人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点:


[嘆きと復讐とおめでたい戯言に混じる、昔の話
人参が、甘いものだと
知ったときの。
初めて彼の目の前で、平らげたときの
あの喜びようときたら]


大袈裟だったなぁ


[くす、と
懐かしみの混じる小さな笑みをこぼしたのは
少女のような声。
甘さと透明さを兼ね備え
そして、少女には出せない低音までも紡ぐことのできる声
トレイルの姿は、ここには無い]


メモを貼った。


メモを貼った。


[ニコラの問いに、残酷な真実が返される。
昔馴染みであったベネットに苛立つような心地を覚えるのは一瞬で、その真実を作ったのは他でも無い自分であることに即座に思い至り、ディーンは重苦しい息を吐く。
このままでは苦しみは増していくばかりだろう。
誰かが終わらせなければならない。
しかし、この場にいる誰がそれを成せるというのだろう?

――そこに響く声]

 ――――………… ニコラ。

[それは紛れもなく、ディーンの願ったことだった。
彼を生者の世界から引き離したい。彼に会いたい。彼に触れて貰いたい。願いを叶えてくれるのは、やはりニコラの他にいないのだ。

ふ、と小さく吐息を吐いて、ディーンは笑った。]


[後方に傾ぐ身体を受け止めようと、ディーンはニコラの背後に回る。
しかし彼の身体は伸ばした腕をすり抜けて、床に伏した。
ディーンは彼の頭部のある辺りに腰を下ろし、太腿を枕にするような形でニコラの傷ついた顔を胸元に抱き寄せた。
溢れる血の匂いが、とても甘い。
口移しで受け渡されたものと比べ物にならないほど甘く、食欲をそそる芳香のように感じるのは量のせいだろうか、それとも本能のせいだろうか。
命があれば、迷わず彼の身体に牙を立てていた。
しかし、それは叶わない。]

 ――――……。

[ディーンは、ニコラの傷ついた眼球に唇を寄せる。
血に触れ、傷ついた網膜に触れた。ゼリー状の水晶体を舌で舐めた。しかしそのどれも、形として残らない。
ディーンの唇は汚れず、舌に触れた水晶体の味は霧散していく。
それでもいい。他の誰も触れなければ、それで。]


 ――……ニコラ。僕の、ニコラ。
 愛している。君以外は、何もいらない。

[物語の中でしか紡ぐことの出来なかった言葉が、彼にならばいくらでも囁ける。
ディーンは何度も繰り返して愛しい名前を呼んだ。
血まみれの頭を抱きかかえて、幸せそうに、何度も何度も。**]


メモを貼った。


[トレイルの1日は、歓喜の歌で始まった
声高らかにうたを歌える幸せは
何ものにも変えがたい

Ja, wer auch nur eine Seele
Sein nennt auf dem Erdenrund!

他国の言葉の発音も流暢に
この喜びを、伝えるのだ。


姿は、無くとも]


メモを貼った。


メモを貼った。


[フィリップとノックスのやり取りを悲しげに見ていた。

 トレイルが暴れる様子も。
 声は届かず、止める手も触れないから、ただ見ているだけで。

 フィリップが復讐にはしるのも。
 トレイルがそれに巻き込まれるのも。
 ノックスの悲しみも、ただ、みていた]

 ドナルドまで……

[そんなことしなくていいのに、とつぶやく。
 ノックスが見たのとは違う、いまの、成長した姿で。

 悲しげに、廊下で起こる出来事を見ている]


[トレイルが階段から落ちたのには、驚いて瞳を瞬かせる。
 フィリップが射た足から、肩の傷から。
 転げ落ちた故の怪我で、どうやら、助かるつもりはないらしいトレイルが見える。

 ノックスが駆け寄るのを見て、視線をそらした。

 フィリップたちが、手を汚さずにすんでよかったと思う]


[トレイルの最後を見届けることなく。

 フィリップたちと共に居間に戻り。

 ニコラの死を見取っているディーンを見た。
 それに声をかけることなく、死体を抱えて歩くフィリップとドナルドの後ろにつく]

 ……もう、そんなの、おいといていいのにね。

[食べたかったら食べればいいとも思う。
 三階で、フィリップの傍。
 頭を撫でられるのと同じようにフィリップの頭を撫でて、すこしは休むことができればいいと、願った*]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

― 三階個室 ―
[寝台に下ろされる時>>8、少しだけ抵抗するようにしがみつき、しかし素直に下ろされた。]

 ……平気。

[覗き込んでくるバーナバスと目を合わせずに首を振る。

血に酔って煽られて刺激されて。
食べたい。食べられたい。
衝動を感じている。]

(10) 2014/11/24(Mon) 13時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[だけど、まだ平気だ。
気を紛らわせる方法を教わったから。]

 ……大丈夫だからさ。

[口付けを強請る。
触って欲しいと指を絡ませる。


この行為は気を紛らわせる以外の意味はない。
意味を考えてはいけない。
そう自分に言い聞かせていた。**]

(11) 2014/11/24(Mon) 13時半頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/24(Mon) 13時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


[愛されてる人、バツ。
愛されて当然みたいな人、バツ。
名前を呼ばない人、バツ。
取っていく人、バツ。
置いてった人、バツ、バツ。大バツ。

みんなキライ]


[僕は僕のすべきことを正しく行った。
本当はずっと前から、こうするべきだったんだ。

僕のことを見てくれない兄弟へのあてつけ。
取り繕った狼たちへのあてつけ。
僕を置いてったディーンへの、あてつけ。

目の奥に詰まった感情を抉り出して。
赤い命と共に散ったそれは、きらきらと花弁を振り撒いた。

しゃらん、しゃらら。

砕けて失うごと、体は軽くなっていく。
とても気持ちよくて、あっけなくて。

まるで息をするように自然に
終わる世界にさようなら]


