197 獣ノ國
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[指先から伝わる器越しの冷たさを味わう最中、振り切る翼>>82に男は瞬きすれど追いかけることはしない。
喩えには曖昧な笑みを。双眸は開いてはいるが目元は緩んでいる。 笑っているようで笑っていないような曖昧なものを向ける。]
……君は僕を猫と呼ぶのかい。イイね、嫌いじゃあない。素敵だよ。
[コロコロと転ぶ言葉は万華鏡のように含む色を時折楽しげに、時折抑えたように変えていく。
軋む長椅子一つ。随分と男の温度を知った木の目に別れを告げながら唇に人差し指を立てる。
秘密話だというように、口元に視線を向ける彼女へとそっと。 艶やかな黒髪を見下ろしながら男は口角をにんまりと歪める。]
(88) 2014/10/01(Wed) 13時半頃
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そうかそうか。 君の名前はマユミというのか。素敵な名前じゃあないか。 …名字?君を縛るものなんかそうさ、捨ててしまえばいい。
僕はチェシャで君は言うなら…アリスなのだろうから。
[先程の様子はどうしたのやら。言い淀む仕草は一瞬のこと。 舌を回す彼女に男は一度パチクリと目を丸くさせたが、両の手を軽く叩きながら目尻を下げ、そして呼応するように呼気を震わせる。]
君は随分と我儘なアリスだね。けれど悪くない。寧ろ魅力的と言えるだろうね!
そうか、君は望まないんだね?終わりを、始まりを。でもそれじゃあ物語は始まらないさ。
砂糖で作られた菓子にしゃぶりついて、ジャムで塗りたくられたタルトを盗み食い。竈に火を付け小瓶を開けて、道草食って御使いに向かわないと。
[揶揄るように抑揚を付けて台詞は文字を綴る。真新しい頁に確かな軌跡をくっきりと残して描かれていく。]
(89) 2014/10/01(Wed) 13時半頃
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約束?構わないよ。幾らでも君のためなら結ぼう。
でも僕の話なんかより、是非とも君の物語を耳にしたい。ああ、でもそうだね。
けれども、もしも愉しい御伽噺を見つけられたのなら、ここで寝物語を奏でてみよう。
祈りに陳腐なんて無いと思うけれど、そうだね。 たまには神様じゃあなくて、君に“お願い”してみようか。
[口元に立てていた人差し指を下げれば余った手を持ち上げ重ねる仕草。 彼女の向ける笑みなどに動じる気配は微塵も見せずに愉快だと口端を濃く、より鮮明に刻みつける。]
そう、君が望むのは朽ちる美しさではなく、永遠の美なのかな? まるで夢物語だね。腐ることのない花弁なんて、御伽噺だ。
寂しいのなら、栞に。瑞々しさを失ってしまっても花は生きていける。それでも君は作り物を望むのかい?
そうであってもなくても結構結構。君に相応しい花を是非とも届けてみせたいね。愉快な土産話と共にね!
(90) 2014/10/01(Wed) 13時半頃
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[引かれてしまっても男は足先を迷わせることはしない。 距離を離されたのなら埋めれば良いだけの話。 少しずつ、少しずつ、男は彼女へと歩み寄ろうとする。]
君の指先は綺麗だね。
頁を捲ることに、紙面に文字を綴ることに似合いそうな手だ。
僕は君のために似合いの物語でも探して来ようかな。
君はどうする?僕の手を取って散歩でもするかい? それとも、
(91) 2014/10/01(Wed) 13時半頃
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――…帰ってしまう? 現実に。
[にこやかに、覗き込もうと顔を傾けながら男は頬を持ち上げた。]
(92) 2014/10/01(Wed) 13時半頃
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―少し前・市内の和邸宅前―
[ コツ コツ コツ コツ
軽やかに踵を鳴らし道を歩く。
跳ねるように、踊るように。 時折、風が吹きワンピースの裾がふわり ふわり
そのたびに忍び笑いを洩らして、風を目で捉えようと追いかけて。 見えるはずのない風を求めて、視線は彷徨い]
(93) 2014/10/01(Wed) 14時頃
