207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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[厨房を覗き、そこで包丁を握る人物を 目を細めて見る。]
我が船の料理長はどうした。死んだか。
[嘆きも感動もない声でそこに居た二人にそう言い、 貯蔵されていた干し肉を手に取った。 ニコラスが無事だったのは、きちんと見ている。
干し肉の匂いを嗅いだ。 少し古いようだが、黴てはいないようだ。 それを確認し、齧る。]
で? きーちは新しい料理長に就任したのか?
[本当にニコラスが死んだとは思っていないまま 包丁を握っていたきいちへと問いかけた。]
(178) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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― 医務室 ―
船医さんよー。チンポコは無事だが腕が――
[ノックもせずに医務室の扉を開けながら、 さして重要ではないことのように左腕の具合を伝える。
血と汚れの判別が男にはつかない。 色覚など、とうの昔に失っていた。
視力自体は生まれつきの病に因るもの。 色覚は幼い頃に狼だか野犬だかに噛まれて高熱を出し、 目を覚ましたら世界はモノクロに変わっていた。
熱自体が原因なのか、元々の病に因るのかはわからないそうだ。
死んでもおかしくないほどの高熱だったと聞いた。 変なところで頑丈な身体だと、今では笑い話の種だ。]
(179) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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[傷がどのくらい深いのかも、本人はよく分かっていない。
先客がいれば壁に寄りかかって自分の番を待つつもりで。
船医が先に用事があるようなら、 待つ間、ベッドで少し眠らせてもらおう。**]
(180) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 01時半頃
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[いくつか会話は交わしたか。 腹が減った為、飯の催促に来ただけだったが、 ニコラスがいないのなら、飯はまだだろう。
さっさと厨房から出て、いつもの指定席に移動する。 第二甲板後方にある、机の一席。
脇に小箱を置いたまま、 血と脂で汚れたのこぎりの手入れを始める。
時折、自身の傷口を爪で引っ掻きながら。**]
(181) 2014/12/10(Wed) 01時半頃
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[ネイサンに鍵を借りることはできたろうか。 無理としても、暫く襟巻きがないだけのこと、さして気にはしないのだが。]
[用事を済ませた頃、空腹を思い出した。 相変わらずの無音で階段を登り、厨房のある第二甲板へ向かう。
……近づくにつれ、血の臭いが流れてきた。 階段を登りきれば、臭いの出処はすぐに分かった。]
リー、食事はまだなのか。
[指定席状態の椅子に掛けるリーに、厨房に視線をやりながら問いかける。 あの煩い声が聞こえてこないということは、やはり、まだということなのか**]
(182) 2014/12/10(Wed) 02時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 02時頃
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 03時頃
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 03時頃
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[階下へと降りかけて、聞き慣れた副船長の声に足を止めた。 元ボスで、様々なみっともない過去を知られ、命の恩人でもあるこの副船長には色んな意味で未だに頭が上がらない。>>170]
ん、何だ、騒いでたっけ? そう言われてみりゃ。何か言ってたっけか。 ジンオウガとか何とか……
[一番上の甲板で動きまわっていたせいか、今ひとつ聞き取れていなかった。]
知らんが、ちょっと待っててくれ、聞いてくるから。
[そう言い残し、階段を降りる。]
(183) 2014/12/10(Wed) 03時半頃
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―第二甲板―
[階段を降りていけば、すぐ近くにリーとヴェラが座っているのが見えたので、テーブルへと近づきながら声をかける。>>181>>182]
よう。 なあ、さっき騒いでたのって、捕虜だよな。 何騒いでたんだ、アレ。
[知ってるか?と首を軽く傾げた。 二人から捕虜についての話題を聞き出せれば礼を言って。]
あーあー、広げるなよ傷。痒いのか?
