301 十一月うさぎのないしょ話
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[噛み締めた瞬間、断面から美味しさと熱が一気に溢れた。はふ、と空気を送り込む。]
……っ、あつ、
[野菜の甘味たっぷりのラグーソースは、煮込んで酸味の飛んだワインの旨味に満ちている。染み渡るような旨味の中、牛ほほ肉の旨味は脳に直接訴えかけるようなまっすぐさだ。存在感たっぷりのお肉は、しかして歯を必要としない程に柔らかい。蕩けるかと思う程に繊維がほどけて、口の中でソースと一体になっていく。
対して、ベシャメルソースはこれでもかと滑らかだ。円やかなでコクのあるクリーミーさが、舌を包み込むように広がる。香りもいい。
それらを交互に挟んだパスタはもちもちで、歯が突き抜けていく食感が楽しい。 焦げたチーズの香ばしさと匂いに、手を添えた口元が綻んだ。]
(165) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃
|
|
はぁ……最高。
[はふほふと格闘すること暫く、喉が動いて吐息をひとつ。 口の端にソースが残っていないか確認しながら、熱さに潤んだ瞳を隣の彼へ向けた。]
このソース絶品ですね。何度でも食べたい。 それに、一緒に食べるの新鮮だなぁ。 ……嬉しい。美味しいですね。
[感想を伝えるだけでなく、分かち合うための言葉。 黒豆茶を口にしながら、新鮮な彼の食べる姿を見つめる目はどこか楽しそうだ。*]
(166) Pumpkin 2019/12/02(Mon) 23時半頃
|
|
[視線を向けた時、彼>>167のフォークは真っ新だった。 自分がラザニアに夢中だった間の彼の行動が手に取るように分かってしまい、逃したはずの熱が頬へ再び集うのを感じる。]
……じっと見るの、駄目です。
[嫌じゃなくて、駄目。 彼にだけ告げる我が儘も、未来を語る言葉に溶けていく。]
いいなぁ、それ。 これまでは、乙坂さんが作って、私が食べる。 これからは、一馬さんが食べて、私も食べる。 いいなぁ。夢みたい。
[いつもは、カウンターで向かい合って。 今日は、隣同士同じものを食べて。 同じ場所だからこそ、違いだけが浮き彫りになる。 彼の口にする未来が容易く想像できて、いつかいただきますを交わすことが特別じゃなくなるのかもしれない、なんて。 浮かんだ考えに目を瞬かせ、笑みがチーズみたいに蕩けた。]
(181) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃
|
|
[初めて一緒に食事をするということは、初めて彼>>177が食べるところを見るということでもある。 横を向いて、軽く首を傾けて。 こっそり眺めていようと思ったのは、彼の目を思い出したからかもしれない。
咀嚼する度に動く頬の筋肉、嚥下する際に上下する喉仏。 ほんの少しだけ、あと少しだけ、もうちょっとだけ。 行儀が悪いと頭では理解していても目を離せない。彼の口にチーズの橋がかかってようやく、ハッとしたように視線を逸らした。]
(182) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃
|
|
一馬さんのパスタが懐かしくなっちゃいました。 仕事が落ち着いたら、またランチも食べに来ます。 ディナーの方はどうですか。挑戦は順調?
