人狼議事


191 忘却の箱

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[誰もいなくなった中庭に、夜の帳が下りる。
しんと静まり返った木々は、
一足早く旅立った”妹”のために祈るかのよう。

ふらり。ふらり。

紫のキャンバスを抱えて歩み出て。
花の咲き乱れる茂み、その傍に腰を下ろした。
そのまま柔らかな草を背に、月を仰ぎ見。]


 ……ほら。夕食の時間だよ。


[左手の紫を、淡い光に掲げようとして――

――もうその腕が動かない事実を、穏やかに受け止めた。]


[最期に一つ。
名を聞かなかったことを、少し後悔した。
――彼女は、尋ねてくれたのに。]


 ……マーチェ、かな。

[誰のことだろう。マーチェ。
ただ、絵と聞いて浮かんだ単語を述べただけ。]

 僕の名前? セシル・……――
 セシル、でいいよ。可愛い妖精さん。


[やはり忘れやすいのだろうか。
…ここでの苗字は、皮肉で名乗っていただけだったから。]


[ただ、彼女の名は思い出せなかったけれど。
揺れるスイートピーが、優しく口遊まれるバラードが、


それだけが最期までずっと、脳裏にちらついて。]


―白い鳥籠の中心で―

[幸せを呼ぶ青い鳥。
…何処に?何処に、いるのだろう。

空飛ぶ青を求め、世界を旅した兄妹が
最後に辿り着いたのは――]



 本当の幸せは、君のすぐ傍に。
 この鳥籠の中にも、いるはずなんだ。青い鳥が。
 探せばきっと、見つかるよ。

 どんな悪人でも、求めずにはいられない。
 ――希望。幸せ。青い鳥。
 それは簡単には見つからないけれど。
 
 でもそれを手にした時、
 君の瞳に映る世界は、今よりずっと輝いて見えるだろう。


 贅沢は言わない。 今ある幸せを大切に。
 たとえ明日、忘れてしまうのだとしても。

 今日という日を。この日の出会いを、その瞬間を……
 


[まだ自由の利く右腕が、手帳に最期の言葉を綴る。

自分によく似た、けれど顔の無い彼が、
その手記を誰かに託すことを約束してくれた。]


 たとえこの場所が、
 何時か他の草木に覆われて、隠されてしまったとしても。
 君ならきっと、見つけてくれるだろう。
 
 だからその日のためにずっと、待っているよ。
 忘れないで。何度でも探して。何度でも会いに来て。

 名も知らぬ君が、幸せの青い鳥を見つけられますように。
 この鳥籠の中にも、幸せはあるんだよ――……


[涼やかな風が一つ吹いて。
濃藍の翼が、小さく羽ばたいたっきり。]*


【人】 始末屋 ズリエル

 ………へ?

[フェンスの傍に歩き出そうとした時、後ろから声がした。
振り向けば、屋上階段の入り口に男が立っている。
入り口。こちらを見ている。…ポケットに手を突っ込んで、ばらばらに剥がされた付箋を見て。
一番上にあった、『留守番とミシンのケース』。]

 ………ぁ、しー…しゃ、さん?
 おはようございます。

[まだ、残っている。
そう言いたげに、また薄い砂色の花がのど仏に開く。
何も無い様に微笑んで、少し頬を掻き、男は続ける。]

 ……もう、僕じゃない物を。
 離してあげよう、って思って。
 ところであのう、シーシャさん。

(94) 2014/09/10(Wed) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 ズリ、エル、って………何です?