[声が聴こえて]


 ――あ、


[咄嗟に、手を伸ばした。

残り少ない破片をかき集めて。
希薄な赤を押し留めて。

転がり落ちた、残った欠片。
冬の空と夜の海の眼を持った獣が、まずしたことは。

愛しい彼の背中を、蹴っ飛ばすことだった]


[色の違う双眼で、自分の手をまじまじと見つめる。
煙のように揺らぎ、消えかけた手。
しばらく集中していると、ゆらり、大きく揺らいだ後、手の形になった。
5本揃った指、握って、開いて。
そうすると今度は指が体が幼くなり、少しすると元の歳に戻る。

安定しない。
ため息を吐いて、首を傾げる。

多分、修行が足りない]


[ディーンの想像が正しければ、彼は自分と同じような形になるはずだ。
これまで、この場で死んだ皆と顔を合わせた。
ならば、彼だけが例外だということはないだろう。
彼がこの姿を見つければきっと、声を掛けてくれる。
一人にしたことを詰って、そうして許してくれる。

そんな夢想を途切れさせたのは、何かが背中を蹴る感触だった。

身体が前に傾いで、抱き寄せていたニコラの身体がすり抜ける。
驚いて振り向くと、安定しない身体の線が見えた。
それから、色の違う左右の眼球。]

…………ニコラ?

[異変に関して問うのと、自分の声が聞こえるかを確かめるのと、眼球の色についての驚きとを示して、語尾に疑問符が添えられた。]


[噛み砕きたい吐き出したい思いは、足裏に込めた。
口を開いて、声が出なくて。
もどかしかったからもう一度蹴っておいた]

 んにゃ……。

[こぽり、と喉から音が出て。
少ししてから、声が戻る。
それから、彼の目がこちらの色の違う目に向いてるのを見ると、死骸を指差して]

 こぼれたから、埋めたの。

[死骸の握る、卵形の宝石箱を指す。
その指がまた、ゆら、と揺らいで戻った。

脚を背中に乗せたまんま、顔をしかめて]

 ……再会のキスでもする?

[踵を、ぐりと動かした]


 考えたんだけども。
 やっぱりさ。
 死んだら忘れちゃうんだなって。
 思って。

 ディーンと話せなくて触れなくて、独りでディーンのことを考えてもどんどん世界って動いてて。
 で、もしディーンがそばにいたらどれだけディーンが好きかを犯すなり食べるなりで簡単に伝えられるのにって考えてでもいないからなんで置いてったの止めてくれなかったのって思ったらすごく腹立つし殴りたくてでもいないから悲しくて――

 ……って、そんな話じゃ、なくて、ね。

 ……つまり。



 ……好きだよ、ディーン。
 だから置いてかないで、独りにしないでよ……。


[って。
言いたくて。
来たの。


そう、呟いてから、脚を下ろした]



 ――暖かいところで、休んでてほしいのになあ。

[三階にいったあと、ドナルドが誘ったことにほっとしたのに。
 いままた一階で、寒いところでしゃがみこむフィリップの傍にいる。

 シメオンがまだ、自分の身体の傍にいたのなら、瞳をあわせて]

 俺も、死んじゃったからね。

[軽く肩をすくめる。
 トレイルの姿は見えない。

 聞き覚えのない声が、聞こえた気はするけれど。
 それがトレイルかどうかはわからない]


 ……フィリップ。

[会いたいという彼の頭を撫でてみる。
 会いたいのは同じだけれど――]

 生きてて欲しいよ。俺は。

[だから、まだ会いにこないでいい、と思う**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[歓喜の歌は、止み
少しして
鐘の歌

超絶技巧を巧みに操り、想いをのせて
音は流れてゆく]


【人】 博徒 プリシラ

[微かに苛立っているような強い口調>>15で問われ、怯えたように首を振った。

食いたい。
食われたい。

今既に思っている。
目の前にいるバーナバスにと。]

(43) 2014/11/24(Mon) 21時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[いつの間にか、自分にとって保護者ではなくなっていた。
保護者以上に思っていた。
でもそう思っていることを知られたら、一緒にいられなくなる。
置いていかれてしまう。]

 ……おっさんには、関係ない。

[衝動を感じているのを知られたくないからこそ、そんな言い方をする。]

(44) 2014/11/24(Mon) 21時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[寝台の上、受ける口づけに応えようと必死に舌を絡める。
深くなるそれに、息が苦しくなる。
それと同時に、体の中心に熱が集まるのを感じて、身を捩らせた。
体が熱くなる。]

(45) 2014/11/24(Mon) 21時半頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/24(Mon) 21時半頃


[二度目の衝撃。
ディーンは何処か泣き出しそうな心地で、それを受け止めた。
目の色の違う理由、そこから続く言葉に、肩越しに振り返ったままニコラを見つめる姿勢で、静かに耳を傾けていた。

向けられる想いの全てを飲み込んで、理解しようと試みる。
その為に、長い沈黙の間が出来た。
足裏が離れる感触を追うように今度は身体ごと振り向いて、ディーンは身を低く屈める。
ニコラの足の甲に、そろりと、唇を落とした。]

