179 仮想現実人狼―Avalon―
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[――クエスト達成を見届ければ。 目覚める時間が、来たようだった。 まだ「マユミ」は虚ろな眼をしたままで。 「シロガネ」は、溜め息をついた。 ――やれやれ、と。]
……。
[目を覚ませば、差し込んだ光が眼に痛くて。 次に感じたのは、身体の痛み。手首や踵が痛くて曲がらず――ずっと点滴を打たれていたのだろう。その管の感覚、喉の空腹、薬の臭いや――、そして。 その耳には、マユミの両親の泣き声が聴こえてきて。
世界が、一つ一つ動き出すのを感じだした。 「シロガネ」にとっては、初めての現実世界へのログイン――といった所だった。]
(2) Elliy 2014/06/06(Fri) 12時半頃
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――目覚めてから、数日後。
検査結果は良好、だった。 すぐにも退院できるらしい。 その間にも数回の面会があったが、シロガネは猫を被ってそのやり取りをやり過ごした。 親しい者には、違和感はあっただろう。 しかし、それは事件のショックということで納得をされていた。……だから、些細な変化はそのまま見過ごされていった。彼女は元々右利きだったが、左利きになっていたことも。 あれほど熱心だった料理のことへも、置いていかれた本に何の興味も示してないことも。
両親の前に出ると、猫を被ったように性格がころっと変わることも。 思春期ならば、よくあることだと診断されて。]
(3) Elliy 2014/06/06(Fri) 12時半頃
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[病室へと飾られた花を眺めて、シロガネは思う。
――この事件は、一体何の為に行われたのか。 あれほどの"リアル"を再現できる技術があったことには、意味があるだろう。年齢制限をつけて、あのリアルな世界観の戦争ゲームでも出したら大儲けだ。 ……とはいえ。あのフィルタなしの状況では、リアルすぎてマユミのような子が異常をきたすのは間違いない。 ただ単に世に出すのは、倫理的な問題が大きい。 とはいえ、たかだがクラッキングをされた程度でそう設定できるなら――。
もう、その用意はされていて。 あとはそれを表に出すだけだったのではないだろうか。 その宣伝の為か、あるいは実験体にでもされたか。
――全く、迷惑な話だった。 リハビリも順調で、明日には退院してしまう。 このまま、僕はマユミとして生きるのか――。 そのことに、多大な不安があった。]
(5) Elliy 2014/06/06(Fri) 13時頃
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――雨の降る、とある日。
[兄の眠る病室の扉を開けて、忍ぶように入ってくる。 ノックもしないのは、まだ目覚めていないことを知っていたから。 ――そして、なるべく人目につかないようにしてきたから。ベッドの隣のテーブルの上に、深々と被っていた帽子を置いた。雨のせいで少し服が濡れてしまっていたので、上着もかけておく。 病室の状態を見れば、花さえ添えられてはおらず――。 本当に、誰も来ていないことがうかがえて。 その様子に、彼女は――シロガネは溜め息をついた。]
(36) Elliy 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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[両親との初めての喧嘩だった。 シロガネは、その話を聴いて激昂し――。 ついには説教まで始めて、縁を切るとまで言い出したのだ。 サミュ兄がああなったのは、どうしてなのか。 それも分からずに、自分たちの責任ではないと見捨ててしまうことが許せなかった。
家族なのに―― ――家族ゆえに。]
……サミュ兄。 来たよ。……まだ、眠っているのか。
[そう言って、シロガネは花を添える。 選んだ花は、 シロガネソウだった。特に意味合いがあるわけでもなく、名前で選んだだけだった。]
(37) Elliy 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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[点滴に打たれ、リハビリもロクにしていないのだろう。 その痛々しい姿に、シロガネは眉を潜めた。 ――額を優しく撫でながら、シロガネは言う。]
……まったく。 兄妹揃って、寝起きが悪い…。
[優しくそう言いながら、微笑んだ。]
(39) Elliy 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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[幸い、マユミの友達はシロガネとしても付合いやすく ――ここ数日の寝泊りは、友達の家を借りていた。 シロガネの格好は、その友達から借りた格好で。 少し、ボーイッシュな感じの服装をしていた。 両親の旅行の為にと始めたカフェのアルバイトだったが、暫くそれでどうにか生活をしていかなければならない――なんて、割と厳しい現実が待っていた。
高校は理由を話して中退するか、奨学金を得てどうにかするしかなくて。連休明けのことを考えれば、シロガネの前へと待つ壁はとても高く――。 ――そして、そんな現実は兄を傍で支える為にあった。
とはいえ、マユミは未成年なので保護者の義務がある。本人が縁を切ると言った所で、そう簡単に切れるものではなく――。意地を張って家出をしているようなものだった。]
(44) Elliy 2014/06/07(Sat) 01時頃