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あ――……。
[繰り返すこと幾度か、長い髪に隠れた耳に届いたのは。
『ぱちん、ぱちん』
小さな小さな音>>64 けれどもその音が溜まらずに恐ろしくて。 ぶるりと身震い一つ、服の上から胸元を掻き抱く。
先刻までの微笑はどこへやら。 きっと唇を引き結んで、今にも泣きそうになるのを我慢して]
鋏は嫌い。
[幼い頃からずっと、なぜそう思うのかもわからずに。 鋏を連想させる音から、逃げるように歩道を駆けだした。
そこが自らが通っている大学の、教授の家と*気付くことなく。*]
(94) 2014/10/01(Wed) 14時頃
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[ 相手の手が振り払われるまま退く。同時にふ、と息を零されるのには気付いたが、追撃する気にはならず、軽い謝罪をこちらも軽く受け入れた。 ――間が抜けてたな、と挟まれた側の頬に自らの甲を掠らせる。別に格好付ける必要も無いのだけど。]
……へえ。暇つぶし。
[ >>85 ため息の真意には気付かないまま、愛想の薄い相づちを打つ。怪訝めいた色を映して、ふいと逸らされた視線をただ緩く追いかけていた。 気にしなくていいわ、と告げられたのには何度か瞬きを繰り返す。 ……やっぱり、優しいんじゃないか。今度はこちらが小さく吹き出しかけたのを、顔を背けた相手に気付かれたかどうか。]
(95) 2014/10/01(Wed) 15時半頃
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……は、
[ そんな歳で、と小馬鹿にするように問い直されれば、こちらも眉を寄せてやんわりとした笑みを作った。悪戯めいて笑う彼にそんなわけ、と緩くかぶりを振りかけて、
――>>86 髪に触れる指先の感触に声が詰まる。そのまま息が間近になるのにはびくりと肩を震わせ、薄笑いを張り付けた顔を小さく横へと逸らした。]
劇、って。 ああ名前くらいなら――、え
[ 無理に絞り出すように問いへと返しつつ。その声尻が消えないかの内に相手が距離を取ったのには、安堵とも呆然とも付かない声を上げる。
青年が一つ足を踏み出し、胸元に手をやれば、目の前の空気ががらりと変容したように感じて、ただ立ち尽くしていた。 憂いた瞳に涙すら浮かべているのには、先ほどの笑みの俤さえ映らない。]
(96) 2014/10/01(Wed) 15時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 15時半頃
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“ああ、ロミオ様!あなたはどうしてロミオ様でいらっしゃるの?”
[ 空へ向けられた台詞に、その声に知らず息を殺している。往来で行われた“舞台”は少なくとも目立ちはしただろうが、そんな事には一切考えが回らない程度には――目の前の相手にしか意識が向かなかった。
……やがて小さくお辞儀をされた>>87のには、僅かに惜しいような気持ちが湧く。
しかし首を傾げる視線と向き合えば、建物から離した両手を腹もとまで持っていき、拍手を送った。 彼の演技を見て受けた感覚の、何分の一にも満たないだろう、拙い賞賛と一緒に。]
……凄い、ね。
[ 即興に諳んじられれば、曖昧な既視感がはっきりとした輪郭線を持つ。 通る声、凛然とした立ち居振る舞い。自信に満ち溢れた整った顔。捕捉される言葉に小さく頷きながら、どうして今まで気付かなかったのかと心中で1人首を傾げた。]
(97) 2014/10/01(Wed) 15時半頃
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[ ――先ほどの淑女はどこへ行ったのか、またも>>87 冷やかす色を含んで問われれば、こちらも調子を取り戻す。 名前、と思考を回す振りをした。諳んじられた台詞に沿って、目を細めた相手と緩く視線を絡める。]
――恋人?
[ 冗談半分、さきほどの意趣返し半分。首を傾げる癖はそのままに、言い終えてから本格的にナンパ野郎みたいだなとぼんやりと思った。また抓られたい趣味も無ければ、相手の反応を窺い切る前に訂正する。]
……シメオン。シメオン・ミグ。――高校生だよ。 それでジャニス、……さん。は、お忍び?
