208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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ああ。君と二人きりで話したい。 いいかな?
[彼が部屋へついてくるなら吸血鬼はこう笑った。]
いい子だ。
[その吸血鬼の細められた瞳の様子には、ジリヤを害そうだとか不穏な気配はまったく感じられない。]
(105) 2014/12/27(Sat) 22時半頃
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ーヴラド・ツェペシュの末裔の部屋ー
[吸血鬼の部屋の机の上には、アルバムの写真の欠けたページが開かれたままになっている。奪っていったものを返せと無言で訴えているかのように。]
さて、良かったら私に写真を返してくれないか? 大事なものなんだ。
[彼が吸血鬼の事実に気づかない内に取り返したくて、先ずはそう切り出した。]
それから、薬の所為で記憶が 曖昧になってるんじゃないかと聞いたね。
[愛らしい妖精の形のいい頬を撫でながら、先ほどの彼の問いにその低い優しい声で答える。]
(107) 2014/12/27(Sat) 22時半頃
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その通りだ。それは私の与える薬の所為だ。
[吸血鬼はそこで言葉を切り、妖精の反応を待つ。]
(108) 2014/12/27(Sat) 22時半頃
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黍炉は、道中ジリヤの手をしっかりと握っていた。
2014/12/27(Sat) 22時半頃
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ありがとう。
[写真を一枚受け取れば礼を。 無くなった写真は一枚ではないはずだが、その事に触れない代わりに彼の「僕らが持ってても」の問いにも答えない。]
そう、その通り吸血衝動を抑える為の物だ。 でもどうしても副作用が出てしまう。
[嘘だ。 吸血鬼が望めば、記憶はそのままに不老の効果だけ与える薬も作れた。 だが何百年も一つのところに閉じ込められてると知ればクランから出たいと考える者もいるだろう。それは避けたかった。 ……逆に、外の世界で何百年も経ってしまっているからクラン内に留まりたがる者もいるが。 ケースバイケースだ。]
忘却を恩恵と受け取る者もいるのだ。 そう悪い副作用ではない。 以前だってそう説明したんだよ、ジリヤ。
[「ね」、と吸血鬼は妖精の顔を綻ばせたくて微笑みを向ける。 吸血鬼は愛らしいこの妖精に笑っていて貰いたかった。]
(118) 2014/12/27(Sat) 23時頃
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えっ、私の話?
[>>122ジリヤの尋ねることは吸血鬼にはあまりに意外だった。]
私は血は飲んでいるよ。 一月に一回外に出て。
薬を飲んだこと?ま、まあ、若い頃には。
[そう答えたところで、吸血鬼はジリヤの表情が気にかかる。]
……どうしたんだ?何が悲しいんだい?
[悲しそうな表情をしている妖精を見て、どうにかしてやりたくなる。 ライジとの昨日のやり取りを思い出し、触れてやれば喜ぶだろうかと、ジリヤの背中に手を回して抱擁しようとした。**]
(130) 2014/12/28(Sun) 00時頃
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[ジリヤを抱擁したところで、戸を叩く音があった。>>143]
分かった。
[戸の外から降る要請に短く答え、ガレットを食べたという報告にはふふと笑みを漏らす。]
さ、ジリヤ。 悲しい気持ちは無くなったか?
[抱擁した妖精の頭を優しく撫でて尋ねる。 自分だったら皆と一緒にいられるだけで、人間に迫害されていた記憶など辛いものは全てなくなってしまうから、きっとジリヤもそうだろうと吸血鬼は考えて。]
もう少ししたら昼食の支度に行かないと。
(158) 2014/12/28(Sun) 10時頃
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ー厨房ー
[昼食の準備をする為に吸血鬼は厨房に降りてきた。
今日の昼ご飯はパンにミルク、キャベツと真鯛のルーロ、トマトピューレのビスク、ベーコンとシャンピニオンのミルクリゾット、チーズ、カステラだ。
一人にだけミルク粥を作るのは面倒だったのだろうか、吸血鬼はミルクリゾットをメインに据えた。
それからカステラはチョウスケの好物であるためにしばしばデザートに出すようだ。]
(164) 2014/12/28(Sun) 13時頃
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ー回想・ジリヤとー
若い頃の記憶?そんなものは不要だ。
[吸血鬼はばさりと切り捨てた。 有るか否かではなく、不要。]
幸せでいる為には今だけがあればいいんだよ。
[ずっと、ずっと。永遠の今が在ればいい。]
……君もずっとここにいればその内笑えるようになる。 だから私の傍にずっといてくれ。
[吸血鬼はジリヤから手を離すと、昼食の準備をしに部屋を後にした。 ──彼の呟きから逃げるように。*]
(170) 2014/12/28(Sun) 14時頃
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ー今・食堂ー
[リンリンリン。
今日の鈴の音はなんとなく精彩を欠いている。]
(173) 2014/12/28(Sun) 14時頃
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どうしてそんな事を聞くんだ?