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[彼女の中に宿るマユミは、立ち直りかけていた。 ――人を実際に殺した、というわけではないのだ。 精神的に傷は負った。 それでもまだ、シロガネであり続けているのは――。]
(45) Elliy 2014/06/07(Sat) 01時頃
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["サミュにい"という呼び方は、マユミが小さい頃にしていた呼び方だ。 いつからか、兄さんと呼ぶようになり――。 気がつけば、疎遠になってしまった。
その、低い体温を知れば。顔が見えるように、髪をかき分けて。]
……サミュ兄。 あるいは、グレッグ……かな。
[そう、言いながら。湿らせたハンカチを左手に持ち、優しく顔を拭いた。]
理想の兄さん、だよ。 ……いつか、料理を褒めてくれたことが嬉しくてさ。 それから、だったんだよ。……頑張ったの。
[丁寧に、優しく――。 昔を思い出すように、語る。
シロガネはマユミとは少し違って、低い声を出している。芝居がかったような、声。しかし、それがシロガネにとっては普通の喋り方だった。]
(48) Elliy 2014/06/07(Sat) 01時半頃
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……なあ、サミュ兄。 ――どうして、だったのかな。 分からないんだ。 結局、サミュ兄は何をしたかったのだろう? 話さなければ――分からないよ。
[そう言いながら、シロガネは少し哀しそうにする。
……分からなかったのだ。 彼女も。両親と、同じように。
何故、どうして。 その理由を。 兄が、そこまで現実世界を置いていこうとする理由が。]
目覚めてくれなければ――。 ――分からないよ。
[そう、言って。 シロガネは――涙を流した。]
(57) Elliy 2014/06/07(Sat) 02時頃
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……兄さん。
[そう、小さく呟いて。 声が、少し高くなる。……マユミの声だった。]
……兄さん。 あのね。…アヴァロンは、とても綺麗な世界だった。 沢山、暖かい人がいて。 優しい人がいて。…きっと、その中に兄さんもいた。 私は、兄さんにね。…助けて欲しかった。 小さい頃みたいに。助けて、欲しかった。
[そう言って、彼女は右手にハンカチを持ちかえて。また、優しく顔を拭きだした。左目からは、涙を流して。]
……でも、ね。今度は、私が助ける番。 だから――。いつか。 いつか。目を、覚まして――ね。
[そう言って、半分は泣いて。 半分は、穏やかに――微笑んだ。]
(63) Elliy 2014/06/07(Sat) 02時頃
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[つ、と流れる涙を見て。 マユミは、手を止める。 ぽふりと、マユミは額をサミュエルの胸元につけた。]
……大丈夫。 大丈夫、だから。きっと、何とかなる。 無理しないで。
[そう、何時か元気づけて貰ったように。 マユミは、その言葉を繰り返した。 ――その言葉で、立ち直れたから。]
――大丈夫。 いつか。――きっと、兄さんも立ち直れる。 その時は、私も傍にいるから。
一人じゃないよ。
だから……、大丈夫。
(68) Elliy 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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[やがて、彼女は涙を拭って――。 自分の方も。 兄に流れた、一筋の涙も。]
…また、来るからね。 兄さん。……サミュ兄。
[そう言って、もう一度優しく額を撫でた。]
(75) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時頃
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[彼女は上着をとって帽子を被り直し、病室を後にした。 シロガネソウの入った花瓶のもとには、一枚のメモが置かれている。
――マユミより。
目が覚めたら、連絡をください。 携帯番号 --- --- ---
リハビリ、頑張ってね。
サミュ兄へ――]
(81) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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[――シロガネに出来ること。 マユミに出来ること――。
その二つは、違っていて。 二人は、力を合わせることにしていた。 両親へと怒ったのは――マユミの意思だった。 それでも、きっと。 普段の彼女なら、何も言えなかっただろう。 ちゃんと、言葉にして。 ちゃんと、怒れたのは。 アヴァロンで生まれた――シロガネのおかげだった。 アヴァロンでの事件は、必ずしも――。 嫌なことばかりでは、無かったのだ。]
(86) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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[――その密かな面会が、終われば。 先ほどメモを書いている時、携帯にメールが入ってきていた。
『実家の都合で離れることになっていた。今日から再開する』と。
当分は頑張って稼がなければならないのだ。もう一通、今回の件で「補償金」のメールも入っていたけれど。 どのみち、自分で稼ぐつもりだった。
――頑張ろう。 そう、決意して。]
(91) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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――いらっしゃ……い、ませ。こんにちは。 ……何名様で、お越しですか?
