233 逢魔時の喫茶店
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― 昼:cafe ≪Twilight≫ ―
[さて、開いたばかりの店には誰か来たか。 裏口から入ってもよかったが、こっちの入り口の方が近道だ。それに、早くしないと折角のコイツが溶けてしまうだろう? 抱えたアイスクリームのバケツ>>14をよいしょと抱え直し、男は器用に鍵を開ける。 ついでに看板をOPENにして、 トワイライト、開店っと。]
(86) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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―昨晩:ファミリア―
[日本酒から始まって、少しずつ、しかし飲んでいく酒の量は増えていく。自分も店主も酔っ払う前に祖父の話を聞けたのは幸いか。こちらからもぽつぽつと、祖父の時計を欲しがって勝手に持ちだして、傷をつけて壊しかけた話などを。]
爺さん、叱るというより悲しげに言い聞かせるように説教してきまして。 時計は直ったけど、あれは怒鳴られるより堪えたな……
[そんなほろ苦い失敗談を交わしながら。>>13 逆に、酒を飲みながら昔の話を聞いたりしているうち、緊張もゆっくり解けていっただろうか。
デニスに注文したのは、「おすすめ品」とか「さっぱりしたの」とか「濃いめ」とか「甘いの」とか曖昧なものが多かったが、そこはバーの店主、だいたいの要望は叶えてくれた気がする。]
(87) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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ん、はい。 ……これは、鳥ですかね?
[酒を空けていくうち、花を指さしながら尋ねるシーンもあったりした。
酔っても顔に出にくい男だったが、言っていることはどんどん現実からずれていっていた。
しかし、見た目だけは真っ当だったから、帰路は千鳥足で…ということはなく、むしろしっかり歩いて帰ったので、酔っぱらい狙いのひったくりなどにも狙われなかったようだ。*]
(88) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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なん、……
[>>66 何でそこで 首を捻るんだよ。それはこっちがやりたい方だ、よ]
――っ、……、気、
[いや、待て、落ち着け、 ブレイク、クールダウン。 運動の、基本。 だいたい、何で俺はこんなに]
あわてて、ないっ
[>>70 あわてた声だった。]
(89) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[さてこのアイスクリーム一体何に使うかと言うと、遊びに来る子供や店主のおやつ用だったりとか、特にそういう訳ではない。 アイスクリームスプーンを倉庫から探し出し、用意したのは鮮やかなグリーンの炭酸飲料。
『クリームソーダ、はじめました』
そんなメモをメニューに張り付けて、強請られれば各種フロートも出てくるだろう。 主にコーヒーフロートとか。 肝心のコーヒーの味は、はてさて。]
(90) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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………ぁ…
[図書館のカウンターに戻り、返却された本の確認を始めていた。 その手が止まる]
………
[本を手にするだけでわかる、仕込まれたカードは誰かの暗い念の籠められたもの。 ページを繰り、カードを抜く。 俯き、その縁を撫でた。
『あの人がいない世界で もう 生きてはいけない』
呪いのような深い思いを滴らせる文面]
………、 ああ… どうして、
(91) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[先に見つけた、見つけない、の会話が ものすごく仲良しに見える蛇である。 こういうのって、サキュバスが得意な言い回しではなかったか、などと考えてしまう]
(92) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[荒野にも、花は咲いているのに。 だから人間は美しくて、 だから人間を愛しているのに。
今は見えなくなっていても、きっといつか、生きてさえいれば]
……
[けれど悪魔へ破滅を願って、魂を委ねれば、 虚無へ呑まれて煉獄へ堕ちてしまえば、 彼らは二度とは戻れない]
(93) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[苦しいと思い始めたのはいつだったか。最初からだったかもしれない。
もともと、魔物はもっと人間に近しいモノだった。 神とも霊ともつかない辺境の魔物。 人間の願いを叶え、代わりに人間の人生の一欠片をもらうだけの。
それこそが悪魔の所業だと名指されて、異教の魔物は、信仰によって悪魔になった。
概念に近い存在は、人がそうと信じるままの在り方に変質していくしかない。ヒト以外の者も、世界は変わっていく。 たとえば誰もが知っている通り、悪魔の甘い囁きは人間を惑わし破滅へ誘う、とか]
………
[呪いのカードを手帳に挟み、男は仕事へ戻る。 誘いを零す口を寡黙に沈め、感情と、人懐こい性格を獣の異体へ隔離して*]
(94) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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―翌朝―
うう…………
[自宅のベッドの中、一人呻いた。 バーの主人に酒が強いと言った手前、退きたくなくていつもより酒を飲んだ結果、お約束のように二日酔いになっていた。頭が痛い。]
きょう、は、仕事は、やす、もう……
[昨日は休日、今日は職場に連絡してサボろうか。 そして昼くらいまで生きた死体になっていた。*]
(95) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[その後、集いに混ざり 琥珀を満たしたグラスを傾け、酒量を弁え喉を潤す。>>1:330
>>3 視界の遠くでは、瞼を静めるトレイル。 スーツケースに遺していた一本の日本酒。参加したなら、どうやら不要だったかと密かな状況把握
何かを考える姿は、―――少し。>>1:272 この地下で休む事を誘う程、酔っていた過去の彼と似て 按配悪いのかと心配したが それも ただの杞憂だった様子だ]
(96) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[そんな安心を胸に 不意に梧郎の横顔を覗いて、蜜を揺らした。>>1:342 時間を有意義に過ごしている様子に、声を掛ける事は止す。