[ 申し訳程度に敬称を付けてから、揶揄う声色もひっそりと尋ねた。 それにしても、と。名の知れた舞台俳優に道案内を受けるなんて、今日はどういった日なのだろうと考えながら。 少なくとも、反芻じみた一日にはなりそうもなかった。]
(98) 2014/10/01(Wed) 16時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 16時頃
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新しい友達と別れた後、級友へとメールを送り、僕は携帯をポケットにしまいながらこのあとどうしようかと考えあぐねました。ただ帰るのではつまらない、そうつまらない。だって、家に帰っても僕を待ってくれているのは一面の青なのだから。 僕はため息をつきました。 昼になり増える喧騒が、ひどく僕を孤立させにきているようで、居心地が悪い。どこか店に入ろうかと考えた末、碧を彩る花を飾ろうと思い立ち、街の花屋を目指す道中、わずかに慌ただしく、いや苛立っているように本屋から出て来た男>>34に肩を揺らしました。
もう一歩歩いていたら、ぶつかっていたかもしれない。
打つ胸を押さえ、僕は男を呆然と見つめました。身なりを伺うに、この店の店員さんだろうか?ぼやける視界は大まかな特徴しか掴んではくれないけれど、目を細め、もしかしたら睨みつけているようにさえ見えるかもしれないそれで、僕は彼を見ていました。 もしこのまま気付かれないのなら、そのまま何事もなく追い越すか、もしくは去る背中を横目に再度歩みを進めたことだろう。**
(99) 2014/10/01(Wed) 16時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 16時頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 16時頃
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[ざらり、踏み留まる音。予想以上に音の主は近かったらしい。 かけられてしまった声に、きまりの悪い思いで眉間に薄い皺を寄せる。
黒の端を揺らしながら、「少年」>>69と呼ぶ声へ。 首だけを傾けて、控えめに振り返った。
…もし呼ばれたのが自分でなくても。 これなら、言い訳や誤魔化しがつくだろうと。]
――…靴音が気になって。…いい靴、探してるの。
[向けられた視線は明らかに自分を差していた。 自意識過剰ではなかったものの、表情は変わらぬまま。 そわりと向き直っては、唇を外気に晒し、答える。
ふと足した用事は、すり減らしてしまった靴先への愚痴が、半分。 買い替えの日は、きっと近い。そんな確信。]
(100) 2014/10/01(Wed) 16時半頃
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あのさ、――
[纏う雰囲気の割に、相手の背は意外にも自分より低く。どことなく年上のような気がしつつも、その背恰好の前に"アンタ"か"あなた"で呼び迷って。 ――結局、どちらも取り下げた。]
… その靴は何て? …ゲタは知ってるんだけど、
[返事を待つ合間に物珍しさに負けた視線が、控えめに相手の服装を、手元を眺め回す。
抱えられた食材類らしき物の重さはどれほどだろう。 決して、長話をするつもりはない。 だが、両袖に浮かんだ皺が――か細い腕を連想させた。]
(――ちゃんと食べてそれなんだ)
[週の食事の3分の2を食パンで済ます人より、か細いのでは。 栄養がどう働くかなんて大して知らないけど。でも、スゴい。
俺の胸の中だけだからと、無礼な感想を浮かべてしまえば。肺に溜められていた空気が、ふわり、軽くなった気がして。 薄く浮かべていた眉間の皺は、いつの間にか消え去っていた。]
(101) 2014/10/01(Wed) 16時半頃
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[ふらりふらり。今度は荷物を持たぬ手で、街を散歩して。
…人が、増えたな。
和気藹々としてきた街を見れば、ふっと笑みを溢す。 ざらり。また草履を擦らせて。 何時もと違わぬゆったりとした足取りで歩いていく。
街や公園や、住宅街などを通った時に、カリュクス[[who]]やアシモフ[[who]]とすれ違ったかも知れない。]
(102) 2014/10/01(Wed) 16時半頃
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>>100 >>101 オスカー あぁ、履物が気になっていたのか。 これは“草履”と言うんだ。 …下駄よりは歩きやすいものでな。 靴を、探しているのか?