[そう言って、マユミは精いっぱいの笑顔で。 >>79どこかで見た顔を、迎えた。
一瞬言葉に詰まってしまいそうだったのは、あまりに似ていたからだ。…チアキに。 それでも、ちゃんと応対が出来たのは彼女なりの仕事意識からだった。]
(94) Elliy 2014/06/07(Sat) 04時頃
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はい、かしこまりました。
[と言って、席へと向かう姿を見送る。 知ってる人に似ていた、か。 ――チアキ。 シロガネの記憶は、マユミも持っていたから。 思い出してしまう。 格好良かった。兄妹揃って――。 なんて記憶を思い出して、つい顔が赤くなった。 そうして、お冷とおしぼりを出しにいくついでに待ち合わせの人を見れば。 ――やっぱり、どこかで見たことがあるような気がして。 その既視感に首を傾げつつ、彼女は他の仕事へと戻った。]
(102) Elliy 2014/06/07(Sat) 04時半頃
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[その日もアルバイトを終えて、メールを見れば。 兄さんが目覚めたことが記された内容だった。
――全部を読めなかった。 そのことが分かった瞬間に、安堵して。 ぐすぐすと暫く涙ぐんでしまったから。 店長にそんな姿を見せたら、心配をかけてしまいそうだったけれど。
もう、目を覚まさないかと思った。 ――消滅。あの文字が気がかりで、兄さんが消えてしまうかとずっと心配だったから。]
(183) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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[後々、全部を読んでみれば。 親しそうな方がお見舞いにいらしておりました、という内容に首を傾げる。
着物姿の――。 という特徴に、そういえば廊下ですれ違った気がしていた。あの時、シロガネはお店からのメールを見ていて相手の姿をよく見ていなかったけれど。
もう面会時間は終わっていたので、その日に会いに行くことは出来なかった。]
(184) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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――月曜日。 [昨日は、結局仕事中もずっと兄さんのことが気になっていた。 経過は、どうなったのだろう。
しかし、兄さんに精密検査があるということ。 それに、日曜日にいきなり休みを希望することは店長に申し訳なくて、マユミには出来なかった。
――結局、目が覚めたという一報を聴いてからまだマユミは兄さんに会いにいけていなかったのだ。]
(186) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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――病院の待合室にて。
[また、雨が降るだろうか。 そう思って、傘を持ってきていた。 窓の外を見れば、空は曇り色をしている。
マユミは、病院の待合室で面会時間を待っていた。]
(187) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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[彼女は、驚くこともなく応えた。]
――はい。 今日も、きっと。
[振り向いて、その姿を見れば。 ――着物と。その、姿に。 彼女もまた、目を細めた。
その出会いは、どこかで予感していた。 落ち着いた声で、マユミはその名前を呼んだ。]
……チアキ、ですよね。
[穏やかに微笑みながら。]
(190) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時頃
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……来て、下さって。 ありがとうございます。
[そう言って、深々と頭を下げた。 丁寧な物腰で、出会ったころのように。]
(191) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時頃
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……連理、ですか。
[名前を聴いて、頷いた。 その途惑うような様子を見れば、]
あなたのおかげで――、きっと。 兄は、目を覚ましてくれたのだと――。 ――そんな、気がします。
[と、妹であることを明かした。 そうして、お見舞いと聴かれれば頷いて。]
はい。 ……まだ、目覚めてからは、話していなくて。
