164 天つ星舞え緋を纏い
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[坊主の真意はわからない。
ただ、人として足掻きたいと思った日向の意志に、生きてそれを為す可能性を与えてくれたのは確かだった]
[伸ばした手を、彼の体は当然のごとく擦り抜ける。
何も出来ぬまま、肩を落とし数歩下がった]
[明之進は、何も言わない。
結局日向も沈黙したまま、その先を見守った]
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[近付いてきた雪客>>64には、少し目を見開いて]
お前、いや...すまんな。
[氷が腕を冷やす感触に、ほう、と小さく息をつく]
お前、いい女だな。 いっそ、わしの女にならんか?
[軽い口調で生臭どころではない台詞を吐いて]
おっと、童の前で言うたは、まずいか。
[笑う、嗤う、人を殺し、光を喰らい、己が人であるかさえ、迷い惑った者達をぐるりと眺めて]
(66) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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[肩落とし、下がる様子に、浮かべるのは微かな苦笑]
……大丈夫、だよ。
[小さく呟いて。
手が届くならまた、頭をぽふ、と撫でる仕種]
おまえどこまで生臭やねん…。
[雪客への言葉には呆れて突っ込まざるを得なかった。
こいつ本当に何で坊主なんてやってるんだろうと、度々思うことがある]
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[心配気に駆け寄る夕顔と、火傷を癒そうと試みる雪客。 死にはせん、と坊主が言うから、それでも心配そうに見守っていたが]
……嗚呼。
[坊主らしくない言葉>>66に、やや表情を崩しつつ。 渡された狸を、胸元で握り込んだ]
(67) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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生き残ったは、それこそ運命(さだめ)
せいぜい、好きに生きようぞ。
[焔を沈めた狐の目が、闇と光を諸共に*射抜いた*]
(68) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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… お坊さま
[無くされたその腕に手を添えたまま、その言葉>>65を聞く。 雪客が右の腕に氷まとわせるのを、ただ、見つめ]
やみは ひかりにてらされるからこそ やみとしていきられる
ひかりは やみに のまれても
そのかがやき きえぬかぎり ひかりをとりもどされましょう
[闇でありながら、闇のみになることはないと、声にした。]
(69) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2014/02/22(Sat) 01時頃
説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/22(Sat) 01時頃
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……兄様。
[呟く声は、小さい**]
(70) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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え?
[明之進の仕種を、きょとんとした表情のまま受ける]
あ。ん……
そうだ、よね。
[そうしている間に、坊主は雪客に向け軽口を叩いていた。
呆れたような、怒ったような顔で刹那固まるが、一喜一憂せず場を見守る余裕は生まれた気がした]
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死にはせん、って……。 それは結構な事だけどさ……。
坊主が合掌出来なくなるってどうなのよ……。
[まったく、と呆れ顔で法泉を見やれば、続けて言われた台詞に思わず間の抜けた声が漏れた。]
……そういう問題じゃないでしょ。 ま、冗談言えるだけの元気があるなら何より、だけどね……。
[気を取り直した後、やれやれとその細い肩をすくめる。 その間も右手はやけどの跡を冷やし続けていた。]
(71) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2014/02/22(Sat) 01時頃
機織り 雪客は、メモを貼った。
2014/02/22(Sat) 01時頃
[好きに、生きる。
坊主らしくも、星の宿命宿す者らしくもない一言を、法泉は言い切った。
鋭き眼差しは、まるで霊体である己らすらも射抜くよう]
ん。生きる、よ。
人として在る、ために。
[相手には聞こえぬだろうから、己への誓いとしてそう宣する。
傷付き倒れた身に戻った後、どれだけ取り戻せるかはわからぬけれど――]
諦めない、から。
[眼差しを、雪客の方へ向け。
そう、小さくともはきとした声で呟いた]
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……好きに、か……。
[ぽつり呟き、女は視線を落とした。 傍らに置いた筈の刀は、今は*もうない。*]
(72) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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……む、なんじゃぞろぞろとあわただしいの。
夕顔に……一もおる。……ぬ、雪は戻っておったのか!? なんじゃ顔くらい出さぬか心配かけおってからに……。
あれは……あぁ、荒れ寺の坊主か。そうか……
[門をくぐって館に入っていく奇妙な4人を上から胡坐の姿勢で見送る。それから坊がなにかしていたようだが、生憎自分の位置からは見えなかった
しかし確実に、力を感じる。曖昧な体と空気の境界に、一本線が引かれたような心地を味わう
同時に感じる。あの者たちこそが、闇の星を宿した者たちだと]
……闇は暗し、のぅ……。
[狸が一平太の胸元で握り込まれるに合わせ、華月斎の位置も自然一平太寄りとなる。
繋がりの糸は未だ切れず、それが綱となっていることは華月斎自身知る由もない]
…ほんま、らしゅうなぁ。
[法泉の言葉に深く息を吐くも、その口許には笑み。
それから、ふ、と思い出して]
あぁ、ようやっと渡せたかぁ。
[華月斎が狸の中に居た間は、その傍らに狐も居たはずだ。
しかし一平太へと渡されたのは狸のみ。
狐は法泉が持ったままなのだろう。
その事実に華月斎は満足げな笑みを浮かべた]
[坊主の軽口に固まる様子に、く、と楽しげにひとつ笑み。
それから、場にいるものをぐるり、見回す]
……ちゃんと。
言わないと、な。
[言わなかった言葉たちと、問いの答えと。
それを想い呟く様子は。
諦めぬ、と宣した時と、変わらぬ態]
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[法泉と雪客の言葉のやり取りは、少女には良く解らぬものだったのもあって口は挟まず。
ただ目を閉じて、胸の内にも向けて言葉を紡ぐ]
やみは ひかりをつつみます
ひかりは やみを てらします
おもてと うらと あるように
ひかりと やみも ともにあるが しぜんの摂理
[だから。闇のみになることなど無いと。 己の心も、そのように在りたいと。]
(73) 2014/02/22(Sat) 01時半頃
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さて……この里は……いや、もう里と呼べるのかの。
あの者たちがどうするのかわからぬが……儂もいつまで見届けられるのかのぅ。
[生まれ育った里を、高い所から眺める。
光覆われた空の下、広がる景色は………赤く]
ばあさんや、儂では何かの役には……たたなかったようじゃ。
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― 回想 ― [それは、女がまだ小さな子供だった頃のお話。]
[親に怒られて、思わず家を飛び出した子供は、ただただ遠くに行きたくて、てくてくと独り歩いてく。
気がつけばいつしか村のはずれ。 歩き疲れた子供は、少しだけ休憩と木の傍ら座り込んだらいつしか眠りこけ。
目覚めた頃には、すっかり日は暮れ、あたりは真っ暗。 子供は怖くてどこにも行けず、膝に顔を埋めて泣いていた。]
[泣きすぎた末涙も枯れて、ぼんやりしておれば、ぽつんと浮かぶ夢幻の焔。 暗闇の中の唯一の色彩に、思わず手を伸ばせば、誘うように焔は揺れる。
子供は立ち上がり、誘われるまま暗闇を進んで。
その先にいたのは、ふたりの少年。 *よく知る顔と、知らぬ顔と。*]
(74) 2014/02/22(Sat) 01時半頃
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やみをやどした わたくしたちが
こうして いきているかぎり
ひかりやどしたみなさまも きっと
───… きっと
[続く言葉は、声にはならず。 ただ、祈り願う想いだけが、胸の内に膨らんだ**]
(75) 2014/02/22(Sat) 01時半頃
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