160 フェンリルナナコロ支部の日常
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― 荒野 ―
それもそっ…か!
[風巻く荒野においても、吹き散らされない霧が、両者の周囲に展開された]
ナユタ、先行は任せるよ。 ヘリの音に誘われてくるアラガミは、今のところ……。
なしだと思う、けれど。
[風が静電気を運んでくるのだろうか。頬のピリピリは収まらない。 然し撤退の二文字は無いらしく、間も無く駆け出そう]
(5) 2014/01/28(Tue) 01時頃
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[駆け出す。同時に通信機を取り出し、支部への連絡を入電する]
ナナコロ支部へ、此方ナナコロα。 平原部に到達、これよりミッションを開始するよ。
敵影の姿は未だ未確認。作戦方針はアラガミ発見後伝えます。 ロゼさん。救援対象の民間人の座標を。
[既にロビーでオペレート活動を初めている彼女。 比較的、背後の方を警戒しながら走り続けた]
(7) 2014/01/28(Tue) 01時半頃
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…物音は無し。 小型は、本当にいないみたいだね。
[狭い場所、死角からの強襲、見渡す限り無さそうだ。 探索を急ぐナユタに追走し、索敵も平行して行うが]
…ナユタ。ロゼさんから座標が届いた。 たぶん、あそこの廃ビルにいるよ!
哨戒は僕に任せて、ナユタが中に。 アラガミが近くにいない、今の内に。
(14) 2014/01/28(Tue) 01時半頃
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[ナユタが廃ビルに踏み込むのを確認して>>17。 周囲の索敵を続行した。 要救助者は、恐らくナユタが的確に誘導してくれるだろう。 問題は、件の問題であるアラガミが、どの位置に存在するか。
廃ビルの周囲を中心に、次第に少し離れた探索を続けた頃だろうか]
(25) 2014/01/28(Tue) 02時頃
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――各員にナナコロαから緊急通達。討伐対象を発見。
[無線に流れる声が、硬質な緊張を帯びていた]
ターゲットは第一種接触禁忌種みたい。 第一部隊現存戦力で討伐するから。 偵察班と応援部隊は、増援の防止をお願いします。
討伐対象のアラガミは、大型種――
(32) 2014/01/28(Tue) 02時半頃
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ガルム神族感応種 マルドゥーク。
付近にその他アラガミの姿は無いけど。 偵察班。覚悟はしておいて。
[嫌な予感に限り、悉く的中する物らしい。 風の唸る平野に、赤く燃える餓狼の咆哮が雲を揺らした]
(34) 2014/01/28(Tue) 02時半頃
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……ナユタ。僕達も民間の人達も。 案外幸運だよ。感応種が単体行動だもん。
[感応種はアラガミを呼ぶ。だけで無い。 通常の神機使いならば、まともに戦えない、文字通り接触事態許されない強敵だが]
……ブラッドアーツ。準備してね。
[ステルス迷彩の霧に隠れる中。神機のバレット総てを換装していた]
(38) 2014/01/28(Tue) 02時半頃
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[空を滑る輸送のヘリ>>35、ビルの上空に飛行物が現れる。が]
……輸送班ダメっ! 討伐対象に見られてる!
[距離は離れている。然し、遮る物無き空を滑る飛行物体が視界に止まれば。 アラガミは本能に従い、それを追走しようと走る物だ。 民間人が確実にヘリに搭乗し、また、アラガミの攻撃を受ける事なく、安全にヘリが離陸するには、時間が足りない。 本当に嫌な予感は、簡便してほしいほどに的中する]
(44) 2014/01/28(Tue) 03時頃
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[ナユタでは、保護対象やヘリに近すぎる。なら自分が。
旧型の。銃しか撃てない自分が? 無謀だ。オラクルが切れたらやられる。
然し放置しておけば、ヘリの機影を、駆動音を探知したマルドゥークが廃ビルへと迫る。
中には未だ、アラガミから身を護る事さえできない民間人がいるのだ]
(45) 2014/01/28(Tue) 03時頃
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[唯の人間は、アラガミに傷ひとつ付けられない。
鉄を研いだ刀も、鉛に火薬を籠めた銃弾も掠り傷ひとつ通じない。 爆弾ですら、恐ろしい大量破壊兵器ですら。 強大な人類の敵の前には、転んで出来た傷しか負わせられない。
アラガミに抗う事が出来るのは、神機使い。 神を喰らう者達しかいない。
毎日が、何千人を通り越し、何万人と死に行く。 荒ぶる神に喰われ逝くこの陰惨な世界で、人々を護る事が出来るのは]
(46) 2014/01/28(Tue) 03時頃
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……ゴッドイーターひとりの命は。
人間ひとりの命よりも。 ずっと軽い。
[人々を護る力を持つ、神機使いの命が、重い? 違う。軽い。 何故なら。神機使いの存在意義は唯。 アラガミを喰らい、人類を命懸けで護る為にあるからこそ]
[―バァン!!]