[男のシャツが風に靡く。
文字の書かれたシャツが靡く。]

(95) 2014/09/10(Wed) 22時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 23時頃


―朝方―

[物哀しい一夜が明けて、
また今日も、新たな希望が降り注ぐ。

新しく中庭に増えた花々に、
朝の目覚めと共に、挨拶を。]


[ふわり、ふわり。
花から花へ、想い出の甘い蜜を求めて、蝶は舞う。

――今朝生れたばかりの、新たなプシュケ。
   花を求めて、庭から、窓へ、…君の元へ。]*


【人】 始末屋 ズリエル

 …よかった。
 僕は、大丈夫です。全然、痛いとか…無いんです。

[相手の堪える笑いにも気付かず、こちらはほっとしたように微笑み。
なんともないでしょ、痛くない、と落ち着いた声を聞けば]

 …先生に、見てもらったなら、要らぬお世話、でしたね。
 見てるとちょっぴり痛そうで…ひゃっと、しました。
 けれど……奇麗な、花で。凄く…

 似合って、ますね。

[首を傾げると、開ききった砂色も揺れた。
その花が吸い上げた記憶も知らず。]

(105) 2014/09/10(Wed) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

[紫のブーケ。目の前の女性が問う。
一つ、瞬きをするとこくりと頷いて]

 ……スイ、ト、ピー………?
 えと、そのう…それはわからない、ですけど。僕。
 紫色…奇麗な、紫色の方なら、中庭に……
 真ん中の辺り、だったかな。

 –––––––––––居らっしゃい、ますよ。きっと、今も。

[中庭の方を手で示して告げて。
礼を言われれば緩く首を振り、いえいえ、と呟く。]

 …ごきげん、よう、です。

[彼女の挨拶を一つ真似て。
それから、階段へと足を運んだ。]*

(107) 2014/09/10(Wed) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[男が、近づいて来る。入り口の扉を超えて。
ミシンケースを踏み越えて。此方側に、一歩、二歩。
泣いているのは何故だろう。赤い瞳がゆらゆら揺れている]

 何処にも、行きません…よ、『僕』は?
 多分、ずっと……此処に居るのかな。
 だから、大丈夫です、シーシャさん。僕は、まだ消えないんです。


  だって、僕ら、花に……なるんですよね?


[言った瞬間だったか、胸倉を掴まれて。
屋上に男の、シーシャの叫び声が響き渡った。
ズリエル、と繰り返す。繰り返す。手の甲には白が咲き乱れて、声は、枯れている。]

(110) 2014/09/10(Wed) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 …ズリエル、って言うのは…僕の、名前、ですか?

[少し朦朧とした口ぶりで、繰り返し唱え。
緩く、目を伏せて。]

 ……ズリエルは、きっと。
 人間の形で、生きていられなくなったんです。

[屋上に残されたメスシリンダーは、存在していた容器達の中で一番容量が大きい。
中身はまるで堆肥と埃でも詰め込んだかの様に濁った色で。
底の辺りはグズグズと形を無くしているが、確かにそれは、花弁だった。
1052g。そう書かれた付箋も、風に攫われて飛んで行く。]

 誰も傷つけないように、
 何処もまよわないように、
 自分が誰か分からなくならない様に…

 もう、自分が、誰か、わからなくならないように…

[ぼそぼそと呟く声には、怯えの欠片も無い。]*

(111) 2014/09/10(Wed) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル


 ……ぼく、さ。

    もう、くるしいのは、いやなんだ。

[くしゃり、と一瞬顔を歪める。
–––––誰かに連れて行かれる犬の様に、不安げに。

少し、蹌踉めいた瞬間だっただろうか。
下半身と、上半身がばつりと分断された。
…辛うじて繋ぐ様にに、蔓を残して。
落ちた下半身は床にほとんど振動を起こさない。
酷く、乾いたものが落ちるようで。]

(115) 2014/09/11(Thu) 00時頃

【人】 始末屋 ズリエル

[断面は、花、花、花、花。
一斉にそこから、砂色の花が芽吹いて行く。
シャツはまるで花束を包む白い紙の様で。
まるで元々この男の中身は、全て花だったかの様に。
ズボンは蔓に巻き込まれる。スリッパが蕾に投げ出され、宙を舞う。]

 ………………消えないで、いられる……

[呟いた瞬間、その頭部も花となり、ほどける。
床に這う様に伸びた、一輪。
中心には、黄色いキャンディーが1つ、乗っている。]*

(116) 2014/09/11(Thu) 00時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/11(Thu) 00時頃


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