236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/08/23(Sun) 15時頃
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[意味があるのか分からなくとも、この街を去る気が無いのなら。 今夜か、明日の晩には、…使ってみるべきかもしれない。 緑は複雑な色を含み、唇が歪む。使わずに終わるならそうあってほしかったのだが。]
はぁい? あ、ちょっと待っていて下さい。すみません。
[扉を叩く音、掛けられた声。メルヤが来ること>>27は頭の隅に追いやられてしまっていた。 慌てて起き上がり扉へ向かうも上半身裸のままだと気付いて、待っていてくれと声を掛けて外套を拾い一度戻る。 しっかりと服を着て、微笑を浮かべ。今度こそ扉を開けた。]
(28) 2015/08/23(Sun) 15時半頃
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お待たせしてすみません。本当に来て下さったんですね…。
[そこで腕に抱えられたものに気付けばきょとりと瞬く、礼とは酒だったのか。 あの程度の手伝いで些か過剰すぎる気がするのだが。それは自分の価値観でしかないのかもしれない。]
(29) 2015/08/23(Sun) 15時半頃
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[扉の向こうから聞こえた声>>28となにやらあわただしい気配にゆるりと瞬く。 タイミングがわるかっただろうかと悩みながらも、扉が開くのを見やり]
邪魔をしたのでなければいいけれど。 お礼をすると決めたから。
[扉を開いた相手が腕の中のワインを見るのに、一つ頷いて差し出す。 なにかしらのお礼といえば酒というのが刷り込まれているのは、今まで組んでいた者たちのせいだろう。 過剰だと思われているとは知らぬままにグラスも渡して]
ありがとう。
[渡せたことにほっとしたように笑みを浮かべた]
(30) 2015/08/23(Sun) 15時半頃
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あ、いいえ。休んでいただけですから。
[盗人が求めるものなど金と決まっている、そして、奪う物なら金に替えやすい武器やお貴族様が自慢げに身に着ける宝石が主で。 礼に口に入れるものを貰うというのは>>30あまり無い経験だった。差し出され受け取った後もまじまじと眺める。 酒は人より弱いが、嫌いというわけではない。]
こちらこそ、ありがとうございます。 気を使わせてしまい、すみません。
[グラスも受け取って両手が塞がったまま、頭を下げる。 そこでふ、と思い付いたことがあってメルヤが去る前に再び口を開く]
(31) 2015/08/23(Sun) 16時頃
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あの、…図々しくもう一つお願いしたいのですが。 もし使っていない包帯に余裕がありましたら、少し分けていただけません?
あれば、でいいので……。
[包帯に覆われた姿に己も必要になることを気付かされた。 酒まで貰っておいて更に頼み事をしているのだ、無理だと言われれば謝罪してすぐに引き自分で買い求めるつもり。]
(32) 2015/08/23(Sun) 16時頃
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[悪魔か?と問う声には、Yesの応えのみ返しただろう。 馬鹿だの何だのと悪口垂れる様子には、言いたいようにさせておく。 そして、誘いへの返答を聞けば肩で溜め息をついた。 芝居じみた素振りが、相手を苛つかせるだろう事は承知の上で。]
なんだ、つれねぇなぁ。
[階段を上がって行くトイを、それ以上は引き留める事なく。 その足音が二階の廊下へと向かい、やがて何処かのドアが閉まる気配まで確かめてから。 ようやく、階段の傍を離れる。
──まぁ、当然の反応だ。
反抗的な目を思い浮かべれば、楽しげに笑いを漏らした。]*
(33) 2015/08/23(Sun) 16時頃
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そう、それならよかった。
[邪魔をしたのではないと知ってほっと吐息を零す。 ワインを受け取ったトイ>>31から一歩離れ。
立ち去ろうとしたときに頼みごと>>32をされてゆるりと瞬く]
包帯、ならあるけど。 どこか怪我でも?
