192 革命の嵐
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ー 大天使宮 ー
[この寒さというのに、緊張で汗が額ににじむ]
………ふぅ。スコアも持った。服装もよし、と。
[ただならぬ覚悟で向かった先は専制君主とでもいうべき公爵の下。]
****************** [豪奢な宮殿の一室で開かれる音楽会。指揮棒を持つ手が緊張で震える。]
〜♪〜〜♪
[滑らかな楽曲が何小節か流れ、視線をスコアから外し主の方を見やる。]
(今日は大丈夫じゃろうか………)
[主の言葉ひとつで演奏は即座に中断しなければならない**]
(46) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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ー帝都への路上ー [北国の日没は早い。 大天使宮から帝都までは、馬車で急いでも2時間半。 日も暮れてから出立したのは、舞踏会やサロンに出掛けるためではない。それなりの思惑あってのことだった。
如何にも貴族のお忍び用といった、シンプルながら優美な馬車は、何も無い路端で急に止まった。 お付きの開ける扉から降りてきたのは、濃い栗色の髪を肩まで垂らした人物だった。
人物と言ったのは、女性用の乗馬帽とコートを身に着けていながら、その足は長いスカートではなく、男性のようなズボンに包まれていたからである。 それはーーこの時代非常に珍しいがーー男装の女性に見えないこともなかった。]
(47) 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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[従者の差し出す栗毛の馬の手綱を取ると、その手を借りて鞍に跨った。]
私は先に帝都に入る。 お前たちは指示通りに館に入れ。私がいないことは悟らせるな。 誰か訪ねてきたら適当に密会に行ったとでも思わせておけ。 ――あながち嘘ではないのだからな。
[馬上より従僕に指図を下す声は凛と、女性にしては深く、よく通った。 承諾の印に深々と頭を垂れる下僕を振り返りもせず、栗毛の腹に一蹴りくれ、暗い闇に沈んだ平原を帝都に向かって走りだした。 僅か遅れて二騎ほどがその後に従う。]
(48) 2014/09/03(Wed) 02時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 02時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 06時半頃
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…小娘!面白いことを仰るのね。 それに、革命ですって?ああ、どうしてそんな面白そうなことに私は疎いのかしら!
[煽るような声>>23に目を輝かせ、ビラを受け取って見遣る。革命の内情を知っても少女はなお。]
…つまり、私の日常に変革が訪れるのね!
[どこまでも、現実に疎かった。 少女自身の命の危機もあるのに、彼女はそれを娯楽程度にしか考えていない。 考えこんでいる人>>29には興味深そうに首を傾げて。 やがて彼が去ったのを見ると、しゃがみこんで擦り寄ってきた猫>>44の頭を撫でて。]
(49) 2014/09/03(Wed) 09時半頃
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ああ、なんて楽しいのでしょう…。
[豪奢な宮殿や邸宅よりも街は輝いて見え、単調なワルツよりも雑踏は軽やかに見えた。 革命に沸き立つ様子を楽しむように、少女は街を歩いていく。
飛び跳ねるように歩く少女は、さらなる日常への革命を求めていた。]
(50) 2014/09/03(Wed) 09時半頃
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―回想・大天使宮>>46― [宮殿に親しい貴族たちを招いての小規模な演奏会。 「柘榴の間」と呼ばれる、比較的小規模の広間――それでも貧農の住居の何件分もの広さがあるのだが!――で、専任の楽団が演奏し、居並ぶ貴顕たちが漣のように頭を揺り動かし、にこやかに談笑する。
先代の父ニコライは大の音楽好きで、指揮者のウォーレン・ゴドノフを特に贔屓にして、大規模な音楽会やオペラの上演を任せることもしばしばだった。 先代の死後、息子のニコライが後を継ぐと、オペラの上演は中断され、音楽会を開く回数も激減した。 新しい公爵は、音楽にはあまり興味がなく、絵画や彫刻の蒐集を好むというのがもっぱらの噂であった。]
(51) 2014/09/03(Wed) 11時頃
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[それを裏付けるかのように、ウォーレンに向けられるニコライの視線は終始冷め切ったもので、それすらも稀だった。
殆どの貴族にとって、楽団の演奏する音楽など、華やかな雰囲気を演出するBGMの意味しか持たず、精々流行知識や趣味の良さをひけらかすために話題とされる程度のものでしかない。 が、ニコライの冷淡さはその類とはまた異なるようでもあった。]
(52) 2014/09/03(Wed) 11時半頃
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[つつがなく音楽会が終了した後、ニコライはウォーレンを一室に呼び出した。 簡素なねぎらいの言葉をかけた後、そちらが本題であったのだろう、ずばり切り出した。]
率直に言いましょう。 ゴドノフ、貴方の音楽は古臭くて陳腐に過ぎる。 何十年も前の流行の焼き直しで、何の発展性も見られない。