(194) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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"あちら"に行ったのは、兄を捜すのが目的で――。 ――数年ぶりの再会、といったところでしょうか。
[そういって、視線は宙に注ぐ。 "あちら"というのは――、アヴァロンのことだ。 もう、マユミが行くことはないだろう。 懐かしむように、微笑んだ。 あの思い出は――、辛いことばかりでは無くて。 優しい記憶も沢山あって――。]
(195) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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はい、とても楽しみで――少し怖くもあります。 私も、サミュ兄も、変わってしまったから。 うまくいかないことも沢山あるでしょうね。
[なんて、アヴァロンでのことを思い出しては。 くすくすと、笑う。 思えば、本当の再会はあの時だったろう。 猟奇的な再会になってしまって――。兄さんは、こちらに気づいてはなさそうだったけれど。
マユミ、と呼ばれれば。しっかりと、頷いて。]
……連理。 それでも。私は、あなたのおかげで、兄は救われたのだと思えます。 兄がそれを選択しようと思えたのは――、きっと。
…これからも、兄をよろしくお願いします。 手先は器用でも、とても不器用な人ですが――。
[そう言って、マユミはふかぶかと頭を下げた。 顔を上げれば、それはとてもにこやかな笑顔だった。]
(198) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時頃
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[――そう。彼女は、チアキを。 連理を、女性だと思っていた。
先日のカフェで、チアキと呼ばれていたのを聴いてしまったのだ。 チアキに似ている人――どころではなかった。 名前まで同じなら、その名前が聴こえれば確信してしまう。話して居るのは、ワンダさんであることも。
何かの内容を盗み聞くつもりはなかったが、客席の様子を見るのも彼女の仕事のうちだったから。
そこで、何となく予感があったのだ。 ――きっと、もう一度会うことがあるだろうと。
そして、その綺麗な着物姿を見て予感は確信へと変わる。 チアキは――女性なのだろうな、と。]
(201) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時頃
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そう、でしょうか。 ……その時には、よろしくお願いします。 チアキ。……あ。いえ、連理。
[つい、チアキと呼んでしまったのはアヴァロンを思い出したからか。 最初に声をかけてくれた記憶が、今となっては恥ずかしい。…男性だとばかり思っていたから。]
いいえ、そんなことは。 ――だから、また来てあげて下さいね。
[と、何かを勘違いしたままに頷いて。 返事のない様子に、首を傾げた。 まだ、そういう関係ではなかったのだろうか――と。]
(202) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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…待ってください。 チアキ。これを。
[踵を返していこうとするチアキに、駆け寄った。]
…折角の着物が、濡れてしまわないように。
[微笑みながら、傘を差し出した。]
(203) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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[少し、考えてから。微笑みながら、彼女は言った。]
……チアキ、の方が良いです。 私にとっては、チアキはチアキですから。
[――大丈夫。 その言葉は、確かに力を与えてくれることを知っていた。 その言葉をかけてくれた彼女は、無事だろうか。 アヴァロンの記憶の中の、優しさの記憶。
チアキが言ってくれるなら、――きっと。 大丈夫、だろう。そう、思えた。]
……兄、だけじゃなくて。 来てくれたら、私もうれしいです。 カフェの方でも、何時でもいらしてくださいね。
(206) Elliy 2014/06/08(Sun) 04時頃
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チアキ。…お気を付けて。
[傘を下せば、そう言って。 その後ろ姿を、少し寂しそうに見送った。]
(207) Elliy 2014/06/08(Sun) 04時頃
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[――女性と知るまで抱いていた、憧れと少しの恋心。 ちょっと恥ずかしくもあり、懐かしくもあった。 淡い気持ちは、勘違いだった――と。 寂しい気持ちは、その名残。