…………すまなかった。
もう、君を置いていかない。
キスでも、殴るのでも、食べるのでも、その……犯すのでも、
君の好きにして、構わない。

僕も、君の願いを叶えてあげたい。
君が、僕にしてくれたみたいに。


……………ニコラ。君が、好きだ。
君が、僕の唯一、だから。

[ディーンの言葉は途切れ途切れに、表現を考える間が空いた。
どれだけ伝わったかが分からないもどかしさに、眉間の皺を僅かに深くしながら、どうにか寄せ集めた言葉を吐き出して、ニコラをじっと見つめる。]


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[舌に歯を立てられ>>47、反射的に逃げる。
逃げてしまった。
そのまま噛み切られて、食べられたら良かったのに。

口の中に滲んだ血の味が、まずい。]

 ……あ。

[それでも言えなくて、バーナバスのことを見ることが出来ない。]

(56) 2014/11/24(Mon) 22時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[けれど、名を呼ばれてしまった>>51
泣きそうな顔で、涙が零れそうな顔で見つめる。]

 ごめん、なさい。
 俺……思っちゃった。
 食いたいって。食われたいって。

[誰に、とは言わないまま、鎖骨を噛まれた弾みで、堪えていた涙が零れる。]

(57) 2014/11/24(Mon) 22時半頃

[自分だったものに語りかける姿。
いくつも口にされた名前の、どれが自分のだか判然としない]

 ……心配?

[いろんな人の声が聞こえた、気がした。
心配してくれたのは――誰だったっけ。
もう、いないのだろう。
だって、誰もいなくて……]

 心配、されてるの

[目があった。親しみやすい、表情。
死んだことを、あっけらかんと告げる声]

 心配してるんだ

[生きてて欲しい、という言葉は、とても綺麗に聞こえた]


[歌が聞こえた。
声が、聞こえた。

顔をあげ、立ち上がる。
自分を前に、ずっとしゃがんでいた足は軋みもしないし、痛みもない。

どこからだろう。
聞こえる声、歌、旋律、なんと言葉にすればいいのか、いや、できないのか。ただ誘われるまま――ずっと目指していた場所。
外へ、
雪の中へ、

玄関の扉に、手をかけた]


[噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい想いを。
粘土の味の飴玉みたいに、口の中で転がして。
足へ口付けるディーンを、じっと見下ろしていた。

足を動かして。
足の指を、彼の唇に触れさせて、口内へぶちこむ。
押し込んで、奥まで犯して、蹂躙して]

 ディーンは、僕とキス、したい?

[ちゅぽん、と引き抜いた]

 ……可愛くおねだりして?


[しゃがんで、頬に触れる。
噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい想いが、口からこぼれそう。
呑み込むのも口から出すのも出来なかった秘密の言葉。
舌に残る味は苦くて苦くて]

 ……願い事。

[噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい]

 叶えて。
 僕のたったひとつの願い事。

[お兄ちゃんだから、子供だから、弟だから、大人だから
吐き出せない呑み込めない願い事]

 ずっと、僕だけ愛して。
 唯一だって、一番だって……言うなら。

 ……おねがい。


[扉は不思議と手ごたえがあった。
開くかはわからない。
開かないかもしれない。そう思って力を込めることが出来ないでいる。

振り返るのは、駄目だ。
さっき声をかけてくれた、生きている――フィリップ、だ。
名を覚えている。
ごめんね、と口にしたことも覚えている。

振り返らなければ、あのまま外に出ていたら
一人で静かに、終えられたのに]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[呆れられたと思った。
もしかしたら、気付かれてしまったかもしれない。

食い殺してしまわないように、と言われたのを残念だと思ったことを。
食い殺して欲しいと思ったことを。
そういう感情を、衝動をバーナバス抱いていることすら。


バーナバスが言ったその言葉がどういう意味を持つか。
その本音に気付いていない。]

(63) 2014/11/24(Mon) 23時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[衝動に身を任せたら、一緒にいられない。
永遠に失ってしまう>>60
それは、嫌で。
ずっと一緒にいたい。]

 食って欲しい。
 けど、置いてかないで欲しい。

 ……だから俺も食いたい。

[そんな思いを零す。


バーナバスが直接触れるところが、熱く感じる。
唇が寄せられ、自分が泣いていたことに気付く。]

(64) 2014/11/24(Mon) 23時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[バーナバスの言葉>>61を嫌がるように、縋りついた。
恨むはずがない。
逃げるわけがない。

経験なんてない。
熱を煽るその動きに抵抗できるはずがなかった。

直接そこに触れられるのは、恥ずかしいし少し怖い。
けれど、それ以上に嬉しい。

相変わらず、それを素直に伝えることは出来ないけれど。]

(66) 2014/11/24(Mon) 23時半頃

 ――…………ッ!!

[唇に、丸みを帯びた親指の先が触れた。
小さく息を吐く代わりにそれが口の中に押し込まれる。
指先から更に奥、口内に収めるには容量の大きいそれに呼吸も奪われる心地がして、ディーンの眉が苦しげに寄る。
それでも潤む双眸はそのまま、ニコラから逸らされることはない。

彼から齎される全ては受け入れなければならない。
与えられるものがあるだけで心が歓喜に震えるようだった。
ディーンの口から引き抜かれるニコラの足には、ディーンの興奮を示すかのように唾液の糸が引いた。]

 ――…………キス、したい。
 お願いだから、もっと 僕に、触れてくれ

[自らの哀願の声は、何とも惨めに聞こえた。
可愛く出来ているかなんて、判断出来ようはずもない。
ただ頬に触れる手に、もっととせがむように自らも頬を寄せて、強請る。]