[去り際、傷をひっかくリーに一言お節介をしてから、また甲板へと続く階段を上がっていく。]
(184) 2014/12/10(Wed) 03時半頃
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―甲板―
[さほどヘクターを待たせはしなかっただろう。 再び甲板へと戻って、報告をしだす。]
ジンオウじゃなくて、人狼だったわー。 何だっけな。森に出てくる化けモンだっけな? それが居るって捕虜が騒いでるらしい。
[海生まれ海育ちの男は、狼には詳しくなかった。 ここは海上なのに、何とも奇妙だなと話をしめて。**]
(185) 2014/12/10(Wed) 03時半頃
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[ホレーショーの姿>>184が見えて、まず確かめたのは、自身の背後だった。 今日は、あの灰色の猫に背中をとられてはいない。
彼の連れ猫、キティには、以前、背後を取られたことがある。 鼠取りの身のこなしも含め、そこらの人間よりも一目置く存在だ。]
ああ、そうだ。 あの男が言うには、この船に人狼がいるらしい。
[質問には、耳にした事実だけを淡々と答えた。 私情は一切口にしない。
それにしてもこの猫の飼い主、よくよくお節介だ。 正直、鬱陶しく思う**]
(186) 2014/12/10(Wed) 08時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 08時半頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 09時半頃
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ああ、鍵か。持ってけ。 後で返せよ。
[>>177道化は宝物庫の鍵を足音の無い猫に放り投げ渡す。 それから彼が階段を降り宝物庫の方へ向かっていくのと反対に道化は階段を上がり、厨房へ。]
ー厨房ー
私の分はいつも通り私の部屋に頼む。
[道化はいつも自室で一人食事を摂っていた。 厨房の誰かが震えながらトレイに乗せた食事を運び、いくらか時間が経った後にまた食器を下げに来る。
それだけ手短に伝えると道化は自室に戻った。 襟巻きを手に入れて厨房へと向かうヴェラとまたすれ違ったかもしれない。その時に宝物庫の鍵を返してもらったろうか。]
(187) 2014/12/10(Wed) 09時半頃
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[遠くから呼び止めるとホレーショーがこちらに気付いたので手招きをする。 下の騒ぎは彼には余り聞こえていないようだった。>>183]
ジンオウガ??なんだそりゃ。
[誰かに聞いてくると言って彼がその場を立ち去るのを見送る。 特に急ぐ用でもないので大人しくその場で手摺に体を預け、 ぼんやりその後ろ姿を見送りながら白煙を吐いた。
青臭かった下っ端が、いつの間にやらむさ苦しい海の男になったものだ。 とは言えその性質は余り変わらず、 のんびりしてると言うかお人よしというかお節介と言うか。 要するに甘ちゃんなのだ、とヘクターの目には映っていた。 自分とは違い、海に仲間が沈む度に感傷めいた表情を浮かべているのも見かける。>>102別段それを慰めるでも咎めるでもないけれど。]
(188) 2014/12/10(Wed) 14時頃
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[そのツラに初めて得物を向けた時。 ホレーショーは慌て面食らいながらも食らいついてきたものだった>>93]
はーん。俺の一撃を受け止めるか。 まァまず最低ラインは合格をやってもいい、ぜっ!と!!
