241 線路上の雪燕
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
いや、いえ……大丈夫です、ええ。 こんなもの、唾でもつけておけば治ります。お手を煩わせるほどのことは。
[顔を覗き込まれた、その動揺を隠すように、ぶんぶんと首を振る]
(83) 2015/12/02(Wed) 22時頃
|
|
― ラウンジ車 ―
〔視界の端より近づく見覚えのある白フードの姿に、 シェリーは戦慄く唇をぎゅっと噛んで、振り向いた。 どうやら、ラウンジには他の人達もきたらしい。 キャロライナや東国の紳士が青い着物の 美少女に話しかけている姿が見えた。〕
ペラジー君? ど、どうしたの……
〔とまどうシェリーに手渡されたのは、箱だ。 それが咄嗟に何かわからなかった。 何、と呟いて、小さく開ければ、 微かに音が響いてオルゴールと知れた。〕
これ、って。 えっ、そんな。大事な人の形見を……
〔なんで、という声は喧騒に掻き消された。>>49〕
(84) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
〔ペラジーはラウンジの外へ行ってしまっただろうか。>>50 手に残された箱をじっと見つめて、 シェリーは眉根を寄せた。
もしかしたら、ペラジーはあの化物を追うつもりかも。 だからこの形見をシェリーに託したのかもしれない。 彼の意図を知らず、そんな事を思う
けれど、けれども。〕
……待って、
〔ここで立ち止まることを良しと思わなかったシェリーは 喧騒の中を静かに、駆け抜けて 昇降口より三等車の乗客たち>>51に混じって枯れた麦畑に降り立った。
オルゴールは一切傷つけないように大事に抱えて。〕
(85) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
〔葡萄農家はそうしなければ 生きていけないから虫を殺すのだ。 人は生きるために他者を犠牲にするのだ。 それが人も動物もかわらぬ摂理というものだ。
その摂理を飲み込んでしまえるほどに 少女は大人ではなかった。〕
〔夜に響き渡る発砲音。 びくり、シェリーは肩を震わせた。>>79〕
〔前方、 枯れ野の草に足を引っ掛けられ、 三等車両に乗っていたと思しき男が転んだ。 かん、という金属音。シェリーは恐る恐る近づく。 そこにはシャベルがあった。 男が持っていたものか、畑に置き去られたものか、 ――ともかくも〕
(86) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
そ……れはともかくっ、
[櫻子相手に、動揺と困惑の合唱を奏でさせられて、のち]
……一体、いま、何が? 訳知りらしい青年と、ここまでご一緒だったようですが……、
[と、ようやく、本題に達した]
(87) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
― ブレーキがかかる前 ―
[サイラスは自分に面白みが欠けていることを自覚している。 たいていのことをシリアスに考えすぎることも知っている。 だから、「面白いね」なんて言われても>>34 それこそ面白い反応をすることも出来ず、イアンがきっと予想しただろう引きつった笑みを返すことしか出来なかった。
宜しくするつもりは勿論ないし、 新聞代を押し付けてやろうかとも思った――が、勿体無いし余裕はない。 イアンにとっては、たいしたことではないだろうに。 真面目に考えすぎて、そのことが馬鹿らしくなって、 そしてやがて、世界は一度、動きを止めたのだった*]
(88) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
ごめんなさい
〔シェリーは唇を噛むと、 男は置いておき、 その錆びかけたシャベルを拾って走っていく。
血痕を辿って、「化物」を追う。〕
(89) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
[――実感というものが、いまいち湧かない。
戦争は今日もどこかで絶えず行われていて、誰かの死によって今日も悲しみはやってくる。 戦争は偏見を生み、そうしてまた、誰かの心を暗く深い谷底へと沈ませる。 不慮の事故や突然の事件は、昨日までの平和を一瞬で壊し、思いも寄らない者に影を落とす。
頭では、分かっているのだ。 その全てが事実としてそこに、確かに存在するということが。 きっとすぐそこで、悲しむ誰かが居るということが。
ただ、書面で見るのみのそれがイアンの心に響くことは一度たりともなく、事件現場を見たところで見えるのは、物的証拠と云う単純な情報記号のみ。 目の前で悲しむ被害者の声に同情する傍ら、淡々と手帳へと書き写す自分が居て。
どこか他人事だから、好奇心などという理念の下で進んでこれたのだろう。]
(90) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
[「人狼なんて、ただの噂に過ぎない。」 数年前、とある辺境の村で惨死死体が発見された事件。 人狼の仕業だという噂に対してそう言う者も、記者仲間の中には居た。
いいや、案外あるんじゃないか。 イアンは笑って言った。 否定は一度たりともしなかった。
ただ、その言葉の中に、「確かに居る」なんて実感も、何処にも存在しなかった。
今、すぐそこの麦畑を走っていったのはきっと、 ……否、紛れもなく。
指差す手は、微かに震えた。
窓の外からやってくる風が、イアンの頬を冷たく撫でる。 風に流れて微かに香るのは、硝煙の香りだ。 先程打った頭が、痛む。 窓の外では誰かが口々に喚く声がして>>#3、それらが赤茶色の影を追いかけていく。]
(91) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
[――彼は今、紛れもないリアリティの中に居る。]
(92) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
[それは動揺のせいか、未だ残る酔いのせいか。 蜂蜜の少女が白フードの青年を追った>>85のに、気付くのが遅れた。
平静であったなら、銃声轟く闘争の庭、終結したはずのあの戦争のような世界。 そんな場所に、悪意を知らない少女が赴くのは、絶対に止めたことだろう]
(93) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
― そして、雪燕は動きを止める ―
[痛い、と声をあげる者。 他に手を伸ばす、余裕のある者。 サイラスはそのどちらでもなく、少し身体をよろめかせた後、黙って列車を後ろへと向かう。 途中、声がした。 窓の外、走る影はよく見えなかった。 夜に霞む目は、やはり白目がやや濁っている。 狼、と聞こえた声に、サイラスは自分でも理由がわからない震えを感じた。
やがて、細くなる廊下で、サイラスはルーカスの声に顔をあげる。>>23 何処に、と問われても外に出ないのであれば行ける場所は決まっている]
……あんたが、俺に 何を頼みたいって?
