26 Fairy Tales Ep.4
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―診療所―
〔診療所の喧噪の中、死んだアイリスの姿、怪我をしたグロリアの姿、死んでしまった自警団の姿を見ていた。〕
……そう、これは私。〔今の〕 〔アイリスの身体〕
……そして、これも、私〔以前の〕 〔グロリアの身体〕
…………『私』を奪ったのは、誰? ………
〔兄がグロリアに対して呼ぶ「オスカー」と〕
……オスカーくんが? 〔その疑念を振り払おうと、頭を振る。〕
〔違う。 きっと違う。 ここにいる「グロリア」は、酒場で対峙したあの人と雰囲気が違って見える。〕
〔きっと、私と同じことが、また起きた。 本人の口からそれを聞けば、想像は確信に変わるだろう。〕
―診療所の外―
〔あまりにも酷い死者の態に目を背けて外へ出た。 空を見上げれば、白い雲が空を漂う。〕
……風の、海 ……
〔まるで、海を漂う船のようで。〕
……
〔いつか、私もあそこへ向かうのだろうかと。〕
〔世界の底辺にある『大地』。
その上に『人』が住み、生き物が息づく。
その上に広がる『風の海』〕
〔風の海の「上」には……〕
〔白濁する人の姿は、診療所の外で空を見上げていた。
獣の声が聞こえれば、振り向いては異変を察知した。〕
…………
……
じん、 ろう
〔壁をすり抜けるように中に入れば、それがこの村で最初に目撃する化け物の姿。〕
〔魂は無意識に、兄と妹を獣から庇おうと前に出る。 飛びかかる黒い狼が老医師に飛びかかれば〕
―― ………
〔とっさに飛び出すより先に、獣の牙は医師を引き裂く。
例え間に合ったとしても、守れるわけもないのだけど。〕
……また、守れなかった。
〔白濁する人影が、一瞬グロリアの姿に代わり、再び白濁するのを、目撃した死者はいただろうか〕
……… ご加護を……
〔意志が沈んだとは知らないまま、愛の精霊に祈りを捧げ**〕
〔の前〕
〔黒い狼と対峙する兄。 その目の端で、きらめく一筋の光を見た。〕
……… あれは……?
〔もとの自分に突き立てられるナイフが赤い血を吸い込む。グロリアの身体からふわりと魂が離れて行くのを見た〕
……… 〔『私』が死んだのだけは、分かった。〕
あなたは、だれ?
〔浮かび上がる魂に、呼びかける。その魂の姿とは……?〕
― 死後すぐ ―
[――?
なに、今の――?
すごく胸が熱くなって、なにも感じなくなって…。
―――あれ、は……!]
お姉ちゃん…!!
[形が定まらずにいた魂が診療所を出ていくソフィア に追いすがるよう5歳ぐらいのオスカーの姿を取り手を伸ばすがその手はむなしくソフィアをすり抜けた。]
あぁ あぁ ぼく、は―――
[ぼろぼろと幼いオスカーの姿が崩れてゆき、形の定まらないぼんやりとしたものになってしまった。]
〔現れた魂が、一瞬、昔見たことのある子供の姿に変わるのを見た。〕
……オスカーくん、 ………なんだね。
〔少しだけ記憶を取り戻した白濁の人型は、うっすらとグロリアの面影を移して〕
どうして……? ……『私』を奪ったのは、『あなた』なの?()
〔形の定まらない『モノ』を包むように、手を差し出して、抱きしめようと〕
…うばう?グロ、リア…?
[グロリアのようなそうでないような人影の言葉にところどころを崩れそうになりながら幼いころの姿をとる。]
ちがう… 違う…!ぼくは『ぼく』を奪われて、奪われて…。
―――うばわれて―――
[自分に手を伸ばしたもの、魂から逃げるように下がる。
雑貨屋の自分の器がある方に視線が固定された。
すると崩れぼんやりとしていた魂の欠片の一部にじわり、じわりと黒い色が染みわたり始めた。]
そんなにびっくりしなくても。
〔微かに分かる表情は、優しく微笑む。 逃げる魂を追うことはなく〕
……そっか、オスカー君も私を同じに、『奪われた』んだね
〔想像は確信に変わり、小さく頷いた。〕
……… オスカー……くん?