[重い一撃を受ける腕力と体力は評価してやっても良かったが それ以外の戦闘の身のこなしはまるでなっちゃいなかった。 にも関わらず、顔に、腹に、容赦なく打撃を打ち込んでも 往生際悪く食らいついてきたのを覚えている。 間近で沈んだ男の髪色に一瞬興味を惹かれた所で、自身の頬に剣先が掠った。
それに少しばかり驚いたような表情を浮かべると 間をおいて槌を収め、下で働けと促したのだった>>42]
(189) 2014/12/10(Wed) 14時頃
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…殺せる奴を殺さなかった、ね。
[先程問われた言葉を思い出す。 それを言うなら、道化と相対した際に彼の分まで命を乞うたのもその範疇か。 あの時はたまたま背後を見たら恐怖に呆然とする手下が生き残っていたので>>0:239、ついでにそいつも拾ってやってくれと頼んでみただけだが。
海賊人生における何度かの拾い物も含め、 それらがセシルの言うような好みだか何だかの類かと問われれば断固否定するが。 まあ、生き汚い奴は嫌いじゃないのも事実だった。 縋りたいなら情をやってもいい。 ――それが自身の身を脅かさない限りは]
(190) 2014/12/10(Wed) 14時頃
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[回想に耽っていると程なくしてホレーショーが戻ってくる。 彼の言葉を聞いて眉間に皺を寄せた]
人狼っつーとアレだろ。 お伽話のバケモンとかそういうのだろ。 それが何だ?この船にいるだァ?うさんくせぇな。
[ヘクターの生まれた地にもそんな伝承は無いので詳しくは知らんが。道化もなんでそんなのを連れてきたんだか。]
ま、マジでンなもんが紛れ込んでたら テメェみてぇな爪無しは真っ先に喰われちまうかもしんねぇな。
[難儀なこった、と目の前の男を指してそう揶揄する。 かつてあちこち腫らした顔で掃除をする下っ端の姿に>>93、獅子どころか爪無しの猫が精々だなと、自分が殴っておいて酷い感想を漏らしたのが由来だ。 ホレーショーがその頃を黒歴史だと思っているのは承知の上で、 けっけっと意地悪い薄笑いを浮かべた。
尚この一味には他にも猫っぽい男がいるのと、 彼も昔に比べれば腕を上げたためそう呼ぶ頻度は減ったけれど。当社比。]**
(191) 2014/12/10(Wed) 14時半頃
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[紅い相貌がグレッグを見据えた。 鋭い牙が首筋に迫り、ああ自分は死ぬんだなと――]
(192) 2014/12/10(Wed) 19時頃
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― 9号室 ―
[嫌な夢を見た気がした。とても嫌な夢を。 起きてみるとどんな内容だったか、よく思い出せない。 ただ体中に冷や汗をかいていた。 キティが膝の上で、お腹が空いたと鳴いている。 にゃーお。お前が起こしてくれたのか。 今だけはお礼を言ってやってもいい]
はいはい。分かったッスよー。
[キティを抱えて厨房へと向かった。 あそこなら何か食べるものくらいあるだろう]
(193) 2014/12/10(Wed) 19時頃
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― 厨房 ―
いつ見ても良い食いっぷりッスねえ。おまえは。
[厨房に着くや否や、猫はキイチの釣った魚の残骸>>173を平らげはじめた。 本当に良い御身分だこと。しばらくその様を眺めていると]
え、俺が船長のところに食事を? へいへい。しゃーないッスねえ……。
[誰かに食事を運ぶよう頼まれ、不承不承頷いた。 こういうのは下っ端の役目と決まっている]
……格差を感じるッス。
[渡された食事を見て。ため息ひとつ。 そりゃあ船長と下っ端じゃあ、食事の豪華さも違うだろう]
(194) 2014/12/10(Wed) 19時頃
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― 船長室前 ―
……ふぅ。
[やはり、この部屋に入る時は少なからず緊張する。 軽く息を整えると、口角を努めて上げようとする。 スマイル、スマイル。いつも通りのグレッグだ]
キャプテン、お食事をお持ちしたッスよ〜。
[陽気な口調で、ノックをひとつ。 許可が出れば船長室の中に入っただろう**]
(195) 2014/12/10(Wed) 19時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 19時頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 19時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 19時頃
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そう。 よく知らないなら、きっとなかったのかもな。
ちなみに、俺は、
[ない、とジェレミーに言おうとしてつぐむ。 黙って暗くなる海原を見つめ、同時にますます緩やかになる風。]
船は、止まる。 風が止んだなら、あとは、漕ぐしかなくなるな。
[それは、冗談には聞こえない響きをもって。]
(196) 2014/12/10(Wed) 19時半頃
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[ノックに対して道化は「入れ」と入室を許可した。中に入ってきたノックの主>>195を見ると、道化は微笑みを浮かべる。]
グレッグか。ありがとう。 そこに置け。
[顎でくいっと適当な場所を指し示す。 ふと、盆を置いたグレッグの顔を見て道化が眉を顰める。]
