194 花籠遊里
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― 何処かの町にて ―
ねェ、亀吉。
[夕暮れ時。窓から踊るは汐風混じりの生温いもの。 秋を知らせに蟋蟀は鳴き、小さく見える蒼い海のその先は、夕闇に徐々に侵食されて行く。
籠から抜け、歩を惑わせ、籠に戻り掛けた二人は何の縁か優美な花の――否、人感情を持った人の手引により咲く籠から脚を出し。 そうして二人、逃避行を続けていたのならば、何時の日か見えぬ影に怯える事にさえ慣れ、「共に死ねるならどんな形でも」、なんて楽観視すら携えちいさな町へ腰を据えることもあっただろうか。
そうして紺瑠璃に捉えるは淡藤。揺蕩う髪先はゆらりと夕陽に仄かに煌き、そうして今日も綺麗に咲く月。綺麗な銀月。 少しだけ揶揄うように、然し月に微睡み甘える様に、その肩に擦り寄ったならば。彼はどんな表情を浮かべただろうか。]
(11) grampus 2014/09/24(Wed) 00時頃
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キミ、…何だっけ、アレ。 白くて綺麗な服を着る気はないかい。
[その肩口に頭を預け。ただ紡いだ。そろそろ蟋蟀に混じって腹の虫も鳴く頃だろうか。然し二人共に添えた為か、鼻孔につく彼の香の為か、ふやけた脳はぼんやりとぬるい思考を巡らす。
白い服と言えば、彼は地下牢の出来事を思い出気を悪くしてしまうだろうかと、気付いた事は言の葉を紡いだ後。 ふやけた脳はしんと静まり、冷えた芯がじわじわ冷水を滲ませて行く。]
し、ろい服と言っても、あれだ。違う、もっと綺麗な… 否キミの”あの姿”が綺麗でないと言ってるわけでは無くて、
…――もっと別な、幸せの象徴と云うか。
[しどろもどろに曖昧に口を続けては殊更引っ張り出される悪飾りの言葉にら更に惑い。それでも其れを堂々と伝えるのは小っ恥ずかしくもむずかゆいと歯奥を噛み締め。
軈てはその肩口に、顔を埋めては八当たりを兼ねた手繋ぎでも、してみせたことだろう。]
(12) grampus 2014/09/24(Wed) 00時頃
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[ぎこちなく紡がれる己が名>>19には、小さく笑みでも零して見せただろうか。彼には見えぬように、ただ空気だけを震わせ。 その唇から名の唄が聴こえたこと。唯そのことに、誰と分け合うでも無いよろこびを独り占め、微かに通る漣に耳を委ねる。]
…勿論、
[軈て答えられた事には、白に何の反応さえ見せなかったことには安堵に肩の力でも抜いてみせたのだったか。横目に見えた伏せた瞳は惑いの色さえ伺えずに、お強請りの後押しをするかのような指先>>21には、又ひとつ透明な笑声を手向け。]
キミとなら、何処へでも。
ーーー何処にでも。
…共に。
[かの悲劇の物語を真似た人らだと背を指差嗤われようとも、ただ彼に寄り添い、その身が朽ちる迄。自ら堕とした月を拾い上げたその責は、しあわせの白を以って応えよう。ーーと。
陽は沈み、また宵闇は来たる。 何度でも、何度でも。朽ちても来たるその闇を何を譬喩しよう。 絶望と縁取られた其れさえ、今や希望の誘導者と僅かな感謝の意さえ抱きながら、ただ身を隠し始める陽と、顔を出した薄月に視線を移しては、ひとつ。ふたつ。瞬き。]
(159) grampus 2014/09/27(Sat) 00時半頃
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…今夜も、月は綺麗だろうね。
そうしてきっと、明日も。
[ーーさあ来てくれないか、やさしい夜よ。来て。愛にあふれ、黒く塗られた眉を持った夜よ。自分の月を届けておくれ*]
(160) grampus 2014/09/27(Sat) 00時半頃
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―――愛してるよ、亀吉。
[翅の捥がれた蝶は人と成り 花開いた末に人と成った花に、永久に …うたう。]
(188) grampus 2014/09/27(Sat) 02時頃
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