人狼議事


197 獣ノ國

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 抜荷 錠

 ― 自宅・書殿 ―

[支度を整えたところで、便利屋の来訪を聞く。>>196
 訪れたのは朝であったと記憶していたが

 着替えた後に取った昼食の合間にか。
 足を運び、書斎の入口から中を覗くと知った顔に目を丸め。]

 やぁ、「便利屋」とは、君のことだったのか

 中々すごい量だろ?
 半日、一日で終わる数では無いので、昼過ぎまでで構わないよ

 また手の空いた頃合に続きをこなしてくれると助かる。

[書殿にある本の種類は様々だ。
 語学の書から風土史を初めとした歴史に纏わる文献、
 美術関係や神話関係のもの、ひいては外国語の本まで。
 目算で数えても、千はゆうに超えている。]

(216) 2014/10/08(Wed) 09時半頃

【人】 抜荷 錠

 時に、手伝いを買ってくれる子に心当たりはあるかな。

 一日、一時間程度でも時間を預けてくれるなら
 それなりの賃金は出すが。

[要領が良いか悪いかにも依るが、
 一人より二人で手がけた方が作業も早くて済む。

 本の扱いに長けた家人もアドバイスをくれるし、
 これからも本に携わる仕事を行うのであれば
 何らかの経験の足しには為りそうなもの。*]

(217) 2014/10/08(Wed) 09時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 10時頃


【人】 抜荷 錠

 ― 昼 ―

[先程、蚊の鳴くような声音で紡がれた言を思い出す>>232
 そんなことを不安視して隠れてたのかと解し、
 思わず笑ってしまったのだけれど。

 聡い花屋の店員のこと。
 吹聴しても得意客が減るだけなのだと分かっていそうなもの。
 誰に彼に明かすつもりは毛頭無かった。
 どちらかと謂えば愛犬が今までのようにのびのびと
 過ごして欲しいという気持ちがあった。

 理解ある者が知覚している分には、
 憲兵に追い立てられる事が万が一あったとしても
 匿うまでの好を与えてくれるかは解らないが、
 彼はきっと、スザンナに逃げ道を設けてくれるのではと考えて]

(236) 2014/10/08(Wed) 12時半頃

【人】 抜荷 錠

[>>233ネクタイを絞められている間、自信の乏しさを聞き
 不格好なら急いで出たと言い訳するからと微笑んだ。
 慣れた手つきの侍女の其れとは異なるが、
 グレーのタイが結ばれてゆけば、小さく安堵の息をつき

 問いかけに返ってきたのは切なく歪んだ様相と、
 襟ぐりを寛げられて送り込まれた外気、
 微かな涼しさを削ぐような薄皮への口付け。
 吸われる皮膚に鬱血の華を咲いた頃合、微かに眉根を寄せ]

 切っても切らなくとも、…俺の唯一は君だけだよ。
 だから、どうしても他の男が恋しいというのなら
 俺に君を留める手など無いのがね、

[心までは金で買う事は出来ないから、彼女の心に箍を付けられない
 喩え首輪をつけたとしても、彼女の心は彼女だけのもの。
 だから、その誓いが何より胸に充足の暖かさを与えてくれる]

  ――そうか、其れなら君と共に居ない時も安心できる。
 ……、あのなぁ、

(240) 2014/10/08(Wed) 13時頃

【人】 抜荷 錠

 どうかしていると、…自分でも想うよ。

 君の心が変わらぬうちに、首輪に鎖を設けたいと
 一瞬考えてしまった。

[それでは本当に犬ではないか、否、それ以下か。
 彼女の尊厳を奪い、我欲に満ちたいと黎い考えが
 浮かんだ事を明るみに出したのは、後ろめたさから来たもの

 窓から注ぎ込む日光で、輝いて見える金髪に指を差し入れ
 首輪をつけるかと問われるまま、チョーカーを受け取り、]

 毎朝俺がこれを付けてやれたら素敵だと想うのだけどね。

[細い首周りに革のアクセサリーを巻いて、
 金具で留めるその前に、唇を同じように寄せた。
 甘い薫りに導かれるように、首筋を舌でなぞり
 柔い皮膚の上から、強い接吻を。
 そうして漸く、擦れる音と共に金具をぱちりと留め]