[首をかしげて問いかける。 余裕があるとは言いがたいが分けれないほどではない。 分けることには問題ないといいながら、ちらりとトイの全身に目を走らせるも、目に付く範囲の怪我ではなさそうだと思い、問いかける]
(34) 2015/08/23(Sun) 16時頃
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[宿の主の元へと向かえば、顔を合わせるなり文句を垂れる。 傍らに用を済ませたばかりと見えたメルヤの姿。>>26 彼女は一瞥しただけで、ひとまずは苦情である。]
おい、おやっさんよ。ご自由に、とか抜かしやがって。 なんだ、ありゃ? あの竜の懐から鶏取ってこいとか、出来ると思って言ってんのか。
[やいのやいのと、宿主に不満をぶつけていれば、メルヤの呟きに彼女の方を向く。]
……ん?まぁな、鶏一羽買うつもりが、ばかでかい竜が居てな。 あんな所から取れるかっての。
──あぁ、もう。んだからよ。 あの竜の飼い主がいんだろ?教えろっつの。 急ぐんだよ、今夜中にな。要るんだ、鶏が。
(35) 2015/08/23(Sun) 16時頃
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[と、主に再び向き直り。 柄の悪い外見と言い回し、手こそ出さないが噛み付く男に宿屋の主は閉口した様子で。返答は芳しくない。 そうこうしていれば、立ち去ろうとするメルヤが残す言葉に。 ふと、気付いたように彼女を見る。]
──あんた、もうアレには関わりたくねぇんじゃなかったのか?
[メルヤの返答がどうだったかは解らない。 ただ、一言。]
墓場には、何も居なかったぜ。……“墓場”なのにな?
[意味深な言いぶりで、その背中に返した。]
(36) 2015/08/23(Sun) 16時頃
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ヘクターは、暫く男と宿主のやりとりは続いていた。**
2015/08/23(Sun) 16時頃
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ええと、ですね……
[まあ元気そうな身体でそんなことを頼めば、疑問を持たれるのも仕方ない>>34 しかしこれから自分で大きな傷を作るつもりなんです、なんて怪我人の大切な包帯をねだっている立場では口が裂けても言えなくて。口ごもり考えてから]
必要になるかも、しれないので…。 私も、悪魔の噂を聞いてこの街に来た身ですから。
[色々隠してはいたが、口にした言葉は事実だった。祓う力が無くとも、もし上手く行けば…… 身なりからそう金銭に余裕が無いことは察してもらえるとは思うが、果たしてこれで納得してもらえるかは微妙なところ。]
(37) 2015/08/23(Sun) 16時半頃
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[口ごもるトイ>>37を不思議そうに見ていた。 必要になるということは、今はまだ必要ではないのだろう。
口ごもったことを問い詰めることはせずに、ゆるりと瞬き。 しばらく考えてから]
――まあ、いいけど。 無理はしないように、とは言っておくね。
[後で必要になるとか、よくわからないが。 別にかまわないと頷きを一つ。
何かあるのだろうが深く問い詰めるほどでもないし、話せることなら口にしているだろうとも思う]
それじゃあ、包帯とってくる。
[こちらも余裕があるとは言いがたいが、 トイはそれよりもさらに余裕がなさそうにも見え。 包帯ぐらいなら、と思ったのも理由の一つだった]
(38) 2015/08/23(Sun) 16時半頃
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すみません。本当に、少しでいいので…。
[やはり、納得はしてもらえなかった>>38がこれ以外何と言えばいいのか分からなかった。 気まずそうな表情は素のもの、もう一度頭を下げて。メルヤが取りに戻るならこちらもまたワインとグラスを置きに部屋へと。]
(39) 2015/08/23(Sun) 16時半頃
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[気にしなくていいと首を振り、一度トイ>>39と別れる。
部屋に戻って、新しい包帯を取り出し。 少しでいいとは言うがあまり短くても意味はないだろう。
ちょうど、先ほど使った包帯の残りが少なくなっている。 手と喉の傷をまいたらなくなりそうな量だからこれでいいかと思い]
(40) 2015/08/23(Sun) 17時頃
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[傷からの連想で階下でヘクター>>36に問いかけられた言葉を思い出す]
関わりたくないし、関わろうとも思わないけれど。 なにかあれば、関わるしかない気がする。
[ぽつり、と呟いたのはさっきヘクターに告げたのと同じ言葉。 墓場に何も居なかった、と告げられたのに眉をひそめたけれど。 もとより霊などは見えぬタチだからして、そういったもののことを言ったのかどうかもわからず]
悪魔憑きなんて、いなくなればいい。
[ため息とともに呟き。 包帯を手にして、廊下へとでる]
(41) 2015/08/23(Sun) 17時頃
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[包帯をたしかめるのに少しばかり時間をとった後、トイの部屋に戻って。 また扉をたたく]
トイ、持ってきた。
[出てきた人に、包帯を渡し。 物言いたげにしながらも深く問うことはせずに、引き止められなければ部屋へと戻る**]
(42) 2015/08/23(Sun) 17時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/08/23(Sun) 17時頃
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ありがとうございます。
…決して無駄には使いませんから。
[包帯を持って来てくれたなら>>42扉を開けて、受けとる。物言いたげな様にはついと視線を床に落とす。
