191 忘却の箱
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[一度散ってしまった花は再び咲くことはない。
地に落ち新たな命を芽吹かせるために眠りにつくだけ。
赤いイヤホンと、ギター。
手紙と写真と、日記。]
『どうか 忘れないで。』
[友と父と母と妹と交わした約束。
だから受け取った。
綴った。日々のことを。
忘れてしまっても、また思い出せるように。]
[だけど、気付いてしまった。
思い出す前の俺と 今の俺。
今の俺は俺ではないのだろうか。
俺は一体誰なのだろうか。
はらり。 紙面に落ちるもの。
花の香りと頬が濡れて。
断線したイヤホンから伝えられる音は、無音。
聞きたくないから聞こえない。
泣きたくないから泣けない。
嘘は真実へ。塗り替えていかれる。
記憶は散る。花は揺れる。
全てを無かったことにしようと。
同じように 肩を揺さぶられてしまうまで。
淡い頂点の花は、記憶を確かに吸い取って。 *瑞々しく揺れていた。*]
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[相手がポケットにビスケットを仕舞うのを見届ける。 診察室へ向かうのを促したのはその後のことだったか。 診察室行きを承諾してくれた相手に、内心胸を撫で下ろした。]
患者の経過を一番把握しているのは、先生だからね。 見せるに越したことはないよ、きっと。
[そのまま二人して診察室へと爪先を揃えただろうを 少女は右、男は少女に歩を合わせて左を歩きながら。
道中、珍しく口数少なになりながら少女の右目をチラチラと見る。 暫くして、相手の口から出た言葉>>94に、時が止まった。
どうにかすぐに歩き出して、口元も笑おうと努めていたけれど。]
……僕らは今から診察室に行くんだよ、ペラジー。 君の右目の花をスティーブン先生に診てもらう為に。
(105) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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迷いそうなら、診察室まで手でも繋ごうか。
[何だか無償に恐ろしくなって、男は少女に手を伸ばす。 掴んでくれたのなら、決して離れないようにキツく握り締めて、少しだけ少女の先を歩いただろう。
(Parsley, sage, rosemary and thyme…)
どこかから歌>>86が聞こえた。 勇気にも行動力にも真実を見出せなかった男は、ただ、少女に手を投げ出した。]
(106) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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―回想・タイムの記憶―
[彼>>87>>88の口調は快活で、彼自身を蝕む病に対して敵意も辟易も感じていないように見えた。 …可笑しな人だ。 話を聞きながら、ふと笑う。]
ブーケに、ウエディングドレスか…素晴らしいね。 式の時には、僕の分も一席用意しておいてくれよ。 紫の花に白が映えて、ああ…マーチェならきっと最高の1枚を描いてくれるだろう。
[彼は言う。 次は青だと、虹色の花壇にするつもりなのだと。
花は彼の命の一欠片でもあるのに。 そんなに生き急いで、何を考えているんだろう。 「可笑しいかな?」 笑みの奥に勇気を出せないでいる彼が居ることなんて、分かり得ない。]
ちょっと、分からない、なぁ。
(107) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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まぁ…笑えないよ。
[眉尻を下げて微笑んだ。*]
(108) 2014/09/08(Mon) 18時頃
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―回想・中庭―
[怒りだけが記録されている、その男の誘い>>2:138には、乗るはずもなく。 まして、人の仏頂面を残そうというのだから、本当にその気がしれない。 それでも、空白を埋めたい、という言葉に一瞬考えはするものの。]
…だとしても、一緒に行かなくてはいけない義理はないわ。 巻き込まないで!
