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………っつー話やなかったん?
[闇に喰われた後、華月斎が居たのは───狸の布人形の中だった]
[狸の中と言っても、目覚めたらそこに居たと言うだけで、外へと出ることは可能。
その気になれば離れることも出来そうだったが、ただたゆたっているだけであれば、人形の傍に戻されるようだった。
己の写し身のような存在になってしまっているのだろう]
四六時中泉水の傍ってどうなん…。
[物凄い微妙な気分になったのは言うまでもない]
メモを貼った。
[するりと狸の外に出る。
川辺からは移動して、どこかの家屋に居るようだ。
眼下には法泉の綺麗に剃り上げられた頭が見える。
更にその先にあるのは、かつて同じ鼓動を抱いていた少女の姿]
…………日向になんやする気ぃかおまえ。
[剃り上がった頭をべしべし叩くも、手は擦り抜けるばかり。
ちぇ、と短く漏らし、狸から少し離れて辺りを窺った。
華月斎の爪先からは糸のようなものがあり、その先は狸と繋がっている]
メモを貼った。
[気づけば雷門邸の大きな門の上に座っていた。]
……ふむ……終わり、じゃと思うたがのぅ。
[今ここにいる自分に、およそ「肉体」と呼べる何かがあるわけではないことは感づいた。しかし死者の世界と言われるとまだ納得もできない。
里で大量に亡くなったはずの人々の姿も見えないのは単に、宿した星によるものだろうか]
ここに登るのも……何年ぶりだったか……のぅ、雷門や。
[もうどこかに行ってしまったであろう、友の名を呟く]
─ 神社近辺 ─
(しかたない、だろ)
[震える声が紡ぐ、なんで、という言葉
(改めていうには、当たり前すぎて、さ)
[だから。
自分のいきたい道を決めるまでは、言う事もないだろう、と。
そんな風に思っていて。
零れた感情。向けたのとおなじ言葉。
つきり、と痛むような感覚が走るが、いたんだのが何かは、曖昧なまま]
(……なんで、あやまるんだよ)
[そんな事を考える間に、意識は冥き泡沫に沈んで、そして]
[名を呼ぶ声
また、同じ声
それが、近しい気配を感じさせるものと気づいて。
ふわり、意識が彷徨い出る]
…………俺…………は?
[目に入るのは、背負われ運ばれていく、動かぬ自分
…………日向?
[先に聞こえた、声の主の姿。
メモを貼った。
【人】 説法師 法泉[懐の中の狸が、ほんのりと熱を帯びた気がして、坊主はそれをつまみ出した。しかし、目前にぶら下げてみても、やはり人形はただの布人形のまま。 (13) 2014/02/21(Fri) 22時頃 |
[辺りを見回しても、日向は近くには居ないようだった。
同じような状態にはなっていないのか、はたまたどこかへ出向いているのか。
どうしているのかは判ずることは出来ず、もう少し範囲を広げてみようとした矢先]
ぬおおおおおおおお
[何かに引っ張られる感覚を受けて後方へとぶっ飛んだ。
狸自体は日向の身体の傍
くっ……!
なんや今ん力は……!
[狸から離れても繋がっていると知るのはもう少し先]
― 神社近辺 ―
[肉体から意識が離れるところ
明にい……見えるのか、あたしのこと。
[それはつまり、明之進が自分と同じ状態になったということだろう、とも思う。
それに対する言葉が見付からず、しばらく押し黙った後]
ごめん……なんか心配で、追っかけてきた、けど。
あたし、出来ることとかなくって……。
[明之進の身体、そしてそれを運ぶ一平太の方を見る。
一平太への心配と、闇を祓えなかったことへの不安もまた、綯い交ぜになって胸の奥を締め付ける]
ごめんな……。
[他に言葉も見付からず、ただ繰り返した]
【人】 説法師 法泉[その真言が、娘の運命を変えるかどうかも坊主は知らぬ。結局の所、人がどう生き、どう死ぬのかを決めるのは、人自身なのだ。 (14) 2014/02/21(Fri) 22時頃 |
─ 神社近辺 ─
[見えるのか、という言葉
押し黙る様子に、きょと、と不思議そうに瞬いた]
……ああ。
[続いた言葉にようやく合点が行って、浮かべたのは、苦笑]
なんで、お前まで謝るかなあ、もう……。
[困ったようにいいながら、手を伸ばす。
頭に届けば、ぽふ、と撫でて]
謝る必要なんて、ないだろ。
多分、言い出したら、きり、ないぞ?
【人】 門下生 一平太―神社近辺→― (15) 2014/02/21(Fri) 22時頃 |
【人】 説法師 法泉― 通り ― (19) 2014/02/21(Fri) 22時半頃 |
【人】 機織り 雪客― 通りのどこか ― (20) 2014/02/21(Fri) 22時半頃 |
【人】 機織り 雪客
(21) 2014/02/21(Fri) 22時半頃 |
― 神社付近 ―
[ぽふ、と、触れた感触はなくとも、撫でられたことはわかる。
きりがない、という言葉には頷いて]
わかってる。
どうしようもないこととか、多すぎて……でも……。
[ぎゅ、と、胸元を押さえるようにして目を瞑り、俯く]
なんか、悔しいよ。こんなの。
[風の力を宿しはしたものの、何かを為せたという実感もないまま、それは闇に呑み込まれ。
仕方ないと思いつつも、後悔だけは今も燻る]
それに明にいには、二回も助けてもらって――
[その力も今は消えてしまい、凍り付いた身がどうなるかはわからない。
そう思った、刹那]
あ…………!?
[
すぐに意識が戻るまではいかないものの、肉体の鼓動は力強さを増し、氷の温度となりかけた身は再び熱を取り戻しつつあった]
今、誰かが……。
[自宅の、自身の肉体が寝かされた方向を振り返る。
先に擦れ違った坊主の姿は、視線の先にはなかったが――
今この里で動けるのは、闇の星宿す者だけであるのだから。
その内の誰かが、身に力を送ってくれたことはわかった]
【人】 双子 夕顔[どれ程急いでも、少女の足の速さなどたかが知れたもの。 (22) 2014/02/21(Fri) 22時半頃 |
【人】 双子 夕顔
(23) 2014/02/21(Fri) 22時半頃 |
メモを貼った。
【人】 門下生 一平太―通り― (24) 2014/02/21(Fri) 22時半頃 |
─ 神社近辺 ─
……悔しい、か。
それは、俺も同じ。
力はあっても、上手く使えなくて、結局、望むものは掴めなくて。
[悔しい、という日向
伸ばした方とは反対側の手を、握る。
『時』を刻む気配は、ほとんど感じられない]
『風』の力受け取ったのに、結局、使えなかったしな、俺も。
……結局、なにも、まもれなかった。
[自嘲を込めて呟いた直後、日向の上げた声
誰かが、って、でも。
[現の『時』刻む光の力は、感じられない。
だから、ここに在るのは、闇の力の主だけのはずなのに]
……一体、誰が。
【人】 双子 夕顔─ 通り ─ (26) 2014/02/21(Fri) 23時頃 |
【人】 説法師 法泉それにしても、無理をしておるな。ともあれ、一度、そこへ荷を降ろせ。 (27) 2014/02/21(Fri) 23時頃 |
【人】 門下生 一平太―通り― (28) 2014/02/21(Fri) 23時頃 |
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