このところは、シロガネとマユミの境界線は薄れていた。 必要性が無ければ、多重人格は起こりえないのだ。 彼女はシロガネでもあり、マユミでもあり。
シロガネとしての思い出は――、少しづつ。 彼女の内に、仕舞われようとしていた。]
(208) Elliy 2014/06/08(Sun) 04時頃
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――病室の扉を、ノックする。 前に来た時は、返事が無いことを知っていたけれど。 今日は、何か反応はあるだろうか。
(209) Elliy 2014/06/08(Sun) 04時頃
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[――扉の中から、掠れた声が聴こえて。 それだけでも、泣きそうになったけれど。
ゆっくりと扉を開いて、中へと入る。 なるべく、落ち着いた風を装いながら。]
……おはよう、サミュにい。
[そう言って、穏やかに微笑んだ。
嬉しさで飛び込んでいきたかったけれど、もう子供ではないから――と。なんて、ちょっとした意地を見せてしまう自分が情けない。]
(223) Elliy 2014/06/08(Sun) 11時頃
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良かった。 ――本当に、良かった。
[ベッドの隣まで、歩いていけば。 そう言いながら、ちょっと泣きそうになっている。]
――おかえり。 サミュ兄。 …アヴァロンでは、結局殆ど話せなかったね。
[なんて言いながら、少し悪戯っぽく微笑んだ。]
(224) Elliy 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[ふと、サイドテーブルの上を見れば。 書類が眼に入り――、ちょっと暗くなってしまう。 その内容を、兄さんが知ればどう思うだろうと。 そのことに心を痛めていたから。
そのことを察したのか、兄さんは――。>>218]
……ううん、重荷なんかじゃないよ。 大丈夫、だから。 独りにさせてしまう方が、心配だよ。 私だって、もうアルバイトだって出来るし――。
(225) Elliy 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[>>219 立ち直る意思を持ってくれていることは、とても嬉しかった。 …それでも、心配だったけれど。退院後にまた同じように引きこもってしまうのではないか――と。 だから、独りにさせたくはなくて。]
……兄さん。
[そうして、頭を撫でられれば。 じわり、と泣き出してしまう。 かさりとした手は、それでも暖かくて。 優しい声に、家族の大切さを実感して。]
(227) Elliy 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[俯いて、ついぽろりと涙が流れてしまう。 >>220 その、決意の声に。 マユミは、哀しそうに。]
……それは。 やだよ…。
[小さな声で、そう言いながら。 兄さんの視線と、目を合わせるのが辛かった。]
ずるいよ、兄さん……。
[ふるふると首を振って、ぎゅうとシーツを掴んだ。]
(228) Elliy 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[続く言葉に、>>221。 ね?というように、言い聞かせるような兄さんに。 …その笑顔は、とても久しぶりな気がした。]
…うん。 分か…、った。 兄さん、でも大変なら少しでも私もそれを担うから。 無理しないでね。
――兄さんは、独りじゃない、から。 何時でも、愚痴でもなんでも聞くよ。 ……格好悪いところだって、見せても良いから。 腕によりをかけて、料理を作って――待ってる。
[そう言って、強がるように――微笑んだ。]
(229) Elliy 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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[少し、疲れさせてしまったようだった。 外を見れば、もう今にも降りだしそうで。]
……ごめんね、無理させちゃった。
(230) Elliy 2014/06/08(Sun) 11時半頃
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…うん。 煮物はね、おばあちゃんから教わったから。 今度、教えてあげる。
[涙を拭いながら、そう微笑んだ。 兄さんが、前へ進む意思は感じられたから。 兄さんを信じる、それも大切なことだと思えた。]
うん。……シロガネソウ。 シロガネ、ってね。 小さい頃に見た、演劇からつけたの。 私にとって、あれは憧れだったから――。
[寝台の隣の花を見ながら、懐かしむように目を細めて。]