素直に言うわけにはいかなかった。 信じられるかも難しいところだし、逆に大騒ぎされたり頼られても困る。そして、メルヤが悪魔に憑かれている可能性だってあって。 誰かを信じれば痛い目に合うことをよく知っていた。]
また何かありましたらお礼なんて無くてもお手伝いしますので、いつでも呼んで下さいね? 本当に、何から何までごめんなさい。
[少し苦く笑って、そう言う。 立ち去る姿を見送ってから扉を閉めた。*]
(43) 2015/08/23(Sun) 17時頃
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役に立つならいい。 何をするのかは知らないけど、あまり無茶はしないようにね。
[包帯が必要になるようなことをするのだろうとは思うけれど。 それがどういったもので何を目的としているのかはわからない。
苦い笑みを浮かべるトイ>>43を見上げ、小さくため息をつき]
うん、なにかあったら、頼む。
[一つ頷いてそれ以上長居をすることもなく、トイの部屋の前から立ち去った]
(44) 2015/08/23(Sun) 20時半頃
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[部屋に戻り、ため息を一つ。 なにかすごく疲れた気がしてベッドに寝転び、そのまましばし眠りに落ちた*]
(45) 2015/08/23(Sun) 20時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/08/23(Sun) 20時半頃
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――黄金の林檎亭へ――
[夜までに帰るのならば心配はないのだといったつもりだが、かといって申し出>>21を断る理由もない。 宿までの道を正しく辿ってくれるのは、実の所ありがたい話だった。 買い物の荷物を持たせてしまう>>22のは流石に気が引けて、しっかりと自分の手で持った。よくある買い物で慣れているから、これくらいは持てる。]
あ、いえ、あの……わたくし自身は、宿に部屋をとっているわけでは、ないのです。 ごめんなさい、ありがとうございます。
[告げられた部屋番号>>23、まずは失礼のないよう先にチャールズの部屋を訪ねるべきだろうと優先して記憶に留める。 それからは、そそくさと宿の廊下を抜けて外へと向かった。]
(46) 2015/08/23(Sun) 22時頃
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……ふぅ。
[厩に寝泊まりしているなどとは、少し言いづらい。 宿を出ると扉に背を向けて、軽く息をついた。 土産の鶏を届けに行こうと、足は自然、厩に向く。]
(47) 2015/08/23(Sun) 22時頃
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――厩>>35――
[宿の主人が、男と何がしか話しているのはちらと見たが、それが酒場で見た二人組の一人だったと思うだけで、逃げ出てきてしまったのもあり内容までは知らない。 聞けていたらあるいは話に参加できたのかもしれないが、あいにくの結果だ。 代わり、竜の持ち主の顔かたちくらいは、主人から聞けただろう。]
ただいま、ラスタバン。 いい子にしていた?
[厩の押し扉を開ければ、うるる、と甘えるように喉を鳴らすのが聞こえる。 包まれた肉を見せれば、それはなお甘く口まで開けてお待ちかねの様子。]
(48) 2015/08/23(Sun) 22時半頃
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[眠りに落ちてからどれだけの時間がたっただろう。 長かったのか、短かったのか、眠りに落ちていたメルヤにはわからず。 金茶色の瞳がぼんやりと天井を見上げ。
のそりと体を動かせば、昼間起きたときよりも楽になっている気がした。
起き上がって水を一口飲み。 小さくため息を零した]
(49) 2015/08/23(Sun) 23時頃
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―黄金の林檎亭―
[銀を紡いだ髪の女、オーレリアと別れれば、宿に入って。
早速、宿の主に話を聞いてみて、やはりと首を振った。 あの勇敢というべきか無謀というべきかわからない老司祭は、未だ姿を現していないようだった]
……夜に備えておくべきですね。
[装備を確認してから、旅の疲労を癒すべく、少し身体を休める。 そのあとで、情報収集をしてから、夜の街に繰り出すとしよう。
それまでに司祭様が戻ってくれば、お慰みといったところか。
もっとも、彼は既に、そのことを期待はしていなかった。 何事にも、希望的観測を以って望むべきではない。彼はそれを、かつての戦場で厭というほど学んでいた]
(50) 2015/08/23(Sun) 23時頃
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――……、さて。
[装備を、粗末なベッドの上に並べる。
僧服の下に着込める、薄い鎖帷子。 聖職者の身形で刀剣を大っぴらに佩くわけにもいかないので、杖に偽装したソードケイン。 懐や袖に収まる、何種類かの暗器。順繰りに手入れをし、手に馴染むことを確認して、軽く頷く。 あとは、まあ、そう。十字架と信仰も、だろうか。
軽装といえば軽装だが、この程度で、十分であるはずではあった。 なんといっても、街中だ。 重厚な鎧や大剣、メイスや長槍や弩で武装した兵士がいる戦場ではない。
確認を終えた装備をまとめると、粗末なベッドに横になった。
どんな場所でもすぐに眠れるのは、傭兵時代に身に付けた特技だった。 無論、誰かが部屋に近づけば、直ぐに目覚めるのも、同じように]
(51) 2015/08/23(Sun) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/08/23(Sun) 23時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/08/24(Mon) 01時頃
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[話が長引けば、先に折れたのは宿の主の方だった。 頑として竜の主について、口を開こうとしなかったものの。 野良犬のごとくしつこい男の様子に、諦めたようだ。]
……女だ?