 ……君だけを、愛している。
 今までも、これからも。

 だから、僕を 君だけのものにしてくれ

[胸に刺さる棘の痛みが、彼に触れている間だけ和らぐ。
彼の傍にいる時だけ、全ての罪が許される心地がする。
ディーンは右手を伸ばし、ニコラの柔らかな金色の髪に触れる。

見える場所にいる。触れられる場所にいる。
その事実に胸が詰まるようで、また小さく、息を吐いた。]


 うん、……うん。

[望んだ言葉は。
彼の口から、望む通りに与えられて。
小さく頷き、息を吐く。

吐き出せない呑み込めない想いの味が残った舌で、彼の唾液に濡れた唇を獣らしく舐めて。
触れるだけのキスをして、離れた。

甘い唾液の味で、舌の味が消えていく]

 僕も、好き。
 愛してる。

[もう一度、唇を重ねて]

 ……誰にもあげない。

[吐息に紛れて、囁いた]


[むぎゅ、とディーンの体を抱き締める。
しばらくそのまんま固まっていたが、段々小さく肩が震えてきて。
と、同時に煙のようにゆうらり、体が一瞬希薄になる。
形を取り戻したときには、なぜだか体は頭に合わせるみたいに幼くなっていて]

 う、

[ひっく、としゃくりあげた]

 うわああああ……ディーンのばかぁーー……。
 さびしかったぁーー……。ばかぁーー……!

[べそ、と。
久しぶりに、声をあげて泣く。

困るかな。困るだろうな。
いいや、困ってしまえ。

そんな気持ちで、ぎゅっと抱きつく手に力を込めて。
ついでに、逃げないようにきちきち爪を立てておいた]


[歌は、一度止んで


少し間をおいて、あいのうたを、歌う。
正確に、忠実に
ただ、そこに表現される感情は
先の二つの歌ほど、流暢ではない]


[それはまるで、
愛ではなく、哀のうた]


【人】 博徒 プリシラ

[自分ですら触ったことのない場所に触れられ、身体を硬くする>>69
同性同士は勿論、女相手すら経験がない。
何をするのかなど考える余裕もなく、しがみついて肩に歯を立てる。]

 んっ……ぅ。

[口からは言葉にならない息のみが漏れる。
忘れないというように、何度も頷いた。

バーナバスが自分を大事に思ってくれていること。
同じくらい、それ以上に大事にしたい。]

(78) 2014/11/25(Tue) 00時頃

【人】 博徒 プリシラ

[強引に押し入られ、息が出来ない。
苦しくて痛くて、抵抗してもそれは叶わなかった。
生理的な涙がぼろぼろと溢れる。]

 あぁ……ふ……んっ。

[細かく息を吐き、口付けを強請る。
そうでなければ、気持ちが口から漏れてしまいそうだったから。]

(79) 2014/11/25(Tue) 00時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[それなのに。
その零れた言葉>>72を、耳が拾った。]

 俺、も……俺も……。

[その言葉が、嘘でもなんでも嬉しくて。
今度は生理的でない涙が零れ、バーナバスを締め付ける。]

(80) 2014/11/25(Tue) 00時半頃

[甘い言葉を交わし合うなど、初めてのことだ。
勿論、優しげに触れるキスも経験をしたことはない。
命があった時の欲は全て、本能に直結していた。
それが少しずつ変容していくのは、魂が因果を逃れたということだろうか。

触れた唇に食まれたいと望むより、むず痒いような気恥ずかしさの方が勝る。
もう一度唇が触れた時には、頭の奥が痺れるような心地がした。]

 ――…………ニコラ。

[いつもにも増して、言葉を探す回路が上手く働かない。
むき出しにされる独占欲と抱き締める腕とを受け入れて、言葉の代わりに両手をニコラの背中に回した。
その時、彼の身体の線がまた揺らぐ。]


[背中に触れていたはずの手が、触れていない。
驚くより早くしゃくりあげる音と振動が、触れていた箇所から伝わった。]

 ――…………ば、

[ばか、とは初めて言われた言葉だ。
泣き出すさまと爪を立てる動作のギャップに、ディーンはゆっくりと藍鉄色の双眸を瞬かせる。
今度は片手でニコラの背中を抱き、もう片方の手で頭を撫でた。
子供をあやしたことなどないから、動作はひどくぎこちない。]

 ――……ニコラ。僕は、ここにいる。

[泣かないで、というのは違う気がした。すまない、と謝るのも。
結局いつもの通りに名を呼んで、ただ事実を告げて。
胸元に顔を埋めさせるように、ニコラの頭を抱き寄せる。
甘えて良い、と言葉にする代わりの動作だ。]


[あいのうた
最後の一小節を歌い上げて

全てを嘲り笑うように
くすくすと、声を漏らす。

少女のような少年の声を知る者
ひとりは、目の前の相手以外見えておらず
ひとりは、消失に耐えられたかわからない

故に
姿のない声の主を、知る者はいない]


[そして、嘲笑が途切れ
再び流れ出す歌
ファウストの一幕


私の安らぎは去った
心も重い
二度と安らぎを見いだせない
もう二度と――――


先刻の歌とはうってかわった
嘆きのうた。

心を彷徨わせる者へ
哀愁を抱える者へ
淋しさと喪失感を胸に秘めた者へ

歌は響く**]


メモを貼った。


 ……満たされ過ぎて消えちゃいそう……。

[ぐすぐすと鼻を鳴らしながら、呟きすりより。
ちゅ、ちゅと小さな音を立てて、彼の頬へ耳へ首へキスの雨を降らす。
撫でられるのが気持ちよくて、目を細めてもっととねだり。
ぎこちない動きに、ヘタクソ、とちょっと笑った]

 ずっと、いてね。そばにいてね。

[命令、と。
彼の口元で囁いて、また幼い口付けを贈る。
触れるだけの、甘い、ぎこちないキス。

抱き寄せられて、素直に甘えて。
生きてたらアザと引っ掻き傷でひどいことになってそうな背中を、そっと撫でた]

 ……離れたら、ひどいことするから。

[それとも、ディーンはひどいことされるのが好きかな?]


