185 恋愛ラボ―橘の咲く頃に―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
[思い出すのは「施設」での光景。
同じ学年の子がいなかった僕には、「お兄ちゃん」や「弟」。「お姉ちゃん」や「妹」は……まぁ、いたけれど。
横の繋がりなんてものは無かった。
友達について弟に相談されても、分かるはずがないし。
同じ学年の友達が欲しいと、兄に相談なんて出来なかった。
僕はいつも、顔に笑みをたたえて。
敵を作らないように、出来るだけ争わずに済むように。
そうやって生きてきたつもりだったから。
だから、何も持ち得ない。]
[中学の時に、1人だけ付き合っていた女の子がいた。
後輩で、僕の雰囲気に惹かれたのだと言った。
幾つかの話をした。両親の話や家の話は…躱していたけれど。
傷をつけないように。笑えるように。僕としてはそう思っていた。
少しずつ、僕はバイトが。彼女は部活が忙しくなれば。携帯さえ持っていない僕との交流は、自然と薄いものになって。
気がつけば何事もなかったかのように、僕は中学を卒業していた。
同じ学年の中では「施設」にいることは秘密裏に流れていたから。
それはそれで色々なことはあったけれど。それは言っても仕方はない。思い出したくもないけれど。]
[後片付けをしながら、ご機嫌の鼻唄を歌って。
夏らしいワンピースに着替えて、お化粧もすれば。
あとはみっちゃんの用意を待つだけ――。]
……、
[――になって、栗栖は鼻唄をやめて。
楽しそうな様子は、急に静かになった。]
可愛いって、言葉も
むず痒いけど、嬉しいな。
[幸せの意味。幸せの理由。
彼女の瞳に自分が映ることだけが、ただただ嬉しい。]
――君と出逢えて、本当に、嬉しい。
うん。乾杯しよう!
[コーヒーカップを掲げて]
梨月。
"大好きだよ。"
[乾杯の音頭なんて思いつかなかったから
素直なありのままの想いを口にして
カップを、かつんと触れ合わせた。]
[そう言えば、と呟いて。僕は再び掲示板を開く。
映った言葉。その言葉の一つ一つに息が詰まる。
ドキリとする。
僕は最初の段階から、彼女に嘘をついているというのに。
会いたいと、彼女は発言している。
僕は僕で、言わなくてはならない事がある筈だ。尋ねなくてはならない言葉がある筈だ。
けじめを付ける、必要がある。
此処を、離れることが正式に決まってしまえば。直接の声を伝える事など出来ないのだから。]
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る