[淡い水色の瞳は白に近く、凍てついた氷のよう。 瞳孔と虹彩が殆ど同じ色であるために、何処を見ているのか分かり難いそれが、老音楽家をひたと据えられた。]
私としては、もっと若い、才気に溢れた新進の音楽家に任せたい。
(53) 2014/09/03(Wed) 11時半頃
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しかし、貴方は長年父に良く仕えてくれた。 老齢ですから、次のパトロンを探すのも容易では無いでしょう。
三ヶ月、猶予をあげます。 その間に、私も新しい指揮者を探します。
[そこまで告げると、もう用は済んだ、とばかり背を向けた。 常に傍らに控えている従僕が、ウォーレンに退室を促した。 ウォーレンが出て行くまでの間、窓辺に佇み、広い窓から庭園を見下ろす背中は、一度たりとも振り返ることはなかった。*]
(54) 2014/09/03(Wed) 12時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 12時頃
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―帝都・大通り― [帝都に着いたのは、夜も更けた頃であった。 馬をしかるべき場所に預け、徒歩で目的の場所に向かう。
そろそろまっとうな市民はとうに帰宅しているか、ほろ酔いで帰途についている頃合いだろう。 賑やかなのは酒や女を出すいかがわしい一角と思われた。
ブルネットの「女」は、すっかり暗くなった通りを大胆に大股で歩いていく。その後ろには、わずかに距離を開けて護衛の男たちが続く。 男とも女ともつかぬちぐはぐな出で立ちは、くるぶしまで届くコートの前をきっちりと留めれば、不自然さはいくらか隠れる。 すれ違った者は、こんな時刻に水商売らしからぬ女の出歩く不自然さに、皆一様に一瞬怪訝そうな顔をして振り返るが、詮索はせぬが肝心と思ったか足を止めずに去っていった。]
(55) 2014/09/03(Wed) 15時半頃
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[風に吹き散らされた一枚のビラが、「女」の足首にまとわりついた。 目を落とすと、質の悪い紙に扇情的な文句が派手な書き文字で踊っている。]
……ふん。
[「女」は一蹴りでビラを引き剥がし、ブーツの踵で念入りに踏みにじった。**]
(56) 2014/09/03(Wed) 15時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 16時半頃
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ー 回想・大天使宮 ー
[全ての楽曲を終わらせて安堵したのも束の間、公爵に呼び出され受けた宣告に、老指揮者は一瞬目を見開き、呻きのような吐息を漏らした]
うぅ………ぁ
『古臭い』『陳腐』『流行の焼き直し』
[そういった言葉がこの老人を打ちのめして。 何か言おう、言わなければと思ったけれども 公爵の氷の如き冷たい瞳の色を見れば、それも無駄な足掻きと知る。]
(57) 2014/09/03(Wed) 16時半頃
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―裏通り→淫売宿― [軽い外出のつもりだったので、服の質はあまり上等なものにはしなかったが。 それでもなお、この近辺を歩いていると、やや裕福であるようには見えてしまうかも知れない――エリアスの懸念はそれなりに的を射ていた。 豪奢とは言わないものの粗末とも言いがたい腕時計は鞄にしまい。 引ったくりを警戒して、鞄は身体に密着させ、目的地へ。
目的地へ辿り着けば、まだ周りを十分に警戒しつつ、淫売宿へ足を踏み入れる。 受付の人間から“お独りですか?”と、暗に女の工面が必要か問われ……問いかけに対しては首を振り、先ほど拾ったビラ(>>22 >>29)を見せることで返答とした。]
……心配不要です。僕は政府の側ではない。 イリヤ・アレクセイヴィチ・クラシコフと言います。 …………ええ、本人です。そこまで驚かれなくとも。
[どうやら自分の名を知っていたらしい受付の者に対して、軽く苦笑して返し。 表情を引き締めて、彼に問いかける。]
取引をしたい。 あなた方にも得になると思いますが……話せる方は、居ませんか? [真剣に問うて、首謀者か、それに近しき者が応えてくれるのを期待して、待つ。 門前払いの目に遭うのかもしれないが]
(58) 2014/09/03(Wed) 16時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 17時頃
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[呆然としながら、従僕に促され退室するしかなかった。]
三ヶ月、か………………
[帝都へと戻る馬車の中で揺られながら、気持ちを整えて。いや、まだ三ヶ月もあるのだ、と思い直し、次のパトロン候補に思いをめぐらせる。]
何か新しいか楽曲を………… そう、なにか新しい音でも探してみるとするかのう……
[そういえば異国の踊り子がいるという酒場があったか、そんなことを思いながら馬車の窓をみつめていた*]
ー 回想・了 ー
(59) 2014/09/03(Wed) 17時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 17時頃
馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 18時半頃
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−淫売宿 食堂−
革命とは暴力さ! けれど革命とは言葉でもある!