[>>174ライジが食堂に来るなり問うので、答えを考える時間稼ぎとしてまずは問い返す。 まだ紅くない吸血鬼の焦げ茶の瞳は、冷静なようでいてその中に揺れが存在する。]
君がここにいるのは千年よりは短い…… いや、十年も経っていないさ。 忘れてしまうような些細なことはどうでもいいだろう。
出て行く時だって、ずっとここにいればそのうち。 そのうち大丈夫になってここを出れる。
[そう答える吸血鬼の口許は滑らかとは言えない。 強張っている。]
外に出てみたくなったのか?
(179) 2014/12/28(Sun) 14時半頃
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知った上で考えよう……か。
[その言葉にすいと吸血鬼の瞳が細められる。]
知った上で、考えて、ずっとこのままでいようと。 何度もそう結論を出してきたじゃないか。
[吸血鬼の唇は弧を描き、その表情は優しげな母のようになる。]
真実を霧の中に追いやって見ようともしなかったのは、 何も私だけではない。
[食事を告げる音を鳴らす鈴をとつ、とテーブルの上に置く。]
もう一度言うが、君がここにいるのは千年よりは短い。 そして今までずっとここにいる。これからも。
それが全てだ。
(187) 2014/12/28(Sun) 15時頃
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[ライジが納得したらしい事を見て取れば、 吸血鬼の笑みは深いものとなった。]
いい子だ。
[最も多くの時間を共に過ごしてきた我が子。 あの日彼に出会わなければ今でも独りのままだったろうかと、吸血鬼はふと思う。]
(198) 2014/12/28(Sun) 16時頃
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黍炉は、ヒューの言葉にそれは嬉しそうに頬を緩めている。
2014/12/28(Sun) 17時半頃
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[吸血鬼はチョウスケとジェレミーの会話を聞いても、 「ああ二人は仲が良いのだなあ」としか思わなかった。]
(218) 2014/12/28(Sun) 18時半頃
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[吸血鬼は、もしもニコラスが朝から食堂で気絶したままなのであれば、食堂の隅にあるソファまで運んで寝かせてやる。]
(232) 2014/12/28(Sun) 22時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/12/28(Sun) 22時頃
宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/12/28(Sun) 22時頃
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[大体の者が昼食を終えたのを見れば、吸血鬼はふらりふらりと館内を彷徨う事に。 どうやらケイイチが薬を摂ったかどうかまだ確認出来てないのが気掛かりのようだ。]
(240) 2014/12/28(Sun) 23時半頃
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ー図書室ー
[館内を彷徨っていた吸血鬼は、本来ならばそろそろ夕食の支度を始めなければならない時刻だったが、ケイイチの事をどうにも案じているようで、図書室まで来ていた。]
おや、ケイイチ。そこにいたか。 具合は……む、参休も。
私は、ケイイチを探しに。
(280) 2014/12/29(Mon) 13時頃
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ー厨房ー
[図書室でケイイチに今夜は必ず薬を飲むようにと頼んだ後、吸血鬼は厨房に来ていつもより随分遅い時間から夕食の用意を始めた。
今夜のメニューはパンと、赤ワインと………
端と吸血鬼の手が止まる。 薬を抜く子が一時にこんなに出ることは無かった。 何かが変わろうとしているのだろうか。
変わる?この生活が? また孤独に戻るのか……?]