[ぷぃと、顔をそむけたまま、拗ねた反応しか返さなかったことを後悔することになるかもしれないことには、思い至らない。]
(109) 2014/09/08(Mon) 19時頃
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[うん、と頷いてから歩き出す。 いつも通りの歩調。そこに不安や恐怖はない。
男が自分と並んで歩いている。 ……さっきから一緒にいたから一緒に歩いているのだろうけど。自分達はどこに向かっているのだろう?一緒に歩いている、今、このとき。その前は……
そうして口をついて出た疑問>>94。 一瞬、相手の動きが止まる。表情もどこかこわばったように見えて>>105。そして、行き先が告げられる。]
診察室。そっか。先生の所に行く所だったんだね。
[納得したように、こくりと頷く。]
(110) 2014/09/08(Mon) 19時頃
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うん。手、繋ごう。 その方が、安心だもんね。
[迷いそうなら、と差し出された手>>106。 疑問もなく、左の手でその手を掴む。 そう言えば、ヤニクはこっちの手しかなかったんだ。 なんて。ぼんやりと、思う。 手の甲の花はくしゃりと潰れ、それでも咲く事を止めはしない。
男について行くように歩いて、やがて診察室に辿り着く。 手は、繋がれたままだったろうか。 その背について行くように、部屋の中へと歩を進めた**]
(111) 2014/09/08(Mon) 19時頃
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-回想・パセリのざわめき-
は―――やりたいこと、ですか。
[声に戸惑いを隠せない。
男は矢継ぎ早に言葉をつづける。>>56 どうやら発症者である男自身が、己に対して何かを。]
それは―――あなたの体を傷つけることですか?
[いくら相手が一度その研究をしていたとしても、その体を傷つけることは許すことは医師として許せなかった。 何よりも―――その声には、どこか……救いを求めるような。]
……空きはありますので、では―――
[入院の手続きを口頭で伝える。足りないものは郵送でも、手渡しでも。 等しくここは、そのためにあるのだから。]
(112) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[一人中庭に残された彼女は、待つ。 待ち続ける。
約束を、叶えるため。]
…まぁさん、遅いなぁ。
[忘れちゃったのかな、と通常続く言葉を、呑み込む。 忘れる、その単語を、口にしたくなくて。 仕方ない、ことなのだけど。
本来なら、この病気の自分たちは、約束なんてするべきじゃないのだろう。 守れないことが多々あるのだから。 けれど、それでも約束をしたくなるのは。 忘れたくない、その願いに尽きる。 定められた運命に、逆らおうといわんばかりに…]
(113) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[そうこうするうちに、またまどろんでしまったようだった。 気づけばだいぶ傾いた日が、赤くやさしく差し込んでいる。 一人きりの中庭。 まぁさんが来ていれば、きっと起こしてくれたと思うから。 たぶん、来てない。
ふと、手元を見れば、覚えのないリンゴが一つ。 無意識に、口に運んで気づく。 あぁ、これも、きっと。]
…部屋、戻らなきゃ…
[ぽつり、呟いて、ふらりと立ち上がる。 大きく膨らんだ髪を通り抜けた風に、白い花弁が混じった。*]
(114) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[壁に飾られた絵を見つめる 色鮮やかな花々は まるでひそひそ囁きあってるかのようで]
…中庭、かしら?
[見覚えのある花もそこに 薄紅色をした花を咲かせる大きな大きな桜の木 白い花を咲かせる、林檎の木
林檎は故郷でもたまに見かけたが 桜はここで初めて見たのを覚えている]
(115) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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[そういえば、廊下を歩いている時>>113 金色の髪の女性がひとり中庭にいたのを思い出す
名前はもちろん、意識からすでにすり抜けて 顔はどうにか覚えているくらい
そして、そばに大抵誰かが
顔には笑み、唇にはいつも歌かおしゃべり 記憶の欠落から、そんな像が作られる
キラキラとふわふわと 妖精とはああいう人物こそ相応しい
きっと、そう──少なくとも自分ではない]
(116) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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-回想・薔薇園の-
今日から、ここが君の部屋だ―――
[少女が部屋に入るのを見て、その左手をもう一度見やる。 一見どこにでもいる少女。しかしその腕には薔薇の茎蔓がしっかりと絡みついていた。
先ほどの診察で言っていたことが確かであれば、おそらく左手首を中心に薔薇が育っている。 それも―――かなり長期間。]
―――もし不便があればいつでも声をかけてくれ。
[彼女の母も、連れてこれたらよかった。