[白状し始めた宿主の口から、事のあれそれを聞き。 竜の主が未だ若い女で、それも厩に寝泊まりしているのだと言うことを知ると、合点が行ったように男はにやけて宿主を睨む。]
ははぁ。若い女ね。
[ならず者のような相手に、女が一人で其処に居るなど言い難かったのか、と。 此方の身の上を疑われても仕方はない容姿と言動とは解っているも。 宿主の人あしらいには腹立たしく、派手に舌打ちする。]
(52) 2015/08/24(Mon) 02時頃
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あぁ、はいはい。心配すんな。揉め事なんて起こさねぇよ。 人間相手には、なぁ?
[内心では馬鹿馬鹿しいとばかりに鼻で笑うも。 カウンターを離れようとする男は、宿主がおろおろと引き留めようとするのを見て。 意地悪く笑みを浮かべた。]
心配すんなって。
[此方が何か事を起こそうとしたところで。 あの竜の目の前、何か起こせる訳もない。 宿主に背を向けると呆れ半分。 袋と麻縄を手にしたまま、再び厩へ向かう。]
(53) 2015/08/24(Mon) 02時半頃
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[独りの部屋で休息を得た後は、寂しく鳴る腹を抱えて廊下へと出る。 冷えた内に味わうのが用意してくれた相手への礼儀だと飲んでいたワインはまだ半分程残ったまま室内に。それは弱いからでも勿体ないからでもなく理由があってのことだった。 宿の食事は断ってしまったから、さてどうしたものか。酒気に赤く染まる顔のまま、ゆっくりと階段を降りてゆく**]
(54) 2015/08/24(Mon) 02時半頃
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[行きがてら、その男とは入れ違いになったか。>>50 穏やかに話す声と、肩越しにちらりと見た物腰。 僧服に気付くと、片眉を上げる。]
……エクソシストかね?
[それは、独り言。 相手に届いたかどうかは知らないが、僧服に包まれたその躯が貧弱そうには見えないのが、傍目にも解った。 商売敵というところか。 気になりはしたが、ひとまずは厩へと向かう。]
(55) 2015/08/24(Mon) 02時半頃
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─厩へ─
[こうなれば、竜の主が戻るまで待ち伏せか。 等と思いつつ其処に辿り着けば、気付いた。 竜の前にある、黒みがかるローブ姿とその背中に流れる銀糸のような長く細い髪。>>48 暫し、女がしていることを無言で其処に立ったまま眺め。 先に此方の気配を悟ったのは、おそらく竜の方だったか。]
飯時に、すまんな?
[竜と目が合えばそう声をかけ。 距離は置いたままで、女の背中にも話し掛ける。]
あんたが、そいつの飼い主か? ちょっと弱ってんだがよ。
[女が振り向けば、酒場で見掛けた顔であることに気付いたろう。]
なに、邪魔しねぇよ。 ただな、そこに居る鶏の中から一羽。欲しいだけだ。
(56) 2015/08/24(Mon) 03時頃
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[鶏を一羽買ったのだ、と簡単に事のあらましだけ告げて。 ばさりと袋を広げ、縄を持つ手で竜を指す。]
ちょっと用が済むまで、そいつ抑えててくれっか?
[首を傾げて問いながら。 今は主が居るとは言え、おっかなびっくり竜と女の元へと近付いて行く。 ひとまず、目当ては黒い羽の雄鶏。 暫く、厩の辺りには追いかけ回される鶏の騒ぐ羽音と駆ける足音が、やかましく響いた事だろう。]**
(57) 2015/08/24(Mon) 03時頃
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