(241) 2014/10/08(Wed) 13時頃

【人】 抜荷 錠

 困ったな。
 学校に行くのが億劫になる、やれやれだ。

[そうもいかないと頭の中では判っているから。
 離れなければならないと思考は急かすのだけれども

 街に出れば手を繋いで歩く事も阻まれてしまう
 立場違いの関係に、早く卒業してくれれば良いと
 どうにも為らない願いを一度だけ浮かせて]

 スージー、

[頬を撫ぜ、形良くつんと尖った顎を指で引き寄せる。
 出かけの口付けにしては触れるだけで留まらず、
 唾液を含んだ舌は、彼女の唇の合間を軽くつつき]

(242) 2014/10/08(Wed) 13時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 少し前のこと・書殿にて ―

 そうか、九条氏が亡き後はそれで生計を。

 俺は便利屋って派遣か何かだと思ってたんだよ。
 まさか君一人でやってるのか?

[>>243便利屋が動いているらしいという噂と、
 番号が触れ回っていることしか仔細は解らない。
 既に従僕から細かい部分は知らされているだろうから
 手入れの遣り方や、何を何処の棚に移すかは告げず。]

 別に、今日に限った手伝いではないのだがね。
 見ての通り量も多いし。

 そうか、其れは残念だな。
 君くらいの年頃なら、友人の一人でも居そうなものだが。

(246) 2014/10/08(Wed) 14時頃

【人】 抜荷 錠

[どうしても静かな作業になってしまうことも考えれば
 互いに指示を出し合い、合間に暇を潰せるほうが
 作業効率も上がるように思えたのだけれども。

 心当たりを連れて来てくれる方が探す手間も省けるが、
 居ないというのならそれ以上伺うことはせずに。]

 じゃあ、大學で声でもかけてみるとするかなぁ。
 小遣い稼ぎには悪く無さそうだからね。

[実のところ、獣人であるスザンナに屋敷で寛がせる為に
 事情を隠せると信を預けられない他人の足を
 多く運ばせることは本意で無かったのだが、
 それはそれで致し方無い。

 扇子で首元を仰ぎ、ネクタイを揺らしながら。
 仕事ぶりを暫く伺いながら、窓を開ける。
 本ばかりのこの部屋は、やや蒸すのと換気の意味合いで]

(247) 2014/10/08(Wed) 14時頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 14時半頃


抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 14時半頃


―自宅―

[郊外にある自宅に戻り、まず行った事。それはスーツの上着を脱ぎ、袖を捲り上げる事だった。
箒に雑巾にモップに。一通り買い揃えて来た掃除器具を手に持ち、気が遠くなる惨状から目を逸らさずに掃除を始める。
人を雇う、という選択肢は最初から男の中には無い。自宅に人を入れる事を、男はあまり好んで居なかった。
うず高く積まれた埃を払い、床を磨き。日が傾く頃には漸く、全ての部屋を掃除し終えただろうか。
そうして運ばれて来た家具を受け取り終えた時には、もう日はほとんど暮れかけてしまっていたけれど。]

………、歳かな。

[シャワーを浴び、身体に付いた埃を落とし。バスローブを羽織ったまま、ソファに身体を沈める。
そのまま数分、軽い微睡に身を任せてはいたけれど。新しく買ったヤカンの湯が沸いてきた音が聞こえたのなら、立ち上がり棚から珈琲の豆を取り出す。
昼間に行った喫茶店で買った豆だ。ミル等も、あの店で揃えさせて貰った。
未だ手に馴染まないそれでガリ、ガリリと豆を挽きながら、ふ、と。あの友人に借りた本の事が、頭に浮かんだ。]



