68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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墓荒らし へクターは、メモを貼った。
suchlich 2011/10/29(Sat) 19時頃
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[ぱちり。]
(13) suchlich 2011/10/31(Mon) 14時半頃
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[這いずっていたおじちゃんは、いつの間にか見知らぬ部屋にいました。 どーんばーんの女の人が、優雅に挨拶しています。 おじちゃんは、警戒心剥き出しです。 お菓子がケーキに変わっても、傷が見る間に癒えていっても、その表情は変りません。
お医者さんはさっさと帰っていきました>>4。モニカさんはどうしたでしょう。 あの骸骨は…はっきりと、記憶に残っていません。死んでしまったのか、人間に戻ったのか。
おじちゃんはしばらく立ち尽くしていました。女の子が肩にもういないことには、とっくに気付いていました。]
(14) suchlich 2011/10/31(Mon) 14時半頃
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[それから。 おじちゃんは、すとんと椅子に座ります。 目の前には毒々しいケーキ。紅茶も湯気を立てています。美味しそうとは思いませんでした。何も、思いませんでした。]
なぁ。
[おじちゃんは、ぽつりと呟きます。]
俺っち、帰れんの?
[そこは、どこへでしょう。たぶん現実ではありません。 おじちゃんの頭の片隅に、ゆらゆら揺れる赤い風船。肩の上に乗っていた、小さな女の子。 どーんばーんの女の人は、何か言葉を紡いだでしょうか。あるいはただそこで微笑んでいただけかもしれません。 おじちゃんは真っ赤なソースがかけられたケーキのスポンジに手を伸ばし、ひとつまみだけ指に拾って―――。]
(15) suchlich 2011/10/31(Mon) 14時半頃
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いらねぇよ。
[ぐしゃり。 握り潰してしまいました。]
俺っちが、なんの為に毎日汗水垂らして働いてんと思ってんの? そりゃーもう涙ぐましい努力よ?
[そうでしょうそうでしょう、おじちゃんが好き好んで、ウサギを被りたいとは思えませんもの。 おじちゃんは乱暴に席を立ち上がりました。ぼたぼたと、手の間からラズベリーソースとスポンジが零れ落ちます。 ああ、綺麗な床を汚してしまって!どーんばーんの女の人は、怒るでしょうか。「知ったこっちゃない」ですね。]
[おじちゃんは、ドアを開けました。重い重い扉。とても重い扉。それはなにかの枷を含んだような。 そこを抜けた先は、11月1日。おじちゃんの大切な人が亡くなった、現実です。]
(16) suchlich 2011/10/31(Mon) 15時頃
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[ねぇでも、ね? どーんばーんの女の人。 1つくらい、教えてくださいな。]
[現実でない場所。確かに人が亡くなった場所。おじちゃんが、あの女の子と会った場所。
――――ねぇ、ここは、どこだった?]
(17) suchlich 2011/10/31(Mon) 15時頃
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―そして、帰ってきたのは―
[家の中はからっぽ>>0:207です。 新聞なんて取ってません。おじちゃんに手紙をよこす人なんてそう多くありません。携帯の着信には、バイトをサボったお叱りの電話が入っているかもしれませんけれど、おじちゃんはまだ見ていません。
おじちゃんは一番最初に娘さんの部屋に行きました。部屋は綺麗に片付いています。娘さんが自分で掃除が出来ないので、時々おじちゃんが片付けているみたいです。 小さな机―学習机にも満たない、ほんとうに小さな机に途中で買った花束を一つ置いて、リビングに戻りました。リビングといっても、狭いです。おじちゃんの寝室兼用です。 コートをベッドに投げ捨て、そのまま服を脱ぎ捨て、ざっぱーん、お風呂にダイブ!
…したいところでしたが、お湯をためていませんでした。残念ですが、シャワーを浴びながらお風呂にお湯が溜まるのを待ちます。がっくり。]
[身体を洗い流して、余計な汗も汚れも流して、ふいーっと一息。 お湯に方まで沈めると、やっと頭が働いてきたみたいです。 浴槽の縁に両手をかけて、長い脚を投げ出しながら、ラクーな姿勢でぼんやりと考えます。]
(18) suchlich 2011/10/31(Mon) 15時半頃
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…ま、こうなるわな。
[おじちゃんの身体はどこも傷ついていません、お腹も背中もぱっくりしてないし、腕から血だって流していません。 お風呂から上がったら、テレビをつけるでしょう。そして、大量変死事件を知るでしょう。亡くなった人の名前1つ1つを目に焼き付けて、そっと目を閉じるでしょう。 何を考えたかは、詮索するのはやめましょう。おじちゃんはお疲れです。明日は雇い主さんの所に行って、バイトをすっぽかしてしまったことを、謝らなければいけません。 ただでお菓子はもらえません。大人って大変ですね。
でも仕方ないでしょう?
おじちゃんは、約束してしまった>>1:238もの。食べられないって。生きるんだって。寂しくても。泣いてしまっても。 空っぽの部屋で、独り。おじちゃんは明日も、お仕事です。]
(19) suchlich 2011/10/31(Mon) 15時半頃
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[でもね、あたしは、嬉しいの。]
―とても話の逸れる話―
[ところであの女の子は、おじちゃんの娘さんだったのでしょうか? わかりません。 そうかもしれません、でも違うかもしれません。あの女の子は娘さんが亡くなった歳よりも、随分大きくなってましたから。 もしかしたらおじちゃんの願望だったのかもしれません。あるいは他の誰かの願望だったのかもしれません。 ところであたしは、誰だったのでしょうか? わかりません。 おじちゃんの娘だったかもしれません。そうではなくて奥さんだったのかもしれません。ゆるく結い上げたあたしの淡い色彩の髪は、おじちゃんの顔を覗き込めばそっとそこに零れ落ちます。 でも、わかりません。だって何も覚えていませんから。
あたしは、おじちゃんの傍で。ずっとそっとおじちゃんを、見守るだけなのです。**]
(20) suchlich 2011/10/31(Mon) 15時半頃
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