[相手は、緊張しているかのように見えて。 優しく笑んで、言う。
相手の視線を追えば、物珍しいのだろう、自分の服を見る様子に思わず吹き出して。]
ふっ…ははっ、済まないな、少年。 珍しいか?この装いは。
[片手を口元へと遣って笑い乍ら謝る。 上げた片手の袖の隙間からはちらりと包帯が覗いた。]
(103) 2014/10/01(Wed) 17時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 17時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 17時頃
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[幸か不幸か、ジャニスは少年に笑われた事>>95に気付く事は無かった。気付いたとしても、小憎らしげにその髪をぐしゃりと掻き混ぜるぐらいだったろうが。
びくりと震える肩と、逸らされた視線と。>>96その二つには笑みの一つも洩らしただろう。 何とも素直な子供だ。嫌なら嫌で振り払えば良いものを。そう考えれば、揶揄う笑みにはほんの少しの微笑ましさも混じったかもしれない]
お気に召したのなら、良かったわ。 まあ、そんなの当然だけれど。
[拍手と共に贈られた賞賛>>97に、ジャニスは満足気に肯く。 拙いそれでも、最中に向けられた視線に、意識に、その賞賛が嘘では無いと確信が持てたから。
ジャニスは人の視線を奪うのが好きだ。その瞬間だけは、世界の中心に立てた様な気分になれる。 だからジャニスは芝居が好きだ。観客は一人居れば良い。目の前に、一人。たったそれだけで、満たされた気持ちになれる ――そう、今回の様に]
(104) 2014/10/01(Wed) 17時半頃
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[落とされた冗談>>98に、切れ長の目を丸くする。すぐにそれが意趣返しだと分かれば、再び目を細めて笑みを作り上げた。 とはいえそれはやはり、酷く楽しげなものだ。首を傾げる少年の期待に応えるには、少々面白げのないものだっただろう。
冗談の様なそれに反応する間も無く告げられた名前を、舌の上で転がす。人の名前を覚えるのは少し苦手だが、今回ばかりは一回で覚えられそうだ。 ――なんていったって、"恋人"なんだから]
そんな所かしら。別に忍んでないけどね。 ……呼び捨てで構わないわよ。どうせ本名じゃないから。
[間を空けて付けられた敬称には苦笑を零す。 ジャニスは元々舞台用の名前だ。自分であって自分ではない。それがどう呼ばれた所で、別段気にはしなかった]
(105) 2014/10/01(Wed) 17時半頃
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それじゃあ、"小さな恋人さん" ――お手をどうぞ?
[芝居めいた動作で、台詞で、すっと手を差し出す。真白い手袋を付けた、すらりと指の長いてのひら。 まるで王子様がお姫様をダンスに誘う様に、小さく腰を落とし、恭しげに、慈しむ視線を少年に向けた。 どうせ拒否されるだろうと考えている。ジャニスだって、本当に手を繋ぎたいわけじゃあない。ただ、揶揄ってやりたいだけで。
――けれどもし、その手を取られたのなら、此方から振り払う事はしなかっただろう。 にやりと酷く楽しげに笑って、離されまいと手に力を入れたに違いない。
そうしてゆっくりと、大通りに向けて歩き出しただろうか]
(106) 2014/10/01(Wed) 17時半頃
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ぞう…り。――そう、靴を。
[なら草履の…"お兄さん"ぐらいが便利だろうか。そう呼ばれて、顔を顰める人はあまり多くない。と自論。
微笑まれれば>>103、一瞬、視線が泳ぐ。
軽く俯いて、マフラーの上端に唇を落としつつ、愛想も曖昧に小さく笑い返す。上手く笑えている自信は、ない。自分でも、目が強張ってると分かる位だから。]
[…相手の恰好を眺めていれば、突如吹き出され――数拍遅れて、気づかれた事を悟った。思わず、マフラーへ揺れる溜息と頬を、じわりと埋める。…熱い。]
……珍し―― …いえ、すみません。
[口元に手をやりながら笑う整った仕草に、これは年上だろうと理屈抜きに判断を下した。少なくとも、高校生活を放棄中の、子供らしい自分よりは…、ずっと。
あまり気を悪くした様子に見えないのは、幸いか。 先よりも少しだけ自然に、淡く苦い笑みを返しつつ。ふと、その袖の内に視線が向く。]
それ…怪我、ですか? ――お兄さん。
[か細い以前の問題なのかもしれない。双つの鳶色が褪せた紺によって薄曇り、ゆるりと瞬く。]
(107) 2014/10/01(Wed) 17時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 18時頃
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…お気に召していただけたようで、光栄だわ。