……"外"に、誰か居たかな。

[異国の言語で綴られたその本を思い返し、男は豆へと湯を注ぎながら訝しむ。ここは最早、國の外なのだ。多少は読めはするものの、やはり訳が欲しくはあるもので。
――最悪、自分で訳すか。
興味のあるものに対しては、そんなものはさして苦にもならない。
男からの返信が来ぬ事を、きっとあの友人は訝しんでいる事だろうけれど――返信は、そこそこに豆だったものだし――今や、どうする事もなく。
まるで神隠しのように消えた自分を、彼は果たしてどう思うかと苦笑しながら、ソファに再び身を沈めながらこの地で初めて淹れた珈琲を味わう。]

――……む。

[――嗚呼、少しばかり温度が低かったらしい。新しい地で、新しい道具で。今迄通りとはいかないものということだろうか。
そうして溜息をひとつ。少々味気ないものになってしまったその液体に、男は小さく、肩を竦めた。]


【人】 抜荷 錠

[植え付けた鬱血の華をチョーカー越しに親指で撫ぜながら。
 唇を合わせ、舌を吸う間に彼女の告げた事を脳は反復し。
 自身の想像する「いつか」とは正反対のことを
 彼女が口に出したものだから、
 脳の回廊は、ぐるぐると螺旋を巻いていた>>257
 
 湿った吐息と共に顔を離す。

 銀糸を唇同士が繋げば、首元に置いていた手を浮かせ、
 繋がったそれを断ち切る形で拭い去り。]

 ――… 俺が死んだ後も、
 君の人生を大事にして欲しいとは、思っていた…かなぁ

 君の手を引くのが他人で遇ったとしても、

 君が倖せに為ってくれるのなら、
 ……見守っていられるのなら、それで良いと思ってた。
 

(263) 2014/10/08(Wed) 19時半頃

【人】 抜荷 錠

[言ってしまってから、苦く笑う。
 出会ったのが一年と少し前で、夜を共にしたのが一度切りで、
 何故こんな事まで考えているのだろうと、何故、]

 愛してその人を得ることは最上である
 愛してその人を失うことはその次によい

 ――とは言うが、死んだ後の話を語る歳ではないね。

[学校へ、と告げる彼女の一言と共に頷き、顔を離す。
 シャツのボタンとタイを正し、出ようと手を離して。]

 さ、行こうか。

[踵を返し、廊下を歩む間。
 そこまで思われている事を少なからず嬉しく感じ、
 また、結論を急ぐような話では無いと悟り。

 唯、死ぬ前にあの細い首を絞める想像をして、――
 狂ってる、と畏怖を抱くのだった*]

(264) 2014/10/08(Wed) 19時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 22時頃


【人】 抜荷 錠

 ― 昼・自宅 ―

 判った。
 まあ、居眠りしないようにな
 
 はは物騒でもない。
 そんなことにはならんよう注意するよ
 轢かれた鼠ほど無殘なものは無い。

[年齢の差への想いや願望を見透かせることは無く>>265
 玄関の手前で彼女を見送ろうとし。

 不意打ちの接吻には目を丸めさせ、大きく開き。
 駆けていく背を見送りながら、口元に扇子を置く]

 ……心臓がいくつあっても足らんなあ

[開け放たれたままの玄関口。
 表を彷徨う白い野良猫がにゃぁ、と鳴いた。*] 

(293) 2014/10/08(Wed) 22時半頃

【人】 抜荷 錠

 ― 回想・書殿>>266

 あまり耳馴染みの無いものだったからね。
 ところで、「便利屋」は何処まで「便利」なのかな。

[首を傾げる様子に、扇子を掌でぽん、と打つ。
 作業の合間に返る言葉を受ければ、
 閉じた唇の前に畳んだ扇子を添え]、
 
 迷惑、ふむ迷惑か…。割の良いバイトではあると思うがね。
 小金稼ぎに困っている友人が居れば、是非呼んでくれたまえ。

 旧い本ほど大事で貴重なもの。
 状態が悪化するまえに、猫の手でも借りたいからな

[恐らくはこれ以上従事させても効率が悪いと判断し、
 作業の切り上げと、昼食の用意はあると告げ、
 本日の賃金と共に彼を開放する運びとなったか*]

