83 最初からクライマックス村
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2012/03/19(Mon) 23時半頃
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―― 開く滅びの門と死の嵐の中で ――
このセカイを支えてきた白の聖教会。 その座を不動とした摂理――
《王権神授説》-ディバイン ライト オブ キングス-
王たる力をあたうるが神。 だが王たる力を神が自らに付与した時、摂理は崩れる――
否。崩れた。
(56) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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白銀の中心《イデア》――。 あらゆる影を拒絶した、白の白。
そうだ、こんな事になる前に、πoは言っていた。 『もうすぐ。もうすぐ、終わるのよ』
(57) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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だが、白の聖教会が、黒を遠ざけていたように―― そこには必ず、裏面があるのだ。
聖マリーも言っていた。 『来てるな。来てる。はじまりが』
(58) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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拒絶されながらも受け入れ、変えていった黒の黒。 拒絶する事を変えることができなかった白の白。
停滞は常に変革と共にある。 ならば滅びは常に――。
そして、きっと、ライトニングはそれを知ったからこそ――。
……『神へと、至る道を選んだ……!』
(59) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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告げる!!!!
[死の嵐を、必死に押し返しながら]
(60) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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此処に、白の聖教会《最後の》教皇位を対価に!
[無限地獄《エターナル・インフェルノ》とも思える軍勢を前に、引かず]
(61) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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第三の剣《イマダナモナキソノデンセツ》を申請《新生》する!!
[恐れを咎めず>>46。焦りを否定せず>>55]
(62) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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そして選択を委任する!!
テオドール!! 椎奈!!! ……オニキス!! 『今は』教会に属せぬ者たちよ!
[そして、揺らがぬ決意を無視する事無く>>33]
聖剣《審判》と、魔剣《背約》――。 どちらの未来を望むか!! その選択が――その選択に折れぬ決断が――。
(63) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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第三の剣となる!!!!
[セラスシエル《三首の屍竜》の攻撃を錫杖でいなしながら――]
[その力の指向性を少しずつ竜へとずらしながら――]
[その頬を涙で濡らしながら、リンデンブルグは大きく*宣言した*]
(64) 2012/03/20(Tue) 00時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2012/03/20(Tue) 00時頃
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[シメオンの死。それを嘆く枢機卿の姿。
嘗てのお前なら、この光景に心を痛めるんじゃないのか。
なあ、ハーライト…
変わらないからこそ、
お前が其処に居るのなら
お前はいったい、何を思っている――…?]
(65) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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[もし、俺と同じ気持ちだとするのなら。
悲しむのは後、と。 使命《ノゾミ》を全うしようとしているのなら。
お前は必ず後悔するんじゃあないのか。 例えお前が勝ったとしても、必ず、必ず――…。]
(66) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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[ぱぁっ…>>52
僅かな光が差し込むとゆるく空を仰ぐ。
―――…ッ
仮面の奥、再度表情を歪めた。 サイモンティウス6世――――、…墜ちたか。
自分を忌むべき者とし扱ってきた者たちの統率者…。 彼と最期に顔を合わせたのは聖教会の本部近くの森でだった。 俺が聖教会に入る事はない。皆が用が在るとなれば、ただ外で静かに待つのみだ。そんな時に、あいつは態々小言を言いに遣って来た。 けれど最後に。
『だがこの戦いが無事終われば――、 …いや 其の話はまた今度だ…。願わくば、もう顔も見たくないがな……』
フン、と鼻で笑い立ち去る姿を見送った俺の心には、もう昔のような荒波はなかったのだ。俺も彼も、少しずつ少しずつ、かわっていた。もう、あの話の続きを聞く事は出来なくなってしまった事に、今はただ、表情を歪めただけだ。]
(67) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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だが――、まさか、継いだのかッ―― …!?
[零れ落ちた光は彼女へと降り注ぎ、>>53]
あんな翼は――― … 見た事がない…
[白と、黒と。 全ての存在を許すような慈悲深さを持ち、淡く優しい輝きを放つ彼女は、新しい教皇として其処に存在していた。まるで天使だと比喩したシメオンと、感情こそ違えど言葉は同じだった。]
白も、 ――― 黒も…
ああ………
[目頭が少しだけ熱くなりそうだったけれど、未だ、戦いは終わっていない。気を緩めてはならない。]
(68) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/20(Tue) 00時半頃
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―― ッ、テッドッ!! ナンシーッ!!
[ハッ…と、痛みに呻く姿、怯む声に、二人の名を呼ぶ。]
クッ…、
[だが自分にも軍勢は迫り来て護る隙を与えてくれない。]
(69) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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[そこへ与えられる選択肢がある!>>61>>62>>63
彼女から『名前』を呼ばれたのは、はじめての事。 驚いたように瞬いたけれど、其の僅かな表情を仮面は隠す。
答えなど決まりきっていた。]
(70) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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“復讐を”
“人を選んだ世界に復讐を”
[復讐の女神に促されるように、三首の竜《ドラゴン》は縦横無尽に辺りを破壊する。時に味方をも巻き込もうとも、意に介しておらず>>39
恐怖も焦りも嘆きも、無に返さんとす。]
(71) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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GUOOOOOOOOOO!!!!!
[そして、床に叩きつけられた少年をその巨大な顎で直接噛み砕いてやろうと、首の一つがテッドの元へ。>>46
牙の並ぶ口が、少年を喰らおうと迫る―――!]