 ――……それは、困る……。

[言葉の示す通りの不安の現れに、ディーンはニコラの背中に回していた片手の力を強くする。
息を詰めるように言葉を途切れさせたのは、降ってくる唇がくすぐったかったからだ。

命令、と添えられるだけで、ここにいる大義名分が出来る。
縛りつけられることが何よりも心地良い、と口にすることは躊躇われた。
甘いキスも心地良い、けれど、それだけでは物足りなく感じるのも事実だ。かといって身体を繋げることも、望まれなければ難しい。]

 ――……ひどい、こと でも、君がくれるなら

[欲しい、と強請れば与えられるのだろうか。
ディーンはニコラの首筋に唇を寄せて、少し強めに噛みついた。
――飼い犬は、飼い主に反抗すれば叱られるものだ。
ニコラの反応を伺う双眸には、自然と期待するような色が乗った。**]


メモを貼った。


 だぁって、未練なくなっちゃったもん。

[強くなる片手の力に、またぼやけていた体が元に戻る。
不安そうな声に、楽しくなっちゃってくすくす笑い。

未練なんてもうないし、この胸の中で消えられたら綺麗な最後だと思う。
セックスは今まで触れてこなかったから未知すぎて分からないし、キスはもうしたし。
強いていうならもう一度食べたいけども、それを叶えたら本当に消えそうだ。

涙のあとを残す顔で、彼の胸から顔を上げて]

 だからさ、もっと一緒にいたいって。
 ちゃんと思わせて。

[いま、残ってる欠片は、それしかない。
だから、と。

脅しにしては奇妙なセリフを、笑いに混じらせて口にした]


[脅しの笑みはくすぐったさに歪む。
次いで、首に走る歯形の痛み。

く、と喉の奥で嗤った]

 痛いよ。

[彼の前髪をつかんで首から離し、優しく注意する。
それから、髪は離さないまんま喉仏に唇を寄せて。
唾液の甘さが残る舌で形を確かめて、ごり、と噛みついた。
歯が、ぬぷりと皮膚に食い込む]

 ……そんなにひどいことが好き?

[期待の宿る目に、呆れたふりをして笑って。
あんまりにも可愛いから、剥き出しにされた額にキスを贈った**]


[歌は終わらない。


こんこんと湧き出る泉のように

愛を、哀を、夢を、絶望を
勝利を、希望を、喜びを、悲しみを


正しい旋律に、溢れんばかりの情を乗せて

うたはおわらない。
永遠に]


【人】 博徒 プリシラ

[バーナバスから与えられる、初めての快楽に酔う。]

 ごめ、ん。

[バーナバスの耳元で囁き、肩に歯を立てる。

このまま噛み切ってしまいたい。
食い千切って、その肉を租借して、溢れる血を舐め取って。

それはダメだと何度も首を振って、バーナバスを抱き締める。
暖かいぬくもりと、感じる鼓動と。匂い。
もっと触って欲しい。
もっと。
何も考えないくらいに。]

(110) 2014/11/25(Tue) 03時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[食べたい食べたいたべたい。
食べて食べてたべてたべて。]

 ……抑えるから。
 ちゃんと、覚えるから……。

[だから。]

 置いてかないで。

[きちんと衝動を抑えることが出来るのなら、一緒にいることを許して欲しい。
守られる子どもではなく、共に居たい。



――ああでも、お守りは黒ずんだままだ。**]

(111) 2014/11/25(Tue) 03時半頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 03時半頃


[涙の跡が見えるのを舌先で拭いたくなるのを堪えて、ディーンはニコラを見ていた。
未練。残る未練。それを思うと、胸に刺さる棘が痛くなる心地がする。

それを上書きするのは、喉に食い込むニコラの歯の感触だ。
食いつかれる感触に息を詰めて、ディーンは眉を寄せる。
思い出すのは、彼が腹の肉を噛んだときの熱と、ぎざぎざの傷に触れたニコラの手の感触。]

 ――…………。

[あさましく、腹の中をぶちまけたい。
臓物だけでなく、その更に奥にあるものも、全て。
しかしそれでもし彼が満足してしまったら?
残るかけら一つなく、この手の中から消え失せてしまったら?

薄く開いた唇は物言わぬまま閉じ、ディーンは言葉の代わりに、息を吐く。視線だけは、ニコラから逸らさぬまま。]


メモを貼った。


 

 うん、心配だね……

[ゆっくりと頷く]

 シメオンは……ディーンには会わないの?