(294) 2014/10/08(Wed) 22時半頃

【人】 抜荷 錠

 ― 夕刻/大學での講義を終えて・研究室 ―

[その日は講堂に於いて葬送儀礼と先祖祭祀に纏わる講義を。、
 レポートの提出期限の発表で、締めくくる。

 毎度、講義の後は喉が渇く。
 インスタントの珈琲を啜り、新聞を捲っていたが。
 取り分けて「獣人」に纏わるニュースも流れている訳ではなく
 安堵の息を珈琲の湯気に混ぜるのだった。


 その後夕刻まで研究室で明日の分の用意をこなしていたが、
 一報>>267を受ければ表情を綻ばせた。]

(295) 2014/10/08(Wed) 23時頃

【人】 抜荷 錠

―――――――――――――――――――――――――――
FROM:錠
TO:スージー>>267

本文:
お疲れ様。
それなら車で迎えに行こう。

商店街からは少し離れるのでね
公園前の辺りでどうかな?
―――――――――――――――――――――――――――

(296) 2014/10/08(Wed) 23時頃

[日もすっかりと沈み、町の喧騒も遠く消えた頃。あのぬるい珈琲を渋々と楽しんだのなら、男は寝室へと向かう。
バスローブから着替え、部屋の小さな灯りを灯し。机の前の椅子に座り、ふう、と息を。
――本当なら、もう少し小さなベッドで良かったのだけれど。
近くに見える、大きなベッドに視線を移せば、小さく、小さく笑い。年甲斐も無く、彼が此処へと来るのを楽しみにしている自分に、少々呆れもするけれど。]

……明日か、明後日か…、来週…来月。

[もしかしたら十年、二十年後かもしれない、と。朝に届いたあの二通のメールをもう一度開きながら、そんな呟きをひとつ。
この文面を見る限り、そう遠くないうちに会えるのだと、ついつい期待はしてしまっているのは事実だけれど。
――嗚呼、一日千秋の思いとは、こう言う事を言うのか、と。浮かんだその考えに、男は部屋で一人、小さく吹き出した。]


……まさかこの歳で、そんな初々しい事を考えさせられるとはな。
俺に責任を取れと言うなら…取ってやるとも。
だが、君にも取って貰うぞ…ヨハン。

[画面に浮かんだその名を、慈しむように指でなぞり。呟いた"恨み言"は、彼には届きようも無いけれど。]


[――嗚呼、嗚呼。彼をもしも再び、この腕の中へと迎える事が出来たのならば。
そうしたら、今度こそ。嘘偽り無く、きっと離しはしないのに。
移ろう月のように、この気持ちは決して変わったりはしない。例え彼がここに来るのが十年の後だとしても、百年の後だとしても。
この生ある限りは、焦がれに焦がれながらも彼の姿を待ち続けてやろうと。]

――……我ながら、執念じみている。
だが、余りに来ないようなら…迎えに、行ってしまいそうで怖いよ。

[クツ、と一つ喉を鳴らし、キチリと響いた指からは細い糸がたらりと垂れて。
獲物が巣に掛かるのを待つではなく、待ちきれずに獲物を追い掛けて行くなどと、何とも《蜘蛛》らしくは無いとは思いつつも――それもまた悪くない、と。]

……綺麗な月だ。

[そんな想いを胸に密かに滲ませて、男は部屋の灯りを消す。
窓に見える仄かな月の姿にあの白を重ね、愛おしいあの姿を重ね。
"嗚呼今宵の月は何と美しいのだろう"、と。
――そんな事を、思いながら。]*


【人】 抜荷 錠

[明日もまた講義はあるが、――そういえば、と
 クラリッサの顔を頭に過ぎらせ。

 ルーカスから返らないメール。
 彼女は何か知っていないだろうかと思いつつ。
 
 たまに電子文のやり取りを交わす郵便局長づてに、
 明日の昼休憩にでも、時間を割けないかと配達員宛の伝言を*]

(302) 2014/10/08(Wed) 23時半頃

ー回想•昨晩、一時過ぎー


[気がついたら銀河鉄道に乗っていた。


(…気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした。ほんとうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座すわっていたのです。)



ベネットは窓の外を見た。ああほんとうにまるで銀河鉄道の夜みたいに、ジョバンニみたいに、青白く光る銀河の岸に、銀いろのすすきがもうまるでいちめんさらさら さらさらと波を立てていたので、ここは銀河鉄道だった。