頬が汚れている。
[何処かでついたのだろう、若い坊やの頬は少しばかり汚れていた。 道化は立ち上がりグレッグにゆっくりと近寄った。]
こんな雀斑みたいな汚れをつけていては 折角の顔が台無しだ。
[そう口にする道化の言葉はグレッグの耳に柔らかい響きを持って聞こえたろうか。少なくとも責める口調ではなかったのは確かで。 道化はポケットから白い清潔なハンカチを取り出すとグレッグの頬を拭いてやった。 道化がその動作をするのに背を屈める必要はなかった。それ程二人の背丈は近いのだ。]
(197) 2014/12/10(Wed) 20時頃
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[奴隷の時は、家畜の餌程度のものを人間の餌に変えて、なんとかみんなに喜んでもらおうと必死だった。 今は不興を買って絶望の主に殺されないように必死だ。 前より悪い。 自分が来る少し前に海に落ちたらしい前任の残したレシピのおかげか。それともプレッシャーのおかげか。 今のところまずいと言われたことはないから、まだ生きてる。
手品のように死をもたらす道化を思い浮かべ、怖くって笑えた]
ヒヒッ、ヒ、ヒ。
[階段をがつんがつん鳴らして、第2甲板へ顔を出せば、リーとヴェラの姿が見えて。 貧血と薬のせいで少し気だるい陽気さで、手を振った]
ぎゃっ。
[近付かなかったのは、リーの手にある鋸を見て。 リーの所業は、初めて見たときは三日ほど魘された程度に苦手だ。 故に、リーが鋸を持ってるときは近付かない。なんかいやだ。 とは、ヘクターにしかぼやいたことはない。 なんとなくリー本人も察してるかもしれないが]
(198) 2014/12/10(Wed) 20時頃
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[リーになるべく近付かないようにして、厨房へ転がり込む。 厨房には、魚の残骸と人が数名。 それから、割られた酒樽]
あー……。あーあー。 まー、いっかぁ。
[備蓄が荒らされたことについて、一瞬天を仰いで悲劇的に嘆いてみせたが。 すぐにとろんとした声で前に向き直り、樽に浮く木蓋を拾い上げて、ついでにひとくち]
キヒッ。 ごーはんをぉ、つくるー。
[ぐいぐいっとキイチを押して隅に退かせておいた。 魚の残骸を見つけ、頭と骨だけ回収しておく。
スープを作ろう]
(199) 2014/12/10(Wed) 20時頃
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― 船尾楼・梶部屋 ―
暮れたね。 夕食の時間だ。ジェレミー、腹減ったろ。食べてくるといいよ。
[暗くなったので、小さなランプを灯し、ジェレミーにはそう声をかける。 自身は、ここで、梶を見ているつもりだ。 今は少しの風でも、進められるうちに最善の進路を。]
(200) 2014/12/10(Wed) 20時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 20時頃
セシルは、黒い淑女の航海日誌を見ていたが、ぱたり閉じて、梶へ寄る。
2014/12/10(Wed) 20時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 20時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 20時頃
墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 20時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/10(Wed) 20時半頃
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― 船長室 ―
にひひ。失礼するッス。
[こういう機会でもないと船長室に入ることはないので。 失礼にならない程度に、きょろきょろと室内を見回す。 やっぱ俺の部屋より広いよなあ、いいなあ]
それじゃ、ここに置いとくんで〜。
[指示通りに盆を置いて、おいとましようとすると。 ふと。船長が立ち上がり、こちらへ近付いてくる]
……へ。
[グレッグの表情に、微かな緊張が走った。 彼はこの船長を怖いと思ったことはないし、 むしろ戦う姿に「シビれる」と憧れすら抱いていた。 死んだ者を役立たず>>27と言って憚らないこの船長は、ある意味グレッグの理想であった。 ただ。自分の粗相で兄貴に迷惑をかけることがあってはいけない。その考えが、グレッグの緊張を呼び起こすのだった]
(201) 2014/12/10(Wed) 20時半頃
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……え。あ。
[突然、吐息のように優しく話しかけられて。 白いハンカチで汚れを拭われる>>197。 化粧に彩られた船長の顔が。すぐ近くにあった。 予想外のことに、目を白黒させた。顔が赤くなる。 しばし呆然としていて、いつもの陽気さを取り戻すのに数瞬の間があった]
きしし。さっきの戦闘で汚しちゃったんスかねえ。 見苦しい姿を晒してしまって、申し訳ないッス。
[カラカラと笑って、照れ臭そうに鼻を搔いた。 次から船長室に行く時は、身なりをちゃんと整えよう。 グレッグ覚えた。そう心の中で呟いて]
(202) 2014/12/10(Wed) 20時半頃
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――― 厨房 ―――
[口の手間賃に、差し出したワイン瓶>>158 赤色はみるみるキイチの口に吸い込まれて 綺麗な赤を映していた硝子色も、おい、曇ってんじゃねえか。]
おいおいおいおいおい、ぼったくってんじゃねえよ!?
[明らかに、手間賃を超えていると鳴き喚く。 戻って来た瓶は既に、ワイン色半減。 手垢だけではなく、魚の身や血が付着していた。]
ううおえ……… 俺様が先に噛み付くねえ、糞野郎。
[苦い顔で、半分の、更に半分を煽った。 樽の仄かな香りと、芳醇な味に、不機嫌もすぐ洗い流す。]
(203) 2014/12/10(Wed) 20時半頃
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[鍋へ野菜くずと魚のアラ、ニンニクとハーブを入れてワインを注ぐ。 数分煮詰めてる間に、塩漬け肉をよいしょと出してきて。 じゃがいもをさくさく剥く手は、酒が入ったおかげで震えてない。酒が入ったせいでおぼつかないが
そう時間はかからず、厨房にはいい匂いが漂い始めて。 それを生み出している本人はといえば、合間合間に呑むせいで足が萎えて立てなくなっている。 座ったまま手を伸ばし、火から鍋をいくつかどかす。 意味なく笑いながら、習慣的に一人分を取り分けて。 果物やらなんやらのオプションが乗ったトレイは、言わずとも誰のものかわかるだろう]
お、おー。キティ、ティ
[>>194厨房に顔を出したグレッグと猫を、酔眼で見上げた。 魚の内臓を食う猫をぼやりと眺めた後、トレイをひとつ、テーブルに置く]
ぐれっぐ……。キャプテンにーぃ、い、
[船長が厨房に顔を出したとは知らないが、いつものことだから、依頼をしておく。 むにゃ、と呂律の回らない声は、伝わったかどうか。 伝わらなきゃ、誰かが伝えてくれるだろう]
(204) 2014/12/10(Wed) 20時半頃
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おんおん鳴いてた犬っころだろ? 夜泣きは勘弁願いたいもんだがなあ、船長の拾いもんだとよ。
[船長の気を惹く何かがあったのか それとも、船長に惹かれて、捕虜を選んだのか。 前者も後者もそれ以外も、この船の絶望は選り取りみどりだ。]
Wooooon... ッと、何て言ってたかねえ。
[内容まで聞き取れなかった、と、素直に告げたのだった。]
(205) 2014/12/10(Wed) 20時半頃
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かかかかッ、料理長ならお花畑さ。
[ワイン瓶と、指輪を嵌めただれかさんの指を手に リー>>178を迎えた俺様は、目で見るに五月蝿い。 色んなもんで汚れた指と言えば、キイチ>>173自慢の魚が在る。
赤い粉? スパイス? 香辛料?
白魚の色なんてまるで気にせず、にやにや、口に放り込んで]
ッッッッッ!!??!?
[噎せた。]
(206) 2014/12/10(Wed) 21時頃
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―第二甲板―
[仕事を終えた男は、餌を待っている。
船尾楼でジェレミー(>>174)に向け、「おれ、一等」とトツと返した男に相応しい、この船で一等阿呆の面構えをして。部屋隅の床に座っている。毎日決まった時間に此処に座りはするが、与えられなければ、或いは誰かに横取りされれば、食事は諦める。
酔った破落戸が面白がって何かしらか転がしてくれるから、このように尽く受動的でいても今のところ餓死に瀕した事は無い。]
(207) 2014/12/10(Wed) 21時頃
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