少しだけ薔薇のとげが刺さったような痛みが、心に走った。 写真で見ただけの美しい薔薇の彫像が、刹那、彼女にダブって見えた気がした。]
(117) 2014/09/08(Mon) 19時半頃
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-診察室-
―――ああ。
[掠れた声が声帯を震わせる。
マーチェは、その年齢から進行はゆっくりだったけれど、確かにいつどうなってもおかしくない状態であった。 セシルの言葉にすべてを悟る。
恐らくは――この病に侵された全ての人と同じく――その人としての生はきっと安らかで。]
ありがとう。
[横をするりと通り抜けるセシルの背に声をかけ――シーシャの頭に触れる。 まるで泣きじゃくる子供をあやすように。
花が、揺れ。]
(118) 2014/09/08(Mon) 20時頃
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[長いため息をひとつ
腕の蔓には刹那、新たな蕾が現れ 瞬く間に咲いて消える 金色と見まごう濃い黄色の花が
ため息と共に空気に溶けたかのように
しかし、それに気づかないまま 開かれていなかった物語を読み始める]
Parsley, sage, rosemary and thyme…
[それは古から伝わる魔除けの香草 妖精の騎士のバラッドから作られた古い唄に 織り込まれた恋心を裏返し、遠ざけるための呪文**]
(119) 2014/09/08(Mon) 20時頃
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[言葉を発せばそれは陳腐になりそうで。 なにかシーシャが言葉を発せば、目を見てそれに頷いた。
それからさほど時間はかからなかったろうか。
扉の開く音がまた。]
―――ペラジー?
[そこにいた少女の、瞳があった場所から咲いた花に、一瞬息をのむ。
少女には、しかし恐怖の感情はすでになく。]*
(120) 2014/09/08(Mon) 20時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/08(Mon) 20時頃
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-いつか-
[ここに来た日は、雨が降っていた。 雨の中、濡れる緑があまりにもきれいで]
『ちょうど、みんな変わっちまったところだが―――明後日また新しい患者が来るだろう。よろしくな。』
[前任者の白衣の男は、そう言って自分の荷物をまとめた。]
『―――一つだけアドバイスだ。「彼らを治そうと思うな」』
[老齢の男は皺深い目を少しだけ細めてそうつぶやいた。 その声は静かだが、どこか重さがあった。]
あの―――それは。
[問いかけた僕の目の前で車のドアが閉まる。 彼はこちらを見ずに、窓から1度だけひらりと手を振って、丘を下って行った。]**
(121) 2014/09/08(Mon) 20時半頃
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[繋いだ右手の指先を擽る、感触>>110>>111。 見なくても分かる。咲いているのだ。 彼女の"何か"が。
診察室に辿り着くまでその手をしっかりと握って。 扉を開ける時でさえ離さず、無作法にも足でこじ開けただろう。
開けた瞬間に飛び込んできたのは、地に膝をついた知人>>98>>99と、傍らであやす仕草をする医師の姿>>118。]
……スティーブン先生。
[言葉少なのまま、繋いでいた手を離すと、男は数歩下がって少女の背中に優しく手を添えた。 視線はシーシャとペラジーの間を行き来しながら。]
(122) 2014/09/08(Mon) 20時半頃
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[男の足で開かれる扉>>122。 足を、導かれるように踏み入れ。
シーシャ。スティーブンせんせい。
せんせいが気付く。息を飲む音。>>120
少女は笑う。 背に添えられた手が温かい。]
こんにちは。
[そう、いつも通りに挨拶した]
(123) 2014/09/08(Mon) 21時頃
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[顔を覆った指の隙間からはらはらと花弁が落ちる。 俯いたままでいると、ふと感じる他人の体温。>>118 いつもそうだ。青年は両手をそっとおろす。この人の手は、いつだってあたたかいんだ。]
……センセイ、
呟いて、視線を上げる。 穏やかで、哀しい目がこちらを見詰めていた。青年は、途方に暮れた子供のような表情で。それでも、医師がゆっくりと頷くのを見れば、少しだけ安堵の色が浮かび。
ごめん、小さく呟いて、また少し俯いた。喉奥に引っかかった言葉を、吐き出そうとして。]
…オレ、へいきだから。 マーチェの。ジーサンのとこ……行ってやって…
[下げた視線は再びは上がらず。 結局、言いたい言葉は、他の懸念とすり替えられた。]
(124) 2014/09/08(Mon) 21時半頃
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[戸惑うような、迷うようなヤニクの視線。 半ば花に埋もれかけた少女は笑う。]
―――こんにちは。
ペラジー、ちょっとだけいいかな―――?