[甘みと香ばしさ感じる黒豆茶を傾けながら、逸らした視線は再び彼をじっと見つめている。目尻は心なしか赤い。]
……一馬さんの方が甘いです。
[視線も、言葉も、声も。彼から与えられるものはすべて甘くて、熱い。 この人は私のことが好きなんだなぁなんて、誰かに思う日が来るとは思わなかった。それくらい彼の瞳は雄弁だ。 差し出されたバタールの意図を察して周囲を見渡す前に、その瞳に目を奪われた。 深い色だと思っていたが、陽の当たる場所ではまた違った顔を見せるよう。何色、というよりは――]
綺麗……。
[――甘くて、熱くて、綺麗な。 彼の目に、私は弱い。]
(183) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃
|
|
……これ、マフラーです。 ありがとうございました。
[弱いからと言って、すぐに身体が動く訳ではない。 時間稼ぎをするみたいに、鞄の片割れだった黒い袋を差し出す。中身は透明の袋に詰められた黒い毛糸のマフラー。クリーニングのおかげでピカピカだ。 それから迷うように彷徨った手が鞄の中へ。小さな塊を黒い袋の上に乗せる。]
あっ、
[零れちゃう、と。言葉になる前に身体が動いた。 咄嗟に伸ばした手がバタールを持つ彼の手に触れる。 揺れる瞳を隠すように目を伏せ、唇でオーロラソースごと攫った。]
……。
[手を添えたまま、片頬を膨らませる。バタールに提供した仮住まいは、口をもぐもぐと動かす度に小さくなった。 もちもち生地に甘みとコク、それからほのかな酸味が染み込んだバタールは、どこかしゅわしゅわとした食感。オーロラソースだけで、バタール一本は食べられそうだ。 バターの香りと小麦の甘さまで堪能した後、喉を鳴らす。]
(184) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 20時半頃
|
|
……ドキドキしすぎて、美味しいことしか分かりません。
[空っぽになった頬は、それでも少し膨らんで見えた。 照れて逸らした視線は、黒い袋の上に至る。そこには鍵がひとつ。]
一緒に色んなご飯食べたいし、色んな所に行きたいです。 でも、だから。 ドキドキするから……二人きりの時が、いい。 一馬だけの時が、いい。
[だって仕事で会えないこともあるし。会えたって時間がない時もあるし。疲れてる日だってあるだろうし。使わなくたっていいし。 どれだけ内心言い訳を重ねたって結局最後まで鞄に入れたままだった合鍵は、無計画そのままにその身を晒している。 困らせていないだろうか。不安そうに彼の様子を伺うのだけど。]
おうちデートもしよう、ね?
[どれだけぐるぐる考えたところで、この瞬間、五感すべてが彼のもの。 要するに、彼だけしか見えていないのである。*]
(185) Pumpkin 2019/12/03(Tue) 21時頃
|
|
[最初は、美味しい料理への返礼を込めて。 次は自覚した好意を意識して、何でもない顔をするのがやっとだった。 今は、笑みの形に細められた甘い瞳に拗ねた顔を。 そんな風に笑顔で見たいなんて言われたら、もう駄目だと言えなくなってしまう。拗ねた顔はすぐに微笑みへと変わった。]
ふふ。私のことばっかりじゃないですか。 私は、夜の一馬さんもいいなぁって思いました。 メニューのない場所で戦う姿、かっこよかったです。 でもランチであのパスタが食べられないのは寂しいから、 戻ってくれるのも嬉しい。
一馬さんは知らなかったかもしれませんけど、 私、一馬さんの作る料理のファンでもあるんですよ? いつも、貴方の手を見てました。
(211) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃
|
|
だから、一馬さんのやりたいことを選んでくださいね。 それでもし会う時間が減ったら、私がここに来ます。 美味しい料理大好きですし……大好きな人も、いますし。
[妙に色っぽく感じてしまった食事風景を見つめながら、夢を語る彼の口から紡がれる自分の名前に目を細める。 「カコちゃん」と呼ばれる度に”頼りになる桐野江さん”の肩の力が抜けるようだったのに、意味が宿った「香子」の響きは格別だ。 知らなかったかも、なんて冗談混じりに伝えた応援も、たった二音と雄弁な瞳に甘く蕩けてしまう。 言葉が重なったなどとは知らぬまま>>194、差し出される誘惑>>195を攫った。]
(212) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃
|
|
[食事する姿を見られる状況は同じだが、彼>>196の手は浮いたまま、固まってしまったかのようにこちらを見ている。 口に物が入っている間は喋らないように育てられた女と、食事の邪魔をしない彼。 図らずも、時間稼ぎの続きみたいになった。]
……。
[彼の愛は大きくて、一息に飲み込むのは勿体無いから。 咀嚼して、味わって、喉を鳴らして嚥下する。 空っぽになった口でぽつぽつと零した言葉を、彼>>197は優しい相槌で受け止めてくれた。]
ん?
