94 眠る村
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[ゴウッ。と、音を聞いた、気がした。
呪詛の炎は、青白く、薮睨みの小男を飲み込んでいく]
(───…許すなって?)
[異母弟の唇が、懐かしい呼び名を紡ぐ。
そちらへと顔を再び向けることもせず、男は息を漏らした。
その唇も、嫌い抜いた薮睨みも、全ては炎が飲み込み行く]
許すなと、許さないでくれと言っておいて、
───許さない?
……わがままな話だ。
[もう、この声も異母弟には届かないだろう]
[炎の中で、男に浮き出ていた刺青は消える。
加護が加護に焼き尽くされ、消えていく]
────ハン。もう護る必要も、ないってことか。
[揺らぐ。視界は揺らいで、どこか別の風景を映し出した。
…いや、変わらない。変わったのはただ、]
変わったのは…あたしの方、か。
[淡々と、異母弟の手に遺る灰を見て呟く]
……待てるうちにって、言っただろうサ?
[喉奥から絞り出すかの声に、小男は笑う。
悔しげに机を殴る、その仕草に男は目を細めた]
待って…やりたかったが、ねえ。
当たり前さ。死にたかったわけじゃあない。
が……。…生きて楽しいことがあったわけでも、別にない。
あんたの連れた小猿は、毎度煩いし、
…ああ、ブローリン?
…───けどちょっと、たまに少しはおかしかったねえ?
[仲が悪いようで良いと評された男へ、押し殺した笑い声が響く]
…。許しゃしないサ。
あたしらを、こんな風にしたのは人狼だ。
それを許すことは、あたしはしない。
けどまあ、
…こんな風に、存在を確認してみるのも、
悪くないと、ちょっとは思ってしまうのサ。
はみ出しものの、性さね。
[くつりと、生前に強いよすがを持たなかったと思う男は、
惜しむらしき幾人かの表情に、どこか満足げな表情を浮かべて見せた*]
―眠りに落ちるまで―
[ケヴィンがクリストファーに掛ける言葉に。
驚いたように眸を瞠目く。
止めることもできずに、ただそのまま見詰めて]
――クリストファー……
[青い炎が上がるのが菫色に写った。
呆然と、それを見詰めて]
[従兄弟の上半身が揺らぐのも視界に入らぬままに、呆然と消えた炎を見詰めていた]
そん、な……
[シメオンの行動すらもただ見ていることしか出来ず。
それに憤る従兄弟の傍に近寄った]
ブローリン……
[案じるように名前を呼び。
けれど何も出来ないまま。
ケヴィンがティモシーに手を伸ばすのに。
視線をそらし。
従兄弟が、つげた言葉にはっとしたように顔を向ける]
[従兄弟を信じている。
それだけはかわることはなく。
ただ、この言葉のせいで、彼が狙われる事がなければいい、と願った]
[それ以上、食堂にいるのはきつくて。
先に客室へと引き上げたのは何時ごろだったか。
それすらももうあやふやで――
ベッドに倒れこんで、そのまま霧がもたらす眠りにおちた。
それが、二度と目覚めない眠りであるとは知らぬまま]
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