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人のせいにするのは、簡単だけど。
それで、傷つく人を作るのは、良くないよ。
[それだけ言うと、自警団員に別れを告げて。
もう夜になった墓地へと向かった。]
(145) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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僕ごときが、何…考えてるんだろ。
[空になった酒瓶を転がし、よろよろと納屋から出る。 既に高くなった日差しは、二日酔いの頭に酷く響いた。
田舎の小さな村社会では、身分の壁はあまりに高い。 卑しく生まれた者たちに、小さな世界はあまりに無慈悲だった。 体を売るくらいしか出来ぬ女たちや、汚れ仕事や兵隊になるしかない男たちや。 まして、娼婦の産んだ父のない子に、未来など最初から用意されていなくて。 せめて兵隊にでもなって、爆弾抱えて敵地に突っ込めば、役に立てたかもしれないけれど、 結局…その戦にすら負けてしまってはそれすらも出来ぬ。]
…メアリー…… [末の妹なのだと、母が言っていた気がする。 酒とクスリに曇った、今の僕のような目で、その家からすらもアタシ見捨てられたんだ、と。
逃げるように去る少女にぶつかりよろける。 二つに結い上げた髪と一緒に、こぼれた涙が揺れたのが見えた。]
(146) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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――はぁ。
[がくりと膝を落とし、手を付いた]
はあああああああああああ。
[深く、深くため息を吐いて]
ふぅ。
[立ち上がる。手のひらや膝についた土埃を 払った]
(147) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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─ 前夜・墓地 ─
[ギリアンの塒や他の場所には目もくれず、誰かが居ても声をかけず。 真っ直ぐに、目的の─…義父の墓へと向かって。 その墓前に一人立ったまま、お義父さん、と呼びかけた。]
私ね。 お義父さんが、あれをどうしようとしてたのか、やっぱり解らない。
どんな顔をしてるのが正しいのかも、解らない。
だけど。 私が、望みたいものは、解った気がするの。
…良いかな。 許して、くれるかな。お義父さん。
[返る答えは、当然ないけれど。 ふ、と微笑んで、ごめんね、と呟くと。 義父の元を離れ、帰路についた。]
(148) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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>>143 思うところ、が――… そう……。
[遠くを見詰めて]
――…。 過去を思い、重ねていたのかも……。
――しれないわね。
[ヴェスとメアリーの想い合い交歓する声、でも別れ行く二人に、胸が痛んで。 柔らかに微笑むセシルに、静かに告げる]
(149) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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[そうして、家に着くと。
真っ直ぐにベッドに倒れこみ、夢も見ず眠り込んで。
目が覚めた時には、もう日が高くなっていた。]
…こんだけ寝たの、いつぶりだろ。
[ベッドに横になったまま、そう呟き。 よいしょ、と身体を起こすと、顔を洗い身支度を整えた。]
(150) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 14時半頃
掃除夫 ラルフは、ふらふらとした足取りで、路地の日陰を当て所なく歩く。
2010/07/05(Mon) 15時頃
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― 墓地 ―
[屈み込み]
[添えた華]
[ふうわり微笑して]
(151) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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漂白工 ピッパは、ふと横に視線を遣ると新しく増えた墓標に気付く。
2010/07/05(Mon) 15時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 15時頃
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[新しく増えた墓標]
[刻まれた名]
[傾く水筒]
[滴る茶に乗せた小さな祈り]
(152) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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……笑う筈もないよ。お前は、おれよりよっぽど、立派だ。
[想いを交わしあい、けれどその先へ続かない、ふたりのこえ。 がんばったな、と本人を前にしては、けして言わない呟きを落としてから]
此処へいらっしゃる前、でしょうか。
[静かなコリーンの声に、ひそりと問い掛けを返す。 打ち切ろうと思えば、軽く打ち切れる程度の声で]
(153) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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[食欲はなかったから、ゴドウィンからもらった茶葉で淹れたお茶をいつもよりも丁寧に蒸らして。 それを一口飲んで、美味しいなと思って。]