[不自然な状況。不安の篭る空気。 今までで一番警戒心を灯らせた目で、ルーカスを見上げた]
(94) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
[無事――という点のみならず、 鉄道警察によって憤懣やるかたない事態に遭ったという点も共通している模様。>>81]
部屋の、中……。 ベッドの下とかに隠れてるんじゃないかーって思ったのかな。
[――ぬいぐるみの中よりは、 よっぽど現実味を帯びた推定隠れ場所。
とは思ったものの、 サクラコの手前小さく笑いだすのはなんとか、我慢した]
(95) 2015/12/02(Wed) 22時半頃
|
|
[イアンは凍りついていた。 それは、現実として理解したことによる恐怖のせいだったかもしれない。
彼が我に返ったのは、自身が上の空で呼んだ、ペラジーが動き始めたから。>>48
一瞬見えた彼の目に、迷いはなかったように思う。
俺は、どうするべきなんだ? 歩みを進めるペラジーの姿を眺め、思う。 彼は、どうするつもりなんだ? 彼を、一人で行かせていいのか?
昼間の彼の言葉の数々を思い出す。 きっと、彼は何かと決着をつけたがっている。]
(96) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[シェリーがいない。>>85 そのことにキャロライナが気付いたのは、 彼女がとっくに飛び出した後だった。
部屋に戻ったのか、という楽観的な推測は、 物思う様子を思い出せばすぐに危うくなる。
窓の外を見る。 枯れた畑の中へ飛び出していく屈強な男達の姿。>>51]
まさか……。
[飛び出していったというのか。夜の中へ]
(97) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
……ペラジー。 俺も行く。
[呼んだ声に、彼は反応しただろうか。
ラウンジへ向かえば、そこには>>35シェリーの姿があって。ペラジーが彼女へ何かを託すのを見届けた>>49たなら、共に乗降口から麦畑の方へと。
現実として実感すれば、好奇心よりも、圧倒的な恐怖心が勝る。 しかし、だからこそ。
……危険を冒すペラジーを、放ってはおけないだろう!]
(98) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[窓のこちら側と向こう側。雪燕の中と外。 そこには見えないながらも確かに境目がある。 踏み越えてはならない、と理性的な部分は告げている、が]
…………っ、
[ふらふらと、足は思わずラウンジ車から出る方へ]
(99) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[ペラジーの視線が>>45イアンの指刺す方を見た。>>47 何を思うのか、立ちすくむ姿に此方から声を掛けることはなく。 大丈夫という櫻子は大丈夫に見えず、彼女をラウンジまでと周りにも、促すだろう。>>71
ラウンジを通り過ぎるジャン>>13に声をかけ。 警戒心を灯らせた目を、にやりと見つめ。]
…今度会ったら、あんたの話を聞きたい。
[口にしたのはそんな事。 名前、教えろよ。とその場には不自然な笑みを浮かべ。 彼が向かう先をちらり。見て。
またな。と軽く言って頭を乱雑に撫でようとしただろう。*]
(100) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[ 自分でも自分の焦燥を説明できなかった。 危険は承知だ。 頭に血を上らせた鉄道警察隊員が、どこへ銃を撃つかわかったものではない。
けれども、ただ、見届けたかった。 あの幼い子どもが――狼としてはずいぶん大きかった。人間とは成長が違うのだろうか?――が、どこへ向かうのか。
いや、どこへ行きたがっているのか、を、]
知りたいのです………。
[ 懐中時計の時刻と傾いた満月からおおまかな方角を割り出しながら、ペラジーはぽつりとこぼした。]*
(101) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[ああ、くそ――心のなかで、悪態を吐く。
蜂蜜の少女もぬいぐるみの少女も、つい数瞬前までここにいた。 あの白フードの青年と話してから、どこかへ行った。
――こんな、銃声が鳴り響くなかで、下手に動き回るものではない。 気の立った、銃を手にした男たち。月明かりが頼りの闇のなか。どんな事故が起きるか判らない]
ああ、くそ……、
[今度は、声に出して、何かを罵って]
……その、櫻子さん。 今こそ、たぶん、お付きの方の代わりをすべき状況とは思うのですがね。
[そう、切り出した]
(102) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
〔 枯れ野のさざめきは 人々の野蛮ともいえる声に掻き消されるが それでも夜風に紛れる血の馨だけはごまかせぬもの。
複数人が手に持つランタンのせいで 幾らか明るくなったのも、 血痕を追いやすくした要因だろう。〕
