3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[深いモノクロームの景色の中、飛び去るは鮮やかな蒼い蝶。
かなしみのいろだと、ふと思った。]
[寄り添う恋人達の上を
蒼い蝶は ひらり ひらり と飛んで行く]
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─体育館近辺─
[追った所で変えられないだろう過去。 だから、未来を追いかけるために、と。 もう一つの手掛かりの所へ向かおうとした時]
……え?
[ここにいない少女の名が聞こえた気がして、そちらを振り返る]
なに……また、なに、か?
(97) 2010/03/06(Sat) 22時半頃
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……ちょうちょ
[鳶色の眸にも蒼い蝶は映るか。
戯れるように手を伸ばし、くるりと身体を回転させた。]
[蒼い蝶は
戯れるように差し述べられた、鳶色の少女の白い指先で
しばし羽を休める]
ねぇ、君はどこから来たの?
迷い込んじゃったのかな。
[指先に止まる蒼い蝶に言葉をかける。
美しいその色に目を細め、眸を瞬かせた。]
…メアリー?
[感じる気配。蝶と戯れるようにふわりと舞う様に目を細めた。]
[鳶色の少女を呼ぶ声が聞こえれば
蒼い蝶は羽ばたき、白い指からふわりと飛び上がる]
[響いた声に、髪を揺らして顔を上げる。
赤い絆が、見えた。]
……ディーさん。
ようやく、見つけた。
[よかった、と笑む。
指を離れ、羽ばたいて飛んでいく蒼い蝶の姿を見上げながら
ふわりとディーンの隣へ降りる。]
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─体育館近辺─
[向けられていない言葉であれば、それを聞き取る力はない。 仮に半身が聞き取ったとて──呪詛の言葉を伝える事などなく]
……大丈夫じゃなさそう……だけど。
[自分に、何かできるとも思えず。 どうするか、と思った所に届いたメール]
……え?
[自分のアドレスを知る者は、果たしてどれだけ残っていたか。 更にこの場にいない者となれば、それは自然と限られて]
(106) 2010/03/06(Sat) 23時頃
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演劇部 オスカーは、開いたメール、その短い一文に、しばし、沈黙。
2010/03/06(Sat) 23時頃
[蝶の蒼い燐粉が照らす闇。
ほんの僅か重なる映し世が垣間見えるか。]
君は、誰だい?
[見覚えのない鮮やかな蒼。ひそやかに問いかける。]
[つなぐ赤い糸が仄かに輝く。
ようやく見つけたと微笑む姿を抱き寄せようとして、
ざわり…闇が蠢いた。]
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……っんだってんだよ。
[短いが故に、痛い、言葉。 低く呟いて、唇を噛む。 同時に感じたのは、疑問。
あの場にいなかった彼が、何故、それを知るのか、と]
……どっちにしろ、ここじゃなんにもできそうに、ないし。
[行くか、と呟いて、ぱちりと携帯を閉じる。 メールの内容は誰にも見せず、どこに向かう、とも言わずにそこから離れて歩き出す。 揺れる部分はある、けれど。 絆の存在が、そこを支えてくれる、から]
(111) 2010/03/06(Sat) 23時頃
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……ケンカ、売りたいヤツがいるっぽい。
[マーゴの疑問>>113に返したのは、短い言葉]
[歩き出して間もなく、生徒会室へと向かうこの場に異質な姿>>110は目に入った。 迷いはなく、歩みはそちらへと]
─ →生徒会室─
(114) 2010/03/06(Sat) 23時頃
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[伸ばした手は触れることなく。
なすすべもなく闇に絡みとられて。
一滴の波紋を残し、呑み込まれて消える。]
[闇が蠢く。
ざわりと感じた気配に鳶色を大きく開く。]
……っあ
[伸ばされた手を取ろうとして
――消える。
ざあっと風が吹いたようにツインテールが闇に揺れた。]
そうだ……
[違うのだ。
あの陽の差す場所とここは――
闇に溶けそうになる思考。
必死に繋ぎとめるように、両手で顔を覆った。]
[ざわりと闇が蠢き、金色の男の姿が消える
蝶は鳶色の少女の上を小さく旋回し
やがて蒼い光を曳いて闇の中へと飛び去った]
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……うん、ケンカ。 大丈夫……これでも、三年間ケンカ屋で知られてんだから。
[困惑するマーゴ>>119には、軽口のよにこう言って、歩き出す]
─ →生徒会室─
[たどり着いた先、落陽の照らす空間。 夕焼けのいろは嫌いじゃない。けれど、そこを満たすその色は息苦しさを感じさせ]
…………。
[向けられた言葉>>117。苛立ちが、左腕の焔に熱を与える]
……は。 よーやく人を名前で呼んだかと思えば、ソレかよ。
(123) 2010/03/06(Sat) 23時半頃
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─生徒会室─
[落陽を背負う、闇>>126。 最初にそれを指摘した時よりも広がるそれ。 無意識、ポケットのビー玉を握り締める]
……甘い。それをジョークで流せるようなら、それで病院送り何人も積み重ねてねぇ。
[全く自慢にならない言葉を返しつつ。 投げられた問いに、一つ頷いた]
……ま、他に来るような用事もねーしな。
お前。あの時、あそこにいなかったのに。 なんで、こーゆーイタイ突っ込みできるわけ?