(47) 2014/01/28(Tue) 03時頃
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[鮮血の色に揺らめくバレットが、マルドゥークの胴を貫いた]
…このままじゃ民間人の救助に間に合わないから。
ナナコロα2。単独で討伐対象と交戦開始します。 廃ビルから、出来るだけ遠くに惹きつける様に頑張るよ。
[旧型のスナイパー使い単独の戦闘など許可できない。 …と云われても。 既にマルドゥークの咆哮は、殺意を帯びて此方へ向けられたのだけど]
(48) 2014/01/28(Tue) 03時頃
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[地表まで降りた飛行物体から一転。 胴を射抜いた敵へ、餓狼が猛進するのを、反転して駆ける]
…ごめん、ナユタ。
[神機を手に、無線へ流す声は、今尚避難誘導を続けるナユタへの物]
結構無茶しでかしたけど。 出来るだけ、何とかするから。
危なくなる前に。 助けに来てね?相棒。
[追随された。接近有りのガチンコは苦手中の苦手なのに。 神機使いですら叩き潰しそうな、前足のガントレットが放つ掌打の一撃。 ひら、と背面へステップする様に交わしながらの声は、苦笑いだが、隋分気楽でにこやかそうな声]
(51) 2014/01/28(Tue) 03時半頃
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[基本行動は距離を取る事にある。 マルドゥークから遠くへ疾走する背中に、突然膨大な熱量]
…うわった!? あつい! 火葬は極東だけの文化なんだよ!
[斜め前へ側転。体勢も少し崩れたけど。 頭上を通り過ぎた、業火の火球が、髪先をじり、と焦がした。
立ち上がると同時に、マルドゥークの胴体へ銃弾を放つ。 銃弾が命中した時、黄色に煙る痺れ粉が空気中に舞った]
(53) 2014/01/28(Tue) 03時半頃
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[麻痺弾。例え感応種の強敵とは云え、痺れの戒めは効く]
……準備しておいてよかった…。
麻痺弾の多段命中性能。 オラクルばかり使うから、普通、絶対に使わないのに。
[足止めをしないと死ぬ。けれども。 まだ元気な内は、スタングレネードを温存したいと考えたからこそ、麻痺弾を選んだ。
ホールド状態に陥るマルドゥークの向こう。荒っぽい口調に笑った]
(56) 2014/01/28(Tue) 03時半頃
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こう云う時じゃないと恥ずかしくて云えないもん!!
[張り返す声の中に、ほう、と安心の溜息が肺から漏れていた>>55]
ナユタ、ガントレットのぶん殴りだけは気をつけてね! 僕は出来るだけ距離を取る!
[ナユタが来てくれたと云う事は、民間人の退避は終了した。 無茶も、案外短い時間で済んでよかった。 こうしてひとりじゃないなら、負ける気もしないから]
(58) 2014/01/28(Tue) 03時半頃
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[距離を離した遠目にも映えて輝く、蒼の燐光>>60]
ブラッドアーツ、蒼い刃。 ナユタらしい技だよね。
[弧を薙ぐ剣が、赤狼の頭部を喰い裂く。 近年でナナコロ支部にも伝来した、所謂神機の必殺技。 感応種と戦う必須条件、それがブラッドアーツ。鮮血の戦技。
詳細は省くが、これを扱えない神機使いは、そもそも感応種と戦う事を許されない]
(64) 2014/01/28(Tue) 04時頃
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[スコープに覗くマルドゥークの胴体。業火を飛ばす攻撃で、遠目には隙だらけだ]
…ホリー連結解放!
[バァン!!]
[再び空を切裂いて奔る、鮮血のバレットが、マルドゥークの巨体を揺るがせる。 超遠距離特化バレット。 射撃対象との距離が開く程に、アラガミを貫く弾丸がその強さを増す、スナイパー神機の真髄体。
それに終わらない。ナユタから放たれた金色のオラクルは全身を取り巻き]
(65) 2014/01/28(Tue) 04時頃
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いっけえええええっ!!
[神狼の高熱のオラクルから生成される焔の豪槍が。 正確な直線軌道を以って、マルドゥークのガントレットに着弾し…。
ゴォオッ! 轟音を伴う爆発の風が、ナユタの髪を激しく揺らした]
(66) 2014/01/28(Tue) 04時頃
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オスカーは、ナユタも無茶な捕食をするよね、とスコープ越しに刃を振るう姿に笑みを零す
2014/01/28(Tue) 04時頃
オスカーは、ローズマリーの通信。ヤクシャ二体なら、偵察班の二人が何とかしてくれる、と予測した。
2014/01/28(Tue) 04時頃
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[相変わらずの無茶な攻撃。仕方が無い。 スナイパーの自分が距離を取る。 ナユタは必然、マルドゥークと接近戦で唯ひとり戦う。
だけど、アラガミと云う強大な敵を相手にするには。 無策の儘では、バイタルが尽きるのは…ナユタが先だ。
だから。僕に出来る事は]
(72) 2014/01/28(Tue) 04時半頃
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いくよ、ホリーっ!