[優しい相槌を打った彼は、鍵を口元へ運んだ。 食むような動きに慌てるも、続く一言に動きを止める。 一言と、それよりずっと明確な、熱に。息を飲んだ喉が波打った。]
(214) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃
|
|
練習って……私だってそれくらいできますよ。 でもまぁ、おいおい。
[あの熱を捉えた後では、腕の中なんて言葉にさえ熱が上がる。 無事渡せた合鍵に視線を向ければ、爪の短い彼の指>>198が凹凸をなぞるのが見えた。]
え……。
[不安の滲む贈り物は、いつの間にか交換になった。 “同じ”の真実に至れば、彼の唐突な行動にも合点が行く。 彼より先に出してしまったから、なんて自惚れてもいいだろうか。 それは何だか拗ねているようにも見えて、]
ふふ、かわいい。
[つい、素直な気持ちが溢れた。 大人として適度な距離を保つ必要もなければ>>1:268、それ以上で返ってくるであろう言葉に身構える意味もない>>164。 だって言わずとも、存分に与えられることをこの身は知っている。ならば、惜しむ理由だってない。 頬を緩めて、余裕のある笑みを浮かべ――ていられたのはここまで。]
(216) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃
|
|
え、あ、はい。
[この後の予定と目的地>>198が告げられポカンとしている間に、とどめと言わんばかりのお誘い>>200の言葉。 意味を理解できるくらいには大人だったし、彼に抱くのは間違いなく恋だった。 だから咄嗟に今朝の身支度の様子を思い出していて、慌てて頭を振る。 返却したマフラーを片づけに行く背を見送る頃には彼の言葉が芯まで届いて、両頬を手で押さえなければならなかった。]
交換、かぁ。
[熱を持った頬を隠すつもりが、口から漏れたのは喜びを隠せないふにゃふにゃした声だ。 先走ったかと思ったことが、同じ足並みだった。 それがどんなに嬉しいことか、彼はまだ知らないのだ。 両頬に手を当てたまま、人差し指一本を彼の背に向ける。指を軽く上に弾いた。]
望むところです。
[誰にも気づかれないよう撃ち抜いて、誰にも聞こえない返事をする。 この先は彼にしか教えられない、内緒のお話。*]
(217) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃
|
|
[背を向けた乙坂>>208の動きが止まった。 声の方を見るとエリカ>>209と宅本の姿があった。 二三言葉を交わして離れた乙坂と入れ替わるようにやって来たエリカと向かい合う。]
こんばんは、エリカちゃん。 独り占めなんて……むしろ私の方が、かも。
[仲のいい兄妹のような二人のやり取りに浮かべる笑みは、諸事情>>217により普段よりも柔らかい。 いつものように青を探す目が、エリカの頭上で止まる。]
それ、新しいの? 綺麗ね。エリカちゃんによく似合ってる。
[ヘアピンのある場所と同じ位置の自分の頭を、指でとんとんと叩いた。*]
(218) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時半頃
|
|
[仲の良い兄妹と、いつもと変わらぬ素直で分かりやすい同級生>>222の姿に笑みが深くなった。 ラザニアの人気も自分のことのように嬉しく、これ以上緩んだら”桐野江さん”に戻れなくなりそうだ。 メイクが崩れないよう頬を隠していた手を離す。とんとんと、ヘアピンを示したのと同じリズムで顳顬を叩いた。]
?
[安心、という言葉が咄嗟に繋がらず、エリカに続いて移動する宅本を目で迎え入れて。]
なっ……!
[何を指しているのか理解した。してしまった。 離れた手が、再び頬を守る盾となる。]
待って。何、何のこと。
[悪あがきのように尋ねる声は、宅本の満面の笑みに一時停止する。 素直な人だ。我がことのように微笑んだ。*]
(227) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 22時半頃
|
|
[エリカのふんわりした喋り方で聞く言葉>>233は、どこか幼子に言われているような感覚を覚える。 思わず頭を撫でようと伸びかけた手は、嬉しそうな彼女が羽根に触れたことで動きを止めた。代わりに自身の口元に手を添え、彼女の耳元へそっと話しかけようとする。]
独り占めはしないけれど、特別なの。 ……伝わる?