[そう言ってその頬に手を伸ばす。 ヤニクには、ありがとうと小さく微笑み。
瞳に成り代わった花を少しだけ揺らし、その生えている場所を見る。 手の甲で少し潰れかけていた花が、その花弁を揺らす。]
……ペラジーは、好きな場所はあるかい?
[そう言って優しく頬をなでた。
恐らく―――それはあと少しで。]
(125) 2014/09/08(Mon) 21時半頃
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[心の中でマーチェに少しだけ謝った。 ペラジーを手当てしたらすぐにマーチェの身体も日の当たる場所に映してあげないと。
みんなを、安らかに、望む場所で。
ただそれだけ。 ただそれだけ。 ただそれだけ。
本当にそれだけ?]
『彼らを治そうと思うな』
[耳の奥で老医師の言葉が鳴る。 でも、ああ、彼らは、彼女らは、まだ生きている。人として、生きている]
(126) 2014/09/08(Mon) 21時半頃
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[男は感情を殺し、ただ微笑みながら少女を見つめる。
柔らかく、微笑みながら。]*
(127) 2014/09/08(Mon) 21時半頃
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[ふわふわと。 左の腕に緩やかに咲いていた小さな花は、少しずつ咲く速度を増していた。 少女の腕を色とりどりの花のベッドにしようと。 それと一緒で、気持ちもふわふわのベッドのようで。
半ばまどろむような心地で、その声と、頬に触れる温かさ>>125を受け取る。]
好きな場所…… あたしは、みんながいる場所が、好き。 みんなといて、お話しして… それで、明るくて、ちょっと広い、 ……そんな所が好きだな。
[その問いが意味するものに思いを繋ごうとする前に、問われた記憶がふわりと咲く。 異形のような花に飾られながら、その笑みはどこまでも明るく。]
(128) 2014/09/08(Mon) 22時頃
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[言った直ぐ後に、扉の開く音がした。>>120 振り向いた医師が呼んだ名前。その、声色に。>>120>>125 どうしても、振り返ることが出来ずにいた。
声で、ヤニクが近くに居るらしいのが分かる。>>122 連れてきてくれたのか。彼女の、異常に気付いて。]
……は、……ッ、なん、で、
[唇から、乾いた笑い声が漏れた。 『無理難題を乗り越えて』。だけど、それには幾らなんでもハードルが高すぎるじゃないか。『真の恋人』になんて。到底なれそうもない。今更、先刻までこの場にいた男の言葉を呪った。]
──── 待って。
[けれど。 けれど、医師の言葉>>125に、ほとんど反射で声を上げる。身体を起こして振り向いた。その、年齢よりも幼い姿の変わりように。飲みそうになる息を、耐える。耐える。
できるだけ、いつもみたいに。 立ち上がって、少し首を傾げてみせて。動揺なんて見せないように。そして、──いつもの調子で。]
(129) 2014/09/08(Mon) 22時頃
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よォ、なにしてんだよ──チビ助。
[笑って、呼んだ。 だって彼女は、彼を呼んだのだから。>>123]
(130) 2014/09/08(Mon) 22時頃
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[医師>>125がペラジーに微笑みかける。 この人は、いつもそうだ。 患者と医師という枠の外で僕らと接してくれる。 その言葉で、いつでも花の苗を人間たらしめてくれる。
だから、その彼が、少女に問い掛けた言葉は、喉奥から心臓を塞ぐように息苦しい。]
(131) 2014/09/08(Mon) 22時頃
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それでも彼は微笑んでいる。 男も、一瞬目を見開くことはすれど、すぐに落ち着いたものに代わった。]
…………、
[ふわり、ふわり。 少女の左腕>>128に柔らかく芽吹く、花。 呼吸を忘れた。
思わず、奥にいたシーシャ>>129>>130を見た。 いつものように発作を起こしはしないかと。 それでも、彼は、笑う。
息を飲む。 ただその様子を静かに見つめていた。 背中に当てがった手が、指先が震えることには気がつかないまま。]
(132) 2014/09/08(Mon) 22時頃
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