276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ ぽつり、ぽつりと 聖書の一節を咥内で混ぜ、
おもたい足取りは また 一歩一歩、 どこかへ、 ]
(79) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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―東屋―
…流石に変じゃね?
[くぁ、と、緊張感のない欠伸ひとつ。 パンを食べて、腹が満たされてそれからそのまま寝てしまったことは覚えている。 ピアノよ済まないついつい枕にしてしまった。 けれど、体感ではかなり長い時間眠っていたように思うのだが、何がどうして、窓の外にかかる月影。 腕時計なんてする主義ではないので、もしかして朝と昼と夕方に自分が起きないまま寝ていたのではないかとすら思う。 休日はのんびり目覚ましをかけずに眠る贅沢とはまた違う気がした]
(80) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[明けない夜。 それは何が理由なんだろう。 建付けの悪い窓の隙間から忍び込んでくる花の香りは感情を豊かにはするけれど、腹は満たさない。 チョコレートを食べてもよかったが、かといってそういう気分でもない]
…。
[古ぼけたピアノの蓋をなぞる。 少し躊躇ってから押し開けて、紅薔薇みたいな色のフェルトをまくる。 すっかり飴色になった鍵盤は、自分が音楽をやめると決めたときからそう色が変わっているわけでもない]
(81) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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― 医務室 ―
[いつもより上等なスプリング。
静寂に満ちた、けれど誰かを感じる白い部屋。
薔薇の香り。
覚えていない夢を辿って、
床にのびた包帯の先を目で追った]
記者 イアンは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[少し爪の伸びた指先が、飴色を押し込む。 C。 懐かしい音だ。 やめると言ったくせに、自分の指先が音を鳴らせることにほっとする。
もう一つ押し込む。 C。 先ほどよりもはっきりとした音が東屋の屋根を震わせて明けない空に伸びた]
(82) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[包帯を拾い上げる。
適当に腕に巻き付けて、留めるものを探そうと見渡して]
………あ
[さっき感じた誰かの気配。
ベッドに眠るモリスの姿を、見つめた。
熱が出ているのかもしれない。
何故ここにいるのだろう、とか
大丈夫だろうか、とかそういうんじゃなくて、
彼を見て、咄嗟に考えたのは]
先輩は、 何が好きなんだろ……
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[ 香りが届ける音は、何処か慰めのように響いた。 ──君なんだね。やっぱり俺達、どこか似てる。
大切なものが失われたばかりの汚泥が まだ呪われたまま、満たされることを求めて彷徨う。 ]*
(83) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ 何かを欲しいと願うことさえ許されない。 許してはいけなかった。 誰からも奪いたくなどなかった。 そう、思わなければならなかった。
扉の開く音。 同時に聞こえてきた声>>57 誰のものだなんて分かり切っている。 眸を見開いて談話室の奥を見た。
何を言おうとしたのだろう。 分からない。喉奥が締め付けられる。 口端が不器用につり上がって それから息を吐いた。 ]
(84) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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――――ごめん、……ね。
[ 笑おうとしたのだと思う。 だが、その前にぐらりと水晶体から 零れ落ちた一雫が頬を濡らした。
訳の分からないまま走る羞恥。 眉間の皺が寄った自覚を覚えれば、 唇を噛み締めて。
咄嗟にその時見たのはマークではなく、 オスカー。 酷く傷付いた、と。 隠し切れない表情を晒す。 それをマークから背けるよう、談話室を飛び出した。 ]*
(85) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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―廊下の角―
[ ぽたぽたと雨が降る。 両目を覆っても指の隙間から 零れ落ちる雫は留まることを知らない。
音になり損ねた引き攣ったような声。 乱れた情緒は困惑とショックに歪むばかり。
こんな所誰かに見られる前に離れなければ。 自室に戻ろう。モリスがいるかもしれないが、 モリスならば深くを尋ねてこないと。 彼に今何が起きているか知らない脚は ふらりと立ち上がるが結局へたり込んだ。 ]
(86) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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わかっ、てた、……ことじゃないか。
[ 触れた唇>>19 困らせて気持ち悪がられるかも しれないことくらい。 それに最初から叶う見込みもなかった事に 何故、傷付いているのだろう。 何故、こんなに苦しいのだろう。 ]
(87) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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イアンは、囁き、ざわめき、風に乗るそれを確かに聴いていた。
2018/05/21(Mon) 22時頃