(129) 2010/03/07(Sun) 00時頃
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[金色を塗りつぶしてしまいそうなほどに、闇は深く粘りつくように濃い。]
…メアリー……ッ。
[浸み込む闇に蝕まれ、深く深く奥底へ封じられるように。
それは誰の執着だったろう。
絡みつき、縛り付け、身勝手な愛を囁きながら肌をぬちゃりと舐めまわしていく。]
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─生徒会室─
……男子の制服ちゃんと着てるのに、男から女前提で告白されりゃ、嫌でもそーなる。
[なんか、ぼそっと呟いた]
[ゆらり、ゆれる、闇>>133。 対してゆれる、焔の熱]
そりゃ、ふつーにイタイぞ、あーゆーメール。 ……いや、いたなら、何にもしない、ってのはなさそうだったから。
[さらりと返し。 聞いた、という言葉と、その後の問い>>134。 冷えた青碧、静かに見返して]
……『鬼だから』、って答えれば、それで満足すんのかよ?
[逆に、問いを、返す。 緑色のビー玉を握る手に、力がこもった]
(136) 2010/03/07(Sun) 00時頃
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[蹂躙され、染め替えられ、消えそうになる自我。
それでも細い細い赤い糸だけが、かろうじてつなぎとめている。]
……そう、幸せだよ。
[闇の中、届いた声に顔を上げる。
まだ赤い糸は繋がっている。
――大好きな人と一緒なら――]
探さなきゃ、探さなきゃ!
[繋がった糸の先はどこにあるのか。
闇の中ふわりふわりと漂いながら、その先を求める。]
[手をあわせ 見つめる]
(思ってるだけだから…いいよね 独りよがりに感情を紡ぐ)
[こんな歪んだ闇の中で咲く花はやっぱり狂ってる]
(でもそれは とてもいい匂いがする)
[恋という狂気を悟り それを受け入れ]
ごめんね ごめんね…
(交わされる口づけは 甘くてそして苦い味がした)
[けふり。闇の中呑まれるように。
もがいてそれでも抜け出せなくて。
握りしめた赤い糸。その赤だけが視界に残る。]
探さないとな。
の―。
[壊れた魂
何もない空ろな体はずが、突き動かされたようにさ迷う]
探すの?
[どこからか聞こえてくる自分と同じ亡霊の声に問う]
さがしてどうするの?
ディーさん、ディーさん!
[名前を呼びながら、闇雲に走る。
強く蹴りだした拍子にまた、転んだ。
足がじっとりと闇色に濡れる。]
あは、痛くないや。
[幾度となく助けてくれた人は今、近くにいない。]
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─生徒会室─
[嬉しくねぇ。苦笑>>138に返したのは、きっとそんな視線だった]
そんなん、オレに言うなよ。 何ができたかとか、できるか、とか。 ……人、それぞれ、違う、だろ。
[だからって、自分のやった事が正しかったかどうかなんて、知らない。 だから、正しいとは言わない、いえない]
……お前な。 人の話は最後まで聞けよ。
(147) 2010/03/07(Sun) 01時頃
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