…おじちゃんに、お礼言ってこなくちゃ。
あと、リアにも。お裾分け、持っていこう。
[昨日、急に帰った自分にきっと驚いただろう。
淹れたお茶を飲みきると、綺麗で優しい彼女を思い出し、茶葉を分けたものを麻袋に詰めて。 それを手に、家の外へと。]
(154) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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安心して 酒場のおじさんが ……淹れて呉れたものだから
[漏らす声は穏やかだった]
――、それも可笑しな話か
[安心、などと。 緩く首を振って、瞑目した。]
(155) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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墓堀 ギリアンは、大きな樫の木の下で目を覚ます。ふんがー
2010/07/05(Mon) 15時頃
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―墓地の朝―
[木の下でぐうぐう寝てた男は目を覚まし、井戸に向かう。 まず口をゆすぎ、それからごくごく水を飲んだ。]
うまいだな。 生きてるだなぁ……。
自由に水が飲めるっていいだよなぁ。
[そんな独り言を漏らす。]
――……今日は仕事ないといいだな。 はは……。
[小屋に向かう。何か食べておこうと思った。]
(156) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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ええ……。
[この村へ来る前かの問いに。 どこか寂しそうな笑みを浮かべて、頷いて]
――…。
ごめん、なさい。 人と逢う約束を、しているの。
[日の高さを確かめてから。 そう語れば、セシルに別れを告げて。
教会へと足を向けた――**]
(157) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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墓堀 ギリアンは、小屋に行って、いろいろ**
2010/07/05(Mon) 15時頃
墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 15時頃
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…おはよう。
[結局、メアリーを追うこともせず、ぼんやりした様子で見知った顔に声をかけた。]
まだ、生きてるんだね。 …セシルも、ヴェスも、コリーンも。
[感慨もなく、ただ淡々とした言葉。]
明日も…生きてるのかなぁ。
(158) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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掃除夫 ラルフは、歌い手 コリーンの背中で揺れる銀髪が遠くなるのをぼんやり眺めた。
2010/07/05(Mon) 15時頃
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[気だるげに髪の毛をかきあげる。 例え彼女がその場にいなくても、染み付いた伊達や酔狂が消えるわけでもなく。 男は相も変わらずにさして周囲を気にせず身を整えた]
――
[女が立ち去る気配。周りに人がいることくらいは知っていたが]
――は。
[兄に気がついたのなら、皮肉げに肩を竦めた]
(159) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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知らないな。 神のみぞ知る――というとこだろ。
[ラルフの言葉に笑い]
最も 自死や他殺が絡めば明日は変わるかも知れないが。
[興味がなさそうに、物騒な言葉をさらりと呟いた]
(160) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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[村外れに住まう女性のことを、多くは知らない。 だから、影のある美人と評されるその笑みの理由も、知らないのだけど。 彼女も何かしら、理由が有って村に残ったのなら。 影の薄らいだ笑みを浮かべてくれることも、あれば良いなと思いながら、自分はいつものように笑って]
いえ、お引止めしてしまって申し訳ありませんでした。 お気をつけて。
[見上げる空に、自分も凡その刻を知り。 ひょこりと会釈すると、彼女と別れたのだった]
(161) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 15時半頃
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そうだね。
病気じゃなくたって、人って案外簡単に死んじゃったりするし… 死のうとしても、案外死ねなかったりもするからね。
[小さく肩を竦めて釣られるように淡い笑顔を作る。]
雑貨屋のお爺さん、亡くなったみたい。 他にも…何人か死んだのかな?…まだ確認してないけど。
(162) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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─ 村の通り ─
[まずはゴドウィンにお茶のお礼を、と酒場へと向かう途中。 ヴェス達の姿を見つけ、そちらに駆け寄った。]
ヴェス、ラル、セシ兄。
三人ともどしたの?
