫の自慢をしてみやる。 今頃クシャミ宜しく、本当にクシャミをしているかもしれない。 不味い不味いと繰り返しながらも、徐々に短くなる煙草を指先で挟んでいる亜麻色。 旧友の気持ちがなんとなく分かるような気もして、目を細めた。*]
(150) 2014/12/06(Sat) 23時頃
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-キャンバスとイーゼルの森のなかで-
ふぅん。此処か。
[>>0:53 そこは町中にある小さな画廊。 オーナーは美術品の買い付けで殆ど居なく。 話を聞くに、二人のバイトで適当に開け閉めしているそうだ。 残念ながら今はオーナーも、もう一人のバイトも居なく。 ほぼ無人に近い状態で解放されていた。]
おう、ヒュー。どうした。
―――え? 別にイイじゃん。
[>>140 扉を開けた矢先、聞き慣れた声が背中に降る。 振りかえれば憔悴したような顔で近づく旧友。 亜麻色に手渡した煙草を取り上げ、此方を睨んできた。]
(185) 2014/12/07(Sun) 00時半頃
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デートか、 …………ま、そうだなナンパした。
すまんな。嫉妬した?
[その言葉は、妹に対する嫉妬の意味で使ったのか。はたまた。 唇を歪めて、曖昧な表情で嗤った。]
そうか、どういたしまして。 ん、じゃあ行ってら。
[>>144 挨拶もそこそこに旧友は何処かへと向かった。 まさか自分の家だとは夢にも思わずに、その背を見送った。 そして亜麻色を見やり、扉を潜る。]
(187) 2014/12/07(Sun) 00時半頃
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へぇ、
[一枚の特に大きなキャンバスの前で足が止まる。 それは青と赤の極彩色。 右側は凍てつく絶対零度の世界。ありとあらゆる物が氷の城に飲み込まれている。 左側は燃え上がる灼熱地獄の世界。生きとし生ける物全てが炎の柱に潰されている。 その相対する、見事なツートンカラーに足が竦んだ。
一体誰がこの絵を描いたのだろう。 一体誰がこの絵を飾ったのだろう。
絵画の知識なんて全くない自分だったけれども。 ただ、美しいと。本能が悟る。 きっとこの絵を描いたのは、色彩の悪魔だ。]
(199) 2014/12/07(Sun) 01時頃
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おう、そりゃどーも。 煙草吸いたくなるような気分にでもなったら、また呼べ。
[その時は兄貴の居ないところでこっそりくれてやる、なんて耳元で囁いて。もし亜麻色の双眸と目が合うならば、意地悪く唇を歪めて嗤っただろう。]
んじゃ、な。
[>>196 先程よりは幾分血色の良くなった表情で頭を下げる亜麻色。 自分はもう少し此処で絵画を眺める旨も伝え、片手を挙げて別れた。 誰か他に画廊に訪れるだろうか。或いは描き手は現れないものだろうか。そんな期待も多少込めながら、眺める。*]
(200) 2014/12/07(Sun) 01時半頃
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…っくしゅん
[画廊も一通り周り、画廊の外で一服していたら、 急に背筋にぶるっと寒気が走り、くしゃみひとつ。]
…………、まさかな。
[何故か過る黒猫の顔。その理由もよく分からずに首を傾げて思いに耽る。短くなった煙草を灰皿に捨てる。 張られた水はすっかりタールの色に染まり、灰が浮かんでいた。更に、紛れ込んだ羽虫が数匹、無残な姿で浮いている。]
ん、
[何処かから、なーお、と猫の鳴き声が聴こえる。 視線を上げると、>>176 画廊の向こう、遠くに黒百合とその愛猫の姿が見えた。声を掛けるには些か遠いが、向こうが気が付くならば小さく手を挙げた事だろう。気が付かなければ、もう少し此処で紫煙を燻らせているだろう。
黒百合は何かを見やっているようにも見えた。 それが星降りの夜のものだとはまだ知らない。]
(226) 2014/12/07(Sun) 14時頃
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よォ。
[>>229 幸運にも黒百合は此方に気が付いたようだった。 白猫を抱き上げると軽い足取りで此方へ向かってきた。 >>2:115 最後に出会ったのは、つい一昨日の出来事。 あの後は黒猫の店で軽くお茶を飲んでから、旧友が彼女を見送ってくれたはずだ。]
絵ね。いや、悪ィけれど全然詳しくねぇぞ。 見るのはフツウ。
[学生時代、嫌々ながらに受けたデッサンの授業。 果物や花瓶と言った類の基本的な静物画を描いたはずなのに、「最後の審判ですか?」という斜め上な評価を受けたのは、きっと自分だけだろう。]
グローリアはまた散歩か?
(230) 2014/12/07(Sun) 14時半頃
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ま、絵なんざ知識なくても見れるだろ。 綺麗と思った絵が名画なんだよ。
[>>231 画家が聞いたら殴られそうな事を吐きつつも。自分なりの芸術論を説く。
続く黒百合の告白は、口を挟まずに静かに聴いた。 >>2:180 昨日見かけた黒曜石。 黒猫を尋ね、長居する事もなく店を出ていった巫女。 黒曜石はあの後、尋ね人に無事会う事は出来たのだろうか。 林檎のように頬を染めて、何か言葉を胸に秘めた様子であったが。]
………で、 グローリアはどうしたい?
