164 天つ星舞え緋を纏い
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─ むかしばなし ─
[都から、里へと移り住んだばかりの頃。 遊んでおいで、と送り出されはしたけれど。 少し年上の姉様たちに囲まれる日々に慣れていた子は、同じ年頃の少年たちの輪に入る術を思いつけず。 駆け回る彼らを遠目に見つつ、人気の少ない神社に通うのが常となっていた。
そこなら、ひとりで居られるから、と。 だから、その時も誰もいない、誰も来ないと思っていた──けれど]
……え?
[いつもいる境内から外れて、裏手に回って。 都では見た事もない草木に見入っていたら、足音が聞こえた。 は、と振り返った先には、見知らぬ里の子が、ひとり。 常ならば、そのまま踵返してそこから離れるのだけれども]
(0) tasuku 2014/02/23(Sun) 00時半頃
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…………誰?
[その時は。 なんとなく、他の少年たちとは違うものを感じて、こう問いかけていた。 それから、逆に名を問い返されたなら、少し口ごもってから]
……あき。 それ、みてた。
[それ、と言いつつ指差したのは、小さな草花。 里ではありふれたそれも、子には初めて見る珍しいものだったから、と。 その理由までは、説明しきれなかったけれど]
(1) tasuku 2014/02/23(Sun) 00時半頃
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[それから、幾許か言葉を交わし。 夕暮れ時、母が探しに歩く声を遠くに聞いて、慌てて駆け出して。
別れ際に何も言わなかった、と気がついたのは、床に就いてから。 それが気になったから、また神社の裏へと行くようになって、また会って。 突然駆け出した事を謝って]
じゃあ、また。 ……えっと…………ぺーた。
[その日の別れ際、今度はちゃんと挨拶したけれど。 名前をちゃんと覚えていなかった、と知るのはもう少し先のこと]
(2) tasuku 2014/02/23(Sun) 00時半頃
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[それから、少しずつ、色々な事を話すようになった。 少年が土をこねて色々なものを作る様子にじっと見入って。 できたものが何かわからなくて首を傾げている間に、壊されてしまうそれを少しだけ勿体無い、と思ったり。
密かに笛の練習をしていたのを聴かれて慌てたり。 そんな風に、時間を過ごす内。
里に来てから、ほとんど笑う事のなかった子は、少しずつ、表情を取り戻して。 少しずつ、他の者たちとも馴染むようになった。
里にはないと思っていた『居場所』がちゃんとある、と。 それがわかったから──気づかせてもらえたから。
だから]
(3) tasuku 2014/02/23(Sun) 00時半頃
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(……だから、二度と得られないんだよ、な)
[現と泡沫、狭間に揺らぎ、ふと思うのはそんな事。
この先、新たな縁を得る事があったとしても。 それだけは、二度と得られないから、なくせない、と思っていた。
『一番最初の友』と呼べる存在は、何をどうやっても、唯一無二の存在だから]
……まあ、言わないと伝わらない事の多いヤツだし。 ちゃんと、言わないと、なぁ。
[零れる呟きは、どこかぼやくような口調ではあるけれど。 そうする事を、厭う気配はどこにもなく。 新たな『時』を刻む意志は、確り、強く固まってゆく。**]
(4) tasuku 2014/02/23(Sun) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
tasuku 2014/02/23(Sun) 00時半頃
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[漂う意識は、『時』刻むと定めた事で曖昧に。 薄れたそれが返る場所は── 一度離れた、器の内]
……ん……。
[目が覚めて、最初に感じたのは息苦しさ。 意識落とした要因が呼吸奪われた事を思えば、已む無しか。 身を起こして、数度咳き込む。
苦しいけれど、それが逆に、生きている、という事を実感させて]
…………っはぁ、ったく。 謡えなく、なったら、どうしてくれ、る。
[ようやく出せるようになった声で、もらしたのはこんなぼやき]
(21) tasuku 2014/02/23(Sun) 22時半頃
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……さて、と。
[ぐるり、周囲を見回す。 自分がどこに運ばれたかは見ていたから、そこで混乱する事はなく。 覚束ない足取りで立ち上がり、探すのは話さなくては、と思っていた相手。 やがて見つけた当の相手は、微睡みの内。>>20
先の自分と同じく、遠き日の泡沫に沈んでいるとは思わぬまま]
……っ、た、く。 暢気、すぎ、だろ。
[まだ少し掠れた声で呟いた後。 ぺし、と軽く、頭を叩いてやった。*]
(22) tasuku 2014/02/23(Sun) 22時半頃
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……おまえ、な、ぁ。
[がくり、と頭を落とした後、向けられた呼び名。>>23 刹那、不機嫌になる表情は、幼い頃によく見せたもの。
けれど、表情を強張らせて名を呼ぶ様子>>24に、ふ、と表情は緩んで]
なんて、顔、してるんだ、よ。 ……いきてる、よ。
[そう言った直後に身体を支えきれなくなって、その場に座り込み]
……さす、がに。 言い逃げてそのまま、ってわけには、いかないから、な。
[冗談めかした口調で言って、笑って見せた。*]
(25) tasuku 2014/02/23(Sun) 23時頃
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[彷徨った後、引き戻される手>>26に僅か目細め。 は、と大きく息を吐く]
なんで、って。 ……また、話せる、か、ら?
