213 舞鶴草の村
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/23(Fri) 23時半頃
― 意識が戻った後 ―
[ふと、目が醒めた先は茶屋の椅子の上で
そう言えばどこかで団子を食べたあとだっただろうか。それでもまるで今のように夢を見ていた、と錯覚してしまうくらい]
…違う
[手に握られた櫛。そして、その櫛の“持ち主”
気が付いたらポタリとその櫛へ涙が落ちていて。視界が歪み、ぎゅうと櫛を強く握りしめる
それでも、その持ち主へ櫛を返す事は出来ない]
桜……!
[2年前に病死した、自分の恋人
演劇で自分が駄目で周りから見られなかった時も、相手をしてくれて練習の相手になってくれて。時には励ましてくれたような、自分にとって大切な存在
いつの間にか、彼女の存在は薄れていって、今では演劇で有名になったのを良い事にそれすらも頭の隅へと追いやられていたのだろう]
すまない、すまない………
どうして俺はお前の事を
[謝ったって、その声は届きはしない
そうだ。自分が女性を苦手とする理由だって、元はと言えば彼女の死を思い出すからで。近くに行くのだけでも、その記憶を蘇らせたくなかったからだった
けれど、今思い出してしまえば“忘れていた事すら情けない”]
俺にとってお前は恩人だと言うのに…
どうして、俺はこんな馬鹿なんだ
[櫛を握りしめたまま頭を垂れる。強く瞑った瞼からは抑えきれない量の涙がぼたぼたと地面に落ちればすう、と土へ染みていく
あぁ、そういえば公演に出ていて彼女の死に立ち会えなかった。と、後悔が押し寄せてくる]
俺にとっての宝は、お前自身だった
お前が居なくなって宝はお前に対する記憶だった…
[独り言のように、懺悔の言葉を繰り返す
盗まれたものが返って来た。けれど、その宝は自分にとって大切なものであって、忘れたかったのかもしれない記憶]
…戻らなくては
鼠小僧が、記憶も盗むと鏡に伝えないと
[ふらり、立ち上がって店主へ勘定をしようと話しかければ店主は自分の事を無視する]
おい、何を――
[腫れ上がった目と、気が立って居た事もあって店主の肩を掴もうとすれば、どうにも反応が無い。まるですり抜けたような、掴んだような不思議な感覚
自分の存在に気付いていないのは、店主自身だけで無く、周りの客もそうだった]
…どういう事だ!?
[先程まで大の大人が泣いていたにも関わらず、そして街中の人通りの多い団子屋にも関わらず自分を見る者が一人も居ない
いつもなら、少しでもこちらを振り返る目だってあったはずなのに
ここは、普段とは違う世界なのだと気が付くまでそう長い時間は取らなかった**]
………ぁ…?
[気づいた時にゃ、俺ぁ地面に転がされてた。頭がいてぇ。
とにかくこのまま寝っ転がってるのも嫌だからと、身体を起こして立ち上がる。
…そうだ、鼠小僧は…。]
…!
[路地の脇に、俺の刀が立てかけられていた。返ってきたってことか。
…てこたぁ、もう奴さんは近くにゃいねぇんだな。
はぁ、結局なーんもわからなかった。奴さんの事は。忘れちまってた事を思い出しただけだ。]
…。
[刀を取って、腰に差す。今だから分かるが、最初の手紙が届いた日…腰が軽いと思ったら、こいつがなかったからなんだな。
そんな事も思い出したら、なんだかこの刀を握りたくなっちまった。
誰かを切るなんてしねぇけど、おもむろに刀を抜いた。]
[懐かしい感触だ。それほど触れてない時間が長かった訳じゃねぇが、とても久しぶりに感じた。
盗まれて、一度忘れて。そして戻ってきた今は。
とても大切に思う。誓いの証。]
…もう二度と、人を斬らねぇ。
[あの最後の仕事の後に、この一振りの刀に誓った。]
……さーぁてっと。
[どうしたもんかね、これから。]
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/24(Sat) 13時頃
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― 回想 ・ 伍区にて ―
[嗜好品を口にする機会は早々無いけれど、決して嫌いな訳ではない。 >>5広がる甘味に、皮肉に対して返された言葉に。何か言葉を返そうと口を開いて、げほ と噎せ込んで 只其れだけ。
>>6鼻先から頬へ、顎へと指を滑らせれば、其処で漸く 深く彫り出した様な鼻筋に 唇に 他所者も他所者、自分とは随分違う人種の様だと 改めて頷いて。 そのまま、最後に耳へ指を遊ばせながら、おや と指を止めた。] 話に聞いた事はあったけども、こうしてお目に掛かるんは初めてだね。 こりゃあ痛くはないのかい。
[指先に触れたのは、耳朶の中央に不自然に開いた窪み。 此の国では一般的ではあるとは言えないその疵跡は、けれど装身具の為の物だと 知識で知ってはいるから。 “何も装けられていない” その跡を一度辿っては、彼女の反応を待たずに するりと手を引き戻しただろう。]