引きとめたくねーから、ユリと距離置いてんのか?
[自分も黒猫を捨てて町を出た、野良猫。 黒曜石が何を考えて出たかは分からないが。 後に残される者の痛みは、少しなら、今は察せられる。]
(235) 2014/12/07(Sun) 15時頃
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ふぅん、
[>>236 静かに黒百合の独白を聴く。話の途中で、口慰みに新たな煙草を咥える。チョコレート味の紫煙はゆっくりと肺胞のひとつひとつを満たしていく。]
そうか。
…………。大きくなったな。
[それはどういう意味に黒百合は聴こえただろうか。若しかしたら、残された黒猫も、かつてはそんな風に考えたのかもしれない。黒曜石は、果たしてこの町に還ってくるのだろうか。]
あー、 ………煙草切れた、買いに行くわ。
またな。今度、酒でも誘え。 ―――……もっと良い店連れていってやるから。
[足元に擦り寄る白猫の小さな額をゆるりと撫でたあと。黒百合に軽く、有るのか無いのか解らない誘いを掛けた。そして引き止められないならば、そのまま画廊を離れるだろう。]
そうそう、なんかすっげぇ綺麗な赤と青の絵がある。あれはミナカタ先生のオススメ。
[そんな風に言い残して。*]
(237) 2014/12/07(Sun) 16時半頃
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-冬の空の下で-
………ゲホッ、
[自動販売機でお気に入りの煙草の銘柄を選ぶ。上から二番目の左端。もう見なくてもその場所と分かる。慣れた手つきでそれを取り出す。 少し陽が傾きかけていただろうか、雲ひとつない空は茜色に染まりつつあった。白い羽根が寒空を舞い、同じように茜色に染まっていく。]
―――……、
[いつもの不機嫌そうな顔にさらに皺を寄せて、煙草を咥える。 喫煙所の傍で貰った号外に依ると、本日、崖から天使族の女性が遺体で発見されたそうだ。 透き通るような白い骸に真っ赤な血が映えていたらしい。まさかそれが昨日、店に来てくれた客だとは思いもしない。あれが最期の会話だったとは。]
あ、
[>>228 喫煙所の直ぐ近く。華奢な身体に大きな荷物を抱えた黒曜石が視界に入る。長い黒髪を左右に揺らして、ゆっくりと歩いていた。]
おい、ユリ。
[勿論過るのは先程話した黒百合。>>236 気丈に微笑む柔らかな笑顔。果たして相手は気が付いてくれるだろうか。]
(238) 2014/12/07(Sun) 17時頃
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別に。暇だから呼んだだけだ。
[>>239 ゆらり。 黒曜石の笑顔がいつもと少し違うのは茜色の所為なのだろうか。 円らな瞳に映る茜の陽光は、妖しく光っているようにも見える。]
………、重そうだな、貸せ。
[痛ましい事件を報じた号外を傍にあったゴミ箱に投げ捨てて、立ち上がる。 そして両の手を塞ぐ荷物を此方に寄越せと、腕を差しだした。]
何処まで行く?
[若し荷物を受け入れる事が出来れば、その二の腕にはきっと赤い線状痣が見られるのかもしれない。 軽い足取りではあるが、その裏に抱えたモノまでは、測り知る事が出来ない。 そんな黒曜石の為に、自分に出来ることは少ないかもしれないが。それでも。]
(241) 2014/12/07(Sun) 17時半頃
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そうか。
[>>242 跳ね除け、制した黒曜石。一昨日、林檎のように頬を染めていた彼女とは、別種の笑顔。重いであろう荷物を頑として渡さなかった。 自分は唇を曖昧に歪め、そのまま喫煙席に座り直す。足を組むが、長い脚はどこか所在なさげに放り出される。]
外、外ね。 じゃあ、ちょっと授業しましょう。
[頬にひやりとした感触。避ける事もなく真っ直ぐに黒曜石を見返す。懐かしむような声には普段より、少しだけ抑揚がある。]
先ず、この町ではマイノリティである人間が、外だと大半を占めている。俺が赴任した時は―――――……、
(244) 2014/12/07(Sun) 18時頃
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[「すっげー!」「せんせー天使なら飛んでみせてよ!」「天国ってどんなところ?」 生徒たちはヒーローを見るような眼差しで、自分に駆け寄っていた。 残念ながら、黒猫のように羽根は生えていなかったから、あまり天使自慢は出来なかったのだけれども。 インパクトのある自己紹介であった事は間違いなかった。
ただ、 「先生、人は死んだら天国に行けるんだよね。」 寂しそうに呟いた生徒の質問には答えられなかった。 確か、あの子供はそう、悪魔の子供だった。]
なにか質問は?ユリ君。
[どんな表情をして、黒曜石は自分の授業を聞いていたか。]
(246) 2014/12/07(Sun) 18時半頃
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そうか。ご清聴有難うございましたー
[>>248 教科書通りの生温い授業と感じたのか。 黒曜石の瞳は諦観に近いような光を覚えた気がする。肩へと降ろされた指に力は無い。 座っている自分を見下ろすような形で、彼女は問いただす、
自分の捨てた過去と、想いを、]
――――……。