…アヴァロンは、綺麗な世界だったね。 優しくて、暖かくて――。沢山、良い人がいたよ。 楽しかった……兄さんが帰ってこない気持ち、私にも分かるくらい。
[そう言いながら、くすくすと笑った。]
(233) Elliy 2014/06/08(Sun) 12時頃
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……あのね。兄さん。 私、好きな人が出来たけど……失恋しちゃった。 実は、女の人だったの。 格好良くて……可愛くてね。 素敵な人で……、きっと兄さんも知ってた人。 まさか、女の人だなんて思わなかったから――。
[なんて、冗談を言うように微笑んで。 胸に刺さった、小さな棘を抜くように。 兄さんに、そんなことを話してみた。]
(234) Elliy 2014/06/08(Sun) 12時頃
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……うん。
[少し哀しそうに、はにかんで。 もしマユミが猫であれば、ぐるぐるとでも喉を鳴らしそうな様子で目を細めて。 兄さんの頭を撫でてくれる手が、心地よかったから。]
…分かっちゃったか。 チアキは、初めてあの世界で声をかけてくれてね。 シロガネとして、私はとても楽しかった。 短い間だった、けど…。 フィルタのない、あの世界は残酷ではあったけど。 なんでだろう。とっても魅かれたなぁ。
……気が付いたら、好きだった。 ――でも。叶わない恋、だった……かなぁ。
[アヴァロンのことと、チアキのことと。 一緒にしながら、マユミはそう話した。]
(238) Elliy 2014/06/08(Sun) 12時半頃
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兄さん。……兄さんなら、すぐに出来るようになるよ。 私は、兄さんが物作りをする姿に憧れて料理をやり始めたから。
いつか、自分のお店を持ちたいな――。
[くすぐったそうに笑いながら、マユミは自分の夢を語る。 やりたいこと。――見つけていたのだ。]
(239) Elliy 2014/06/08(Sun) 12時半頃
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…そうだね。
[なんていいながら、くすくすと笑う。 思い当たらない、ということと。 人の血は舐めてはいけない、ということ。 その両方を肯定するように。
――人の血を舐めたのは、よろしくなかった。 ゲームだからと、興味本位で行動してしまった。 そのことを、マユミは本当に後悔していたから。
兄さんに話して、すっきりとした顔になり。]
聴いてくれて、ありがとう。…私が愚痴っちゃった。 兄さん。……今度聴くのは、兄さんの方からかな? 頑張ってね。 私は、応援してるから――。
[そう言って、ちょっと悪戯っぽく微笑んだ。]
(243) Elliy 2014/06/08(Sun) 13時頃
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…その時、には。 兄さんにデザインしてもらいたいな。私のお店。
[外を見れば、もう雨が降りだしていて。 傘があるから大丈夫だよ、と指し示した。]
疲れさせちゃった…かな? お話してくれて、ありがとう…兄さん。 ううん、サミュ兄。 サミュ兄が目を覚まして、久しぶりだったから……嬉しかった。
――また、ね。
[そう言って、サミュ兄に手を振った。
病室を後にすれば、つと涙が流れて。 ――やっぱり、嬉しくて。 あれでも我慢していたのだ。 兄さんが目覚めて――、本当に良かったと。 そう、実感した。**]
(244) Elliy 2014/06/08(Sun) 13時頃
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――とある日。
[友人からのメールがきていた。 失恋なう。 タイトルはそんな軽さだったが、落ち込んでいるのが分かった。 どうやら先輩に告白してフラれたらしい。 告白はしてないながら、似たようなものだったのでマユミは友人に失恋お茶会を提案した。]
(315) Elliy 2014/06/08(Sun) 18時半頃
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[――まさか、友人が。
胸の小ささでフラれたとは夢にも思わず。 この時のマユミは、しらなかった。
この世の胸が大きな女子への恨み辛みを一晩中聞くはめになること。 その少しあと、貧乳に定評があると話題になり――友人に恋人ができることを。
そして、それが原因で友人の家に泊まり続けるのが申し訳なくなり――。
マユミが両親の元へと戻る一因になった。]
(317) Elliy 2014/06/08(Sun) 18時半頃
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[いつも通りにサミュ兄のお見舞いに来たら、珍しくサミュ兄が部屋から出ているのが見えて――。