[声を潜めた時より身を離して、首を傾げた。 紫混じりの瑠璃色の鮮やかさが、羽のデザインで和らぐ。 彼女の印象に似ていて、けれど少し違う今日のあおが目に映った。]
いいなぁ。 とっても、いい。
[満面の笑みも触れる指先の優しさも。 眩しさに目を細めたら、自然と笑っていた。*]
(240) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 23時半頃
|
|
おかえりなさい。 え、っと。んー……内緒です。 ラザニアと夕日であったまっちゃったかな。
[我ながら壊滅的な誤魔化し方だったと思う。 自覚はあったのでトレイと共に戻ってきた乙坂>>232を窺うように見つめる。名残りのような日の光がカーテン越しにぼんやりと輝く。凭れ掛かる姿が絵になって、暫くぼんやりと彼を見つめていた。]
あ、ポトフ美味しそう。 宇都木さんのリクエストでエリカちゃん作なのね。 噂のベジヌードルまである……いっぱい持ってきましたねぇ。
[エリカ>>238の声に視線がトレイへ移動した。 耳にした注文はラザニアだけ。それ以上のご馳走を連れてきた乙坂にかける声は弾んでいる。 エリカが椅子を引こうとするなら、手伝うように腰を上げた。*]
(241) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 23時半頃
|
|
[エリカ>>239の正直さには今日もしっかり上がった睫毛が忙しなく動いたけれど、それが彼女みたいに自然で優しかったから。 照れて困ったみたいに下がった眉とは裏腹に、素直に頷いた。*]
(242) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 23時半頃
|
|
― 三人卓 ―
[しなやかな木のように、いつだって自分の足で立つ印象の宅本>>250が振り回されているのが新鮮で目を瞬かせた。 視界には彼と、その理由である彼女の姿。大きく動く心のままならなさに頬が緩む。 そんなところに不意打ちが来たものだから、盾の守りの間に合わないままに狼狽を晒してしまう。]
そんなに分かりやすかった……? 秘密にできてるつもりだったんだけどなぁ。
[何の境界もない隣の席、気づいていたのはどうやら自分だけではないらしい。 前髪の淵へ指を通しながら、照れを逃すように笑みを零す。]
それを言うなら私だって、かな。 お似合いね。
[視線は彼の隣にいるエリカとその瑠璃色へ。 決められた道をひとつ選んで歩くのは得意だが、今日は彼を見習って指し示す先を不明瞭にしてみよう。 違うことがあってもいい。それを教えてくれたのは、目の前の友人なのだから。 前髪を流した人差し指を立て、微笑みながら自身の鼻の頭を二度叩いた。*]
(256) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃
|
|
― 四人卓 ―
[椅子に腰を下ろした乙坂>>246>>247の口からは、秘密も内緒も強火で飛ばしてしまったように濃く煮詰められた言葉たちが溢れる。 またひとつ、瞬きをして。慣れない熱さにきゅうと目を閉じた。]
……っ、
[真剣に頭を下げる乙坂>>248を邪魔しないかつ賛同するようにこくこく頷いて、二人の反応を見守った後、肘で彼のしっかりした腕をつついた。そっと、こっそりと、だ。 人前であること、アルコールが入っていないこと、照れてしまうこと。いくつもの理由が表出する言動にブレーキをかける。 それなのに彼の言葉に引っ張られて、彼への想いが大きくて>>230。いつもの自分じゃいられないくらいに浮かれている自覚はあった。 特別な人を、好きになった。目元を赤く染めたまま、じっと相手を見つめる。]
早く、食べましょ。
[どの料理も丁寧に食べたいし、宇都木の作ったデザートだって逃すつもりはない。 ただいつもより少しだけ早くお手拭きに手が伸びて、甘いままならなさを溶かしたスープを口へ運んだ。]
(257) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃
|
|
[じっくり煮込まれた野菜の甘味たっぷりのポトフ>>74。 ほんのり溶けたじゃがいものまろやかさとコンソメの風味が口いっぱいに広がる。 角の丸くなった大きめのじゃがいもがほく、にんじんがほこ、玉ねぎはとろり、蕪もどちらかと言えばとろり要員。ベーコンの脂身はぷるぷるで、噛み締める度に適度な塩気が口内のスープに味付けを施す。