ところで近くの、この寿司>>1:250>>1:333 日本と比べて、随分とちぐはぐなメニューが殆どだと 愚痴垂れて、案外美味なアボカドを食べつつ
>>8自分の衣服を、バスローブと誤解した店主には 「………バスローブって何だ?」と怪訝に問い返そう]
そも、今其れを訊くか。 「着物」と云うんだよ、馬鹿者。
[酔っ払いの足を軽く、踏む]
(97) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[>>73吹き出した誰かさんには一睨み お前だって サムライと間違えた事が起因で 今でも自分にからかわれる現状のままの癖
それから>>59コテツに逢うと、彼を手招きして 漸く、土産の正体を、スーツケースから取り出した]
コテツ これ、 昨年 約束していた土産。 お前に似合うと思っているんだが
[柘榴色の甚平、裾には小さな燕が刻まれた 両手でそっと差し出して、反応は双眸に焼き付けよう]
(98) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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――――
[緩やかな賑わいの中でも
雨音の幻聴が、今でも鼓膜内では鮮明 手元の琥珀と同色な 幾年前に出逢った少年の涙色
懐かしい記憶に瞼を震わして 沈黙の裡に、追悼を――捧げる**]
(99) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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気になった。
[疑問符を払って、リツ>>89に応えた。 夢の内容、男女とリツの後ろ姿。 おれは食いもなにもしなかった。]
あんたの夢を見たから ああ、その、何だ、夢のなかであんたが。
[リツが、辛そうに見えて。 此処まではセーフか、セーフだな。 自分自身を納得させながらも]
(100) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[二日酔いにはコーヒーが効く。 そんな豆知識があったような気がして。
気がつけば、ふらふらと歩く足は昨日の喫茶店へと向かっていた。]
お、はよう、ございま……
[既に昼だが、扉を開いて開口一番の挨拶はそれだった。 一度来た限りなのに、迷わずたどり着けたのは、心底体がコーヒーを求めていたからか。*]
(101) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[ベンチサイド>>92から、視線を、感じる。
獏が居た堪れない感情を覚える なんだ、この状況は、もしかして夢か。 摘まんだ林檎を一口、間を持たせに齧る。
輸入モノ、果実本来の甘さ、――甘い。]
あつい。 ねむい。
[最初と同じことばを口にして、]
…… 店まで、行くか。 結局、こいつはケーキになるのか。
(102) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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―公園― [>>70ぼそぼそとなにやら話しているのは、なにか。 俺は、何かへんなことをしたのか。]
ケーキ。
[コーヒーには、あいそうだ。 夏の林檎は青い味がするものだが。 店員は――なんか、妙に蛇っぽい印象だ。]
(103) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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― 翌日:cafe ≪Twilight≫ ―
……、マスター 踏まれた足は、平気そうか?
[喫茶店に足を運んで、真顔で辛辣な開口第一。そんな翌日。 紺色の着物は昨夜と違えど 薄黒な蚊絣模様では誰も気づけないだろう 少なくとも、バスローブと誤解を生んだ店主では>>8
夏の日差しの下でも火照りを知らない顔は、静かに俯き]
これは…
[静かに指さしたのは メニュー表にくっ付いたメモ用紙の文字]
(104) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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――ファミリアで――
[スーツケースから出されたのは、紅い、紅い布地>>98。 受け渡されて、目も口も間抜けに、きょとんと。]
あ? え? え……
[土産って、そうか、土産。 自分個人宛の可能性がすっかり抜けていて、楽しみにされていた反応は、混乱の極み、といったもの。 何度か目を瞬いて、ヴェスパタインと甚兵を交互に見る。]
……あ、ありが、とう。
[すっかり言いそこねていた礼は辿々しかったが、表情には徐々に感謝と喜びが現れていて、無理あるものではなく、伝えたくて言葉を探った結果だと、本性を知る彼には伝わっただろうか。]
(105) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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[>>101続いて聞こえた、梧郎の沈んだ音階 黒髪を揺らして後方へ振り向くも]
――おはよう。 昨日は、無事に 家に帰れたのか
[もしや彼は アルコールに沈みやすい肝臓の持ち主だったか 足取り不安定な東洋人の顔に、そっと眉を寄せる]
(106) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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ケーキにする、かな。 まあでも、今日じゃねーよ 今日は俺、オフだし
[会話は、夢の話>>100へ その先は、聞いてはいけないもののような気がする。 暴いてはいけないものがある。 ヒトも、そうでないものも。
だから、蛇は立ち上がった]
俺のコーヒー、飲んでくれんだろ? それもケーキも、また店で、な。
――――“夜”でもいいし
[最後の声は、獏にだけ聞こえるように。 そのまま炎天下を音もなく、立ち去った**]
(107) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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―公園― [あわてた思考に、エフの声。>>84]
う、ぐ。
[しっかり数字を出されるとくやしい。]
――そう だよ、悪いかよ
[探してた、のに、だ。 見つけられた。対抗心わくだろ。]
……コーヒー1杯?