[どう答えればいいか、少し悩んでから返したのはこんな言葉。 床に落ちる視線に、ほんの僅か、眉が寄る]
実際、言い逃げ、だった、ろ。 だから、ちゃんと、話さないと、って。
[そこで一度、言葉を切り。 続く言葉を捜すように、しばし、目を伏せる]
(29) tasuku 2014/02/24(Mon) 00時頃
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……俺、さ。 ここに来る前、ずっと、ひとりだった。
ここに来てからも、中々、周りに馴染めなかったし。 どうしていいかわかんなくて、ずっと、都に帰りたい、って思ってた。
[間を置いて、語り始めたのは今まで誰にも話した事のない想い]
……そんな時に、お前に会って。 ここに来て、まともに話せたのって、あれが最初だったんだよ、な。
あの時、ちゃんと話せて。 その後、また、話せて。
色々、積み重ねてる内に、ここにいるのが楽しい、って思えるようになったんだ。
(30) tasuku 2014/02/24(Mon) 00時頃
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……だから、さ。 そんな切欠くれた奴が。 自分の苦手なまっくらやみの中にいるのが、嫌で。
だから、何とかしたくて。
……でも、今にして思えば、勝手だったよなぁ、って。
[は、と息吐く表情は、苦笑]
まっくらやみには、まっくらやみのいいとこもあるのかも知れないのに、それ、聞きもしないで、さ。 ……だから、そこは、ごめん。
[その表情のまま、小さく紡いで。 さて、もう一つはどう切り出すか、と。 少し迷うように、口を噤んだ。*]
(31) tasuku 2014/02/24(Mon) 00時頃
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……そっ、か。
[語られる言葉>>37、ようやく知れた思い>>38。 それらを聞いて、最初に零れたのは短い言葉。 膝の上、握られた拳が震える様子と、絞り出すようなごめん、という言葉に。 どう返すか、しばし、悩んで沈黙する]
……ほん、とに。 なんで、そんな風に抱え込むんだよ、お前って。
色々思ってるのなんて、多分、みんな、同じ、だろ? それ知ったからって、そんな簡単に、嫌うとかなるか。 ……そんな簡単に、切れるようなら。 大事、なんて言えないだろーが……ばかぺーため。
[どこか、呆れたような口調で言い放つ、けれど。 紡ぐ表情は、穏やかで]
(44) tasuku 2014/02/24(Mon) 01時頃
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でも、さ。 そんな風に思ってるの、気づけなかったのは、俺も、悪かったし。
だから、やっぱり、こっちがごめん。
[そこで、言葉を一度切って]
……な。 こうやって、謝りあってても、きり、ないし、さ。 どっちもどっちなら、お相子、なんだし。 ……謝るの、終わりにしない、か?
他にも、さ。 言いたい事、ある、から。
[言いながら、緩く首を傾いで手を差し伸べる。 幼い頃の喧嘩の後、仲直りを求めた時と同じ仕種で。**]
(45) tasuku 2014/02/24(Mon) 01時頃
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そ、みんなおんなじ。 ……俺だって、色々抱えてるもの、あるしさ。
[男手として扱われぬ事への苛立ちや劣等感、自分にないものを持つ者への羨望。 そんなものはずっと、抱え込んだままで。 ただ、それに負けまい、潰されまい、と足掻き続けているから。 自分にしかできない事がある、と認めてくれているものがいる、とわかっているから、囚われずにいられるだけで]
……悪かったら、言うか。
[良いのかな、という言葉>>53にも、さらり、返すは是の返事]
(56) tasuku 2014/02/24(Mon) 22時頃
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なんで、って。 多分、俺が一番気がつけるところにいたのに、全然気がつかなかったし。
[目を瞠る様子に、ほんの少しだけ、苦いものが過ぎるがすぐに飲み込んで。 視線が彷徨う間、何も言わずに、ただ、待った]
……って、なんだよ、それ?