[姿は見える。
 話もできるけれど、伝わってない気がしてゆるりと首をかしげ。
 立ち上がり、どこかへと向かう姿を見送った]


[どこからか歌が聞こえるけれど、それよりは。

 聞きなれたフランシスの子守唄が聞きたくて。

 フランシスたちの傍に戻ったときには、フィリップも弔いを済ませていたようだ。

 フランシスがフィリップへと歌うのを聞きながら、
 安らいだ表情で、瞳を閉じる**]


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[突き上げられる度声を漏らし、食べたいという衝動を押さえ込む。
食べられたいという願いが口から漏れないように堪え、熱を吐き出した。


繰り返される口づけに、もっとと強請る>>112
そのまま、眠りに落ちるまで。**]

(127) 2014/11/25(Tue) 13時半頃

[歌は、かわらない。
まるで天上の調べ
透き通るように
それでいて柔らかに
深みと奥行きのある声音は
トレイルだけが奏でる事の出来るもの

地を這う有象無象のたてる騒音も
ここには無い

次元の違う世界に、トレイルは存在する。
故に、姿を見る事が出来るのは
同じ世界を知るものだけ。

声は響く。
全てに平等にまたたく
天上の星の輝きのように]


[花弁がきらきら砕けて。
そのまんま全部砕けちゃってもいいってくらいの自暴自棄。

きっと来世はもっといい子に生まれ変わって幸せな月の国で愛されて暮らすんだって。

だから君らもさっさと殺して殺されてしまえって
嗤って、あてつけまじりに抉った目玉。

それでもそのあてつけよりも
ただ会いたいって思いが上回ったから。
幸せだって思いたい君に愛されたいって
粘土味の欠片をかき集めて
こぼれるものをせき止めて。

固めた欠片で君に会いに来た。ただそれだけ]


 怖い顔。

[ざり、と。
ざらつく舌でディーンの額を舐めて、眉間に寄った皺をなぞる。
見つめてくる両目は、卵に閉じ込めたものよりもずっとずっと綺麗。
奥でくすぶる強請る色、それに目を細めて。

あんまりにも幸せだから、このまんま残った欠片も全部全部あっちに返そうかと思うし
きっとそうできたら、とびっきり幸せなまんま消えられるのに]

 ……捨てイヌみたい。

[可愛い、可哀そうな目をしてみる彼へ、ちょっと困って笑った]


[歯に残る、噛みついた感触。
口にするとそのまんま夢の世界に飛び込んでいきそうな、快感に近いおいしさ。
クリームを食べているような柔らかな肉の記憶を思い、唇を舐める。

それでも、彼が置いて行かれる子供みたいな顔をするから。
彼を残していけないと、そう思ってしまう。

彼の口をなぞって、笑いながら舌を人差し指と親指で摘まんだ]

 自分は置いてったくせに。ずるいなあ。

[彼の返事を邪魔しながら、彼を批判して。
指を離すと、よしよしと頭を撫でてあげた]


メモを貼った。


[誰もいらない
何もいらない

種を繋ぐ手段も
曇りつつあるシノワズリも


この声さえあれば。


それでいて、悲しみの響きにのせる
本物のように、郷愁混じった色は]


[誰彼問わず涙を誘う


万一
その歌を
聞くものが居ればの話]


 ……捨てイヌ、じゃない。僕は、

[捨てイヌなら、拾うのは誰でも良い。
幸せにしてくれるなら、誰にでも尾を振ってついていくことが出来る。
それとは違う、とディーンは緩く首を横に振った。
それから、そのまま続けそうになった言葉に羞恥を覚えて、先を飲み込んだ。

どうせ消えてしまうならばもう一度、肉を食い破られたい。
ちりちりと身を炙るような願いのまま、離れていくニコラの唇を見つめる。しかし、もう食べられてしまって、彼を一人にするわけにはいかない。
置いていかない、と、約束したのだ。]


 …………ごめん、なさい。

[舌を抓む指が離れてぽろりと口にしたのは、普段の堅苦しい口調よりも幾らか砕けたそれだった。
胸の棘を深く抉るような、寂しげな歌声が聞こえる。

舌の上に、まだニコラの皮膚の感触が残っている。
ディーンはごくりと唾を飲み込んで、頭を撫でる手を掴む。
離れたばかりの人差し指の先を咥え、指の腹を舌で舐めて、ほんの僅かに噛みつく。
目頭が熱い。
残るひとかけらさえ消えてしまって、それでも彼と共にいられるのだろうか。ずっと前に聞いたことのある歌声が、不安を煽り立てる。]


 ――…………。

[ニコラの人差し指を離して、ディーンはニコラの両肩を掴む。
ぐっと後ろに押し倒すようにして、自分より大きな身体の上に馬乗りになった。
貧弱な身体は、跳ねのけようと思えば容易に出来るだろう。

ディーンはニコラの顔をじっと見下ろす。
それから、自分がされたように、しかし傷つけないように加減をして、ニコラの喉に噛みつく。
柔く噛んで、離して、再びニコラの顔を見下ろした時。
ディーンの頬に、目から溢れた透明な雫が伝い落ちた。
戸惑いがちに、大きく息を吐く。

苦しい。]


メモを貼った。


[バーナバスが、ノックスの名前を出す。
 それに対するフランシスたちの反応にゆるりと瞬き]

 ……フランシスたちに危険がなければいいけど。

[ニコラやトレイルを失ったノックスがどう動くのかなんてわからず。

 喪失の痛みを抱えているであろうノックスを思う。
 けれど、嘆いている彼はみたくはないから、居間に向かうことはせず。

 彼もまた、どこかで幸せになれればいいのに、と思う]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[眠っていたのはどれくらいか。
目を開け、真っ先にバーナバスの姿を探す。

長くはなかったはずなのに、探す姿はそこにはない。
直ぐに戻ると言った声は眠りの世界には届いてなく、不安に包まれる。

置いていかないでと。]

 ……言ったのに。

[呟いて、掛布の上に置かれた外套>>129を掴んだ。]

(172) 2014/11/25(Tue) 21時半頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 21時半頃