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[ 期待などしていなかった癖におかしい。 無様で愚かで馬鹿馬鹿しい。 自分自身をナイフで抉りながらも 子どものように膝を抱えて、 一人廊下の角で泣き啜る声なんて、 きっと誰にも聞こえていない。
懐かしい音色>>82も今や遠く。 ]*
(88) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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フェルゼは、イアンはあの時助けてくれたけど、彼は今いない。
2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ 聖書のない掌も、ずいぶん久しぶりだった。 神罰の下されない世界は、…何を信じてよいのやら、 方向も、天地も 全てが"信じられない"世の中で、
─── 神さえ信じていないのに、 縋る偶像を手元の重みに求め、
これしか知らなかったんだ。 "あい"の意味も、 "しんこう"の意味も 本当はよくわかっちゃいない。]
(89) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[ 信徒の真似事も、 "聖体拝領"の真似事も、 ───── その手順ひとつとっても、 何かに縋らなきゃあなんにも出来ないのに、
……未だ脳内に響く悲哀の声が、 どうにも部屋に戻らせてはくれなかった。]
(90) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[手の力が緩み、包帯がまた床に伸びる。
左手では拾い上げることも上手くいかない。
不器用な指先は、包帯をつかみ損ねる]
あ、 やべ
[左手だから、だけじゃない。
滲む涙を拭って、見られていないか、とモリスの方を見やるけど、
起きる様子がなければ、それは寂しさに変わる]
イアンは、ひたすらに、ひたすらに、歩き続けた
2018/05/21(Mon) 22時半頃
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君まで泣いてるなんて、フェルゼ
[巡り合った姿は常よりも、儚い>>88 相変わらず頬を濡らしながら、目の前に屈んだ。 何があったとは聞かない。 彼にも伝えなかった気持ちを誰かに言うつもりはない きっと目の前の子も、触れられたくない領域がある。
ただ、思ったよりは自分達は近かった そんな気だけはしている。]
(91) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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フェルゼ。 痛いことから逃げちゃ駄目だよ。 ちゃんと刺さってみなきゃ、 それが何なのかなんて分からないんだ。
[的外れなら笑ってくれればいい 自分も、泣きながら笑っていた。
恋なんて許されない穢れは、 悲しみで同調する相手に触れたいと思わせてきたけれど。 ……まだ、それは微かなものだ。]*
(92) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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…。
[夜が明けないなら。 明日が来ないなら。 全てはIFだ。 仮定の現状、未来。
それでも、少しだけ感情が甘えてしまう。 弱気になっているのだろうか。 それとも]
(93) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[深く、深く、息を吐く。 ため息と呼ぶには大きくて、仰々しい。 それでも]
────。
[躊躇いが長く続いた後、両の手が飴色の上に乗る。 小さな子供用のおもちゃのピアノで最初に弾けるようになった曲だ、その始まりの楽譜の一音も忘れるはずがない]
(94) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[小さな呟きをこの耳が捉えられたのなら、どうしただろう。
一度はっとしたような顔になって、少しの間のあとシャツの胸元きゅっと握って、眉を下げた情けない笑顔を俯いて隠して、考えたことなかったなと溜息をつくかもしれない。
それから改めて、好きなものを考えたろう。
考えたことがないのは本当だった。思い浮かぶのは食堂にある珈琲のクッキーだとか、フェルゼと紅茶を飲む時間だとか、即物的なものばかりで苦笑したに違いない。]
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[ーCC GG AA G FF EE DD Cー
月の眩しい夜だから、少しくらい。 隠れた星に思いを馳せても許されるだろうかと]
(95) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[けれど、夢は醒めず。
後輩に寂しさを与えていることも知らずに、夢に囚われたまま。]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/21(Mon) 23時頃
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[……もしも、階段を下りた所でヒューを発見できれば、ピスティオと二人でこのような感じで(>>32)医務室に連れていったのだろうが。
それは、もしもの話に終わる。 ヒューは自力で医務室まで歩いたらしく。
実際は中庭の様子を探ろうと階段を下り── 外へ続く出口に向かう途中で、医務室の前を通りかかり、その扉にかかる札をたまたま見かけた。気づいたのはどちらだったか。>>13
その名札のおかげで、同級生が調子を崩したらしいことに気づけたのだった。*]
(96) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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[ 誰にも気付かれる訳などないと思っていた。 だから声が、それも届く筈のない音>>91を 耳にした時、呼吸が確かに震えた。 ]
イアン……せんぱい?