[口で蓋切るオラクルのアンプル、それを使うとすぐ様に]
ホールドスナイプ、発射!
[先に放たれた、多段命中する麻痺弾。ではない。 自ら考案した長距離戦に特化した狙撃弾集。その麻痺弾版。 体内のオラクルが活性する、バースト状態では、放たれるオラクル、麻痺弾が与える、麻痺効果も活性化され、威力は増幅する。 補充したばかりの、体内オラクルが、ただの一発で枯渇する。
ナユタの障害を全力で阻み、助ける。 一発のバレットに内臓された、大量の麻痺弾]
(74) 2014/01/28(Tue) 04時半頃
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ナユタッ! 今がチャンスだよ!
[崩れる前脚、そして再び訪れる身動ぎの許さないオラクルホールド]
回復、受け取って!!
[マルドゥークが動けない、今その隙を狙い。 支援には絶望的に不向き。 誘導性のない、愚直に直線軌道すぎる、回復の光線がナユタへ向けて放たれる。
微かにでも横へ動けば、回復弾は明後日へ消えるだろう。 だけどナユタなら取れると、期待をして]
(75) 2014/01/28(Tue) 04時半頃
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[緑の燐光が、ナユタの中に吸い込まれたのを確認して安堵する。 だけど、回復弾の治療は所詮その場しのぎに過ぎない。
このまま放置すれば、再び、ナユタのバイタルは危険域に到達する。
手元にはオラクル補給のアンプルが残り4つ。 これら総てを弾丸にして打ち出せば、流石に敵も唯ではすまないが…]
(82) 2014/01/28(Tue) 05時頃
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[アンプルを使い、再び装填完了したオラクルバレットにのせて。 ブレーキは掛けない。全力で決める!]
ナユタアアッ!!
[バァン!!とマルドゥークに打ち出される豪炎のアラガミバレット。 連続して活性化するバーストは、LV2へ。 より強力な炎の爆発が、ナユタが打ち出す全力の斬撃と同時に炸裂した>>81]
(83) 2014/01/28(Tue) 05時頃
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―― トド メッ!!
[風と雨に響く断末魔を響かせる、赤蝕の狼へ。 ダメ押しその物で、残されたオラクルを浪費した、爆発性バレットが連射され。 爆風は風の唸りを巻き込んで、雲に轟いた]
(85) 2014/01/28(Tue) 05時半頃
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オスカーは、ナユタの髪は、また再び爆風に激しく煽られただろう。距離も誤射外ぎりぎりだった。
2014/01/28(Tue) 05時半頃
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[餓狼が轟沈する音色。それを最後に、耳を叩くのは雨粒の微かな囁きだけ]
…… おわ った?
[静かだ。どうやら今度こそ。
そう理解したと同時に、身体から力が抜けて、地面に座り込んだ。 息が切れる。完全にスタミナ切れだ。 息を整えると云う作業すら恐ろしく面倒になる中、オペレータの喜色交えた声が、遠めに聴こえた]
(88) 2014/01/28(Tue) 05時半頃
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[仮にも接触禁忌種を二人で討伐。やれば出来るもんだ。 疲弊の余り、空っぽの肺に達成感が込み入る錯覚。だけど]
……えへへ。 やった、ね なゆた。
かんぜん……しょ〜り……。
[帰還前にバイタルを回復しろと云う注文は。 超長距離の向こうにいる相棒に届きもしない声かけと一緒に。 座り込んだまま、うつらうつらと眠り込んでしまったから、難しいかもしれない**]
(94) 2014/01/28(Tue) 06時頃
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― 支部 医務室 ―
[寝る子は育つ。極東地域の名言だ。 さて然し、寝る子が中にいては、輸送ヘリは何時までも格納出来ない]
……ん……。
[故に作戦完了以後、爆睡を続けていた眠る子は、医務室送りに。 帰投後の確認によると、マルドゥークの火球で>>53実はバイタルをガリッ、とやられていた様なので、火傷の治療も含められる。 然し極論、腕のひとつふたつを奪われてもすぐには死ぬ事の無い、神機使いの強靭な生命力の前では。 医務班の最終判断。起きたらとっととベッドを空けなさい]
(115) 2014/01/29(Wed) 00時頃
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[眠りのサイクルは丁度、深い沈みから、夢も見る浅い沈みへ移ろう時刻]
…………ホリー……ッ!
[揺蕩う無意識で呼ぶ名前。自分の声で意識が現実側に戻された]
――――…… れ ……
…… しぶの …… 医務しつ ……?