[多分、普段通りに振舞えているだろう笑顔で、そう聞いて。]
(163) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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お早うございます。
[ラドルフへ会釈を返してから、お早う、と弟へも挨拶を。 肩を竦めるのを見れば、そ知らぬ顔で、にこり笑み]
明日どころか、今日の事も分かりませんし、どうなのでしょう。 ……ああ、そうでした。
[物置から持ち出したよ、と鞄の中から引っ張り出したぬいぐるみを見せても、ヴェスに咄嗟に通じるのかどうか。 ともあれ、よろしけれはどうぞ、とラドルフへ差し出しながら]
……。火事も、あったし。……、あと、サイモン君の死体が、少しおかしかったのは、聞いた?
[弟の言葉>>160に、自警団員から聞いたばかりの話を思い返し。 軽く眉を顰めた]
(164) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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[陽光と馨。 一時は、燦燦と――*]
(165) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 15時半頃
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…あのさ。 君なら…僕よりもよく判るかなって、思うんだけど…
[いろいろとぐるぐる考えた、そんなことをポロリと零す。]
例えば誰かが…独りで死ぬのは怖くて寂しいと思うなら…
ううん、やっぱいいや。…誰でもいいわけじゃ、無いだろうし。 僕なんかにお情けかけられたなんて思ったら、きっと屈辱だろうから。
(166) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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[>>162死のうとしても、のくだりに、青年を見遣ったけれど。 足音と、いつもの、声が聞こえれば、そちらを向き]
……おはよう。お前こそ、昨夜はあんな時間に、どうしたんだ。
[いつも通りに、思えるけれど。 様子を伺うように、じ、と見つめ]
(167) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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…いいの? [差し出されたぬいぐるみはだいぶくたびれた古いもので、 抱きしめるとふわりと日向の匂いがした。]
大の大人がこんなの抱いてるって、変じゃない? …子供じゃ、ないんだし。 [口ぶりとは裏腹に、両腕はぎゅうとそれを抱きしめている。]
(168) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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そう、か――爺さんが。
[雑貨屋の主人。何度だって世話になった。 叱られたことも、笑いあったことも――でも、もう、いない]
――そうか。
[現れたミッシェルに、眼で挨拶する。会釈すらも省略して。兄の口からサイモンのことを聞けば不機嫌そうに顔を顰めた]
――サイモンが?
[続けられたラルフの思わせぶりな言葉に、目を細める]
なんだラドルフ。 言いたいことがあるなら、言え。
(169) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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[どこにでもありそうな草臥れたぬいぐるみ。 それに表情を綻ばせるラルフに目端をひくりと動かした]
――
[心当たりがあるようすの兄とラルフに交互に視線を動かした]
(170) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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昨夜?
あぁ、うん…ごめんね、急に帰っちゃって。 ─…謝りに、行ってたの。
[誰に、とも。何を、とも言わず。 嘘ではないから、真っ直ぐにセシルの顔を見て、笑顔を作ってみせた。]
(171) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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[弟への問い掛け>>166に、ふむ、と首を傾げてから]
ええ。もう、誰のものだったか忘れるくらい、仕舞われて久しいですから。 また抱きしめてくれるひとが居れば、ぬいぐるみもその方がしあわせなんじゃないかと。
[尋ねる口ぶりながら、しっかりその腕に力をこめているラドルフに、安心したように笑い。 どうぞ、とぬいぐるみと彼の頭を、交互にぽんぽん撫でた]
(172) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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あ、それ。
なつかしいね。
[ラルが腕に抱くぬいぐるみは、自分も見覚えがあった。 ヴェスとケンカして泣いたりした後、抱かせてもらったこともあったから。]
(173) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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ほら。お前も覚えてないか。 おれのだったか、お前のだったか。随分昔に、遊んでただろ。
どうせ仕舞われたままなら、必要としてくれるひとに渡そうと思って。
[弟の視線がこちらへ来れば、そう説明し]
…… 、そうか。 だけど、あんまり夜に出歩くな。……物騒になってきたみたいだから。
[こういう、決まりきった笑顔を浮かべるやつだっただろうか。 ミッシェルの答え>>171に、何かすっきりしない気分は残るものの、かたちにならなければ追求することも出来ず。
何も無くて良かったが、ときんいろの髪を撫でた]
(174) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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