49 海の見える坂道
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― 昨日・夕方から夜にかけて ―
[ネルが頭を下げたり、ヤニクと言い合ったりしてるのを、傍らでただ眺めていた。口を挟むと、またややこしいことになりそうで。 ヨーランダが笑えば、きっと場も少し和んだだろう。 彼女が去ると言うなら、手を振って見送る。
ネルが甘い匂いのする大量の荷物に目を向けると]
これ、ヤニクのだろ。 ヨーランダには結局受け取ってもらえなかったしなあ。 …俺も、こんなにはいらないよ。
[宿に持っていくというのなら、賛成して]
(56) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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[ネル一人で持てないようだったら、 宿の途中まで荷物を運んだだろう。 別れ際に撫でられたジジは、満足そうな表情を浮かべていた。 宿から自宅へと戻る途中、先ほどのヤニクの言葉を思い出す]
『幸せにしたかった人が、幸せになれないのは嫌だな』
……その通りだよ。
―――幸せになって欲しい、それが俺の望みだから。
(57) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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[軽くシャワーを浴びて、着替えた後、ベッドに転がる。 そういえばヤニクはどこで寝たんだろうとか、 ベネットがヨーランダに謝ることって何だったんだろうとか、 色々考えてみたけど、結論は出ないので、やめた。
ちりん、ちりん、と心地のよい鈴の音が聞こえる。]
ジジー、おいで。
[呼ぶと、今日は素直にとことことこちらへ近づいてくる。 お腹の上に乗せてやって、ひと撫で、ふた撫で。]
「にゃぁー」
[いつの間にか、深い眠りに落ちていた。**]
(59) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 13時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 21時半頃
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― 朝・自宅 ―
[じりじりと上がる室温。汗がじわりと浮かび上がる。 寝苦しい暑さで目が覚めたのだった。]
あ、っちい・・・
[寝起きでまだ瞼はほぼ閉じきっているが、手探りで ぷちり、とラジオをつけると、いつもの声が聞こえてくる。]
・・・最高、さんじゅ、・・・ 暑いわけだ・・・って、おわ!
[ふいに何かが自分に乗っかるのを感じて、 ばっと飛び起きると、そこには黒い毛の猫。 ものいいたげにこちらを見ている。]
・・・おなか、すいたのかな。
「にゃぁー」
[当たりらしい。]
(89) 2011/04/13(Wed) 22時頃
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[日曜の朝というのは、とても穏やかな時間が流れていくように感じる。 窓を開け放つと、少しは風も入ってきて、暑さも和らいだ。 キャットフードをジジに与えると、自分の食事も作り出す。 ベーコン・エッグにトースト。それにミルクをつけて。]
今日は何すっかなー・・・。
[明日からはまた仕事が入っている。 折角の休日をどのように使うか、もぐもぐと朝食を胃に収めながら考えた。
ヨーランダからの電話がかかってきたのは、 朝食を食べ終えて、少し経ってからだっただろうか。]
(90) 2011/04/13(Wed) 22時頃
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[ジリリリ、と電話が鳴る。 こんな時間に珍しいなと思って取ると]
おお、ヨーランダか。おはよう。 ・・・あはは、昨日の宣言通りってわけだ。 うん、俺も暇だし、行くよ。
[もし良かったら迎えに行くけど?と言ったら、 既に海にいる、と言われただろうか。 電話を切ると、手早く海へ行く準備をし、外へと出る。]
・・・お前も来るの?
[後ろからジジがついてくるようなら、特に追い払うことはせず。 鈴の音を感じながら、坂を下っていった。]
(91) 2011/04/13(Wed) 22時頃
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― →海岸 ―
[暑さ対策でかぶってきた、でかい麦藁帽子を揺らしながら 目的地へと歩いていく。後ろには尻尾をぴんと張ってついてくるジジの姿。 途中で、元気に駆けるゾーイに出くわせば]
転ばないようにねー!
[と声をかけてみたり。急ぐようなら引きとめはしない。 自分にもあんな頃があったのだろうか、と感慨深く思う。]
[海辺へとたどり着くと、そこにはヨーランダとサイラスが居ただろうか。]
や、二人共。そっちは涼しいかい?
[ばしゃばしゃと泳ぐ様子が見られたのなら、羨ましそうに言い 自分も準備をして海へと入るつもり。 後ろを振り向けば、砂浜に入ってこれずに堤防でうろうろしてるジジが見られたことだろう。]
(95) 2011/04/13(Wed) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 22時半頃
ラルフは、ヤニクがジジと一緒に箒に乗って飛んでいる夢を見たのを思い出した。
2011/04/13(Wed) 22時半頃
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おー!こいつは勝手についてきたー にしても暑いな・・・
[大きく手を振るサイラスに、こちらも軽く振り返す。 着てきた上着を脱ごうとしていたら、海から出てきた彼がこちらに近づいてきて、肩を引かれる。]
おまっ、ばっ、濡れるだろ! ・・・ええ?話?ヨーランダが?