[負傷時の際には問答無用で送られる天井。 時折受けるメディカルチェックでも、ほんの3000秒程の経過で出迎えられる馴染みの場所。 身を起こすと、眠気不足の様に、こしこしと瞼を擦った]
(122) 2014/01/29(Wed) 00時半頃
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[漸く目覚めたのかの、この寝坊助が。 ほれ、次はナユタ君の番じゃ。ピンピンしとるワカゾーは出てかんか。 シーツを洗う洗剤の金もタダじゃ無いんじゃぞ]
[ナナコロ支部の医務室の長。 禿頭眼鏡の老医の手で、目が醒めたばかりの身は。 お外へそーいっ。 と投げ出されてしまった。乱暴反対]
[そして、寝台へ叩き込まれる、要治療者の方。 にこやかに迎え入れられて、さてどの様な治療なのだろうか…]
(126) 2014/01/29(Wed) 00時半頃
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― ロビー ―
[…なんか背中で悲鳴が聴こえた気がしたけど… 幻聴だよね。僕まだ眠いし。うん、そうしておこう>>129]
……おはよ〜。
[さて、惰性的に人の集まる場所を求めてロビーに訪れた訳だが。 危険な任務帰り。ただいま、でなく。 初めの言葉が気の抜けたおはよ〜なら、緊張感も相変わらず欠けていたろう]
(133) 2014/01/29(Wed) 01時頃
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[こくり。とことこと歩いてソファに座る>>144]
……ん。ゆるりとする……。
[声音のトーンが隋分低い。この子低血圧なのだろうか]
……おつかれ。 ……ジリヤ……おしるこ……。
[丁度同時刻に現れたジリヤにぼんやりとおつかれを返して。 おしるこ、とまるで鸚鵡返しの様に催促していた。 よく見れば、ぼぅっとした視線は、マドカのコーヒーや、ガーディのカフェオレに注がれている。 喉渇いたのサイン、随分贅沢だ]
(147) 2014/01/29(Wed) 01時半頃
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オスカーは、ペラジーへとジリヤの代わりに、「おしるこ…」と催促。まだこいつ半分寝てる。
2014/01/29(Wed) 01時半頃
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[間接的においしくない?寝ぼけ頭にゃ意味が通じず首かしげ>>155。 だけどコンソメしるこを差し出されると、薄笑みをニコリと浮かべてコンソメしるこを傾けた]
……んく…っ。 …おいし。
[この様にしてみると、先輩後輩抜きに、マドカの方が1歳年上である事を思い出させる。そんな絵面だ。 横からはあやす様に頭を撫でる手>>157。おでこはつんつん>>156 もう反対側の隣からは…。 トレイルさん、五月蝿い>>153。眠いから心の中で容赦なくバッサリいきつつも、そんな何時も通りの光景に眠気ながら満足そうな表情を浮かべてた]
(162) 2014/01/29(Wed) 02時頃
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[その後、御盆に載せられた椀。 飲み物とは違うが、焼けた餅、甘い小豆の溶け汁。 渡されるままに、もきゅもきゅと無言のまま食べ進める内に]
……んっ……。
あ、皆。ただいまー。 結構大変なミッションだったけど、僕は元気だよ。 ナユタは、相変わらず無茶してたー。
[漸く覚醒したのかこいつ。本当にズレたただいまを今更告げていた。
今自分が食べてる、コンソメじゃない方のしるこは如何したんだろう? だけど、ものすごく美味しいから満足です**]
(175) 2014/01/29(Wed) 02時半頃
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― 新年会当日 ―
[さて。休暇明けの神機使い達も一堂に会する新年会当日。 支部長の長苦しい挨拶は>>#0、そう、昔興味本位で調べた。 アラガミが現れる前の世界では、小学校や中学校と云われる教育機関の、校長先生と呼称される、支部長の様な存在が、事ある毎に長く辛い演説を並べ立てて、子供のうちから、人間に、忍耐力と云う物を養わせる伝統が、特に極東の方では存在したと云う。そんな事を思い起こさせた、長い12分だった]
皆! かんぱーい!
[未成年の少年は、当然ノンアルコールの葡萄ジュース。 極東では20から。欧州基準でもお酒は18から。 今年には飲めるので、ニアピンで飲んでもいいけど、素直な事にちゃんとジュースで満たした杯を掲げていた]
(205) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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[食事と歓談を各々楽しむどんちゃん騒ぎに交えて、 少し目立つ御立ち台には、催し物の楽しみ]
ペラジーさん! その服すごい似合ってる! 綺麗だし動き易そうだし! ね、しばらくその格好でミッションに出て見ない? 運動性能とか微妙に上昇してそう!
[さて少年はと云えば、別人かあの色気隊長は!?と疑いたくなる大変身のペラジーにご満足な様子で。 暫くの間は、楽しげな歓談の中。 服装センスも無い為か、折角の新年会でも、ナユタに云わせれば背伸び服。そんな大人な黒コートを羽織る姿がちらほらと見受けられていただろう]
(206) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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[さて。御立ち台にご出演の前座皆様が数組、出終える頃。 楽しそうにお喋りに興じていた黒コートが消えたその時]
〜〜♪
[走る者には、禁忌種を眼前にした様な緊張が走る事だろう。 さながら、アラガミと交戦する時に耳に響き易い。 フェンリルの音楽隊作の赴戦曲が突然鳴り響く様な、そんな感じな…]
(207) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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[さて。過日の波乱に満ちた緊急討伐劇は、既に休暇帰りの神機使いにも知られた騒動である。 第一部隊の総員抜き。唯二人でマルドゥークを討伐せしめた事。 それの際に隋分無茶をした為、生憎、当時該当対象と交戦したナユタは、医務室の寝台に叩き込まれていた事。
……おい。オスカーの奴。 それまで、誰と料理の特訓してたんだ?