銃が取れないならペンを持て! 革命は暴力で始まり言葉で広がるんだ… そう。我らロージナの大地に広がる燎原の火のように!
[淫売宿の食堂で、片足を椅子の上に、もう片方を机の上に。 青年が得意げに演説しているいつもの風景だった。周りには淫売宿の客と、革命の同志と、半々といったところか。そこへ案内されてきたエリアスの姿をみつけると。]
同志! 君は銃か!ペンか!
(60) 2014/09/03(Wed) 19時頃
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― 町へ ―
[そして、夜まで馬の面倒を見たあと、珍しく男はフラリと出かける。 いや、今日はささやかな報酬がでたのだ。
だから、彼は大好きなチーズを買いに行くために、兵隊の服ではなく、私服を着て町へでる。 大きな外套を着て、帽子を深く被って。]
(61) 2014/09/03(Wed) 19時頃
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>>36
フランシスは元気がな。
[暗い道を歩きながら、大きな背を丸め、でも、男は思い出し笑いを浮かべた。 貴族から放られたと泣く褐色の女が死出に導かれるのを止めたのは、彼女がフランシスでなくても一緒だっただろうけれど、 その褐色の肌とはっきりとした目鼻立ちは、当時の男をぼんやりさせるに十分だった。 死にそうな彼女を止めて、話をきいて、いつのまにか一緒に泣いてた。]
だいじょうぶだよ。 死ぬことはないよ。 もったいないだべ。
[慰める言葉に説得力はまるでなかっただろうけれど、 男は思い浮かぶありとあらゆる賛辞を彼女に浴びせただろう。 そして、懐から地味な布を取り出すと彼女の顔をごしごし拭いた。]
俺は、こんなに綺麗な人、はじめて見ただ。
[そう言って笑う男の顔は、一緒に泣いた涙でべちょべちょだったけれど。]
(62) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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― 大通り ―
[その日の夜もきっといつもの夜と変わらないようにみえた。 男は大きくて安いチーズを売ってくれる店を探し、ぽつりぽつりと歩いた。 行きつけがあるわけではない。 それに、町にあまり出るわけでもないから、買うものはそのときそのときだ。
ちなみに、フランシスとは、またどこかで、という約束だけ。 会う方法は知らない。
けれど、そんな約束だけで、男は情けないほどほがらかになれる。 生まれた時から、なにか足りないといわれて育ってきた男だ。 でも、それはかえって幸せなことなのかもしれない。]
(63) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 19時半頃
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―淫売宿 食堂― [食堂へと案内されれば、なるほど、先ほど該当で演説していた(>>22)青年の姿がそこにあった(>>60)。 案内してくれた受付の者に軽く礼をすることで感謝の気持ちに代えるが早いか。 青年は自分に対して、何の疑いも持っていないかのように《同志!》と声を掛けてくれる。]
……すまないが、今はまだ君の事を同志という訳にはいかない。 僕は取引をしに来たのだ。
[検分するように彼を上から下まで眺めて、数秒。 おもむろに口を開き、要件を述べる。]
だが、銃かペンかという意味では、ペンで君たちの力になれるかもしれない。 自己紹介をしておこう。僕はイリヤ・アレクセイヴィチ・クラシコフという。作家だよ。あまり売れては居ないけれどね。 ……ああ、知ってくれている人が居るみたいだ……なんだ。君まで居たのかい。君が革命思想とは知らなかった。 [シメオンの演説をしていた者の中に近隣の住人も居たので、そちらと目を合わせ、軽く頷く。シメオンや他の聴衆が望むのならば、エリアスの身元を証明してくれるだろう。]
(64) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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[さて、エリアスは再度視線をシメオンに戻し]
……まだるっこしいのは嫌いだから、直接的に行こうじゃないか。 革命を起こそうって人たちだ。君たちもそちらのほうがいいだろう?