[醜いものは捨て去った
汚いものは、置いてきた

美しいものだけに囲まれて
光の中で、美麗な音を奏でる]


[音はいつしか、Requiemに変わっていた**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[舌を出してこちらを見上げる彼は、どう見ても捨てイヌなのに捨てイヌじゃないらしい。
零れた唾液を指と舌の隙間に絡ませながら、ふうん?と首を傾ぐ。

赤い舌を、離して。

銀の糸の切れたとき、聴こえたのは子供みたいな謝罪の言葉だった。]

 ……怒ってるわけじゃないよ。

[嘘です。
でも本当です。

けど、言いたいのは。
僕が置いていったらそんな顔するくせに、自分は置いてったのは、ずるいなあ。
って、それだけ]


[手が取られて。
瞬きを、ひとつ、ふたつする間に感じたのは、口内の空気と舌の柔らかさ。
後、固いエナメル質に挟まれる感触]

 わ、わ……っ

[キョトンとしていれば後ろに押し倒されて上に乗られて。
押し退けるまでもなく、煙のように抜け出すこともできたのだけども。
彼の見下ろす目が、あんまり苦しそうだったからやめておいた]

 ん……

[首に当たる、犬歯。
歯形も残さない捕食は、一度、食らいついただけ。
ゆる、と離れる体の代わりに、ぽたりと雨垂れが落ちてきた]

 なんで泣くの?

[手を伸ばして、濡れた頬を親指で擦って。小首を傾ぎ、問いかける]


 ……僕たちは、死んで、もうすぐこの姿も無くなって、
 ――……そうしたら、君を見失う気がして  怖くなった。

[庇護すべき者の手を一方的に離して、庇護されるべき子供を愛して、罪を犯させたにも関わらず、失うことを恐れてしまう。
手の中に何一つ残らずともおかしくはないはずなのに、それを思うだけで消えてしまいたくなる。
言葉にし難い、形のない不安を煽る歌声はテンポと曲調を変えて、今もなお続いている。]

 僕は、全部取り上げられても、 おかしくない
 そのぐらいのことを したんだ。
 ――……なのに、僕は今、幸せだ。

[望むものを与えられていることが、怖い。
許されていることが怖い。
瞬きの度にこぼれそうになるものを押し留めて、目の端を手の甲で擦る。] 


【人】 博徒 プリシラ

[服を着て、その上から残されていた外套を着る。
少し大きいそれは、バーナバスの匂いがした。

バーナバスとの行為の影響で、動きは鈍い。
部屋の扉を開け、壁伝いに廊下を歩く。]

(195) 2014/11/25(Tue) 22時半頃

[ノックスの、ことは。
一目見たときからキライでした。
嘘。とても好きでした。
トレイルのことは。
一目見たときからバカにしてました。これは本当です。
でも好きでした。

いっそキライになれたら、苦しいこともなかったのに。

だから、こんなに好きだと。
苦しくなるのは、なんとなく分かります。
幸せって、辛さが増えること。

失うのはなによりも怖い]


 ねえディーン。聴いて。信じてね。

[ほろほろ涙を流す彼の髪を、ゆるく握って、指に絡ませて。
ほろほろ崩れて煙に還りそうな指を、もう少し、と留める]

 この姿がなくなっても、僕はディーンのそばにいるよ。
 ほどけて、なくなってもさ、また産まれてきて……。
 それで、またディーンと会って。
 今度は食べたり食べられたりしなくても、ちゃんと愛しあえて。
 僕もちょっとはいい子になってさ。


 だからずっと、幸せでいられるよ。
 大丈夫。

[怖い夢を見て泣いていたときに、ノックスがしてくれたみたいに。
優しく微笑んで、優しく囁く。
これしか、慰める方法は知らないの。

握っていた髪を引いて、涙に舌を這わせて。
宥める耳には、天上の音楽は微かにしか聴こえない。

てんしさまが歌ってるのかなあ、って。
ぼんやり思うくらいの、透き通った音色なのに]


【人】 博徒 プリシラ

[バーナバスはきっと三階ではなく、下に行ったのだろう。
目覚めて傍にいなかった不安と、置いていかれたという事実。
親指の付け根を噛み、階段を下りる。]

(203) 2014/11/25(Tue) 23時頃

[言い聞かせるようなニコラの声が、胸の奥に沈んでいく。
どちらが大人で、どちらが子供なのか分からない有様だ。
それでも彼の前で、良識ある大人の仮面を被るなど、もう出来ないだろう。

美しい声のレクイエムは、全てを終わりへと運んでいく。
恋であれ、物語であれ、命であれ、始まるものは全て終わりを内包している。
そして、全ての終わりは新しい始まりを生み出す。

ディーンは、しゃくりあげるように一度、肩を震わせた。]


 ――……君の言うことは、全て信じる。
 君は僕の唯一の太陽で、 僕の、神様だから。

 ……でも、一つだけ、お願いがある。
 この時間が終わって、君も、僕も消えて……
 それでも、いつかまた、君をちゃんと見つけられるように、
 目印を……僕に、くれないか。

 どれだけ時間が経っても、君が僕のもので、僕が君のものだと
 ……分かるような、証が欲しい。

[ディーンはさっきニコラがしたように、指に自分のそれよりも淡い色をした金の髪を絡める。
ニコラの唇に自分の唇を近づけて触れるだけのキスをしてから、その柔らかい箇所にゆっくりと歯を立てた。犬歯が、ぷつりとニコラの唇の皮を貫く。滲む血を、舌先で舐め取った。]