[まぶしい、という言葉と共に、一瞬だけ歪んだ顔。 それに、小さく息を吐いて──触れてきた手>>54を、しっかり、掴んだ]
(57) tasuku 2014/02/24(Mon) 22時頃
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ん。そんな、大げさな事じゃない、んだ、けど。
[他の話、と問われて>>55、少し口ごもる。 いざ、言おうと思うと、少しだけいい難いな、と思いつつ、それでも]
……あのさ。 ありがと、な。
俺が、光に飲まれずにすんだのって。 俺のままで、いようと思えたのって。 ……お前のおかげでも、あるから。
[他にも要素はあるけれど、でも。 その存在が大きかったのは確かだから。 それをそのまま言葉に変えて笑って、それから]
(58) tasuku 2014/02/24(Mon) 22時頃
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……ところで、さ。 俺がこうやって、目を覚ました、って事は。
他のみんなも、起きたんじゃないか、って思うんだよ、な。
……様子、見に、行かない、と。
[光宿した他の者たちはどうしているのか、と。 話題を切り替えたのは、半分くらいは、照れ隠しと言えるやも。*]
(59) tasuku 2014/02/24(Mon) 22時頃
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[掠れた声で言われた言葉>>60に、ほんの一瞬眉が寄ったのは僅かな間。
言わずにいた言葉を告げ、表情緩めて返された言葉>>61に、心の内が軽くなったような、そんな気がしていた]
……うん。 沼太郎さんはここにいるから、大丈夫かな、とは思うけど。
[そこまで言って。 膝の上に落ちる視線>>62を追い、狸を見て]
(63) tasuku 2014/02/24(Mon) 23時頃
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で、さ。 日向は、俺が家に連れてったけど……俺よりも怪我、酷かったから。 目、覚ましてたとしても、ほっとけないから……俺、行って来る。
だから、一平太は、兄さんの方、頼むな。
[狸の謂れや、そこにあるものは知らぬから、それには触れずにさらりと言って]
……ちゃんと、自分で確かめろよ。 今なら……見えるだろ?
[狸から、一平太へと視線を移しつつ、続ける声音は冗談めかした響きを帯びていた。*]
(64) tasuku 2014/02/24(Mon) 23時頃
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[頼む、と言われて>>65ひとつ、頷き返して。 視線は揺れども、返された言葉に揺らぎはないように思えたから]
……ああ。 ちゃんと会って、見るのが一番確実だからな。
[冗談とも本気ともつかないそれにもう一度頷きつつ、礼には笑みで返して、自分も立ち上がる。 迷う色はまだ消えきっていないようだけれど。 きっとちゃんと向き合えるだろうから、それ以上は言わずにただ、ぽん、と肩を叩いて]
……じゃ、また、後で。
[いつもと変わらぬ挨拶ひとつ、向けた後。 もう一つの光の元へ向かうべく、歩き出す。**]
(66) tasuku 2014/02/24(Mon) 23時半頃
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[歩き出しはしたものの、歩みはどこか覚束ない。 先ほどまでの状態を思えば、こうして歩けるだけマシになっている、とは思うのだが]
……さすがに…………無理か。
[光鎮まったが故か、単に消耗しているだけかは定かではないが、時駆け抜ける技は使えぬよう。 気は急くが、一歩ずつ歩むしかない、と。 人の気配絶えた通りを、歩いて進む]
……無茶してなきゃいいんだけど。
[は、と。 ため息と共に零れたのは、こんな言葉]
(75) tasuku 2014/02/25(Tue) 00時半頃
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[ほっとけない、とそう思うようになったのがいつからかは覚えてはいない。 年下なのに、自分よりもよっぽどしっかりしていて、こちらが気にかける必要などない──とも見える、けれど]
……ああいうのは、逆に危ないからなあ。
[そんな風に思えるのは、多分、幼年期の経験故。 幼い頃に周囲にいた年上の少女たちは皆、強かなようで繊細で。 そんな中で育ったせいか、女子はどんなに強く見えてもちゃんと守らなくてはならないもの、という認識はごく自然なものとして根付いていたから。
とはいえ、里の女性は色々な意味で強いひとが多い事もあり。 そんな気質が表に出る事は、今までなかった訳なのだが]
(76) tasuku 2014/02/25(Tue) 00時半頃
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[歩みは緩く、それでも目指す場所はやがて見えてくる。 先に凍てついた体を運び込んだ家までたどり着くと、呼吸を整えて]
……ん?