[隙のない表情と態度でシメオンと対峙してそう告げれば、端的に要望を述べる]
僕が提供するものは二点。 一つは君たちへの僅かばかりの活動資金の提供、そしてもう一つは約束。 ……君たちの声を、何としてでも未来に残すという、約束だ。
引き換えに僕が得たいのは唯一つだ。
[ここでたっぷりと溜めて。そこに居る聴衆全員に聞かせるかのように、ゆっくりと、宣言する。]
君たちの声が欲しい。 君たちの怒りを。嘆きを。憤りを。衝動を。 どうか、僕に教えてはくれないか。
[真剣そのものの表情で言い終えれば、聴衆の、そしてシメオンの反応を待つ]
(65) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 19時半頃
イワンは、>>50>>55大通りにはいろんな人が行き交っているようだ。
2014/09/03(Wed) 20時頃
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同志でなければクズさ。
[青年の煽りにも冷静なエリアスの言葉を聞いて、少し興が醒めたような顔する。壇上から飛び降りるように床に着地して、青年はつかつかとエリアスに歩み寄るとその手を取った。]
この宿を甘く見ない方が良いよ。 ここには革命家でなければ客しか入れない…そして出られない。 君も帰るなら。女の一人でも買って、クズになって出るといい。
だけど。 僕は歓迎するよ。同志イリヤ。
僕の名はシメオン。同志は僕をシーマって呼ぶんだ。
(66) 2014/09/03(Wed) 20時半頃
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ロシアのV・ユゴーになるのも構わないさ。
けれど僕らにいま必要なのは、 後世の歴史家より、銃かペンを持つ革命家なんだ。
もうひとつ、提供してもらうかもしれないね。
[嘯く様に青年は少し笑う。 そうして青年は、革命家の輪の中にエリアスをいざなう。]
ソーニャ! ワインを頼むよ。歓迎しよう!
(67) 2014/09/03(Wed) 20時半頃
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─ 裏通り ─
……相変ワラず、重苦しイ空。
[酒場を出てすぐ、空を見上げて独りごちる。 昼夜問わず、上から圧し掛かるような色。 照りつける太陽も、煌々と輝く月も無い空には、今以て慣れることはない]
寒いナ。 早く、行コう。
[異なる肌を隠す為の防寒着を確りと着込み、改めて帰途につく。 身に着けた装飾を鳴らしながらの見慣れぬ踊りが女の売りだから、踊る酒場は日によって変えている。 明日踊る予定の酒場は女の住処から遠く離れているから、今日は早めに休まなくては。 そんなことを考えながらも、想い人に少しの時間だけでも会えたらとも、願う]
(68) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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[>>62彼との出会いは、今日よりもっと寒い雪の日だった。 国元から無理やり女を連れ出し、けれどこの地では頼るしかなかった貴族に放り出されたあの日。 着の身着のまま、右も左も、この先どうすれば良いかも解らぬ絶望に蝕まれて。 いっそ死ねば楽になれると思い、冷たい川の水に身を投げようと橋の欄干に足をかけた所を、止めたのが彼だった。
どこかぼんやりとした様相で、けれど必死に死ぬことはないと繰り返して。 気が付けば、泣いて身の上を話す女と同じ位彼も泣いていた。 もしかしたら、彼の方が多く涙を流してくれたかもしれない程に]
……どう、シテ。
[何でこんなに優しくしてくれるのだろう。 不器用な手付きで、女の涙を拭いてくれる彼に戸惑い、問いかけた。 その答えは、女にとってもはじめて言われた言葉で余計、戸惑い。 けれど、彼のその言葉に、女は救われた。 少なくとも、この人が望む限りは生きていこう。そう、思うようになった。 それが慕情に変わったのは、他に寄る辺無い女にとって自然の成り行きだっただろう]
(69) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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[またどこかで。 雪積もる橋の上、こんな不確かな約束をして別れた後。 異国の者である事を武器にして、仕事と住処を見つけた。 またどこかでという約束を叶える為、彼と出逢ったあの橋に何度も赴いた。 そうしてようやく最初の再会を果たした時、彼の名を聞き、女の名を教えた。 けれど女は、名前以外の何も、彼には教えなかった。