銀河ステーションもカムパネルラも、黒曜石でできたりっぱな地図もないけれど、ここは銀河鉄道だった。


銀河鉄道だった。


【人】 抜荷 錠

[届いたメールに認められた己の身を案じる内容に>>301
 自身よりも彼女の身の上の方が余程心配であるのに、と笑う。

 たまたま帰り道が近かったとすればそう危惧するものでは無い
 そう思いつつも、彼女の気遣いに水は刺さぬよう、
 了解、すぐ行こう、とだけ電子の鳩に文(ふみ)を運ばせ]

 ――まるで密会だな。

[笑みを苦笑へと変貌を遂げさせ、
 殘り少ない珈琲のカップを空に。

 助手に片付けだけ頼んでから研究室を後にする。
 廊下を歩む間に迎車の手配を済ませて。
 
 日暮れの町、大学前に停車していたタクシーに乗り込む。
 公園までの道のりは、公道を趨る車へ揺られて過ごし。
 腕を組んで窓の外を眺めながら、ぼつりと呟く。
 昔は車内でも吸えたのになぁ、という愚痴を。]

(308) 2014/10/08(Wed) 23時半頃

銀河鉄道ーーー…?



[はた、とベネットはそこで思いとどまった。そうだ自分は、黒髪の少年と、銀色の少女とバイトの話をして、それから…………それから?

うんうんと思い出そうとしても、しろいもやがかかったようで思い出せない。目をつぶれば暗闇にちりばめられた緑や橙や青の光がじゃまをして、なんにもわからないのだった。

ああでも、容姿がほんとうに少女がカムパネルラで、少年がジョバンニのようだ。二人が来たから、もしかしたら二人の今生の幸いのために自分が代わりに連れ去られてしまつたのかもしれない。
なんて、馬鹿馬鹿しいけれど。

不思議と逃げ出したいとは思わなかった。ただただ、放置して来てしまった二人のことが心配だった。困惑しているだろう。嗚呼ヤニクとの約束も、こちらが破ってしまった。性格がよろしいとは言えない彼だから、怒っているかもしれない。本をどれでもひとつもっていっていいから赦してくれないだろうか。伝える機会もないけれど。


メモを貼った。


抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 23時半頃


汽車のなかに自分はひとりだ。

カムパネルラが姿を現さなければ、ジョバンニはずっと、ずうっと、白鳥の停車場にも、プリオシン海岸にもいけず、北十字も見られず、鳥を捕る人にも会えずにくらい銀河のなかを走り続けてゆかねばならないのかもしれなかった。]


ひとは誰もが、自分だけのカムパネルラを探している


[そう喩えたのは誰だっただろう。自分の暗闇を照らす唯一の光を、照らして手を伸ばしてくれる誰かを探している。

そのカムパネルラが、どこまでもゆこうと言った途端に消えてしまうのだ。銀河鉄道は、そうゆうことを表しているのであり、カムパネルラもまた、人間だったのだ。

賢治のカムパネルラは妹のトシだった。


カムパネルラーーー信仰を一つにするたったひとりのみちづれが消えてしまうそのことに、何度胸を打たれただろう。

黄玉(トパーズ)や青宝玉(サファイア)を散りばめたような賢治の世界が、窓の外に広がっている。



孤独の散乱する、綺麗な空だった。


けれども自分には、カムパネルラはいないのだ。
いつだって、いまだって。



このまま何処へゆくんだろう。


大声で泣いた。少しだけ笑った。

このまま何処かへゆくんだろう。



ことんことんと、振動音だけが響いていく。]


【人】 抜荷 錠

 ― 夕刻・公園前 ―

[夕焼けを描いていた空も黒ずみ始める。
 時節と共に、空が昏さを得る時間も早くなった。

 帳が降りるまでには未だ時間も或る。
 ならば店が閉まる前に辿り着くのは容易だろうと

 公園のベンチに佇む赤いベレーを被った娘を>>309
 窓の外から視認し、タクシーを停留させる
 窓硝子を下ろし、外気を車内へ取り込んで。]