[家の中から聞こえる物音に、眉を寄せる。 どうやら、人が動いているらしい、とそれで察しがついて]
……日向? 目、覚めたのか?
[とはいえ、動ける状態ではなかったはず、と。 そんな焦りから、断り一つ入れることなく、戸を開けていた。*]
(77) tasuku 2014/02/25(Tue) 00時半頃
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─ 日向の家 ─
[状況がわからぬが故の焦りから、勢い任せに開けた戸の向こう。 そこにあったのは、前のめりに倒れる姿>>81で]
……って!
[とっさ、手を伸ばして抱きとめる。 対峙の際に打ち付けた部分が痛んだものの、崩れるのはぎりぎりで、耐えた]
……あぶな、かっ、た。 まったく……大人しくはしてないんじゃ、とは、思ってたけど。
[ひとつ、息を吐いた後、ぼやくような口調で言って]
……大丈夫、か?
[それから、投げかけたのは、案ずる問いかけ。*]
(82) tasuku 2014/02/25(Tue) 01時頃
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─ 日向の家 ─
謝らなくていいよ……心配なのは、わかるから。 俺が、ここまで来たのも、同じ理由だし。
[呼吸整え、預けられる形になった身体を支えながら、返す口調は先よりは穏やかなもの。 けれど、問いに返された答えに、ほんの少し、眉を寄せる]
……とりあえず、ってなぁ。 お前、俺よりは重症なんだから、無理するなよ。
[離れようとするのに小さく息を吐いた後、ぽふ、と頭に片手を乗せて]
みんな、大丈夫。 沼太郎さんには夕顔ちゃんがついてるし、兄さんは、一平太が様子見に行ってる。 すぐに動いたりなんだりは、みんな辛いだろうけど、きっと、大丈夫だから。 ……お前も無理しないで、ちゃんと休め。な?
[諭すようにいいながら、緩く首を傾いで見せる。 自分の事を棚上げするのは、いつもの事。*]
(86) tasuku 2014/02/25(Tue) 01時半頃
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─ 日向の家 ─
無理じゃないなら、無茶、に言い換えるか?
[口尖らせる様子>>88に、からかうようにこう言って。 床に座り直すのに合わせて、自分も腰を下ろす。 安堵が戻った表情にうん、と頷いた後、自身の状態への指摘に僅かに眉を下げた]
……そりゃあまぁ……さすがに、無傷ではないけど。
[斬られたり焼かれたりしてはいない分、見た目は軽傷が内側には相応衝撃が通っている。 だから、そこは否定しなかったが。 瞳伏せ、膝を抱える様子>>89に、先よりも大きく息を吐いた]
(90) tasuku 2014/02/25(Tue) 10時頃
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助けられてばっかり、って。 ……俺が好きでやってる事だし、そこを気にする必要、ないだろ。
[言いながら、手を伸ばす。 頭を撫でるのは、半ば癖のようなもの]
お前、自分後回しにして動いたりするから……心配なんだよ。 今だって、自分より他、で動こうとしてたし。
こんな状況だけど……いや、こんな状況だからこそ。 周り、頼れ。
[静かな口調でそこまで言って、一度言葉を切り]
……言ってる俺に、頼りがいがないのは認めるけど。 それでも……な。
[冗談めかした口調に変えてこう言って、笑って見せた。**]
(91) tasuku 2014/02/25(Tue) 10時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
tasuku 2014/02/25(Tue) 10時頃
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─ 日向の家 ─
[頭を撫でるのは、大抵は無理をしている、と思えたとき。 力を抜け、と言葉ではなく仕種で伝えたい時が主なもの。 そうやって、撫でてやりながら、語られる言葉>>94 >>95を黙って聞いた。 声と身、双方の震えは、押し隠そうとするものを端的に物語るようで]
……まったく、もう。
[間を置いて零れ落ちたのは、呆れたような声とため息、ひとつ]
(100) tasuku 2014/02/25(Tue) 22時頃
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なんで、そこで抱え込むかな、お前も。 辛い時は辛い、って、素直に言えばいいだろ。 甘えちゃいけない、なんて誰も言ってないんだし……そうでなくたって、お前、まだまだ誰かに甘えていい年頃なんだから。
[紡ぐ表情は、どこか苦笑めいたもの]
前から、言おうと思ってた事でもあるんだけど。 ……一人で立とうとするなよ。 甘えて潰れてもいいだろ、別に。 潰れたら、二度と立てないわけじゃない。 そこから、ゆっくり立ち上がって、また進めばいいんだから……違うか?