女は既に、革命家に情報を流すようになっていたから。 もしも自分が罪を咎められた時、彼に被害が及ばぬように。
束の間、温かな逢瀬と。 またどこかで、その約束だけが彼と女を繋ぐもの。 それだけで、女は充分に幸せだった。 彼も、少しでも幸せだと思ってくれていたら良い。 女が望むのはただ、それだけ]
(70) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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―大通り→ ― [目的地は、一風変わった出で立ちの「女」がこっそりと訪ねても詳しく詮索されない程度には下世話で、後からついてくる護衛に気付かないような間抜けな物盗りに出くわさない程度には治安が保たれているところだった。
富裕な市民のためのほどほどに危険なお楽しみ、小綺麗な娼館、文士たちが口角泡を飛ばして語り合う酒場。 通りに点在するそれらは、同じ夜の町でも貧民たちがたむろするうらぶれた裏通りのそれとは格段の違いがあった。
「女」はそのなかでも、横丁にひっそりと立った一軒の家に入っていった。]
(71) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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─ 裏通り ─
[想いを馳せると、より会いたくなるのは道理というもので]
ちょっトだけ。
あそこに寄ッテから、帰ろうカな。
[呟いて、大通りに面した、いつもより遠回りになる道を選ぶ。 あの人だけじゃなく、よく我が物顔で歩いている猫と会えるかもしれない。 そう思うだけで、重苦しい空で陰鬱になる気持ちが少しは晴れるような気がするものだ**]
(72) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 21時半頃
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―淫売宿・廊下―
アレクサンドル、お前も帰ってたのね。
[>>45シメオンの足元をすり抜け、ついでの様に匂いを嗅いでくる猫を、拒絶されないのならば軽く撫ぜてやる。
皆がそうするように、ソーフィヤも勝手に猫に名前をつけていたが、名を呼ぼうとも、いつも猫は我関せずとの態度をとるばかり。今も、興味なさげにどこかへと歩き去ってしまった]
良いご身分だこと。
[呟いて、ワインを取りに食料蔵へと足を向けた]
(73) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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>>69>>70
[男はフランシスカの名前しか知らない。 しかも、一度聞いたきりの名前を最後までよく聞き取れず、 フランシスと覚えている始末だ。
けれど、なにも教えてくれないことを責めたりはしない。 あの川で、であった時は、兵隊の服装だったし、 もう一度あったときも、馬を届ける仕事中だったから。 彼女は男がどのような仕事をしているかは見当がついているかもしれない。]
にしても、日が暮れるのはこんなに早かっただべかなぁ。
[いつのまにかとっぷりと暗い空に、これは買い物を急がねば、と、食品店に入る。 その中で、なるべく大きくて長持ちしそうなチーズを。]
(74) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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[そうしてワインとグラスを用意して食堂へ向かう途中。 『ソーフィヤ・ボリソヴナ』と堅苦しく呼びかけられて振り返る]
……先生、今日、来てたんだ。
[そこに居たのは娼婦たちに文字を教えていることから、先生と呼ばれている、革命家たちの中では比較的年嵩の男。 彼はソーフィヤが人殺しに手を染めることにただ一人反対していたから、きっと叱言の一つも言いたいのだろうと思い、面倒とばかりに眉を顰めた。
けれど一度口を開きかけ黙り込んでしまった"先生"の様子に、どうも勝手が違うとソーフィヤは僅かに首を傾げる]
シーマに呼ばれてるから。 用事がないなら、私、行くね。
[いつまでお見合いをしていても仕方がない。 冷たい色を乗せた言葉を先生に向けて歩き出すと、数歩離れて彼もまた食堂へと歩き出した]
(75) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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