スプーンで掬ったソーセージは、煮込まれた証のスリットが入っている>>231。歯を立てた瞬間のパキッと感が和らいだ代わりに、溝を出口として旨味が飛び出してきた。叶うなら、この魅惑の溝を暫く味わっていたい。しかし辛うじて残った理性が口を動かす。
主役と言ってもいいセロリが、贅沢に二種類投じられたお肉の油を洗い流してくれる。しゃくしゃことした食感も爽やかな香りも、大人になって大好きになったものだ。 たっぷり詰まった美味しさに、顔まで蕩けてしまう。]
(258) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃
|
|
[ピタパンは、ちらりと中を覗いてカンニング。見えた赤と白のソースに目を輝かせた。 指先に軽く力を入れ、むちむちとしたピタパンの感触を楽しみながらちょっとだけ小さく畳んで口に押し込む。]
んー……。
[ねっちりとしたピタパンともちもちのパスタ。全く異なる小麦の姿だが、ラグーソースとシャンピニオンソースと相性抜群な点は、同じ生まれだからこそだろう。お互いを邪魔しないのもさすが兄弟といったところ。 新たに加入した細長いオレンジはほんのり甘い。ほくに満たない、はこといったところの食感は、生だからこその美味しさだ。]
これ、カボチャですよね?
[見慣れたカボチャの固さからは想像できない食べやすさに、思わず質問してみたり。 「おかわり」なんて関係ないと言わんばかりに、次々と身体の内へと招き入れた。*]
(259) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 18時半頃
|
|
― 4人のテーブル ―
[ふんわり優しい笑みを浮かべたエリカ>>268の声に、ゆうるりと紅を引いた唇が弧を描く。]
えぇ、分かるわ。
[教えてもらった羽根>>269を瞳に映した。 それから、彼女の目をまっすぐ見つめる。]
エリカちゃん、すごく綺麗ね。
[いつもよりも、もっと。伝えて、微笑む。 “特別”を知った私たちは、きっと”おんなじ”顔をしている。*]
(286) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃
|
|
― 待望の5人目 ―
[乙坂>>260の説明を聞きながら食べるという贅沢を満喫する。 これまで乏しかった知識も、彼と共に過ごしていく内に自然と身についていくのだろう。 美味しいです、と伝える口元は、彼の料理と幸福でいっぱいだった。]
はい、お願いします。
[当然みたいに問われた声>>261には、当然だと頷く。 藤色の尻尾>>266が視界の端で揺れて振り向けば、思い描いた姿があった。]
宇都木さん!
[新人さん、なんて思った日が遠い昔のようだ。 そう思えるのは彼の人柄ゆえであるし、彼の作るデザート一品一品に思い出があるからだろう。 偶然の出会いを果たせた固めプリンも、幸運の女神が微笑んでくれたアップルパイも、美味しかったし、嬉しかった。 そして今日もまた、そんなデザートに出会えるのだ。]
(287) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃
|
|
[5色のマカロンは優しい色に違わない口溶けだ。 サクと歯が感じたかと思えば、あっという間にほろり。 同級生が熱く語ったマカロンが思い起こされた。 しっとりガナッシュが生地によく馴染んで、それぞれのフレーバーの味を引き立てている。
秋らしい栗を使ったモンブランは冬支度。 ラム酒香るマロンクリームも絶品だし、この固めの生クリームがいい仕事をしている。 たっぷりのクリームを邪魔しない土台は、もっと食べたいと感じる絶妙な大きさ。 折角のツリーを倒さないように、息を詰めてフォークを下ろした。]
(288) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃
|
|
ごちそうさまでした。
[固めプリンもキャラメルりんごタルトも「ちょっとずつ全部」味わい尽くし、満たされた吐息を漏らす。 手を合わせて、いつもの挨拶。立ち上がる。]
それじゃあ、私はそろそろ。 エリカちゃん、宅本くん、またね。
[いつどこで、なんて約束はないけれど、ここに来れば。 美味しい料理と大切な友人たちに出会える場所。 元気の源であるうさぎ穴は、いつだって優しい明かりを灯していた。]
ごちそうさま。 今日も美味しかった!