 待たせたね。 …さ、行こうか。

[後部座席から覗かせた顔と、大きくは無い呼び声。
 彼女の不安を膨らませるほどでは無いとは思いつつ。]

(318) 2014/10/09(Thu) 00時頃

【人】 抜荷 錠

 ― 夕刻・車内→隣町までの移動 ―

[自分の腰を落ち着けている反対のドアが開き、
 ベレー帽を抑えながらタクシーに近づく娘を招き入れる>>326

 ウェーブがかった金糸に赤いベレーはよく映える。
 帽子よりは色あせたチョーカーと、
 その内側に或るだろう痕を思いながら、
 組んでいた腕を解き、座席の合間でその手を握り。

 二度目の目的地を運転手に告げれば、車は再び動き出す。]
 
 いや?丁度仕事が終わったところだったよ。
 あぁ、その本は。勉強熱心だな、提出は少し先だというのに。

[恐らくは資料として借用したのだろうと思いつつ。>>300
 携えられた本を端目に置き、小さく感心だ、と溢した。]

(329) 2014/10/09(Thu) 00時半頃

【人】 抜荷 錠

 君こそ悪いね、 授業で疲れているだろうに。
 此の時間なら、ろくずっぽ休息を取れてないだろう?

[軽く握っていた手を髪へ伸ばし、さらりと指で梳かしてから
 フロントミラーに映らない位置であるのを確認し、
 彼女の腹の上に手を置く。――具合は大丈夫なのか、と。]

(331) 2014/10/09(Thu) 00時半頃

【人】 抜荷 錠

 行き先、知りたいか?

[番地のみを運転手に告げたことで、
 彼女が察せるは、隣町であるだろう事くらい。
 夕暮れの町を進む車に揺られつつ、目を細めて笑った。]

 ご明察。
 君に、鎖をつけようと思って―――、

[告げてから、ミラー越しに運転手と視線が合った。
 うわっこいつ何言ってやがるって感じの目だ。]

 ……ネックレスはどんなのが好き?

[慌てて繕い、苦笑を浮かべる。
 ネックレスを買いに行く訳では無いが、
 遠からずなので良しとしよう。]

(335) 2014/10/09(Thu) 00時半頃

抜荷 錠は、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 01時頃


[月の光の差し込める薄闇の中、ぼんやりと月を眺めてどれ程の時間が経っただろう。
傍に置いた懐中時計の針を見たのなら、思いの外時間が過ぎていて――"とんだ時間泥棒だ"、と月に喩えたかの人へと捧げる恨み言を胸に。
そうして漸く、その月から目を離したのであれば。図ったように、携帯端末が音を立てて震えはしただろうか。]

……、土産か。
それは嬉しい。どんな時計を…贈ってくれる?

[そろそろ見慣れたその名とアドレスに、知らずのうちに顔を綻ばせ。返信の代わりにぽつりと言葉を零しながら、眉を寄せて目を伏せる。
――嗚呼、折角。今宵の月が、恋しさをほんの僅かにだけ慰めてくれたと言うのに。
このタイミングで送って来るとは…これじゃあ本当に、ひと時たりとも彼を浮かべぬ事など出来ないじゃあないか。]



………、あの時は、太陽が昇らなければ良いと思ったものだが。

[あの夢の一夜へと、想いを馳せて。あの時話したささやかな趣味の話を、彼が覚えてくれていた事に歓びを。
彼のくれるという時計は、果たして如何なるものなのだろう。年甲斐も無く踊る心を宥める気など、今はとてもありはしなくて。
全て置いて来たあの時計達も、また集め直さねばなるまい。そしてその最初の一つが…彼からの土産であるのなら。
それは何と、幸せな事だろう。]

……今は、太陽が昇るのが…何よりも、待ち遠しいよ。

[呟いた声に、最早皮肉も余裕もありはしない。只々その身を焦がす恋しさだけを滲ませて、最後にひとつ呟いた名は、月明かりの中へと溶けて行きはしただろうか。]*


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:錠 解除する

生存者
(10人 90促)

26回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
客席
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.093 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび