222 【完全RP】湖畔の村【誰歓】
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―ケーキ屋→―
[小さな小箱を大事そうに抱えて、 ぺこりお辞儀をしてケーキ屋を後にする。 店で食べて帰った事は、一度も無い。
帰って、紅茶を淹れて、独りで食べる。
例えばおばあ様が本当の家族であったなら、 例えば私の日々の傍に両親が居たのなら、 一緒にこの幸せを分かち合えたのだろうか?
考えてみても、それは、幼い日に見た夢と同じで 叶う事も叶えようとする事もない。
肉親が何処に居るのか、私はしらない。 おばあ様が何者なのか、私はしらない]
(160) 2015/04/17(Fri) 03時半頃
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[屋敷へ戻る道の最中、今の宿屋の脇を今日も通り抜ける。 折角の湖畔の村だというのに、今も、昔も、 宿屋が湖畔の傍には無い事が少しだけ不思議で、面白い。
折角あんなに綺麗なのに… 見る度に違う顔を見せてくれる景色を思い出す。 ああ、ケーキを買ってしまう前に散歩に行けばよかった。 繊細な宝物の入った小箱を抱えた侭に、少しだけ後悔した]
…少しくらいなら、平気かしら?
[遠回りをしても、少しくらいなら。 答えを返さぬ宝物に尋ねてみる。
どうしよう、どうしよう、悩みながらも結局は 気付いた時には、爪先は行きたい方向を向いていた*]
(161) 2015/04/17(Fri) 03時半頃
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[どうにか、かみさまとかいう奴を振り切れば、森の中を歩く。
途中、木の実や木苺をみつければ、それを取って。
ケーキ屋へと戻れば、また客が来ているようで>>139。
奥から、こっそり顔を覗かせる。もう彼女の顔は見慣れた。名前は知らないけど。
この村に来てケーキ屋を出してから、まだ数か月。 まだ客も来ない頃から、彼女は良くここに通っている。
うっとりと新作のケーキを見つめていて、あんなに見られているとやはり恥ずかしく、うぅと顔に熱が生じる。]
(162) 2015/04/17(Fri) 03時半頃
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[何故、こんな田舎の村でケーキ屋を出したか。
それは母の夢だったらしい。小さな村のはずれで、湖畔や森の側でひっそりと。客は多くなくていい。
ケーキを食べて、美味しいと笑顔になるのが見たい。
そして、俺がケーキを作るようになったのは、]
「ねぇ、ダイちゃん。ダイちゃんは手先が器用だし、多分ケーキも美味しくつくれると思うの。駄目?」
[小首を傾げて、瞳をキラキラとさせて、お願いと手を組む母親。
一度だけ、と。そう言ったはずなのに、何故か未だ作り続けている。]
(163) 2015/04/17(Fri) 04時頃
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[俺達は村からすれば「余所者」なのだろう。
つい数か月前までは、大きな街に住んでいた。
それが、何故、田舎に移り住み、ケーキ屋を出すなんていう話になったのか。
それは、店を建てるだけの金がひょんと入ったから。
父が置いていった金。別に死んだわけではなく。
死んでるかもしんねぇけど。]
(164) 2015/04/17(Fri) 04時半頃
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―回想:2年前―
「好きな人ができました。恋はするものじゃなくて堕ちるものだというけれど、
本当にそうなんだね。ということでダイミ君、これからは頼んだよ。よ!大黒柱!
ということで、手切れ金は置いていくから、それで、母さんの夢でも叶えてあげてくれ。
愛する家族へ フーゴ」
(165) 2015/04/17(Fri) 04時半頃
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……
[ぐしゃりと握りつぶす。机の上にまるで"ちょっと出かけてきます"のように放置されたメモ書き。
軽いのは知ってた。女好きなのも知ってた。
だけど、ここまで屑だとは知らなかった。
姉二人がぽんぽんと肩を叩く。なんで冷静なんだよ、あんたら。]
…ざ…けんなぁあああ!!!
[後から聞いた話だと、俺が生まれたばかりの頃にも一度やったらしい。
年々父親に似てくる髪色と顔。
…俺は絶対、こうはならねぇ。]
(166) 2015/04/17(Fri) 04時半頃
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―回想・ケーキ屋のひととき―
[ケーキの入った小箱を受け取る際、 奥から覗く見覚えのある男性の影に気付き、 ぺこりと軽く礼を。
…そしてふと、何故だか、彼を見て思い出す。
帰る間際にポケットから取り出した小さな小瓶を 対応してくれた相手に渡した。 アメジスト色の結晶が詰まった小瓶に 同じ色の艶やかなリボンを掛けて]
あの、…えっと、……――これを… 頂き物なんですけど、どう食べていいか判らなくって。 ケーキに、使うものと聞いたので、 ケーキを作って居る方に、渡してくださいませんか?
(167) 2015/04/17(Fri) 05時頃
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何時も、幸せな気持にさせてくれる、 細やかですが…お礼に。
貴方のファンからと、伝えてください。
[はにかむように微笑んで渡したのは菫の砂糖漬けの小瓶。 届けられはしたもののどう食べていいか判らなかったのは 嘘偽り無い本当のことで。
制作者が一人では無いと知らぬ客。 けれど本当に渡したい相手は、 好みの判りやすい常連を知る彼らには、 正しく伝わった事だろう*]
(168) 2015/04/17(Fri) 05時頃
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―湖畔―
[きらきらと輝く湖面が眩しくて、目を細める。 吹き抜けて行く澄んだ風が心地良い。
ふわり、ふわふわ、 長い髪とスカートの裾を膨らませて、揺らして歩く。 適当な鼻歌が、風に揺られてさざめく木々の音に消えた]
……、……――?
[ふと、風の音に混じる人の声に気付く。 顔を上げて辺りを見渡せば、遠く向こうに見付けた 人影は二つ、>>148祭服と、>>153給仕服]
(169) 2015/04/17(Fri) 06時半頃
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[何を話しているか迄は聞こえる筈も無ければ、聞く気も無く けれど話をしている事だけは伝わった。
これ以上湖畔を辿るのは止めにしよう。 邪魔をしてしまわぬように。
そう、足を止めて行き先を変えようとすれば、 >>149丁度二人は別れたようだ。
給仕服の方が歩き出すのを追う様に、 >>156顔動かした祭服と一緒に、遠くから、 翻る給仕服のスカートをぼんやり眺めて見送る。
此方に気付く様子が有れば、 挨拶代わりに一礼をして見せただろう]
(170) 2015/04/17(Fri) 06時半頃
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[もう、別れたならば邪魔にはなるまい、 さてどうしよう、逡巡して、 結局、湖畔を辿る道の続きを歩き始める。
湖を眺めながらぼんやり歩いているので、 別段祭服の紳士を目指し歩いている訳ではない事は 彼にも伝わるだろう。
それでも、彼が尚も其処に居るなら、 顔を合わせる事になったかもしれない。
彼が去るなら彼の事も、給仕服の彼女と同じように…**]
(171) 2015/04/17(Fri) 06時半頃
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[>>134 サイラスさんが、声をあげて笑ったよ。そんなにおかしかったかな?]
うーん、楽しみにされるようなものじゃないとは思うけど… あ、でも最近オルガンが調律されたからその音は大分綺麗になっているから、そっちの方が楽しみにしていた方がいいかも。
[またね、って手を小さく振ってもう大分近くなった家への道を歩くよ。家に着いたら、椅子に座って「もう1人の私」へのお手紙を書くんだ。直接言葉は交わせなくても、それなら会話出来るって思うから。
ケーキ半分は食べていいからね、とか。 包帯の人が来て、私と似た人といたみたい…とか。 その人に肩揺さぶられたのをダイミ君に助けて貰ったのだけど、そんなつもりじゃなかった馬鹿って言われて何でかちょっと残念だったの、とか。 サイラスさんにあんず貰ったけどどうしようかな、とか。
あ、ケーキの名前考えてみて?って書いて自分がふわふわと考えたのを書き連ねてみたりしてみたよ。 でも、最後には消したけど。「して貰ってばかりでごめんね?」って書いた跡が残っちゃった。見落としてくれないかなって思いながら、「もう1人の私」を呼ぶよ。]
(172) 2015/04/17(Fri) 08時頃
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―湖―
あら。
[>>153牧師が微笑むとまぁるく目を見開き、大きくまばたいた。 真っ黒な瞳がわずかにまとった色は、黒に隠れてよくわからない。]
年の功でしたのね。
[>>154冗談めかす牧師に曖昧な笑みを浮かべていたが、言葉が切れかけると小さく首を傾げた]
……そもそも?
(173) 2015/04/17(Fri) 08時半頃
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[>>155牧師は再び湖面を見つめる。 見きわめる前に、現れかけた色は消えてしまった]
ええ、その噂はお屋敷に出入りする商人などからも、よく。 その、前触れだとおっしゃる?
[ぱしゃり、魚が跳ねた]
いやだ、そんな話、おやめくださいな。
[顔の前で振る手は浮かんだ考えを払うように。]
(174) 2015/04/17(Fri) 08時半頃
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[>>156礼を言われれば首を振り、物言いたげに牧師を見あげる。 ほどなくして小さく頭を下げ、歩き出した。 一度足を止め、湖を見る。 いつもそばにある湖から、今日は異様に離れがたかった]
なぜ?
[>>157牧師の方へ振り向く。]
なぜでしょう。 ……あなた様がどのような方か、知りたかったのです。
[牧師、ではなく、チャールズが。 また曖昧に笑むと、それ以上の追及を避け屋敷へ去った**]
(175) 2015/04/17(Fri) 08時半頃
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…そんな事を、思わないで。
[「私」の想いに、考えに、一つ溜息をつく。 私にとって「私」は、其処にいるだけで価値があるのに。 私の思いを「私」に伝えるのに言葉も文字も要らないけれど、私の想いを「私」に伝えるには何か書き残さないといけない。それは、私が「私」を受け入れきっていないのかもしれないな。
ケーキとあんずを半分に切って、口に含む。あんずは味が詰まっているような気がして良いなって思う。 ケーキには鈴蘭の香りが染み込んでいるみたいだけど、花とかは毒が強かったのではなかったかな。まぁ…食べてしまう人はいないと思うけど。 口に含んで広がる甘さは砂糖とかが丁度よいのかな。くどくもなく、甘みが足りない訳でもない。甘いものが好きで好きで堪らない人にはもしかしたら物足りなさもあるのかもしれないけれど、それでさえまた食べたいと思わせる作戦なのかなって思ってしまう程。 現に、私の分を食べても…もう少しは食べたいと思わされて。策略に嵌ったかも、なんて1人笑うわ。]
(176) 2015/04/17(Fri) 09時頃
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[家に一つだけある小さな鏡。どうして此処にあるのかよく覚えていないのは、前に住んでいた人のものだったかななんて思いながらも。そっと鏡に自分の顔を映す。「私」よりずっとキツい目つき。]
「私」の微笑む姿は…自画自賛になるけど可愛いと思うのに。
[何度手紙に書いても信じてくれない。誰かが言ってくれれば「私」も信じるのかな、なんて思うけれど。言ったら「私」が喜びそうな人は、中々言わないように思う。]
…「私」に私が必要無くなってしまっても構わない。でも私は「私」に救われてる。どんなことがあろうとも、「私」のお陰で私はいる。 私は「私」が如何なる時でも、一番じゃなくても、一番に大事で好きなの。
(177) 2015/04/17(Fri) 09時頃
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[手紙の返事を書く。ケーキについては感想を書いた後、自分が考えた名前を列挙して…最終的に組み合わせてみてこんなの良いんじゃないかとか。 応募するなら早い方が良いんじゃない?とか。 変な人は気持ち悪いね、とか。
どうしても「私」が私のことを気にしてしまうなら、笑顔を自然に浮かべることが出来るようにって思って欲しいな。「私」が楽しいと、私も嬉しく幸せな気持ちなの、とか。 「私」よりも少し小さめで丁寧な気がする字。「私」は字も私より可愛いとか思いながら返事を書いて、「私」に戻って来てもらおうかな。]
(178) 2015/04/17(Fri) 09時頃
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笑って…?
[お返事を読んだら、うーんとちょっと考えるよ。ケーキとあんずは食べてくれたみたいで一安心かな。 楽しいとき、嬉しい時にはニコニコと笑うよ。だけど、それで良いのかはちょっと不安なんだ。怖い時とか、危ないって思った時に頼ってばかりなのにって。 でも、ちゃんと笑う事が出来るように…頑張ってみようって。ぐっと握りこぶしを作ってみたよ。
綺麗に半分こになっていたケーキの残りを食べるよ。今回口に広がる優しさは、この間のとはまた違った感じ。ふんわりしていて溶ける感じがして頬が緩むよ。 あんずもちょっとずつ食べながら、ケーキを食べ進めていくの。一口はあんまり大きくないから、結構時間がかかっちゃうけど…それだけ幸せな時間が続くって事だね。
今度は食べながら、ケーキにつける名前を手紙もつけながら考えてみるよ。手紙には「最後は「私」が決めたらいいと思う」ってあるから…ふにゃふにゃしながら浮かぶ言葉を考えていたら、思いついたの。良い名前かは分からないけれど。]
じゃあ、行こっかな?
[丁度ケーキも最後の一口だったから、パクリと頂いて。また外に出る準備をして歩き始めるよ。 ちゃんと、戸締りもするの。]
(179) 2015/04/17(Fri) 10時頃
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― 湖畔 ―
[今度は冗談ではなく、本人は真面目に答えたつもりだったのだが、 冗談に取られたのかおんなは曖昧に笑うだけ。男も釣られて笑った。>>173]
いえ、何でもありませんよ。
[そもそも…、その続きを促されるが牧師は口を噤んだ。]
(180) 2015/04/17(Fri) 10時半頃
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[ぱしゃりと涼しい水の音。>>174 波ひとつなかった水面が大きく揺れる。同時に、黒い瞳は水面を映しこみ波のように揺らめいている。 水飛沫が高く跳ねてひかりが反射する。眩しくて、目を細めた。]
いいえ。ただ、考えただけですよ。 やけに村の湖が美しく見える理由、普段と変わらない筈の景しきが違った風に見える訳を、ね。
[前触れと言うつもりなのかと聞かれれば、ゆるりと首を振る。其処で会話は途切れた。]
(181) 2015/04/17(Fri) 10時半頃
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[湖から視線を外して、女の背中を目で追えば、 一度足を止めたのに、牧師は質問を投げ掛けた、「どうして、そんな質問をするのか」と。]
返ってきた返事は、矢張り、思いがけず、 牧師は思わず聞き返してしまう。>>175]
私が、どのような人物か、ですか? ……、やだな。見てくれの通り、ただの冴えない牧師ですよ。
私も貴方と仲良くしたいと思っています。
[私も貴方の事を知りたいとはっきりとは口にせず、伝える。]
(182) 2015/04/17(Fri) 10時半頃
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[ふと、足を止めたおんなに近づいて、 「失礼。」と、一言断ってから、見間違えかもしれないが、おんなの肩に落ちた亜麻色の髪を指で払い落とそうとする。 もし、理由を聞かれれば、]
すみません、肩に屑がついていたもので。
[そう、笑って答えただろう。 それ以上は、ノーリーンを追及する事は無かった。]
(183) 2015/04/17(Fri) 10時半頃
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[残された牧師はひとり佇む。もう一度、湖畔を見た。 おんなの質問に口を閉ざしたのは、 その続きを言ったところで、理解されないのだろうから。
扁平な水面を模写していた世界は密かにたゆたう。**]
(184) 2015/04/17(Fri) 10時半頃
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[薬がしっかり飲み下されるのを確認して、改めて男の前に座りなおす。]
さて、あんた…旅人、だろ? これからどうすんだ?宿に泊まるのか?
[うちに置けるようなスペースはないから、寝泊りするなら宿を勧めるしかない。まさか既に確保しているなどとは思いもせずそんなことを。 男の返答を聞けば、そうだったのかと安心して]
あ、自己紹介が遅れたな。 俺はサイラス。ばっちゃんと二人で薬屋をやってる。
[簡単に自己紹介を済ませただろう。そうして]
その傷じゃ旅を続けるのは暫く無理だ。 膿んで熱を持たないともわからないし。 …まずは村の連中に顔見せて回った方がいいかもな。
[長閑で良い村だとは思っているけれど。 こんな山奥、あの迷いの森を隔てて、若干外の世界と隔絶されているこの湖畔の村は、閉鎖的な面も強くて。 よそ者が村へ入ったことは瞬く間に広まるだろうが、変な憶測が飛び交うといけない。だから]
(185) 2015/04/17(Fri) 12時頃
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これから俺、薬の配達に行くつもりだけど… あんた、どうする?
[そう問うてみる。一緒に来るのなら、村人に紹介もできよう。少なくとも一人でうろつくよりは怪しまれずに済むんじゃないかと、そう思った。 ヒューがもし滞在先に向かうと言うなら、そのまま見送っただろう。
どちらにせよ工房を出る前に]
あ、そうだ。代金。
[思い出したように呟いて。 事故に巻き込まれた人間からというのはなんとも気が進まないが、こっちも生活かかってるんで、悪いなと。
布袋の中身を確認して、その中から金貨4枚を頂戴した。**]
(186) 2015/04/17(Fri) 12時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/04/17(Fri) 12時半頃
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― 回想/ケーキ屋 ―
[ヒューがそっぽを向いている理由が分からない。相変わらず牧師は、にこにこ。>>137 自分の頼みを快く引き受けてくれたヒューに、嬉し気に笑って、]
ふふっ、頼もしいですね。
[ヒューを薬屋を教える為にケーキ屋を離れる、その前に。 くるり、踵を返して、思い出した様に店先にある公募箱に小走りで走る。用意された用紙に一筆して箱のなかへ。 慌ただしくぱたぱたとヒューの元へ戻って来て、]
お待たせしましたっ。 さあ、サイラスさんのところへ向いましょう。
[ふたりで薬屋に向う。]
(187) 2015/04/17(Fri) 12時半頃
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― 回想/ケーキ屋→ ―
[薬屋まで向う事はなく、途中まで道を案内することとなった。>>138 ヒューと別れる間際、ヒューにお礼を言われる。改まっての感謝の言葉にきょとんとして、 ヒューが照れてるのを認めると、微笑ましいものを見つめる様に目を細めて、]
いいえ、お役に立てたのなら嬉しいです。 …どういたしまして。
[それでは、また後で。 小さくお辞儀をしてその場を離れた。そして、教会へと向ってる途中で、教会の場所を教え忘れた事に気が付いた。]
あっ、しまった。*
(188) 2015/04/17(Fri) 12時半頃
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[投票箱の中へ入れられた一枚の紙には、「小さな恋の歌」 少年の秘めし想いに、揺れる君影草。葉の傘に身を寄せて歌う、うるはしの乙女の調べ。 歌の花鈴は鳴る、生命の限り。**]
(189) 2015/04/17(Fri) 12時半頃
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