思わず、はっと息を呑んだ。 ――まずいところだったかな、と。 チアキがお見舞いに来てくれていたようだった。 そのことが嬉しくて、笑みがこぼれた。
こっそりと来て驚かせようとしていたので、そのまま反転をして。 マユミは、その場を後にした。 ――出来る限り、二人きりにさせてあげたくて。]
(405) Elliy 2014/06/09(Mon) 01時頃
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〜♪
[鼻歌を歌いながら、マユミは帰っていった。 チアキがお姉さんのなってくれたらいいな。 なんて思いつつ、いつもの帰り道。
――ふと、憶えのある姿が目に入った。 街角でやっていた、テレビCMだ。 連理の――広告だった。]
(408) Elliy 2014/06/09(Mon) 01時半頃
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マユミは、の→に
Elliy 2014/06/09(Mon) 01時半頃
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[繰り返されるテレビCMを、じっと見つめて。 最初は驚き――。 ――やっぱり、チアキはチアキの方が良いなぁ。 なんて思えて、微笑んだ。"チアキ"の姿を知っていることが、ちょっとだけ誇らしい。
女性ヒーラーの姿は、何かチアキっぽくないように思えて――。でも、これはこれで綺麗だと思えたけれど。 連理として、と。 チアキとして、はきっと違うのだろう。 連理は連理で、素敵だなぁと思う。]
(410) Elliy 2014/06/09(Mon) 01時半頃
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[ふと、マユミはケータイへと目を落とした。 もしかして、CMに出るくらいならWikiとかに何か載ってるのかなぁと。
――ううん。 やっぱり、見るのはやめておこう。 チアキは、チアキだ。 と思い――その場を後にした。
サミュ兄にそれを教えたら、驚くかなぁ。 それとも、本人から聴いて知っているだろうか――。 なんて考えながら。 あとで聴いてみようか、それとも黙っておこうか。
――とってもご機嫌な帰り道だった。]
(411) Elliy 2014/06/09(Mon) 01時半頃
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[――"家"に着けば。 それまでのご機嫌な様子も消えて、緊張した様子へと変わる。
そう、家に戻ることになったのだ。 友達の家に泊まり続けるのも、流石に悪かったから。
それに、サミュ兄のことを両親にきちんと話すこともまだだった。 アヴァロンのことを話してもおらず、マユミのやりたいことを話してもいなくて。
沢山、話すことがあったから。 ――何時かは、ここへ来なければならなかったのだ。
その前にサミュ兄のお見舞いへ行こうとしていたけれど。 ――むしろ、2人の姿を見れば元気が出てきた。]
――頑張ろう。 力を貸してね、シロガネ!
[そう、ちゃんと話をする決心をして――。 家の扉を、開いた。**]
(413) Elliy 2014/06/09(Mon) 02時頃
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[マユミからは、サミュ兄の使うアドレスへと一通のメールが入っていた。]
From:まゆみ To:サミュエル Title:|д・) チアキとは上手く話せた?
ちゃんと、好意は伝えなきゃ分からないよ! 大丈夫だった?頑張ってね、サミュ兄。
あとね。今日、家に帰ることになったんだ。 こっちも頑張るよ(`・ω・´) 明日、その話をするね。
(418) Elliy 2014/06/09(Mon) 02時半頃
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From:まゆみ To:サミュエル Title:Re:Re:|д・) チアキとは上手く話せた?
シュークリーム…!? ( ̄¬ ̄*)
お母さんは、大丈夫そう。サミュ兄のこと話したら、とっても嬉しそうだったよ。お見舞いにいけなくてごめんなさい、って伝えておいて欲しいって。
問題は、お父さん・・・! あとで帰ってきてからが、戦いの始まりだよ! 私、この戦いが終わったらシュークリームを食べにサミュ兄のところへ行くんだ・・・! なんてね。 明日まで持つかな?駄目そうなら食べていいよ。
追伸:私から見るとサミュ兄はチアキのこと、好きなんだろうなって思ったから。違った?
(432) Elliy 2014/06/09(Mon) 03時頃
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From:まゆみ To:サミュエル Title:Re:Re:Re:Re:|д・) チアキとは上手く話せた?