[ぽふぽふ、と頭を撫でる手は止めずにこう言って、それから]
(101) tasuku 2014/02/25(Tue) 22時頃
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……それに、な。 何にもできずにただ見てるだけっていうのも、辛いんだぞ。
周りがそんなのばっかり、っていう、こっちの苦労もちょっとは考えろ。
[そういう口調はどこかぼやくよう。 とかく、自分の周りには、本心を晒さず立とうする者が多すぎて。 それに、何もできない──頼られる事がない、というのも、密かに重ねた劣等感の一つとは。 表に出した事はないのだけれど。*]
(102) tasuku 2014/02/25(Tue) 22時頃
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─ 日向の家 ─
[名を呼んで、声詰まらせる様子>>105に、緩く首を傾ぐ。 そのまま、裏返る声が紡ぐ言葉>>106を聞いて]
……覚悟、って、お前なぁ……。
[少しだけ、呆れた様子は束の間。 言葉にならぬ声を上げて崩れ落ちる身を受け止めて、腕の内に抱え込む]
……まったく、もう。
[口調は呆れを帯びてはいても、表情に滲むのは微かな安堵の色]
甘えたい時は、甘えていいんだよ。 ……それが、女子の特権らしいから、な。
[冗談めかした口調で言うのは、幼い頃に遊び相手たちに言われた言葉。 そうなれるようになれ、との意も込められていたそれに。 ようやく、手が届いたような、そんな気がしたのは、ほんの束の間のこと。*]
(110) tasuku 2014/02/25(Tue) 23時頃
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─ 日向の家 ─
[首振る仕種>>116に、瞬きひとつ。 それから、く、と低い笑い声一つ、落とす]
……意地張りめ。 ま、らしくていいけどな。
[冗談めかした口調のまま、こう言ってぽふ、と頭を撫でる。 熱帯びた様子は気づいているのかいないのか、態度からは伺えない。 そうして、日向の気が鎮まるまでは、そのままでいて]
(118) tasuku 2014/02/26(Wed) 00時頃
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……そう言えば。
お前、これから、どうする? このまま、ここで暮らすのは……色んな意味で、辛いと思うんだけど。
[間を置いて、そう、と投げかけたのはこんな問いかけと]
俺は……さ。 皆の弔い終わったら。
外に……出ようかって、思ってるん、だけど。
[まだ少し、迷いを帯びた、自身の思い。*]
(119) tasuku 2014/02/26(Wed) 00時頃
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─ 日向の家 ─
[途中、声が止まったのには気づいたけれど何も言わず。 投げた問いに返された答え>>127に]
ん、そう、か。 それなら……。
[小さく頷き、続けようとした言葉は、眼差しむけて切り出された話>>128に遮られる。 瞬きひとつ。数拍、空白が落ちて]
(129) tasuku 2014/02/26(Wed) 01時頃
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……じゃ、一緒に行くか。
[続いた言葉は、あっさりとしたもの]
でも、少しだけとか、落ち着くまでとか、期限きめる必要、ないだろ。 ……正直、外に出て何ができるか、どうなるかなんてわかんないんだし、それに。
[言いながら、幾度目か、頭を撫でて]
少なくとも、俺には。 お前、ほっとく気はないから。
[笑いながら告げる表情は、いつもと変わらぬ穏やかなもの。*]
(130) tasuku 2014/02/26(Wed) 01時頃
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─ 日向の家 ─
……いいのか、って。 悪かったら、言わない。
[向けられるぽかん、とした顔と、いいのか、という言葉>>131にも、ごくあっさりと返す。 放っておけない、と、そう思うようになったのがいつらかは覚えていないが。 少なくとも、それは自分にとっては自然な事だから、それを口にするのに、躊躇いはない。
眉下げて告げられる礼の言葉には、少しだけ、目を細めて]
……ああ……確かに、それが先か。 でないと、動くに動けないし。
[怪我の治療は、最優先と言えるから、返すのは同意の頷き。 思いつめた様子が消えている>>132のに安堵を感じつつ]
それに……傷痕残ったりしたら、やっぱりまずいしな。