【人】 博徒 プリシラ

[階段を下り、居間から人の気配を感じる。
血の匂いも微かにしていたかもしれないが、もう、麻痺してしまった。
麻痺してしまったけれど、衝動を紛らわす為に自分の手を噛んだまま。

そっと中を覗く。]

(211) 2014/11/26(Wed) 00時頃

[――もう「ばいばい」は終わったから。
そう、答えた。"自分"の前で。

消える瞬間、鮮やかに蘇る記憶。

簡単に開いた扉の前、白い空気に、熱を持たぬ息をほう、と吐く。
もう赤くならない指先は、
今だけは静かに降る雪が、透けて見えた]


[それが最後の意識。
踏み出した足は、雪を踏まずに
開いてなどいなかった扉は、固く閉ざされたまま。

春を待たずに溶けた命。
何も残らず、何も遺さず
かつて流した涙のように、ただ、自分だけのために。

短い死を、終えたのだった**]


メモを貼った。


[歌は。
聴こえる天上の音楽は、遠い。

愛しい人のためだけにかき集めた破片。
ディーン以外のものを感じることが、少し難しい。
その代わり、ディーンの感触はクリアだ。

髪に触れられ、心地よさに目を細める。
目印、なんてなくたってちゃんと見付けてあげるのに、とは思ったけども。
不安そうな彼がとても可愛かったから、願いを叶えてあげたくなる]

 んに……

[何度目か数えるのも億劫なほどの、何度目かのキス。
ちり、と唇に熱が走って、鼓動のない血が流れた。
唾液で薄くなった血を乗せた舌を、追いかけて舌をあむりと食んで。

口を離すと、彼の左手を今度はこちらが引き寄せる]


[口を開いたら、獣らしい牙が光った。
彼の左手、その薬指を根元まで咥えて。
がり、がり、と。何度も噛み付く。
食いちぎるまではいかないが、それに近い顎の力。
何度も何度も、少しずつ角度を変えて噛み付いて。

やがて、唾液と血で濡れた指を口から出せば。
薬指の根元は、骨が露出するほど肉が削がれていた。
その骨も、歯で削られてところどころひび割れている。
生きていれば、一生の傷になるほどに、深く]

 ……目印になってくれるかな?

[ちゅ、と指先にキスして]

 死が二人を別とうとも……なんてね。

[それとも首輪の方がよかった?なんて、イタズラっぽく上目遣いで笑った]


【人】 博徒 プリシラ

[覗いて、聞こえてきた言葉>>215
誰に対して言っているのだろう。
バーナバスの視線の先にいるのはノックス。

どういうことだろう。

ノックスの話している声は聞こえない>>216
聞こえないからこそ、バーナバスの言葉はノックスに向けられているように思え。

逃げる。
バーナバスがこちらを見た>>226とは気付かなかった。]

(228) 2014/11/26(Wed) 00時半頃

[僅かな血の味に、舌を食まれてニコラの唾液の味が混ざり込む。
それが感じられなくなる前に、口の中に収めて、嚥下した。

ニコラの手が、左手を浚っていく。
ニコラはいつでも、望むものを与えてくれる。
彼の開いた唇の奥に光る牙を見、それが待ち構える空洞に薬指が飲み込まれていく様子に、ディーンはぞくぞくと背中を震わせた。]

 ……っあ、 ぅ、

[肉の少ない、硬い部分に歯を立てられるのは、腹の肉を破かれるのとも眼球の抉られるのとも、痛みの質が異なっている。
骨を揺らし、神経が削られるような感覚にディーンは熱のこもった吐息を漏らした。
痛みと熱は、一度きりの食まれる喜びを思い出させる。
消えて、生まれ変わって、また彼と出会うとして、この性分は変わらないままなのだろうか。
ふと、そんなことを思った。]


 ――…………は、ぁ

[ぬるついた感触と共に解放された指からは、薄い肉がすっかり削がれていた。
唾液で薄まり、淡いピンク色にも見える血液が滴り落ちていく。
自分の右手が汚れるのも構わず、ディーンは遺された証を掌で包み込む。
それから、ふ、と小さく笑うかのような息を吐いて。]

 ……ニコラ、君は案外、ロマンチストなんだな。

[ゆっくりと口角を持ち上げて、淡く、微笑んだ。**] 


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[名を呼ぶ声が聞こえたが>>231、立ち止まることなく逃げる。
どこに逃げれば良いのだろう。

迷っている内に追いつかれてしまった。]

(245) 2014/11/26(Wed) 01時頃

【人】 博徒 プリシラ


 ……別に。平気。

[腕の中に閉じ込められ、僅かに抵抗する>>250。]

 探してなんか……俺のことなんかほっといて良いし。
 俺より……ノックスが大事なんだろ。
 だから、別に良い。

[宥めるような言葉にも、抱き締めてくる腕にも首を振った。

ノックスのことが心配で、だから自分を置いていってしまったと。]

(258) 2014/11/26(Wed) 02時頃

【人】 博徒 プリシラ

[抵抗しても動きは鈍く、簡単に押さえ込まれてしまう力の差。
聞きたくないというように首を振っていたけれど、それでも何度も言われ>>256、抵抗を止めた。
その目をじっと見つめる。]

 ……じゃあさ。

[言いかけた時、背後から声が掛けられた>>259
正確には自分へではなく、バーナバスへとだったが。

その問いの意味は分からないが、向けられた弓に思わずバーナバスを庇うように抱きついた。

弓を向けられる理由も分からない。
ただ。
他の誰かにバーナバスを奪われたくはなかった。**]

(261) 2014/11/26(Wed) 02時半頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/26(Wed) 02時半頃


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