料理コンテストの事情を知る者は戦慄する。 トレイルが必須条件、として指定した、特訓の相方。 ナユタがいないんじゃ、まさかあいつ独りで…?]
(208) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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[結論から云おう。特訓の相方はちゃんと存在した。 ひとりで特訓したら、出場できないもん。
お願い!この前のサクラモチよりもっと美味しい料理で優勝したいんだ! そんな言葉と共に、内緒で彼女に頭を下げて。
特訓の内容といえば。 自分が料理を作る。"彼女"がそれを食べる。
"彼女"も、コンテストに出る身。 その彼女が、特訓にどの程度付き合ってくれたかは知る由無い。が]
(209) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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[秘密の特訓を、頭を下げてお願いした相手は――
最悪の人選(マドカ)であった事は、ナナコロ支部全体の悲劇なのだ。 サクラモチ美味しいと云ってくれた相手に、お願いしたのは仕方ない事だった]
(211) 2014/01/30(Thu) 00時半頃
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― 医務室 ―
[新年会の今日も、生憎寝台の上らしいナユタへ]
『ナユタさん、貴方宛に差し入れみたいですよ。 ハヤシライスですね』
[下のどんちゃんは取り合えず、勤務仕事に従事する看護師が。 ガスマスク着用済、研究班の職員から届けられたそれをテーブルに差し出した。
何故、完全武装の研究班がそんな物届けたのだろう。
病室テーブルに出現したその皿に盛られた物は。 美味しく炊けた白米。その上には皆が大好きで簡単に作れるカレーの姉妹品。 そう、見た目は完璧な、ハヤシライスが届けられた]
(219) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[ゴロ、と切り方の下手な、ジャガイモとニンジン。 タマネギも、大刻み過ぎて、説けていない。 然し、それの見た目は、確かにまともなハヤシライスであるのだ。
匂いも正しく、ハヤシライスの味。気になる点は刺激臭のする所だろうか]
『 ナユタへ 絶対優勝してくるから、先にそれ食べててね。 コンテストが終わったら、お見舞いにいくよ』
[差出人不記載のメッセージカードが、隣に添えられていた]
(220) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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― キッチン ―
マドカちゃん…! 今日までありがとう。 君のお陰で僕、なんだか強くなれた気がする!
お陰で僕…もう食堂では材料をぶちまけないよ!
[キッチンへ現れると同時、満面笑顔のサムズアップで元気付けてくれた、マドカ師匠―― 否。今この戦争の場においては、例え彼女と云えども、優勝を求め争いあう敵同士!!
今より、数日間の師弟関係は解消され。 その先には、勝利か、敗北か。二極の未来を分けたライバルだけが存在する]
(221) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[さて、ハヤシライス、と云う物凄く簡単なチョイスを決定したのは。 以前トレイルに云われた、変なアレンジ禁止>>2:205。 それを忠実に守れそうな、アレンジも多分加えられないメニューだからだ
自販機で、ルーを簡単に求められる点も、選択の理由だ。
野菜を切る手は、斬り傷を作る心配は無い様だ。 流石に下手な為、皮むきは中身もごっそりとゴミ袋、切り方は無骨。 この農作物類が、後でナユタにも届けられる完成品に混ざるイモやニンジン、おタマなのだ]
(222) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[野菜を切る。野菜を煮込む。ルーを雑ぜる。 作成手順を三極化できるハヤシライス。 実に簡単だ。後はハヤシライスになる様に、素を入れるだけで完成だ]
でも、アイスハヤシドリンクって。 結構甘いよね? ハヤシライスって、甘い食べ物だと思うけど。 何か調味料を加えないと、あのまろやかな味にならないのかな?
[だから、自販機で買い求めた、"素"を入れた。 沢山のコレを鍋で溶かして暖めれば、無事ハヤシライスも完成するだろう。 根本的に、固形のルーが存在するを知らないでやがる。
え、ハヤシライスって。 温めたドリンクを、ご飯の上に乗せた物じゃないの?]
(223) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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……もう少し大人な味にするなら。
唐辛子の粉を振りかけて雑ぜる。とかかな?