〔魂に黒い色が染み渡る異変に気づいて、 何が起きているのかと、それを見ていた。〕
ぼくは ぼくは ――そうと…!
さ、ないと やらないと 。
[魂に黒い色が増えるたびに明確になっていく強い殺意。
周りのことなど気にすることができず、生前の決意に魂が引きずられていく。]
――― 殺さないと、ぼくの『器』 ―――
〔黒い色とともに、にじみ出る『殺意』〕
…… 誰かを 「殺す」………
それは、オスカーくんがやらなくちゃいけないこと なんだね。
〔自分が、人狼との決着をつけるために帰ってきたように。〕
〔そういえば、どうしてオスカーがオルグイユ村へ帰ってきたのかを聞いていなかったけど〕
本当は、オスカーくんの手を汚してほしくはないけれど。
無理にとめないよ。
だけど気をつけて。
『私』を奪った者、『あなた』を奪った者は、また今日も、『誰か』の器を奪っているかもしれない。
……… 真実を、見失わないでね**
〔引きずられて行く魂を心配しながら、見送ろうと〕
殺さないと、殺さないと 止めないと !
ぼくの故郷 ぼくの幼馴染…!!
壊さないで、奪わないで、ぼくの大事なもの…!!!
あ、ああ゛あぁあ゛ぁぁっ あ゛あ゛ぁっ―――!
[周りの言葉など、音など全く聞こえていないのかただただ言葉を叫び、黒く黒く染まっていく魂。
魂の半分くらいが染まると絶叫と共にオスカーの姿が崩れていき、完全に崩れた魂はぼんやりとその場を*漂った。*]
〔目の前で、壊れて行く魂〕
……オスカーくん………
〔なす術もなく、見守った。 感じるのは、殺意と憎しみ。〕
…… もしもあなたの目的を遂げたら、また元のあなたに戻ってくれるよね?
戻れないのなら、私はあなたをとめなくちゃいけなくなる。
〔どんな手段をつかっても。
もう大切なものを失いたくはない。
守りたいから。 ……どんな姿の どんなものも全て*〕
―回想:より続き―
〔燃え広がる炎。 その中に立つ茶褐色の女性の姿〕
……やめて! やめてよ!
〔叫ぶ声は届かない。兄と妹を庇うように、魂は女性の前に立ちはだかり〕
……
〔逃げる兄と妹を振り向き、後を追う。〕
〔テッドが駆けつけたのが見える。〕
………… どうしたら、 気づいてもらえるのかな
〔愛されていることに、心の扉の鍵は開いていることに。〕
〔あとは彼が勇気をもって扉を開き、希望を掴むだけということに〕
…… そんなにも、あなたの心を縛り付けているものは何?
〔去って行こうとするテッドを抱きしめて、囁く声は生者には聞こえない*〕
―― どこ どこ ?
ぼくを奪った中身はどこ…?
止めないと、止めないと、止めないと
『ぼく』を殺してでもとめないと
ぼくは『ぼく』を犠牲にしてでも生き残ってほしいよ ――
[黒い染みに魂の半分を侵されながらぼんやりと形をとる。
うつろな視線をどことなく彷徨わせながら言葉を紡ぐ。
生前の思考が、決意が強すぎて今の思いも浸食している。]
―― 生きてほしい、止めたい、守りたい、殺さないと ――
[崩れてゆく自身の形に何を思うでもなく、意識は*沈んだ。*]
〔溢れていく憎しみが、魂を浸食して行くのを目の当たりにしていた。〕
……… オスカー くん
お願い。 壊れないで。 壊れたあなたを見たくない。
お願い。見失わないで。 あなたの本当の心を。
誰かを守りたいのは私も一緒。 戦うなら一緒に行くから。
〔次は私が誰かを守りたい。 そう決めたから〕
〔オスカーの意識が沈んでいく。〕
消えないで。
〔黒い染みを癒そうと手を伸ばす。染みに触れてその心の理由を知れば、もしかしたら同じ憎しみを背負うことになるのかもしれないけれど*〕
ああ 燃える
ボクの診療所が――――…!!
[痛い と思う事も無かった。
ただ まるですぽんと音でもするかのように
魂が抜けて
燃え盛る小屋が 痛い。]
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