[付け加える一言は、やっぱりどこか、冗談めかしたもの。*]
(136) tasuku 2014/02/26(Wed) 01時半頃
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― 日向の家 ―
[俯き押し黙る>>140、その内面は推し量れない。 良くも悪く真っ直ぐな『時』刻み、感じるままに己を現す青年は、そんな所にはまだ疎かった]
動くならいい、じゃないだろ。 ……そういう所が、心配なんだってのに。
[飲み込まれた言葉や、相反するような想い。 思うままの素拍子舞が思わせた事など知る由ないまま、漏らす声音は呆れ混じり]
……ほんとに、この。 意地張りは……。
[素直でない言葉に、幾度目か息を吐く。 口調は僅か呆れを引いていたものの、それは安堵の響きを併せ持つ。 安堵の根にあるもの――なくさずにすんだ、という想いははきと示されてはいないけれど。 宥める時とは少しだけ違う髪撫でる手と、いつもよりも柔らかな笑みには少しだけ、それが滲んでいた。**]
(145) tasuku 2014/02/26(Wed) 09時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
tasuku 2014/02/26(Wed) 19時半頃
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─ 後日 ─
[それに気がついたのは、傷も癒え、諸々が落ち着いてから。 家の中の整理をしていた時、その包みは目に留まった]
……これ……は?
[細身の外見に比して確たる重さを備えたもの。 紫鮮やかな絹の包みは、田舎暮らしには似つかわしくなく。 疑問を感じて開いたその中には]
……懐剣?
[懐に仕舞える守り刀が一振り。 黒い鞘の上には、何か、花を象った紋の細工が施されていた]
(159) tasuku 2014/02/26(Wed) 23時頃
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なんで、こんなものが……。
[呟いて、紋に手を触れる。 そういえば、この引き出しは決して触れる事を許されなかったものだったような、と。 そんな事を考えていたら、一緒に包まれていたらしい朱塗りの何かが下へと滑り落ちた]
……櫛?
[拾い上げたそれは、同じ紋が細工された櫛。 そちらには、微かに見覚えがあった。 一度だけ、母の手にあったのを見たような、と。 そんな事を思いながら拾い上げる]
(160) tasuku 2014/02/26(Wed) 23時頃
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|
……かあさん。
[そう言えば、と思い返す。 結局、聞くを叶わなかった事。 先を決めるための、大事な話。 それが、自分の生まれに関わる事なのは、薄々察しがついていた。
まだ都に暮らしていた頃は、外にほとんど出してもらえなかった。 まるで、何かから隠そうとしているかのように。 それがある日偶然、外に出て。 そのまま、見知らぬ者たちに連れ去られそうになり。 ……母が、都から離れると決めたのは、その直後だった]
(161) tasuku 2014/02/26(Wed) 23時頃
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かあさんは、俺がここにいた方がいい、って。 ……そう、思ってた?
[零れるのは、もう答えの得られぬ問い]
……もし、そうだとしても……やっぱり、俺は、外に出るよ。 里がこんな事になったから、じゃなくて。
俺自身が、外を見たいから。 だから……行くよ。
[呟いて、懐剣を握り締める。 見知らぬ紋は、未だ知らぬ絆の縁なのだろう、と思いつつ。 それを置いていくという事は、選べなかった]
(163) tasuku 2014/02/26(Wed) 23時頃
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|
……里を出て……それからどうなるかなんて、わからないけど。
それでも。
頑張れると、思うんだ。
[小さく呟き、二つの品をまた、包み込み]
……ひとりじゃ、ない、から。
[小さく紡ぐ表情には、迷いなき笑み、ひとつ。**]
(164) tasuku 2014/02/26(Wed) 23時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
tasuku 2014/02/26(Wed) 23時頃
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