298 終わらない僕らの夏休み!
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─ 最後の9月1日 ─
[生きてるフリをするあたしは、 9月2日0時時点をもって居なくなった。]
(17) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時頃
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[9月1日のあたしのことを、みんなが覚えているとも限らない。あんなに皆に手伝ってもらったにもかかわらず、秋山先輩だって忘れたかもしれない。
家に帰っても、親にはあたしは見えていなかったわけだし、なかったことになるのかもしれないと思う。
結果がどうなるのか?
もちろん、9月2日の人たちにとっての、見た通りの世界になってるだけだろう。
そこにたどり着けなかったあたしには分からない。]
(18) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時頃
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[あたしだって今日のことを憶えているかどうか。
死人の脳はもう動いていない。 あたしの存在はとっくに終わっていて、あたしの未練がどうにかできたって、死者というものに「浮かばれる」なんてあるとも限らないでしょう?
「また会おうね」なんてあたしという人生は颯成に声をかけることになったのだけど、あの世の有無をあたしは知らず、魂がこの世に在り続けているとも分からない。
だから、あたしは死んだ時点で終わっている。 死んだあたしに刻まれるものなんてない。 なにもかもがあたしのなかで無くなっていく。 あたしはそう思っている。]
(19) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時頃
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[こんなに繰り返しておきながら、 あたしにとって無意味じゃあんまりかな?
けれど、あたしはあたしに自信がない。 ……こんなに短いあたしの命が、誰かにとっての何かになったなんて思うのは、おこがましいでしょう?
ああ、セミが鳴いている。 体を震わせ、大きな音を出している。]
(20) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時頃
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─ 最後の9月1日:夕刻過ぎ ─
[秋山先輩が溺れるはずの時刻、〇時を乗り越えた後まで全員が一緒にいた。それがどれほど状況に役立つか、全員にわからないことだったけど。川には近づくなと言い聞かせて解散する。
あたしはすこし気落ちしていた。 誰か事故にあったわけでもなし、あたしが想像通りあっさり秋山先輩に断られただけのことだ。 落ち込んでいることを隠すことは難しくなかった。普段通りに出来るだけ落ち着いているよう我慢をした。
あたしたちはみんなで叶い橋に向かっていた。 橋の欄干のそばに並んで、各々が紙に書いた願いを投げ入れた。
夜が始まろうとしている。 9月1日の残りが、4分の1程度になろうとしていた。]
(21) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時頃
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[スマホが震えた。 あたしはメッセージを確認する。
『祭り行こう』とだけ、あった。
………
―――、あたしは、 ただそれを見てこっそり泣きそうになっていた。
秋山先輩から聞いたのだろう。 彼にとってはきっと、なんて事ないことだ。あたしが黙っているのも、あたしが格好悪いからってだけ。 根岸はきっと、何も知らないだろうに、気を使ってくれたらしい。(>>4)]
(22) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時頃
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[泣きそうで鼻の奥が痛むのを隠していたので、挨拶は短かくなってしまった。 寄るところが出来たので行きますと声をかけ、叶い橋を渡った。歩きながら根岸にメッセージを送る。
『いいよ、神社いくね』 ]
(23) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時頃
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─ 最後の9月1日:神社 ─
[神社で落ち合ったら、どんな事を聞いてもらおう。
秋山先輩に聞いたでしょ?とか。 ホントは浴衣着たかった、とか。 おなかいっぱいで食べ物は食べられないね、とか。 お祭りといえばはどれ?とか。
したかったこと、話したかったこと、なんでもいいんだけど 思い付くのは、他愛ないことばかりだった。**]
(24) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時半頃
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─ 9月2日 ─
[その日学校に宍井澪は来なかった。]
(25) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時半頃
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[担任教師が電話をしたところ、しばらく誰も電話に出ず、何度目かの連絡でようやく母親が出たという。娘が体調を崩してといるというので話をきいたところ、話は二転三転し、話声も妙だったので、不審に思った教師は、家へ様子を見に行く事にした。
教師を帰そうと母親が出てきた時に、開いた扉からは異様に冷たい空気と、悪臭が感じ取れたことが切っ掛けだった。
いくら家を冷やしてみたところで、冷蔵庫のなかでも食品は腐る。死んだ生き物は放置すれば基本腐敗する。
徐々に膨らんできた宍井澪に、恥という理由だけで黙ったきりだった彼らもまた、参っていたのだろう。 彼らにとっての恥はその後『娘が死んで正気じゃいられなかった』という悲劇に変更された。
宍井澪は『8月にとっくに死んでいた。』**]
(26) gekonra 2019/09/11(Wed) 14時半頃
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─ 最後の9月1日・神社 ─ (>>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53)
[根岸と神社で合流した時、根岸は図書館で会った時みたいに片手をあげていた。あの時みたいにさっさと背を向けてしまうこともなくて、待っていてもらった。 根岸にすぐに謝られたから、あたしはまずは秋山先輩の話をした。]
ううん。秋山先輩に聞いたんでしょ? はずかし…… とりあえず、ありがと。気使わせちゃったね。
[あたしが前から秋山先輩が好きで、ちょっと長めに片思いをしていることも、友達に応援してもらっていたことも、何も。わざわざ根岸に聞かせたりはしなかった。]
(149) gekonra 2019/09/14(Sat) 18時半頃
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[鳥居をくぐったら屋台が並んでいて、食べ物のにおいがあちこちから漂ってきてた。暗くなってきたなか、浴衣の女の子たちが歩いてたのが羨ましかった。 あたしも浴衣を着たかった。 あたしはもうお腹いっぱいだったけど、根岸はトウモロコシを買っていた。]
マジ?まだ食べれる?
[男子すげーなってあたしは笑った。]
根岸は昔からあんまこういうの興味ないかぁ……。
[ああ、そうだ、そんなようなこと一番初めの9月1日に聞いてた。あたしも根岸はこういうのはあまり好きじゃないだろうと思って……付き合いで来てくれているのが、よくわかっている。 少し考えて根岸は近くにあったヨーヨー釣りを選んで、あたしは近くでそれを眺めてた。 話あわせてくれてるんだろう。水色のヨーヨーを根岸が釣って、それを手渡してくれた。 頑張ったで賞だというそれを受け取ってあたしはぽかんとしていたと思う。 手の平の上、水風船のなかに入った水がひんやりしていて、丸い空間のなかを揺れているのがわかった。]
(150) gekonra 2019/09/14(Sat) 18時半頃
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……頑張ったのかな。 よくわかんないや。
[結局はダメだったわけだし。 先輩はあたしのことよく知らないし。当たり前だ。
努力なんていったって、あたしだけでは踏み出せない一歩を、後輩たちに一歩踏み出せるようにしてもらっただけ。
あたしは水風船のゴムに指をひっかけた。 ああ、なんだか今更無性に悲しい。 背のせいで俯いても泣き顔がみえる気がするのが嫌いだ。 あたしは我慢してみようかと思ったけど、失敗した。]
(151) gekonra 2019/09/14(Sat) 18時半頃
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かわい。 貰っていいの?
[鼻がぐずぐずいっている。恥ずかしい。 ゴムで指とがつながった水色の水風船を、地面目掛けて放った。戻ってきて、じゃぼじゃぼ音をたてていた。]
次、なにしよっか。
[じきにお祭もお仕舞の時間がくるんだろう。 それから0時が来て、そう、9月2日が来る。
どうしてか、あたしは今、明日が来るような気がしている。 よかった。千早ちゃんが待っていた、明日だ。]
(152) gekonra 2019/09/14(Sat) 18時半頃
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