[身に覚えが無く、思わずきょとんとしてしまう。 しかしサイラスが去り際にサザエを見せ付けるなら]
サザエ美味そうだなー・・・絶対、後で食わせろよー!
[念を押しておくのだった。 良い酒のつまみになりそうだと、心が躍る。]
(106) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 23時頃
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[サイラスがバケツのサザエに向かって、 何かしら呟いていたようだが、・・・見ていないフリをした。 その内に、ヨーランダに声をかけられただろうか]
おはよう。 いーや、正直何もすることなくて、暇だったからさ。
[ちょうど良かったよ、と洩らす。]
(111) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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そ、折角の日曜日だしね。
[堤防に麦藁帽子と上着、サンダルを置くと、 さくさくと熱い砂浜の上を駆けて海へ。 足元を冷たい海水が触れると]
ほんとだ、冷たくて気持ち良い。
[笑みを返しつつ、じゃぶじゃぶと海水をかきわけて、そのまま深くへと**]
(121) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 00時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 00時半頃
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[海水の冷たさを肌で感じていると、 隣からヨーランダが遠慮がちに話しかけてきて]
迷惑?
・・・もしかしてヤニクのことかな。 あれなら全然気にしてないから、大丈夫だよ?
[けろり、とそう言う。]
(138) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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[良かった、というヨーランダだが、 その表情はあまり晴れやかではなかった。 海に浮かんだまま、空を見上げて言う言葉には]
んー・・・ その銀色の髪を見ると、あいつのこと思い出すけど
[水面に揺れる髪を見つめ、言う]
そんなに似てないんじゃないかな。
[外見か中身か、どちらを比較して似てるかと聞いたか分からなかったが、あえてそう答えた。 あいつ、君ほど酒強くないし、と付け足して小さく笑う。]
(146) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 01時半頃
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君からすればね?
[自然と笑いがこぼれていた。 まだぎこちないような気はするけど、少しずつ、ヴェスがいないという現実と向き合っていかなければいけないのだ。]
―――・・・ 海に溶けたら、君は幸せになれる?
[死にたいとかじゃなくて良かったよ、と反応を返しつつも 彼女のゆくさきが心配で。]
(153) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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・・・そう、か。
[それなら、海に溶けてしまうのも良いかもしれない。
ヨーランダと同じように、海に体を任せて目を閉じ ゆら、ゆら とその水面にたゆたう**]
(157) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 02時頃
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― 海岸→ ―
[ある程度泳いだ後、砂浜に上がれば 容赦なく暑さが襲ってきたけれど、 海に入る前よりはいくらかマシな気がした。]
市場?ああ、ついて行くよ。 俺も色々買いだめしとかなきゃいけないし。
[照りつける強い光。 もし断られないなら、大きな麦わら帽子をヨーランダの頭にぼふっと乗せて、その銀色を守るように。]
暑さで倒れないようにね。
[堤防にいた黒猫はまたも何処かに行ってしまったようだ。 この暑さだから、どこか涼めるところに行ったに違いない。]
(185) 2011/04/14(Thu) 14時半頃
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― →市場 ―
[野菜や肉を買い、顔馴染みの店主達に挨拶していく。 ヨーランダが果物を買うなら、つられて買ったかもしれない。]
ヨーランダ、喉渇かない?
[もしヨーランダも飲み物が欲しいと言うなら、 彼女の欲しがる飲み物を買ってあげて、 自分は冷たい水を買って、飲んだ。**]
(186) 2011/04/14(Thu) 15時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 22時頃
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[手を振るオスカーの姿が見えると、こちらも振り返し]
や、オスカー ああ、今日すごく暑いだろ? 思い切って夏用の麦わら帽子引っ張りだしてきた。
海、冷たくて気持ちよかったよー
[面白いものをサイラスが見つけたとオスカーは言う。 それがサザエのことかな?となればああ、と頷いて]
ばっか、サザエのおもしろ・・・いや美味しさを侮るな!
ああ、水着着てきたんなら泳いでくると良いよ。 俺はちょっと、一旦家にこれ、持って帰らないとダメだけどさ。
[一緒に行きたいのは山々だったが、 市場で買い込んだ荷物を置いて来なければならない。]
(228) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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そう?じゃあ行って来ようかな。 って、ヨーランダもか。
・・・一人で待てるかい、僕?