(16) 2015/01/24(Sat) 20時頃
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[両手の爪を――などと 真意か言葉遊びか、どちらにせよ趣味が良いとは言えぬ言葉に 浮かんだ苦笑いは隠しもせず。 >>7自身の手振りに素直に従って掛けられた挨拶に、はたと意識を戻す。 彼女の声では初めて聞いた自身の名前に、嗚呼また名前を聞きそびれたと、咄嗟に口を開きかけて。]
……あ、
[そして再び、詰まった。 最早一見とも言い難い彼女の名前は、知るべきとも そして何より自身が知りたいと そう思いはしたのだけれど。 二の句を次ぐ前に、指先の感触だけを残して、彼女は離れて行ってしまっただろうか。
諦めて三味線へ俯くと、流れた髪の上で、髪飾りの小さな重みが主張する。 髪飾りや砂糖菓子や。それらも “お捻り” のうちだと、せめてそう伝えてくれたなら 此方も気に病まずに済んだものを、と。
身勝手な憤りは、こんな時ばかりちゃっかりと口を付いて出そうになるものだから 何とか飲み込んで。 代わりとばかりに、すぐ喉の下まで用意していた旋律を乗せる。]
(17) 2015/01/24(Sat) 20時頃
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[ ――恋に焦がれて 鳴く蝉よりも――
・・・べん、と。常より丁寧に爪弾く音に載せた唄は、せめて彼女への借りを少しでも返そうと。 別れを告げておきながら、この場を離れていないのは 聞こえぬ下駄の音から優に理解出来たのだから。
――鳴かぬ蛍が 身を焦がす――
最後の音を唇に乗せて自嘲するならば、嗚呼 あたしは蛍かい と。
口にしようとした言葉が 声が 理由も無く飲み込まれてしまったのならば、自身は果たして、何を焦がすべきだろうか。 生憎、夜を彩る蛍のような “光” など、持ち合わせては居ないのだから。]
(18) 2015/01/24(Sat) 20時頃
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[――最後の音を弾いて響かせれば、溜め込んだ息を深く深く吐き出す。 何とも云えぬ衝動に急かされて、柄にも無い唄を奏でてしまったと 我に返るより先。]
…だから 此れに金を払われちゃあ、堂々巡りだってのに。
[観衆に紛れて投げられた銭の音に、遠ざかる下駄の音に。 結局借りを返し切れやしないと 不満も隠さず舌を打った。*]
(19) 2015/01/24(Sat) 20時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/24(Sat) 20時頃
…ありゃ。
[酒がそろそろ切れちまいそうだ。買いに行かなきゃなぁ。
残り少ない酒をちびちびと飲んで、伍区のおっさんの酒場まで来た。]
おう、おっさん。来たぜ。
………おう?
[ありゃ?いつもこうやって声をかけりゃ大体いつも買う酒を出してくれるんだが…反応がねぇ。ついに耳が悪くなったかぁ?。]
おっさ…。ん…!?
[肩を叩いて呼ぼうとしたら、手がすり抜けちまった。…どういうこった。まさか幽霊にでもなったのか俺ぁ。
…これじゃあ酒は買えねぇなぁ…しょうがねぇ、適当にふらつくしかねぇか…。]
はぁ…
[溜息1つ吐き出すも、それが誰かに聞こえるわけもなく
普段は嫌がる人通りの多い道も何故か誰も見ていないと考えれば何の抵抗も無く歩けていた]
鏡の奴、心配しているだろう
[そういえば、と自分の心配をしてくれるだろう一座の仲間を思い出す。自分が居なくなったと聞いて公演が中止になった話は既に風の噂で聞いていた
元々、才能も何も無かった自分が、主演になれたのは自分のお陰では無いと言うのに]
――皮肉なものだ
[女性嫌いの理由が、女性絡みだったとは
失った恋人の事を思い出し、そして声が震える。流しきったと思っていた涙が涙腺に溜まり、視界がボヤける]
……馬鹿、が
[失って初めて気付いた大切な記憶。ポカリと空いた穴は塞がった代わりに大切な人が居ない虚しさだけが心を支配していて
結局それは空いた穴を塞いでから、また空けたように虚無感だけが残っていた]
卑怯だな、鼠小僧…
これでは善か悪かわからんではないか
[片手で両目を抑えて、誰が見るわけでも無いのにその泣き姿を見られないように
大切だった事を思い出させてくれた。その代わりに、残ったのは虚しさだけで。本当は忘れたかったのかもしれない記憶を、掘り返してきて]
……すまなかった
[誰に聞こえるわけでもないその懺悔の相手は、きっと聞いては居ないだろう**]
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/25(Sun) 22時半頃
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