[ 名を呼んでから改めて彼を見た。 いつもの彼の格好とは程遠い身嗜み>>3に 一体何があったのだろうとは思う。 だが今は何一つ触れず、ただ、ぽたぽた 落ちる一滴を拭わず唇を開いた。 彼の言葉>>92を最早棘のように刺しながら ]
(97) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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こんなに胸が痛いのに逃げちゃ、だめなんですか。
[ 笑うしかできなくて、 ただ、悲しいのだとどうしようもできない 苦しみにもがく唇が喘ぐ。 ]
せんぱいは、分かりましたか?
[ 笑って、微笑って問いかけた。 いつかの夜、味方だとそばに寄り添い 抱きしめてくれたその背に腕を伸ばす。 ]
(98) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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せんぱい、あいって、何?
[ その背に爪を立てられるなら丸い爪が 肩の背を抉るように指で、痕を。 ]*
(99) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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フェルゼは、イアンの言葉を待つよう、黙り込んだ。*
2018/05/21(Mon) 23時頃
― 春の思い出 ―
[そういえば、―――モリスは覚えているだろうか。
あれは、入学式の日だったか。
新生活への高揚感なんて、この学校ではわずかなもの。
ただの、新入生じゃない。
自分以外ではほとんど出来上がってるコミュニティへの参入だ。
明るく振舞うことに疲れて、中庭の隅。
俯きがちに歩いている時、何かを見つけて拾い上げた。
小さな木彫りの意匠。
可愛らしい、と普段思うことのない表現が頭に浮かんだ。
それから誰が拾ったのだろう、と見渡して――]
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[拭われない雫>>97がそこにはあった 向かい合う二人の頬を伝っていく。]
誰も怒りはしないけれど、自分自身が後悔するよ。
[喘ぐ唇が連想すること、まるで溺れる魚みたい。 水の中にいるのなら、君は泳げる筈なのにね。
鏡合わせみたいに笑って、笑って、泣いていた。]
……駄目だよ、俺は汚いんだ。
[問い掛けには、無言で顎を引くだけ。 伸びてきた腕を咎める声。 でも、無理に離そうとはしなかった。今はそれが欲しかった。]
(100) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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難しいことを聞くなぁ。
[相手を大いに間違えている。それに、痛い。 でも、弱った子が望むなら。]
自分勝手じゃいけないこと 確かめなきゃいけないこと ……誰かに手を伸ばすこと。 守らないと、大切な人が傷つくよ。 自分がされたら嫌なことは、人にしちゃ駄目だ。
[一言では収まらず、ぽつりぽつりと伝える。 最後の言葉はどこか先生みたいだと自分で思い、 まだ倫理を意識しているのかと、自嘲的に歪む笑み。]*
(101) 2018/05/21(Mon) 23時頃
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