あぁ、すまんな。 重くてな、置いていったわ。
[黒百合から聞いたのだろうか。それともあの時から悟っていたのだろうか。 自分が妹のように可愛がっていた彼女達の品を、学校の地面に埋めてしまった事を。 町の枷は、出来るだけ忘れたくて。 ただ、残された者の気持ちなんて、微塵も鑑みずに。]
人を捨てた気分か、そうだな、
(250) 2014/12/07(Sun) 19時半頃
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じきに分かる事だろ。
ユリ、 テメェが感じて。そして抱えやがれ。
(251) 2014/12/07(Sun) 19時半頃
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おぉ、ユリ先生。手厳しいですね。
[>>252 歪める口端を見やり、肩を竦めた。何処か達観したようにも見える黒曜石。 僅かに見ない間に一体何が起こったのだろうか。 否、それは少しずつ。水がゆっくりと石を研磨するかのように、黒曜石を削っていったのだろうか。
はじめて自分を見てくれたという彼女。では自分は今まで、彼女たちの何を、見ていたというのだろうか。此方を見つめていそうで、どこか遠くを見つめるその表情は、数年前の自分にも重なる。]
手紙、ね。………そうかもな。 所詮、IFの世界だけれどな。
[自分の家の住所。つまりそれを送れば黒猫には便りが届いたと云うコトか。 少しでも自分にそういう気持ちがあれば―――……残された人の気持ちに何か、今とは別の物を残す事が出来たのだろうか。
掴まれた肩。息が掛かりそうな距離に詰められる。近付けば林檎の薫りが仄かにしただろうか。大きな瞳に自分の姿が映る。輪郭は随分と痩せていた。]
[そして唇に掛けられる、優しい呪い。]
(274) 2014/12/07(Sun) 21時頃
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エゴイストね。
皆そんなモンだろ。 分かったような口ききやがって、ガキが。
俺も、大嫌いだ、 ―――――……忘れねェよ。
[夕闇に消えていく悪魔。この町を捨てていく悪魔。 その小さな背を追い掛ける事もなく見送る。
それは数年前の、自分の姿。*]
(276) 2014/12/07(Sun) 21時頃
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-黒猫の店-
…………おう、届けたぞ。 待たせたな。
[黒曜石と別れて暫くして、何度か紫煙を燻らせながら漸く帰路につく。相変わらず、「おかえり」とは言わずに。別の言葉を添えて、その扉を開ける。珍しく店内には音楽が掛かっていなかった。
朝に家を出たはずなのに、もう夕刻。空は早くも一番星が瞬き始めている。ただのお使い、というかパシリなのに時間が掛かり過ぎるのはいつもの事。黒猫はそんな自分を見て呆れかえるだろうか。]
ああ、そうそう。 マフラー、助かった。痒かったケド。
そして人に貸したわ。 いつか返してくれるだろ。
で、なに、なんか作ってんの?
[店内は旬の野菜とコンソメの良い香りがしたか。その鍋の傍に立つ黒猫にゆるり、話しかける。>>290 まさか店の近所で凄惨な出来事が起こっているなんて、まだ知りもせずに。]
(312) 2014/12/07(Sun) 22時半頃
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? そうなのか。
[>>321 黒猫は「にーちゃ」と昔馴染みの名前を口にする。 それには何となく擽ったい気持ちにさせられるが、当の黒猫の声は沈んでいて、]
ああ、イリスって女の子。 ってか、ヒューの妹。
――――……ああ、もしかしてうちに来たのか? アイツに返せって言ったんでな。
[亜麻色のセミロング。桜色の洋服。 あのマフラーは、可愛らしい洋服には似合わない色だったかもしれないが。 それでも巻いた彼女は、随分と幸せそうに映った。 少なくとも、あの痛ましい傷を。隠す事が出来ると。
渡したのだけれども。]
(325) 2014/12/07(Sun) 23時半頃
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―――……。マジか。
[>>196
……きょうだいって。 すごいですね。
血が繋がって、一緒に育った存在が どんなに―――心を支えてくれるか。]
………馬鹿か。
[それは誰に吐き捨てた言葉だったか。 行き場の無い怒りを声に孕ませて、店の受話器を荒々しく取り上げる。 電話帳は見なくても平気である。既に頭のなかに番号は刻まれていたから。]
(333) 2014/12/07(Sun) 23時半頃
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―――……、テメェの所為じゃねーだろ。 泣くなよ、弱虫。
[震える声を背中に受け止めて。 もし黒猫が雫を零しそうならば、その頭を乱暴に撫でた事だろう。 電話先の主は既に病院に行っているのではないだろうか。 そうだと良い。自分から事実を伝えるのは、残酷過ぎる。]
[>>140 ちゃんと、帰ってきてよ 俺が本気で寂しくて死んじゃうぞ]
[兄妹の声が、重なる。]
(334) 2014/12/07(Sun) 23時半頃
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