[カウンターに見つけた藤色>>267へバイバイと手を振る。 いつもより幼い仕草や笑みと一緒に気持ちを贈ろう。 今日も、次も、その次も。彼のデザートは元気をくれるはず。 確信めいた予感は、きっと外れることはない。*]
(289) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 22時半頃
|
|
― 1人の帰り道 ―
[夢の世界から一足先に抜け出し、一路自宅へ。 彼>>262の言葉と共に、帰り際、寂しさを隠せずじっと見つめてしまった自分を思い出してしまい、鞄に荷物を勢いよく突っ込んでしまう。]
はぁぁ……。
[ままならなさに、深く息を吐く。 彼と一緒にいると、踵だけでなく爪先まで宙に浮いてしまいそうだ。 食事を終えたらデート。それを知った上で「早く」、なんて>>247。これまでの自分なら口にしなかった言葉だ。 好き過ぎて自制できないという悩みと、自分の年齢を見比べた。]
……。
[お泊りセットを詰め終えた鞄を見下ろす。 今から迎えば、時間もぴったりだろう。忘れ物もない。
持ち出した鞄は、パジャマひとつ分軽かった。*]
(296) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 23時半頃
|
|
― 2人の時間 ―
[「交換」した鍵は薬指と繋がった>>263。 これまでより7cm離れた目線も、座ってしまえばいつもと変わらない。 むしろ甘えるみたいに、アルバムを眺める距離を詰めた。]
……うん。
[カウンター越しに見つめていた手を握り返す。隙間がなくなるくらい、ぎゅう、と。 鍵のリングはなくさないようにと、ついさっき外した。 空っぽの薬指に違和感を覚えることに、思わず笑みが浮かぶ。]
私、ね。 一馬さんの隣にいる私が、結構好きなの。
["特別"な彼の隣にいる"特別"な自分は、きっとこれから普通になっていくのだろう。 皺のない手を親指が確かめるように撫でる。皺のある手もいいなぁ、なんて、蕩けた声で呟いた。]
(297) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 23時半頃
|
|
一馬……――かず ま、
[遠い未来に思いを馳せる前に、今は。 愛しい人の名を呼ぶ、練習をしよう。*]
(298) Pumpkin 2019/12/05(Thu) 23時半頃
|
|
― 約束、ひとつ ―
[エリカ>>302の声に、家路へ踏み出したヒールを止める。 唇を濡らしたお酒に夢心地だった彼女を心配そうに見つめた。]
ゆっくりで大丈夫。 どうしたの?
[食べて、と周りに自分のデザートを勧める姿はとても可愛らしかった。 自身もプリンを一口貰ったりしつつ、宅本へ視線でエールを贈ったりしたのだったか。 そんな姿を見ていたものだから、幼い子へ話しかけるみたいに発言を促す。]
(308) Pumpkin 2019/12/06(Fri) 00時半頃
|
|
[返ってきたのは幼子の言葉ではなく、おんなじ彼女からの誘いの声>>303。 カールをキープした睫毛が上下する。]
ふふ、もちろん。すごく嬉しい。 早速計画しましょうね。芙蓉さんにも伝えてくれる? 宇都木さんのお姉さんははじめましてだけど、 きっと仲良くなれる気がする。
[名刺にIDを手書きで記して差し出した。 彼女の連絡先も聞けたなら、手帳にペンを走らせる。]
その……相談なんだけど、
[ペンをしまいながら、友人へおずおずを声をかけた。]
……鍵型のチョコって、作れる?
[幾度目かの女子会は、胸焼けしそうなくらいに甘い匂いの中で。 新しい内緒話を持ち掛け、悪戯っぽく笑った*]
(309) Pumpkin 2019/12/06(Fri) 00時半頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る