〔畑を歩くのはある意味慣れている。 息も切れ切れ、化け物とやらを追って、追った。
シャベルを手に取ったのは夜道が危ないから 化け物を追うのは少年の無実を訴えたいから
けれどもその様子は少年を狩り立てるものどもと そう変わりは無い。〕
(103) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[囁いた頼み事はかなうかどうか。
何方にしろ、櫻子をやすませようと ラウンジ車に彼女を送っていっただろう。 >>69まず目についたのは人参頭。 その鮮やかさは、暗い闇に光を灯す陽にも見え。 もう一人、異国の男に気づき、眺めれば>>70]
どうやら、本物の紳士の登場のようだ。
[――自分の役目は終わった。と肩を一度竦め。 其々の声に安堵があると心からの微笑みを浮かべ。 シェリーへと、ペラジーが何かを渡すのを横眼に見つめ>>49>>84、昇降口に向かう姿を見て。
かけゆくイアンに。>>98]
(104) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
〔草木がさざめく。
獣のような荒い息が雑草の向こうから吹き込んで。
唐突に、”そこにいる”のだと悟った。〕
待って………… ねえ、そこにいるの
〔震えた声で、 ただあのみすぼらしい少年が そこにいるのかと問うた〕
〔刹那。〕
(105) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
ああ、お酒を奢ってくれるんだろう?
[それだけ背に掛ければ、自身もラウンジ車から姿を消すだろう。人参頭が>>99ラウンジから、出る方へ行くのだけはわずか眉を顰ませ
――、彼らとは反対側、一等車両に向かう。*]
(106) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
〔月光の中。 小さな血に餓えた狼が躍り出る。
瞳はただ殺意にぎらついていた。 その毛並が、あの少年の髪の色と似ていた。〕
――ッ!!
〔シェリーは咄嗟にオルゴールを庇いながら、 シャベルを盾にするように翳す。 ガキッ、という金属音が周囲に響いた。 狼がシャベルの柄を噛んだのだ。〕
(107) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
……ペラジー様、どこに行かれるのです?
[ふと。クラリッサにオルゴールを手渡して>>49。 ラウンジから去ろうとするペラジーに目が止まり。 慌ててそれを止めようとするだろうか。 先程見た獣の姿が、頭の中でフラッシュバックする]
あっ。
[このままでは、行ってしまう。 慌てて後を追いかけようとしたところで。 櫻子を追い越して、 イアンとクラリッサがラウンジから出ていくだろうか]
(108) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[九重の質問>>87に、ふと我に返って]
その、上から物音が聞こえたって。イアンが言ってらして。 家出してきた少年が、そこに隠れてるかもって。 それで列車の上に登ろうとしたら、急ブレーキが。
[たどたどしい口調で、九重に説明するだろうか。 自分でもよく状況が理解できていない]
外から遠吠えが聞こえて。 窓の外を見たら―――
[そこで言葉を区切った]
(109) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
〔勢いで地面に転んだシェリーは、 オルゴールをぎゅっと抱きしめて 泣きそうになりながらシャベルを振る。〕
なんで。きみは、本当に……?
〔列車で少し顔を合わせただけなのに こうも情がうつるのは何故なのか、 シェリーも理解していない。
そうこうしている間に、 狼の凶爪がシェリーの腕を裂く。 ――反射的にシャベルを振るうと、
がつん、と鈍い音がした。〕
(110) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
[窓を無事にもとの状態に修繕したシビルは、きちんと開け閉めできるかを確かめるついでに外の音を聞く。
そのころには、逃げる少年と追う警察、そして野次馬どもの声が夜闇の空によく通って聞こえていた。]
…………。
[これだけ停止していれば、雪燕が終着駅に着く時間は予定よりも遅いものになるだろうか。 シビルが望むにしろ、望まぬにしろ。]
………………。
(111) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
|
…………ひっ 。
〔歯の根が合わない。
濃くなった血の馨に 言い知れない恐怖と悲しみに咄嗟に後ずさった。
狼はシェリーを睨みつけていたかと思うと ゆらり、再び夜に紛れて*〕
(112) 2015/12/02(Wed) 23時頃
|
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る