[学生は指先でスカートをひょいと掴み、物語の御姫様のように、丁寧にお辞儀をしてみせました。黒髪は弾みに揺らぎます。視界に収めた笑み>>88は、到底確実に気に入っていらっしゃるとは言い難いものであったけれど、学生は含蓄のある御辞儀をしました。 軋む長椅子には一瞥さえ遣らずに。猫を見続け釘付けに。ただ耳音で軋む音色を聞いたのならば、不安に少しだけ眉を寄せてみせたことでしょう。]
(108) 2014/10/01(Wed) 18時頃
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…独りじゃ、物語は綴れないもの。
[ぱちぱちと乾いた拍手を他所に、拗ねさえ伺える声色で学生は言いました。独りじゃ登場シーンしか紡げない。馬車も魔法使いも、硝子の棺を運んでくれる召使も、どこかへ連れて行ってくれる人が居ないから。 哀愁さえ滲ませた表情は無意識の水面下。言葉に含まれる棘は、「王子様」の居る誰か彼かを妬み恨み醜悪な色さえ滲ませ。学生はその事に気が付いたならば、ハッと顔を瑜伽め俯きました。咎めるように唇を噛み、抑揚を付けて話され続ける声色>>89に耳が痛いと首を振り。
頁に綴られる軌跡は生半可なヒロインには酷く鋭く冷たい。無駄な強情を張る理性が、ガリガリと猫の爪先で削られる前に、学生はその耳に自分の手で蓋をします。傷みに気付かぬ果実のままで居たいから。いつまでも守られる人でありたいからと自分の弱さを前面に。]
…――あなたって、イジワルなのね。 猫よりもっと質が悪い、言葉の毒を手向けるマジョ。
[蓋の上からくぐもり届く紬歌にちいさく溜息。誘因を、寧ろ実質一択の問答を進める猫に顰めっ面。態とらしく頬を膨らませて見ては、すぐに萎ませて見せたでしょうか。]
(109) 2014/10/01(Wed) 18時頃
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私の花を見付けてくれるの?私の噺を聴きたいの? 私もあなたの御土産話が聴きたいの。 この手を取らなければ、あなたは待つ私の元にプレゼントを持って来てくれるの? それもそれで悪くは無いわ、だって、未知なることを知らずに箱の中で永久に暮らせるのですもの。 でも箱入り娘は望んで無いの。たまにはウェンディのように空を飛んで見ることも大切ね。
そう!だから、つまり。 私は、あなたと共に、夢に浸ってみようかしら。
[詰まる距離は恐怖さえ連れ。目前に揺らぐフードの奥、その奥の闇が学生はひどく恐ろしい。自分を呑みに来て居るようで、その笑みがウソツキのようで。彼がピノキオだったら良いのに、そんな幻想さえ抱き始めたことには柔らかな痛憤を。 それでも誘い言葉>>92に心は挫け、手は震えを取り戻し始めてはどうしようも無いと、心中を悟られないように声の色調は変えずにそう、自分を正当化する答えを歌い始めます。まるで夜の空に無い羽根で羽ばたいた彼女のように、鞄を片手に、耳蓋を重ねて居た手を開いては空に浮かばせ笑いました。 もう踵は下がることは無し。学生は、その足を、ひとつ前へと、踏み出しました。]
(110) 2014/10/01(Wed) 18時頃
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ねえ、連れて行って。あなたが一緒に居てくれるなら、
…そうね、何処でも、そう、例えば数々の御噺が並ぶ本屋さんでも、「終わり在る」花の並ぶ花屋さんでも、はたまた街でそのお腹を満たしても!…何処でも構わないわ。
[寸時迷いの見せた言葉尻は、暫く口内で打ち止め言葉選びが為された後に。 まるで日に焼けず白い手を彼に捧げ、その身を委ねてみるのでした。]
(111) 2014/10/01(Wed) 18時頃
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>>107 オスカー 無理に笑わんでもいい。 笑いたい時に笑えばいい。
[上手く笑えて居ない相手の頭をぽふりと柔らかく、落ち着かせるように、ひと撫で、ふた撫で撫でて。]
別にいい。 はは…っ、はー、面白い。 あと、敬語を使わんでもいい。
[照れるような仕草をして謝る相手に、からからと笑ったまま。 ひとしきり笑った後は、敬語を使う相手に対して、優しい声音で言って。
腕の事を聞かれれば、つい身体がぴくりと動く。相手は気づいたか気づかないかわからない程度の動き。]
あぁ、これか?……そんなものだ。少し、ドジを踏んでしまってな。
[少しだけ、声が暗くなってしまったか。子供に、気を遣わせてしまうなど、いけない。
↓
(112) 2014/10/01(Wed) 18時半頃
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↓ そう思えば、誤魔化すようにくしゃりと撫でた。
そのまま、思い至る。
そういえば、名乗って居なかったか。]
そういえば、名乗り忘れて居たな。 俺は 亀吉。 吉の字を取り“よし”と呼ぶものも居る。 その方が短いだろうが。まぁ、好きなように読んでくれれば良い。
(113) 2014/10/01(Wed) 18時半頃
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[ジーザス、ジーザス! 大事だから二回言うわ!