[オスカーの頭をぽん、と撫でてわざとらしく子供扱いした。 しかし、市場へと姿を現した面々を見れば]
ああ、君達も奇遇だ
[ね、と挨拶しようとする横でヨーランダがてきぱきと指示をする。 その様子にあっけに取られながらも、適当に言葉を交わして ネルの腕に抱かれているジジにちょっかいを出したら、 自分の家への道を早足で駆けていく。]
ああ、もし泳ぐなら海行ってても良いよー!
[言い残して]
(242) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 23時頃
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[ヨーランダはまだ市場で説得でもしてるだろうか。 少し重たく感じる荷物を片手に、一旦帰路へ着く。 飲み物が無くなれば、ごみ箱に捨てただろう。]
あれ、・・・
[家へ着けば、小さな郵便受けから、白い紙がちらりとのぞいている。なんだろうと思い、それを手にすると、家の中へ。]
(248) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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「沢山のランタンを灯したい。蛍火のように。」
[その紙にはただそれだけ、ごく短い文章が書かれていた。 しかしそれを見た彼の目からは、つう、と一筋の涙が伝った。]
あいつの、誕生日・・・ そういえば、もうすぐだった、よな・・・
[ヴェスパタインが亡くなって早や一ヶ月。 もうそんな時期だったのかと、流れた涙を拭って。 誕生日と言っても、毎回酒を飲んで、酔っ払って、おめでとうを言って、・・・そんな平凡な一日に過ぎなかったのに。]
ランタン、か・・・
[この手紙の差出人は分からない。 けれど、それは間違いなくヴェスパタインを想うもので。]
(258) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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[部屋の角の机の上に、ぽつんと置かれたランタンを見やる。
かつて、ヴェスパタインが自分に贈ってくれたものだ。 あれからかなり年月が経っているような気がするが、 物の扱い方は良い方なので、まだまだそれは現役だ。 夜になれば、ほのかな優しい光で部屋を包んでくれる。]
これを灯す、か。
[涙はもう消えていた。 その代わりに、口角をくいとあげて微笑を浮かべる。]
あいつも見てくれそうだな。
[少しだけ、今までのどこか霧がかった気持ちが、晴れた気がした。]
(263) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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― 自宅→市場 ―
[差出人不明の手紙は、一旦机の上にそっと置いて 市場の面々はどうしてるだろうと考えながら、家を出る。 海一面に染まる夕暮れ色に、目を走らせながら、少し早足になり]
・・・あっ
[市場へ来ると、アイスを美味しそうに頬張る皆々。]
おーれーのーぶーんーはー?
[にこにことその場に居たベネディクトにでも話しかけただろうか。]
(277) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 23時半頃
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・・・なーいーのー・・・?
[思いっきり泣きそうな表情でぴしっと固まる。 たかがアイスごときで、とは思うが しょうがない、美味しそうだったんだもの。]
いいよ、それはベニーのだろ。 俺は我慢するから。我慢するからー!
[と大げさに言って、ふとベネディクトの手の中の箱に気付く]
・・・それは?
(282) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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[おかえりと言われたらネルにも笑顔を向け 腕の中のジジは生クリームを食べさせられていた。]
ただいま、ってジジ・・・
[うらやましそうに見つめるが、そんな飼い主の気持ちなどジジは知る由もない。 しかし、そんな中、ネルやオスカー、ベネディクトからもアイスを勧められればさすがに申し訳ない気分になり]
や、や、いいよー 俺が帰る前に頼んでおかなかったのが悪いんだ。 明日にでも食べに来るさ。
[女性と半分こするのは忍びないし、野郎と分け合うのも趣味ではなかったが、そこはあえて言わないでおいた。 好意は素直に嬉しかったから。]
(292) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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ラルフは、ベネットの勧めには喜びの表情を隠せない。
2011/04/15(Fri) 00時頃
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[セシルからも袖を引かれ、食べかけを差し出される。 食べたい気持ちがもう喉のすぐそこまで出かかっていたが、 抑えた。抑えた。ありがとうと言って遠慮する。
ベネディクトからサービス品らしいアイスを受け取ると]
良いの、これ? ありがとう・・・!
[余りものとかは全く気にする様子はなく、ぱくぱくと美味しそうに食べ始める。勧めてくれた皆への感謝の気持ちを表すように。 定休日のことを気にするオスカーには]
・・・なんのことかなー
[とぼけたふりをして、アイスをまたひとくち。]
(301) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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