[調味料なら、"味付け"だからアレンジの範囲に入らないよね。 そして、苦心の末に完成された作品が。 医務室のナユタにも送られた、『アレ』である]
(224) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[だが驚け。流石に、チョイスがよかった為に。 それは列記としたハヤシライスの味だ。 これだけでも、評価によれば想像を絶する大進歩だろう。
ただ、固形ルーを使用してない為。 結構しゃぼしゃぼなハヤシである他に。
少し唐辛子かけすぎたから。 ジュースの甘みと、火を噴く辛さが混在した。 そんな味付けと最終的には相成った作品であるけど......]
(225) 2014/01/30(Thu) 01時頃
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[果たして、秘密講師マドカへのジャッジは。
あの、悪夢の厨房スプラッタを矯正させた名講師と捉えるべきか。 根本的な料理の腕は、実は上達0であった迷講師と批判すべきか。
マドカちゃん、全部『美味しい』と云ってくれたもん]
う、うわ、良い匂い……。 くそっ、マドカちゃん、流石手ごわいな。
このハヤシライスで、僕勝てるのかな。
[然し敵は師匠。網目模様の焼き上げパイ、ガレット・デ・ロア。 卵とアーモンドの溶け合う濃厚なクリームの香り。 食欲を正しくそそられる香り、その中に潜む楽しい遊び心。
だけど、僕も負けてられない…! そう、拳を握るのでした]
(232) 2014/01/30(Thu) 01時半頃
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っく! お、思いは込めまくりだもん! 優勝を決めるのは技術じゃないよ、真心と云う意思の力だもん!
[腰に手をあて、胸を張るのは、聳え立つ絶壁の壁。 それは高い壁である。 今の僕の技術では到底乗り越える事の出来ない、高く垂直な崖淵。 この強大で見事な絶壁を、今日で僕は越えなければならない]
わ、わかってるよ! 今日は僕、足元気をつけてるんだからね。 また厨房を汚して、トリノスの置物にされるなんて恥ずかしいもん!
[オーブンの余熱を前に、恥ずかしそうに抗議。先日は悲惨だった]
(237) 2014/01/30(Thu) 01時半頃
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[料理コンテスト――優勝!!
流石僕。やれば出来る子だな、お前!弟子は今師匠の背中を越えた! そんな皆からの賞賛を浴びながら、ナユタの待つ医務室へ凱旋する僕]
『お前。本気になればできるんだな…。 …その…ハヤシライス…案外、美味い方だったぜ…?』
[なんて素直じゃない言葉で僕を出向かえて、褒めてくれるナユタ。 物凄く珍しく、頭まで撫でるなんて、ガラじゃない事までしてくれたりして…。
どうだ、マドカちゃん…! 僕も本気になれば君に勝てるんだ! 皆に褒められながら、何時か僕は料理もスナイプも出来る、凄腕ゴッドイーターに――――……]
(244) 2014/01/30(Thu) 02時頃
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[......以上の光景は全部、完全脳内妄想で御送り致しました>>244]
えへへ…。
[後少しでコンテストは始まる。 絶対に勝利して、この想像の未来を現実にしてみせる!
...既に医務室では、未来の大前提が崩れ、ナユタは絶賛スパイシーに見舞われている事など露知らずに...
失敗は、気を利かせて水を用意しなかった事なのかな…>>242]
(245) 2014/01/30(Thu) 02時頃
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やっ、やめてよもうっ! あのウサミミはもう絶対、世には出さないからね!
[結局、第二部隊総員の頭を経由し、最終的には所持者である自分に返品不可、と回されてきたのだけど。 あれは謹んで、部屋の奥の奥に封印を施したらしい。
きゃあきゃあと騒がしいキッチン、中の住人を覗けば、新年会と云う年に1度のイベント故も重なり、納得されたかも知れない]
う、うわっ…もうすぐコンテスト始まるよ…緊張してきたな…
(248) 2014/01/30(Thu) 02時頃
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[さて、然し浮つきもする祝賀に乱入する敵は今日も健在。 宴の最中だろうが入浴の最中だろうが、アラガミは出るし。 行けと云われれば、朝食のパンを咥えてでも神機を片手に今日も往く。それが神機使いの日常だ]
……残念。 けど、もうマドカちゃんのそれ、出来上がりだよね。 安心して、ちゃんと後でコンテストの結果は聞けると思うから!
[敵は小型単体らしい。ならばそう難しい話でも無かろう。 防衛班として、外部居住区に出動するマドカの事を、行ってらっしゃいと笑顔で見送り。 さて、このままコンテストの方は続行されるのかな?**]
(260) 2014/01/30(Thu) 03時半頃
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― キッチンスタジアム(?) ―
……ジリヤ。君とも戦わなきゃいけないんだね。
[キッチンは既に、厨房と書いて戦場と呼ばれる場所と化していた。 余裕を感じさせる、不敵な笑み方をみせたジリヤ>>269。 配属時期こそ違えど、同じ年数のキャリアを重ねている彼女を前に、思わず両手に握る拳が汗をじんわりと滲ませていた]
……なっ、はやいっ!?