毎日同じ時間にこの家>>52>>53に配達をする。コンマ数秒狂わないタイミングで香るコーヒー、匂いも同んなじ。 家の形をしながら時を知らせてくれるこの箱を、…は勝手に「時計の家」なんて呼んでいた。 同じ時間に此処へ来る限り出会うことはないと思っていた。ましてや、鳩ではなく人が出てくるなんて想像し得る訳がない。]
あらぁ…あら、あら、御機嫌よう旦那様。
[意図せず、声が震える。 無理やり貼り付けた笑顔に頬が引きつりそうだ。 キッチリ着込んだ白いシャツ。頭のてっぺんから爪先まで隙がない格好は人形の兵隊を思わせて、こちらまで背筋が伸びる。
おもむろにポストへと伸ばされる男の手中に収まるのはハリボテのサボテン(我ながら力作)。 …は言い訳の仕様がない質問に「えっと、その」と視線の終着点を見失う。 ふと、目を丸くしたのは相手の悪戯そうな顔が見えたから。
軍手をしている手で手紙が入った箱を握る手に力を入れる。 ––––––自分に非があると言えど、面白がられていると分かっていて、素直に答えるほど従順には出来ていないのだ。だから、つい]
(114) 2014/10/01(Wed) 18時半頃
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いいえ旦那様、その「割引券」を入れたのは私じゃありません。
[ツン、とすましてさえ見える態度でしらを切る。 丹念に織り込まれたサボテンの姿が、はたから見れば「割引券」だと分かるはず無い事に…は気がつかない。]
(115) 2014/10/01(Wed) 18時半頃
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― 街道 ―
[もう少しで柿も食えるようになるかと 庭を一度振り返った所で、走者の後ろ姿を見た。 家の傍で聞き耳を立てていたとまでは知り得ないが 下駄をカラコロさせている間にその背もやや遠く。
誰かと考えるより早く、色素薄き髪で悟り。 ランナーには釣り合わないワンピースの中身が 殘念だか幸運かは解らないが背面からはよく見えた。
教えるか教えまいかで言わば、凶告するが正しい。 帯に挟み込んだ扇子を落とさぬよう握り、 早足にその後を追いながら声を張り上げ]
おーいパンツ丸見えだぞ、隠せ隠せ! サービス振る舞ってンなら結構な事だが
[がなる声は走者に届くかどうか。]
(116) 2014/10/01(Wed) 18時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/01(Wed) 19時頃
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こんなもんか。
[静寂の中で漸く声を発したかと思えば"作品"は出来上がる。肌寒くなる気温に抗う様に暖色系の花を主とした花籠。椅子から立上り、他の花籠と同様に並べて"それ"は売り物として変化を遂げた。]
"あら、可愛い。また作ったの?"
"…お前はなんつーか…、花って似合ってないよな。"
"お前さん。そんなあんたがこの中で一番似合ってないよ。"
[男が並べていたのを見ていたのか、男女の声が耳に届く。その声の持ち主は店の主である夫婦。茶色かがった長髪の髪型で溌剌な女性を尻目に僅かな顎鬚を蓄え気怠そうな男性。男性の発言に反応をした女性が一言ちくりと小言を言うと黙ってしまった男性を見て、笑いながら挨拶を]
あぁ…、帰ってきたんですね。 おかえりなさい。
[この店での日常光景。そして今日の仕事終わりを意味し、先程までの静寂が嘘の様に賑やかになる。]
(117) 2014/10/01(Wed) 19時頃
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