168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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あ、こっちの猫の方ね。猫クレリックの草芽ちゃん。可愛いでしょ。左の熊さんはうちの子。
[名前はガストンとかそんな響きだよたぶん。]
名前も歳も知らないんだけど、付き合い長くて…4年くらいかな?チャットで愚痴とか結構聞いてもらっててさ。ずっと会いたかったんだけど、中々言い出せなくて。どんな子なのか、楽しみ。
[嬉しそうに目を細める。]
うん、面白いよ。
色んな世代の人がいて、ついついチャットで話しこんじゃったり。実際の年齢とか立場とか、気にしないで遊べるし。
[…ちょっと時間かかるのが難点ではあるのだけれど。何事もご利用は計画的に。]
ふぅん。ソシャゲか。
最近多いね、そういうオフ会。
俺行ったこと無いけど。
[が、ゲームアプリにはいい金額をつっこんでいる。
そろそろ辞めようと思いつつ思いつつ、
レアがでないとやめられない。
マスターが空気読んで出してくれるカクテルやらをちびちびやりながら]
俺もやってたな。結構色々もめてたりするの見るけど…
オンとオフで違うとかよくあるよね
性格使い分けられるとか、凄いと思うけど
[紗英さんいい意味でそのままっぽいね、と笑いながら。
まさかバーでDS通信やるわけにもいかない。
ルイーダの酒場は今まだ営業してるんだろうかとふと思いつつ]
いいな、そういうのも。お。猫とクマ。
俺もチャットで大学の単位落としてたクチ。
あ、顔知らないけど友達、とか言っているの、文通とかでよくあったね。俺はやってないけど。
[マスターがなんかやきもきしたような表情でこちらを見ていたのは気づかない]
早くその子と会えるといいね。
でも、気をつけてくださいよ。今事件、多いんだし。
[俺にも構ってほしいけど。
酔いが回った頭でそういいそうになって、やめた。
それが束縛みたいに思えたから。
そして、マスターが「あちゃー」という、
なんかどっかで見たような仕草をしてたのは視界に入った]
[マスターがこちらに出してくれたものはジン系の辛口のカクテル。
紗英にも彼女の希望通りのものを。
そしてそんなゲームとかの色気も何気もない話に饒舌になりかかってきた時、
ついにマスターがおごり、と紗英に出してくれたカクテルに
思わずむせた]
ぶほっ!ちょ……!
[マスターはウィンクと「空気読めよ?」とだけいって
他の客の所にいってしまった
ブランデーの色がきれいな、キュラソーの甘い香りのカクテル。
寝酒、という意味の1杯だけど]
えー……あー……はぁ……
[小洒落たバーは、居酒屋…背伸びしても夜カフェ程度しか行った事の無い自分には未知の世界。]
こんばんは、お邪魔します。
[マスターのこそばゆい挨拶にぶんぶんと首を横に振った後にご挨拶。]
うん、あたしは素かなー。
アバターの性別と見た目が違うと、結構印象って変わるみたいで。よく男の人だって勘違いされちゃうし。留伊さん、女の子キャラ使ったらすっごいモテて貢いでもらったりしそう。
[カクテルグラスを指で弄りつつ、くすくす笑う。]
えー、ネカマって結構口調でわからないもんなんだ?
多分俺、紗英さんとはアバターで話してもすぐ女の人って分かりそうな気がする。
[ちょっと巻き戻り]
どうしよう、男から貢がれてもすごく嬉しくない…
ていうか、オフで会ったらそれこそ殺されそうだ…
[カクテルグラスに触れる指が綺麗だったから、
是非羽をもってくれないかな、とこっそり思う]
俺が女の子キャラだったら多分すんごい口と性格悪いな。
[最初に出して貰った黄色いグラスは、アプリコットの香りが甘くて、オレンジの爽やかさとぴりとした辛口のジンが美味しい。]
あったあった。
雑誌の後ろの方に文通コーナー、あったよね。懐かしいなぁ。
うん、ありがとう。
誰でも彼でも会う訳じゃないし、草芽ちゃんいい子だから大丈夫だよ。
[…と言い切ってから、心配されていることに気づいて、ありがと、と小さく添える。]
え、おごり?いいんですか…?
[飲み干した頃合いに、マスターから差出されたクリーム色のグラスを受け取ると、隣りの留伊さんが盛大にむせた。]
あ、そうそう。さっきの話だけどさ。
口と性格悪くても、可愛いは正義だからいいんだよ。
そういう需要?もあるかも?
[ 思い出しつつ、新しいグラスを口に運ぶ。でも確かに貢がせっちゃったらオフでは会えないね、なんてけらけら笑い。]
げほっ、そう、だ…げふ。
確かに、会えない、……げほん。
あー……びっくりした。ごめんごめん
[カクテルに詳しくないようで少し安心した。
シーツの間に、という名のカクテルだ。
本来は、ホテルでゆっくりお休み下さいという由来なのだけど、
まぁうん、マスターのことだから背中押してくれた意味なんだろうが
…でもマスター、こないだ俺が連れてきた女性と今日一緒にいる人が違うって、知ってるよね??]
だいじょぶ?
[むせて咳き込む背中をさする。]
留伊さん、マスターと仲いいんだね。
通い始めてどれくらい?よく来るの?
[誰と、と口にしかけて、不意に浮かんだ考えに一瞬顔が曇る。今日ついさっき思い出した…ということは、だ。"そういう人"…彼女さん、とは今どうなっているのだろう。ちら、と顔色を伺ってみる。]
うぇ…、だい、じょぶ……げふ。
通い始めて?んー……6年くらい…かな?
20歳の時ここで少しバイトしててさ。今もたまに来るよ。
…でも紗英さんが気にすることじゃないから。
[その顔に浮かんだ陰り、見逃す筈もなく。誰と一緒に、とはいわないまま。肩を竦めて、苦笑いを浮かべ。
折角マスターが若干上級テクで背中を押してくれたがそのヘルプはカクテル名しらないと意味がない。
この後胃がきっと決死する……いやいや、その前に意を決しようか]
ここにはよく人と来るけど。その後は、誰ともいったことないな。
[暗に部屋には誰も入れたことはない。伝わるだろうか。
自分の行動で自分の首を締めているのだと言われたことを覚えている。だから、彼女にはそういうことをしたくないのだけど。
酒の力を借りないといえないことを、少し目をそらしながらぼそり]
紗英さんとなら、いいけど、さ。
[触れたいのも、触れられたいのも、勿論同じく思っているわけだ]
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