[油断は死に繋がる。緊張と云うタイムロスは、ジリヤに調理の時間を与えてしまった]
(285) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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[弱い温もりで優しく蕩けるバターの芳醇な香り。 色付く小麦粉は、まるで焼き立てふわふわのパンも想像させる美味しそうな狐色へと進化を進めていき。 其処に流れ込むひと筋の、ミルクの川はやがて味わい深く。 見るもコク円やかなホワイトソース]
くっ、ホワイトソースがこんなにも速く…! と云うより、コレって、牛乳に片栗粉いれるだけじゃ出来なかったの!?
[この手際の良さ……こやつ、出切る……!?
戦慄を覚え、敵の動き、一挙一動を見守る間にも戦場は次の段階へ。 …うわっ、タマネギ沁みるよジリヤ!目薬目薬!]
(286) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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[横顔から眺める、ジリヤのオッドアイは鋭く光る。 口数の変わりに、眼光に爛々と燈された、闘志の焔。
炒められたたまねぎと肉を炒め、香ばしい匂いをフライパンの上から唯黙々と生み出すその姿は、そうだ。 まるで失われた遥か昔の魔法を編み出す儀式に臨む魔術師か、或いは、黄金の料理を生み出す錬金術師の様]
うぐっ…こんな所に強敵がいたなんて。 ああっ、とろとろなホワイトソースの中に炒め物が惜しげなく投下されて…。 小さじ1杯でいいから、味見してみたいっ…。
[その圧倒的な高い技量に、気圧されると同時に。 味見してみたい、この料理の完成を最期まで見届けたい、と云う欲が。 既に出品を待つ段階にまで到達していたハヤシライスの提出を更に遅れさせる]
(287) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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あっ、ジリヤ大丈夫?
[轟音を立てて、ポテトをカリカリにあげる油は危険だ。 それは時に、アラガミ相手よりも回避の難しい攻撃。然しだからこそ、やがて出来上がるカリカリな付け合せのポテト]
くっ、あ。 そうこうしてる間にもう煮込みあがって……。
ああっ、僕のカンペキな先手必勝作戦がっ!?
[このままでは、料理も冷めるしジリヤに先を取られてしまう! 上品な香り立つ、コクまろやかな純白に輝く、ビーフストロガノフ。 それに負けじと、対照的な色彩、対照的な味わいを持つ、漆黒のハヤシライスを手に、自分もまた、ジリヤと並んで審査員達のテーブルへと同時に提出したのである。
この様な、白の完成系と並び立ててしまうと、絶望的な比較対象である事など、作戦の考慮にはなかったのであった]
(288) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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たっ、隊長! どうか清き一票をお願いします! 僕、絶対優勝してナユタに優勝カップを届けるんだ!!
[お前は何の選挙に出るつもりなんだ。いや、そもそもこのコンテスト、優勝カップなんか存在しないぞ。まずそれ以前に、この不恰好なハヤシライスの上にある、活性化したガルムが撒き散らす様な紅い粉はなんだ、おい。いやそれ以前にトレイル、貴様何故俺を巻き込んだこのやろう畜生…!]
[…等々。実に真剣な表情でお辞儀された部下を前に。 完全な巻き込まれ役である第一部隊隊長は、このツッコミ所がありすぎて既に言葉もでない現状に、否と云うほどの冷や汗を流していたと云う。
ちなみに、隊長から、部下へと清き一票が投じられる事はなかった。 そんな当たり前な現実は、もう少し未来の話......]
(289) 2014/01/30(Thu) 22時半頃
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― カウンター ―
[さて、防衛班の出撃でも、宴の騒ぎは続く。 ものの、流石に神機使い達も、防衛班の様子が気になる様で、料理コンテストや、どんちゃん騒ぎも、若干気もそぞろに為る者も出て来る]
……ほははひゅふぁ。むきゅ。 小型種が、防護装甲壁を突破した。 なんて、少し妙だね、ほひぇ…むく。ロゼさん。
[既に本来実務に戻り、防衛班のオペレートを開始しているロゼ。 彼女の隣で、コンテストを抜け出しに来た少年は。 白くコクまろなビーフストロガノフを、凄い美味しそうにもきゅってた。
先の激戦の後、ジリヤに差し入れられた、この美味しそうな。 ちなみに、自分もハヤシライスを。としたら全力で止められた事は記しておく]
(302) 2014/01/30(Thu) 23時頃
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んんっ!? 頬、どこどこ?
[頬にとんでる、なんて子供ぽい真似、流石に17歳にもなって僕がするわけ… …右手の甲が、左頬に掛かった、白い痕を拭う感触。...oh......]
え、ええとね。 ハヤシライスは大人の風味を出す為に、トウガラシの粉を少々…。
えと。それよりも、ロゼさん、少し食べる?
[話を逸らす為に、ビーフストロガノフをお勧めしてみた。 流石にミッション中なのは理解してるので、後の方が良いのだけど]
(306) 2014/01/30(Thu) 23時半頃
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…にしても本当に、小型種が一体だけなのかな。 中型種や大型種が、何処かに潜んでいるのか。
[同様の事態は、防衛班の面子も各々想定しているだろう。 だけど、完全に小型単体の突破が不可能でもない]
或いは、可能性があるとしたら。
…………鬼化の小型種…………?
