3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[ 冷たい身体 そこに最後まで温もりを伝えようとしてくれていた
だいちの 色は ずっと、彼女の手の中 ]
(@51) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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[少しだけ闇が薄れた]
ケイト…
もう鬼ごっこはおしまい
ゲーム終了だよね!っ
文芸部 ケイトは、闇から這い出た茨に身体を絡め取られて
2010/03/09(Tue) 00時半頃
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そうだよね そう だよね
あたし、あたし ―――
[ ず、 と身体が 闇に引きずられるように沈む ]
おともだちを 放って…あたしだけなんて、
(@52) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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……キャロライナ・コールリッジ、おやめなさい。
あなたが失ったものはたくさんあるでしょう。
だからといって、闇に引き込んでいいものではありません。
貴女も闇から、開放されるのを待っていたのではないのですか。
それとも、闇に囚われたままの方が良いのですか。
[出てきた名前はするりと馴染んで]
[…指が震えて、なかなか…手を離せないでいるけど]
ちょっとだけ
[ジェレミーの目をじっと見て…]
冷めるまで 付き合うっていったよ…ね
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光が 遠いよ、
[ 絵 を 思い出した ] [ 人が 笑ってる 絵 ]
[ ずっと暗い 闇の中には なかった もの ]
(@53) 2010/03/09(Tue) 00時半頃
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やめあがれ!!
人を巻き込むんじゃねよ。
立ち止まらなければ、未来はあるんだ。
[言葉を言うたびに、動くたびに存在が軋む]
わがままだよね
こんなにしあわせなのに
[僅かに薄くなった闇を見渡す。
手を離さぬまま、鳶色だけを動かした。
声がする。あの少女の声が]
それが答えなの?
あなたの
[誰にともなく投げた言葉は、暗闇に溶ける。]
小柄な少女のほうへ思わず駆け出して
キャロライナ!
待って
ケイトを離して!
一緒にいるのが誰でもいいなら一緒にアタシがいてあげる
フィリップくん…
だめ… だめだ よ
もう いいんだよ みつかったんだよ
そんなこと しなく て いい から…
[闇を 流れてゆく 風 のような何か が
冷たい涙を 一筋の光の糸のように さらう。
虚空へ差し伸べる 手は
届かない と しても]
[闇色の茨はスティーブンの呼びかけに応えることもなく
ケイトを闇に引きずり込もうとして
少女の手に握られたビー玉の温もりに触れればパキリと罅が入り]
ゴメン 猫だったけど、約束したから…
寂しかったら抱いててあげるって
あたしでいいならいてあげるから
[思わず駆け出しててキャロライナに手を差し伸べる]
[闇から聞こえる声。声 声。
まるで
闇の中に差す
光のようにも思えた]
俺はよくばりなんだよ。
[ケイトの腕を掴むと反対の手でキャロライナに手を伸ばす]
もう少し持ってくれ、ヘクター。
[そうしていれば、ぎゅっと手をとられる力が強くなり]
[黒く染まりつつある瞳でピッパの視線を合わせると、
彼女の問いかけに対して大きく頷いた]
……ああ。
[けれど、その呟きが彼女に届くか届かないかの時に]
[解放されようとするケイト。
それを止めようとするキャロライナ]
[人の形をなんとか保つ闇で動こうとしたけれど、首を振ってやめた]
(誰でもいいなら、誰がいたってさびしいままさ)
(一人で幸せになれないのに、他人がいて幸せにはなれないよ)
[思念を走らせるけれど、声にならない]
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っ、 ――― ゃ
[ ぎゅうと握った土色 のビー玉 ] [ 茨に近付ければ 罅が入ったように解けて ]
わわわっ
(@54) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[向けられる言葉に、少女の掌から伝わる 大地の色の輝きに 闇の中に差す光に
やがて茨は罅割れ 砕け
黒い花弁となって――舞い上がる]
(自分で、頑張れ。迎えに来てとか思うなよ。
自分で逃げなよ、自分で扉を開けなよ、ケイト)
(もう肉体はないんだ。
闇に邪魔されたって、強く思えば自分で光のところに行かれるよ)
[理想論を、語る。ずっと最初から唱えていた夢の音]
(諦めるなよ)
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[ ふわりと 黒い花弁が闇に舞う ] [ セシルにも それが解るだろう ]
ん、…
[ 何かを聞いたように 少女はその場から
闇にとけるでもなく 消えて ]
(@55) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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キャロライナの手をとれば
ヘクターも同時で
ふたりでキャロライナを引っ張る形で…
なぁ、キャロライナ。
消える俺の分まで頑張ってくれよ。
[それは懇願]
…何があろうと、俺だけの君で居て。
君だけの俺で在り続けるから。
[それはなんて、歪んで醜い愛なのだろう。
自己嫌悪に心刻まれても、それでも欲しい気持ちは変わらない。
例えその先に、破滅しか無いとしても。]
文芸部 ケイトは、飼育委員 フィリップの傍に 透ける身体で姿を見せた
2010/03/09(Tue) 01時頃
[帰りたい、帰れない、帰らない。
引き込まれたものたちの、未来を憂う。
それは未来であるのか。それとも。
「光」を感じて、闇に侵蝕していった魂は、緩やかにもとの色を帯び始めた。
けれども]
……この闇が、ケイトが見つかった事によって晴れればいいのですけどね。
そうしたら。
[帰れなくても安らかに眠れるのだろうか]
[吹き上げられた花弁は 黒い花吹雪のように 舞い散り 踊り はらはらと皆の上に降り注ぎ
ヘクターから ピッパから伸ばされた手を少女の手が掴む]
フィリップくん… !
[ あの やみに とどかない
こえ も きこえない ]
―――…ッ、止めて
もう、止めてあげて……
[彼が ころす のを 。
差し伸べる 手 届いたなら]
[自分が帰ることを望むものは居るだろうか。
受け入れてくれるものは居るのだろうか?
いなくなって悲しむものは居るのだろうか?
それでも、
永遠を永遠にするために、大切なものと共に壊れてしまえたらと願う。]
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あそびは、 おしまい。
闇が ―――― 晴れるよ。
(@56) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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キャロ…
[捕まえたと思ったのに…名前を呼ぶ声が宙に浮く]
[鳶色は再び葡萄色を見上げ
美しい余韻を思わせる双眸ににこりと微笑む。]
――……うん。ずっとね。
[握り締める手に力をこめて、頷いた。]
文芸部 ケイトは、飼育委員 フィリップの動きを止めようと透けた手を伸ばして
2010/03/09(Tue) 01時頃
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