(290) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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[さて今夜は久しぶりにスパゲッティでも作ろうかとした所で、厨房にやってくる者がある。>>298]
やあ、チョウスケにジェレミー。 どうし……
[掛けようとした声は「吸血鬼殿」という呼称に阻まれる。その言葉に含まれる響きに、吸血鬼はじとりと冷や汗が垂れるような感覚を覚える。 吸血鬼だからと言って自分を迫害し苦しめた人間。 まるでその人間達の発する言葉みたいで……
そう考えていれば、チョウスケから吸血鬼にとって最悪の言葉が発せられる。>>299]
ど、どうしてそれを……
[吸血鬼は顔を青ざめさせ後ずさる。 肘が台の上のまな板にぶつかり、包丁が床に落ちた。
がらんがらん。鋭利な刃物が金属音を響かせる。]
(300) 2014/12/29(Mon) 18時半頃
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[自分たちが吸血鬼ではないと知った我が子たちは、 このクランから出て行くと言っている。 皆に知らせるとも。
吸血鬼にとって悪夢のような出来事だった。 皆に知られてしまったらきっと、 皆もここを出て行くと言うのだ。]
飲むのを止めたら……老いて死ぬ。
[「ただの人間の俺たちは」 ジェレミーの声が耳に入る。
そうだ、真実を知ってしまった彼らはもうただの人間。 愛しい我が子たちではない。 それならば……………
吸血鬼の瞳が紅く暗く光る。]
(303) 2014/12/29(Mon) 19時半頃
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こんなに月も紅いから、
[カーテンを掛けられた窓からは月の姿は窺えず、 ただ吸血鬼の瞳の中にだけ紅い月が浮かんでいる。
吸血鬼が口端を曲げると、 そこから垣間見えるのは鋭い牙。 人を殺す能力を持つ本物の吸血鬼の牙。]
(306) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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[白く鋭い牙が、
素早く白い柔肌に突き立てられ、 そこから紅い血が溢れ出した。
……牙が突き立てられた吸血鬼の手首から。]
(307) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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……こんなに月も紅いから、純粋な薬を作れる。
[吸血鬼の手首から溢れ出した血は床に落ちる前に凝結し、クランの入居者たちにとって見覚えのある錠剤となって床にバラバラと散らばる。]
これには記憶を薄れさせる効果は無いから、
[吸血鬼は棚から瓶を一本取り出すと床に放り捨てる。]
何処へなりとも消えてしまうがいい。 二人で一年分ずつはあるはずだ。
[要は床に落ちてる錠剤を 勝手に拾って瓶に詰めろということだ。]
我が子でもない者をここに閉じ込めておく趣味はない。
[そう話している間にも吸血鬼の腕から流れる血は錠剤となり、床にぶつかって音を立てている。*]
(308) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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さあ……百年よりは長いし千年よりは短い。
[吸血鬼は衣服の中に手を突っ込むと札束を取り出し、それも床に投げ捨てた。]
(312) 2014/12/29(Mon) 21時半頃
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…………。
[吸血鬼の腕の血はもう止まっていた。 チョウスケの礼にも答えず、吸血鬼はカツカツと靴音を鳴らして厨房を去った。どうやら自室へと向かうようだ。*]
(318) 2014/12/29(Mon) 22時頃
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ー吸血鬼の部屋ー
[吸血鬼の鳴らした覚えの無い鈴の音が鳴り響く。>>320 自分は何故今日は夕食を作らないのだろう、と吸血鬼は思う。
別に一食くらい夕食を抜かしたって、 一回くらい薬を抜かしたって我が子達は死にはしない。
我が子達…… 私の孤独を埋めてくれる我が子達。
あの子たちと共に生きるようになってから、 日々は輝き出すようになった。]
(325) 2014/12/29(Mon) 23時頃
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ー部屋ー
[吸血鬼は机に突っ伏しているが、泣いているわけではない。吸血鬼は涙を流す術を知らない。
>>331戸が開いて、吸血鬼は顔を上げた。]
君も、いなくなるのか?
[吸血鬼は最も長くの時を過ごしてきた我が子に尋ねた。]
(334) 2014/12/30(Tue) 00時頃
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悲しいよ。
[口にしてから、迫害される悲しみとはまた違うなと吸血鬼は思った。]
君がいなくなったら私は悲しくなる。 チョウスケとジェレミーがな、出て行ってしまった。
[吸血鬼は理由までは説明しない。
吸血鬼は、涙も流さずにただ眉を下げて悲しげな表情を作るだけ。]
(337) 2014/12/30(Tue) 00時半頃
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独りには、なりたくない。
[ぽつり。]
(338) 2014/12/30(Tue) 00時半頃
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からくり……そうだ。君も知っていたか。
[ゆるりと目を伏せる。]
いくら血を注ぎ続けても、 人間は人間のまま。 私と同じ存在になることはなかった……。
[我が子の記憶を朧げにしようと思ったのは、或いは自分自身をも騙す為だろうか。 彼らと自分とは同じ存在だと。]
あちらで生きていけない……。 だから、ここを出ていかないと?
私と一緒にいてくれるのか……?
[彼の意思を近くで確認したくて、吸血鬼は椅子から立ち上がり彼に寄る。 そして或る日のように、彼に向かって手を差し伸ばした。]
(343) 2014/12/30(Tue) 00時半頃
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……そうか。
[吸血鬼はただ、悲しそうな顔をした。 握り返されることのなかった手に。*]
(350) 2014/12/30(Tue) 01時頃
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