[おごれ、というやつか。 >>92――待ってほしい、何でそんな目で見るのか。]
(108) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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― 昼 ―
『悪い今ちょっと落ちてたー』
[NPCモードに入っていたサポーターが、ログオン状態に復帰する。 その頃にはドラゴンは地に臥していた>>61]
『倒した?おー』
[黒づくめのアバターがぴょんと跳ねて歓びを表現。 ギルドへ帰還して戦利品の再分配の流れ、発言の多くがボイスチャットに切り替わる中、ぽちぽちと小さい手でキーボードを押す]
『そんで、オフ会組は楽しんだ?土産話plz』
[何の心構えもせずに、ただくらだらない人間達の話をだらだら聞くのは楽しかった*]
(109) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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―公園― [>>100 はっきり、 気になったと肯定された。 動揺が深まるようなことを、あんた、なんて。]
俺が なに、
[――つらそう? 今朝見た夢が鮮明によみがえるような、こと。 驚きのあまり、凝視してしまった。]
……なんで、そんな、夢……
[夢の中で、「見つかった」みたいな、心地になる。ぐらぐら、する]
(110) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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あ、ヴェスさん。おは……もうこんにちはですかねえ。
いやあ…… 昨日は、飲み過ぎましたねえ。 お酒、美味しくてつい。
[眉を下げて、情けなく笑った。>>106 そういえば、代金を払った記憶がない。 デニスにまた出会えたら尋ねてみようか。]
コーヒー飲んだら少しは効くかなと考えていたら、足が自然にここに。
[空いている席を探し、今日はカウンター席がいいかと椅子をひく。]
(111) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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へーきへーき、 おかげさまで。
[ニコッと笑っても、その笑みは普段の物では無い。 ほんの少しの黒味が混じり、つまりは、根に持っていた。
昨夜踏まれた足>>97は今はもう痛くないが、酔っ払いはきちんと覚えているのだ。 バスローブ発言の記憶もきっちりあるが。
そもそも常日頃からずっと思っていて、それが酒で解放されただけのこと。当人は悪いと思っていないし、やっぱりバスローブだななんてまだ思っている。 やや黒い笑みと、真顔で発せられる辛味の強い言葉。 後から来た別な客>>101は、さてどう思ったか。]
ん?ああ、それ。 新メニュー。 どう?
[しかし接客はきちんとするので、聞かれればきちんと答えてきちんと出す。>>104]
(112) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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[昨日ぶりの、そして眠気と疲れが強い顔をした常連の孫。 はて、彼は昨晩そんなに飲んでいたっけな。首をかしげてもアルコール分解量は彼と全く違う為、体調も深いところまでは知り得ない。]
(113) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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オフ?
[この時間帯に此処でケイ>>107を見掛けるのも オフの所為か、普段此処で寝てばかりのおれが 検討を付けたのは、そのくらいで。 掴みどころのない、蛇の背に
―――… ああ、と、目を眇めた。]
あんたが淹れてくれるなら 飲むし、 ……… "夜"に。 ケーキは、あんたが食ってくれ。
[甘いものは、苦手だ。 食の好みなど、既にバレている常連事情 その背を見送る挨拶は、やはり、おやすみ、だった。]
(114) 2015/08/06(Thu) 00時半頃
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―公園―
……そ、うすね
[>>102あつい。 沸騰しそうな頭を 冷やすコーヒーが必要だ。 が。]
あんた、オフなの
[>>107 出勤中じゃなかったらしい。 気さくなひとだけど どこかつかみどころのない。]
…じゃ、また
[炎天下を歩み去る、足音がまるでしないのは蝉の声が大きかったから――か?]
(115) 2015/08/06(Thu) 00時半頃
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