[モニター画面を覗きながら、ぽそりと。 真剣な表情で、スプーンを咥えながら器用につぶやいた]
(307) 2014/01/30(Thu) 23時半頃
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……ねえ、覚えてる?ロゼさん。
二年前。僕が転属して二ヶ月した頃の。 その。えっと。僕がちょっと荒れてた……頃?
[当時既に所属していた神機使いなら、大小取り合えず事情は知っているだろうが。 例えば、ガーディやマドカには想像つかないだろう、余り思い出したくないらしい、自分の黒歴史を振り返る言葉に、自分で渋面を作った]
小型種の討伐に、僕ひとり勝手に、ミッションに出撃したら。
ザイゴートやオウガテイル。唯の小型種の癖して。 攻撃の破壊力や耐久性が、並の大型種より恐ろしく高い。 異常個体に殺されかけた時の事とか…。
[思えば、当時、彼女ロゼもオペレータとして丁度日も浅い頃だ。 昔は、隋分悪い方の迷惑も掛けて気がする…]
(309) 2014/01/30(Thu) 23時半頃
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オスカーは、ジリヤが、周囲の阻止もあるのにハヤシライスを貰ってくれた時には感涙すら流したとか
2014/01/30(Thu) 23時半頃
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あはは…。転属してすぐ僕がした事って。 ナユタとぶん殴り合いで、懲罰房だもんね…。
…そのナユタと隊長に助けられたんだから、世話無いけど。
[接触禁忌種、或いはアバドンや金色のグボロ以上に極稀な例だ。 故に対応しようも無い。何時も雑魚と思われる小型種に何度も死の危険を感じた事も。 例え小型種と云えども、人間には決して抗えない、恐ろしいアラガミなのだと云う事を改めて認識させられ、油断と慢心は絶対禁物と思わされたのも、あのミッションだ]
可能性にしては、かなり珍しい事だと思うけどね。
[笑みの欠片は無い、その横顔に真剣な表情で頷きながらも、マドカが防護壁の破損箇所を見つけたらしい、その様を無言で観察していた]
(330) 2014/01/31(Fri) 00時半頃
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…それはそうと、ロゼさん……。
僕のハヤシライスの事聴いて来たてことは… もしかして、ナユタのお見舞い行ってた?
[話を変えて、不思議そうな質問をした少年は、珍しくも隋分良い察しを見せていた。 きっと美味しく食べてくれてるハズ、と信じてるナユタが、悶絶していた現場に出くわしていたとまでは知らぬまま]
お見舞いに行った…と云う事は。 ロゼさん、その格好をナユタに見せてあげたんでしょ?
ナユタ、どうだって云ってた?
[ペラジーに勝るとも劣らない、新年会のスペシャルコスチューム。 彼女の姿を見て、さてナユタはどんな感想を漏らしたのかな、と興味ありげに聴いていた]
(331) 2014/01/31(Fri) 00時半頃
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修羅場…あぁ………うん………。
[報告書係は、そんな迷惑掛け通しの罰半分な流れが惰性化したもの。 地味に始末書処理と、その後の罰、な流れに何処か慣れたのも同上。 そして、ナユタや隊長から向けられる、クソガキ呼びもだ。 こうして考えると、身から出た錆しか無い様な…いや…]
そ、それより。それは余程でなきゃ無いし。 この小型種1体で済めば、それに越した事はないよ。
[唯、最後のクソガキ呼びだけに関して云えば…。 今はもう別に、やな呼び方じゃ無いのだけれども]
(355) 2014/01/31(Fri) 01時頃
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[そして気になるのはナユタの感想だ。 幸いな事に、ハヤシライスの反応は知らないまま、肝心な感想を耳にして]
……へ、サリエル…………?
……ああ。云われてみたら。 もしかしてその服、ほんとにサリエルの素材… いや、まさかこの前討伐したアレだとか…
でも、アラガミみたいなんて感想。流石にナユタも…… ……?
[今ふと思い出す。確かサリエルと云えば。 よく堕天種は魔女、と云われる様に、通常種は…]
(356) 2014/01/31(Fri) 01時頃
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………………へぇぇ…。
[何を考えたのだろう。ミッション中の画面を眺めるのに。 その表情がにこにこと、満面の笑顔を浮かべていた]
その服を着たロゼさんに何時もオペレートされたら。 なんだか女神の加護が付き易い気もするよね。
いいなぁ。ロゼさん。
…まあ、ナユタもロゼさんも、ガンバレって事で。
[何がどういう意味なのか、なんて問われても。 ん〜?僕はわかんないよ。何て。 満面の笑顔で、終始少年ははぐらかしたまま、モニターを眺めるのであった]
(358) 2014/01/31(Fri) 01時頃
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