(72) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/20(Tue) 00時半頃
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俺の愛剣は、後にも先にもこれだけだッ!
リンデンブルグッ!
[望む未来は、ただ一つ《魔剣/背約》。
――――けれど第三の剣よりも。 俺はこの剣で、やらねば為らぬ事が在る。
魔剣を、握り締めた。]
(73) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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椎奈ッ……
[椎奈《ナンシー》の声>>55が、やたらガンガンと頭に響く。 全身の震えは止まらない。だが、神圧《プレッシャー》に耐えながら、辛うじて立ち上がったところに、骸の軍勢が襲いかかる。]
くっ そおおおおおおおおッ!!!
[―― ぴしり、ぴしり。
攻撃を受けたスティックが、悲鳴のように軋んだ。 腕が痺れ、それを取り落としそうになる。
すべきことが吹き飛んで、頭が真っ白だ。 焦りが、迷いが、攻撃の手を狂わせる。
テッドを取り巻く形成は、完全に逆転していた。 吹き荒れる黄昏の死の嵐が、テッドの身体を捉えそうになったその瞬間]
(74) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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[ィィイイイイイイン!!!
真っ直ぐで不器用なギターの音と共に、学生服のポケットが、淡い金色に光る。 それは、グレッグが最期に遺した、ギターピック。>>1:147]
グレッグ――!?
[眩い光がテッドを包みこみ、死の嵐からその身体を護る。 光にたじろいた骸を蹴り飛ばし、距離を取る。]
……ありがとう、グレッグ。 そうだな―― まだ、諦めるには早すぎる……!
(75) 2012/03/20(Tue) 00時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2012/03/20(Tue) 00時半頃
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聖剣《審判》と、魔剣《背約》――。
リンダ、お前……
[>>63 響くリンデンブルグの声に、顔を上げる。 白と黒、7対の翼持つ彼女は、決して前線に出られるタイプではない。 だが今、彼女は自分や椎奈を護るように戦場に立っている。 その姿は……]
(76) 2012/03/20(Tue) 01時頃
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―― 天使みたいだな。
[奇しくも、シメオンが最期に呟いた言葉と同じ言葉を呟いて。]
(77) 2012/03/20(Tue) 01時頃
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難しい事はよくわかんねえが―― あの"門"を開かせるのはマズイってのは、解った。 なら、俺が選ぶのは決まってる――
[ドラムスティックを力任せに振り切り、それから両手でパァン!と自分の頬を叩く。]
魔剣《背約》だ。
―― そうだ。 グレッグが思い出させてくれた。 俺は、俺達は――
[ギターピックとドラムスティックを、力いっぱい握り締め、 ゆっくりと開いた両目は暁の光を宿していた。]
(78) 2012/03/20(Tue) 01時頃
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[……――ッダァン!!!]
俺達は―― 嵐の中を翔び続ける 《War Bird》!!
希望の朝《Good Morning,World!》を告げる暁の鳥《オーバード》!!
(79) 2012/03/20(Tue) 01時頃
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打 ち 鳴 ら せ ! 熱 き 鼓 動 《ヒート・ザ・ビート》 !!
(80) 2012/03/20(Tue) 01時頃
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行くぜ、セラスシエル!!!
[音が――爆発する!
復讐の念に憑かれた三首の竜《ドラゴン》に向かって駆け、跳躍した。
ギラリと並んだ牙めがけて、ドラムの音をたてつづけに放つ。]
(81) 2012/03/20(Tue) 01時頃
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[ガチリと上下に合わさった牙は、しかし少年を捕らえることはなく。 彼の親友の残した光《想い》が、テッドの身を守った。>>74>>75
屍竜にとって毒のように働く光に、怯んだ瞬間、顔面を蹴られててっどが距離を取る。ふるりと犬がやるように、一度首を振る。
跳躍するテッドへ、口を開き、毒の風を吹きかけながら。 再び飲み込んでやろうと、上を向いた。
少年と姿見えぬ友との二重奏《デュエット》と、それを飲み込もうとする独奏《ソロ》。勝つのは、果たして…!?]
(82) 2012/03/20(Tue) 01時半頃
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ガリガリリリガリ
GURU……!
[いくつかの牙が、鋭い音をたてて削られる。 巨竜の喉の奥に、ドラムの音が届けば、苦しげな呻き声が漏れた。>>81]
(83) 2012/03/20(Tue) 01時半頃
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――っ!!! 毒か!!
[吐き出される毒>>82 に気づいてとっさに服の裾で口を覆うが、僅かに間に合わない。 飲み込まれはしなかったが、毒で全身が痺れそうになる。]
っくそ……!! じゃあこれで、どうだ!!
[先刻より激しいドラムのリズムに、グレッグのギターの音が重なる。呼吸の合った二重奏《デュエット》。
あの日>>1:147、桜散る中で演奏したように、二人の音は絡み合い、金色の鎖となって、苦しげに呻く巨竜に迫る**]
(84) 2012/03/20(Tue) 02時頃
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[>>54 純白の髪を荒ぶる風に靡かせながら 黒と白の翼を 白と黄昏の瞳は睨むように見る]
―――教皇めが、
“識って”――忘却《レテ》に逃げた臆病者が 今更何を。
[変わらぬ、拒絶の白。 白は白であり白であるが故に ――変わりゆくものを受け止められぬ。]
(85) 2012/03/20(Tue) 02時頃
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