チアキが、家族になってくれたら嬉しいな。
[とだけ書かれたメールを最後に、その日はマユミからのメールは届かなくなった。 話し合いが始まったのだろう。]
(437) Elliy 2014/06/09(Mon) 03時半頃
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― 翌日の病室、前 ―
[マユミは、こっそりと病室の前まで来ていて――。 中から聞こえた話し声に、病室には入らなかった。 サミュ兄にはあとでメールを送ろうと思いつつ。
自動販売機でアップルジュースを買って、待合室にいた子供と遊んでいる。 マユミは、以前より明るくなった。 落ち着いた子で大人しかったが、アヴァロンの一件以来は口調も少し砕けてころころとよく笑うようになった。
――話し合いは、終わらなかった。 沢山、沢山、話すことがあったから。]
(459) Elliy 2014/06/09(Mon) 12時頃
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[両親は、この前シロガネに説教をされたことで驚き、やはり何か悪影響が――。 なんて最初は心配していたけれど。
思っていたより、ずっとマユミは成長していた。 子供が育つのは早いのだ。 気がつけば、大人になっている。特に小学生から中学生になって、高校生――なんて辺りは考え方が育つのも早くてびっくりするものだ。
そんなことも分からずに、ずっと私達を子供扱いしたままで――。 結局、親子揃って誤解や勘違いばかりだったから。
一つ、一つを紐解くように。ちゃんと話し合った。 それには時間が全然足りなくて、まだまだ話すことばかりで――。 いつかは、きっと。 ちゃんと分かり合えるかな。なんて、半端な報告になってしまいそうだったけれど。 それでも、一歩前進だったから。 嬉しそうに、マユミは報告をするつもりで。
そして、出来ればサミュ兄からも嬉しい報告を聴きたいな。なんて思っていた。]
(460) Elliy 2014/06/09(Mon) 12時頃
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From:まゆみ To:サミュエル Title:がんばって!(o^-')b
[というタイトルだけのメールを送って、マユミはくすくすと微笑んだ。]
(461) Elliy 2014/06/09(Mon) 12時頃
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ん?なんでもないよ〜。 お姉ちゃんにも、お姉ちゃんが欲しいな〜なんて。
[なんて、ケータイを覗きこんでくる子供に微笑んだ。**]
(462) Elliy 2014/06/09(Mon) 12時頃
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[マユミは、チアキの性別を知ったらきっと。 ――驚き、眼を白黒させて。顔を真っ赤にしてから謝って、ついその場を逃げ出すようにしてしまうかもしれない。
恥ずかしさで、その日は枕を抱えてごろごろするだろう。 恋心、はあるかは分からない。 チアキのことが好きなのは、もう性別なんて関係なかったから。
――その気持ちの名前は、なんだろう。**]
(463) Elliy 2014/06/09(Mon) 12時半頃
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[いつも通りに、お客様を迎える。 最近は、自然に笑顔が出るようになってきた。]
いらっしゃいませ。2名様でお越しですか? こちらへどうぞ。卓の椅子を除けて車椅子のまま利用することもできますが、如何致しますか?
[そう言って、案内をしようとする。 車椅子で来ても、そのまま利用できるようになっていた。それでも車椅子から降りて椅子に座りたい人もいるので、こう聞くようにしているのだ。 店長はバリアフリーにはかなり気を遣ってくれているので、マユミもその配慮は汲めるようにと丁寧にご案内をしていた。]
(466) Elliy 2014/06/09(Mon) 13時半頃
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かしこまりました。 少々お待ちくださいね。
[オーダーをとって、ニコリと笑う。 早速店長へとそれらを伝えながら、]
あ、店長。車椅子の方が来店しました。時間通りです。 私、オーダー代わりますよ?
[そう言って、手を洗いはじめた。 きっと知り合いなのだろう、ゆっくり話をしていても大丈夫なように。]
(485) Elliy 2014/06/09(Mon) 19時半頃
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私は、全然気にしてないよ。
[とクシャミさんに微笑んで―― 楽しそうに、仕事へと戻っていった。]
(568) Elliy 2014/06/10(Tue) 00時頃
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